THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,207 LUA RELVA~MA CHERIE LIVE3 (RICKENS編)

2023-12-25 17:37:54 | Live Set List

****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
チェックも中々に厳しく、叱咤激励を日々受けております。
今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****


バンドの入れ替え時間中は、常に例の黒スクリーンが引かれてステージが見えなくなります。
でもその間、シカゴの洋楽が流れているのですよ。
それは、マサ持参の今時期にぴったりな「クリスマスアルバム」からポール・マッカートニーの人気曲「ワンダフル・クリスマス・タイム」さ。
正にMTV世代のドツボはまりどころが満載。
その時代に青春を送った人たちにとっては感涙ものだね。

8、「RICKENS」
19:00~19:30

そういうわけでして、アッと言う間に後半戦の時間となりました。
早いもんだねえ。
楽しいひと時は、あっという間に経過しちゃうものさ。
いよいよもって、佳境に差し掛かってきました!
次のバンドは、男気溢れる酔いどれJAMES(((´∀`))が率いるバンドだ!
毎度お待たせしました。
今か今かとワクワクドキドキ、痺れを切らしていたことでしょうよ
ファン達も多数殺到中。
その中には「ルアレルバTシャツ」を着こんだアベさんも特等席で陣取っているよ。
はい、さてさて、このバンド名でバッチリ彼らのジャンルが分かったでしょう。
筋金入りのビートルズ・カバーバンドです。
(11月にも小樽銭函文化祭にて札幌ビートルーズを見たばかり)
今、札幌界隈で人気沸騰中の彼等。
問答無用に話題を独占状態。
ビートルズのカバーバンドは、ヴェンチャーズに負けないくらい膨大に存在する。
でもねえ、はっきりと言っちゃうけれども、このリッケンズは、ぶっちゃけた話それらとは一線を画す存在。
一味も二味も違う。
全てにおいてだ。
正に泣く子も黙る別格のカリスマ。
ビートルズの申し子とは彼らのことさ。
(ライブ前のフェイスブックでマサがビートルズを楽しみにしているよ、とメッセージを送ったところ、ジェームスは、ビートルズはやらないもん、と天邪鬼な返事が来た((´∀`))
もうステージの佇まい一つをとっても、それは一瞬で理解できるはずさ。
この間、本家ビートルズ最後の新曲と言われる「ナウ&ゼン」が発表されて世界中のフリークや音楽好きを狂喜乱舞させたばかり。
こんなバンドは、絶対ビートルズ以外にありえない。
それはこれからもずっと・・・・。

私が彼等を初めて見たのは、何を隠そう2022年4月3日(日)小樽はゴールドストーンでのこと。
それはヒコちゃんの企画する例の「フレンズ・ライブVOL,83」でのことだった。
その時には残念ながらメンバーのスケジュール上トリオ編成で、トップバッターをつとめていたけど、圧巻だった。
3人しかいないなんて、微塵にも感じられなかったくらい。
それをキッカケに彼らとの付き合いがはじまったわけ。
(練習スタジオも同じで、モッチンとも古くからの仲間だとのこと)
で、本日2度目のステージを見ることが遂に叶いました。
マジに楽しみだ。
嘘だと思うなら、一度騙されたと思って見てくださいな。
ビートルズ愛がふんだんに溢れる、彼等の魅力の虜になることを保証します。
それと共に、何から何までもが、とっても勉強になりますよ。

堺さんが主催している小樽ビール園のライブにもこの後、出演したのだそうです。
あの会場の雰囲気にはピッタリだね。

全員が見栄えも抜群なスーツに身を固めている。
スタイリッシュで粋なメンバー達をここに紹介
JAMES・・・ギター&ボーカル&ブルースハープを担当(なんまら渋いタバコサンバーストのフェンダー・ストラトキャスターを使用。
ペイントがとっても年季の入った状態だ。
メイプル指板。
序盤はニヒルなサングラス姿で参上)
小野くん・・・ベースとボーカル担当(有無も言わせずに、やっぱりカールヘフナーのベースを使用
ご存じ、ポール・マッカートニーの代名詞ともいえるね。
ヴァイオリン・シェイプのあれだね。
ストラップをネックエンドに通す重量バランスの悪いベース((´∀`*))
ネックから手を離すと、すぐにネックが下がってしまうのさ。
それでストラップのかけ方で調整する。
でもこの独特なる音色は唯一無二。
・・・・スモール・マッカートニーと、メンバー間では呼ばれている!((´∀`*))

大谷くん・・・ギターとボーカル(ブラック・ボディカラーのグレッチを愛用。
ちなみにこだわり抜かれたVOXのギターアンプ持参。
これがまた、とってもいいサウンドを轟かせていた)
西内くん・・・ドラムス
そのものストレートに大きいリンゴです((´∀`*))
バンドはお揃いのスーツ姿ですが、実はドラマーも同じものを持っているんですよ。
でもマンボーで体が大きくなって着れなくなってしまい、泣く泣く違う服を着てきたことがありました。((´∀`*))


サウンドチェック時の曲は「ベイビー・イッツ・ユー」
もうこれ一発で期待感がムクムクと湧き上がるではないか!

リッケンズから,中々にホノボノとしたメッセージが届いています。
よって、ここに掲載させていただきます
「ビートルズは、1962年10月5日にラブ・ミー・ドゥでデビュー!
その後もレコード売り上げの第一位が続いた。
ビートル・マニアと称される一部ファンの行動が社会問題化することもあったが、解散後も世代を超えて愛されるビートルズ。
そのビートルズ・トリビュート・バンドとして北海道NO,1の呼び声高いのがザ・リッケンズです!!。
メンバー一同燃えております。
圧巻のマージービートを、心ゆくまでにタップリとご堪能くださいませ。
皆、覚悟はいいか!
皆さん、是非ともよろしくお願いいたします。
それでは行くぜ!
OK,LET'S GO 
ARE YOU READY!COME ON BABY!!」

それでは前置きがとっても長くなったので、そろそろ「リッケンズ・ワールド」のライブ・レポート開始と参りましょうか。
皆の者、心して臨め!
必聴&必見!!

短い曲ばかり故に次々と繰り出されるロックンロールが、爽やかすぎるくらいに痛快。

マサからバトンを受け取ったTHE RICKNS。
「みなさん、こんばんは!
よし、やりますか!!・・・・ロール・オーバー・ベートーベン!」
おお!!
そう来たかいな。
正に予測不可能なオープニングナンバーがいきなり炸裂。
掟破りな采配の波状攻撃はこれで決まり!。
しかし、よりにもよってこれを持ってくるかなあ・・・・。
「ウィズ・ザ・ビートルズ」に収録。
1963年11月22日リリース。
THE RICKNSの拘り具合が素晴らしいなあ。
もしかしたら、ビートルズの来日公演1曲目を狙ったのかな!?
あの時も、これと同じくチャック・ベリーの代表作だったね。
愉快痛快なるロックンロールのお手本ともいえる。
このチョイスは大正解だ。
ビートルズのカバーバンドは数えきれないくらいに見てきたけど、このバンドは一味も二味も違う魅力。
それは会場のリアクションを見ただけで一目瞭然。
これで観客のハートは鷲掴み。
バッチリとオーケー。
本当に憎い奴らだ。
ちなみに軽快なるコーダは「ロックン・ロール・バンド」の定番としている。
シングルカットもされた。
ビートルズのメンバー全員のお気に入りソングで活動初期から演奏していた。
ジョージ・ハリスンが嬉々としてリード・ボーカルをつとめている。

間髪入れずに怒涛のカウントが鳴り響く。
「1・2・3・4!!」
史上最もいかしたカウントと言われているのも頷ける。
それにしても、全く息つく島も与えてくれない。
瞬き厳禁。
景気づけとばかりに・・・・・「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア!!」
これも微妙なニュアンスまで、完コピしているのですよ。
ここでは、ベースの小野くんがボーカル。
ポールのパワフルなハイトーンヴォイスも、忠実に再現していたよ。
他のメンバー達はコーラスに回る。
あのポップでメロディアスに流れるベースラインを爪弾きながらベーシストがボーカル。
これは難しいよ。
そうとうに練習を積みかさねたんだろうなあ。
このバンドの強みの一つはフロントのトリオがボーカルをこなせるということ。
だから曲のタイプによって、次々と目まぐるしくボーカルをチェンジする。
各自が個性的な喉をフルに披露するのだからたまらないねえ。
メンバー全員がイキイキとエンジョイしているご様子。
最強の天才コンポーザー・コンビ、ポール&ジョンが、あの若さですでに、独自のロックンロールスタイルを確立していたという証でもある、非常にライブ映えする名曲。
聞かせどころは、やはりそのバックで縫うように垣間見れるメロディアスなラインを描く天才ポールのベースライン。
というか、この曲最大の功労者はポールですからね。
マッカートニー節が全開。
再び、チャック・ベリーからニュアンスを得て完成させたそうですが、こちらのほうが断然に歴史に残ったね。
単純なそこいらの3コードR&Rソングとは、一線を画す。
なんら言い過ぎではないと思うよ。
本採用はされていないようですが、「その時ハートは盗まれた」という邦題が存在したそうです。
別段、これといって憶える必要のないミニ知識(笑)。


「サンキュー!!」
口笛がピューピューと吹き鳴らされる。
もう皆がリッケンズの虜。
「ありがとうございます。
改めまして、リッケンズと申します。
ちょいマニアックなビートルズを立て続けにお送りしています。
皆さん、ここまで車で来たのかな?
他に交通手段はあるの?・・・
バス??・・・
スポットライトを浴びたことがないので、多少戸惑っております
(そういえば客電暗めの申請がきていた。
演奏中に客席がみえるのが苦手なんだそう。
シャイなのかい!?その気持ちが痛いほどにわかる・・・私もそうなので・・・。)
しかも、ステージが1段高いところにあるんだけど、ここに上がってもお客さんとあまり高さが変わらない・・・((´∀`))
かろうじてアベさんと同じくらいかな・・・・(-_-;)
じゃあ、後で大好きなジャックダニエルをプレゼントしましょう!!」

和気藹々の心和むシーンから・・・・
気を引き締めて3曲目へと雪崩込み。
「ツイスト&シャウト」
初期の明るいカバーソングが飛び出した。
1960年代に流行した金字塔。
アイズレー・ブラザースがオリジナル。
ザ・ビートルズは1963年にカバー。
オリジナル・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」の最後に収録。
ジョンがリード・ボーカルを担当。
熱唱続きと風邪が祟っての擦れ声レコーディングが、かえってリアルな叫びとなり一世一代の名演が誕生。
結局は本家よりも、ザ・ビートルズのテイクの方が有名になっちゃった。
よって、好んでライブで演奏していました。
後々にはエディットしていたけどね・・・・。
丁々発止なリッケンズも、リードボーカル担当のジェームスが喉も張り裂けんばかりに必死の歌い込み。
重厚なるドラムビートのリズムにのって全員が手拍子を打つ。
もちろんリケッツはビートルズがお手本さ。
ワイルド過ぎる魂の咆哮が功を奏して大受け。
下手な理屈抜きに万人受けするところはお得感満点。


