****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
チェックも中々に厳しく、叱咤激励を日々受けております。
今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****
バンドの入れ替え時間中は、常に例の黒スクリーンが引かれてステージが見えなくなります。
でもその間、シカゴの洋楽が流れているのですよ。
それは、マサ持参の今時期にぴったりな「クリスマスアルバム」からポール・マッカートニーの人気曲「ワンダフル・クリスマス・タイム」さ。
正にMTV世代のドツボはまりどころが満載。
その時代に青春を送った人たちにとっては感涙ものだね。
8、「RICKENS」
19:00~19:30
そういうわけでして、アッと言う間に後半戦の時間となりました。
早いもんだねえ。
楽しいひと時は、あっという間に経過しちゃうものさ。
いよいよもって、佳境に差し掛かってきました!
次のバンドは、男気溢れる酔いどれJAMES(((´∀`))が率いるバンドだ!
毎度お待たせしました。
今か今かとワクワクドキドキ、痺れを切らしていたことでしょうよ
ファン達も多数殺到中。
その中には「ルアレルバTシャツ」を着こんだアベさんも特等席で陣取っているよ。
はい、さてさて、このバンド名でバッチリ彼らのジャンルが分かったでしょう。
筋金入りのビートルズ・カバーバンドです。
(11月にも小樽銭函文化祭にて札幌ビートルーズを見たばかり)
今、札幌界隈で人気沸騰中の彼等。
問答無用に話題を独占状態。
ビートルズのカバーバンドは、ヴェンチャーズに負けないくらい膨大に存在する。
でもねえ、はっきりと言っちゃうけれども、このリッケンズは、ぶっちゃけた話それらとは一線を画す存在。
一味も二味も違う。
全てにおいてだ。
正に泣く子も黙る別格のカリスマ。
ビートルズの申し子とは彼らのことさ。
(ライブ前のフェイスブックでマサがビートルズを楽しみにしているよ、とメッセージを送ったところ、ジェームスは、ビートルズはやらないもん、と天邪鬼な返事が来た((´∀`))
もうステージの佇まい一つをとっても、それは一瞬で理解できるはずさ。
この間、本家ビートルズ最後の新曲と言われる「ナウ&ゼン」が発表されて世界中のフリークや音楽好きを狂喜乱舞させたばかり。
こんなバンドは、絶対ビートルズ以外にありえない。
それはこれからもずっと・・・・。
私が彼等を初めて見たのは、何を隠そう2022年4月3日(日)小樽はゴールドストーンでのこと。
それはヒコちゃんの企画する例の「フレンズ・ライブVOL,83」でのことだった。
その時には残念ながらメンバーのスケジュール上トリオ編成で、トップバッターをつとめていたけど、圧巻だった。
3人しかいないなんて、微塵にも感じられなかったくらい。
それをキッカケに彼らとの付き合いがはじまったわけ。
(練習スタジオも同じで、モッチンとも古くからの仲間だとのこと)
で、本日2度目のステージを見ることが遂に叶いました。
マジに楽しみだ。
嘘だと思うなら、一度騙されたと思って見てくださいな。
ビートルズ愛がふんだんに溢れる、彼等の魅力の虜になることを保証します。
それと共に、何から何までもが、とっても勉強になりますよ。
堺さんが主催している小樽ビール園のライブにもこの後、出演したのだそうです。
あの会場の雰囲気にはピッタリだね。
全員が見栄えも抜群なスーツに身を固めている。
スタイリッシュで粋なメンバー達をここに紹介
JAMES・・・ギター&ボーカル&ブルースハープを担当(なんまら渋いタバコサンバーストのフェンダー・ストラトキャスターを使用。
ペイントがとっても年季の入った状態だ。
メイプル指板。
序盤はニヒルなサングラス姿で参上)
小野くん・・・ベースとボーカル担当(有無も言わせずに、やっぱりカールヘフナーのベースを使用
ご存じ、ポール・マッカートニーの代名詞ともいえるね。
ヴァイオリン・シェイプのあれだね。
ストラップをネックエンドに通す重量バランスの悪いベース((´∀`*))
ネックから手を離すと、すぐにネックが下がってしまうのさ。
それでストラップのかけ方で調整する。
でもこの独特なる音色は唯一無二。
・・・・スモール・マッカートニーと、メンバー間では呼ばれている!((´∀`*))
大谷くん・・・ギターとボーカル(ブラック・ボディカラーのグレッチを愛用。
ちなみにこだわり抜かれたVOXのギターアンプ持参。
これがまた、とってもいいサウンドを轟かせていた)
西内くん・・・ドラムス
そのものストレートに大きいリンゴです((´∀`*))
バンドはお揃いのスーツ姿ですが、実はドラマーも同じものを持っているんですよ。
でもマンボーで体が大きくなって着れなくなってしまい、泣く泣く違う服を着てきたことがありました。((´∀`*))
サウンドチェック時の曲は「ベイビー・イッツ・ユー」
もうこれ一発で期待感がムクムクと湧き上がるではないか!
