THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,192 DEMO?FES?平和音楽祭6(DEBUKAMA KING OF KING編)

2022-09-12 11:50:10 | Live Photo
****ありがたいことに、このライブレポ―トは数多くの人々に読まれているようだ。
ライブ会場で会う人、会う人から喜びや感謝、絶賛の声をいただきます。
たまには辛辣なことを言う者もいるけどね。
まあ、色々な意見があるのは当然。
今後とも、機会を見てはコツコツとアップしていく所存であります。
よろしくね~~!!!****


2,13:15~13:45

会場の賑わいも益々過熱気味になってきた。
さあ、セカンドアクトの登場だよ!
「DEBUKAMA・KING・OF・KING 」
数年前には話題騒然なるCDも発売したのだ。

この日はジャンルもバラエティに賑やかなバンドが大挙して出演したんだけど、笑いの渦を絶えず巻き起こしていたのはこのバンドだ。
それに関しては、どのバンドも全く太刀打ちできませんでした。
見事の一言に尽きる。
足元にも及ばない。
自他ともに認める、コミカルでユニークでビックリ箱をひっくり返したようなバンドさ。
実は本番直前にキャンセルバンドが出て、急遽出演が決定したという経緯があります。


まずは男女が均等に在籍している・・・・・メンバーの紹介をば((´∀`*))。
アルト・サックスはこの日、STAとスタッフとしても大活躍のミユミユ。
ギター&MCはオスカルD(名句WAR IS OVERのプリントされた黒Tシャツを着用。眼鏡と白マスクに水色のキャップ。足元にはエフェクター・ボードを設置。使用ギターはエピフォンのシェラトン。ゴールド・パーツ。黒ボディカラー。ストラップは青)。
ベースにヴィーナス・ヒロミ(おおおっ!マニア泣かせなメーカーG&Lを使用。ブラック・ボディカラー。ローズ指板)。
キーボードにはダミアン・ツックン(YAMAHA MX-4Sを使用。麦わら素材のカウボーイハットを着用。オレンジ色のTシャツの胸には大きな文字で神々しくOUTDOOR。白いマスク姿)。
ドラムはペコちゃん。
以上、5人編成で繰り広げられるインストウルメンタル・ジャンル。


マサと、このメンバー達との面識も相当に長い。
事のハジメは ヴィーナス・ヒトミちゃんさ。
STAライブ開始当初、けっこう対バンしていたよね。
澄川で開催されたライブイベントで、ひとみ嬢はGSバンドに加入していて華やかなるパフォーマンスを演じていた。
あれはインパクト絶大で、生涯忘れることができないよ!
その後は、練習スタジオでもちょくちょく会ってもいた。
そして、遂に「DEBUKAMA 」結成に至ったのだ。
STA独占企画「リブレーション・ボタ山音楽祭」出演のために、遠路はるばる夕張まで出向いてもくれました。
活動が軌道にのると、ライブの度にメンバーが増えていって現在に至るのだ。
今回、DEBUKAMAとの再会は数年ぶり。
しかも、初めてNEW・DEBUKAMA・PROJECTを見れるというわけで、期待にワクワクしていましたよ。

もうねえ、本番が始まる前のサウンドチェックの段階から、オーディエンス達から熱い注目を集めていました。
一体全体、何が飛び出すやら・・・・!?
あなたの想像・・・・それ外れています。
その数倍、度肝を抜かれること請け合い。

お待たせしました!
準備万端整ったところで、ゴーサインが出た。

STVアナウンス嬢が、バンドを懇切丁寧に紹介。
それに導かれる形で、「デブカマ・ショー」始まりだあ!!

オープニングナンバーからニンマリしちゃった。
豪快に「傷だらけの天使」をぶちかます。
(井上尭之バンド)
たまらないねえ。
思わず「あにき~~!!」と叫んでしまいそうだ。
伝説の青春アウトロー・テレビ・ドラマ。
70年代の若者たちにとっては、正に懐かしきバイブル。
無意識のうちに、ヒロが率いる「太陽にホエールズ」を思い浮かべちゃった。
イントロの第1音から琴線が震えっぱなし。
歯切れの良いギター・コードカッティングがかっこいい。
主旋律はミユミユがアルトで牽引。
でもねえ、どっしりと安定感のある、流れるような王道ベースラインも忘れてはいけないよ。
もうひとつ、ホンキートンク調の軽快なるピアノ・タッチも忘れがたい。
アレンジの要所要所にまで、うるさい輩どもがジックリと注視。
男顔負けなペコちゃんによる、パワフルでストレートなドラミングも特筆もの。
つまりは細部にわたってパーフェクトな楽曲ということ。
タイトでキャッチーな構成に、血沸き肉躍る。
一気に古き良き昭和の時代へとタイム・スリップ。
それに伴い、名シーンの数々が脳裏に蘇ってくる。
バカでっかいヘッドホーンをつけて、新聞紙を胸に当てて、瓶の牛乳、魚肉ソーセージ、コンビ―フ、クラッカーを食べたいよ((´∀`*))
なかなかにいいものを聞かせてもらった。
欲を言わせてもらえばパーカッションが入ると、よりグルーヴィーになる事でしょう。
あらら・・・あっという間に曲は終了。