「僕たちのバンド、普段は札幌を中心に活動しています。
会場後ろの綺麗なお姉さまたちのダンスを見ていると、いやが上にも気分が高まってきますね。
凄いでしょう。
ちょっとここでペットボトルのお水を飲ませてね。」
リハでも取り上げていた「ベイビー・イッツ・ユー」
と、いってもこの曲はシュレルズの代表作品。
(同名アルバムに収録。1961年11月にリリース)
何とあのバート・バカラックが作曲を手掛けています。
もちろんTHE RICKNSはビートルズを参考にしている。
アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」に収録。
1963年3月22日リリース。
BBCライブから1995年にシングルカットもされている(全英シングルチャートでは最高位7位を記録)。
1961年から63年にかけて、ライブのレパートリーにしていた。
「シャラララ~!!♪」とやや抑え気味なハミングと、タイトなバッキングが心に染み入る。
こちらもとっても琴線をそそるなあ。
ひじょうに上手いバンドだ。

「アイ・ゴット・ア・ウーマン」
ほらね・・・中盤に差し掛かったところで、ビートルズのスタンダードはちょっとお休み。
ここからはグッと渋いコーナーに突入だ。
まずはうるさ型の筋ものも思わず唸ってしまう、アメリカの偉大なるソウルシンガー、レイ・チャールズが飛び出した。
1954年のシングルでR&Bチャートで堂々1位を記録した。
サザン・トーンズというゴスペルのグループが歌った「イッツ・マスト・ビー・ジーザス」が元ネタ。(ウイキペディアより参照)
もちろんビートルズも取り上げている(エルヴィス・バージョンの影響下にあり)。
1963年6月16日、イギリスBBCでセッション(同8月13日に放送された)。
ボーカルはジョン。
ジョージは、スコッティ・ムーアのギャロッピング奏法にフラットピックで挑戦。
粗削りでガレージ感が増し、初期のエネルギーがビンビンに伝わってきます。
「ビートルズ・ライブ・アット・ザ・BBC」4曲目に収録されています。
こんなチョイスがリッケンズの真骨頂。
彼等のルーツが垣間見えるのだ。
タダモノではないところが如実にうかがえる事でしょう。
ここでも狂おしく叫ぶジェームスの独壇場。
一発で観客をノックアウトだ。
お見事の一語に尽きる。
程よい味付けにも成功しているね。
リスペクト精神漲る、リッケンズ!
4人とは思えない、まとまりのある演奏を聞かせてくれてビックリした。
この編成だと1人でも実力不足のメンバーがいると、均衡がすぐに崩れてしまい、曲が成立しないものなんだけど、バッチリまとまっていたよ。

メドレーでアップテンポな「アイ・ガット・ファインド・マイ・ベイビー」
更に追い打ちをかけるがごとく、コアなジャンルに突き進む。
天才リトル・ウォーターが1962年に発表。
アルバム「ヘイト・トウ・シー・ユー・ゴー」に収録。
アンプリファイド・ブルース・ハーモニカの基準を作ったといわれる。
ドスの効いた吐き出すような歌と、様々な表情を見せるハーモニカとの火花散る激突がデンジャラスなほどに凄まじくて嬉しくなってきたよ。
脳天をメガトン級のハンマーで殴られたくらいに匹敵するショックを受けたぜい。
完璧すぎる衝撃。
この辺はもしかしたらジェームスと誕生日が同じという、ICHIROとのコラボによる影響かな!!??
そろそろ体も温まってきて肩の力も抜けてきたようだ。
タップリと酔いも気分よくまわってきたようだね。
絶好調でまっしぐら。

それだけに収まらないのだ
「ベサム・ムーチョ」
何を置いても、これがこの日断トツの意外なるセレクション。
ここまでやっちゃうんだ!?
この徹頭徹尾、懐の深さに最早、私は脱帽です・・・・。
1940年にコンスエロ・ベラスケスによって作曲よされた楽曲。
翌年に発表され、サニー・スカイラーによる英語詩が付けられた。
最もカバーされたスペイン語の楽曲の一つとされている。
激しい求愛の歌。
メロディの元ネタは1916年のオペラ。
もちろんビートルズもカバーしているのはその筋では有名。
1995年11月20日リリースの「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」に収録。
1962年1月1日にデッカ・レコードのオーディションで演奏した15曲のうちの1曲だった。
恐ろしいことに、A&Rの責任者ディック・ロウによって不合格とされたけど・・・・(´;ω;`)
同年6月6日、パーロフォンのオーディションでもこの曲を演奏した。
1969年のゲットバック・セッション、つまり映画「レット・イット・ビー」でも確認できるね!
ストロング・ヴォイスによる合いの手が豪快無比。
淡々と進行する構成は、歌詞のメッセージ共々に深く突き刺さってくる。
やっぱり本物は、何十年経過しても決して色褪せないのだ。
それを再認識した次第。
タイトでストレートでシンプル・イズ・ベストの王道。
懐かしいなあ・・・
感謝の気持ちで一杯さ。

ベースの小野くんによるMC
「実を言いますと、お腹の調子があまり良くないのですよ・・・・。
だから気張ると危ない事態に陥っちゃうのです。
何とか危険は回避できましたが・・・。
最悪の場合は人間の尊厳に関わるところでした。

「ワン・アフター909」
ボーカルのジェームスがカウントを告げる
「1・2・3・4!!(^^♪」
ビートルズに戻ったよ。
ということはいよいよもって佳境に差し掛かったということだ。
1970年5月8日に発売された12作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム「レット・イット・ビー」に収録された。
1969年1月30日の行われたルーフトップ・コンサートで演奏された楽曲の1つ。(ウイキペディアより)
ジョンが17歳くらいの頃に書いた曲。
だからからなのか、妙に若々しいテイスト。
ジョンの9好きがこのタイトルからも確認できる。
それまでの音楽としては、常識を遥かに超越している。
ありとあらゆる枠組みから意識的に逸脱しながら楽しんで、実験を繰り返していた偉大なるビートルズは最高だ!。
奇跡の共同体によるアンセム。
リッケンズも嬉々として、威勢よく演じているではないか。
細部にわたって、よく本質をわかってらっしゃるねえ。
次々に遠慮なく繰り出されるマージ―ビートの妙技。
客席にそれまで大人しく座っていたオーデェンスまでもが、いきなり熱狂して飛び跳ねながら踊り出した。
必死のアクションも交えて止まらない。
メンバーのお知り合いなのかな!?
いずれにしても、頼もしい親衛隊。


寂しいけれど、いよいよ終局が近づいてきたような気配だ。
「ドント・レット・ミー・ダウン」
初期の曲目から徐々に後期へとシフトチェンジ。
1969年4月にシングル「ゲット・バック」のB面に収録された。
映画「レット・イット・ビー」でお馴染み。
ビルボードでは最高位35位を獲得した。
愛妻オノヨーコさんに捧げたジョンのカラーが濃厚な傑作ラブソング。
思わず胸が締め付けられるような狂おしいほどの叫びが切ない。
ここにキーボードが入っていたら、もっと臨場感が増したね・・・なあんて、のたまったら贅沢過ぎかな。
(ビリー・プレストン役として)。
最近、公開された話題の「ルーフTOPコンサート」の情景が、いやが上にも思い出される。
リッケンズはジェームスがボーカル。
ドラマティックな展開がグッと胸を打つ。
アート美学の領域に楽々と達している。
熱唱に次ぐ熱唱を繰り広げる。
まったくもって、イカシタ憎いバンドだと再認識した次第さ。
以前、打ち上げ時にマサが彦ちゃんから聞いたところ、リッケンズは札幌北区の北24条ライブバー「マーキー」のマスターに紹介されたんだそうですよ。
どうりでライブ慣れしているし、余裕綽綽と貫禄があるもんねえ。
セットリストにも絶妙なる捻りが込められているのが、手に取るように伝わってくるよ。
それもこれもビートルズ愛のなせる業。
特筆すべき点・・・・・ジョージ・マーティンはツボを心得た生粋の職人だ。


「はい、どうも。
今日の出演バンドはバラエティですね。
ジャンルも様々。
それではリッケンズ、最後の曲です・・・・」
あっという間に・・・・泣いても笑っても、正真正銘これがラスト・ソング。
「アイブ・ガッタ・フィーリング」も1969年1月30日に行われたルーフTOPコンサートでのレコーディング。
2人のボーカルで盛大なる締め括りさ。
こちらにも、キーボードが欲しいところだね。
1970年5月8日リリースのアルバム「レット・イット・ビー」に収録。
よくよく聞いてみたら判別できるんだけど、ポールとジョンが書いた別々の2曲を合体させた奇跡的な曲。
それが不自然さを感じさせないくらいのハーモニーとアンサンブルを構築しているんだから、やっぱりビートルズは偉大さ。
その交互のやり取りを4リッケンズの左右フロントに陣取る弦楽器のコンビがガッチリと繰り広げてくれた。
これだけ入り込んで演奏できたら、幸せ過ぎて戦慄が走ることでしょう。
掛け合いを目の前で見せつけてくれるんだから、羨ましい限り。
斬新なる形態は琴線を振るわせる革新的な仕組みだ。
しかしリンゴ役のドラマーとの絡みも含めて、4人とは思えないほどのグルーブを醸し出しているよ。
とにかく無駄のないコンパクトにまとめ上げられた楽曲ばかりだから、清々しいくらいに往年のロックンロールにどっぷりと浸れて快感だ。
やっぱりビートルズって何をやっていても別格だね。
老若男女国境も軽く超越して、ストレートに感動を与えてくれる。
起承転結、陰と陽の駆け引き、抑揚のつけ方が計算されていて見事ハートに突き刺さる。
ユニークこの上ないね。
もうこれで終わりなので、余力を振り絞っての全力投球だ。
レッドゾーン振り切れて、脳天のヒューズはスパーク。
ぶっちぎりのラストランでデッドヒート。
手拍子を要求。
コール&レスポンスで、理想とも言える一体感をまざまざと提示。
汗飛び散らせての大団円。
「どうもありがとうございました!!」

誰もが満足げな表情を浮かび上がらせている。
すぐにでも見たくなるような心境著しきバンド。
引き出しのたった一つを覗かせてもらったようなものでしょう。
今後期待のバンドをまた一つ知っただけでも、今回は収穫が大きい、と胸を張って言いきっちゃおう。
またの対バンが、もう今から待ち遠しいよ。
お次の隠し玉をワクワクときめきながらね!!

