****お待たせしました。最後を飾るのはこのブログの主役です・・・・・****
12、16:45~17:15
時間をグッと戻してみましょう!
さあ、お待たせしました!
「THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)」の出番が、遂にやって参りました。
会場の周囲は石造りづくめ。
倉庫はもとよりトイレから公園の噴水、池から全てです。
ブラスロックバンドSTAはこのイベントでの出場回数では最も多い11年連続の11回目を記録(メンバーはその都度違いますが・・・リーダーのマサのみが皆勤賞)。
ちなみにコロナ禍もろもろの事情により、ここ北運河噴水公園にライブが戻ってきたのは2019年8月18日の日曜日以来だよ。
まあ、そんな能書きはどうでもいいこと。
次々に飛び出してくる多種多様なジャンルからなるバンドに、相当刺激を受けたご様子のSTA。
それでは、ライブ・レポート決定版のはじまり、はじまり~!!
STAは結成以来17年以上にわたり、毎月必ずライブを敢行しています。
(2年前のコロナ騒動で、それも途絶えてしまった次第・・・・・(´;ω;`)
開放感溢れる屋外ライブは、理屈抜きに気持ちよくって大好きだ。
短い北海道の夏を満喫するべく、メンバー全員いつにも増して力が入っていますよ。
2日間にわたって開催された恒例のライブイベント。
前日の土曜日は台風上陸の報で雨が心配されましたが、なんとかそれは回避・・・・・でも特製ビニール屋根を設置していたところ、強風により吹き飛ばされてしまったそうです・・・・・・・・・・・スタッフが抑えてくれる中での熱演だったそうです・・・・まあ、それもライブの醍醐味さ、などと不敵に語っていましたよ。
ニシやんが在籍するミッドナイト・クライシス、他にもZERO-C7,ON THE RAILS、BOZ PRO、稲葉美紀DEAR FRIENDS、パーティーズSP、MAGIC CAPSULEらも出演していました。
皆、こんがりと日に焼けていたなあ・・・・・。
毎年悪天候に見舞われているけれども、誰が雨人間なんだ!?と嘆きの声しきり。
ヘンな話、雨降りも名物となりつつあります。
週間天気予報も微妙な感じで報道しているし・・・・。
プレイヤー&オーディエンスにしてみたら、たまったものではありませんが・・・・などと言っていたら、最終日の日曜日は珍しくも最後まで好天に恵まれたのでした(一時は集中豪雨が襲ってきたけれども、STA出演直前にピッタリとやんだ。さすが伝説の晴れバンド!!)。
やはり一生懸命に祈ったのが、功を奏したようですね((´∀`*))。
何はともあれ、最大の天敵は雨。
それさえなければ、もうしめたもの。
ライブに全力で集中して、最高のパフォーマンスを披露するっきゃあないですね。
S・T・Aの出番は、夕方部分の一番に美味しいところ。
毎度のことながら今回もちょっとしたトラブルが勃発しました。
次々早めに到着したメンバー達はテーブル席につくなり、スコアを広げて冴え渡るほどのアイディアをドンドンとひねり出していきます。
「ここはこうしよう。
このソロではアヴァンギャルドなプレイでサポート。
イントロはハイハット刻みで。
テンポはしっかりとキープ。
いっそのこと、このパートはコール&レスポンスをぶちかましてみない?」などと出てくる、出てくる。
悩んだり、不安な空気は皆無。
皆が皆、目を見張るほどの素晴らしいアンサンブル。
和やかに進行して、あらよっと基本の形が固まりました。
例によって毎月、メンバーの入れ替わりがありますが、もはや慣れっこ。
で、今回の一番大きな目玉はと言いますと・・・・・北運河STA初参加メンバーが多い事!
マッツ、かたぼう、アキという最高の救世主たち登場に狂喜乱舞!
