3、11:50~12:10
「ザ・ルティア・バンド」
札幌からの初出演バンド。
ジャンルは・・・・・和洋ポップス・歌謡曲。
男女混合の5人組みです。
本当はもう一人、女性メンバーが在籍しているのですが、残念なことに直前に出演できなくなったそうです。
編成は、アコースティック&エレキギター、ベース(黒いボディカラーのジャズベース。ローズ指板)、ドラム(ウィンドウチャイムも)、リード・ギター(白いストラトキャスター。ローズ指板)、そして紅一点のボーカル。
だからボーカル嬢は「普段いる女性メンバーがいないのでちょっと淋しい・・・」と呟いていました。
でも「小樽といえば石原裕次郎ですよね~・・・・・」と、いきなり元気にはじまった。
あれれれ・・・・?いつのまにか、バックの演奏が「太陽にほえろ」になっているではないか!?
「ギャグネタ命で頑張りますので、最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
爽やかな夏にうってつけの曲なんかもやっちゃいますよ。
サザン・オールスターズで・・・・・いとしのエリー」
イスに座ったままのアコースティック・ギタリストが、繊細なるアルペジオで渋くピッキング。
素晴らしいアンプラグド・コンサートに突入。
笑いあり、ジックリと聞きこませる部分もありの抑揚感がユニークだ。
計算されつくしたシナリオ構成でグイグイと進行。
緻密なるヒネリも随所にピリッと施されていて、嫌味なく楽しませてくれます。
桑田圭佑の歌声に馴染んでいる国民的バラードを、女性が歌っていても不思議と違和感なし。
だってボーカルが絶品だもの。
「はい、次はグッとムードを変えて、ちょっとジャジーなテイストでノラ・ジョーンズを・・・・・ドント・ノー・ホワイ」
これは個人的にも嬉しいサプライズ。
美しくも味わい深い傑作だよん。
これを歌いこなすのって超絶難しい。
ここでもエモーショナルに色っぽく聞かせてくれました。
ジックリと集中して酔いしれてみよう・・・・。
バックをつとめる男性陣の演奏技術も卓越していて唸っちゃいました。
大人のプレイヤーにしか出せないプラスアルファがミソだよね。
「今の曲、わかりました?3曲目に入る前にちょっと準備させてください・・・・・整いましたね!聞いてください。アン・ルイスで・・・・グッド・マイ・ラブ」
アン・ルイスの曲はアマチュア女性シンガーを擁するバンド達に、圧倒的にカバーされていますよね。
でもそのほとんどが歌謡ロック路線期でのもの。
で、この曲はまだアン・ルイスがデビューしたばかりで、初々しき可愛いアイドルの頃。目の付け所が憎いね。
多分アン本人は洋楽方面に挑みたかったのだろうけれども、新人だから大人しくこのように与えられた曲を歌っていたのでしょう。
まあ、それはそれとして、これは心にキューンと染み入る名曲であることに何ら変わりはありませんよ。
しかし、ここのボーカル嬢は色々なタイプの楽曲を、さらりと歌い紡いでくれますね。
実力派のシンガーをここでもまた一人発見したよ。
「さあ、はやくも次の2曲で最後です。テンポのある曲だから私も一緒にやっちゃおうかな!?(笑)
夜な夜な手作りしたものですよ、これは・・・・・・・では行きましょう!キャロル・キングで・・・・・アイ・フィール・ザ・アース・ムーズ!」
でた!!これをやっちゃいますか。
珠玉のソウルフル・ポップ・ナンバーだ。
ピアニストはいないけど、一丸となってのユニゾン・リズムがダンサンブルでこの場面にはもってこいだ。
出色の完成度に達した。メンバー達もここいら辺に差し掛かって、すっかりとリラックスしたようでアクションの連発。ボーカル嬢もバンドマン達と入り乱れて先述の秘密兵器(それは、オレンジ色のビニール製ギターであった!)を肩に掛けて大熱演。
当然エアギターでポーズ。
あまりにも激しい動きを繰り広げたものだから、振り交わした拍子にストラップがちぎれて大破しちゃった!!。いやはやなんとも迫力満点、御見それしました。
いつの間にかアコースティックギターのメンバーも、白いストラトキャスターにも持ち替えてツイン・ギターバンドに変身していた。
火花散る攻防を展開。
その勢いに乗じて早くもラスト・ナンバーへと雪崩れ込み。
グッと懐かしいレイ・チャールズのスタンダード「アンチェイン・マイ・ハート」