本当にお疲れ様でした。

****この時点でも、かなりの巻きです。
この後にはガラッと雰囲気が変わってJ-フュージョンの伝説、カシオペア・コピーバンドの登場です****
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VOL,207 LUA RELVA~MA CHERIE LIVE3 (PURPLE BRINGER編)

2023-12-25 12:53:01 | Live Set List



7,PURPLE BRINGER
18:15~18:45
(基本のコンセプトはDEEP PURPLE COVER)

はい、会場に流れるBGMが今時期にピッタリなシカゴ・クリスマス・アルバムから「ホワイト・クリスマス」というのも一興。

さてさて、早くも7番手に控えしは、満を持しての登場!
全10バンドだから、丁度、この日の出演バンドでは後半戦に位置している。
ポジションとしても申し分なし。
最もおいしい時間帯。
ある意味ではこの日最大の目玉!!((´∀`*))。
ブリティッシュ様式美ハードロックの元祖を、徹頭徹尾に追求するべく2度目のルアレルヴァ入りです。
地元の札幌から豪快に殴り込み。
しかも、思いっきり濃厚なサウンドでね。
なんといっても、この日の中では1番やかましいバンド。
というか、ルアレルバ史上だ!!
巷ではここ最近になって、話題沸騰、注目の的・・・・あのディープ・パープルのカヴァーバンド。
それも、ただ単なるコピーに終始せず、細部にわたって拘り抜いた超うるさ型マニアの涙腺崩壊するほどの極致をいくことをお約束。
ミーテイング時に「基本はスタジオのオリジナルテイク。
でも、ここはメイド・イン・ジャパン・バージョンで。
あそこはメイド・イン・ヨーロッパ。
こちらはカリフォルニア・ジャム。
そして、意外性を狙って、ここはホワイト・スネイクのバージョンで!!」と長々話し合うのだ。

ここからは、ザッとヒストリーを述べていこう・・・・。
キッカケは、一昨年の秋にさかのぼる。
STAメンバーのアッキーが「パープルを本格的にやりたい。
誰かいいメンバーいないかなあ・・・?」とマサに相談。
マサも若い時は、ずっとこの手合いをたしなんでいたからお手のモノさ。
でもハードロック系は散々やりつくしたから、シカゴを中心としたブラスロックのSTAに専念するべく、近年は封印していた。
しかし、悲しい性なのか・・・・やはり以前からの血が騒ぎだしてきて、アッキーの一言をキッカケに、さっそくメンバー探しの構想をとんとん拍子に練りはじめる。
まずはアッキー率いる「マ・シェリ」絡みで、オカちゃんが浮上。
YOU TUBEでの「レイジー」完コピを見たマサは、一目惚れして感動。
イアン・ぺイスを崇拝するというオカちゃんは、即座に加入が決定。
最初から、強力無比なるリズムセクションの誕生だ。
それと同時進行して、マサは度重なる対バンのボーカルがずっと気になっていた。
度々対バンをしていた、ラルク・アン・シェルのコピーバンド「ショックス」
そこに在籍する、ハイトーン・シャウターの「トミー」だ。
彼は他にもTMネットワークのリードシンガーをつとめてもいた
(アッキーともそこで共演。
マサもアッキーも、そのことはつい最近になって知った!!)。
その後、ヒコちゃん、GUS君、アライ氏らと組んだ、紫のコピーバンド「蝦夷紫」を見て、更にぶっ飛んだ。
な、な、なんじゃこりゃあ!!??(松田優作風((´∀`*))
ひょっとして、このジャンルも相当に好きなんだ!!
しかも、ご丁寧に「ハイウエイ・スター」までをも熱唱!
これは、絶対的に無視ができん。
また対バンをする機会があったから声かけする予定が、コロナ禍にてそのライブイベント自体は中止。
それでも秋に再度、「小樽ゴールド・ストーン」にて再会する機会を得た。
STAとショックスがステージを入れ替わる舞台袖にて、マサがトミーに「ディープ・パープルのコピーバンドやらないかい!!??」と声掛け。
「いいですねえ。
デヴィッド・カヴァーディルが、大好きなんですよ!!」と意気投合でニンマリ。

徐々に、布陣は固まってきた。
ギタリストも決定。
曲目も決めて、初のスタジオ入り。
ところがコロナ騒動、スケジュール調整の難航、更には記録的な大雪で中々活動がはかどらない。
そうこうしているうちに、春の訪れ。
サウンドもいい雰囲気にまとまってきた。
そろそろライブに飢えてきたメンバー達。
そこで、新しいエッセンスを導入するべく、ギタリストを入れ替える。
ここでギター・ヒーローのシンちゃんが堂々と現れた!
彼はオカちゃんとポルノ・グラフィテイのコピーバンド「僕のグラフィティー」として活動中の仲 
(マオちゃんがリーダー&ボーカルを担当)。
テクニックはもとより、愉快痛快な楽しい男だ。
(驚いたことに、ガールやL・A GUNSのシンガーでもあるフィリップ・ルイスが、サッポロにやってきた際、バックでアコースティック・ギターをつとめたという申し分なき猛者。
2人編成でジミヘンなども披露したんだそう。
凄いなあ)
シンちゃん、パープルは若い時以来プレイしていないらしいんだけど、指はしっかりと覚えていた。
(本来は味わい深きアメリカンロック派!)
更には、凄腕料理人の顔も持つ。
本当にめっちゃくっちゃ美味しんだから!!((´∀`))
メンバー達はしょっちゅう、その腕前に舌鼓を打っている。
この瞬間に、記念すべき第2期の幕開けだ。
ひじょうにマニアックすぎるほどのパープル・フリークが、ごく短期間で5人結集するなんて奇跡的。
そこからは、とんとん拍子に進行。
スケジュールをドンドンと練り上げてゆく。
シンちゃんの素晴らしすぎるプライヴェート・スタジオで、汗水流してリハーサルを繰り返す。
時には大型スクリーンに映し出される、ご本家のライブ映像を鑑賞しながら、豪華なる焼き肉パーティーなども開催したりしてね。

もう我慢できなくなった頃合いを見計らっての、初ライブが遂に決定!!
それが去年の6月19日「スターライト」さ。
目標ができたら、俄然燃え上がったね。
セットリスト、時間の計測、MC箇所やイメージ・トレーニング。
録音、録画にも勤しむ。
何事にも、研究熱心な連中だからね。
詳細の確立や修正を経て、ゲネプロに見事たどり着く。
フェイスブックにてのアピールも忘れずにね。
アッキー曰く「鉄は熱いうちに打て」
あまりにもベタだけど・・・・((´∀`*))
一致団結、盛り上がってきたよ。

バンド命名にも、色々な意見が飛び交った。
残念ながら8月のライブは諸事情により流れたけど、9月&11月のライブも大成功。
予備の曲なんかも、ドンドンと用意したよ。
9月なんて無謀にも、前日に急遽出演が決定してのぶっつけ本番だった
(初のキューブガーデン)。
11月も初の「ソリッド」、翌月も同場所へ!
つまり、2か月続けてのソリッド出演と相成った。
よって、感覚的には馴れ親しんだ感があり、ひじょうに有利だった。
スタッフの方々も、しっかりと覚えてくれていたしね。
この時もズッと持ち時間が30分と思い込んでいたら、オカちゃんの指摘で45分と判明。
5日前にセットリストを組みなおして2曲を追加、メンバー紹介、ライブの告知やらあちこち時間を調整してバッチリとまとめ上げた。
結果、持ち曲を全てつぎ込んで、極上のパフォーマンスを繰り広げた。
火事場のバカ力を、いかんなくフルに発揮するバンドなのですよん((´∀`*))
2022年の締め括りは盛大に終えた。
で、今年一発目が先述のとおりゴールドストーン初参戦。
こいつは序盤から縁起がいい。
しかもジョン・アッキー・ロードの主催だしね。
これも何かの縁さ。
で、噂と言うものは恐ろしいものでパープル・ブリンガーという存在がアッという間に拡散。
予想していた以上に次々とライブのオファーが届いて嬉しい悲鳴状態。
調子にのって受け入れていたら、3週連続のライブとなったのだ。
これって快挙。

ところが、年明け早々、ボーカルのトミーがラルクアンシェルのコピーバンド「ショックス」に専念したいとのことで、新たなシンガーを探すことになった。
そこは迅速に対処するマサ。
バンド仲間でもあるセッキー&ミキミキ率いるイングヴェイ・マルムスティーンのコピーバンド「.J」のシンガーに白羽の矢を当てる。
セッキー、ミキミキも、とても協力的で、即座にそこのシンガー「リョゴ」の加入が決定。
期間わずか数日でのこと。
正月は、これもひじょうに盛り上がった。
早速、第3期パープル・ブリンガー誕生の瞬間!
で、スケジュールの件を打ち合わせると、リョゴはディープ・パープルはお手のものとのことで、今までにもライブで歌ったこと数知れず。
よって、トミーで決定していたライブは、全てリョゴに引き継いでもらうことになった。
トミーはデヴィッド・カバーディルを崇拝していたけど、リョゴは生粋のグレン・ヒューズ・フリーク。

ライブ会場でも長身の2人は延々と仲良く横に並んで、ロック&バンド&パープル談義に花を咲かせていました。
すでにPBファミリー化の図式が確立されつつあるね。

はい!!
さてさて、前置きが大変長くなっってしまったけど、徐々に神秘のベールを脱ぐ時が訪れた。
この14発目ライブを、今か今かと、待ち焦がれていた人達の多いことよ。
(9月10日の日曜日、ここルアレルヴァ以来)
見逃した人は、孫の代まで後悔するよん。
以前に見た人達は、あの感動を再びだ。
しつこいようだけれど、何度でも繰り返すよ。
ありそうで中々いなかった、ディープ・パープルのコピー・バンド。
永遠に光り輝く憧れのアイコンだ。
皆さん、ご一緒にアドレナリンを噴出しまくりましょう!!
正に今がその時!!!




改めてメンバーの紹介をば・・・・。
グレン・リョゴ・ヒューズ
(VO。
シュアーSM58マイクを持参。
これをストレートスタンドにセットするというのが彼流のスタイル。
メンバー中一番ロッカー然としたスリムで長身のルックス。
革ジャンを着込む意気込みが素晴らしい。
全身を真っ黒に統一したワイルドなファッションは、初期ホワスネのカーバーディルみたい)
他にも、モトリ―クルーのカバーバンド「ロウ・トラックス」として活動中。
絶対にアングラのカバーバンドも結成したい、という壮大なる夢を描いてもいる。
ちなみに、.Jのギタリスト、マサキヨくんとは幼馴染なんだそう。
だから2人で新しい構想を練っているそうだよ。

イアン・オカチャン・ペイス
(DR。
毎回ユニフォームとして、ディープパープルのマシンヘッドとプリントされた黒Tシャツを着こんだ姿が神々しい。
ツインぺダルも使用)

ジョン・アッキー・ロード
(KB&CHO。
真っ赤な名器KORG NORDを最近は導入。
ここから飛び出すハモンドの音が、たまらないくらいに臨場感満点でグッときちゃうよん。
これ、彼女の自宅に長い間眠っていたんだけど、ひょんなキッカケでめでたく復活を遂げ活躍してくれた運命の1台
彼女も全身を真っ黒に統一したファッション)

派手な柄shirt姿のグレン・マサ・グローヴァー
リーダーも兼任
(B&CHO。
キルテッドメイプルのオイル仕上げスペクターを使用。
ワイヤレス2機使用。
コーラスワークにヘッドセットマイクのシュアー&ベースは往年の名器レクサー
テンガロンハットとサングラスとブーツ、ブーツベルトは最早お馴染みのスタイルとして定着
今回のシャツは初披露。
基本コンセプトは紫の聖戦と炎。
なんまら、いいでしょう!)