リッケンズから,中々にホノボノとしたメッセージが届いています。
よって、ここに掲載させていただきます
「ビートルズは、1962年10月5日にラブ・ミー・ドゥでデビュー!
その後もレコード売り上げの第一位が続いた。
ビートル・マニアと称される一部ファンの行動が社会問題化することもあったが、解散後も世代を超えて愛されるビートルズ。
そのビートルズ・トリビュート・バンドとして北海道NO,1の呼び声高いのがザ・リッケンズです!!。
メンバー一同燃えております。
圧巻のマージービートを、心ゆくまでにタップリとご堪能くださいませ。
皆、覚悟はいいか!
皆さん、是非ともよろしくお願いいたします。
それでは行くぜ!
OK,LET'S GO
ARE YOU READY!COME ON BABY!!」
それでは前置きがとっても長くなったので、そろそろ「リッケンズ・ワールド」のライブ・レポート開始と参りましょうか。
皆の者、心して臨め!
必聴&必見!!
短い曲ばかり故に次々と繰り出されるロックンロールが、爽やかすぎるくらいに痛快。
マサからバトンを受け取ったTHE RICKNS。
「みなさん、こんばんは!
よし、やりますか!!・・・・ロール・オーバー・ベートーベン!」
おお!!
そう来たかいな。
正に予測不可能なオープニングナンバーがいきなり炸裂。
掟破りな采配の波状攻撃はこれで決まり!。
しかし、よりにもよってこれを持ってくるかなあ・・・・。
「ウィズ・ザ・ビートルズ」に収録。
1963年11月22日リリース。
THE RICKNSの拘り具合が素晴らしいなあ。
もしかしたら、ビートルズの来日公演1曲目を狙ったのかな!?
あの時も、これと同じくチャック・ベリーの代表作だったね。
愉快痛快なるロックンロールのお手本ともいえる。
このチョイスは大正解だ。
ビートルズのカバーバンドは数えきれないくらいに見てきたけど、このバンドは一味も二味も違う魅力。
それは会場のリアクションを見ただけで一目瞭然。
これで観客のハートは鷲掴み。
バッチリとオーケー。
本当に憎い奴らだ。
ちなみに軽快なるコーダは「ロックン・ロール・バンド」の定番としている。
シングルカットもされた。
ビートルズのメンバー全員のお気に入りソングで活動初期から演奏していた。
ジョージ・ハリスンが嬉々としてリード・ボーカルをつとめている。
間髪入れずに怒涛のカウントが鳴り響く。
「1・2・3・4!!」
史上最もいかしたカウントと言われているのも頷ける。
それにしても、全く息つく島も与えてくれない。
瞬き厳禁。
景気づけとばかりに・・・・・「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア!!」
これも微妙なニュアンスまで、完コピしているのですよ。
ここでは、ベースの小野くんがボーカル。
ポールのパワフルなハイトーンヴォイスも、忠実に再現していたよ。
他のメンバー達はコーラスに回る。
あのポップでメロディアスに流れるベースラインを爪弾きながらベーシストがボーカル。
これは難しいよ。
そうとうに練習を積みかさねたんだろうなあ。
このバンドの強みの一つはフロントのトリオがボーカルをこなせるということ。
だから曲のタイプによって、次々と目まぐるしくボーカルをチェンジする。
各自が個性的な喉をフルに披露するのだからたまらないねえ。
メンバー全員がイキイキとエンジョイしているご様子。
最強の天才コンポーザー・コンビ、ポール&ジョンが、あの若さですでに、独自のロックンロールスタイルを確立していたという証でもある、非常にライブ映えする名曲。
聞かせどころは、やはりそのバックで縫うように垣間見れるメロディアスなラインを描く天才ポールのベースライン。
というか、この曲最大の功労者はポールですからね。
マッカートニー節が全開。
再び、チャック・ベリーからニュアンスを得て完成させたそうですが、こちらのほうが断然に歴史に残ったね。
単純なそこいらの3コードR&Rソングとは、一線を画す。
なんら言い過ぎではないと思うよ。
本採用はされていないようですが、「その時ハートは盗まれた」という邦題が存在したそうです。
別段、これといって憶える必要のないミニ知識(笑)。
「サンキュー!!」
口笛がピューピューと吹き鳴らされる。
もう皆がリッケンズの虜。
「ありがとうございます。
改めまして、リッケンズと申します。
ちょいマニアックなビートルズを立て続けにお送りしています。
皆さん、ここまで車で来たのかな?
