THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL.189 friends live 66 in STARLIGHT(ZERO-C7編)

2022-06-26 14:04:29 | Live Set List
7,ZERO-C7
19:30~20:00
(ハードブギ)
満を持して遂に登場!
パープル・ブリンガーがこの日最大の爆音バンドだとすれば、このバンドは究極のマニア泣かせのバンドだ。
個人的にもずっと楽しみにしていたよ。
なんたって、コアすぎるほどのバンドをカバー。
しかもセットリストがこれまた奥が深い。
ありきたりなヒット曲やスタンダードなんてやらない。
軽々しく流行に便乗したノリなども皆無。
自分たちのやりたいことをとことんまで追求。世間の雑音なんて無視して徹頭徹尾我が道を行く。
素晴らしすぎるくらいだ。
今時、これほど頑強なバンドは珍しい。
貴重な存在だね。
単なるひねくれ者集団ではありません。
実際、一曲、一曲にたいするリスペクト精神は半端ない。
また知識も豊富。
上っ面のカッコつけミュージシャンなんて束になって挑みかかったって消し飛んでしまうからご用心を。

メンバーのほとんどは顔見知りだ。
先月も別のバンドで対バンを組んだばかりのメンバーもいるよん。

それでは超豪華なるメンバーの紹介をしましょう!!
アベマサミチくん(VO&G)
ヤノシンヤくん(G&CHO)
ウメちゃん(DR)
オサムちゃん(B&CHO)

マサミチ君、おひさしぶりだあ。
お互いに再会を喜びあった。
彼とヒコちゃんは長い友人関係。
マサも「メドルムーン」で何度もライブを拝ませてもらっているよ
ウィッシュボーンアッシュやピンクフロイドなどなど通受けするライブで涙腺を何度も崩壊させられた。
この日もサザンロックの雄、レイナード・スキナードの黒いTシャツ姿でバッチリと決めてきた。
ブラウンカラーのポールリードスミスを使用。

シンヤくんは黙々と渋いトーンでエモーショナルかつヘヴィーなソロを紡ぎ出していました。
ナチュラルカラーのレスポールスタンダードを使用。
黒いカールコードに接続する拘り具合。

ウメちゃんは男顔負けなドラミングで土台をキープし続ける。
ロングヘアを振り乱しながらのスティックさばきは、ロッカーサイドの視線から言わせてもらえればめちゃくちゃにセクシー。
何度か別のバンドでライブを見たけど、ど迫力なサウンドは折り紙付き。

そしてオサムちゃんだ!
実は繊細なるフィンガリングも織り交ぜるテクニカルなベーシスト。(シュアーSM58持参)
先月はSOEN,マスクらとのバンド、フラッグで対バンしたばかりだ。
その時には紅いボディカラーのアリアプロⅡを使用(ローズ指板)。
彼が駐車場から豪快に闊歩する姿を見ていたけど、それはロックンローラーそのもの。
黒マスクにサングラス、ジーンズに黒いTシャツの背中にはご存じ「今日もカツラーメン」の文字が!!((´∀`*))
とどめはテンガロンハット!
全てがトレードマーク。
更にはワウペダルをここぞという場面で駆使して盛り上げていましたよ。
先月、オサムくんのベースアクションを見てマサはふと思った。
ボディーパンチ、フレットを上部から押さえる、しまいにはボディの裏から腕を伸ばしてのベースプレイ。
極めつけはアリアプロⅡの同色機種。
ライブ直後に即行で駆け寄って問うた。
「もしかしてルディ・サーゾが好き!?」
「やっぱり、わかりましたあ!!??((´∀`*))」
「だってあのプレイスタイルに、あのベース本体でしょう。
俺がベーシストとして一番リスペクトしているステージパフォーマー!
クワイエット・ライオット初来日の中野サンプラザ最前列で見て狂っちゃったのさ。
あんな凄い動きをするベーシストを見たことがないから、新鮮なショックを受けた。
あの感動は今も冷めやらないよ。
長い髪の毛が巻き付いた汗でびっしょりのバンダナ2枚を受け取ったんだよ。
あれは一生の宝物だよ」
「僕もホワイトスネイクで見ました」
「ベースを床に置いて弾いたり、クルクル回りながら頭に乗せて弾いたりもするんだよね」
「そうそう!!
ところで、数年前に7月の小樽浅草橋屋外ライブに僕が出演した際に、出番直前までステージ裏手のテント前でマサさんとずっと会話したんですよ。
覚えていますか??
アン・ルイスのカバーバンドでした(その時のドラマーもウメちゃんだった!)」
「ええ!!?ああ!?、思い出した!!
あの時はリッケンバッカーだったよね。
それでレミー・キルミスターの事で盛り上がったんだよなあ!
しかし、こんな話題で熱くなって意気投合しているのは、ここでは俺ら2人だけだよね。
ルディのことに気づいた人、ここにはいないだろうなあ・・・・」
いやはやなんとも、マニアックなベーシストコンビが奇遇な巡りあわせを果たした一幕でした。
ちなみにベースの裏側下方からのプレイスタイルはアリアベースでなければ難易度強とのこと。
テンガロンズにマサも加入させてね。
この日は白いギブソンのサンダーバ―ドを使用。
フィンガーとフラットピッキングを臨機応変に使い分けてバリエーションを膨らませていた。
リッケン、アリア、そしてサンダーバードときたらお次のベースは何かな!?
マサもベースの好みが似通っている。
でも、アリア、サンダーバードは大きいので泣く泣く諦めた経緯がある。
グレコのナチュラルリッケン・モデルは持っているけどね。