そして、
リッチー・シンちゃんブラックモア
(G。
ライブ直前に届いた自前のアンプヘッドを使用。
特注のシンライン・ストラトキャスターでプレイ。
ナチュラルのボディにメイプル指板。
リヴァース・ヘッド!!
エフェクターボードは最近入手したツアー仕様のごっつい代物
(これでもコンパクトにまとめたそうだ)。
電源&ケーブル類を大金かけ新調して気分も一気にリフレッシュだ
黒いshirt、ジーンズ、赤のスニーカーという姿。
実は8月にワインの瓶で右指先をザックリと切ってしまったのだ・・・・
激痛に耐えながらも、手袋装着して渾身のプレイ。
そんなことは微塵も感じさせなかったけれども・・・・。
あの時は感動的だったよ。
誰にも気づかれないほどの気迫が籠っていた)





夕方のステージには、メンバー5人が堂々と君臨するというアンバイ。

シンちゃんは例の曲のエンディングをなぞる。
バンド仲間たちに、シンバル・スタンド類の運搬やセッティングを手伝ってもらったオカちゃんは、試しにスティックで連打。
スタッフも逐一、レベルやバランス、トーンなどのアドバイスをおくってくれる。
オーディエンスは来たるその時を、息ひそめての注視。
「ちょっとウォーミング・アップさせてください」とマサ。
名刺交換代わりとばかり、事前に決めておいたサウンドチェック用の曲で各自は調整。
小手調べとばかりに、サワリをサラッと披露。
(イントロ短めのスピード・キング・・・・これを2テイク。
ステージ上のスタッフとやり取りして音固め。)
まずまずの仕上がりだ。
オカちゃんが演奏を止めて随時、スタッフらと綿密なる詰めを図る。
各楽器の音出し調整を経て、マイクと音量の確認、アッキーも機材やモニターの返り、オープニングのタイミングを確かめる。
これは大事な事さ。
よし、申し分なし。
ミキサーの湯沢さん&照明の中山オーナー、スタッフの加藤さんへ、マサがアイコンタクトを送って、準備万端整いました!!
BGMが徐々に小さくなる。
もうこれは、ライブレポートの域を超越しているね。
文字による実況中継のはじまりだ。

PURPLE BRINGERはライブの度に、あちこち捻りや新たなアイディアを加えている。
ダラダラと惰性に任せて、ユルユル感覚ライブの垂れ流しは決してしない。
新鮮な息吹が漲る実験も加味。



それはそうと・・・・事前にお断りしておきます。
この日最大のトラブルが発生しました。
というかマサのベースなんだけど、彼自身何十年もライブを行っているけれども、極まれにみるほどの事故勃発!
まあ、電気楽器でいろいろと接続・・・ワイヤレスも2機連結だから色々とあるものです。
でも今回のはちょっと厄介だった・・・。
いつものように、ドーンと開演したんだけど、1曲目のサビあたりで急にベース音が消えた・・・。
「あれ!?・・・ケーブル?ベース?ワイヤレス?バッテリー?スピーカー?・・・・」
あちこちチェック入れるも全くといっていいくらい問題は解決せず。
そうこうしているうちに曲は終わってしまった。
これは重傷だ。
メンバー達も「どうせすぐに復帰するだろう・・・」と思っていて演奏をやめなかったらしい。
リョゴが場をつなぐ。
アッキーは笑いながらカーテンで遊んでいてミツから楽屋で大目玉を食らった。(ミツはパープル・フリークなので、毎回必ず最前列でかぶり付き観戦してくれる)
オカちゃん、シンちゃんも心配そうに寄ってきた。
湯沢さん、中山オーナー、加藤さん、そして秦野くんもステージにあがってきた。
マサはヘッドセットワイヤレスゆえに会話が実況中継のように会場中へ流れている。
ドタバタしながらも、ようやく音が出た!
原因はヘッドのヒューズ飛び。
グレン・ヒューズは好きだけど、まさかヒューズまで見事にスパークするかよ!!??・・・・)
予備としてセットしておいた秦野くんのヘッドに接続をチェンジして事なきを得た。
今年1月のルアレルバこけら落としの際にも、マサはヒコちゃん&高橋くんとクリーム・セッションをするべく秦野くんの白い愛器ヤマハ5弦ベースを借りたのさ。(この日もトリ前で中山トリオにて出演)
またお世話になっちゃった。
後で「秦野くんのヘッドがなかったらライブはどうなっていたことか・・・・」と言うと
「ちゃんと中山スタジオにベースアンプがありますから大丈夫ですよ」と教えてくれた。
後日、中山オーナーからもお詫びのメッセージと届きました。
結局、ヒューズ交換するもまた飛んだらしい。
かなり裏パネルが熱くなっていたから回路故障のようだ。

こんなこともライブにはつきもの。
ないに越したことはないけれども。
長年、活動していると色々勃発する。
これも一つの糧にしよう。
厳重に心がけていてもステージ上に巣くう魔物は気まぐれなのさ。
再度仕切りなおし。
気持ちを入れ替えて・・・。

この日はアッキーの第3回主催イベント。
故にアッキーは3バンドの掛け持ちと受付嬢を兼務。
マサも2バンドでの出演。
そして司会進行とカーテンの開閉も担った。
で、このパープル・ブリンガーでは「マシェリ」の麗しきベースのレディにカーテンのオープンを頼んだ。



パープル・ブリンガーからメッセージが届いています
「結成2年目を迎えました。
マニアックなセットリストで再現するべくメンバー一同、エキサイトしております。
今回は2023年の締め括りであり、多方面からご要望も多いということでそれにお応えするべく、第1&2&3期の代表的なナンバーをお送りしてい来たとも思います。
ド迫力の熱きエナジーをご堪能くださいませ。
それではよろしく!」

遂に爆発する時が訪れた。
格別な音像をお届けしようじゃないか。

マサ自らメッセージ文を読み上げる。
黒い暗幕がひかれたステージに、メンバー達のシルエットが怪しく浮かび上がる。

「大変長らくお待たせいたしました。
迷惑をかけちゃったけど、もう一度いきます!!
結成2年目。
ブリティッシュ・ハード・ロックの元祖、あのディープ・パープルを王道セットリストでマニアックに再現します。
本日でライブ本数14回目を迎えます。
メンバー一同燃えております。
圧巻のヘヴィーサウンドをご堪能ください。
皆、覚悟はいいか!
それではよろしく!
行くぜ!
パープル・ブリンガー!!!
OK,LET'S GO ARE YOU READY!COME ON BABY!!」

マサから下手袖に待機しているカーテン嬢へ、サッとキューを出した。
この力強いバンド名コールを目印に、威勢よくカナエちゃんがカーテンをオープン!!
(マサは関連するスタッフ達とも事前に打ち合わせ済み)



湧き上がる歓声。
メンバー同士が合図を送りあって・・・・
オカちゃんの爆音フィルで、マサ&アキはジャンプ一閃。
Dのキーで全員一丸となっての覚醒。
モニタースピーカーに左足を乗せたまま、マサが静寂の頃合いを見計らって「HEY!YEAH!!~ロックンロール!!!」
リョゴには、まるでグレン・ヒューズが憑依したかのよう。
シンちゃんが普及のリッチー節搭載のリフを掲げる。
指の調子が怪我であまり芳しくなかったようだけど、そんなこと微塵も感じさせないほどの熱演ぶり。
「BURN」
(邦題は紫の炎・・・って、今更こんな解説は野暮ってなあもんだね。
でも一応・・・。
1974年発表、日本でも大ヒットしたヘヴィーメタルの代名詞)
今この時、波状攻撃の狼煙がぶち上げられた。
揺るがない信念を貫き通すセットリストの一発目の強烈なる一撃。
脳天直下で一同が騒然としている。
テイクは「メイド・イン・ヨーロッパ」
アッキーは念願が叶い、嬉しくて仕方ないご様子。
マサはイントロから中高生時代へと一気にタイム・スリップして、仰け反りのポージングを決めまくる。
オカちゃんは、ぶっ飛びまくりのハイテンション・マックス。
素早き華麗なるタム回しや、ブレイクのタイミングは、お見事の一語に尽きる。
リョゴも、感無量のことだろう。
だからなのか、思いのたけを込めていつも以上に吠えまくる。
魂の咆哮とはこのこと。
ヒステリック過ぎるほどのハイトーンが、天空にまで突き抜けるほど。
メンバー達は、彼にいつも敬意を表している。
今までにもそれぞれにパープル経験はあっても、反則技で女性シンガーだったらしい。
普通の男性シンガーでは難しいからねえ。
それを、いともあっさりとこなしちゃうんだから驚愕だ。
シンちゃんのギターソロはギター小僧達、垂涎のラインが飛び出してくるから憧れちゃうね。
アッキーは「キーボードの魔術師」のごとく、指先から次々と過激かつ気品溢れるフレーズを、これでもかあというほどに紡ぎ出す。
男顔負けの鍵盤さばき。
超絶技巧派の女性版ジョン・ロード(このご時世に、こういう発言は問題ありか!?)
突き刺さる大胆なグリッサンドも見ごたえある迫力(多発する指先の擦り傷は名誉の負傷扱い)。
シンちゃんとの火花散りまくりなユニゾンパートも、正確無比でバッチリだ。
間奏部の「GmーCmーFーB♭ーE♭ーCmーD7」コード進行は、バッハの楽曲から引用。
それにしても、素早いパッセージは痺れるなあ。
あらゆる遊び心と、アドリブを絡めることも忘れてはいない。
ギターソロ直後にブレイクしてギターとハイハットの刻みに追随して、フロントの3人も大きくコブシを振り上げる!!
マサも咄嗟にアッキーのコーラス用マイク・スタンドに掛けてあった蛇柄ストールを目一杯に振り回す。
アッキーも負けじと、左人差し指を頭上高くに掲げて、コール&レスポンスの要求。
これらのシーンは「ホワイトスネイク」を参考にした。
とにもかくにも、序盤から良い意味でレッドゾーンを振り切っている。
マサとアッキーは、コーラスワークもひたすらに頑張ったよ。
何度も前方に駆け出して、片足をモニターやPA櫓に載せるマサとリョゴ。
(観客はポンとマサのブーツつま先を突く((´∀`*))
リョゴはブームではなく、こだわりのストレート・マイク・スタンドを使用。
それをありとあらゆる角度に振り回しながら、豪快なる雄叫び。
まるで体の一部のように器用に操る。
アッキーは、トレードマークの満面スマイルで、カメラマンたちにシャッターチャンスを与えるサービスぶり。
圧倒された観客は、金縛り状態で息を飲む。
その空気感がステージ上にまで、ビンビンと伝わってくる。
顔なじみの連中は「マサさんがSTA以外にプレイする姿を見たことなかったから、ビックリで新鮮だったよ」とのこと。
そうさあ、15年ほどSTA以外ではほとんど、まともなバンド活動をしていなかったからねえ。
それも致し方なし。
これで、ルーツの一部が垣間見えたかな。
マサは所狭しと前後に動き回って、ホップステップ・アクションの連続。
(ドラムとギターの間は天空から冷風が吹いてきてなんまら気持いいさあ!)
オカちゃんのところに何度も向かって行き、走り寄ったかと思えば、ここでもバスドラへ片足をのせて猛アピール。
シンちゃんとも目を合わせて、お互いに不敵な笑みを浮かべる。
リョゴとも背中合わせでがっぷり四つに組む。
このアグレッシブなフォーメーションが快感だ。

