****遂にこのライブレポートも佳境に差し掛かってきましたよ。まずはトリ前々のバンドが登場だ!!****
14、17:55~18:25
会場内に流れているBGMは、ボニーMで「サニー」
今年から、近隣住民からの度重なる苦情を考慮して各バンドはボリュームを減少。
16バンド出演ということではありますが、ここまでの時間は、押す事もなくスムーズに進行。
「粉粉CLUB」は、札幌からの3年ぶり2回目の出演。
このバンドは結成当時から噂に聞いていたけど、2019年8月18日の日曜日にとうとう正体を現しましたよ。
場所は同じこの北運河広場だ。
よって、今回で彼らのライブを見るのは2回目だけど曲は多めだからご機嫌。
バンド名を聞いたら、誰もが即座にピンとくるでしょう。
そうなのですよ!
90年代のJ-POPを代表するアーティストの一つでもある、米米クラブの完全コピーバンド。
洒落が効いていて粋な名前だよね(米米クラブも、あのトムトムクラブをジェームス小野田が米米クラブと言い間違えたのがキッカケで命名されたのだそうだ。そのダサい響きもお気に入りなんだとか。)
なんといっても細部にわたって完璧を貫くぬく連中ゆえに、そのコダワリぶりといったらもうたまりませんねえ。
あの伝説の米米クラブですよ。
大好物だけに思わずニンマリしちゃうよん。
人気の高いバンドだからカバーしたい人達は今までにもひっきりなしにいたはず。
でも多彩な音楽性や超絶に派手なルックス、ゴージャスなる編成と全てにおいて一筋縄ではいきません。
うかつに手を出そうものならば、途端に頓挫しちゃうのが現実。
本家本元は1982年の結成以来、ソウル、ニューロマンティック、ポップ、ブラスロック、ムード歌謡、ファンクにと多種多様なる音楽性を導入していたんだからね。
中途半ハンパにやっているところはいくつもあるのでしょうが、粉粉は別格。
だから注目度は絶大でした。
それでは11人編成(!!)の大所帯バンドの内訳です・・・・・STAも負けるほどの大所帯だ。
各自の名前も凝りに凝っているよん。
VO,全身真っ白な王子様のような衣装のカールスモーキー村上。髪もビシッとセットしてダンディーなメイクも施している。
そしてもう一人のVO,ジェームス川波が参加(彼はこのポジション2代目。ご本家に比べるとかなりスリム)。
DRはクールでニヒルなクライシス中山。
北海道で2番目に可愛いギタリスト、蝦夷メグミ(バンマス。毎度おなじみのフェンダー・ストラトキャスター・キャンディアップルレッド。メイプル指板。ラージヘッド。白いストラップもフェンダーの布製を使用)。
B,レパードみーちゃん(ジャズベースなんだけどボディもストラップもレパード柄で統一。ローズ指板。しかもそれだけでは飽き足らず帽子、シャツ、パンツまでをもその柄で飾っているではないかア!御見逸れしました。天晴れ。しかも彼はオフコースのコピーバンド、オフショアのメンバーでもあるのだ。ルックスが全然違うから全くの別人にしか見えないよね)。
KB,ゴールドフィンガー副馬(ローランドRD-800)。
ダンスユニット~いちごクリームシュー・・・・・テクマクマヤコン アツコ&ラミパス ハルコ(このおまじないネーミングは明らかに秘密のアッコちゃんからだね。ルルル~がないけど・・・((´∀`*)))
そして更にホーンセクションが加わる・・・・・TP,ヒマラヤンHIRO。
TB,スライディング ザキヤマ。
TS,ジャーマネ山本。
しかし、彼等がステージに立っただけで、ただでさえ大人数なのに、そのビジュアル面でパアッと華やぐのです。
これからはじまるコンサートに期待で胸がときめいてきます。
ところで、このバンドもご他聞に漏れず、メンバーの殆どが私の知り合いばかり。
まずはセンターフロントに鎮座する主役級の伊達男。
バッチリとメイクも施し一際注目を浴びているけど、彼は札幌界隈でも名声を博しているナルシストのヒロ君!!
