プログレバンド四天王中、唯一無二の存在ピンクフロイド。
唐突に7作目「雲の影」であります。
1972年発表。
10曲入り。写真は珍しいロシア盤。紙ジャケットで角丸タイプ。
以前に「モア」という映画のサントラを手掛けたピンクフロイド。
その監督から再度オファーをもらってレコーディングした作品。
このアルバムは「おせっかい」と「狂気」という歴史的大傑作の間に位置し、またサントラという性格上、よほどのマニア以外からは軽視されてきたアルバム。ツアーの合間にレコーディングしていた「狂気」を中断して、なんと13日間で仕上げたそうですよ。
でも英米共にしっかりとヒットしています。
内容の方も、意外にも聞き応えのあるサウンドが次々に飛び出してきてかなり楽しめます。ニックメイスンの愛聴盤なんだそうですよ。
リック、ロジャー、デビッドの個性的なボーカルも収録。
ピンクフロイドにしては、わりかしノーマルなロックサウンドをプレイしていたり、アッサリ目なバラードからワールドミュージックもあるけれど、やはりデビッドの渋すぎるくらいのブルージーな官能的ギターは超最高。リックのキーボードもいい味を醸しだしていて、ポイント高いです。
この映画、未だに私は未見ですが、ジャケットはその映画の1シーンからセレクト。
ヒプノシスがデザインを担当していますが、わざわざピントがボケている一枚を気に入り採用。木に登って手を伸ばしている人の写真なんだそうです。
ヒプノシスにしては、ちょいと⁉️な感じではあります…。
でもこのアルバムの中には「ウォール」「ファイナルカット」「狂気」に繋がる元ネタが含まれてるです。
聞かず嫌いはやめて一度聞いてみましょう!^ ^