ホワイトスネイク怒涛のメドレー風「嵐の使者」
これ、この日は時間の関係上、残念ながらエディット・バージョンでプレイした。
そのパートはバーンのキーボード・ソロ後だ。
この曲は1974年リリース、第3期セカンド・アルバムのtitleでもある。
イギリスでは最高チャート6位を記録。
リッチー在籍時、最後の曰く付きな1枚だ。
当時は賛否分かれたけど、マサはすこぶるとお気に入り。
特にこの曲なんて、申し分なき完成度を誇っている。
随所にパープル節の真骨頂が満載なのはさすが。
ずっしりとしたウネリまくりの重量感と、構築美が誇らしいよ。
ちなみにパープルというバンドはカリスマのリッチー、キーボードの革命児ジョン、鋼の強靱なるボーカル、そして手数王ことぺイスにスポットライトが当たりがちだけど、ベースも中々に奥が深い。
よくよく突き詰めて聞いてみてくださいよ。
いぶし銀のようなフィンガリングが控えめながらも、そこかしこに這いずり回っているから。
悲しいかな、それはベースというパート上、宿命なのかもしれないけど(クィーン、ツエッペリン、ザ・フーしかりだ)。
その最たる作品がこの曲。
まるで地響きのようなベース・ソロが、ふんだんに導入されているんだから。
イエスのクリス・スクワイアとは別角度での解釈で、リッケンバッカーのトーンを生かしきった名演が山積みだ。
(室蘭のブルースベースマン、ヒラノくんも興味津々だった)

そこから再びBURNへ戻るという、心憎い展開を繰り広げる。

この辺にたどり着いた時点で、会場中は異様な雰囲気に包まれている。
今更ながらも「パープル・ブリンガー・ワールドへようこそ!」状態だ。

今回も魔物はチラホラと顔を見せていた。
・・・・・・・・まあそれらも、ご愛敬程度かな。
全く深刻な事故にはならず、笑い話にしちゃうところが、したたかすぎる軍団。

インパクト丸出しのエンディングを迎えたところで、万雷の拍手が沸き起こる。
皆、エキサイトしているねえ。
吹き抜けの2階席もご満悦。

間髪入れず、アッキーによる荘厳なるハモンド・オルガンの響き。
彼女が言うには「お祈りのコーナー」らしい。
スポットライトを独り占めの体制。
これは絶対に無視のできない、クラシカルで神聖なるひと時。
どれも曲が長いから組み立てに苦慮した。
でも最大に荘厳なところは残しておいて大正解。
黄金の第2期と第3期で攻める所存。
一切の妥協を排して臨んだ結果の研究成果が、花開いた瞬間だね。
****対バンの友人達がマサに「戦慄が走ったよ。パーフェクト!」とメッセージをくれた。
以前には雷神くんも「カッコ良かったよ」とお褒めの言葉を投げかけてくれた。****

緊張感が絶頂に達した頃合いを見計らっての、オカちゃんハイハット打ちによる巧みなカウント。
「SPEEDKING」
(1969年に書かれ、1970年6月に発表されたアルバム「イン・ロック」の冒頭に収録。
シングルカットもされた。
日本はアルバムのみ。
パープルの潮流を生み出した重要なる曲の一つで、のちのスピードメタルやスラッシュメタルのスタイルを形成した貴重なる曲と考えられる。
これって実は,リッチーが敬愛するジミヘン「ファイア」へのオマージュなのは有名。
KNEEL&PRAYが当初のタイトルだった。
歌詞はイアン・ギランが初めて書いたもの。
多くのオールディズ人気曲から断片的に拝借してスリリングに繋ぎあわせた)
実際にこの日のライブで、静かで不気味な刻みからメガトン級のユニゾンが突き落とされた途端、オーディエンスが沸き上がった。
想像以上の反応にバンドも歓喜。
我々サイドも咄嗟にゾクゾクしちゃったよ。
あれは快感だったなあ。
試行錯誤した甲斐があったというものだ。
もうこうなればこっちのものさ。
イタダキ一丁上がりの攻防。
ビートにのって,ヘッドバンギングの応酬。
マサは右腕を激しくグルグルと振り回してみせる。
腰をグッと落として、観客を睨みつけてのピッキング。
極上なるパフォーマンス・シーンは情け容赦なく続く。
しかし、まあ果てしなきメガトン級のせめぎ合いだなあ。
やっている本人たちが言うんだから、これは間違いない。
聞かせどころは中間部でのキーボード&ギターによる、壮絶なソロバトルに尽きる。
(この部分は、かなり話し合ったらしい)
真剣勝負を挑み合う、ストイックなご両人。
丁々発止な雪崩込み。
陰と陽、強弱のしのぎを削り合う頂上決戦。
リョゴは一歩下がって、片膝をついている。
マサはアンプの前に膝まづいて、虎視眈眈と状況を見つめる。
導入部では押さえ気味にバトンを受け継ぐ。
シンちゃんは、自由自在元気一杯、伸びやかに弾きまくる。
滑らかに指板を駆け巡る姿は、惚れ惚れするほど。
普段のアキはチャーミングなレディ、シンちゃんは温厚で冗談好きな男なんだけど、いざ演奏ともなると面構えが近寄りがたいほどストイックな別人格に豹変するのだ。
シンちゃんが慎重に大きくうなずく。
オカちゃんがひたすらに刻み続ける、リムショット・アクセントが渋い。
事細かに、イアン・ぺイスのジャジーなドラミングを再現。
その様は愛を込めて忠実に。
唯一無二なるソロは徐々に熱を帯びはじめて、雪崩込みのエクスタシーに達する。
恍惚感に浸る暇もなく疾走。
息もぴったりに爆走。
繊細で正確無比なるやり取りは、もはやアートの領域。
アクセルを緩める手段なんてありえない。
手抜きなんて許されない火花散るシビアな環境。
ギアを数段上げてきたよ。
ワイルドなリョゴは、やや斜に構えたポーズが妙に似合っていて心憎いほどだ。
チャッカリとリョゴはオリジナルのギランではなく、グレン・ヒューズの節回しも導入してもやたらめったらとドスを効かせているね。
後半での笑い声もニヒルに轟いた。
ラフにソリッドに、時にはストレートなやりとりも板についてきた。
「キーン!!・・・」と鳴り響くキーボードに包まれてのエンディングでマサはキック、ベースにパンチ、ネック振り上げにジャンプと大忙しにバリエーションを提供。
前に出演した「フラッグ」ベーシストのオサムちゃんは、マサのパフォーマンスをいつでも穴が空くほどに凝視しているのだ。
お互いに切磋琢磨し合い、理想のライバル関係を築きあげた同志。



マサによるMC
今後のライブ告知も含めて、演奏中とは違う和気あいあいの側面を覗かせる。
「サンキュー!!
皆さん、こんばんは!
先の紹介でもありましたとおり、パープル・ブリンガーです!!
ディープ・パープルのコピーをやっています。
今日はですね、このバンド結成して14回目のライブということで、え~有名どころを満載でお届けしようと思いますが、ディープ・パープルは、昔のバンドだけに曲が長いんですよ。((´∀`*))
なので、しゃべりは少なめでバンバンバンバンやっていこうと思います。
次の曲はあれです
あちこちから熱烈なるリクエストをいただいているナンバー。
OK・・・・・いいですか!!??
ハッシュ!!」
ハイハット4つ打ちカウントから、一気にド派手な分厚いコード流しへと突入。
実は何を隠そうこの曲を披露するのは今回で2回目。
前回は去年11月27日(日)にて。
それからしばらく棚上げされてた曰く付きの作品。
メンバー間でも賛否を呼んでいたのだ。
確かにパープルのオリジナルではないし、アップテンポだし、浮いた流れになるという危険性も孕んでいるし。
1968年7月にリリースされた記念すべきデビューアルバム「紫の世界」2曲目に収録。
シングル・カットされてアメリカのビルボードのチャートで最高4位を記録する大ヒットとなった。(アルバムも24位まで上昇した。
ウィキペディアより)
「ハッシュ」は何とカバー。
アメリカのシンガー兼ギタリストのジョー・サウスの作品で、ディープ・ソウル・シンガーのビリー・ジョー・ロイヤルが1967年に発表した。
その後、クーラー・シェイカーがファンキーなアレンジでリヴァイヴァルヒットさせたのは記憶に新しいね。
パープルご本家も再結成初のライブ「ノーバディーズ・パーフェクト」のボーナスシングルにおいてスタジオ・リメイクして話題になった。
第1期のイントロ前SEではオオカミの遠吠えだったけど、リメイクでは自虐的に鶏の「コケコッコー!」で始まる。
ちょっとふざけすぎなのではないかい!!?
本当ならば、これも導入したいんだけどなあ・・・・。
あ、オオカミのほうで((´∀`))
ちなみにPVまで制作されている。
(それはホットタイムでよく流れている。
ジッピーホールで対バンしたバンドも
ジョージア・サテライツのダン・ベアードのカヴァーでハッシュを演奏していた。
それを間近で見て俄然火がついたアッキーが熱烈要望して、この日の実現へと至った。
マサだけは、10代の頃からずっとお気に入りさ)
もうねえ、これを取り上げるなんて憎い。
これが明瞭にわかりやすくも超絶ク―ルにハマった!
こういうキャッチーな采配もありだね。
皆が途端にノリノリで、ハマりまくりだもんなあ。
誰もが体をゆすっての大合唱。
このあまりにもダンサンブルでアタックな8ビートを叩き込まれたならば、全身が疼いて仕方がないよ。
もうバカ受けの様相と、幻想的な存在感を呈している。
KEEP ON ROCKIN'!
自然と豪快にステップまで踏みたくなるスタイルも一興か。
歯切れ良いギター・コード・カッティングに絡みつくヘヴィーなリズムセクションの合いの手が肝だ。
(シンちゃんいわくギターが単純明快だけど、捻りが効いてきて難しいらしい。
さすがリッチー!)
陰影に富んだ流麗なるロマンチックで美しいコーラス・ワークも忘れてはいけない。
「ナ~ナ~ナ~」「ハッシュ!ハッシュ!」「ラブ!ラブ!!」
この3種類からなるハーモニー部分はマサ、リョゴ、アッキーとで慎重に話し合ってまとめ上げた。
シンちゃん曰く第2弾「ラブ~ラブ!!」~が異質とのこと。
完成度の高い上品な雰囲気も含めて恐るべしだ。
意外にも、ギラギラにメロディアスでポップ・テイストだから、親しみやすくって口ずさんじゃう。
下手な理屈なんて抜きにして、これに尽きるね。
この辺はお手のものか!?
色々な要素が垣間見えてくるのも第1期のクールな魅力の一つ。
やはり細部にわたって仕掛けが張り巡らされてる。
構成も意外にややこしい。
舐めてかかってボウっとしていると即座に足元をすくわれちゃう。
彼らのルーツの断片を発見した気分。
ヒリヒリとした独特な空気感が、いやが上にも伝わってきて快感。
まあ、正直な話、時代性も感じちゃうけど、ヒステリックなスピード感と破壊力に満ちていてご機嫌さ。