観客を巻き込んでの大熱演。
火傷しそうなくらいのグルーブと、ちょっとクセのあるアクセントが快感。
けたたしいほどにホイッスルが何度も吹き鳴らされる。
ステージの最前列は、まだ昼真っ只中だというのにダンス・ホールと化しています。
芋洗い状態でごった返していますよ。凄まじい光景だ。
老若男女が思い思いの踊りに興じています。
これこそライブの醍醐味というもの。
コミカルなトークを織り交ぜての25分。コネタがうまく引き出せなかった・・・と悔やんでいたけど十分に大成功の部類に入るでしょう。
ヤチヨさんも「体感力が良い」と褒めていたよ。
ザ・ルティア・バンドは普段、千歳、恵庭などを中心に活動しているとのことですが、これで小樽近辺でもおなじみになったことでしょう。
4、12:20~12:40
「M-SCATS」
札幌から2年連続2回目出演のJ-POP5人組です。
バンドからのメッセージがあります「結成まだ約1年半で、不慣れな中、緊張してミスる事もありますが、みんな頑張りますので!」
全曲を女性シンガーのジャパニーズ・ポップ・ロックで占めたコピー・バンドです。
この日、一番初々しきバンドが降臨。
フロントに女性メンバーが2人も並んでいるだけですこぶる華やかですね。
聞き覚えのあるバンド名だなあ、と思っていたら、去年と今年の小樽公会堂でのイベント「雪明かりの路」や、この北運河「サウンドエナジー」でSTAと度々タイバンをやっていましたね!つまりもう4回も一緒の舞台を踏んでいるというわけ。
しかしこの日の出演バンドにおける女性ミュージシャンの多い事。これは大歓迎です!
それではここの編成をば・・・・・(VOミキ嬢)、(G&CHO)去年はテレキャスター、ブロンドボディカラー、メイプル指板を弾いていましたが今回は黒のミュージックマン・ルークモデルを弾いていました。(B)ジャズ・ベース3トーンサンバースト・ボディ・カラー、ローズ指板、この塗装の剥がれ具合がめちゃくちゃにワイルドで惚れ惚れしちゃうほど。(DR)、(女性KB&CHO。去年はローランド使用でしたが今回はハモンドSK-1を弾きこなしていました)。
ちなみにギタリスト、ベーシストともにフェンダーの布製ストラップを使用。これは発売されてから超ロングセラー商品。今回他のバンドマン達もけっこう使っているんだから、相当の人気商品なんだねえ。
軽くて柔らかいので肩にもジャスト・フィットしてくれて優しい。幅もほどよいサイズで丈夫。値段もリーズナブル。世界中の弦楽器奏者達が愛用しております。
さてさて、そうこうしているうちにライブスタート!
何かとコダワリの強い女性シンガーは、ステージ映え満点なスラリと伸びた健康的脚線美のセクシーファッションで決めまくってくれて、まずは掴みオーケー。
バンド名の「M」は彼女のイニシャルから命名したのだそうですよ。
弦楽器コンビは・・・・・・う~~ん、セレクトが渋いね。
「こ、こ・・・・こんにちは!M-SCATSです。ア~~・・・最初から噛んでしまった(笑)。1曲目は、あだち充先生のアニメテーマ・ソング・・・・タッチ(岩崎良美)」
パワフルなバックビートがドテッパラ奥深くにビシビシと響くけど、ボーカルが懸命にドラマを形成。
この辺に差し掛かったら、すでにステージ上は灼熱地獄。
ボーカルは「暑い・・・」を大汗かきながら連発。
それを察した親切なお客さんが親しみ込めてウチワで扇いでくれる場面もあって、「サウンド・エナジー」らしいなあ・・・とにやけちゃいました。
最後の決め技はエフェクター操作の後に、ギター・アーム・ダウンをギリギリまで目一杯に・・・・・・「グィ~~~~ン!!・・・・」。
リズム・セクションが鉄壁なる骨格を築き上げているので、さぞかしプレイヤーもシンガーもエクスタシーの領域で遊びまくれる事でしょう。
「今日は晴れてよかったですね。
台風が近づいているとニュースで流れていたから、どうなることかと心配していたけど・・・。
凄くたくさんのお客さん達が入ってくれて嬉しいですよ。
踊りまくりすぎて、飲み物を持っている方はひっくり返してこぼさないように気をつけてくださいね。
私も水を飲みま~す(笑)。これからも曲ごとに飲ませていただきます。
凄くいい匂いがしてきた・・・・これってジンギスカン!?いっぱい飲んで食べたりして楽しんでくださいね!!