5バンドも掛け持ちしているんだけど、そのどれもが話題騒然のクセモノばかり。
泣く子も黙るキッスのカバー「ラブガン」ではヒーロスタンレー、バービーボーイズのカバー「ブラックリスト」ではギタリストに専念(本人いわくギタープレイを忘れちゃう、からだそうですよ)、ゴダイゴのカバー「マジックカプセル」ではサイババヒロユキ、
デュランデュランのカバー「ズランズラン」ではサイモンズラン・・・といったぐあい。目の付けどころがしたたかだね。
まさにカメレオン男といえば彼のことだ。
本当に器用で、心底バンド活動を愛しているのでしょうね。
しかも破天荒なライブが好きだし。
絶対に普通のことをやらないんだから、憎いよ。
よって他のメンバー達もそれ繋がりなんだよ。
ステージネームで網羅されているから一瞬、わからなかったけど、よくよく見たらばヒロに負けないくらいにドレスアップしてライブに臨んでいます。
それは麗しきダンサーコンビもしかりだ。
ハルちゃん、アッコちゃんも引っ張りダコの人気者。
カールスモーキー村上くんは両手に花状態で羨ましい事この上ない。
あれ!?写真撮影時に気付いたんだけど、女装したおさげ髪のギタリストは、もしかしたら近年超絶なるダイエットに成功したアミさんではないか!?(キムキムもだけど・・・・)
これには腰が抜けるほどにビックリ。
この日4バンド目に出演を果たした「MIRAGE」でもひたすらに気を吐いていた。
彼は両方のリーダーなんだね。
正真正銘生粋の仕掛け人。
ビッグ・ホーンズ・ビー役のトリオは、これまた新旧のS・T・A組で占められているし。
タク、クニ、そしてコーちゃんという編成。
タクはこれでこの日、STA含めて2バンド目の出演。
さあ、いつまでもグダグダと語っていてもラチがあきませんので、早速の幕開けだ!
「はーい、皆さん。
大変長らくお待たせいたしました。
玉玉クラブ・・・・じゃあなかった、粉粉クラブの開演ですよ!!((´∀`*))」
この微妙なるギャグのぶちかましで掴みはバッチリとオーケーさ。
1曲目は「君がいるだけで」
米米クラブ最大のヒット曲で、13枚目のシングル(1992年5月4日発売)
トレンディドラマのテーマソングにも起用されていましたね。
オープニングからサービス満点。
大出血サーヴィス。
常に踊ってのパフォーマンス。
たしかにこの手のバンドがジミに突っ立って普段着で演奏したって興ざめものだし。
誰もが知っているこの曲は、相当に難しい。
それは全てにおいて。
だからヒロも、いちごクリームシューも、皆が皆、スタミナ温存が大切。
そうしなければ早々にバテてしまう。
バンドのイメージに合わせてか照明も飛びっきりの点滅で応戦。
オーディエンスはそんなことなんか知ったこっちゃないんだけれども・・・・・。
「こんばんは!3年前から活動を開始した粉粉クラブです。
昭和後期から平成にかけて活躍していた米米クラブのカバーをやっています。
早いもので残すところ、あと53曲となりました((´∀`*))
では2曲目に参りましょう!
愛はふしぎさ」
天性の才能の塊集団、米米クラブ16枚目のアップテンポで軽快なるシングル。
1993年10月1日に発売。
アルバム「PHI」に収録。
週間オリコンチャートでは最高2位を記録。
単純明快でコミカルな演出を施したキワモノだと侮るなかれ。
究極に最高な楽しい元気ソングだよ。
超絶技巧に素敵すぎてたまりませんなあ。
メローなパートも、グッときて、ついつい泣けてきちゃいます。
絶対的な感動の極みです。
意外にもアーティスティックな感性を所有する圧倒的なるメロディメーカー。
歌い出しの序盤から情け容赦なく琴線をビンビンに震わせてくれる。
華麗なるダンサー2人のお色気度満点なところも特筆すべき点。
この世界観は唯一無二。
拘り具合のパフォーマンスが随所に光っているよ。
メンバー間によるコントのようなかけあいなど、ハイテンションのショータイムはまだまだ果てしなく続く。
会場全体は一体感に揺れているし。
「シュール・ダンス!!」
これは米米クラブ4枚目のシングル(1987年4月22日発売)。
ファンキーテイスト満載で、切れ味鋭いホーンの響きもバッチリ。
リズムセクションによるタイトでアタック感溢れるグルーヴも心地よい。
ほどよくJ-POPフレイヴァーが散りばめられているところなんかのセンスはさすがだよね。
カリスマ、カールスモーキー村上の両サイドに陣取っているダンサー達の笑顔にも癒されます。
しっかりとダンス・タイムも設けられているよ。
アミさんのコスプレには驚愕したけど、よくよく考えてみたら米米クラブのオリジナルギタリスト、博多メグミも男性なのに肌が博多人形みたいに綺麗だからという理由だけで女装していた。
だからアミさんも「蝦夷メグミ」と名乗っていたんだ。
う~む・・・・奥が深いなあ・・・・米米マニアならば初歩的な知識なんだろうけど。(ところでアミサンもいくつバンドを掛け持ちしているのだろうか?)