特にアキは他のバンドで出演している時から、STAには興味を持っていたのだそうですよ。
「上手いなあ・・・・」と。
更に、マルチ・プレイヤーのみゆきもひさしぶりに合流。
彼女も長年のインターヴァルを重ねるうちに、マサと再び意気投合。
その流れで遂に伝家の宝刀バリトンサックスにて参加が決定したというわけです。
各人共にスタジオ内でプレイしているうちに、メラメラと闘志に火が点いちゃったみたいです。
やっぱり屋外の空気は格別だとのこと(爆笑)。
結局は9人編成という、ゴージャスなるバンド編成とあいなりました。
これはひじょうに濃厚な組み合わせだ。
ステージに全員が上がれるか・・・ちょっと心配だったけど・・・・。
ただ人数が多いというだけではなく、どいつもこいつも猛者揃いだもんね。
一筋縄ではいかない。
経験豊富な連中ばかり。
ホーンセクションのキーマンでもあるトロンボーン奏者タクちゃんも、元気な姿で一緒に舞台を踏んだよ!
彼等は短期間でのスタジオ・リハーサルで(2回きり)大きなプレッシャーを抱えこみ大変だったことでしょうよ。
でも面白いことに崖っぷちに追い込まれれば追い込まれるほど、不屈の精神がたぎっちゃうものなのですよ、このバンドは。
結局は全員が揃ってのスタジオ・リハは無しだった・・・・。
1回参加、もしくはぶっつけ本番のメンバーもいたし。
迫りくる出番を心待ちに虎視眈々と獲物を狙う目つきで、気合が入った面構えの筋金入り本格的音楽集団。
時間がきて、ステージに颯爽とのぼったメンバー達。
(マサは観客のお婆ちゃんに話しかけられて、ちょっと遅れ気味にステージヘ・・・・)
バンドの入れ替えには10分が用意されている。
((´∀`*))
人数が多いからポジションの確保だけでも一苦労。
日差しがなんまら強くなってきた・・・。
司会のサイトウ氏がアナウンス
「ありがとうございます。
まだまだこの後にも素敵なバンドの皆さんが登場します。
変わらぬ声援をよろしくお願いします。
続いてのバンドもすっかりとお馴染みとなりました。
ザ・サッポロ・トランジット・オーソリティのステージをお楽しみいただきます」
各自立ち位置を決め、チューニング、ウォーミングアップも完了。
ニシヤンはさりげなく高中正義のギター・フレーズを爪弾いている。
セット中のマサはアベさんと握手したり、挨拶にみえた女性に対して軽く会釈を交わしている。
その時、次に出演が控えているバンド達も続々と到着。
マサと手を振り合う。
音響スタッフのカザマくん、カサイくんのベテラン若手コンビは先月の浅草橋でも大活躍。
彼らはマサがいつも手渡すSTAセッティング表やらの詳細用紙に目を通してくれていたようですべてにおいてバッチリだったよ(笑)。
マサ使用のワイヤレス2機(シュアーのヴォーカル用とレクサーのベース用)周波数、ギタリストはどのメーカーの設置アンプで弾くか、ホーンセクションの立ち位置とマイクスタンドや持参マイクの云々等々・・・・。
しかしミキサーSTAFFのカザマ君、カサイ君達は、概ね酸いも甘いも熟知しているのだ。
「大丈夫!いつもの内容ですよね!」と余裕しゃくしゃくの表情。
そしてカサイくんはSTAに関して、最近すっかりと熟知してきたのでテキパキと接続作業を組み立てていく。
シュアーのワイヤレスシステム、キーボード、ホーンのマイクと順々に効率よく接続していく。
おいおい、ホーンセクションの3人は写真撮影する余裕ありかいな(ピースサインでポーズ・・・・笑)
注目の3点ポイント!!