はい、いつも踊っていただいてありがとうございます。
アア・・・・暑くて口が回らない・・・・・昨日ほどではないけど。
あと4曲しかないんですが(爆笑)、けっこう激しく元気なやつをいきます」
ここで狙ったように客席から「愛してるよ~!!・・・せ~の、ミキちゃ~ん!!」
「おお!愛の告白(爆笑)・・・ではいきましょう・・・・レベッカで・・・・フレンズ」
歌唱中ずっと目を閉じたままのボーカルもオーディエンスも、お互いに阿吽の呼吸で汗まみれになりながら拳を振りかざして、すっかり一体化しちゃっているよ。
札幌のノッコここにあり!とばかりに小悪魔モードを全開に振り撒いています。
キーボード嬢も左右に腰振りダンスを披露しています。
今年2月「小樽公会堂・雪明かりの路」出演時のタイバン「M’S」でライブを終えたタクちゃんパパが、マサにこのバンドのことを猛アピールしていましたっけね。
何でもタク・パパ所有のシークレット・スタジオにてM-SCATSは練習をしているのだそうですよ。
このバンドのレディ2人に対しては、特に高評価を下していました。
「すみません・・・・・これでも凄い真剣に練習しているんですけど普段の実力の半分も出せていないなあ・・・緊張しているのかなあ??暑いからかなあ??まあいいや。楽しんでやろうっと。皆さん、ドンドンとお酒飲んでくださいね。・・・・・いつもは男ばかりの脂っこいバンドですが、今日はちょっと趣向を変えてみましたよ(笑)」
プログレッシブ臭プンプンなシンセサイザーから「ウーマン(アン・ルイス)」。
そこから力強いバスドラム・キックがバトンを受け取る形で主導権を握り、皆は派手派手に手拍子を開始。
再び鍵盤楽器が牽引役。重厚なるサウンドが次に起こる展開へとワクワク期待させてもくれます。
繊細なるピアノ・タッチに模様替えして焦らしまくり。憎いね。
皆で手を頭上にかざして左右に揺らす情景を見たメンバー達は、アドレナリンが噴出しまくってるんでしょう。
光速リードギターに、スティック・ワークで挑戦状を叩きつけるドラムス。
「レーサーⅩ」真っ青だあ!
激しいフレーズのシャワーを浴び、分厚い音壁に襲われ、トドメはボーカルのみでのエンディング。
スリリングな音絵巻。
体全体にズンズン跳ね返る重戦車のような音像も健在。ここまで一気に攻めてくると快感になってきちゃうね。
オフの時には物静かなここのドラマーも、いざライブともなると、あいかわらずメガトン級のドラミングを繰り広げているね。さすがに立派。流行になんか左右されないこのイカシタ楽曲は、いついかなる時でもライブにもってこいです。
他のバンドの女性シンガー達も、その白熱したステージングを一心不乱に見つめ続けながらニコニコと声援を送っていました。麗しきバンド愛を垣間見ちゃいましたよ。
アンちゃんってやっぱり女性達永遠のポップアイコンなんだね。
商業主義にのって大ヒットしたような歌謡曲路線ではなく、元祖ジャパニーズ・へヴィーメタル・ポップスクィーンに重点を置いたスタンスが潔し。
「まだまだご機嫌な曲が続きますのでよろしくお願いします!凄い!この勢いにのってあと2曲。続いてもアン・ルイスで、まずは・・・・ああ、無情」
超ハイトーン・ヴォイスが、空間をつんざく勢いで挑みかかってきます。
コーラス・ガールとの息もノリノリでピッタリ。
2人とも声域の幅が神ってる!