「はい、サンキュー!!。
傷だらけのバンドということです(爆笑・・・・もうこの一言でデブカマ・ワールドに全員が引き込まれてしまった。もはや脱出は不可能さ)
天気予報どおり、秋晴れですねえ
バンドは結成6年目を迎えました。
2曲目に入ります。
寺久保エレナで‥‥ハイ・タッチ!!」
北海道が生んだ天才サックス・レディの代表曲。
音と音が、それこそハイタッチをしているように弾みまくるハッピーチューン。
道民ならば、連日テレビから流れているからこれを知らない人は皆無でしょう。
耳に馴染みのあるメロディ。
彼女自身の作曲だ。
爽やかに薫る風をまとって、メロディが美しい青空に果てしなく響き渡る。
まさに今の季節にピッタリなセレクション。
RIHWAのボーカル入りバージョンも有名だね。
雄大なる北の大地が思い浮かぶ印象的な曲調はインパクト絶大さ。
ミユミユの吹き鳴らす伸びやかで柔らかく、それでいて強さも感じられるサックスの音色に聞き惚れる。
魅力的なバック陣も、彼女を盛り立てるべく奮闘。
ギター、キーボードへとソロバトルを繰り広げる。
チームワークの良さがヒシヒシと伝わってくる。
皆、仲良しなんだろうねえ。
微笑ましい光景だ。
何よりも本人たちが心底楽しんでいるのが一番さ。
ライブならではの素敵な醍醐味。
だからこそバンド活動は面白くてやめられない。
もう病みつきのご様子。
和気藹々の雰囲気に好感が持てるよ。

「YEAH!!  ワザとにグダグダなハイタッチをやってしまったよん!!
はい、3曲目の大丈夫かなあ・・・・?
これは誰の曲でしたっけ・・・・?
ハービー・ハンコック??
まだ生きてるんだっけ・・・??!!
こうやっていつも殺しちゃうんですよ(;^_^A・・・・。
・・・・ウォーターメロンマンとカンタロープ・アイランド」
出た!!
ジャズ界の最先端をリードする第一人者。
もろに通受けするところも射程距離に置いているところなんかは憎い限り。
貴重なる瞬間に乾杯!
自然とアドレナリンも噴出するというもの。
ドライブするゴスペル調ピアノの渋い旋律に唸ってしまった。
今までの陽気な雰囲気から場面は一変。
グッとアダルトな奥行きあるファンキー・テイストもウネっていて中々に一興。
デブカマ軍団の許容範囲の広さには感服だ。
まだまだ驚愕の隠し玉がドッサリと控えているご様子。

ここでは弦楽器コンビが、左右のポジションから攻防を図る。

「カンタロープ・アイランド」は1964年リリースのアルバ「EMPYREAN ISLES 」に収録。
ハービー若き日の代表作品であり人気曲。
うるさ型の連中も、諸手を挙げてひれ伏してしまう、永遠に色褪せぬハードバップ。
ここではさすがのメンバー達も、真剣な表情を浮かべつつ、慎重に構えて噛みしめるように淡々と進行。
センスみなぎるテクニックを存分に披露。
息を飲むほどの正確無比なるテンションはマックス状態。

閑話休題・・・・・目の前に座っていたご家族。
お母さんがちびっ子たちを連れて遊びにきたようだ。
その中でもひときわ目を引いていたのが、ヤンチャそうな男の子が着ていたTシャツの背文字。
「困った息子です」
これには腰が砕けるほどにバカ受けしちゃった。

「ありがとうございます。
まだ、生きている人の曲をお贈りしました。
次は何でしたっけ??・・・・・
あ!?そうかあ・・・それではですねえ、ええ~~~・・・・
4曲目に参りたいと思います。
安藤まさひろさん、泉ひろたかさんが在籍のバンドで・・・・・
マジックという曲です!!」

1981年11月1日リリースのT-SQUARE5作目アルバム「マジック」に収録。
シングルのリリース日は同年10月21日。
これは、カナダでも人気沸騰してシングルカットされたんだよ。
フィリピン生まれのジャズ・シンガー、マリーンのカヴァーは大ヒットしたね。
こちらの「マジック」は知名度としても断トツ。
後半戦としては、申し分なき決定版。
力強いスネアのよる連打炸裂。
そこから次々と覆いかぶさるように追随してくる猛者たち。
レッドゾーン振り切れ寸前。
実はこの曲、アミちゃん、石川くんらが率いる「ミラージュ」の十八番でもある。
先月の小樽・北運河でも披露していたもんね。
ミラージュは本格的にT-スクエアの再現に尽力。
でもこのDEBUKMAは只者ではない。
サックスのソロからベース・ソロへと目まぐるしく見せ場が移動・・・・と、ありゃ!?
このベースによるディスコティックなリフは・・・・。
「髭ダンス」ではないか!!?
楽器を素早く置いたミユミユ&オスカルのコンビは付け髭姿になって、あの踊りを上手から中央へ繰り出す。
髭は落ちちゃったけど・・・・((´∀`*)ライブ後に楽屋前のテーブル上にその髭がひっそりと大役を果たして横たわっていました。
一見、毛虫みたいで、ギョッとしている人もいたりして愉快痛快)
ダメ押しとばかり、タイトルに引っ掛けて手品大会に変身した。
オスカル・マジシャンは次々と手品を展開。