マサは黒のシカゴTシャツ。
ニシヤンはギブソン・レスポールの黒Tシャツ。
アキは超貴重なるSTAロゴ入りの黒Tシャツ。
今回も、先月に引き続き、直前にホーンのクリップマイクを導入(要ファンタム電源)。
これがまた、すこぶる好評。
動きやすいと喜ばれていたよ。
ありがたいことだ。
それでも今回はちょっと厄介だったみたいだけど・・・・。
各モニタースピーカー、マイクの確認。
これで安心したよ。(ちなみに若い2人のスタッフも徐々に管楽器の音つくりに慣れてきたようで頼もしい限りだ。勉強熱心だもんなあ)
何度も2人はステージとミキサーボードの間を行き来しつつ、その手際の良さといったらもう惚れ惚れするほどだ。
カザマくんの要望でホーン隊全員揃っての一世音出し。
軽く曲の触りを全員でプレイ。
壮観の一言だあ。
次いでミキサーの指示にしたがいサウンドチェック。
ステージ上のスタッフとミキサーとの打ち合わせ。
ホーン隊が順々に音出し。
これが各メンバーのプレイだけで場が和んできちゃった。
それぞれに持ちネタがあって個性がよく出ているのだ。
セクシーで官能的なソロ、アニメソング、競馬のファンファーレ、映画のテーマまで飛び出した。
ベース、ギター、ボーカルとどんどん音がまとまっていく。
なんとなく、この場面だけで観客に受けているんだけど((´∀`*))
その最中にも会場には爆音でノリのいいBGMが流れ続けているので、軽やかなステップでステージ前にてダンスに興じている観客多数。
その光景も最早おなじみだね。
それに彩りを添えるべく、ニシやんがさりげなくバッキング。
最大のポイントはSTAへ横並びにズラッと本格的な5管楽器が参入してきた瞬間だ。
身震いするほどの感動をおぼえる。
モニタースピーカー、アキちゃんのキーボード、ホーン隊のポジションは若干後方や上手に移動・・・。
カザマ君とマサが直前に話し合ってホーン隊の位置はやや上手に決定。
ほぼ打ち合わせ通りに進行。
観客は当然として、スタッフや対バン達までもが色めきだってステージに熱い視線を送っているのが痛いほどに伝わってくるよ。
途中で気が付いたんだけど、この日の出演バンド中、ホーンが在籍するバンドはSTA以外だと粉粉クラブとくろもりのみだったさあ。
これって近年では珍しい現象。
年々、ホーンのバンドが増えているんだけどねえ・・・。
あれ!?な、な、なんと、7分ほどで皆、準備完了しているではないか?!
なんという素早さ。
特に一番もたつきやすいドラムセットに陣取るシュウヤは、いつでもどこでも関心するくらいに素早い。
マサが一番時間を擁していたから焦った(ベースの音が接触不良なのか途切れがち・・・・・・カサイくんが懇切丁寧に対応してくれた・・・・笑)。
こういう面も今のメンバー達の素晴らしい点だ。
効率がいいんだもん。
セットアップ開始!
マサが逐一全員とアイコンタクト。
そして準備万端整った頃合いを見計らってカサイくん、カザマくんが、マサに大きな輪を作ってオーケーのサインを送る。
****MEMBER****
MASA・・・B VO
AKI・・・KB CHO
FUNNY・・・TP
NISHIYAN・・・G
MIYUKI・・・BS
SYUーYA・・・DR
KATABOH・・・AS
MATTSU・・・TS
TAKUMI・・・TB
****SET LIST****
1,INTRODUCTION・・・CHICAGO
2,MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO
3,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
4,VEHICLE・・・IDES OF MARCH
5,GIMME SOME LOVIN・・・THE BLUES BROTHERS
6,GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES
7,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
マサが一人一人から再度了解をとり、スタッフへとアイコンタクト。
よっしゃあ!
全てが万全な態勢に。
マサがゴーサインをサイトウ氏に送る。
それでは遠慮なくいくぜい!
まずはアキ嬢がプログレッシブでスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる
(彼女は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!頼もしい。
このミステリアスなるSEも事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。
マサがすかさずニシヤンらに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。
マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
サイトウ氏はワイヤレスマイクを手に、ステージの上方から落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。
「ハーイ!たいへん長らくお待たせいたしました。
いよいよはじまりますよ!
今か今かとお待ちかねの皆さん。そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参りますよ。
もはやお馴染みの大所帯バンドが登場。
去年に引き続きSTAが帰って来ました!
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」
ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。
猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。
さすが、この人数だけに勢いが桁違い。
プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。
普段はクールなシュウヤもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに変身するのです。
如実にドラミングの随所からその成果が現れていますよ。!