他に交通手段はあるの?・・・
バス??・・・
スポットライトを浴びたことがないので、多少戸惑っております
(そういえば客電暗めの申請がきていた。
演奏中に客席がみえるのが苦手なんだそう。
シャイなのかい!?その気持ちが痛いほどにわかる・・・私もそうなので・・・。)
しかも、ステージが1段高いところにあるんだけど、ここに上がってもお客さんとあまり高さが変わらない・・・((´∀`))
かろうじてアベさんと同じくらいかな・・・・(-_-;)
じゃあ、後で大好きなジャックダニエルをプレゼントしましょう!!」
和気藹々の心和むシーンから・・・・
気を引き締めて3曲目へと雪崩込み。
「ツイスト&シャウト」
初期の明るいカバーソングが飛び出した。
1960年代に流行した金字塔。
アイズレー・ブラザースがオリジナル。
ザ・ビートルズは1963年にカバー。
オリジナル・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」の最後に収録。
ジョンがリード・ボーカルを担当。
熱唱続きと風邪が祟っての擦れ声レコーディングが、かえってリアルな叫びとなり一世一代の名演が誕生。
結局は本家よりも、ザ・ビートルズのテイクの方が有名になっちゃった。
よって、好んでライブで演奏していました。
後々にはエディットしていたけどね・・・・。
丁々発止なリッケンズも、リードボーカル担当のジェームスが喉も張り裂けんばかりに必死の歌い込み。
重厚なるドラムビートのリズムにのって全員が手拍子を打つ。
もちろんリケッツはビートルズがお手本さ。
ワイルド過ぎる魂の咆哮が功を奏して大受け。
下手な理屈抜きに万人受けするところはお得感満点。
「僕たちのバンド、普段は札幌を中心に活動しています。
会場後ろの綺麗なお姉さまたちのダンスを見ていると、いやが上にも気分が高まってきますね。
凄いでしょう。
ちょっとここでペットボトルのお水を飲ませてね。」
リハでも取り上げていた「ベイビー・イッツ・ユー」
と、いってもこの曲はシュレルズの代表作品。
(同名アルバムに収録。1961年11月にリリース)
何とあのバート・バカラックが作曲を手掛けています。
もちろんTHE RICKNSはビートルズを参考にしている。
アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」に収録。
1963年3月22日リリース。
BBCライブから1995年にシングルカットもされている(全英シングルチャートでは最高位7位を記録)。
1961年から63年にかけて、ライブのレパートリーにしていた。
「シャラララ~!!♪」とやや抑え気味なハミングと、タイトなバッキングが心に染み入る。
こちらもとっても琴線をそそるなあ。
ひじょうに上手いバンドだ。
「アイ・ゴット・ア・ウーマン」
ほらね・・・中盤に差し掛かったところで、ビートルズのスタンダードはちょっとお休み。
ここからはグッと渋いコーナーに突入だ。
まずはうるさ型の筋ものも思わず唸ってしまう、アメリカの偉大なるソウルシンガー、レイ・チャールズが飛び出した。
1954年のシングルでR&Bチャートで堂々1位を記録した。
サザン・トーンズというゴスペルのグループが歌った「イッツ・マスト・ビー・ジーザス」が元ネタ。(ウイキペディアより参照)
もちろんビートルズも取り上げている(エルヴィス・バージョンの影響下にあり)。
1963年6月16日、イギリスBBCでセッション(同8月13日に放送された)。
ボーカルはジョン。
ジョージは、スコッティ・ムーアのギャロッピング奏法にフラットピックで挑戦。
粗削りでガレージ感が増し、初期のエネルギーがビンビンに伝わってきます。
「ビートルズ・ライブ・アット・ザ・BBC」4曲目に収録されています。
こんなチョイスがリッケンズの真骨頂。
彼等のルーツが垣間見えるのだ。
タダモノではないところが如実にうかがえる事でしょう。
ここでも狂おしく叫ぶジェームスの独壇場。
一発で観客をノックアウトだ。
お見事の一語に尽きる。
程よい味付けにも成功しているね。
リスペクト精神漲る、リッケンズ!