いちごクリームシューに負けじと、同じ赤いドレスを着こんで、情熱的な口紅を塗り、眼鏡姿にお下げ髪、赤いベレー帽と黒のソックスでバッチリと着飾ってチャーミングに(!?)熱演。
賑やかにクラッカーも連続で破裂「パン!パン!」と。
「狂わせたいの」
ジッと上手の袖にてライブを見守る怪しき人物が一人・・・・。
山本リンダの昭和時代を彩る懐かしいこの曲は、米米クラブがまだアマチュアの頃から、ジェームス小野田が十八番としていたカバー。
そうそう、この日のライブでも、なにやらおもむろにジェームス川波がゆっくりとステージに現れて、突然過激にこの曲を熱唱してくれました。
先述の不審人物こそその人。
3年前は残念ながら彼は欠席だったから、満を持してやっと陽の目をみたわけだ。
おめでとうございます!!
結論から申し上げますと・・・・・もはやはちきれんばかりに彼の独壇場と化していましたね。
危うく彼一人に食われるところだった。
ステージ狭しとばかりに右往左往して気が済むまでとことん走りまくっての暴れまくり。
観客をも巻き込んで煽りまくり。
いちごクリームシューも伴って、凄みが増し熱狂の渦勃発。
カールスモーキー村上もジャンプしながらナイスなタイミングで合いの手を差し込む。
いやはやなんとも凄まじい光景を目の当たりにしちゃいましたよ。
このような趣向って一歩間違えたら、単なるおふざけの色物扱いに陥っちゃう危険性を孕んでいるものですが、立派なエンターテインメントを確立しています。
陽気なお祭り大会の様相を呈してもいたし。
「残すところ27曲となりました。
170万枚を売り上げた曲をやります・・・・・・・
JAL沖縄のテーマソングに使用されたヒット曲ですが、わかる方いますか!!?
はい!正解の方は・・・・自分であそこの店に行き600円を出してビールを買ってください((´∀`*))
・・・・・浪漫飛行!」
米米クラブ初のオリコン第1位を記録した記念すべき10枚目のシングルで、クレジットはされていないがチャーも関わっているのだ(1990年4月8日発売)。
もうこの辺に達したらメンバー達も観客達も、すっかりとリラックス・モードに突入していて和気藹々。
とってもやりやすい状況に達した感あり。
照明も心なしか、一際点滅が激しくなってきたような気がします。
メロディラインをなぞっていくうちに、ウキウキと心も弾んでくるというものさ。
あちこちに散乱していたクラッカーの残骸を集めて、ポンポンにした可愛らしい女の子も大喜びで飛び跳ねている。
いちごクリームシューによる、はじけまくりの振り付けを見ながら、皆も必死にダンシング。
なにをやっていても目立ってしまうカールスモーキー村上くん
「ありがとうございます。
この音楽会は色内から公開生放送でお送りしております。
番組名はロッテ歌のアルバム
それでは・・・・・・メンバー紹介をします」
これがまた重労働でしょうよ(笑)
人数が多い上に、一人一人のキャラクター説明とひねりまくりのネーミングだもんなあ。
バンドの顔なんだから、一念発起して頑張れ!
「皆さん今年は夏の思い出をいっぱい作れましたか!?
我々も皆さんも健康に十分留意して、また来年のツアーでも元気にお会いしましょうね~!
頑張っていきましょう!!
ラストはアンコール(!?)です・・・・・シェイク・ヒップ!!」
トドメとばかりに思い切り極上のパワフル・ビートが炸裂した。
(米米クラブがコンサート終盤に必ずプレイする人気曲。1986年発売のセカンドシングル。)
粉粉のバンドメンバー全員が一丸となって、余力を振り絞り怒涛のエキサイティング・モードに突入。
ホーン隊もダンサーもバンドもシンガーも、一致団結して終局に向けて雪崩れ込み。
エンディングが中々終わらない・・・・一旦、終わったと思ったら再度演奏開始。延々と引っ張る、引っ張る・・・・・それを何度か繰り返した後にカールスモーキー村上君の「粉粉!」の雄叫び一発で見事無事終了!(司会者の斉藤氏がフライングして喋り始めてしまうという一幕もあり)
なんの悔いも残さないよう一心不乱に演じきった。
充実感に満ち溢れた汗まみれの表情を見ればそれも一目瞭然だ。
またすぐにでも見たくなるバンドでした。
仕掛けもギャグもバッチリと考え、今後も益々切磋琢磨して素晴らしいパフォーマンスを繰り広げてちょうだいね。
期待しているよ