THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,165 SUSUKINO live house HOT TIME (PART,5)

2019-07-01 16:11:47 | Live Set List

いよいよ残すところ、6バンドとなりました。

10、6:30~7:00

「SO☆EN」

燻し銀のサウンドを展開してくれた、男性ばかりの4人組。

STAマサとは以前から懇意にしているバンドですね。

ライブでは去年の11月、小樽のゴールドストーンでタイバンして以来です。

編成は・・・・VO(シゲくん)、BASS(テッちゃん。愛器5弦ジャズベースをフィンガーピッキングでプレイ。ナチュラルボディ。メイプル指板)、DR(イチくん)、GT(マエくん。以前はストラトキャスター・サンヴァーストカラー・メイプル指板だったけど,今回は黒ボディにローズ指板)。

渋めのソウルフルなオリジナル・ロックを頑固一徹、目一杯長年にわたって轟かせてきたテクニカルな熟練バンド。

このユニークなバンド名は私をはじめ会場のお客さんも、サッポロの地名「桑園」から命名したものと信じて疑わなかったのですが、実は「演奏」を逆にしてロックっぽくアルファベットに並べた言葉遊びなんだそうですよ。

これに気付いた人って、よほど読みの深い感性の持ち主だとおもいます。ゴロといい、いかしたネーミング。

センス抜群だ。

ボーカルのシゲくんがカウンターでマサへ、SO☆ENのオリジナルCDアルバム2作「SO☆EN(1995年作品)」「SO☆EN2(2012年作品)」をプレゼントしてくれました(両方共に8曲入り。写真参照)。

ありがとう!早速じっくりと腰をすえて正座姿勢で拝聴させていただきましたよん。

シゲくんいわく「CDからは、今日のセットリストに数曲ほどしか演奏していないけれどね・・・(笑)」

どれだけ傑作が貯えられているんだ!恐るべしSO☆EN!!

CD2の帯コピーが中々に泣かせるものがあるよ・・・・「流星は最後の光放ち消えてゆく 誰かの心に届くようにと・・・

SO☆ENのスピリットは消えない・・・」

ちなみに「2」のジャケット両面の撮影場所は札幌ドームと石山公園です。

さてさて、札幌界隈のロックバンドの中でも超古株の大御所が骨太のナンバーを魂込めて聞かせてくれますよ。

「永遠に」で豪快なる幕開け。

全身黒ずくめ姿のマエくん&シゲくんとの落ち着き払ったコンビネーションにも、身震いするほどの磨き抜かれた鋭き技が垣間見えてきます。

この2人がオリジナルメンバーとして牽引してきたからこそのサウンドメイキングは、唯一無二の存在。

まさに阿吽の呼吸。

寸分たがわぬ鉄壁のアンサンブルも秀逸。

次から次へと繰り出されるグルーブの海に観客全員が圧倒されっぱなし。

それでいて常に緊張感漲るアレンジワークはとっても勉強になります。

正確無比なるバックビート、ポーズの1つ1つが説得力あり。

メドレーで「ソー・ロング」・・・といきたいところだったんだけど、一旦演奏ストップ・・・・。

「まあねえ・・・色々と事故は起こるものだね。曲の順番をドラムが間違えたのさあ。2曲続けるところをね。ではね、改めてよろしくお願いします。2曲目!!ソー・ロング!」

イントロのギターソロだけで、瞬時に釘付け。巧みなるコードカッティングの妙も特筆すべき点。疾走感がハンパじゃあない。もちろんマエストロ・マエくんの指先から生み出されるギター・テクニックやエフェクターを操作する技術は以前から折り紙つき。

ここでもパンチのきいた強烈なる雄叫びの一語一句が、こちら側のハートへ情け容赦なくグサグサとストレートに突き刺さってきます。

シゲ君お気に入りのコダワリでもあるシュアー通称・骸骨マイクとマイクスタンドも俄然目を引くね。

これらを駆使して両手目一杯に広げ追随する、爆発的声量がハンパない!