この不思議なバンド名の意味を説明します。
オサムちゃんのもう一つの顔はコンピューター技師。
プログラムのテスト中にエラーが発生した際のコードが「0C7」。
本人いわく「あまりにも適当というか安易というかそんな感じです。
とりあえず、ライブ用につけて後に改名しようと思っていたのですが何故か浸透してしまいまして・・・・。
私と同業種の人には縁起の悪い名前と言われてます(バッドカンパニー、バッドフィンガーも同様)」
いやいや、どうしてどうして、ひじょうにロックっぽいネーミングセンスに乾杯だ。
絶対に同名のバンドはいないだろうねえ。
いずれにせよ、メンバーを厳選してオサムちゃん長年の夢と理想が具現化されたのがこのバンドなのだ!!

はい!前置きが相当に長くなっちゃったねえ。
ライブレポートに入る前からエキサイト気味。
それでは行ってみよう!!

1曲目はZZtopの「LA GRANGE」
しょっぱなから存分に唸っちゃうよ。
だってワールドワイドにブレイクした曲ではなく、あえて初期の作品をセレクションだもんなあ。
波状攻撃開始の狼煙に鳥肌が立っちゃった。
1974年4月リリース。
3枚目のアルバム「トレス・オンブレス」に収録。
ビルボードにおける最高チャートは41位。
歌詞の内容な意味深い。
曲とリズムはジョン・リー・フッカーの「ブギ―・チレン」とスリム・ハーポの「シェイク・ユア・ヒップス」を下敷きにしている。
「A-HOW-HOW-HOW-HOW 」と低く歌う部分はフッカーの「BOOM BOOM」からの引用。
どうです、お見事の一語に尽きますなあ。
こんなバンドは唯一無二。
不気味な導入パートではマサミチくんの真骨頂。
ウメちゃんの小技の効いたリムショットから豪快な音壁が爆発。
静と動の対比がアーティスティック。
絡みついてくるギターリックはヒステリック。
一気に怪気炎をぶちかます。
潔いほどの炸裂ぶり。
豪放磊落とはまさにこのこと。
ダイナミックなアンサンブルの暴れっぷりにもはやお手上げさ。
ヤワな連中などは叶いそうにないね。

「こんばんは!ありがとうございます!!
次の曲は、フォガットで・・・・・HOME IN MY HAND 」
立て続けに男気溢れる骨太のずっしりとしたドライヴィング・ビートの一撃で猛追。
阿吽の呼吸で、ひと際、異彩を放って盛り上がっている。
電撃のスライド・ギターによる埃っぽくも泥臭いソロが天空を駆け巡る。
汗まみれの攻防は一向に手を緩める雰囲気などみせない。
タップリとタメの効いた重量級なグルーブに辟易するのもまんざら悪い気しないね。
どういうわけか、ここ日本ではこの手のバンドはなかなかに売れないのだよね・・・。
土壌の違いなのか、寂しい限り。

「FOOL FOR THE CITY 」
(同名の漫画があったね)
3曲目も軽快なフォガットで攻め立て続ける。
これ英国出身のフォガット5作目にして代表作の同名アルバムからの曲。
1975年発表。
ブルースバンドだった彼らがアメリカに移って手にした成功がこれだ。
意表を突く米国南部を感じさせるキャッチーなハードブギが持ち味。
研究熱心なフォガットらしい成果でしょう。
奥の深いフォガットのルーツが垣間見えるようだ。
秘密兵器のピッキング・スクラッチが雄たけびをあげる・・・ギュィーン!!・・・・
伝家の宝刀のエフェクト効果も絶大。
メンバー同士のフォーメーションも鮮やか。
明るく元気一杯に弾けまくって恍惚の極致に達しそう。

