THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,191 ~小樽・夏の終わりの~北運河サウンドエナジー11(くろもり編)

2022-09-03 18:37:42 | Live Set List
会場内で盛大に流れているBGMはクール&ザ・ギャングの「セレブレーション」だ!
いいねえ!!
キャッホーッ((´∀`*))


9,15:00~15:30
6人組の「くろもり」
地元・小樽から2年ぶり6回目の出演です。
「ゆる~い大人のロック」が彼らの基本的なコンセプト。
実はSTAが本格的に小樽進出してこのイベントでプレイするようになった頃、くろもりはすでに堂々の常連組でした。
その後、ぱったりと姿を見なくなったけど。
だから、この日はとっても懐かしい気持ちに溢れて嬉しかった。
相変わらずのノリは健在だ。
それにしても、このいやはや何とも不思議なバンド名・・・ずっと意味を知りたいと思っているんだけど、いまだに謎のまま・・・・。
案外、その方が面白いのかもね。
あっけなく知るよりも。
彼らの活動歴は相当のモノ。
だってさあ、結成30年だよ。
驚愕だ。
どうやったらそれだけ長く存続できるのか、教えてもらいたいものさ。
メンバーの一人は「5歳からこのバンドに所属している・・・とうそぶいていた((´∀`*))
年齢非公表のミステリアス軍団ということにしておきましょう。


ヤチヨ嬢からサイトウ氏に司会進行をバトンタッチ。
毎年、このくらいの時間帯になると交代するのがお約束なんだけど、それでもやっぱり寂しいよね。
ヤチヨ嬢ファンからも「帰らないで!」のコールが飛び交う始末さ。
あららら・・・・サイトウ氏の立場がないじゃん((´∀`*))


くろもりの編成は・・・・

紅一点のキーボードはローランドを使用。
コーラスも兼任。
白いマスク姿のドラムス。
サングラス姿の重鎮ベース(ジャズベースを使用。サンバーストのボディカラー。メイプル指板)
お洒落な帽子とタンバリンがトレードマークのヴォーカル。
リズムにのって絶えずダンスするノリが爽やかすぎる。
チノパンとピンク色のシャツがオシャレ。
全身を真っ黒い衣装で統一のサックス。白いマスクは顎に。
ギター&コーラス。(茶色のボディカラーのギターを使用。アロハシャツに白いTシャツ。サングラスと半ズボンと一番に夏を満喫しているねえ)


さてさて、軽快にはじまった1曲目は憧れのミスターAORこと伊達男ボズ・スキャッグスの色気漂う超名曲「JOJO」
1980年リリースの大傑作アルバムと名高い「ミドル・マン」に収録。
人気も絶頂期だっただけに、鮮烈なる渋いスピリットを感じさせるよ。
アメリカではセカンドシングル(全米チャートでは17位を記録)
ボズがこのアルバム中、一番好きな曲だと公言するほどに惚れ込んでいた。
メリハリの効いたサウンド、アレンジがこれぞAORと呼べる究極のスタイルを成している。
今の季節にピッタリでお勧め。
お馴染みイントロのギター・カッティングからしてカッコいい。
単音バッキングやオブリも見逃せない。
跳ねまくる独特のやや抑え気味なリズムも心地よい。
優しく耳に残る、ちょっぴりと控えめな泣かせのフレーズ。
マイ・フェバリット・ベスト。
誰もがリラックスしながら酔いしれることのできるセレクション。
オープニングにふさわしいね。
印象的でナイスなセンス。
ここではシェイカーを振りつつ、とろけるような喉を披露するボーカリスト。
肝ともいえる洗練されたピアノのメロディやコードを忠実に再現。
オリジナルは最大の功労者でもある気難し屋デヴィッド・フォスター。
なるほどなあ・・・と納得のいい仕事をしている。
とっても勉強になるよ。
ここぞというところで吹き鳴らされるナイーブでふてぶてしいサックスの究極なるソロが、グッときてこれまた素晴らしい。
頑固一徹な拘り具合が瞬間的に垣間見れる演奏も聞きどころ。
すでにオーディエンスのハートを鷲掴みだ。

