水木先生を偲んで・・・・6
ここいらで、漫画方面ではなく、愛すべき水木しげる先生自身の人となりがよくわかる関連物を。
今月は追悼番組がよく放映されていますが、そのどれもが必見。
先生の色多彩なる側面が垣間見られてあっという間に観終えてしまうほどです。
90歳以上の人生をまっとう、その前半は苦労の連続だったにもかかわらず、ノホホンとマイペースで世の中に振り回されず好きなことをやり、食べたいものを食べ、眠りたい時にはよく寝てきたわけですから凡人には到底理解不能な人生訓満載。
書籍も数多く出版されていますが、抱腹絶倒、目から鱗。
鳥取県にて生を受け過ごしたエピソード、地獄の戦争体験、若き日に体験した不思議な世界、その後の人生に多大なる影響を与えてくれた人物との出会い、極貧の時代、全く売れない漫画家としてのもがき、遅咲きにての妖怪ブーム到来、愛する家族との微笑ましい生活の日々、水木ワールドに心酔する驚くべき著名人達とのやりとりなどなど・・・・・。
その中でも代表格といえば5年前に制作された連続ドラマ「ゲゲゲの女房」でしょう。
原案はもちろん水木先生の奥様によるもの。
出版された書籍は国民的大ベストセラーでしたね。
ドラマは大ヒット。主演俳優の2人も大ブレークして現在も超売れっ子に成長(話題性を狙うには仕方ないとはいえ、さすがに美男美女すぎるのでは・・・・?)。
主題歌を歌ういきものがかりは「ありがとう」で紅白に出場。
主人公の弟役に今では俳優&ミュージシャンとして注目の星野源が出演していました。
そして、こちらは映画版「ゲゲゲの女房」
正直な話、どうしても蓮ドラに押され気味ではありましたが、ほぼ同時期に劇場公開されました。
内容の方も賛否飛び交いましたが、ドラマ版を念頭に置かないで鑑賞したならば、とっても心和む仕上がりですよ。
水木先生役の宮藤官九郎がはまり役。本物ソックリと誰もが驚愕するほど。あのノホホンとした雰囲気は自でいってたのでは?(笑)
この人のマルチぶりには脱帽しちゃいますね。「あまちゃん」の脚本をはじめ作詞&作曲家、放送作家、映画監督、演出家、そしてギタリストとしてロックバンド「グループ魂」を結成。紅白出演もしちゃいました!!
奥様役は、今年福山雅治夫人になった吹石一恵(お父さんは元プロ野球選手)。
松下奈緒とはまた一味違う美しくも清楚で可憐、頑張り屋の女房を好演しています。
ただ、ストーリーとしては上映時間の関係上難しいのでしょうが、成功の兆しがみえかかってきたところで終わっちゃうのが残念です。結局ほとんどが貧乏時代に終始しちゃうんだもんね。これはあらかじめ制作サイドの狙いでもあったのか?!
この作品の音楽を担当しているのが日本ロック界の大御所、鈴木慶一&ムーンライダース!!
鈴木御大は古本屋の店主役でも出演。誇りっぽいむさくるしさが全体を覆い時代を繁栄していていい味出していますよ。