4曲目もメドレーで怒涛のフォガット。
「HONEY HUSH」
ハイハット連打でのカウント。
原曲はジョニー・バーネット&ザ・ロックンロール・トリオなんだけど大元はもっとさかのぼって1950年代のビッグ・ジョー・ターナー。
ナイスガイのオサムちゃんがわざわざ調べて連絡をくれたよ。
壮大なる歴史を紐解いてくれた。
これ、最も有名なのは「トレイン・ケプト・ア・ローリン」のリフなんだけど、こちらが本家本元。
ヤードバーズ、エアロスミス、日本では博多めんたいロックの代表格サンHOUSEやシーナ&ザ・ロケッツの「レモンティー」が有名どころ。
ライオットは明らかにフォガットのヴァージョンをお手本にしている。
ヤードバーズのものをスピードアップさせて、歌詞を変えギターの掛け合いを盛り込めばフォガットの完成型。
他の数多くあるカバーなんて一変に霞んじゃう。
中には単調で野暮ったいカバーもあるし・・・・。
粗削りだけど、刺激的で贅沢極まりない威勢の良いひと時。
引っ掛かり気味に突っ込むところが癖になってドツボにはまるんだ。
そんじょそこいらにゴロゴロと転がっている日寄った輩とは雲泥の差。
暴力的に歪みまくる弦楽器たち。
ヘッドバンギングの応酬で、硬派の神髄を堂々と誇示してみせてくれる。
ダレる箇所なんて皆無。

「普段はここで終わるんだけど、1曲増やしたんで巻き気味ですね・・・・。」
「もうやめない!?・・・疲れた・・・・(ディッキー矢野)」
「((´∀`*))それでは2曲続けてやります!
まずはまたまたフォガットで・・・・・・I JUST WANT TO MAKE LOVE TO YOU!!」
(原曲は巨匠マディ・ウォーターズ。ストーンズも取り上げている。作者はウィリー・ディクソン。1972年リリース。デビュー・アルバム「フォガット」の1曲目に収録。最高ランキングは33位。邦題は「恋をしようよ」)
ソウルフルなボーカルはインパクトあるなあ。
ギターが加わってドンドンと高まっていくイントロと、這いずり回るベースライン主体で繰り返される展開が印象的。
シンヤくんのねちっこいリードギターと、マサミチくんの鋭いカッティングワークにいつのまにか陶酔してしまう。
熱きデンジャラスなロックンロールの誘いに痺れっぱなし。
下手な屁理屈抜きにラフでワイルドでタイトでストレートなご機嫌バンドさ。
油断も隙もあったもんじゃあないなあ。
ナンパな心構えじゃあ一瞬で骨抜きにされちゃうよ。
迂闊に気を緩めていたら、脳天直撃に息も絶え絶えに悶え狂っちゃうよ。
持ち得る余裕と貫禄と自身漲るオーラは本物。
まるで楽器という武器を使い、火花散る喧嘩をしているみたい。

とどめの一撃「BORN IN CHICAGO(THE PAUL BUTTERFIELD BLUES BAND )」ですっかりと息の根を止められる。
ラストにふさわしきマスターピース。
シカゴ出身のポールはホワイトブルースの先駆者。
古き良き時代のジャズフュージョンとブルースとカントリーとエレクトリックロックのシンクロに尽力。
その功績は偉大。
あの「ウッドストック」にも出演していたね。
そしてこれは彼の記念すべき1965年のデビューシングル曲。
日本では今だに過小評価されているけど・・・・。
余力を振り絞っての極めつけで熱演。
入れ替わり立ち代わりにがっぷり四つに組みながらも咽び泣くギター。
仲の良さがこちらサイドにまで伝わってくる。
オサムちゃんは、もうこれで最後と知ってか完全燃焼を目指すべく所狭しと動き回って衝撃のランニング・ベースを延々と刻む。
ウメちゃんとのひたむきなボトムは鉄壁。
そしてお約束のベースボディトップにメガトンパンチを見舞う。
「ドッカ―ン!!」
今度はZERO-C7のハープやホーンセクションが参加している編成も見てみたいなあ・・・という欲がムクムクと沸いてきた罪なバンド。