「皆さん、こんにちは。先ほどご紹介にあずかりましたくろもりです。
今の曲はみちのく一人旅・・・・ではなくってJOJOです。
次の曲は公開リハーサルでも演奏した・・・・デヴィッド・ボウイのレッツ・ダンス!!」
この曲はあらゆる意味において一大センセーションを世界中に巻き起こしたね。
14枚目の同名アルバム(全英チャートでは見事に1位を記録)よりのファースト・シングルカット。(英米ともに1位を記録。ボウイにとっては初の快挙、凄い!)
1983年4月14日にリリースされた。
プロデュースは当時の売れっ子でシックのナイル・ロジャース。
TOPクラスの売り上げを誇る。
だってグラムロック期のボウイを全く知らない若年層をも取り込んだ功績は絶大だ。
そこに目をつけて取り上げた「くろもり」のしたたかさは大成功。
「AH~AH~AH~♪」
それにしてもありとあらゆる点において面白いナンバーだ。
尚、まだ無名だったブルース系のギタリスト、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの起用も功を奏しているね。
後の彼のブレイクにも一役買っている。

「どうもありがとうございます!
懐かし目の曲をおおくりしました。
皆さん、たくさんビールを飲んでいますか!?((´∀`*))
美味しそうだなあ・・・・・。
それではもう1曲、デヴィッド・ボウイいきます・・・・
モダン・ラブ」
疾走感があってすこぶるいいねえ、ご機嫌さ。
どんどんと勢いに乗っていっちゃえ!
1983年リリースの15作目アルバム「レッツ・ダンス」に収録。
同年9月にサードシングルとしてカット。
ビルボード・ホット100において14位を記録した。
つまり形としては、前曲と対になった心憎い魅力ある流れということ。
バリエーション豊富な想像力。やっぱりボウイはカルト的な天才・・・いや宇宙人だった・・・。
ドラマティックな癖のあるビートが連続して炸裂する序盤から、徐々に盛りあがっていく構成は鳥肌もの。
ノリノリに踊らなきゃあ損だよね。
最前列で踊り狂っている観客たちも汗だくさ。
でもとってもグルーヴィーで気持ちよさそう。
チャレンジ精神が旺盛で皆、ついていくのが大変なミュージシャンだった。
パンチとキレのあるドラミングは特筆事項だ。
レイヴォーンのギターも弾けまくりで光っている。
極めつけは、ここでもブローしまくりのサックス・ソロに尽きる。
情け容赦なきマシンガン速射砲の旋律。

「はい、どうもありがとうございます。
ちょっと風が強くなってきましたね。
さっき、還暦間近と言いましたけれど、そういったわけで曲の間を置かないと色々きついのですよ・・・・。
皆さんには聞こえていないと思いますが、さっきから後ろ辺りで、どうしようか・・・・ちょっと待って、と絶えず囁きの声が飛び交っているのですよ((´∀`*))
あと2曲やりますよ。
クラブでも、かなりもてはやされた20年前の曲にいきます。
内容はSDGs地球に良い事、持続可能な開発目標を歌っています」
キーボードによる、やたらとミステリアスなイントロが轟き渡る・・・・。
ジャミロクワイ「バーチャル・インサニティ」
能天気なおちゃらけソングばかりを歌っているようなそこいらのくだらないクループとは一味も二味も違うのだ。
奥の深い歌詞の世界に考えさせられるよ。
でも演奏の方は例によって細部にわたって高度なアクセントやアイディアてんこ盛りで痺れちゃうよ。
ちなみにPVは何度見ても引き込まれてしまい、凝った造りには目が点状態に陥ってしまうよ。
この曲って実は札幌公演で訪れていたジェイ・ケイが地下街を歩いている時に着想を得たという話は有名だね。
誇らしいエピソード。
曲もタイトで申し分のない完成度。
この一筋縄ではいかない曲をいともあっさりと「くろもり」は披露してくれたのだ。
抑揚のつけ方や展開に、彼らの才能をまざまざと見せつけられちゃった。
エレクトリック・リコーダー(!?)も導入してね。
あの楽器はかなり注目の的だったよ。
だって珍しい事、この上ないもんなあ。