こいつは鬼に金棒だ。この曲は「2」のトップを派手に彩るシゲくんの自信作。それも納得だ。

リズムセクションも、徹頭徹尾に攻撃的態勢から微動だにせず。

「どうもありがとうございます。先ほど紹介してくれた今回の企画者マサさんと僕はそんなに話したことはないのですよ。もっぱらSNSの中で仲良くさせてもらっていますね。え~、SO☆ENは結成27年目を迎えました!これからも僕等は頑張っていきたいと思います!・・・・・夢だけは・・・・という曲を聞いてください」

ガラッとムードを変えてミディアム・へヴィーテンポ 調。

こちらはデビューアルバムの6曲目に収録。

独特な味のあるノリノリなリズムの応酬でバッチリと決めてきたものだから、これはたまらない。

憎い個性的な演出効果にワクワクだ。

ストロングヴォイスのシゲくんも歌詞内容に合わせてコブシを突き上げ、アクセントのメリハリごとに腰振りダンスを披露。

当然、シニカルな歌の内容に対する感情移入で鋭く攻め立ててきます。

起伏の豊富なキーの幅は、声量の質感に対する挑戦状ともとれるナンバーかも。

ヴォーカルとギターとの火花散らせての駆け引き合戦一本勝負も非常にスリリングだ。

シビアな俗世間をせせら笑うかのように、したたかに歌い紡ぐ不敵なシゲくんのパフォーマンス。 

「アイム・ソー・クライング」に突入。

こちらもデビューアルバムから。

2曲目に収録。

ドラマーによるカウント「1・2・1・2・・・・・・」。

全身全霊振り絞っての熱唱が心を打つ。

両膝ついたり、両腕を思い切り伸ばして仰け反ったりと、シゲくんステージ狭しとばかりに繰り広げられる豪快無比なる雄雄しきステージアクションにも目を見張るものがあります。

前評判どおり・・・いやそれ以上の迫力に唸らされちゃうよ。前回に見たゴールドストーンを既に遥かに凌駕している。

虚飾の世界から解き放たれ、自由を追い求め続ける男達への熱き讃歌。

ちょっぴりクセのあるリフ・アタックがご機嫌さ。

思い切りタメを効かせてやや抑え気味にピッキングが繰り出されるソロもクオリティ高いなあ。

さすが昔とった杵柄とばかりに、的確で安定したタイトなバッキングは筋金入り。

それらが一体となった様は説得力満点。

エキサイト気味のオーディエンスから絶え間なくエールが送られます。

 「どうもありがとう!YEAH!!HEY!HEY!!実は去年SO-ENは4年ぶりに復活しました!

この由緒あるステージに帰ってこれて嬉しいです!メンバー紹介をします・・・・」

各メンバーに対するリスペクト精神満載に愉快痛快なヒトトキ。

かなり酔いのまわった観客若干名が吠える「もっと来いや~!!」(爆笑)

なんとまあ、ドラムのイチ君は17年ぶりに復帰したのだそうですよ。

「北広島から来たんだっけ?いや白石区の北郷??

喋りはじめると止まらなくなるので、今日はこのへんでやめておきます。」

熱き友情にカンパイだ。

先ほどまでのシリアスな表情から一変、ここからはひじょうにコミカルなやりとりにほんのりと癒されます。

「オンギター!マエ!よろしく~!」と、威勢よく紹介されたマエくんいわく「ボーカルのシゲはあちこちで一人で歌ってるんだけど、このようにバンド活動にも付き合わされてる・・・けっこう我々は迷惑です(笑)。」「この野郎!かっこいい!!」

「ベースのナカジマは、なんと遠路はるばる苫小牧からやってきました。拍手!!。みんなね、50歳オーバーのオッサンなんですよ。もうちょっとで還暦に手が届くほどになりました。おっさん達が速い曲をやります。ベースのテッちゃんが指攣るかもしれません・・・?!」

