THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,191 ~小樽・夏の終わりの~北運河サウンドエナジー11(粉粉CLUB編)

2022-09-07 22:26:08 | Live Set List
****遂にこのライブレポートも佳境に差し掛かってきましたよ。まずはトリ前々のバンドが登場だ!!****

14、17:55~18:25

会場内に流れているBGMは、ボニーMで「サニー」

今年から、近隣住民からの度重なる苦情を考慮して各バンドはボリュームを減少。


16バンド出演ということではありますが、ここまでの時間は、押す事もなくスムーズに進行。

「粉粉CLUB」は、札幌からの3年ぶり2回目の出演。

このバンドは結成当時から噂に聞いていたけど、2019年8月18日の日曜日にとうとう正体を現しましたよ。
場所は同じこの北運河広場だ。
よって、今回で彼らのライブを見るのは2回目だけど曲は多めだからご機嫌。

バンド名を聞いたら、誰もが即座にピンとくるでしょう。

そうなのですよ!
90年代のJ-POPを代表するアーティストの一つでもある、米米クラブの完全コピーバンド。
洒落が効いていて粋な名前だよね(米米クラブも、あのトムトムクラブをジェームス小野田が米米クラブと言い間違えたのがキッカケで命名されたのだそうだ。そのダサい響きもお気に入りなんだとか。)

なんといっても細部にわたって完璧を貫くぬく連中ゆえに、そのコダワリぶりといったらもうたまりませんねえ。

あの伝説の米米クラブですよ。
大好物だけに思わずニンマリしちゃうよん。

人気の高いバンドだからカバーしたい人達は今までにもひっきりなしにいたはず。
でも多彩な音楽性や超絶に派手なルックス、ゴージャスなる編成と全てにおいて一筋縄ではいきません。
うかつに手を出そうものならば、途端に頓挫しちゃうのが現実。

本家本元は1982年の結成以来、ソウル、ニューロマンティック、ポップ、ブラスロック、ムード歌謡、ファンクにと多種多様なる音楽性を導入していたんだからね。

中途半ハンパにやっているところはいくつもあるのでしょうが、粉粉は別格。

だから注目度は絶大でした。

それでは11人編成(!!)の大所帯バンドの内訳です・・・・・STAも負けるほどの大所帯だ。

各自の名前も凝りに凝っているよん。

VO,全身真っ白な王子様のような衣装のカールスモーキー村上。髪もビシッとセットしてダンディーなメイクも施している。
そしてもう一人のVO,ジェームス川波が参加(彼はこのポジション2代目。ご本家に比べるとかなりスリム)。
DRはクールでニヒルなクライシス中山。
北海道で2番目に可愛いギタリスト、蝦夷メグミ(バンマス。毎度おなじみのフェンダー・ストラトキャスター・キャンディアップルレッド。メイプル指板。ラージヘッド。白いストラップもフェンダーの布製を使用)。
B,レパードみーちゃん(ジャズベースなんだけどボディもストラップもレパード柄で統一。ローズ指板。しかもそれだけでは飽き足らず帽子、シャツ、パンツまでをもその柄で飾っているではないかア!御見逸れしました。天晴れ。しかも彼はオフコースのコピーバンド、オフショアのメンバーでもあるのだ。ルックスが全然違うから全くの別人にしか見えないよね)。
KB,ゴールドフィンガー副馬(ローランドRD-800)。

ダンスユニット~いちごクリームシュー・・・・・テクマクマヤコン アツコ&ラミパス ハルコ(このおまじないネーミングは明らかに秘密のアッコちゃんからだね。ルルル~がないけど・・・((´∀`*)))

そして更にホーンセクションが加わる・・・・・TP,ヒマラヤンHIRO。
TB,スライディング ザキヤマ。
TS,ジャーマネ山本。


しかし、彼等がステージに立っただけで、ただでさえ大人数なのに、そのビジュアル面でパアッと華やぐのです。

これからはじまるコンサートに期待で胸がときめいてきます。

ところで、このバンドもご他聞に漏れず、メンバーの殆どが私の知り合いばかり。

まずはセンターフロントに鎮座する主役級の伊達男。
バッチリとメイクも施し一際注目を浴びているけど、彼は札幌界隈でも名声を博しているナルシストのヒロ君!!

