THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,192 DEMO?FES?平和音楽祭6(のんすとれす編)

2022-09-11 17:36:17 | Live Photo

会場内でずっと流れているBGMは
北海道のメンバー3人からなる「ハンバーガー・ボーイズ」
ミキサー・スタッフもハンバーガーボーイズのTシャツを着ているし、ミキシングルームの外壁にもハンバーガーボーイズのロゴがデカデカと描かれている。

1,12:30~13:00
「のんすとれす」

さてさて、会場内は賑やかなムードで盛り上がってきましたよ。
地元の家族連れや子供たちで和気あいあい。
延々と流れているBGMも、リズミックでご機嫌さ。

この日のライブイベントは、直前までスケジュール変更があってドタバタ続き。
まあ、結局は何のトラブルも起こることなく無事に終了しましたが・・・・。

バンドのキャンセルに次いで、新たなバンドが予定数よりも増え、持ち時間も伸びた(結局はどのバンドも、知り合いだらけだったさ)。
当初、エレクトリック・ドラムだったところも、ノーマルセットにチェンジ。

開演時間が迫る中、続々と到着するミュージシャン達。
よくよく見ると、懐かしい顔がチラホラ・・・・。
マスク姿だけに、よく見ないとわからないんだけど。

で、トップのバンド。
おお!!
メンバーとして在籍しているのは、もしかしてミキティとギューちゃんだろ!!??
我らがSTA初期ライブの頃、ちょくちょく対バンだった彼ら(STA初ライブの丘珠ウッドストックでも当然一緒だった)。
EGG絡みのイベントでは、お互いに良く刺激を受けたものだ。
10年以上ぶりの再会でしょうよ。
フェイスブックでは、以前から繋がっているけどね((´∀`*))
直接の会話は、本当に久しぶり。
でも即座にあの頃の気持ちに戻れるところがユニーク。
だって、2人はマサのツボにはまる曲ばかり演奏していたからね。
GER「孤独の叫び」、リトル・フィート「ディキシー・チキン」とか。
ミキティはいつもペイズリー柄のピンクのジャズベースを弾いていたような記憶がある。
でも今回はキーボードを担当。
多才なレディだ。
ギューちゃんは、相変わらずテクニカルなギターplayで圧倒してくれた。
益々、腕をあげたね。
あの頃、マサに刺激を受けて購入したという袖にスダレがたくさんぶら下がっていたジャケットのことを聞いてみた。
「あれはもう手放しました」とのこと(;^_^A
それと、もう一つ驚愕のお話。
STAのキーボード、アキとギューちゃんは幼馴染なのさ。
というか、アキの弟さんとギューちゃんが同い年。
よくアキの家に来て、ファミコンゲームをして遊んでいたそうです。
その頃は「ウシくん」と呼ばれていたそうだ。
2人は長い事、当時の話題で話し込んでいたよ。
こういうところなんかも、ライブイベントの醍醐味さ。

さあ、「のんすとれす」のサウンドチェック。
その際にマサは、色々とこのバンドの詳細をたずね歩いた。
スタンバイはオーケー!
公開リハーサルを終えたあとには、しばしの小休止。

「のんすとれす」のカバーする音楽は、な、な、なんと、あのレキシ!!
このユニットは活動初期からずっと注目していた。
元々CSで放送していた音楽番組にレギュラー出演していた「スーパー・バター・ドッグ」の個性派コンビからして強烈な印象を残していた。
ユルユル感性だけど、実力十分の永積タカシはハナレグミで大ブレーク。
で、相方のアフロ&髭がトレードマーク、池田貴史はどう出てくるのかなあ・・・・と思っていたところでの、このレキシだ。
元々、日本史に造詣が深かったとは全く知らなかった。
そうでなかったら、あそこまでマニアックな曲制作はできないはずだしね。
とにもかくにも、楽しさ一杯に歴史の勉強もできるのだから超お勧めさ。

「のんすとれす」は、よくぞまあ、この複雑難解なジャンルにチャレンジしたものだ。
心から熱烈なる拍手をおくろうではないか。
ソウル、ファンク、ロック・テイストてんこ盛りに、グイグイと強引なまでにコミカルミュージックを轟かせてくれました。
オープニングバンドからしてこの勢いとは、末恐ろしや・・・・。
実際、この日のミュージック祭典はゴージャスそのものだったんだよ。
しかし、ミキティとギューちゃんが、この手のジャンルにも着手しているとは知らなかった。
許容範囲の広さには定評があったもんなあ。

バンドは6人編成(女性メンバーが2人在籍)。

ミキティはキーボード&コーラス&MCを担当・・・・というかメンバーそれぞれがトーク形式で和やかに進行していた(ローランド06を使用)
ベースにはジョニー(フェンダーのジャズベース5弦を使用。ローズ指板。ボディはそうとうに年季の入った3トーンサンバースト・ペイントが施されていた)
ギューちゃんはギターとコーラスを担当(3トーン・サンバーストカラーのフェンダー・ストラトキャスターがトレードマーク。ローズ指板。これを巧みなるエフェクト操作で演出効果を発揮)
フロント・センターに陣取るリードボーカルはひっしー。
パワフルでテクニカルなドラマーはキヨシくん。
上座に構える巨漢ギタリストはフクちゃんだ!(メタリック・レッドのピーヴィーを使用。ローズ指板)。
メンバー達には「レキシ・ネーム」も存在します。