4人とは思えない、まとまりのある演奏を聞かせてくれてビックリした。
この編成だと1人でも実力不足のメンバーがいると、均衡がすぐに崩れてしまい、曲が成立しないものなんだけど、バッチリまとまっていたよ。
メドレーでアップテンポな「アイ・ガット・ファインド・マイ・ベイビー」
更に追い打ちをかけるがごとく、コアなジャンルに突き進む。
天才リトル・ウォーターが1962年に発表。
アルバム「ヘイト・トウ・シー・ユー・ゴー」に収録。
アンプリファイド・ブルース・ハーモニカの基準を作ったといわれる。
ドスの効いた吐き出すような歌と、様々な表情を見せるハーモニカとの火花散る激突がデンジャラスなほどに凄まじくて嬉しくなってきたよ。
脳天をメガトン級のハンマーで殴られたくらいに匹敵するショックを受けたぜい。
完璧すぎる衝撃。
この辺はもしかしたらジェームスと誕生日が同じという、ICHIROとのコラボによる影響かな!!??
そろそろ体も温まってきて肩の力も抜けてきたようだ。
タップリと酔いも気分よくまわってきたようだね。
絶好調でまっしぐら。
それだけに収まらないのだ
「ベサム・ムーチョ」
何を置いても、これがこの日断トツの意外なるセレクション。
ここまでやっちゃうんだ!?
この徹頭徹尾、懐の深さに最早、私は脱帽です・・・・。
1940年にコンスエロ・ベラスケスによって作曲よされた楽曲。
翌年に発表され、サニー・スカイラーによる英語詩が付けられた。
最もカバーされたスペイン語の楽曲の一つとされている。
激しい求愛の歌。
メロディの元ネタは1916年のオペラ。
もちろんビートルズもカバーしているのはその筋では有名。
1995年11月20日リリースの「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」に収録。
1962年1月1日にデッカ・レコードのオーディションで演奏した15曲のうちの1曲だった。
恐ろしいことに、A&Rの責任者ディック・ロウによって不合格とされたけど・・・・(´;ω;`)
同年6月6日、パーロフォンのオーディションでもこの曲を演奏した。
1969年のゲットバック・セッション、つまり映画「レット・イット・ビー」でも確認できるね!
ストロング・ヴォイスによる合いの手が豪快無比。
淡々と進行する構成は、歌詞のメッセージ共々に深く突き刺さってくる。
やっぱり本物は、何十年経過しても決して色褪せないのだ。
それを再認識した次第。
タイトでストレートでシンプル・イズ・ベストの王道。
懐かしいなあ・・・
感謝の気持ちで一杯さ。
ベースの小野くんによるMC
「実を言いますと、お腹の調子があまり良くないのですよ・・・・。
だから気張ると危ない事態に陥っちゃうのです。
何とか危険は回避できましたが・・・。
最悪の場合は人間の尊厳に関わるところでした。
「ワン・アフター909」
ボーカルのジェームスがカウントを告げる
「1・2・3・4!!(^^♪」
ビートルズに戻ったよ。
ということはいよいよもって佳境に差し掛かったということだ。
1970年5月8日に発売された12作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム「レット・イット・ビー」に収録された。
1969年1月30日の行われたルーフトップ・コンサートで演奏された楽曲の1つ。(ウイキペディアより)
ジョンが17歳くらいの頃に書いた曲。
だからからなのか、妙に若々しいテイスト。
ジョンの9好きがこのタイトルからも確認できる。
それまでの音楽としては、常識を遥かに超越している。
ありとあらゆる枠組みから意識的に逸脱しながら楽しんで、実験を繰り返していた偉大なるビートルズは最高だ!。
奇跡の共同体によるアンセム。
リッケンズも嬉々として、威勢よく演じているではないか。
細部にわたって、よく本質をわかってらっしゃるねえ。
次々に遠慮なく繰り出されるマージ―ビートの妙技。
客席にそれまで大人しく座っていたオーデェンスまでもが、いきなり熱狂して飛び跳ねながら踊り出した。
必死のアクションも交えて止まらない。
メンバーのお知り合いなのかな!?