5バンドも掛け持ちしているんだけど、そのどれもが話題騒然のクセモノばかり。

泣く子も黙るキッスのカバー「ラブガン」ではヒーロスタンレー、バービーボーイズのカバー「ブラックリスト」ではギタリストに専念(本人いわくギタープレイを忘れちゃう、からだそうですよ)、ゴダイゴのカバー「マジックカプセル」ではサイババヒロユキ、

デュランデュランのカバー「ズランズラン」ではサイモンズラン・・・といったぐあい。目の付けどころがしたたかだね。

まさにカメレオン男といえば彼のことだ。
本当に器用で、心底バンド活動を愛しているのでしょうね。
しかも破天荒なライブが好きだし。

絶対に普通のことをやらないんだから、憎いよ。

よって他のメンバー達もそれ繋がりなんだよ。

ステージネームで網羅されているから一瞬、わからなかったけど、よくよく見たらばヒロに負けないくらいにドレスアップしてライブに臨んでいます。

それは麗しきダンサーコンビもしかりだ。
ハルちゃん、アッコちゃんも引っ張りダコの人気者。
カールスモーキー村上くんは両手に花状態で羨ましい事この上ない。

あれ!?写真撮影時に気付いたんだけど、女装したおさげ髪のギタリストは、もしかしたら近年超絶なるダイエットに成功したアミさんではないか!?(キムキムもだけど・・・・)
これには腰が抜けるほどにビックリ。
この日4バンド目に出演を果たした「MIRAGE」でもひたすらに気を吐いていた。
彼は両方のリーダーなんだね。
正真正銘生粋の仕掛け人。

ビッグ・ホーンズ・ビー役のトリオは、これまた新旧のS・T・A組で占められているし。

タク、クニ、そしてコーちゃんという編成。

タクはこれでこの日、STA含めて2バンド目の出演。

さあ、いつまでもグダグダと語っていてもラチがあきませんので、早速の幕開けだ!


「はーい、皆さん。
大変長らくお待たせいたしました。
玉玉クラブ・・・・じゃあなかった、粉粉クラブの開演ですよ!!((´∀`*))」
この微妙なるギャグのぶちかましで掴みはバッチリとオーケーさ。

1曲目は「君がいるだけで」
米米クラブ最大のヒット曲で、13枚目のシングル(1992年5月4日発売)
トレンディドラマのテーマソングにも起用されていましたね。
オープニングからサービス満点。
大出血サーヴィス。
常に踊ってのパフォーマンス。
たしかにこの手のバンドがジミに突っ立って普段着で演奏したって興ざめものだし。
誰もが知っているこの曲は、相当に難しい。
それは全てにおいて。
だからヒロも、いちごクリームシューも、皆が皆、スタミナ温存が大切。
そうしなければ早々にバテてしまう。
バンドのイメージに合わせてか照明も飛びっきりの点滅で応戦。

オーディエンスはそんなことなんか知ったこっちゃないんだけれども・・・・・。


「こんばんは!3年前から活動を開始した粉粉クラブです。
昭和後期から平成にかけて活躍していた米米クラブのカバーをやっています。
早いもので残すところ、あと53曲となりました((´∀`*))
では2曲目に参りましょう!
愛はふしぎさ」
天性の才能の塊集団、米米クラブ16枚目のアップテンポで軽快なるシングル。
1993年10月1日に発売。
アルバム「PHI」に収録。
週間オリコンチャートでは最高2位を記録。
単純明快でコミカルな演出を施したキワモノだと侮るなかれ。
究極に最高な楽しい元気ソングだよ。
超絶技巧に素敵すぎてたまりませんなあ。
メローなパートも、グッときて、ついつい泣けてきちゃいます。
絶対的な感動の極みです。
意外にもアーティスティックな感性を所有する圧倒的なるメロディメーカー。
歌い出しの序盤から情け容赦なく琴線をビンビンに震わせてくれる。
華麗なるダンサー2人のお色気度満点なところも特筆すべき点。
この世界観は唯一無二。
拘り具合のパフォーマンスが随所に光っているよ。
メンバー間によるコントのようなかけあいなど、ハイテンションのショータイムはまだまだ果てしなく続く。
会場全体は一体感に揺れているし。