何も思い残すこともなくやり切ったね。
満足ゆくまで情熱の30分はアッという間に過ぎ去った。
お疲れさまでした。
またすぐにでも観たいな。
今回の倍くらいの持ち時間でね。
その時はよろしく!!!((´∀`*))








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shell(chicago)

2022-06-26 10:20:06 | CHICAGO
貝殻は、貝が外套膜の外面に分泌する硬組織で、代表的な生体鉱物のひとつである。 ウィキペディア

masa's art chicago logo respect gallery

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VOL.189 friends live 66 in STARLIGHT(ノスタルジックーJP編)

2022-06-26 07:12:00 | Live Set List
6,ノスタルジックーJP
18:45~19:15

さてさて、早くも後半戦へと突入です。
本来ならば、ここではSAPPORO TRANSIT AUTHORITYの出番ですが、そこは本ブログの主役なので最後にタップリとお届けしたいと思います。

この「ノスタルジックーJP」なる6人組バンドは初めてみました。
それも当たり前だった。
だってこの日が初ライブだそうだ。
先に出演した「パープル・ブリンガー」と同じ立場だね。
勝手に親近感が湧くというもの。
ジャンルは全然違うけど。
でもメンバーの中には、以前見かけたミュージシャンもチラホラいたりして・・・・((´∀`*))。
バンド名からもおわかりのとおり、生粋のJ-POPやアイドル歌謡を披露。
懐かしいナンバーが目白押しで心底楽しめましたよ。

まずは素早くバンドの入れ替え準備に勤しみます。
何たって前に出演したバンドがこの日一番の大所帯でド派手だっただけに、相当にドタバタムード(しかもアンコールが加わって押し気味になってしまった)。
ご迷惑をおかけしました。
しかし、そこはそれで熟練の場慣れした方々。
迅速丁寧なる対応で速やかにセッティング完了ですべてが整いました。
さすがですなあ。

そしてサウンドチェックに取り掛かる。
ご存じ、有名なる八神純子様の代表作「パープル・タウン」が飛び出した。
イントロの疾走感溢れるかっこいいキーボードのフレーズで観客の視線は即座にステージへ釘付け。
ほんのわずかな時間ではありましたが無事本番に入ります。

オープニングは元おニャン子クラブの売れっ子中心メンバー、現在は木村拓哉夫人の工藤静香のヒット曲「MUGO・ん・・・色っぽい」
TOPに披露するにはうってつけだね。
皆バッチリと引き込まれたよ。
ハートを鷲掴みだ。
通算5枚目のシングル。
1988年8月24日発売。(もうそんな前の曲なんだあ・・・・カネボウのコマーシャルソングにも起用されたね)
アルバム「グラデイション」に収録。
中島みゆき&後藤次利による共作。
オリコンチャート、ザ・ベストテン、歌のトップテンでは見事1位を獲得。

囁きの「リップシンクロ」・・・・何を言っているのかは当然不明ですよ。
女性シンガーをフユ―チャーしたバンドでは意外にも比較的カバーされる率の高い曲。
強烈な印象を焼き付けることに成功。
一瞬でバブリーな時代へとタイムスリップ。
世の中が浮かれ気分に酔いしれていた不思議な時代だった。
ゴージャスな雰囲気までをも醸し出していたよ。
特にキーボードのアレンジワークがそれを如実に物語っている。さりげなく絡みついてくるギターソロもピカイチ。
タイトでストレートなリズムセクションのナイス。
無機質な構成力も個性的な光を放っている。
紅一点のボーカルをフロントセンターにおいて、バックを固める5人の男性たち。
彼らのテクニックは驚くほどに安定していて安心できるほど。
あのプレイならば歌に全集中できるというもの。

「こんばんは!
ありがとうございます。
私たちノスタルジックーJPは今日が初ライブなのです。
基本は懐かしい邦楽を、若干雑食的にやっています。
ここまでに出演したバンドが英語続きだったので、このバンドで日本語の歌をお楽しみください。
それでは次、松田聖子をお届けします・・・・天使のウインク」

ここでも懐かしのアイドルワールドにドップリと浸りきっちゃいましょう!!