メンバー紹介を懇切丁寧に差し込んできた。
仲の良さがほのぼのと伝わってきた場面だ。
キーボードはサトウさん。
年齢不詳のべーシストはボーカルの同級生。
ドラムの練習はもっぱら深夜だというヨシヒロ君。
バンマスのギタリスト・マコトくんは59歳。
サックスとウィンドウシンセ担当は58歳のヨシヒト君。
そしてボーカルは59歳のコウイチ君です!


「最後の曲は皆さん、知っていると思いますよ。
邦楽で‥‥シュガーベイブの・・・・ダウンタウン」
1975年4月25日にシングルとして発売。
唯一のアルバム「ソングス」に収録。
フィニッシュにふさわしき癒しのジャパニーズ・ポップス代表格。
近年シティ・ポップなるジャンルが日本だけにとどまらず、アジア方面、そしてアメリカにまで広がっているのさ。
そのキッカケというか元祖がこの曲。
山下達郎、大貫妙子らを輩出した伝説のバンド。
当時はこんな最先端のグループは日本に存在していなかったため全然理解されず辛辣に無視され続けた。
これだけの高いクオリティーを維持しているのに信じられないよ。
デビューが数年早すぎたんだね。
やっと時代が追いついた次第。
世代によってはエポがカバーして「おれたちひょうきん族」の挿入歌に採用されて大ヒットしたことで強烈に記憶している人たちも多いのでは。
実際に会場でもそういう客はあちこちにいたしね。
もうねえ、誰もが満面の笑顔で口づさんでいるよ。
ハッピーモード全開。
世の中にドッサリと溢れかえったストレスから解き放ってくれるようなアンセムだ。
くろもりも満を持して取り上げたんだろうなあ。
サックスはずっとステージ横にはけて手拍子を打っていたんだけど、ここぞというタイミングでサックスを手に合流。
美味しいところを独り占め。
中々したたかにやるものだねえ((´∀`*))
ライブが大成功の盛り上がりで大団円を迎えました。
気が付けばあっという間の贅沢な「くろもりショー」だった。

またすぐにでも見たいなあ。
琴線を振るわせるセットリストに乾杯。
ライブ後の冷えたビールは、五臓六腑に染みわたったことでしょう。
今度はAOR か達郎の特集を希望します!!






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

crescent moon(chicago)

2022-09-03 05:53:56 | CHICAGO
三日月(みかづき)は、陰暦3。ここで言う陰暦とは、、つまり、太陰太陽暦を含むmasa's art chicago logo respect gallery

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

VOL,191 ~小樽・夏の終わりの~北運河サウンドエナジー11(BREZZA編)

2022-09-03 03:31:24 | Live Set List
****ライブレポート、大好評につきドンドンと突き進んでいくよん!!****

久し振りに会ったトモちゃん、オフステージではすこぶるリラックスしたチャーミングさを披露。
ステージでの緊張感から解放されて朗らかにふるまっていたよ。

8,14:20~14:50

さあ、ここからはどのバンドも皆STAとは何度も対バンを組んだ仲間たちばかりだ。

ワイルドで行こう!!

再び札幌からの参加でBREZZA。

「ブレッツア」と読みます。

本当は9番目が本番だったんだけど4番目のバンドがキャンセル。

急遽、繰り上がっての出演となったわけです。

ヤチヨさんがこの件について後方カウンターから緊急アナウンスを告げる。

もう皆さんドタバタだよん・・・・。
ライブには付き物のハプニングの一つ。

さてさて、今となっては伝説と化したZARDのコピーバンドが7人組みで登場です。

なかなかの大所帯。
STAよりはやや少ないけどね。

リーダーのマヤマくん、やりくり上手。

猛然と手腕を発揮している。
長年にわたって築きあげてきた人脈をここでもフルに活用。

去年の2月23日「小樽・雪明りの路」以来の対バン。
ほんとうは何度も同イベントにお互い参加していたのに、曜日違いで度々ニアミスしていたのさ。

ブレッツアは今までにも、STA企画「リブレーション」で白石ピグスティ、ススキノ・アートスペースホール、また小樽・浅草橋「オールディズ・ナイト」北運河「サウンドエナジー」一昨年の11月にもマリンホールにてご一緒しているから、私がこのバンドを観るのは今回で7回目だ。

