「夏の終り」でのキャロルと永ちゃんセルフ・カバーを紹介しましたが、彼のソロ初期大傑作バラード「ひき潮」も忘れられない過ぎ去りし夏の日をテーマにした名曲。
なんといっても山川啓介・作詞の出だしが「さらば夏よ~~」。
イントロ無しでいきなり永ちゃんの悲痛なるパワー・ヴォイスが幕開けです。
歌詞のストーリー、メロディー、アレンジ、泣きのギター・ソロと何度聞いても感動的で涙、涙の傑作。キャロルの「夏の終り」をより洗練させてアダルトにした感あり。
この曲はB面も含めて、当時アルバムには収録されず1976年シングルのみの発売(この時点では2枚のアルバムを発表)。
キャロルのイメージを早くも払拭し、イメージチェンジのゴージャス・ロックで突き進みスーパースターの道を猛驀進している時の盤です。
ベストセラー自伝著「成り上がり」、芸能人長者番付1位になる直前。
でもライブでは歌わず、この頃はステージ終了後の会場にドラマチックに流されていたのです。ここで再び観客が大盛り上がり。その模様は日本のロック・アーティスト初の武道館公演、そして伝説の後楽園スタジアムでのライブ・アルバムの最後で聞くことができます。
この後楽園大成功コンサートの段階で、すでに永ちゃんは日本の活動状況に密かに見切りをつけて、アメリカに照準を合わせます。
3枚目の海外盤アルバム「フラッシュ・イン・ジャパン」は超一流現地ミュージシャン達が参加。
その中にはシカゴからもビル・チャンプリン、ジェイソン・シェフが2曲にコーラスで参加しています。
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