「シュール・ダンス!!」
これは米米クラブ4枚目のシングル(1987年4月22日発売)。
ファンキーテイスト満載で、切れ味鋭いホーンの響きもバッチリ。
リズムセクションによるタイトでアタック感溢れるグルーヴも心地よい。
ほどよくJ-POPフレイヴァーが散りばめられているところなんかのセンスはさすがだよね。
カリスマ、カールスモーキー村上の両サイドに陣取っているダンサー達の笑顔にも癒されます。
しっかりとダンス・タイムも設けられているよ。
アミさんのコスプレには驚愕したけど、よくよく考えてみたら米米クラブのオリジナルギタリスト、博多メグミも男性なのに肌が博多人形みたいに綺麗だからという理由だけで女装していた。
だからアミさんも「蝦夷メグミ」と名乗っていたんだ。
う~む・・・・奥が深いなあ・・・・米米マニアならば初歩的な知識なんだろうけど。(ところでアミサンもいくつバンドを掛け持ちしているのだろうか?)
いちごクリームシューに負けじと、同じ赤いドレスを着こんで、情熱的な口紅を塗り、眼鏡姿にお下げ髪、赤いベレー帽と黒のソックスでバッチリと着飾ってチャーミングに(!?)熱演。
賑やかにクラッカーも連続で破裂「パン!パン!」と。


「狂わせたいの」
ジッと上手の袖にてライブを見守る怪しき人物が一人・・・・。
山本リンダの昭和時代を彩る懐かしいこの曲は、米米クラブがまだアマチュアの頃から、ジェームス小野田が十八番としていたカバー。
そうそう、この日のライブでも、なにやらおもむろにジェームス川波がゆっくりとステージに現れて、突然過激にこの曲を熱唱してくれました。
先述の不審人物こそその人。
3年前は残念ながら彼は欠席だったから、満を持してやっと陽の目をみたわけだ。
おめでとうございます!!
結論から申し上げますと・・・・・もはやはちきれんばかりに彼の独壇場と化していましたね。
危うく彼一人に食われるところだった。
ステージ狭しとばかりに右往左往して気が済むまでとことん走りまくっての暴れまくり。
観客をも巻き込んで煽りまくり。
いちごクリームシューも伴って、凄みが増し熱狂の渦勃発。
カールスモーキー村上もジャンプしながらナイスなタイミングで合いの手を差し込む。
いやはやなんとも凄まじい光景を目の当たりにしちゃいましたよ。
このような趣向って一歩間違えたら、単なるおふざけの色物扱いに陥っちゃう危険性を孕んでいるものですが、立派なエンターテインメントを確立しています。
陽気なお祭り大会の様相を呈してもいたし。


「残すところ27曲となりました。
170万枚を売り上げた曲をやります・・・・・・・
JAL沖縄のテーマソングに使用されたヒット曲ですが、わかる方いますか!!?
はい!正解の方は・・・・自分であそこの店に行き600円を出してビールを買ってください((´∀`*))
・・・・・浪漫飛行!」
米米クラブ初のオリコン第1位を記録した記念すべき10枚目のシングルで、クレジットはされていないがチャーも関わっているのだ(1990年4月8日発売)。
もうこの辺に達したらメンバー達も観客達も、すっかりとリラックス・モードに突入していて和気藹々。
とってもやりやすい状況に達した感あり。
照明も心なしか、一際点滅が激しくなってきたような気がします。
メロディラインをなぞっていくうちに、ウキウキと心も弾んでくるというものさ。
あちこちに散乱していたクラッカーの残骸を集めて、ポンポンにした可愛らしい女の子も大喜びで飛び跳ねている。
いちごクリームシューによる、はじけまくりの振り付けを見ながら、皆も必死にダンシング。
なにをやっていても目立ってしまうカールスモーキー村上くん

「ありがとうございます。
この音楽会は色内から公開生放送でお送りしております。
番組名はロッテ歌のアルバム
それでは・・・・・・メンバー紹介をします」

これがまた重労働でしょうよ(笑)

人数が多い上に、一人一人のキャラクター説明とひねりまくりのネーミングだもんなあ。

バンドの顔なんだから、一念発起して頑張れ!