「テッちゃん、指攣ろうぜ~~!!」(笑)「スィート・ハート!」

何事にもこだわりぬく集団らしいエクストリームソング。

もちろんテッちゃんの真骨頂ともいえるベースソロもふんだんにフューチャー。

ギターソロも余裕綽々で、光速チューンの様相を呈しています。弾きまくり、叩きまくり、歌いまくりで狂喜乱舞の世界。

細部にまで練りこまれたプレイの一つ一つが、緻密でパワフルでスピーディー。

頑固一徹、男気に満ち溢れたダイナミズムに誰もが酔いしれています。

男共にしか成し得ない究極ロマンの美学。

めくるめくストーリー展開にうまい酒が飲めそうだ。

ちょっと斜に構えた懐かしめの和製大人のロックなんて、今では貴重だよ。

「アンコールじゃあ!」「どうもありがとう!え~やっぱりいいもんだよね~!あ!CDもあります。16曲入り、2枚でなんと1000円です!2IN1仕様っていうやつだね)」「もっとこいや~!!」

「まったくもってどうする・・・・・?もっと速い曲・・・ラスト・ソングは皆さんの夢が叶いますようにという願いを込めて一番古い曲で・・・・ルッキン・フォー!!」

おっととと・・・・・入りミス・・・「急な話だったもので・・・(笑)」

曲のバリエーションも豊富に、攻め立ててきます。

飛び切りのファンク・チューンをここにもってきたのかい!締めくくりにはもってこい。

切れ味鋭いパーカッシブな勢いのベースライン全開モードに突入。

キャッチーなサビが印象的。

エネルギー大噴出の本編に雪崩れ込み。

シゲくんによるガッと大股開きの構えも指差しアクションも様になっているよ。

力強い極上のロックが満開だ。「オールライト!オールライト!」

マイクスタンドの捌き具合もよく心得ていて、無駄のない美しき弧を描く。

とにもかくにも一時たりともジッとせず、延々と客と共にコール&レスポンスで完全燃焼!

ハイタッチで皆と一体になれる構成が泣かせるね。

早くも次のステージが見たくなるようなバンドって滅多に出会わないけど、SO☆ENはその最たるバンド。

 11、7:10~7:40

「アンクル・キャッツ」

11番目は地元札幌からの出演。まさに百戦錬磨のツワモノバンド。

全員男性の6人組みで、歌謡ロックを繰り広げてくれました。

S・T・Aのリブレーション企画を中心にずっとタイバンが続いていた、ほとんどファミリーのようなバンド。

メンバーを一部入れ替えての、新生アンクル・キャッツとして華麗に登場!

つい先月にも江別市民会館でタイバンをやったばかりですね。

リーダーのフクさんは、前々回、小樽屋外ではブルーカラーのストラトタイプ・ギターで現れましたが、前回はCOOLZのサンバースト・テレキャスターを使用(ローズ指板。ストラップは黒のフェンダー)今回は黒のミュージックマンを使用。ローズ指板。一体全体この人は何本のギターを所有しているのか今度ジックリ聞いてみようっと!どれもこれも高級なものばかりだしね。(コーラスも兼任)。

エレキダさんはフェンダーUSAカスタムショップ・ギター(前々回は3トーンサンバーストだったけど前回はブラック・ボディカラー。ローズ指板。で今回はブラウンサンバーストのローズ指板に戻していました)。

ベース&コーラスのムッちゃんはヒロ率いる「ブラック・リスト」に引き続いての再演奏。もちろん愛器ミュージックマン・スターリングを持参(ナチュラルボディカラー。ローズ指板。)。

タメの効いたバックビートが評判のマコトちゃんはニューフェイス・ドラマー。

キーボードも新加入のヨッシー(JUNO-DS)。

そして花束持参の追っかけファン続出のカリスマ・ヴォーカルには神々しきフミオ君!。

バンドからのメッセージです

「結成10数年の歴史あるバンドです!数々のメンバーチェンジを行い現在7名体制ですが、今回は6名で挑みます!年号が令和に変わりアンクルもドラマーが変わりました!心機一転マイペースに活動していきます(爆笑)不安も少々ありますがそれよりもアンクルの新しい音にご期待ください!」

オープニングナンバーは「そんなヒロシに騙されて」(高田みずえ)