もはやSTAとは濃厚なる繋がりを持つ常連組。

去年までのライブとは、また違った魅力全開のミサトちゃん&トモちゃんもキュートでセクシーに迫る歌声を届けてくれましたよ。
ちなみにその9月小樽屋外ライブでトモちゃんが初チャレンジしたサックスと鉄琴。
マサはそれが強烈な印象に残っていたので「今回も披露するの?」と聞いたら「それは秘密です!・・・・」ときっぱり、ちょっとはにかみながら言いました。

残念ながら時間の制約があるもんね。

というわけで、贅沢にも歌姫2人を擁するバンド。
序盤から見ごたえ、聞きごたえバッチリだね。

中盤の時間帯という重圧を見事にはねのけ勤め上げてくれました。

出演前、会場ですれ違ったミサトちゃんは「緊張してきました・・・」と不安気ではありましたが、トモちゃんと共に常にはじける笑顔を絶やすことなく歌い切ってくれました。

この日の出演バンド中、なんと女性シンガーまたはコーラス、プレイヤーが数多く在籍しているんですよね。
後で気づいたんだけど、これはとってもいいことだ。

もっともっと女性がスポットライトを浴びる音楽シーンになってもらいたいものだ。バンドの活性化にも繋がるしね。

男どもも、うかうかしてはいられないよん。

さてさてヘルプ・メンバー(ボーカルの2人以外は色とりどりのマスクを装着)を迎え入れての編成はといえば・・・・・ヴォーカルに麗しのミサト嬢。サラサラの茶色いロングヘアーが可憐なトモちゃんはコーラス担当。
シェイプアップしてナイスバディに!
ドキドキしちゃうほどだ。
サイドギターは神玲氏(ナチュラル・ボディカラーのトーカイアコギと赤ボディのエレキギターをプレイ。ローズ指板)。
今回、スライドギターの名手サカエ君も元気に合流しました(愛器のミュージックマン。水色のボディカラー。メイプル指板)。
キーボード(KORG N5)を駆使するイトウ氏、何とライブによってはリードギタリストに変身することもあるのですよ。
なるほど、マルチプレイヤーが数人所属しているのもこのバンドの強み。
ドラマーはタモくん。
そしてべースは重鎮のシンジくんだあ(以前はブルーボディにメイプル指板のベルモア。ウォッシュバーン系列のメーカーを使用していたけど今回は一昨年9月11月に引き続き白いメタリックカラーのフェンダーUSAジャズベース。PUはダンカン3をマウント。メイプル指板。これを黙々と渋くフィンガー・ピッキングでプレイするのです。)

シンジ君とマサとは10年を軽く超えるほどの音楽仲間。

彼はあの泣く子も黙る札幌のチューリップ・コピーバンド「TAKE OFF」を長年率いるリーダーでもあるのです(この日も出演するよ!)。

思い起こせば、練習スタジオが初対面でしたねえ。

ちょうどSTAと結成時が同じ。

もう彼とは、数え切れないほどにタイバンしました。
札幌を手はじめに小樽、夕張、岩見沢から他の地方にまで・・・・。
テイク・オフはSTAの「リブレーション」にも出演してくれましたよ。
そうやってお互いに刺激を与え合って励ましあい、紆余曲折を経て今日までずっと切磋琢磨してきたわけであります。