黙々と真剣にボトムをキープするベーシストは、愛らしいルックスのシンガーとは対極に、そんじょそこいらのふやけた野郎どもなんか消し飛んでしまいそうな風格すら漂っています。
白い三日月型のタンバリンを片手に熱狂する観客も出現。
それに対抗意識を燃やしたのか、パーティーズのクドウさんも赤い星型タンバリンを打ち鳴らす。
「イエーイ!いいですねえ~ありがとうございます!素晴らしい。」「可愛い!(と、ラブコールが飛んできました)」「皆さんからずっと元気をもらい続けています。・・・なんかね・・・・業務連絡・・・・・今日は真面目な話をひとつ。改めて考えてみると、このバンドは約1年半が経過しているのですね。ここまでこれたのも皆さんの温かい応援のおかげだと思います。来年はどうなるかわからないけど、私は頑張っていきますよ。察してください・・・・・・また水を一口だけ飲ませてください。何を喋るかしっかりと考えてきたんですけど、いざステージに上がると飛んでしまうものですね。
でも今日は心底楽しめました。皆さんに支えてもらい盛り上げていただきまして感謝です。
時間もないので、ちゃっちゃといきます・・・・」
ここで、お約束のメンバー紹介を終えてから
「最後です。見守っていただけたらと思います。とっとと最後の曲?話が長くなる押すタイプなもので・・・・ちょっとまたお水を飲ませてください。よろしくお願いします。いやあ、嬉しい。汗だくです。じゃあスミマセン・・・。もう1曲だけお付き合いください。!アン・ルイスで・・・・六本木心中!1・2・3・4~!!」
魂の絶叫、クォリティー高すぎでしょうよ!
観客たちから「もの凄い超音波ですね!」と感嘆しきり。
延々とギター・ソロを求める声が鳴り止みません。
女性ポップ・シンガーならば、誰もが一度は歌ってみたいキュートでエキセントリックなハード・ラブソング。
はち切れんばかりにチャーミングな魅力が漲るボーカリスト、ミキ嬢。
ホップ、ステップと一瞬たりともジッとしないで全身にて歌物語を表現しています。
もう今まで数え切れないくらいに見つめ続けてきた光景だ。
「今日は最後まで楽しんで声援を送ってあげてくださいね!!」
この恒例ライブ・イベントもほどよく過ごしやすい時間帯に差し掛かってきただけに、動員も大袈裟ではなく寿司詰め状態。
溢れかえった客層は見るからに現役のロッカー、往年のロッカー、音楽やライブが大好きな方から家族連れ、カップル、愛犬同伴のご夫婦、お婆ちゃん、お爺ちゃん、観光客、外国人の方々等々・・・そしてチビッ子達もあちこちではしゃいでいます(刺激の強い爆音だけに耳栓をしている子もいる)。
アットホームな空気漂う中、イベント大成功の感触を早くも味わっちゃいましたよ。
ありがたいことです。
司会進行役のヤチヨさんが以前に語っていました。
「これだけのバンド数を見ているとふと思うことがあるのです。
年齢、性別、居住地、職種も様々な人達が、どのようなキッカケで出会い、一つの音楽形成に向け一致団結してバンド結成に至るのか興味津津。バンドのひとつひとつに奥深い歴史が刻み込まれているわけですね」
なるほどなあ・・・・客観的な目線からの貴重なる感想をいただきました。
タイムテーブルがいつの間にか巻いている!皆、セッティングが素早いんだなあ。
5、12:50~13:10
会場に流れるBGMはサンタナ「僕のリズムを聞いとくれ」、ミラクルズ「ラブ・マシーン」
札幌から参戦した5人組バンドは・・・・・SJC(札幌ジンギスカン・クラブ)
J-POPカバー
会場内を闊歩していると、後ろからここのバンド・メンバー達からマサは声をかけられました!!
おお!なんと懐かしい顔、顔、顔・・・・・・。
マサとは30年来の友人達ではないかあ。
コバくん、サトちゃん、ハヤくん、キーさん達だあ!