オカちゃんによる豪快なハイハット4カウントが盛大に打ち鳴らされる。
「BLACK NIGHT 」
残りの曲も、説明なんて不要。
肝ともいえる肉弾戦
どの曲もハイライトナンバーばかりで大サーヴィス。
これはライブ・イン・ジャパンのテイクをお手本としている。
(当時は未発表だった)
初出はアルバム「24カラット」
(1970年に発表。
本国のイギリスでは2位まで上ったヒットソング。
日本でも約10万枚を売り上げる異例のヒットを記録。
ブルース・マグースの「恋する青春」と、何から何までもが瓜二つなのは、いやはや何ともだ・・・・。)
バンドメンバー中、一番年上のマサは、黄金期のパープルをタイムリーに知っている。
(後で気付いたんだけど・・・30代、40代、50代、そして60代が在籍。
でも自然で当たり前に接しているところがひたすらユニーク)
大袈裟に言ってしまえば、生き証人のようなもの。((´∀`*))
だからレパートリーは新曲当時を知っているし、パープルの変遷史やメンバーの動向、ファミリーツリーにもけっこう精通している。
この曲のスタジオ盤もたしなんだ口。
オカちゃんは日本の「UCCブラック・無糖」のコマーシャルで知ったらしいよ。
世代に多少の差はあれども、皆パープルのライブ演奏経験があるのは強みだね。
しかし、正直な話、これには手を焼いた・・・・というのも相当前のこと。
今ではお互い手の内が、比較的読めるようになってきたから、余裕しゃくしゃくだけどね。( ´艸`)
当然、我らパープル・ブリンガーは迷うこともなく、ライブバージョンの手ほどきを受けた。
イントロは、スタジオバージョンではベースとドラムのみ。
でもそれでは、あまりにも寂しいから、厚み強化ということで、ギターも加わって度肝を抜くほどのモンスターサウンドにと提案。
そろそろ、進行にも馴染んできたのか、メンバーらは肩の力も抜けてきて、プッツンしながらリラックスモードでエネルギー全開。
やや走り気味だけど、冷静沈着に暴れまくっちゃおう。
とくとご覧あれさ。
印象に残るスタンダードが繰り出されるわけだから、ドツボにハマることは請け合いだ。
で、このコンパクトな構成の曲は、ライブバージョンともなると、じゃじゃ馬のごとき、捻りが加わってくる。
センスのない輩が演奏すると、リズムがお囃子のノリになっちゃうからお笑いだ。
ここいら辺にきても、リョゴの喉は強靱。
(ハイトーン大好き人間と述べる頼もしさ)
ボーカリストになるため、生まれてきたような男なんだね。
神に選ばれし者の宿命の特権。
一向に衰え知らずで、益々狂暴性を発揮。
どのようなトレーニングを積んでいるんだ。
今度、こっそり教えてもらおうっと。
ギターソロでは、狂気のアーミングが炸裂。
延々と恐ろしくも、悲鳴に近いくらいの唸りをあげる。
常識を凌駕する場面。
追い打ちとばかり、アッキーのキーボードが、熾烈に火を噴くがごとく張り合うのだ。
「キーボード!アキ―!!」とリョゴは指差しで紹介。
それに反射的に対応したアッキーも、左腕を誇らしげに突き上げてソロを奏でる。
淡々とバッキングをつとめるオカちゃんとマサ。
ボーカルに怪しく絡みつく、ギターのオブリガードも効果抜群にはじけまくる。
名物ともいえる3番でのドラム連打はワクワクするね。
皆、わかっているから「そろそろくるぞ!」と待ち構えているしなあ((´∀`*))
大好物さ。
イアン・ぺイスは、ありとあらゆるジャンルのエッセンスを、ふんだんに盛り込んでいるから、オカちゃんの本領発揮だ。
血湧き肉躍る落としどころエンディングでも、最高の仕上がりを見せた。
見せ場、聞かせどころとばかりに、リョゴの雄たけびも絶好調。
ルーズな破壊力溢れる構成は、流行なんて全く関係ないね。
阿吽の呼吸でオカちゃん、STRONGタイプの激しい3連タム回し。
お約束、トコトンにまでぜい肉をそぎ落とした、鋼のリフが芸術的で絶品。
パープルの歌詞に深い意味なんて求めてはいけないよん。
(´∀`*))
とにもかくにも、格別な疾走感が全編にわたって漲っているスピード・チューン。
一切休むこともなく、次から次へと目まぐるしく襲い掛かってくるアレンジの妙は、ある意味では快感。
フレットや鍵盤上を、上昇気流の勢いで暴れまくる。
リョゴはゆっくりと、一呼吸を置いて絶叫!
最大の山場がやってきた。
オカちゃん渾身の、個性的この上ない手数王。
千手観音のごとき神業。
そこから全員が轟音の塊と化して、アッという間に終わっちゃうんだけど、一切の無駄がないプロフェッショナルな起承転結。
それはイントロからエンディングに至るまで。
パープル・ブリンガーは、今回、ほぼこの曲に心血を注いだと言っても過言ではない。
そのくらいに全神経を集中させてメンバー一丸となってのぞんだのだ。
結果?・・・・・もちろん成功の部類に属するでしょう。
今後、益々の発展が楽しみだ。
パープル・ブリンガーは必ず、課題を提起して成長を促す。
バンド活動をやるからには、これも一つの醍醐味さ。
オカちゃんは、この曲の仕上がりには全然納得がいかなかったようだけど、誰もが絶賛していたよ。
とことんまで突き詰めていくタイプの、オカちゃんならではのエピソード。
「ベイクド・ポテト・ライブ」におけるジェフ・ポーカロも、自分のドラミングに不満を述べていたけど、「スーパープレイの連発なのに、どこが!!??」と皆が言っていた。
それを思い出したよ。
タメにタメを効かせてのフィニッシュ・クラッシュ。

そのままの余韻を引きずりながらも、ナイスなタイミングでオカちゃんのスネアが控えめにロールされる。
「ラストです!HIGHWAY STAR!!」
足元のドリンクを一飲みしたマサが、ダメ押しとばかり盛大に告げる。
この焦らし具合の加減も面白い。
リョゴは「クラップ・ユア・ハンド!」と手拍子を要求。
アッキーも追随して、両手を高々と掲げてそれに呼応する。
イントロのギターからドラムとキーボード、更にベースへと折り重なるような進軍には何度聞いても戦慄が走る。
ドラミングのオカズは、第3期以降でのフレーズで刺激的。
ハードロックを聞かない人でも、この曲は耳に馴染みがあることでしょう。
熱狂は頂点に達した感あり。
これぞ基本コンセプトに掲げていた、究極なるライブバンドのしたたかさ。
ライブ・イン・ジャパンとスタジオバージョンを、程よくブレンドしてグイグイと牽引。
(オカちゃんのTシャツにも描かれている、1972年3月発表のアルバム「マシンヘッド」トップに収録。
日本ではシングルもヒットしたよ。
今までのライブでは、何故だか、イントロでトラブっていたけど、やっとまとまったよ!
この曲、今でもトミーが在籍する「蝦夷紫」のセットリストに組み込まれているそうです。
トミーの鬼門ともいえる曲。
で、リョゴは初めてライブで歌ったのがこの曲らしい。
自身のテーマソングのごとく、五臓六腑に染み込んでいるもんなあ。
フルスロットルにリョゴがパトカーのサイレンを高らかに演じる。
ここにきて一体全体、何オクターブまで出るんだ!?
タフネス・ガイだね。
そのアグレッシブでエネルギッシュな様に、横に陣取るメンバーらも俄然刺激を受ける。
リハでリョゴが指摘していたシンコペーションも、自然に溶けんでいた。
さあ、したたかで貫禄漲るキーボード・ソロには、風格さえ漂ってきた。
まあ、これもアッキー1流のチャームポイントの一つかい。
羨ましそうなヒコちゃんいわく「クラシック・ロックは俺たちの青春そのものであり原点だね」
だから中盤部分における変態的なJ.S.バッハのコード進行は、何度聞いても感涙にむせんじゃうのさ。
アッキーは咄嗟にしつこいくらいの壮大なる音数で応戦。
バッハとジミヘンの融合。
この手合いは日本人の琴線を振るわせるのだ。
まるでギタリスト向けの教則本のよう。
その証拠に観客たちは、シンちゃんのギターソロで万雷の拍手をこれでもかあ、というほどに浴びせていたよ。
嬉しい限りだね。
サンキューだ!!
レッドゾーンが振り切れたシンちゃんの、豪快なギターソロに熱視線が向けられる。
エモーショナルなシンちゃんのチョーキング。
プレッシャーも何のその。
見事に跳ねのけ、大役をこなしてみせた。
誇らしげにギターを高く掲げてのポージング。
怒涛のギターとキーボードによる熾烈を極めるソロ・リレー。
余力を振り絞っての、リョゴ高音ヴォイスは衰え知らず。
オカちゃんのドラミングは信頼度高しのボトムライン。
安心して各自がプレイに専念できる。
アッキーもシンちゃんも、まだまだ自己主張し足りないよ、とでも言いたげ。
締め括りは、引っ張りに引っ張ったエンディングで堂々のフィナーレを迎えた。

「WOW!!ありがとうございました。パープル・ブリンガーでした!!」
FINALEは完全燃焼で真っ白な灰になって燃え果てた。
やれるだけのことはやりつくした。
満足感に溢れたメンバーらの表情を見れば、それも一目瞭然。
心地よい汗を流せたね。
すぐにでもまた、ステージに戻ってきたいなあ。

お疲れ様でした!!!
14回目のライブも大団円!!
ステージ後、方々からメンバー達は称賛を受けたそうです。
以前にオカちゃんは、ドラムの先輩でもあるセッキーから大賛辞をたまわり、モッチンからも「札幌のぺイス君」と呼ばれる始末さ。((´∀`*))
今夏小樽でも知らないお客様からも「良かったよ。また来年もルアレルヴァに来てね」と声をかけられ励まされたそうです。
しかもオカちゃん&リョゴは全く知らない人からビールをご馳走になったそうだ。
次々に訪れてくる人々から写真撮影や握手攻め、お菓子のプレゼントと、しばらくオフステージは賑やかでしたなあ。
すでに次のライブに対する期待が、目いっぱいに膨らんでいるしなあ。
でも、これに甘んじることなく、今後も精進の日々に専念していこう。


ライブ後は、討論会を繰り広げて、時の経つのも忘れてしまった。
外で吹き荒れてる豪雪も、我々を祝福しているかのようでした。
あまりにもヒートアップし過ぎたね。((´∀`))


追記・・・・オカちゃんは「スピード・キング」「ブラックナイト」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」をメドレーで、トミーはホワイトスネイクの「バーン」「ストーム・ブリンガー」のスペシャル・ミックスをライブで演じたことがあるそうです。
リョゴはずっとヘヴィメタル系をたしなんでいる。
シンちゃんも若い頃はもっぱらパープルの虜、アッキーは正直な話、あるライブにおいてパープルを知りジョン・ロードにぞっこんとなり、マサは高校生の初ライブでパープルを夕張商工会館ホールなどでプレイ。
結局は各自、思い入れの強い別格バンドなのは間違いなし!!。

