THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

河童の三平

2015-12-06 22:42:18 | free form space

水木先生をしのんで・・・・3

 

あちこちのマスコミ媒体で追悼関連の番組が放映されていますね。

それでは「鬼太郎」「悪魔くん」と並び人気の作品「河童の三平」をここに紹介します。こちらもアニメと実写版が存在。

先の2作品にくらべると、こちらの内容は子供達の目線でストーリーが展開するのは同じでも比較的ほのぼのとした騒動がのんびりと繰り広げられてゆくところが特徴で微笑ましくもあります。

 

はじまりの舞台は、5~10年に1人か2人ほどしか入ってこない山奥の藁葺き屋根の一軒家です。

おじいさんと2人きりの暮らしをしている13代目、河原三平はいよいよ小学1年生に。

10キロもある笹薮を乗り越えて通学をするものの、臆病でお人よし、世間知らずのノンビリ者三平は河童に似ているということもあり皆にいつも笑われています。

ある日、厳しいおじいちゃんに育てられてきた三平は一人で魚釣りへと出かけてゆきます。

ところが人一倍寝つきの良い三平はそのまま舟に揺られたまま心地よく何日もの間、目覚めません。流れ着いたところが河童の世界。突如現れた河童にへそまでむしり取られて水底深い河童の都に引きずりこまれてしまいました。

いくら三平が「ぼくは人間だあ」と説明するものの河童達は信用してくれません。

でも頭のてっぺんに皿もない、背中にも甲羅がないので、やっと人間だったと証明されたものの、河童界の掟でここに紛れ込んできた人間は死刑になるとのこと。

「キャー!」と逃げ回る三平を捕まえて、一応仕方なく裁判にかけられます。なんたって3万年ぶりに紛れ込んできた人間。

ある意味で貴重だということで、キュウリの餌を与えて縄を首に縛りつけしばらく飼ってみようという結論に達します。

眼鏡河童の飼育係りと仲良くなった三平は人間界の素晴らしさを解説。「お米を食べて、電車、自動車が猛烈なスピードで地上を走っていて、空は飛行機で自由に飛べるんだよ。テレビもあるしね」

人間は下等な動物と思い込んでいた眼鏡河童は驚いて長老河童に相談。

すっかり信頼を得た三平の言葉を信用した長老は「人間界の文明を取り入れるために河童を留学させよう」ということに。

長老の息子かん平は三平に瓜二つだということで、2人は人間界へ。

ここから2人のスリリングでユーモラスな大アドベンチャーが繰り広げられてゆきます。

死期が迫ってきたおじいちゃんの魂を迎えにきたという死神(ルックスはねずみ男の顔を骸骨にした感じで役回りも同じようなキャラクターでいつもつきまとってきます)

おじいちゃんの命を助けようと三平は眠り薬入りのスイカを死神に食べさせたり、崖から落としたり、貯金の1500円を与えて死期を伸ばしてもらえるようにお願いします。一方、三平とかん平は物置に交代で隠れて通学。

ある日、学校では村の水泳大会予選が行われるのですが、なんとそこでこの日カナヅチの三平に替わって登校したかん平が世界記録を樹立(笑)

決勝戦にはさすがの三平も困り果ててしまい、かん平に河童泳法を教わり特訓。なんとか優勝にこぎつけます(いんちきだけど)。一方、死神は結局おじいちゃんをつれて霊界に去って行きます。

家にぽつんと佇む三平のまわりにはかん平以外にもイタズラ狸にキツネ、行方不明だった研究者の父親が発見したという小人一家、そして死神が出入りするようになります。この死神も上司の閻魔大王から睨まれてクビ寸前、成績最下位のさえなくも侘しいサラリーマン。更には2人の子供まで抱えているのです。今度はノルマ達成のために病弱な三平の父親・三太郎の魂を持っていくというではありませんか。

三平はおじいちゃんが一生懸命に育てたサツマイモをカマスに3俵あげるからとか、自分が父親の身代わりになって霊界にいくとか約束をとりけ(良い子だ)ますが結局父は亡き人になってしまいます。呆然と声も無く涙を流す三平の姿を見て死神はぽかりとゲンコツ一発。「男の子がそんな弱虫でどうする。泣くんじゃない。しっかりしろ。」と庭先にお父さんのお墓まで作ってくれます(案外に良い奴)

さあ、水泳県大会は秘技・河童泳法でトビウオのような姿を披露して見事優勝。

お次は国体に参加するため、三平は校長先生、村長の三人で汽車に乗って東京へと旅立ってゆきました(三平は汽車初体験。村長も乗るのは3回目だそう)

宿泊先の旅館に、今度は競技中の水死を装って三平の命を狙う死神がやってきて母親に変装して面会にきます。

三平の大学進学のために学費稼ぎで東京のパチンコ店勤務している母に三平は一度も会ったことがないため住所をたよりにこの機会に会おうとドジョウの瓶詰めをお土産に持参していたのです(ドジョウは1匹、すでに死んでいたけど親孝行ですね)

三平の母に成りすました死神はドジョウの瓶詰めを受け取り、横浜を散歩しようと誘い出しなんと酒を飲ませ(おいおい・・・・・)夜の工事現場でコンクリート詰めの生き埋めにしちゃいます(!!!)

旅館では三平の姿が見えないと大騒ぎ。三平の荷物にこっそりと忍び込んでいた小人一家が必死に飛び回って三平の無残な姿を発見。

旅館の女中、魔女の花子は小学校にあがろうと学費稼ぎのために真面目に働いていますが(偉いネエ。役回り的には猫娘のポジション。ルックスも。でも旅館の旦那に対しての態度はちょっと生意気)彼女の機転で三平は無事に脱出。

なんとか水泳大会会場に駆けつけた時には、もうすでに三平の予選競技は終了した後。

キョロキョロと会場内通路で迷っている三平がそばを歩く老夫婦に尋ねます

「あのう100メートル自由形の予選はもう終わりましたか?」

なんと声をかけた相手は昭和天皇ご夫妻!

侍従長物凄いけんまくで「きみたち!このお方を誰だと思っているのだ。天皇陛下にあらせられるぞ~~!!」

ビックリしてひっくり返る三平

「侍従長そんなにしからないで。名前はなんていうの?」「河原三平といいます」「この子を100メートル自由形決勝にだしてあげなさい」(ええ!!??)

侍従長「はいっ!!」と駆け出す。

「ありがとうございます!!」と万歳する三平と花子。

帽子を振ってニコヤカに去ってゆく昭和天皇ご夫婦。

ともかくその決勝戦にこぎつけた三平。行方不明の三平は天才泳法が認められて特別に予選不参加で決勝進出ですというアナウンスのもとスタート!

天皇陛下や花子らが応援、見守る中、三平が見せた技は飛び込み台から一気にゴールまで水面上を「ビビビビーーーー!!」と突っ走る泳法(というのかな?)

1着、しかも世界新記録樹立・・・と歓声が沸いたものの、水泳評論家の蛙三郎先生はじめ役員競技審判長の意見で「これは水泳ではなく空泳」との結論に達して失格となりました。ああ、残念・・・。

この河童泳法と小人の秘薬などの詳細は漫画や実写版でご確認ください。奇想天外・奇奇怪怪・抱腹絶倒間違いなしです!

この後も、三平を中心に愉快で憎めない河童、動物、魔物達との物語は続いてゆく・・・・。

ところで河童って本当にいるのかなあ・・・・・?

 

 

 

コメント
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