キーさんとは去年の春、江別ライブイベントでも再会済み(マリちゃんのバンドでね)。
そうなのです。彼ら全員に会うのは本当に久しぶり。当時からこのバンド名は知っていたけれども(インパクトのある名前だからね)、まさか彼らだったとは知らなくて去年の夏に北運河ライブでばったり。
聞くところによると、その前にもライブ直前にコバくんの都合がつかなくなってしまい、泣く泣くキャンセルしたことがあったんだそう。
つまり今回が2年ぶり3回目の出演。だから今まで会おうと思ってもなかなか会えなかったわけだ。
まあ、いずれにしても皆、不動のメンツで相変わらず元気に仲良く活動してくれていて良かったわい。
実は彼等、去年の7月にも芸術の森ライブに出演していたんだってさ。
自然に囲まれた中でのライブが、とても気持ちよかったとのこと。
編成を紹介しよう・・・・DR&CHOは巨漢のハヤくん、Gコバくん(フェンダーUSAストラトキャスター。カスタムショップ!!タバコサンバースト。1ピース。メイプル指板)、Bキーさん(ウォルナット材のMOONジャズ・ベース。ローズ指板。PUはアクティブ回路のバルトリーニ。ゴールド・パーツ。なんと25年もの間、頑固一徹に愛用し続けているのだ)、KBサトちゃん(ローランドを使用)、ヤングマンのVOにタケちゃんという布陣。
ちなみにコバくんとキーさんは、ともにフェンダーの黒い布製ストラップを使用。
更にユニークなのが前回同様にリーダーのコバくんが急遽、メンバー全員分を揃えたというなんともユニークなるお洒落Tシャツ。
以前の時の内容は・・・・・・それぞれに誰でも知っている食べ物の名称が、胸にプリントされているという代物。
ドラムが白い寿司太郎、キーボードが濃紺で大人のフリカケ、ギターがマルちゃん赤いキツネ、ボーカルが白で出前一丁、ベースが緑の狸という按配。
今回のプリント文字は「食べ物シリーズ」ではなく「格言」っぽいセリフで網羅されていましたよ。
これを拝見できるだけでも、得した気分に浸れるというものさ。
さてさて、こだわりの強い彼等は前回の曲目から2曲以外を大幅に入れ替えてきましたよ。
1曲目は「アンジェリーナ(佐野元春)」
オープニングナンバーにはもってこいの、疾走感溢れるセレクションだ。
軽快で伸びやかなギターが先導してスタート。
いつ聞いてもコバくんのギターは正確無比。
それでいて、バッチリとロックしているよん。
キーさんとハヤくんのツボを心得たリズムセクションは、抜群のコンビネーションを誇っています。
サトちゃんのキーボードは、いつ聞いても的確なサウンドを演出。まさに内助の功。
ボーカルのタケちゃんは今回で2度目の対面だけど、爽やかな好青年だ。
その人柄が如実に歌声にも反映されています。
「ありがとうございます。さあ、早速はじめてしまいましたよ。札幌ジンギスカン・クラブです!リーダーが揃えてくれた毎年の恒例でもあるこの面白Tシャツ、まだおろし立てなので折り目が付いています。僕の胸には、御三家の文字が書かれています。背中には・・・(振り向いて)一番歌が上手い!!・・・・・のプリント
一部の巷で話題沸騰なんだとか・・・(笑)
それではあと3曲、頑張ります!