そんなわけでして、ライブのたび選曲や曲順、持ち時間に苦慮するという、贅沢なる嬉しい悲鳴にあえいでいるのだ((´∀`*))

追記・・・・・
****予定にない閃きが沸くこともあれば、事前に考えていたことがすっぽ抜けることもあるのがライブの醍醐味。
その積み重ねは永久なんだよね。
満足に満たされることなんてありえない・・・・。
ライブは生もの、水物。
何10回も繰り返してパーフェクトなリハでも、たった1回のライブでとちることはザラ。
だからこそ、一旦その魅力にハマったら抜け出せないのがライブなのさ。
これだけは断言できる・・・努力は決して裏切らない。
継続は力なり。
石の上にも3年。
快進撃はまだまだ続くよ!!****









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VOL,207 LUA RELVA~MA CHERIE LIVE3 (FLAG編)

2023-12-25 08:52:32 | Live Set List


6、「FLAG」
17:30~18:00

そういうわけでして、アッと言う間に後半戦の時間となりました。
早いもんだねえ。
いよいよもって、佳境に差し掛かってきました!
次のバンドは、男気溢れる塚本くんが率いるバンド、FLAGだ!
毎度お待たせしました。
今か今かとワクワクドキドキ、痺れを切らしていたことでしょうよ。

中盤に控えしFLAGは、この日の出演バンド中一番骨太なハードロックを、これでもかあというほどに轟かせてくれました。
しかも全曲オリジナルはこの日FLAGのみだ!。
北海道が誇る唯一無二の存在。

全員男性で編成された剛腕の不動4人組。
彼らのライブを見るのは5度目だけど、個人的にもずっと楽しみにしていました。
(STAやパープルブリンガーとの対バンで)
本当は去年の1月にも対バン予定だったのに、コロナのせいで残念ながら延期になっちゃったんだよね・・・・。
でも、それ以降はコンスタントに対バンが実現しているから感無量の極致だ。
噂は一気に拡散して、方々でその筋のウルサガタを唸らせてもいるよ。
フラッグは去年の5月15日(日)にSTA企画「リブレーションVOL,54」にも出演してくれた。
で、お返しとばかりにフラッグの企画へSTAが初参戦したのが今年6月4日(日)。
あれは、ジッピーホールだった・・・。
その後も「フレンズ・ライブ(なんとオオトリをつとめた!)」でも、ここルアレルバで一緒だった。
(今回のセットリストは、その時と全く同じ!)

さあ、さっそくメンバーの紹介といきましょうか。
と言っても、古くからの知り合いなんだけどね・・・・((´∀`*))。

全身ワイルドな衣装で潔く決めたボーカル&アコースティック・ギター担当(イバニーズの12弦&ワイヤレス仕様)は黒いハットとサングラス姿もカッコいいリーダー塚本くん。
そうです、あの個性派バンドSOENや、弾き語りで札幌界隈の音楽シーンを席巻している彼。
以前マサもホットタイムで対バンした後に、SOENのCD2枚をプレゼントしてもらったよ。
感謝の一言に尽きる。
頭の下がる思い。
これも、麗しき友情の証だね。
フラッグは、ホットタイムの常連なんだそうだ。
毎度おなじみ、トレードマークの骸骨マイクは持参品。
これ一見シュアーに見えるけれどもレプリカらしい。
音質が明らかに違ったもんなあ。
これをストレート・マイク・スタンドにセッティング。
見栄えは抜群だったよ。
正にミュージシャンの鑑だね。

ギター&コーラスはマスクくん(全身をラフに統一。
Tshirt、ベルト、ジーンズ、リング、靴に至るまで。
ペンダントが1ポイント。
本当は違う服を着る予定だったとフェイスブックで暴露していた。((´∀`*)))
でも十分にロッカーとしての佇まいはピカイチ。
更には嬉しいことに長髪でイメージチェンジを図った。
これがまた更に素晴らしくて大好評。
本人も気をよくして「トリートメントをしっかりやるようにします」と上機嫌。
ルックスがいいと、何をやってもお得感が満点。
(写真参照のこと)
彼との付き合いがマサは一番古い。
そもそも、彼はD3というトリオで活動中にスタジオリハで知り合い、「リブレーション」に数度出演してくれた仲だ。
まあ、会うのは久しぶりだけど、相変わらず若々しくてエネルギッシュな奴だね。
赤ボディのレスポールJRを使用。
(当然ワイヤレスに接続)
彼は器用に自ら使用するギターを制作するらしい。
シュアーのSM58マイクを持ち込み。
備え付けのマーシャルアンプをセレクト。

テクニカルなベースは治くん
(コーラスも兼任。ますくと同様にシュアーSM58持参)
愛器の紅いボディカラー・アリアプロⅡを使用(SBーR80ローズ指板)。
フィンガー・ピッキングでビシビシ縦横無尽に弾きまくる。
彼とは、数年前の7月に小樽・浅草橋オールディズナイトに対バンした際、炎天下の元、控え用テント内でお互いに初めて会話をして盛り上がり意気投合。
もちろんベースやロックのルーツについてだ。
その時、治くんのベースアクションを見てマサはふと思った。
ボディーパンチ、フレットを上部から押さえる。
極めつけは、ボディ裏から腕を伸ばしてのベースプレイ。
トドメとばかりに、ワウペダルをここぞという場面でブイブイ駆使して盛り上げていましたよ。
去年のスターライト・ライブ直後には、マサが即行で駆け寄って問うた。
「もしかしてルディ・サーゾが好き!?」
「やっぱり、わかりましたあ!!??((´∀`*))」
「だってあのプレイスタイルでしょうよ。
俺がベーシストとして、一番リスペクトしているステージパフォーマー!
クワイエット・ライオット初来日の中野サンプラザ最前列で見て狂っちゃったのさ。
あんな凄い動きをする圧巻のベーシストを見たことがないから、新鮮なショックを受けた。
あの感動は今も冷めやらないよ。
長い髪の毛が巻き付いた汗でびっしょりのバンダナ2枚を受け取ったんだよ。
あれは一生の宝物さあ」
「僕もホワイトスネイクで見ました」
「ベースを床に置いて弾いたり、クルクル回りながら頭に乗せて弾いたりもするんだよね」
「そうそう!!
以前に出番直前までステージ裏手のテント前でマサさんとずっと会話したんですよ。
覚えていますか??
アン・ルイスのカバーバンドでした」
「ええ!!?
ああ!?・・・・、思い出した!!
あの時はリッケンバッカーだったよね。
それでレミー・キルミスターの事で盛り上がったんだよなあ!
しかし、こんな話題で熱くなっているのって、ここでは俺ら2人だけだよね。
ルディのことに気づいた人、ここにはいないだろうなあ・・・・」
いやはやなんとも、マニアックなベーシストコンビが奇遇な再会を果たした一幕でした。
(周囲は苦笑していた…(-_-;)
今回、彼が駐車場から豪快に闊歩する姿を見ていたけど、それはロックンローラーそのもの。
黒いサングラス、ジーンズに黒いTシャツの背中にはご存じ「今日もカツラーメン」の文字が!!((´∀`*))
とどめはテンガロンハット&ワイヤレス仕様!
この間聞いたんだけど、実はフィンガーピッキングにチェンジしたのは3年前からなんだそうだ。
羨ましいくらいに何かと器用な男だ!!((´∀`*))
補足ながら・・・・料理の腕前も一流!
そしてメンバー達も知らない仕込みもご用意しているのだとか・・・・。
それは後程のお楽しみ。
常に1ステージごと全力投球で、惜しみなくエネルギーを注ぎ込むのだ。

いつも落ち着き払って佇む姿が神々しいドラムは秀くん。
キャップとメガネを装着。
仕事を終えて急遽ルアレルヴァに駆け込み、ギリギリで本番に間に合いました。
良かったね。
もうこうなりゃあ、ライブで完全燃焼するのみ!

フラッグからメッセージが届いていますのでここに掲載
「結成2年半のオリジナル・ハードロックバンドです。
札幌近辺で以前から豪快に活躍しているツワモノ達を集めました!
今年最後のライブとなりますので、どうぞよろしくお願いいたします!!」

セッティング中、マスクがこの後に登場する「パープル・ブリンガー」に対するオマージュとして伝説のリフともいえる「紫の炎」をちゃっかりと弾いている。
中山オーナーらもニンマリ((´∀`))
はい、さてさて、皆さん、しっかりとついてきてますか。
準備万端整いましたよ。

それでは前置きがとっても長くなったので、そろそろ「フラッグ・ワールド」のライブ・レポート開始と参りましょうか。
心して臨め!
必聴&必見!!

オープニングはお約束の定番ソングで「BLUE TRAIN」から威勢よくスタート。
すこぶる爆音炸裂なドラムによるイントロから、ショーは元気一杯でのスタート。
ストレートすぎるハードで豪快無比なる波状攻撃だ。
そこに絡みつくようなリズム・セクション相棒のベースが、うねうねと怪しげなメロディを刻み続ける。
それと共にアクセントとして、コブシをベース・ボディに連発で叩きつける。
ありとあらゆるテクニックを最大限の武器として熱きパフォーマンスが火を噴き続ける。
それに負けじと追い打ちをかけるがごとく、遠慮ない切れ味鋭いミュート・カッティングを注入するマスク。
一聴しただけで往年のサイケデリックなナンバーと判断した。
おいおい、今までに見てきたフラッグよりも数段ギアが上がっていないかい!?
さすが、百洗練磨の猛者集団だけに、客の心を手中に収めるのもお茶の子さいさい。
半端ないドライヴィング・ステージングにこちらサイドは、すでにお手上げ状態さ。
グイグイと強引なまでのサウンドに、いつの間にか引き込まれている自分に気づいた時にはすでに手遅れ。
言葉を失うほどに、誰もが一瞬で金縛り状態。
彼らの術中にはまるという算段だ。
これ一発で掴みはバッチリとオーケー。
開巻から情け容赦なき艦砲射撃。
何という空恐ろしくも心憎い野郎ども。

間髪入れずにメドレーで「SKY」
ドラムフィルに先導されて印象的なこだわりのベースラインが、ダイナミックにウネリまくる。
一転してダンサンブルなドラム・ビートが轟き渡る。
追随するギターのコードも超絶。
左右で陣取る弦楽器コンビネーションが、阿吽の呼吸で見事に絡み合う。
これってもしかしたら、レッド・ホット・チリペッパーズからの影響を多大に受けている、マスクの自己主張が反映された結果かいな!?
だとしたら、狙いは的中のご機嫌ソング。
スモークがモクモクとステージ全体へ漂いはじめて、いやが上にも盛り上がる。
こいつは効果覿面ですこぶるエキサイティングだね。
ムード溢れるこの異空間に酔いしれてみるのも乙なものさ。
いっそのこと全身でドップリと体感してみてくださいな。
煽りまくるようにオサムちゃんのベースラインが、ブリブリとセクシーなフレーズを描く。
男女のダンサーがもはや居ても立ってもいられないとばかり、ステージ前方に飛び出して踊り狂っているではないか。
塚本くんの頑固一徹ヴォーカルは、STRONGヴォイスが売りの注目株。
その強靭な様は痛快すぎるほど。
マイクさばきや、一挙手一投足に目が釘付け。
世良公則ばりなシャープな動きが自然でグルーヴィー。
鋭い眼差しで拳を握りしめて、腰を揺らす挑発的な動きも、ナイスなセンスを伺わせる。
まるでマイクと一体化したような、シンガー然とした振る舞いが鮮やか。
そして歌詞の一言一言が説得力満点なエンターテイナー。
メッセージ色濃厚なるアンセム。

「どうもありがとうございます!
え~・・・フラッグといいます。
こんなに素敵な会場へ、2度も立てるなんて心底嬉しく思います・・・。
アキさんの第3回マシェリ・ライブ、念願叶って遂に出演を果たせました。
参加が実現できて良かったです。
今日という日をすごく楽しみにしていました。
本当にしみじみと思いますよ。
メンバー一同、感動!!
そこで、ああしよう、こうしよう、と話し合ってきました。
対バンも皆、素晴らしいバンドばかりですね。
FLAGも一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします!
それでは3曲目にいきましょうか
・・・・大丈夫?((´∀`*))
我々は爆音ばかりではありませんよ((´∀`*))
残り3曲。
たまにはバラードを・・・・
聞いてください。
不実な果実・・・・という曲をおおくりします」
湧き上がる拍手と大歓声!

