会場内で盛大に流れているBGMはクール&ザ・ギャングの「セレブレーション」だ!
いいねえ!!
キャッホーッ((´∀`*))
9,15:00~15:30
6人組の「くろもり」
地元・小樽から2年ぶり6回目の出演です。
「ゆる~い大人のロック」が彼らの基本的なコンセプト。
実はSTAが本格的に小樽進出してこのイベントでプレイするようになった頃、くろもりはすでに堂々の常連組でした。
その後、ぱったりと姿を見なくなったけど。
だから、この日はとっても懐かしい気持ちに溢れて嬉しかった。
相変わらずのノリは健在だ。
それにしても、このいやはや何とも不思議なバンド名・・・ずっと意味を知りたいと思っているんだけど、いまだに謎のまま・・・・。
案外、その方が面白いのかもね。
あっけなく知るよりも。
彼らの活動歴は相当のモノ。
だってさあ、結成30年だよ。
驚愕だ。
どうやったらそれだけ長く存続できるのか、教えてもらいたいものさ。
メンバーの一人は「5歳からこのバンドに所属している・・・とうそぶいていた((´∀`*))
年齢非公表のミステリアス軍団ということにしておきましょう。
ヤチヨ嬢からサイトウ氏に司会進行をバトンタッチ。
毎年、このくらいの時間帯になると交代するのがお約束なんだけど、それでもやっぱり寂しいよね。
ヤチヨ嬢ファンからも「帰らないで!」のコールが飛び交う始末さ。
あららら・・・・サイトウ氏の立場がないじゃん((´∀`*))
くろもりの編成は・・・・
紅一点のキーボードはローランドを使用。
コーラスも兼任。
白いマスク姿のドラムス。
サングラス姿の重鎮ベース(ジャズベースを使用。サンバーストのボディカラー。メイプル指板)
お洒落な帽子とタンバリンがトレードマークのヴォーカル。
リズムにのって絶えずダンスするノリが爽やかすぎる。
チノパンとピンク色のシャツがオシャレ。
全身を真っ黒い衣装で統一のサックス。白いマスクは顎に。
ギター&コーラス。(茶色のボディカラーのギターを使用。アロハシャツに白いTシャツ。サングラスと半ズボンと一番に夏を満喫しているねえ)
さてさて、軽快にはじまった1曲目は憧れのミスターAORこと伊達男ボズ・スキャッグスの色気漂う超名曲「JOJO」
1980年リリースの大傑作アルバムと名高い「ミドル・マン」に収録。
人気も絶頂期だっただけに、鮮烈なる渋いスピリットを感じさせるよ。
アメリカではセカンドシングル(全米チャートでは17位を記録)
ボズがこのアルバム中、一番好きな曲だと公言するほどに惚れ込んでいた。
メリハリの効いたサウンド、アレンジがこれぞAORと呼べる究極のスタイルを成している。
今の季節にピッタリでお勧め。
お馴染みイントロのギター・カッティングからしてカッコいい。
単音バッキングやオブリも見逃せない。
跳ねまくる独特のやや抑え気味なリズムも心地よい。
優しく耳に残る、ちょっぴりと控えめな泣かせのフレーズ。
マイ・フェバリット・ベスト。
誰もがリラックスしながら酔いしれることのできるセレクション。
オープニングにふさわしいね。
印象的でナイスなセンス。
ここではシェイカーを振りつつ、とろけるような喉を披露するボーカリスト。
肝ともいえる洗練されたピアノのメロディやコードを忠実に再現。
オリジナルは最大の功労者でもある気難し屋デヴィッド・フォスター。
なるほどなあ・・・と納得のいい仕事をしている。
とっても勉強になるよ。
ここぞというところで吹き鳴らされるナイーブでふてぶてしいサックスの究極なるソロが、グッときてこれまた素晴らしい。
頑固一徹な拘り具合が瞬間的に垣間見れる演奏も聞きどころ。
すでにオーディエンスのハートを鷲掴みだ。
「皆さん、こんにちは。先ほどご紹介にあずかりましたくろもりです。
今の曲はみちのく一人旅・・・・ではなくってJOJOです。
次の曲は公開リハーサルでも演奏した・・・・デヴィッド・ボウイのレッツ・ダンス!!」
この曲はあらゆる意味において一大センセーションを世界中に巻き起こしたね。
14枚目の同名アルバム(全英チャートでは見事に1位を記録)よりのファースト・シングルカット。(英米ともに1位を記録。ボウイにとっては初の快挙、凄い!)
1983年4月14日にリリースされた。
プロデュースは当時の売れっ子でシックのナイル・ロジャース。
TOPクラスの売り上げを誇る。
だってグラムロック期のボウイを全く知らない若年層をも取り込んだ功績は絶大だ。
そこに目をつけて取り上げた「くろもり」のしたたかさは大成功。
「AH~AH~AH~♪」
それにしてもありとあらゆる点において面白いナンバーだ。
尚、まだ無名だったブルース系のギタリスト、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの起用も功を奏しているね。
後の彼のブレイクにも一役買っている。
「どうもありがとうございます!