(1985年1月30日リリース。20枚目のシングル。オリコン週間1位を記録)

爽やかなサウンド展開で勢いがあって、この場面にはとってもピッタリだ。
スッキリひと時の清涼飲料水のごとき。
これはズバリ狙ったなあ。確信犯。

明らかに反則技だね(笑)

もう心ウキウキで最高の気分だ。

でもアイドルソングだからと、たかをくくっていたら、思い切り足元をすくわれるよ。

演奏も歌もすこぶる難しいんだから。
歌詞、アンサンブルにいたるまで。

実際、イントロを刻むドラミングを見たSTAのミキティは「やっぱりドラムは上手いねえ」と見抜いていたモン。

しかし全てにおいて、クオリティの高い楽曲だなあとつくづく思います。

決めの振り付けを思いっきり真似ようとしている、往年のギャル達(死語)も出現。

聖子ちゃんカットの女の子って最近では全く見かけなくなったけれども、(当たり前だ)あのヘアスタイルはとても可愛いのになあ・・・。

いきなりあの髪型が復活したりして・・・なあんて考えていたら一気にエンディングを迎えてしまった。

ちなみにこの曲の作詞&作曲は尾崎亜美。

依頼を受けたのは締め切り前日だったのだとか。
しかも詩と曲の両方を担当しているんだから驚きだ。

一人称の「僕」は天使の目線を表現しているのだそうですよ。

亜美嬢初の聖子ちゃん用シングル(アルバム内への提供曲は、それまでにもあったそうです)。

亜美さんが提供してきた数多くの曲中でも、一番思い入れがあるのがこれだとのこと。

「たくさんの手拍子をいただきまして私は感動に打ち震えております。
皆さんのダンスに見入っていたら、歌詞がわからなくなってしまいました(笑)。

聖子ちゃんの春っぽい曲で初めてみましたがいかがでしたか?

この間の冬は大雪で大変だったけど、今日はとっても天気がよくて嬉しいです。

主催のヒコさん、本当にご苦労様です。
ありがとう!

それでは3曲目に参りたいと思います・・・・・・スィート・メモリーズ・・・・」

(1983年8月1日リリース。14枚目のシングル。当初は「ガラスの林檎」のB面だったが、コマーシャルソングになったとたんに人気が高まり、急遽両A面で再発されたという逸話あり。本人もファンの間でも非常に人気のある曲)

思い切り弾けまくった後には、グッと雰囲気を変えてシックに迫ってきましたよ。誰の胸にもホノボノと染み入る永遠不滅、珠玉のバラードだ。

ここでは静かにとろけてみましょうよ。

イントロで奏でられるホリカワくんによる、澄み渡るピアノの旋律が無性に泣けてくるなあ。

もうこれだけでも鋼の涙腺が崩壊寸前だ。

青春時代の甘くほろ苦い思い出が蘇ってくる。
ムードも満点。
やや抑え気味なバック演奏に絡む、タツくん渾身のボリューム奏法による哀愁のギター・ソロも、アダルティックで渋く響いてくるなあ。
最も特筆すべき点はパーカッションのスミタくん。
大きな長方形の薄いボードをマレットで叩いていたから、てっきりマリンバ奏者だと思い込んでいた。
ところが、この面にはたくさんのパッドがあり、プログラム次第で膨大なるパーカッション音を奏でられるというシステム。
古い人間にとっては驚愕の楽器だね。
ヒコちゃんもビックリしていたもんなあ(;^_^A。
さすが80年代アイドルブームの火付け役だけあって、聖子ちゃんは一味も二味も違うよね。
カジャ嬢もそれに負けないくらい、感情移入して熱唱を繰り広げてくれます。
堂々と、伸びやかなる声で歌いこなしていました。

度胸満点で大したものだ。まさにパーフェクト。

ネオン・ステイックを頭上高く左右に揺らしていた観客が、美しい旋律にのって華麗なるチークダンス。
程好いポップなメロディラインが、何度も琴線をくすぐってくれて心地よい。