だから酸いも甘いも噛み分けた同士でもあるわけです。

そんな彼が新たに結成したのがブレッツァ。

まだライブは10数回だそうです。

そんな風には全く感じられないけどね。

去年1月のライブでも対バンを予定していたのに、憎きコロナのせいでライブは泣く泣く断念したのでした。
だから今回はお互いに心機一転仕切り直しだ。
そうそう、シンジ君はこの日最多出演者だ。
3つのバンドでベーシストをつとめるんだよ。
さすがのワーカホリックぶりに超ビックリした。
ブレッツア、そしてテイクオフ、ボウイのカバーバンドは共に初出演。

あのヒコちゃんでさえ、2つだもんなあ・・・・((´∀`*))
ちなみにミサトちゃんも「氷室美里」で掛け持ちです。
乞うご期待!!

先述のテイクオフに初期から在籍していたキーボードのヒロシ君がこの日復帰参加していました(お馴染みの赤いコルグを使用)。
これは最高のサプライズ。

もうかれこれ何年ぶりの再会だ!?

相変わらず若々しくって元気そうだね。

マスク姿に髪型も変わっていたので最初話しかけられても全く気が付かなかったよ。
悲しいなあ。

まあ、なにはともあれ、色々な面で俄然注目だね。

ブレッツアに限らず、どのバンドもご無沙汰気味だったライブに向けてセットリストには力が入りつつも相当に苦労したようです。

バンドから暖かいメッセージが届いています

「今年で結成5年目を迎えます。相変わらずのコロナ禍ではありますが、これからも積極的に活動していきたいと思います!」とのこと。

それでは良質の楽曲群をこれからできうる限り詳細に解説していきたいと思います。

 
「最初の曲は人気曲・・・・・揺れる想い!!(8作目のシングル。オリコン2週連続1位を記録)」
1993年リリースのアルバム「揺れる想い」に収録。
遥か天国の坂井泉水さんにも、ミサト嬢の歌声は間違いなく届いていることでしょう。
叙情的なピアノによる調べに乗せて、流麗で重厚なるボーカル・ハーモニーから入る壮大なナンバー。
女性陣の才能は、お見事の一語に尽きます。
それは万雷の拍手が全てを証明しているよ。
力強い極上のメロディ・チューンでは、堂々と余裕あるパフォーマンスを繰り広げています。
着実にライブ経験を積んできたからなのか、今回はとてもリラックスしているように見えるよ。
肩の力もほどよく抜けてノリノリで出色の完成度を誇っています。
元気を全身に一杯もらえるはじけたハード・ナンバー。
緻密に組み立てられた無駄のないパーフェクトな楽曲。
ザードの細部を十分に知り尽くしリスペクトしていないと、とてもじゃあないけれどもこのような選曲はできないよね。
神氏は早速アコギからエレキに持ち替え。
この辺のパートに対するコダワリ感覚が、音の随所にも反映されています。
琴線震わせっぱなし。
心の奥底から振り絞るような荘厳なる音絵巻にはゾクゾクしてきちゃうなあ。
アップテンポでパワフルなバックビートにのせて頑張っています。
ドンドンと加速して厚みを増していく音壁の底辺を、ドラムアクセントのリズム刻みが正確無比なところも感心しきり。
縦横無尽に華麗なギター・ソロが「ギュウイーン!!」と歌メロの間を駆け巡る。
マサが勢いよく最前列で写真撮影をしていたらメンバーたちが快く反応してくれてポージング。


「改めましてこんにちは!ザードのコピーバンド、ブレッツアです。よろしくお願いします!
次・・・・・今回は新しいザードの曲を取り入れてみました。
・・・・・君がいない・・・・」

ブレッツアでこれを聞くのは当然初かなあ。

1991年2月6日にリリースされた名アルバム「ユー・ネヴァー・ノウ」に収録。
切ない恋愛の歌。
いつもにも増して、ミサト嬢の初々しきステージングが好感度高し。

ちょっと声質が坂井泉水嬢と森高千里をブレンドしたように聞こえるのも貴重なる魅力の一つさ。

一聴しただけで誰もが彼女の虜だ。
コーラスガールのトモちゃんとの息もぴったり。
絶妙のコンビネーションだね。
色合いの微妙に異なる2人のハーモニーなんだけど、ほどよいブレンド具合が鉄壁だ。
とにもかくにも、これを2曲目にもってくる大胆不敵な構成には脱帽。
グッと成長した自信の表れか?
転調を施しつつも淡々とミディアムテンポで進行する、ちょっと大人っぽい異色の落ち着いたアレンジ。
打ち合わせの段階で、練りに練り上げられた結果なのでしょう。
もうこの辺りで、掴みはオーケー。
彩もバッチリだよ。