「皆さん今年は夏の思い出をいっぱい作れましたか!?

我々も皆さんも健康に十分留意して、また来年のツアーでも元気にお会いしましょうね~!
頑張っていきましょう!!
ラストはアンコール(!?)です・・・・・シェイク・ヒップ!!」

トドメとばかりに思い切り極上のパワフル・ビートが炸裂した。

(米米クラブがコンサート終盤に必ずプレイする人気曲。1986年発売のセカンドシングル。)

粉粉のバンドメンバー全員が一丸となって、余力を振り絞り怒涛のエキサイティング・モードに突入。

ホーン隊もダンサーもバンドもシンガーも、一致団結して終局に向けて雪崩れ込み。

エンディングが中々終わらない・・・・一旦、終わったと思ったら再度演奏開始。延々と引っ張る、引っ張る・・・・・それを何度か繰り返した後にカールスモーキー村上君の「粉粉!」の雄叫び一発で見事無事終了!(司会者の斉藤氏がフライングして喋り始めてしまうという一幕もあり)

なんの悔いも残さないよう一心不乱に演じきった。
充実感に満ち溢れた汗まみれの表情を見ればそれも一目瞭然だ。

またすぐにでも見たくなるバンドでした。

仕掛けもギャグもバッチリと考え、今後も益々切磋琢磨して素晴らしいパフォーマンスを繰り広げてちょうだいね。
期待しているよ
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road sign(chicago)

2022-09-07 18:05:14 | CHICAGO
道路標識は、道路の傍ら若しくは上空に設置され、利用者に必要な情報を提供する表示板である。交通事故を未然に防ぐための規制・危険箇所への警戒喚起、指示・案内による交通の円滑化などを目的に設置される。 日本語としての道路標識は警告や義務を示すものは標識と言うが、情報を提供するものに関しては通常は看板と呼ぶ。 ウィキペディア

masa's art chicago logo respect gallery

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western boots

2022-09-07 18:03:06 | free form space
30年以上の相棒。
ライブでしか履かないけど…
もう傷だらけでボロボロだけど、妙に足にしっくりと馴染むのさ。
敬愛するベーシスト、ルディサーゾ様のブーツを目前で拝見した時は、こんなもんじゃあなかった。
あれだけ激しくカッコいいアクションをライブ中に延々と連日繰り広げているんだから当たり前だよね🤠🎶
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ROCK(chicago)

2022-09-07 16:16:36 | CHICAGO
岩石(がんせき)とは、世間一般には、岩やmasa's art chicago logo respect gallery

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VOL,191 ~小樽・夏の終わりの~北運河サウンドエナジー11(BARRY TOWN4編)

2022-09-07 11:43:32 | Live Photo


会場内に流れるBGMはクリストファー・クロスの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」
そして、ザ・ビートルズで「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド」と「レヴォリューション」だ。

13,17:25~17:45
「BARRY TOWN4」
地元・小樽からの参加で初出演です。
70年代のロックを思いっきり披露。
さてさて、このバンドは名前はちょくちょく見聞きしているのではありますが、見るのは初!
それもそのはずで、マサがちょくちょくお世話になったり、的確なるアドヴァイスをもらっている小樽ロックバー「レノンセンス」マスターが定期的に主催しているビール園「サンディ・ミュージック」の常連バンドなのです。
いつも頼りになる可愛い弟分のサッサも、もちろんこのイベントにはなくてはならない吟遊詩人(スナフキンとも呼んでいるさ((´∀`*))。
彼はこのバンドとは懇意にしているとのことで詳細を教えていただきました。
サンキュー、サッサ!!