これは初めて聞きました。アンクルの引き出しの多さに驚愕だ。

切なき乙女心を歌わせたらフミオくんの右に出る男性はなかなか札幌界隈では存在しないでしょう。

思わず聞き惚れてしまいますね。凄いなあ・・・・。

感情込めて手の平を上げ頭上をウットリと見上げながらも、唯一無二の歌唱力を誇るストロング・ヴォイス・フミオくん。

ありとあらゆるエモーショナルなテクニックを、序盤から惜しげもなく披露。

「改めまして・・・・ありがとうございます。アンクルキャッツです。短い時間ですけど、頑張って歌いますのでよろしくお願いします。次はうちのテーマ・ソング的な曲をお送りしたいと思います・・・・え~と、これはとてもしんどい曲で、今日はやりたくなかったんだけど、演奏することになって(笑)・・・サビの部分を一緒に歌ってくれたらとても助かります・・・・・決して強制はしませんけど・・・・・心あるお方がいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします・・・・2曲目はヴィーナス(ショッキング・ブルー)という曲をお送りします。」

そんなこんなでとりあえずは、一気呵成に演奏開始!

ディスコティック・ダンサンブル・ロック系バンドの懐かしき永遠の名曲。

なんのなんの、本人は前述のとおり謙遜しているけれども、グイグイと魅力全開のフミオくんが発する煌びやかなるオーラは、誰もが一度でも触れた途端、虜になること受けあいさ。

「タナカく~ん!!(フミオくんの苗字)」

あちこちからに彼に対する熱烈なるラブコールが飛び交う。

すっかり道内のライブ・イベントでは、名物化するほどに浸透した感ありです(笑)。

相変わらず張りのあるクリア・ヴォイスにウットリとしちゃうよ。決めのタイトルパートコールでは、後方観客席からナイスなタイミングで合の手が入る。

トリッキーなナチュラルトーンによるアーミング・リックを絡めた、乾いたサウンドのギターカッティングが実は肝なのだ。

ポーカー・フェイスのムッちゃんによる重量感タップリのボトム・ラインの刻みとコーラスも雰囲気抜群。

普段のニコヤカなる佇まいとは一閃を画すほどに、貫禄タップリ。

「ムッちゃ~ん!かっこいい!もっとこいや~~!!」と彼にも声援が絶えず送られています。

既にライブを終えた万事屋のデンジャラス・ヂヨーくんも客席中央で大暴れ!

曲に合わせてアドリブで踊っているではないかあ!こちらのジェスチャーもバカ受け。でも何をやってもへヴィーメタリック・ヴァージョンっぽくなっちゃうところは恐ろしき脅威のパフォーマーだ。

鮮やかにキラキラピカピカと光輝く衣装が、綺麗な彩を添えるフミオくんによるMC。

「(と、ここでドリンクをグィッと一飲み。ノドのケアはとても大切。ボーカリストの命)。)ありがとうございます!!札幌でオヤジバンドとして活動しています。歌謡曲から洋楽までを取り入れているのがうちの特色です。良かったら我々の歌謡ロックを聞いていってください。あの~おかげさまで皆さんがサビの部分を一緒になって合唱してくれたおかげで、何とか歌いきれました。ワーワーという曲調ばかり続くと必死になっちゃう。そうするとこの後、何もできなくなるのでちょっとスローな作品を・・・・・しばらくやっていないんだけどヤケクソで・・・・・・」とここでヨッシーが「誰か水割りを飲んでいる人はいますか~~!?」「堀江淳さんの曲でメモリー・グラスという曲をお送りしたいと思います!」

遂に出た!往年の北海道は苫小牧市が生んだシンガーソングライターのデビュー曲であり超がつくほどの代表作・・・・!