キュートこの上ない癒し系の風が吹き抜けている様は微笑ましい。
エンディングではドラマティックな旋律で締めくくった。
シットリ系の演出は大成功。

バッキングをつとめるメンバー達の顔ぶれから察して、多分皆、聖子ちゃん世代の熱狂的なフリークなんでしょう。

男女問わずに絶大なる支持を受けたアイドル界の女王だもんなあ。

メンバー全員が嬉々としてリスペクトを込めて演じています。

「2曲も松田聖子が続きましたね。
今日、ラストに出演するパイナップルさんと曲が被っていたら申し訳ありません・・・((´∀`*))
ここからは新しい平成の曲でお送りしたいと思います。
4曲目は・・・・・・松崎ナオで・・・・川べりの家」
(シンガーソングライターの松崎ナオ自身による大切な作品。2006年発売。アルバム「フラワー・ソース」に収録)
ここで超マニアックで渋いセレクション。
知る人ぞ知る名曲中の名曲。
味わい深いピアノのミディアム調イントロが導入パート。
一聴しただけでは、それまでのセットリストがセットリストだけに地味なイメージを持たれがちだけど、どうしてどうしてアートの域にまで達する完成度。
この手合いは何度もスルメのように繰り返し繰り返し味わっていくと益々の感動を得られることでしょう。
実はじわじわと反響著しいのですよ。
衝撃で心打たれ涙するね。
綺麗な夕日や海を見つめながら聞いたら尚更やられること必至。
チャーミングな歌声がこれまた心に染み入る。
歌詞の一語一語が素敵な構築美だ。
各楽器のナチュラルな響きが説得力あり。
タメをきかせて極力無駄を省いた演奏は職人技。

大きな拍手が沸き起こった。
森仁くんのMC
「ありがとうございます。この曲、知っている人!?
あれ・・・?
NHKドキュメンタリーは見ていないの?」
「ハーイ!!」
「((´∀`*))あの番組、面白いのになあ・・・・。
そこに挿入されている曲でした。」

「それではここでメンバー紹介をしたいと思います。
パーカッション、スミタさん(彼のみ黒いマスクを着用)。
ベース&コーラスは森仁さん(彼は札幌伝説のインディーズ・ヘヴィーメタルバンドのメンバーだった。以前に見た時同様に5弦を使用。黒ボディのワーウィック。曲調に合わせてフィンガーとフラットピッキングを使い分ける)。
ドラムス・・・・あ、こっちを見ていないな・・・・・((´∀`*))タカさん!
ギターはタツさん(ナチュラルボディカラーのストラトキャスターを愛用。ローズ指板)。
キーボードはホリカワさん(ヤマハなどの2段構えでのぞんでいた。STAのアッキーとは顔なじみらしく談笑していたよ)。
そして私はおしゃべりが苦手な・・・カジャです。よろしくお願いします!
それでは、ザードで・・・・・イン・マイ・アームズ・トウナイト」
(1992年9月9日発売5枚目のシングル。アルバム「揺れる想い」に収録。オリコン週間チャートでは9位を記録)
大人っぽいテイストで夜の妖しさが漂うスローなパワフル・チューン。
イントロでは極上のヘヴィーで分厚いコードがぶちかまされる。
淡々と進行する説得力あるビートが肝。
ディーヴァ坂井泉水へのリスペクトをたっぷりと込めて歌い紡ぐ。
ジックリと腰を据えて聞き入るのも一興。
ギターの旋律が空間を目まぐるしく駆け巡る。
ここぞという時に美味しいところをかっさらっていく燻し銀プレイヤーならではの真骨頂でもある。
コーラスも効果覿面。

「もう最後の曲となりました。
すでに、ネタバレしていることでしょう((´∀`*))。
紫の・・・・・(-_-;)
皆さんの記憶にあるかもです。
じゃあ、盛りあがっていきましょう!」

八神純子で・・・・パープルタウン(1980年7月21日リリース。副題YOU OUGHTA KNOW BY NOW。9枚目のシングル。)
CMソングにも起用されて60万枚ものビッグセールスを記録。
歌番組ベストテンにて2週連続1位。
この曲で初の紅白出場を果たす。
ただし当時メロディとアレンジの一部がレイケネディのロンリーガイと酷似しているとのすったもんだあり・・・・・)!!

度肝貫く王道路線を、終曲で惜しげもなく披露。
一気に大合唱だ。
どこもかしこも色めきだってきた。
カウベルの連打が轟き渡る。
タイバン達もずっとこの曲を楽しみにしていたらしく、満面の笑みを浮かべて、一緒に会場で口ずさんでいましたよ。

即座に八神節だとわかる、雄大なるメロディが快適な名曲。

男性陣も難攻不落なこのバッキングでは、巧みなトリッキー・テクニックを駆使。
森仁くんもベースソロを余裕の表情で繰り広げてカジャ嬢を盛り立てつつもガッシリと支えます。

次々と矢継ぎ早やに繰り出される、ツボを心得たサビのパートと堂々たるパフォーマンス。
持ちうる限りの高度なインタープレイを、エンディングで火花散るほどにしっかりとつぎ込んでくれました。
嬉しい限り。

拍手喝采、雨あられだ・・・・・・ノスタルジックーJP、素敵~!!

当然でしょうね。
このバンドの力量をとことんまでに思い知らされてしまいました。

「ありがとうございました!!」





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