2曲目は去年、映画コード・ブルー劇場版ドクターヘリ緊急救命の主題歌としてあちこちで流れて大ヒットした、ミスター・チルドレンの・・・HANABIをやります。あまりバンドでこの曲をやっているところはないですよね・・・・あんな風には、うまく歌えないけど・・・いいですかあ?!・・・・頑張ってやっていこう!」
どうしてどうして、説得力のあるエモーショナル・ヴォイスは素晴らしいよ。
桜井和寿ばりにタケちゃんは、パワフルに喉を振るわせる。
ライブ映えする熱血ソング。
歌詞の内容も、ビンビンに伝わってきますね。
この曲をこの位置に持ってきたのは正解。
ハヤくんの叩き出すやや抑え目に淡々としたリム・ショットも、アクセントのメリハリに大貢献。
しかしミスチルの櫻井くんって珠玉のメロディ・メーカーだ。まさに天才コンポーザーって彼のことを言うのだろうね。
バンマスがMCを引き継ぐ
「この時期になると体調を崩してしまうのですよ・・・・・実は以前ここへ出演させてもらった際には入院先から脱走してきたのでした!白い患者用のリストバンドを誇らしげに手首に巻いた状態でね。
そんなわけでして・・・・色々諸事情によりこのライブに中々出れなかったのです。」
タケちゃんにMCをバトンタッチ
「暑いですね・・・・・これってステージの上だけなんですかねえ??・・・・お蔭様で、歌詞を間違えてしまいました(笑)。次の曲ですが・・・・北海道が生んだ大スターといえば、前に座っているお父さん、誰だかわかりますか?・・」
「千春!」
「正解です!でもビール券のプレゼントはなしです(笑)。じゃあ何をやるかわかりますか?皆さん知ってる曲。」
「長い夜!」
「おおお!!!大正解!!」
イントロのギターワークが出色の完成度。
さすがバンマス・コバくん。
生き生きとしたパフォーマンスでギター・アクションを決めまくっていますよ。
本来コバちゃんのルーツはリッチー・ブラックモア、イングヴェイJマルムスティーン、エディ・ヴァン・ヘイレンからチャーなどの一癖も二癖もあるスーパー級ギタリストの世界なんだよね。
器用に洋楽、邦楽問わず選り好みせず貪欲にチャレンジ。独自のモノに吸収する力量は以前からちっとも変わらないね。研究熱心にオリジナルもこなすし。是非とも今後の参考にさせてもらおうっと。
真逆サイドに位置する愛妻のサトちゃんが、キーボードを弾きながら投げかける熱い視線も微笑ましい。
全員が一丸となって、タイトでストレートなグルーブを醸し出している。
というわけで、ここでは道産子実力派シンガーのカバーを自信たっぷりに披露。
タケちゃんの張りのある伸びやかなボーカルは、そうとうに歌いこんだんだなあ、と思わせるほどに千春節を再現しています。
リスペクト精神をタップリと注入して臨んだだけあってその熱唱する姿は感動そのもの。
人知れず血が滲むほどの鍛錬を積んできた成果が花開いた瞬間だ。
更にはタケちゃん、ステージを降りてお客さん達に次々と握手をして大サーヴィス。
熱狂してそこへ群がるオーディエンス。
タンバリン片手に打ち鳴らすアベさん、ケニーさんもそれに応戦。
「とても楽しい時間を過ごさせていただき感謝しております。最後の曲となりました」「えええ!!??」「そう言ってもらえると嬉しいなあ・・・・アンコールしちゃおうか?いいですか?あ・あ~駄目ですか、やっぱりね・・・・・とても悲しい・・・・・・・・これからやる曲は、まだタイトルは言いません(笑)。新し目の曲だから知っている人いるかなあ・・・・多分、誰もわからないと思います。曲名が解った人にはリーダーからビール券をプレゼントします!」「そのTシャツが欲しい!(観客)」
イントロからへヴィーなギターをおもいきりフューチャーしたサウンドから、一転しての静寂・・・・そして思い入れタップリに歌い出すタケちゃん。
多分、会場中の人達がこの曲の正体をずっと考えているんだろうね。
歌詞の中で「ハッピー・バースディ」と歌われているから、それがタイトルなんだろう、とある程度の見当はついたけど、歌手名が思い出せない。(密かにミキティが検索してくれたけどね!)
まあ、そんなことはともかくとして、とてもキャッチーでノリのいい、これぞJ-POPのお手本ともいうべきメロディを奏でる1曲。
これをタケちゃんが懇切丁寧に、心込めて届けてくれました。
バックのメンバー達も、安定感バッチリで抑揚ある演奏で支えています。
エンディングではクラッカーが「パン!パン!!」と炸裂して効果覿面。
で、曲が終わってタケちゃんが観客に曲名を問いかけると、最前列中央に座っていた女性が見事バッチリ言い当てた。凄い!!
しかもバンド名まで。相当のファンなんでしょうね。
「バック・ナンバーのハッピー・バースディでした!!(TBS系火曜ドラマ初めて恋をした日に読む話の主題歌)。
でも、ビール券は僕が貰って飲んじゃいます(笑)」
司会のヤチヨ嬢がタケちゃんのことを「照れくさそうにはにかんだ表情がなんともいえない」と絶賛していました。
女性達のハートを、その甘いマスクでキュンキュンいわせながら鷲づかみかい!
お疲れさんでした!!
~~ライブ・レポートPART、2はここまで。続きはPART,3へ!!~~