中性的な容姿と歌声がフミオくんにもジャスト・フィット。

全くの違和感もなくフミオくんのオリジナルに聞こえちゃうほど自然に馴染んでいるよ。

正にベスト・セレクションの極致だ。

リニューアルしたばかりのアンクルが神聖なるトリビュートとして、特別に組み込んだようです。

どんなジャンルでも(演歌、民謡からロックに至るまで)、己のものとして完全吸収消化して歌いこなす、ゴージャスなるフミオくんならではのサプライズだ。今後も要注目の貴重な個性派シンガーです。

意外にもアンクル・キャッツにも溶け込んでいるし。

「うちのバンドはこういう感じです。昨今流行っている昭和歌謡路線。それでもいいなあと思っていただけたら幸いであります。もう少しお付き合いください。・・・・・・

僕はこのバンドには8年くらい前に加入しました。キッカケはベンチャーズ。自分が居酒屋で歌っていたらリーダーのフクさんに声をかけられました。

最初は、何言ってんだ、この酔っ払いは!?と思いましたよ。(笑)

それからは5~6年くらい色々なところでバンド活動しています。何でも歌えるのが自分の特徴かな。演歌や民謡も女性キーで歌えます。若干の調整はしていますが。

次は中森明菜さんのデザイアーという曲のB面の・・・・あ!B面わかりますか?(笑)その世代の方々ならおわかりいただけると思います・・・・・ラ・ボエーム(中森明菜)」

このバンドのセットリストは全て把握しているんだけど、やっぱり何度体験しても聞き応え、見応えがあります。

フミオくんの声域はいつ聞いても脅威的で常に後光が射しています。妖艶なる振り付けも、悩ましげに決めてくれます。

しなやかな舞いを繰り広げるフミオくんのストールから床へと零れ落ちる数枚の羽も、緻密に計算された演出のよう。

捲くし立てるようなパワフル・ボーカルのパートをフューチャーしつつも見事にクリア。

起承転結の構成もお見事。

そして畳み掛けるようにエンディング。

もうこの辺に達した頃にはフミオ・ワールドも全開で嬉々としての熱唱。フミオ・ソロコンサートの様相を呈しています。

ディナーショーみたいで大歓迎だよ。

びっくりしたのは、熱狂的な盛り上げ人のアベさんが万札をズラッと編みこんだレイをフミオくんの首に掛けたこと!! 

あれって本物なのかなあ!?まさかだよねえ・・・・?!

今回のフミオくんは全身ブラックを貴重とした美しきファッション!帽子からストール、ジャケット、パンツ、手袋に至るまで、どこをとっても黒一色で統一です!!

ちょっと彼はほろ酔い加減だけど、艶やかなるいでたち。

マサが以前にオリジナリティ溢れる衣装についてコメントした事で刺激を受け奮起したらしくて(!)超が付くほどに更なるド派手なスパンコール仕立てでまとめてきてくれたようです。

いやはやなんとも、御見逸れしました!コスチューム・シリーズの総結集だ

もちろん衣装は全てフミオくんによる完全なるお手製。一針、一針丹精込めて縫い上げ製作しているとのこと。ボイス・トレーニングと並行して、ビジュアル面にも生真面目でストイックな男であります

「六本木心中」

定番中の定番。最早会場内は興奮の坩堝と化しています。

シンセサイザーによる、あの有名なるイントロフレーズからスタート。アン・ルイス黄金期のヒット曲を皆で嬉々として演奏。

そうなのですよ・・・アン・ルイスがアイドルという枠組みから脱却するキッカケにもなった楽曲。歌謡界を軽く超越するほどの勢いにのって、ジャパニーズ・ロッククィーンの称号を欲しいままにした決定打。

それをフミオくんの持ち味でもあるミステリアス・キャラと男臭いセクシーさが、激しくも情熱的に合流してメラメラ燃え上がっているような迫力で一気に聞かせてくれます。

これで益々、知名度が広がったことでしょう。

ここでSTAのキーボード・ユミさんがマサにバッグを手渡して「踊りにいってくるから預かってね~!!」

凄まじきダンサーの本領発揮。

今回のアンクル・キャッツは新しいレパートリーが目白押しで嬉しき裏切り行為。

個人的にもご機嫌でした。

この状況を後部座席で見つめていたヨッシーの女性客の方がマサに「まるで外国のようですね・・・」とビックリしていました。

「今日はありがとうございました。喜んでいただけたでしょうか?昭和歌謡なんですが・・・・。あんまり好きじゃあないですよね??!!このまま、タッタカタッタカと続けさせていただきます・・・・中森明菜はさっき歌ったから・・・次は、あの~申し訳ないんだけど、早いもので最後の曲なんです・・・・」「ええええ!!!????(笑)」「もういいやあ、って言われるよりは、えええええ!!???と言われるほうがいいね。(爆笑)・・・・・山口百恵さんのロックンロール・ウイドウという曲を歌わせてもらいます・・・・・・・・」