このバンドの芸が細かいところは、前面モニター間に置かれた画用紙ボード。
曲ごとにめくられる、マジックで書かれたタイトルがやたらと目を引く。
それに伴って小道具まで飛び出す。
応援団も皆が皆、手にしている同様の小道具。
仕込みはバッチリというアンバイさ。
手回しが心憎いほど。
更にはメンバー全員が「レキシ」のオフィシャルグッズでもあるTシャツを着用していること。
デザインは和服が正面に描かれていて、背中には「レキシの七つのお祝いに」とご丁寧に記入。
ひっしーのみ白。
他5人は黒。
ただしフクちゃんはピッタリのサイズがなかったために、ひっしーが手作りしてあげたんだそうですよ。
麗しきメンバー愛が漲るお話だ。
よくよく見ても細かな部分まで精密に作り込まれていて、オリジナルとは見分けがつかないよ。
凄い才能だなあ、と感服。
それやこれやも含めて、TOPのバンドとしては贅沢な采配。

このバンドは札幌、旭川、岩見沢在住とバラバラ・・・・。
更にはコロナ禍もあり、リモートでのリハーサルを繰り返してきたんだそうです。

そしていよいよ開演の時間だ!
応援団もドッと客席に駆けつけてくれたよ。
まことに心強いことだね。

STVのアナウンサー嬢が上手ステージ下からマイクを手にバンドを紹介。
「日本史を散りばめた音楽で、一気にタイムスリップしましょう!!」

添付の写真も合わせて、臨場感を味わってくださいませ。
ミュージシャンよりもド派手に着飾ったアベさんは、もう我慢ができないという表情でダンスモードに突入!

例のボードには「心労御無用」の文字が。
思いっきりはじけまくっちゃう所存。
その心意気に乾杯さ。

1曲目は歴史を追って・・・・「狩りから稲作へ」
この曲はレキシ・ライブの定番。
2011年リリースのアルバム「レキシ」に収録。
これ、よくテレビでも見た印象的な楽曲だ。
静かでドラマチックなピアノによるイントロからスタート。
徐々にサウンドが熱を帯びていき、情け容赦なき世界へと誘う。
タイトルが示すとおりに、メンバー以外に観客たちも稲穂を手に左右へ振りつつリズムに乗る。
アイデア賞ものだよね。
発想の妙の勝利だ。
モチーフがモチーフだけに、膨大にネタは発掘できるしなあ。
権利関係も問題ないし。((´∀`*))
欲を言わせてもらえれば、縄文土器、弥生土器、ドングリ、ナウマンゾウ、毛皮、矢じりも小道具に使ってもらいたいなあ。
やっぱり大変だよねえ・・・・ドングリや矢じりは小さいから目立たないしなあ…(-_-;)
各自で想像を膨らませて、日本史の愛にどっぷりと浸り切りましょうよ。
これって実は現代人にも相通じるラブ・ソングなんだよ。
ジックリと歌詞の内容を読み解いてみてね。
ひっしーとギュウちゃんによる、正確無比なツインボーカル。
中間部に差し込まれるラップも見事。
「高床式」「ネズミガエシ」って面白い!
こんな言葉がロックに使われたのは初めてのことでしょう。
それでいて、全く違和感がないところが素晴らしい。
PVも秀逸。
コミカルな歌詞と、カッコいいギュウちゃんのギターワーク。
卓越したソロは折り紙付きだったから安心して見ていられる。
ややトレブリーなトーンが彼の特徴なんだよね。
ジャストなセンスみなぎるピッキングが魅力的に冴えわたる。
この瞬間に掴みはバッチリ!!


「先ほど、ご紹介を受けました、のんすとれすです、v( ̄Д ̄)v イエイ!!
レキシのコピーをしています。
今日は平和音楽祭に来ていただきありがとうございます。
たくさんキッチンカーがあるから、飲んで食べて遊んで歌って踊ってくださいね!・・・・・・・・・どうしましたか??・・・・」

ベーシストにMCバトンタッチ。
「次のねえ・・・・皆さん、年貢を納めていますかあ!?
払えない!?
そろそろ納めないといけないよ。
ハラハラしているんでしょう((´∀`*))」
「お前も年貢にしてやろうか!!?」
「それ言うタイミングを、ずっと狙っていたんでしょう!!」(爆笑)
「年貢FOR YOU 」
2014年6月4日リリースの4枚目アルバム「レキシ」に収録。
これってウエディング・ソングなんだとか。
じわじわとこみあげてくる、おかしみがたまらないなあ。
一発芸や悪ふざけなんかじゃあないよ。
クオリティの高いポップソングとして、最早立派な1ジャンルを堂々と確立している。
ここでもツインボーカルをフューチャー。
その後は男女交互に歌を振り分け、ユニゾンに戻る。
爽やかな曲調と、バックでオシャレに延々と鳴っているギュウちゃんのギター・フレーズも絶品。
ちゃんと韻を踏んでいるリリックも笑えるしね。
この曲のPVもお勧め。
それはともかくも、カレーライスなどのいい匂いがそこいらじゅうに漂っていてそそられるよ~~~!。
レキシは業界人にも人気は絶大。
マニア心をそそる題材だけに、それも理解できるというもの。