バンド名に新たに「4」が付いていたから4人編成。
そこに途中からゲストギターが合流して最終的には5人組で落ち着きました。
人数が人数だけに演奏時間が短めだったのが唯一悔やまれた点。
でも、ドラマティックな展開を存分に堪能させていただきましたよ。

メンバー紹介をしますね。
ギター&ボーカルはシゲさん。(茶色のボディカラー・テレキャスターを使用。ローズ指板)
ギターはホンマさん。(グレーカラーボディのポール・リード・スミスを使用。ローズ指板。アームバー付き。白マスクを着用)
ドラム&コーラスには紅一点のユキさん。(白黒ドットのシャツがなんまらチャーミング。絶えず笑顔を振りまきながらのドラミングが印象的。スティックはオシャレで情熱的な赤。ヘッドセットマイクを装着)
ベースはイシヤマさん。(黒いフェンダーのプレシジョンシェイプ・ベースを使用。ローズ指板)
そしてスペシャル・ギターにユリノくんという編成だ!!(キャンディアップルレッドのボディカラーのストラトキャスターを使用。ローズ指板。黒いマスク姿)
ユリノくんとは何度も小樽屋外イベントで対バンご一緒していたね。
それは泣く子も腹を抱えて笑い転げる「蘭島発動機」だ。
最近はパーティーズのギターも担当しています。
益々アクティブな活動に専念しているようでうれしい限り。

それでは前置きが長くなったのでそろそろライブレポートに突入することにしようか!!
全4曲をサクサクと進行。


1曲目は「ディ・アフター・ディ」(薄幸運命のバンド、バッドフィンガーの代表作品)
1971年リリースのアルバム「ストレート・アップ」に収録。

同年11月10日発売のシングル最高位はアメリカで4位を記録。
でもねえ、日本の洋楽チャートでは堂々の1位なんだよ。
しかも2週連続というオマケ付き。
もうねえ、マサはこの最も愛するイントロが始まった途端、感動に打ち震えてしまい鳥肌が立ちっぱなしだったよ。
いかにもジョージ節炸裂のスライドギター音色からして、骨抜きにされる。
マニア垂涎で感涙にむせぶよ。
よくぞ、カバーしてくれました。
取り上げられそうでいて、中々聞くことのできない元祖パワーバラードと言える不思議な曲が轟き渡る。
もちろん大ヒットした。
長年、憧れていた渋くて素晴らしい絶品の楽曲なんだもん。
「来る日も来る日も」という意味なのは、この曲で覚えました。
一瞬で中学生時代にタイムスリップさせていただきました。
憂いを含んだ歌声、柔らかなギターコード・ストローク、シンプルなメロディがバッチリと響く中、甘くほろ苦い青春の思い出をプレイバックさせてくれる。
(ちなみにジョー・ジャクソン’82年のヒット曲ブレーキング・アス・イン・トウは思いっきり歌メロを借用していますよ)
コーラスワークもバッチリと決まっていて泣ける。
わかりやすい抒情性を湛えていて正にパーフェクトだ。
悲劇のバンドと言われつつも周囲が想像もつかなかったほどの才能を発揮し傑作を次々と生み出した(ウィズ・アウト・ユー、メイビー・トウモロウ、嵐の恋、明日の風などなど・・・・惚れ惚れしちゃうなあ)
だってビートルズの遺伝子を引き継ぐ形の肝いりでデビューしたんだよ。
特にジョージ・ハリスンの力の入れ具合といったら半端なかったぐらい。
実力と歴史に残る名曲が多いわりには、知名度が低いのは悲しい事。
伝説の「バングラデシュ・コンサート」にも脇役ながら出演していたっけね。
その後3人が鬼籍に(2人は自殺・・・・)
現在はジョーイ・モーランドが「モーランドズ・バッドフィンガー」として活動中。
なにはともあれ、不器用で、突出した個性もなく、とりわけ革新的なチャレンジを試みたわけでもないバンドだけど、残された数々の楽曲は永遠に色褪せることはないであろう。
そう考えると、なおさらの事、このサウンドが胸に染みてくるでしょう。