マコトちゃんのスティックによるカウントから爆音轟かせてストレートなビートに乗ってのドラミング。

伝説の昭和歌姫をカバー。アンクル・キャッツは骨太で男気溢れるサウンドにアレンジしているようです。

70年代にこれだけ貫禄に満ち溢れた歌謡ロックが存在していたなんて驚きだ(宇崎竜童&阿木耀子による作品)。

今、改めて聴いてみてもメチャクチャにかっこいいね。

全体的にタイトで抑え気味のグルーヴ・メイクが、的確に壮大なる音絵巻を構築。

ドラマティックに観客を引き込む、とても完成度の高い入魂の一作。

有り余る才能をフルに導入した展開は絶品。

全くタイプの異なるツインギターの特性を生かしつつも、コンビネーションが秀逸。エレキダさんの目を見張るようなギターソロが天空を自由自在に駆け巡る「ギュィ~ン!!」

ムッちゃんによる重厚なるベース・ソロも特筆すべき点。

黒いアンクル・キャッツTシャツを着込んだムッちゃんは、エフェクター最大限に駆使して盛り立てる。

オクターブを勢いよく上昇するフミオくんのボーカル・スタイルに皆が釘付け。

 当然アンコールの声が鳴り止まない。

メンバー同士がステージ上に集まってヒソヒソと相談。そして打ち合わせ完了!速効で曲が決まった!!。

「光栄なことにアンコールまで頂いて感無量の極致であります。やっていいよって言っていただいて嬉しいですよ。力一杯に歌ってみたいと思います。これまたしんどいんだけど星闘士星矢の曲・・・・ペガサス幻想(メイク・アップ)

予想だにしていなかったものでして、どうしよう・・・・本当マジに・・・・ではまたサビの部分でセイント星矢!と一緒に叫んでみてください。別に強制はしませんけどね・・・・・」

コアなアニメーション・ファンにとってのアンセムともいえる金字塔。

最もロック・バンドにカバーされる比率の高い人気アニメ・ソングなのは、一聴しただけで納得であります。

締めくくりにはもってこいですね。

衰え知らずの強靭なるフミオくんのパフォーマンスに誰もが目を奪われっぱなし。

常にスポットライトが当たります。

いやはやなんとも大した男だ。それなのに決して天狗にならず腰の低いナイスガイ。

基本はロックライブ、そしてミュージカル風にも。ある時には宝塚風、またある時は演劇風とカメレオンのようにコロコロ様代わり。フミオくんは数多くの顔を持っていて、その一つ一つを懇切丁寧パーフェクトに演じきりました。

熱気を帯び始めてノリノリな勢いが増してきたところで、和気藹々なステージもそろそろ終了です。

「またどこかでお会いできる機会があれば、気軽に声をかけてください。よろしくお願いいたします。またイベントに声がかかれば図々しく参加させていただきたいと思います。」と丁寧にお辞儀する行儀の良いフミオくんでした。

当然、後片付けを済ませてステージを去ろうとするフミオ君に握手を求めるファンがドッと殺到していましたよ。

これにて無事全ての工程を終え、満足気に楽屋へと引き上げていくアンクル・キャッツでした。

通用口床のあちこちに黒い羽を発見したよ・・・・・・。熱気の名残だね・・・・・。

特別出演は「賑やかなるお祭り男のヂヨーちゃん」降臨の図!

 

****ライブ・レポートPART,5はこれにてお終い!待て!PART,6!!よろしくね!!!****

 

コメント (2)
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