「ありがとうございます。
引田天功さんに怒られるよね・・・((´∀`*))
ごめんなさい。
周囲からも、もういい加減にやめなさい、と言われています。
それでは最後の曲は葉加瀬太郎ちゃんでいきましょうよ。
お子様に愛の手を
・・・・・・情熱大陸!!」
2006年にリリースされたヒット曲。
同名ドキュメンタリーテレビ番組のテーマソング。
実は違う曲がオープニング曲に使用されていたのに、途中ゲスト出演した葉加瀬氏の演奏をいたく気にいったプロデューサーから作曲依頼があり現在にいたるのだそうだ。
しかも手渡された30秒の映像にピッタリとあてはまるように、たったの1週間で仕上げなければいけない。
あまりにも無謀な仕事。
でも自分の持ち曲から2曲を転用し、メロディをうまく組み合わせて完成させたのだそうだ。
こんなところにも目をつけるなんて、DEBUKAMA恐るべし。
これってヴァイオリンがメインなんだけど、そこのところはDEBUKAMAのバージョンで、目いっぱいに盛り上げていたよ。
ヴァイオリンのパートはそっくりそのまま、サックスに置き替え。
(4月のゴールドストーン・フレンズ・ライブでは、彦プロ・ゼロもこの曲を取り上げていた。
ヒコちゃんのギターをフューチャーする形でね)
淡々と鍵盤に正確な指さばきを刻むダミアン・ツックンの本気度が絶品で貢献度も絶大。
曲者ら全員が汗だくなんだけど、不敵な笑みは絶えない。
この場にふさわしき、全員が火花散るほどに怒涛のせめぎ合い。
メンバー一丸となっての全力疾走。
ほとばしる汗もなんのその。
ステージって想像以上に熱いんだよ。
どでかい灼熱の照明が後方にズラリと並んでミュージシャンを狙い、後方にはアンプが鎮座しているんだからね。
そしてバンドも白熱のパフォーマンスの連続。
これでは、ドリンクがはかどるのも納得だ。


「実は本日、虎の穴の代打で我々が急遽出演することになったのです。
4連続凡打ではありますが・・・・。
そんなわけで、もう最後の曲となりました。
なにをやるんだっけ・・・・?」
「ルーパン!!」
「そう、それですよ、ルパン三世(大野雄二:作曲。1977年10月25日リリース。オリコンチャートでは最高36位を記録)で締めくくりたいと思います!」
と、快調になだれ込むイントロ・・・・と、あれれれ??
手違いがあったようで、一旦、演奏はストップ。
気を取り直して再度、開始。
今度はバッチリと成功。
遂にフィナーレを迎えた。
余力を振り絞っての熱演。
ノリノリ、ノリノリ~DEBUKAMA♪は、疲れ知らず。
会場中、老いも若きもが、聞きなれたテーマの旋律を口づさんでいるよ。
烈火のごとく、サックス・ソロからギター・ソロへと見せ場を振り分ける。
更にはキーボード・ソロ、ベース・ソロとやりたい放題の暴れまくり。
心残りのなきように思う存分、納得のいくまでヴァリエーションを膨らませていく。
瞬き厳禁の完全燃焼!
あらら・・・・?どこからか現れたおじさんが、シャボン玉を次々と飛ばしてステージに彩を添えてくれる。
フワフワと漂う数多くの綺麗なシャボン玉を見ていると、童心に戻っってしまうね。
アベさんを筆頭に、会場全体が一体となってのダンス大会。
見るからにお祭り騒ぎの様相を呈しているよ。
満足感に満たされた表情がそこいらじゅうにズラリ。

めでたし、めでたし。
アニメソングでの大団円かい。


万雷の拍手を全身に浴びながら、思う存分に願いが叶った達は満足そうに舞台の袖へと駆け下りてきました。
こういう疲労感は何度味わってもいいものだ。
一度でも知っちゃうと病みつきで、やめられなくなっちゃうよ。
強引にやめてもすぐに疼いてくるし。

まずは名刺交換代わりのライブ。
そのわりには派手なご挨拶だったねえ((´∀`*))
今後の成長と仕込み、画策にも期待しているよ。

とにもかくにも、お疲れさまでした~~!!



****司会の鶯嬢が
「どうもありがとうございました!
すごくおもしろかったですよ。
今一度、大きな拍手を!!」
絶賛の嵐。
感嘆のエールが届けられた。
3バンド目にも、お馴染みのトリオが控えているよん!
やはり実力派のジャジーなピンチヒッターです。
よろしくご堪能くださいませ。
****





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