ここで塚本くんがドラムとギター・アンプの間に立てかけられていた、イバニーズの12弦アコースティック・ギターをおもむろに肩へ。
パワー・バラードだけに、壮大なるスケールで展開する。
儚げで切ないイントロのギターストロークから、甘く咽び泣くチョーキングをふんだんに駆使した渾身のフレーズ。
予備知識なしで聞いていると、プロの隠れた傑作を見つけ出してきてカヴァーしているのでは!?と信じこんじゃいそうだ。
バンドの面々も懇切丁寧に仕上げてきているねえ。
あまりにもドラマティックで琴線を振るわせる。
怪しく幻想的なストーリーの進行と共に、ドンドンとヒートアップ。
それをものの見事に、塚本君は貫禄の表情で余すところなく披露していましたよ。
その表現力と歌唱力で、新たに虜になった輩も多いのでは。
王道路線のハード系はもちろんのこと、ミディアムからファンクなど何でも己のモノとして消化吸収し、巧みに取り込む、圧倒的な才能には言葉を失うほど。
ガっとやや腰を落とし斜に構えて、エモーショナルなワウペダルによるギターソロを奏でるマスク。
遥か彼方へとトリップしそう。
こんな極上空間を演出してくれた彼らに感謝さえ覚える。
思わず鋼の涙腺も、徐々に潤んできて決壊しそうなほど。

「人数の少ないFLAGですが・・・・。
メンバーの紹介をしたいと思います。」
一人一人に対し、愛を込めて猛アピール。
仲の良さが、こちらサイドにまでヒシヒシと伝わってくる地獄の軍団((´∀`))。
鉄壁を誇るチームワークの賜物。

そして毎度おなじみのTシャツ・コーナーに突入。
「後ろを向いていただけますか」
オサムちゃんの背中に注目。
「今日もカツラーメン」
最早ライブはもとよりSNSにおいても話題騒然。
「皆さん、加藤さんと一緒に土日カツラーメンツアーに行ってください。
そこも含んでこそのライブ(注・・・治ちゃん曰く((´∀`))。」
「この間は混みすぎて、そのラーメン店に入れなかったさあ・・・・(´;ω;`)」
ちなみに、気が付いたらこのTシャツは相当数所持しているとのこと・・・・。
相当のお気に入りらしいよ。((´∀`))

「FLAGは毎月、ライブが目白押しです。(超売れっ子!)
見に来てくれたらありがたいですよ!
(汗を拭きつつ・・・)
残りはあと2曲。
次の曲にいきます!
・・・・無限フラッグ!!!」
ヘヴィー極まりない、随一のドラムビーストが猛り狂うスピードチューン。
アップテンポなリズムを主軸に置いて、めっちゃ暴れまわるトリッキーなベース・ランニング。
隠し味としてのリムショットが、実をいうと、このサウンドの大きな肝なのだ。
チャイナ&スプラッシュシンバルをど派手に駆使した、痺れるような采配にも拍手喝采。
華麗なる乱れ打ち芸。
右手を観客席へと突き出して、メッセージを訴えかける塚本くん。
どいつもこいつも凄まじすぎる。
オリジナリティが、そこかしこに光り輝いているではないか。
羨ましくなるほどの粋なフォーメーションと共に演出される、楽曲のバリエーションも豊富。
ノイジーなギターリックを流しつつも、マスクが踊るように最前列のフロントへ飛び出してきた。
その、スマートな様はファン曰く「イングヴェイ・マルムスティーンのようだ!」と絶賛していた。
入れ替わり立ち代わりのフィンガリング采配に目で追うのがやっとさ。
火花飛び散らせての猛攻は、まだおさまらないようだ。
満を持してオサムちゃんの神々しきイデタチ。
恒例でもある超絶技巧派の誉れ高き連続技。
最初から最後まで半端ないほどのパフォーマンスに圧倒される。
瞬き厳禁の瞬間。


メドレーで、最後の「カナリア」が、はじまった。
もうこれで最後だと意識してなのか、メンバー全員が一体となっての熱演大会。
アクティブなるノリで締め括りにかかってきた。
このセレクションは大正解だね。
レッドゾーンはとっくに振り切れて、デンジャーゾーンへとまっしぐら。
脳天のヒューズもとっくにスパークしちゃった。
手拍子の要求にオーディエンスも快く反応。
この醍醐味はその場にいる者にしか理解できないよな。
一度ハマったらもう病みつきで、抜け出すことは不可能。
会場全体が一体化しての壮絶なる光景。
本物のロックとは何か・・・?
ライブの神髄とは・・・・?
その答えはFLAGに秘められている。
マサ宿命のライバルと目されるオサムちゃん。
淡々と紡ぎ出される怒涛のベース・ラインから、自他ともに認める伝統芸能が繰り出された。
先述の裏手回しての素早き逆弾き、ルディー・サーゾ直伝のボディ・パンチ、フレット上からのフィンガリング、マスクとがっぷり四つに組み伏しポージング・アクションの連続技。
マスクのピッキングは小技がピリリと効いていて小気味よいね。
どうだあ、とばかりに大仰なことをあえてやらかさないで、わかる人にだけ理解してもらえればオーケーみたいな奏法を次々繰り出している。
正にギターの教則本さながら。
地響き立てて重戦車のごときツインペダルと、千手観音並みに、乱れ打ち手数王ドラミングが繰り出される。
四者四様のアクロバティックなプレイが、終局へ向かいながらの雪崩込み。
巨大な岩石のごとく襲いかかる。
円熟味を増した渾身のシャウトを連発する塚本くんに、最早ときめきを隠せない。
魂の咆哮とはこのこと。
喉を余裕綽綽に目いっぱい震わせる。
マサに刺激受けたというジャンピングハイキックを連発する塚本くん。
一時たりともジッとせずに汗飛び散らせる。
感極まった塚本くんが告げる。
「オールライト!オールライト!!」
バスドラ前で片膝をついてポージング。
もうお祭り気分全開。
ここでもバッチリ虎視眈々と狙いを定めて左足での上段キック。
余力を振り絞った、渾身の高音ヴォイスは衰え知らず。
厳然としたダイナミズムと、アグレッシブな絶唱に打ち震える。
この日のライブイベントにメガトン・クラスな彩を添えている。
ロックンロール・モンスターの、究極なるエッセンスを忠実に継承している。
研ぎ澄まされた衝撃と、途方もないスケールは説得力が濃密。
秀くんのドラミングは信頼度高し。
安心して各自がプレイに専念できる。
オサムちゃんは、まだまだ自己主張し足りないよ、とでも言いたげに突然、掟破りのモニター越え大股開きでベースを観客に突き出し演出(写真参照!)。
「カモン!!」の要求に応じて迷わず、熱狂的な女性ファンが喜び勇んで駆け寄り弦を掻き鳴らしていたよん((´∀`*))
それだけに終わらず、そのベースを女性に掛けて治ちゃんがフィンガリングプレイで二人羽織状態。
照明もド派手に点滅を繰り返す。
ライブの本質をまざまざと突き付けられちゃった。
能書きばかり垂れ流している頭でっかちな輩どもに、王道のお手本として提示してやりたいくらいだ。
なめて挑んできたりしたら大火傷をこうむるよ。
ご用心と言っておこう。
起承転結の盛大なるセットリストも絶妙。
お約束は弦楽器コンビが後ろ向きになって後頭部プレイ、中央で塚本くんがデヴィッド・カヴァーディルばりにマイクスタンドを天井高くに突き上げる!
絵になるねえ。
オサムちゃんがベースギターをグルングルンとぶん回し観客席に放り投げる・・・ジェスチャーのみ・・・((´∀`*))。
強引すぎるぐらい引っ張りに引っ張ったエンディングで、堂々のフィナーレを迎えた。
無事にフィニッシュ。
硬軟取り混ぜた巧妙なるロックショーに、誰もがめっちゃくちゃにやられたね。

「WOW!!
ありがとうございました。
フラッグでした!!」
真っ白な灰になって燃え果てた。
やれるだけのことはやりつくした。
満足感に溢れたメンバーらの表情を見れば、それも一目瞭然。
熱気ムンムンに心地よい汗を流せたね。
すぐにでもまた、ステージに戻ってきたいなあ、という表情を浮かべていた。
ひじょうに器用な連中だけに、まだまだ隠し玉を忍ばせているのでしょう。
まあ、それは次回のお楽しみとして取っておきましょう!((´∀`*))
もう一度、ぜひとも見てみたいバンドでした。

****本当にお疲れ様でした!!!
今回のライブも大団円!!
ステージ後、方々からメンバー達は称賛を受けていました。
大賛辞をたまわりつつ上機嫌。
あまりにも熱狂し過ぎて、世の憂さもあっさりと吹き飛んじゃいそうだ。
クールガイの4人も長丁場イベントライブを堪能していましたよ。
とっても勉強熱心で、研究に没頭していたところは感心だ。
そうなんだよねえ・・・・この日のライブは何から何までもが大収穫だよ。
豪華な凄腕が目白押しだしねえ。

前回はマサが「STAがステージを程よく温めておくから、存分にフラッグで暴れてね」と言ったら
「暖め過ぎです・・・」と返された・・・((´∀`*))
で、今回は塚本くんが
「パープル・ブリンガーの前ステージはしっかりと温めておきました((´∀`))」
「温めすぎだよん!!」

会場内に流れている、癒しのBGMは、シカゴ・クリスマスアルバムからで「赤鼻のトナカイ」・・・・((´∀`*))

さあ、いよいよお次に控えしは泣いても笑っても、ベテラン勢の彼らだあ~~・・・・・・!!!!
こいつらもクセモノ連中故に、ゾクゾクとしちゃうね((´∀`*))****



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