「これも新しいレパートリーです・・・・あの微笑みを忘れないで」

1992年リリースのアルバム「ホールド・ミー」に収録。

タイミングを見計らっての軽快なるステック・カウントから。
いきなりツインリードヴォーカルが導入部分を飾る巧みな構成。
何故だかじっくり聞き入ってると、切なくなってきて涙腺が緩んできそうだ。

本当に誰からも永遠に愛される光り輝くほどの金字塔が目白押し。

軽快な手拍子が最初から最後まで絶え間なくも鳴り止まない。

エンディングにおけるサカエ君のギター・ソロも、心なしか叙情的に訴えかけてくる。
次々と繰り出されるフィンガリングは効果絶大。

表情豊かなるピッチで豪快にね。

「え~それではメンバー紹介をしたいと思います」

ミサト嬢が一人一人を、懇切丁寧愛情タップリに心込めて紹介。

彼女の秘めたる優しさが滲み出ています。



「(拍手!)じゃあ次の曲へいきます・・・・・・マイ・フレンド」

ザード17作目のシングル。
1996年1月8日リリース。
3度目のミリオンセラーを達成した。
アルバム「トウディ・イズ・アナザー・ディ」に収録。

オリコンチャート週間1位を記録。
それにしても、織田哲郎さんは生粋のメロディ・メーカーですね(作詞は坂井泉水さん)。
モリタくんのスティック・カウントから、神氏のアコースティック・ギターによる、爽やかなコード・ストロークではじまるキャッチーなポップナンバー。この辺の流れは最早定番ですね。
決して外せないポジション。
タイトルをそのまま歌いだしに持ってくるこの光り輝くJ-POP。
個人的にもツボにはまっています。
ストレートに訴えかけてくるメッセージがほろ苦く響いてくる。
琴線を振るわせっぱなし。
メンバー達はラフさを貴重とした比較的シックなファッションで各自さりげなくオシャレを自己主張。

ジーンズ姿のミサト譲とトモちゃんはお揃いでバッチリと決めています。

フロント中央に位置するミサト嬢&トモちゃんを引き立てる男性陣によるバンド体制が、すこぶる安定感あってメリハリも効いています。

これならばミサト嬢もトモちゃんも安心して、心おきなく歌に専念できるというもの。
一生懸命、誠心誠意、心を込めての熱唱に次ぐ熱唱。
神くん、ここではアコギから真っ赤なエレキギターに素早くチェンジ。

サカエくんのトレードマークともいえる、伸びやかなるサスティーン・ギターが唸りをあげて更なる抑揚を演出。

観客が、ネオン・スティックをリズムに合わせて左右に振っているよ。
後方から見ていても綺麗な光景だ。



常にMCはミサト嬢が兼任。

「ブレッツァは4年前の4月に結成して、今月で4年と4ヶ月を迎えました。
初めて見る方達はこれを機会に、ブレッツァという名前を覚えてくれたらとても嬉しいです。
もっともっとZARDの曲が歌い継がれるように頑張っていきます。
主に札幌、小樽、ニセコなどでライブ活動しています。
それではここからは終盤です。
この勢いを維持しながらもはじけていきましょう!
次の曲にいきたいと思います。いいですか・・・・・・・・・・リッスン・トウ・ミー!・・・・」