2曲目は正直な話、よくわからなかった。
周囲に聞いても誰も不明・・・。
ここで先のレノンセンス・マスター堺さんにお尋ねしたら即答!
「有名な曲だよ!」とのこと。
しかもギター&ボーカルのシゲさんは堺さんの故郷後輩とのこと。
それは心強い!!
ちなみにバリータウンはその日のセットリストによってメインボーカルが替わるそうです。
話を戻します。
ザ・クラシックスⅣの「ストーミー」
1967年リリースのアルバム「ザ・クラシックⅣフューチャリング・デニス・ヨスト」に収録。
キャッシュボックスでは最高位2位という大ヒットを記録しました。
ここ日本でもヒットしましたよ。
だっていかにも日本人受けしそうな曲調だもんね。
サンタナの1979年にカバーしています。
アルバム「インナー・シ―クレット」に収録(これは持っている!!!官能的だ)
歌は世につれ、世は歌につれ。
そこはかとなく懐かしさのあまり、郷愁を誘う記憶の扉が開きっぱなしで、雷に打たれたようなノスタルジーに浸りきってしまいました。
この日の演奏曲中、もっともセンスの良いマニアックなセレクションではないでしょうか。
これは思いっきりのボーカルバンドですね。
ソフトサザン・ロックの代表格。まだまだ自分の知らない素敵なバンドや曲が膨大にあると痛感した次第(当たり前だ!!堺さん、ありがとうございます)
つくづく勉強になるなあ・・・・。
調べてみたら、アトランタ・リズム・セクションの前身バンドだったのですね。
奥が深い・・・・う~~む・・・・キャッチーなところがツボにはまって、病みつきになりそう。
ここではじっくりと腰を据えて聞き入るのも一興。
何から何まで爽やかすぎるなあ。


3曲目は「呪われた夜」
1975年6月10日リリースの4枚目、同名アルバムからのシングルカット。
アルバム、シングル共に全米1位を記録した。
古き良き70年代アメリカンロックの象徴ともいえるイーグルス代表作品の一つ。
それまでウエストコースト系バンドの中の1つだったイーグルスがこれ一発で数段洗練されてステップアップした曰く付きの成功作。
完全に初期ののどかなカントリーロック風情からの脱皮に成功したけど、失ったモノも大きかっただけに微妙に複雑な気持ちにもなっちゃうんだよね・・・・・
イーグルスは大好きだけど。
奥行きのある第一音が飛び出した瞬間に、あの象徴的な異様に不気味なアルバムジャケットが目に浮かぶ。
多分にレイドバックしたパワフルで多彩な曲調、全くハッピーじゃないダークでシリアスな歌詞の内容に導かれながらも。
バリータウン4はご丁寧にもシングルversionではなく、忠実にアルバムでのソウルフル・テイクに猛チャレンジ。
拘り具合が如実に反映されているね。
よりハードでファンキーにドライブする、定番中の定番ともいえるウネリのR&Bサウンドがご機嫌さ。
特筆すべき点は、なかなかに腰のある一種独特なる骨太なベースライン。
ランディ・マイズナーの真骨頂ここに見たり!
ファルセットのコーラスも新味。
ハスキーなキラーヴォイスも色気ふんだんにあり。

その流れのまま、アッという間にラストナンバーの時間だ。
3曲目があれならば、もうしかないよね。
「ホテル・カリフォルニア」
1977年2月22日発売の同名アルバムとシングル。
当然ビルボードやカナダでは第一位を記録。
広く愛され現在もスタンダードとして定着したね。
驚愕のトドメともいえるモンスター級が静かにかつ確実に始まった。
これ以外に考えられない究極のイーグルス。
ここでユリノくんが下手よりギターを抱えての登場。
そうなのですよ。
ご本家はトリプルギターだもんね。
サッサが厳しい表情でガン見しているではないか。
世界中の洋楽ファンでこの曲を知らない人はいないと言われるくらいに浸透しているアンセムだ。
満を持して、タムタムの連打からたっぷりとタメを効かせてのボーカル。
徐々に熱を帯びていくストーリーと巧みなるアレンジ。
感動的どドラマティックな展開に誰もが引き込まれてしまう。
後半のギターソロバトルが最大の聞かせどころ。
もはやここまできたらアートだよね。
エモーショナルなピッキングで咽び泣き。
そして突然のエンディングがショッキング。

本当にお疲れ様でした。
またすぐにでも見たくなるバンドでした。
個人的にも琴線を振るわせる部分があちこちにあって一切だれるシーンがなかった。
まだまだストックはさるんでしょう。
それは次の機会のお楽しみさ!!

****残すところバンドはあとわずか****





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