「今の曲は秦基博(歴史ネームでは、旗本ひろし)がフューチャーされていますね。
次の曲は家督についての歌です。
相続とかのあれです。
どうしよう…跡目継ぐ際に悩みますよねえ・・・・。
そういうストーリーを歌にしました。
皆さん、これはコマーシャルでみたことがあるかも・・・?!
曲のPVはジャーニーのセパレート・ウェイズのオマージュ&パロディです。
後でそのビデオを続けて見てください。
ちょっとやりすぎなくらいダサくて汚らしい作りになっています。
レキシにかかわる人々にはレキシ・ネームが付けられています。
たとえば松たか子ならば、森の石松とかね。
そこで我々もそれにあやかって、命名していただきました。
あ!?誰も知らないかあ・・・・。(;^_^A
その紹介は後ほど??・・・・・どうなってるんだあ??
話を戻して、その家督のミュージック・ビデオには、フランキー・ファビアン、マテンロウ・アントニー、デニス植野が出演。
その後、アントニーには大砲の弾、植野にはペレー来航、ファビアンにはフランシスコ・ファビエルのレキシネームを贈ったのですよ。
歴史上の有名人の名前をもじっています。」
「こいつ、着地を失っている((´∀`*))」
「この曲は聞いたことがあるかな!?
そろそろやりますか・・・・カトク!(家督)」
2018年リリースの6枚目アルバム「ムキシ」に収録。
2017年4月26日発売の2枚目シングル。
オリコン週間チャートでは最高17位を記録。
唯一無二のオリジナリティに溢れた空気感。
独創的なアレンジの世界にドップリと溺れてみるのも一興。
洋楽テイストで疾走感もあるドライビング・ミュージックでありながらも、
メローでキャッチーな究極の癒し系メロディーに酔いしれてみてくださいな。
ツボにはまりまくること、請け合いだ。
粋な賞賛の声が多数で嬉しい限り。
随所に散りばめられた捻りまくりの不思議な言霊に思わずニンマリ。
パンチ力のある笑撃的な狙いは的中でしょうよ。
圧倒的で絶妙な遊び心の演出は確信犯。
それにしても、PVには妙に感心しつつも抱腹絶倒をお約束しますよ。
それくらいによくできています。
「のんすとれす」がくどいくらいに力説しながらも猛アピールするのもわかるわいなあ。
よくぞ教えてくれた。また新たなお宝発見に大感謝。


「メンバー全員がレキシのオフィシャルTシャツを着ています。
ただサイズはXLまでしか売ってない・・・・。
体格のいいうちのベーシストまでは限界。
ギターのフクちゃんのものはひっしーが手書きで制作してくれました。
世界に1枚だけの特注です。
しつこいようですが5人は正規商品です。
ちょっと日差しが暑い・・・・でも気持ちいい風も吹いてきたね。
時間の方は大丈夫ですか?
さあ、最後の曲ですよ。」
「ええ!!??・・・・」
「え~~っという声が・・・
今日はいい天気じゃあないですか。
キラキラしてきた。
キラキラ星という曲がありますよね。
それに引っ掛けた曲をやりたいと思いますので、キラキラした心で聞いてください・・・・・
あ、MCを噛んじゃった・・・・
よく練習しているのに…(-_-;)
手綱をギュッとしめて・・・・・」


ラストの4曲目はレキシネームのメンバー紹介も絡めての「きらきら武士」
2011年3月16日リリースの2作目アルバム「レキツ」に収録。
椎名林檎が「DEYONNA 」名義で参加していて当時は話題騒然だった。
ここでも小ネタがふんだんに盛り込まれている。
「キラキラ星と武士」
海外では「キラー・キラー・pussy」
やばすぎるよ‥‥(-_-;)
序盤の血沸き肉躍る、クオリティの高い硬派なドラムサウンドとおふざけ感覚の歌詞とのギャップに魅了されちゃう。
もう最後だからなのか、猛然と爆発力が増してきたよ。
ギューちゃんのグルーヴィーなカッティングと、スティックで刻まれるキレッキレのハイハットが、一段とヘヴィーな唸りで轟いている。
アンサンブルの響きもより厚みが増してきた。
燃え上がる情熱の叫び。
魂を込めて、時代を超越したラブコールの連発。
会場が一体となって両手を頭上高く掲げて左右に振ります。
ミキティはお孫さんに初めてライブ演奏する雄姿を見せられたとのことで誇らしげだ。

****清々しい表情に汗が滲むメンバー達。
各自、満足げに笑顔を浮かべている。
やり切ったという喜びでいっぱいだ。
本当にお疲れ様でした。
トップバッターの重責を余裕でクリアしてくれたね。****














コメント
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