マサからの丁々発止なフェイントから刺激を受けている御様子。
イントロの爆音が飛び出した途端に、オーディエンス達がいっせいにステージ方向を注視しはじめた。
その中には、団扇やホイッスルを持った常連組が参戦。
手拍子や写真撮影にと勤しんでいます。
皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と上から目線で失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。
もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。
メンバー一同が愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。
何故だかいつまでも飽きがこないのさ。
その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。
しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまでガッチリと固めたものだ。
各自は多くを語らないけれどね。
モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく吠える。
(実は最初のこのポージングで、貼り付けていた虎の巻がビリビリに破れてしまった。
そこのところはどうにかこうにか切り抜けたけどね)
この度、せっかく変則的な編成になったんだからと、欲をかいて実験要素も含ませてみた。
それに感化されたのか、全員がアグレッシブなアクションを巻き起こす。
ニシヤンの計算されつくした独特なるシャープな音色のギターが、シュウヤのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(この最新秘密兵器のギターは謎多き怪しいアリア・プロⅡ・PEシリーズの貴重なる高級品。
コンディションも良好な光沢を放っていますが本人は詳細を決して語らず・・・・)
看板ともいえる5管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
上手からは、キーボードが遠慮なしに手を変え品を変えての音壁を構築しながら進撃展開。
会場をまるごと覆いつくすかのような、変幻自在の音色。
なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。
さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??((´∀`*))
さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。
先月の反省点は見事にクリア。
手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
デリケートなシンバルが奏でる残響音の余韻で幻想的なトーンを漂わせる。
切り込み隊長はいきなりタクちゃんによる、やや食い気味なトロンボーン・ソロ。
彼は数年ぶりのSTAライブだから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがの達人だからこそ成し得る技。
何事もなかったかのように涼しく振舞っていたよ(アキ嬢による縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがタクちゃんの凄いところ。
真横でその様を聞いていたアキ嬢が、心底感銘を受けていたほどだ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、タク君よ!(2回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。)
水先案内人に扮したアキちゃんは、それまでとは一転して柔らかなピアノ・タッチでの橋渡し。
マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれての場面転換。
マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのシュウヤが猛然と先導しつつ、お次はファニーによるトランペット・ソロだ!
安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。
マサが後に「滅茶苦茶に感動した」と伝えたら「いい楽器に替えたからね」とご謙遜。
バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で・・・・・ホーン・セクションの音色が揺らめく中、鳥肌が立ちっぱなしだ。
もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいに物凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。
西やんは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
そして第3の男、西やんのワイルドなギターが火を噴いた。
オーディエンスに向かって「もっともっと!」とジェスチャーで煽り続ける。
ホーン隊もサッと花道を作ることを決して忘れない。
映画「十戒」での海が割れるシーンを彷彿とさせるくらいに神々しい。
いきなり過激なハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
ただひたすらにエキセントリック(と真横に陣取っていたアキちゃんが評していたよ)。
序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを再現。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
陶酔の表情も程よくゆがむ。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。
そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまでね。
極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるシュウヤが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。
サンキュー!
いつもは沈着冷静なるマッツやかたぼうも、ノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
大歓声が沸く中で、すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ(ここの機材を絶賛していた)。
エンディングにおけるベルトーンも、アキちゃん渾身の1音を筆頭にニシヤンへと見事な連携で繋がった。
更にはミユキ嬢からホーンセクションへと渡る流れへ。
ここで繰り出した西やん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
マサが右手を頭上に掲げてピート・タウンジェント風にグルグルと何度も素早く回転。(前方の女性客も真似して腕を回していたよ)
メンバー達と呼吸合わせて、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えてジャンプ一閃フィニッシュ。
以前、STAのある女性メンバーいわく「マサと西やんは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていました。
恐ろしく強烈だった。・・・・・
いい加減コロナ禍の日々続きにマサは、その鬱憤をそれからのステージングに注ぎ込んだ。
思う存分に叩きつけた。
万雷の拍手を全身に浴びる・・・・・・。