いずれにしても、頼もしい親衛隊。
寂しいけれど、いよいよ終局が近づいてきたような気配だ。
「ドント・レット・ミー・ダウン」
初期の曲目から徐々に後期へとシフトチェンジ。
1969年4月にシングル「ゲット・バック」のB面に収録された。
映画「レット・イット・ビー」でお馴染み。
ビルボードでは最高位35位を獲得した。
愛妻オノヨーコさんに捧げたジョンのカラーが濃厚な傑作ラブソング。
思わず胸が締め付けられるような狂おしいほどの叫びが切ない。
ここにキーボードが入っていたら、もっと臨場感が増したね・・・なあんて、のたまったら贅沢過ぎかな。
(ビリー・プレストン役として)。
最近、公開された話題の「ルーフTOPコンサート」の情景が、いやが上にも思い出される。
リッケンズはジェームスがボーカル。
ドラマティックな展開がグッと胸を打つ。
アート美学の領域に楽々と達している。
熱唱に次ぐ熱唱を繰り広げる。
まったくもって、イカシタ憎いバンドだと再認識した次第さ。
以前、打ち上げ時にマサが彦ちゃんから聞いたところ、リッケンズは札幌北区の北24条ライブバー「マーキー」のマスターに紹介されたんだそうですよ。
どうりでライブ慣れしているし、余裕綽綽と貫禄があるもんねえ。
セットリストにも絶妙なる捻りが込められているのが、手に取るように伝わってくるよ。
それもこれもビートルズ愛のなせる業。
特筆すべき点・・・・・ジョージ・マーティンはツボを心得た生粋の職人だ。
「はい、どうも。
今日の出演バンドはバラエティですね。
ジャンルも様々。
それではリッケンズ、最後の曲です・・・・」
あっという間に・・・・泣いても笑っても、正真正銘これがラスト・ソング。
「アイブ・ガッタ・フィーリング」も1969年1月30日に行われたルーフTOPコンサートでのレコーディング。
2人のボーカルで盛大なる締め括りさ。
こちらにも、キーボードが欲しいところだね。
1970年5月8日リリースのアルバム「レット・イット・ビー」に収録。
よくよく聞いてみたら判別できるんだけど、ポールとジョンが書いた別々の2曲を合体させた奇跡的な曲。
それが不自然さを感じさせないくらいのハーモニーとアンサンブルを構築しているんだから、やっぱりビートルズは偉大さ。
その交互のやり取りを4リッケンズの左右フロントに陣取る弦楽器のコンビがガッチリと繰り広げてくれた。
これだけ入り込んで演奏できたら、幸せ過ぎて戦慄が走ることでしょう。
掛け合いを目の前で見せつけてくれるんだから、羨ましい限り。
斬新なる形態は琴線を振るわせる革新的な仕組みだ。
しかしリンゴ役のドラマーとの絡みも含めて、4人とは思えないほどのグルーブを醸し出しているよ。
とにかく無駄のないコンパクトにまとめ上げられた楽曲ばかりだから、清々しいくらいに往年のロックンロールにどっぷりと浸れて快感だ。
やっぱりビートルズって何をやっていても別格だね。
老若男女国境も軽く超越して、ストレートに感動を与えてくれる。
起承転結、陰と陽の駆け引き、抑揚のつけ方が計算されていて見事ハートに突き刺さる。
ユニークこの上ないね。
もうこれで終わりなので、余力を振り絞っての全力投球だ。
レッドゾーン振り切れて、脳天のヒューズはスパーク。
ぶっちぎりのラストランでデッドヒート。
手拍子を要求。
コール&レスポンスで、理想とも言える一体感をまざまざと提示。
汗飛び散らせての大団円。
「どうもありがとうございました!!」
誰もが満足げな表情を浮かび上がらせている。
すぐにでも見たくなるような心境著しきバンド。
引き出しのたった一つを覗かせてもらったようなものでしょう。
今後期待のバンドをまた一つ知っただけでも、今回は収穫が大きい、と胸を張って言いきっちゃおう。
またの対バンが、もう今から待ち遠しいよ。
お次の隠し玉をワクワクときめきながらね!!
本当にお疲れ様でした。
****この時点でも、かなりの巻きです。
この後にはガラッと雰囲気が変わってJ-フュージョンの伝説、カシオペア・コピーバンドの登場です****