懐かし目の曲をおおくりしました。
皆さん、たくさんビールを飲んでいますか!?((´∀`*))
美味しそうだなあ・・・・・。
それではもう1曲、デヴィッド・ボウイいきます・・・・
モダン・ラブ」
疾走感があってすこぶるいいねえ、ご機嫌さ。
どんどんと勢いに乗っていっちゃえ!
1983年リリースの15作目アルバム「レッツ・ダンス」に収録。
同年9月にサードシングルとしてカット。
ビルボード・ホット100において14位を記録した。
つまり形としては、前曲と対になった心憎い魅力ある流れということ。
バリエーション豊富な想像力。やっぱりボウイはカルト的な天才・・・いや宇宙人だった・・・。
ドラマティックな癖のあるビートが連続して炸裂する序盤から、徐々に盛りあがっていく構成は鳥肌もの。
ノリノリに踊らなきゃあ損だよね。
最前列で踊り狂っている観客たちも汗だくさ。
でもとってもグルーヴィーで気持ちよさそう。
チャレンジ精神が旺盛で皆、ついていくのが大変なミュージシャンだった。
パンチとキレのあるドラミングは特筆事項だ。
レイヴォーンのギターも弾けまくりで光っている。
極めつけは、ここでもブローしまくりのサックス・ソロに尽きる。
情け容赦なきマシンガン速射砲の旋律。
「はい、どうもありがとうございます。
ちょっと風が強くなってきましたね。
さっき、還暦間近と言いましたけれど、そういったわけで曲の間を置かないと色々きついのですよ・・・・。
皆さんには聞こえていないと思いますが、さっきから後ろ辺りで、どうしようか・・・・ちょっと待って、と絶えず囁きの声が飛び交っているのですよ((´∀`*))
あと2曲やりますよ。
クラブでも、かなりもてはやされた20年前の曲にいきます。
内容はSDGs地球に良い事、持続可能な開発目標を歌っています」
キーボードによる、やたらとミステリアスなイントロが轟き渡る・・・・。
ジャミロクワイ「バーチャル・インサニティ」
能天気なおちゃらけソングばかりを歌っているようなそこいらのくだらないクループとは一味も二味も違うのだ。
奥の深い歌詞の世界に考えさせられるよ。
でも演奏の方は例によって細部にわたって高度なアクセントやアイディアてんこ盛りで痺れちゃうよ。
ちなみにPVは何度見ても引き込まれてしまい、凝った造りには目が点状態に陥ってしまうよ。
この曲って実は札幌公演で訪れていたジェイ・ケイが地下街を歩いている時に着想を得たという話は有名だね。
誇らしいエピソード。
曲もタイトで申し分のない完成度。
この一筋縄ではいかない曲をいともあっさりと「くろもり」は披露してくれたのだ。
抑揚のつけ方や展開に、彼らの才能をまざまざと見せつけられちゃった。
エレクトリック・リコーダー(!?)も導入してね。
あの楽器はかなり注目の的だったよ。
だって珍しい事、この上ないもんなあ。
メンバー紹介を懇切丁寧に差し込んできた。
仲の良さがほのぼのと伝わってきた場面だ。
キーボードはサトウさん。
年齢不詳のべーシストはボーカルの同級生。
ドラムの練習はもっぱら深夜だというヨシヒロ君。
バンマスのギタリスト・マコトくんは59歳。
サックスとウィンドウシンセ担当は58歳のヨシヒト君。
そしてボーカルは59歳のコウイチ君です!
「最後の曲は皆さん、知っていると思いますよ。
邦楽で‥‥シュガーベイブの・・・・ダウンタウン」
1975年4月25日にシングルとして発売。
唯一のアルバム「ソングス」に収録。
フィニッシュにふさわしき癒しのジャパニーズ・ポップス代表格。
近年シティ・ポップなるジャンルが日本だけにとどまらず、アジア方面、そしてアメリカにまで広がっているのさ。
そのキッカケというか元祖がこの曲。
山下達郎、大貫妙子らを輩出した伝説のバンド。
当時はこんな最先端のグループは日本に存在していなかったため全然理解されず辛辣に無視され続けた。
これだけの高いクオリティーを維持しているのに信じられないよ。
デビューが数年早すぎたんだね。
やっと時代が追いついた次第。
世代によってはエポがカバーして「おれたちひょうきん族」の挿入歌に採用されて大ヒットしたことで強烈に記憶している人たちも多いのでは。
実際に会場でもそういう客はあちこちにいたしね。
もうねえ、誰もが満面の笑顔で口づさんでいるよ。
ハッピーモード全開。
世の中にドッサリと溢れかえったストレスから解き放ってくれるようなアンセムだ。
くろもりも満を持して取り上げたんだろうなあ。
サックスはずっとステージ横にはけて手拍子を打っていたんだけど、ここぞというタイミングでサックスを手に合流。
美味しいところを独り占め。
中々したたかにやるものだねえ((´∀`*))
ライブが大成功の盛り上がりで大団円を迎えました。
気が付けばあっという間の贅沢な「くろもりショー」だった。
またすぐにでも見たいなあ。
琴線を振るわせるセットリストに乾杯。
ライブ後の冷えたビールは、五臓六腑に染みわたったことでしょう。
今度はAOR か達郎の特集を希望します!!