アメリカが世界に誇る国民的ロックバンド
chicago transit authorityはChicago交通局からクレームが入りchicagoへ改名
そのシカゴ4枚目のシングル・レコードがこれ。
初期の代表曲「長い夜」
(松山千春氏にも同名異曲がありますね
どちらも名曲だ)
1970年7月発売、全米最高チャートは4位、UK7位、日本でも16位をマーク。
遂にワールド・ワイドで大成功のきっかけともいえる狼煙をあげたわけです。
ここからシカゴの快進撃、名実共に第1期黄金期がはじまります。
現在でもコンサート最大の山場では必ずこの曲が登場、一気にヒートアップします。
メインのへヴィーな超有名リフ、切れ味鋭い完璧なるブラスセクション、ハイトーンでシャウトしまくりの見事なボーカル、そしてこれでもかというほどに鬼気迫る馬鹿テク・ギター・ソロ。
どこをとっても「これぞ、シカゴ!
これぞブラス・ロック!!」の代名詞
実はこの頃ピーターは野球観戦に行って気の荒い観客に顎を殴られて骨折‼️😲
でも、その数週間後にこの曲をレコーディングしたのだとか(弟のケニーセテラ談)
だからよく聞いてみるとちょっと引きずったような歌い回しがあるそうだ
あまりよくわからないけどね…(^◇^;)
初期シカゴでもっとも多くカバーされたのもこの曲でした。
もちろんラジオでのオンエアーを考慮してシングルではエディット・バージョンが収録されていますが「ぼくらに微笑みを」のようなびっくりするようなハサミは入れられておらず、全く違和感を感じさせないような良心的編集が施されています。
欲を言えばもっとテリー・キャスによるワイルドで豪快なワウワウを聞いてみたい気もしますが・・・
日本版シングルジャケット右端に立っているロバート・ラムの左肩から肘にかけてだけ細い黒マジックで線がひかれていますが、これってデザイナーが枠で囲おうとしてそれっきり忘れたのか、やっぱり途中断念してそのまんま放置したのか不明です。
まあ、よほど気にかけていないとわからない点ですが。
さてこの奇妙な原題「25OR6TO4」ですが、リリース当時は時代背景も影響して、歌詞の内容、このアルファベットと数字から、一部の頭でっかちな連中いわく「ドラッグによるトリップ体験ソング」などと物議を醸し出しました。
タイトルは薬品番号、歌詞は幻覚症状・・・・う~~ん、なるほどねえ。
作者のロバート・ラムいわく「普段はまったくヒット曲を書こうと意識した事はないんだけど、この時はちょっとそういうことにもチャレンジしてみようと思ったんだ。で、曲はすぐに完成したんだけど、歌詞がなかなか思い浮かばない。
夜はだんだん更けていくし、悩んで部屋の中をうろうろ、胡座をかいたり顔を洗ったり転げまわったりしていた時に、そうだ!この状況をそのまま詩にしてみようと思い立ったんだよ」
遂に「長い夜」が完成。
その時に腕時計を見てみたら「明け方の4時25,6分前だったからそれもそのままタイトルに。
僕の時計はいつも1,2分狂っているんだよ
正に長い夜^_^」
作品は2枚組セカンド・アルバム「CHICAGO(シカゴと23の誓い)」の2枚目A面2曲目に収録。
私が中学生の時、友人宅へちょくちょく遊びに行く度に部屋で年季の入ったカセットテープに深夜ラジオから録音したノイズ混じりで音の籠ったインパクト絶大な洋楽が流れていました
「これは何?」
「今ヒットしているChicagoの長い夜さ」
それがChicagoとの衝撃的な出会い
全てが痺れるくらいにカッコイイ!
そして人生観が変わった訳だ
1973年Chicagoの札幌厚生年金会館ライブに於けるフィナーレも当然これ!
私はこの初日を観たんだけど驚いた事に2日目には「長い夜」は演奏しなかったそうだ!
シングルに琴線を振るわされ、アルバムバージョンで更にどタマをかち割られ、本物のライブで感涙に咽びクアドラフォニックで失禁しかけた…