やはりこの曲はスぺシャルなポジションに位置すべき。
軽やかなアップテンポの曲調、前向きな歌詞と、
記念すべき楽しいネガティブ・ソングだ!
作詞を担当した坂井泉水さん本人曰く「絶対に忘れられない曲。感慨もひとしお」とのこと。
なぜだか、シングルカットもされず、ベストアルバムにも含まれていない・・・・。
異色を放つ根強い人気を誇る隠れた名曲。
流麗なるキーボードが先導しながら、ツインギターのダウン刻みが持ち味をフル稼働です。
アコとエレキによる淡々としたアンサンブルが絶品。
それでいて決してでしゃばり過ぎず、程好く溶け込んでいるところなんて憎い。
サカエちゃん、伝家の宝刀ともいえる奏法が鮮やかに飛び出した。
甘くむせび泣く旋律が極上の効果を発揮する。

美味しいところ独り占め。

フロントセンターにて、満面の笑顔で客席に手を振るサーヴィスは忘れないミサト嬢。

中間部でのドラマティックな導入部分には目を見張るものがあります。
よくできた構成だ。
すこぶる勉強になるなあ・・・・。

追い打ちをかけるがごとくエンディングでも再びサカエちゃんのピッキングが弾きされて見事にフィニッシュ。
意外にもこの時のクールな表情が印象的でした。


「ありがとうございました!
今日のブレッツァを見て気に入ってもらえたなら、是非これからも私達のライブに足を運んでください。
ブレッツァでした!
じゃあ最後の曲です。」
「ええ~~~!!??」
「はい(笑)皆さんにエールを送りたいと思います。盛り上がっていきましょう!・・・負けないで!!(1993年の1月27日発表の6作目のシングル。3分49秒。オリコン週間1位。アルバム・揺れる想いに収録)」
やはりラストを飾るのは、この熱きアンセムしかないですよね。
ザード流の応援歌。
会場全員が一体となっての手拍子大会。
まだまだ足りないわ、とばかりに両手を高々を掲げたトモちゃんは更なるリアクションを要求。
心ウキウキ、明日からもまた明るく生きていけそうな気がしてきたよ。

幸せと喜びのエキスを、この勝負曲から大量に注入していただきました。

前向きでリフレッシュした気持ちになれる歌詞の一言一言が、皆のハートにも届けられたことでしょう。
大いなる励みの讃歌となって・・・・。
こうやって次の世代へ延々と華麗に歌い継がれていくのでしょうよ。
サカエくんも本家顔負けな豪快無比で、伸びやかなるギター・サウンドを紡ぎ出していました。

涼しい顔してハイポジションで、次々にフレーズを奏でる男っぷりには、ただただ圧倒されっぱなしで惚れ惚れしちゃいます(本人曰く結構事故ってしまった…と反省の弁を述べていたけど何ら気にならなかったよ。己に厳しき完璧主義なんだね)。
オーディエンス達は一心不乱に手拍子を打ち続ける。
熱狂の渦状態。
これこそライブならではの醍醐味と一体感。
コール&レスポンスの応酬。

沈着冷静なる燻し銀のシンジ氏ベースライン・セクションは、常にボトムを貫禄タップリに支えてグルーブを醸し出しています。

TAMOくんとのコンビネーションも阿吽の呼吸でピッタリとフィット。良い仕事をしていますなあ。

「どうもありがとうございました。ブレッツアでした。また会いましょう!」

あっという間に、夢のようなブレッツア・ショーの30分が過ぎ去ってしまいました。

心残りだけど、格別なる楽しみは次回のためにとっておきましょうよ。

おっととと・・・・まだシンジくんとミサトちゃんはこの後にも出演バンドが控えているよ((´∀`*))

ヤチヨ嬢からのアナウンス。
「ブレッツアの皆さんにもう一度大きな拍手をお願いします!」

カメラマンの要望にお応えしてステージ中央でブレッツア全員の記念撮影パチリ!!

会場内に流れるBGMはスティーリーダン。

 

****はい!ライブ・レポートBREZZA編はこれにて終了。
なに!?
続きを早く読みたい?

まだまだ威勢の良いバンドが続々と登場しますからね~。
STAとか((´∀`*))。
後半戦へと続きますよ!!****

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする