さて、ファニーからバトンタッチで今度はS・T・Aのリズムセクション代表としてマサがシカゴ来日公演後半戦に乗り込む番です。
やはり北海道のこの時期飛行機での唯一の心配事といえば雪による欠航・・・。
ずっと暖冬と言われていたのに早朝目覚めて外を見たらば狙ったように雪がドッと積もっているではないですか!?何ということだ!?
必死に雪投げを済ませて、そそくさと荷物を手にバスへ乗り込み新千歳空港へ一直線。
初めて利用する航空会社なのでちょっと手続きにドギマギしましたが無事に搭乗口へ。しかし何処の便もやはり雪の影響で遅れが出ています。
でも飛んでくれればいいや。
遂に4年ぶりのシカゴを生体験できるのです!
なんとか予定よりも遅れながら無事に羽田へ着陸。
実は直前にビッグニュースが舞い込んできたのです。今回の来日中シカゴのメンバーは積極的にラジオ出演をこなしてきましたが、何とこの日1月14日、渋谷のHMVのINTER FM897「READY STEADY GEORGE!!」に緊急生出演するとのこと!
しかも次の日の横浜公演チケットを持ってきた観客には優先的に前方席を優遇するという特典付き!!入場無料!!!
これは行かないわけには行きません。
モノレールに乗って一路山手線で浜松町から渋谷駅へ。
15:45スタートだから何とか間に合いますが、優先席はまず絶望的か?でもシカゴが観られればいいや。
私は若かりし頃、渋谷に住んでいたのでこの街はけっこうチョロチョロしていました。
でもその頃、HMVはなかったのですよ。
小樽のブン公つながりでハチ公をパチリ。スクランブル交差点、109もパチリ。
聞く人聞く人の皆がHMVをご存じない。時間がドンドンと経過していく。公園通り、道玄坂もずいぶんと変わりました。ディスクユニオン、タワレコやシスコなら覚えているのですが。
音楽通そうなお兄ちゃんに尋ねると彼も横浜からこの日、ライブ出演に来たばかりのベースマンだそうで、ちょっと2人で盛り上がっちゃいました。そうこうしているうちにやっとHMVを発見!
急いでカウンターのお姉さん店員に息せき切って「今日、これからシカゴのラジオ出演番組があるんですが・・・」と私が言い始めたらクールに「あ、それはここではなく別の店舗ですね。歩いても5分ほどの場所です」
「・・・・ああ、そうですかあああ・・・・」
なんてことはない。渋谷駅から今通ってきたビルの中にそのHMVはあったのですが、看板が小さくて全くわからないですよ、あれは。渋谷の中心街をバッグ背負って駆けずり回りました。
どうにかエスカレーターで7階の会場入り。係員の指示に従ってラジオ中継スペースをみたらば30人ほどが着席できるほどの意外にこじんまりとした空間。
ラッキーなことに(いきなりのことで告知不足)3列目までしか観客はいない。
私は1月なのにTシャツ姿になるほど頭から湯気がでていました(もちろんTシャツはハート・オブ・シカゴのデザイン)
運よく目の前で補充されたイスに座れて右端ですが最前列ゲット!!
見渡してみると4年ぶりに再会する懐かしいシカゴ・ファン同志をあちこちで発見。思わず声を掛け合い挨拶します(この中にはシカゴ初来日からずっと観ているというスーパーレディや、シカゴが縁で結婚、今回の来日中が結婚記念日だという我々にとっては羨ましい限りの理想的夫妻の姿も。今はなきシカゴファンクラブ会報誌でもつとに有名な方です)。
結局、集まった客の人数は30人ほど。そこに前番組が流れていてスタッフも準備に行ったり来たり。
まずは係員の男性から、これからの進行についての説明。今か今かとドキドキしますよ。
DJ用のイス1つ。そしてシカゴのメンバー用に2つが用意されていますが、それを見て「誰が来るのかな?リーとジミー?ボビーとリー?ジェイソンかな??」と皆でひそひそと予想するのもまた楽しいヒトトキ。
前番組の男女2人のDJも、これからやってくるシカゴの話題を語っています(「長い夜」もオンエアー)。
さあ、インタビュー担当のイデ・ダイスケ君はシカゴがデビュー時にはまだ生まれていないという若者。滅茶苦茶に緊張しているみたいで喉は渇く、セリフ噛みまくり、汗は噴出するはでひじょうにしんどそうです。たしかにアメリカを代表する国民的ロックバンドをこれから迎え入れるわけですからそれも当然でしょうね。
どこかのすかしたバンド・ファンの連中ならば野次の一つも飛ばして、冷たい視線を投げかけそうなものですが、そこは年齢層の高い心優しきシカゴ・ファン達。暖かい目で応援、拍手を送りました。
そしてビックリしたのは、さっきまでシカゴの座るイスは私の反対側だったのですが、本番直前になっていきなり位置が入れ替わり目の前に置かれたのです。(この時、左袖に入ったメンバーの影がチラリ)
さあ、盛大なる大歓声の中、ジミーとリーがニコヤカに現れました(ジミーはスタバのコーヒー持参)。
ジミー「カンパーイ!コンニチハ!!」
リーが紳士的態度で自己紹介したあと、ジミーは「私の名前はジミー・パンコウ。トロンボーンと馬鹿担当です」でお辞儀。まずは掴みオーケー(笑)
***BGM「素直になれなくて」***
DJから簡単なシカゴ・ヒストリーが述べられます。
終始ニコヤカでサービス満点な2人が着席して、饒舌で和気藹々なインタビューがジョークも交えながら開始(目が時々あうのですよ)。
「曲作りは毎日行っている。曲作りは旅だ」「ニューアルバム36NOWはリーが製作したDIGという持ち運びができるスタジオでレコーディングしたんだ。我々はツアーで多忙な日々だったけど、これさえあればホテルでもバック・ステージでも、トイレ(笑)でも可能。
このDIGの中にはプロツールが入っていてコンピューターの録音。何を1番重要視したかと言えばいいマイク、いいプリアンプで綺麗な信号を捕らえる事。
それさえあれば今お客さんがいるこのステージ前でもレコーディングは可能。 イエー!」
「日本のお客さんは最高。横浜公演も楽しみ。日本の文化、食が大好き。それに何よりも客の音に対する興味、情熱が素晴らしい。その皆全員を満足させるために一生懸命演奏している。
音楽はハートで感じて繋がる言語、国境の無いユニバーサルなもの。それがライブではとっても大事なんだ。」
***ここでリーの紹介から「サタディ・イン・ザ・パーク」が流れる***DJはあいかわらず緊張で喉がカラカラ。シカゴの2人は気遣ってフォロー「メチャいい人たちで良かった」とDJ。
ジミーはとぼけて「この曲、知ってるよ(笑)」
リー「大好きな日本食はうな丼(ウナギボールと彼は言ってました)。12歳の息子も大好きだよ」
ジミー「しゃぶしゃぶ、寿司、スキヤキと日本食なら全部大好き。ホテルにいっぱい用意されているバスケットサイズのフルーツも新鮮で美味しいのがいいところ。パーフェクト!皆でこれから飲みに行こう!カンパイ!!」
ライブ告知後はロックの殿堂入り決定について。
リー「ファンに感謝している。アリガトウゴザイマシタ。
最初はマネージャーに教えてもらったんだけど、これはまず25年のキャリアがノミネートには必要。3700万票の投票があったそうだよ。」
パーティーはしたの?
「そういう時間がないんだ。次のショーに挑んだよ(さすがカッコイイ!)」
「4月に行われるホール・オブ・フェイム・セレモニー・ショーはまだどうなるかわからないけれど多いに期待している。
オリジナルメンバーのピーターとダニーは来るけれど、テリーはもう亡くなってあっち側にいるから参加できないんだ。でも彼のスピリットは一緒にいる。重要な位置を占めている昔の曲をやりたい。
ずいぶんと長いこと一緒にやっていないからとってもエキサイティングなショーになることは間違いない。」
「2月20日にはシカゴ・ヒストリーのドキュメンタリー映画作品NOW MORE THAN EVERがセドキ映画祭で公開されるよ」(DJは聞き違いでNO MORE・・・と言っちゃった)
「常に曲は書いているし、考えている。
今、ここに座っている時にもね。来年の結成50周年も盛り上がっていくよ。明日のライブ会場で会おう。サンキュー、バイバイ!!」
メンバー2人は手を振りながら退席。
***ここで「NOW」が流れ、DJからも会場に向けてお礼の言葉が***
ざっとこんな感じの内容でした。
私はスタッフにお願いしてジミーが飲んだスターバックスコーヒーの紙コップとメーカー名ノーラベルのミネラルウォーターをゲット!
再度シカゴファン達と歓談後は「じゃあまた明日!」とお別れ。
私は残ったシカゴ・ファンと一緒に3人で駅を正面に見ながらここ渋谷スター・バックスで(なぜかコーヒー店で私はほうじ茶を注文!)のんびりとコアなシカゴ会話を満喫しました。
その後はお別れして一人六本木を散策。
でもアマンドとテレビ朝日以外、スッカリ印象が変わっていてビックリ。20代の頃はここいら一帯をよく車に楽器満載にして走っていたものです。
ミッドタウンってなにものだア!?
明日に備えて横浜入りです。
しっかしこの夜のカプセル・ホテルは最悪。
良かった点はといえば個室&コンセントがあったくらいです。
まあこれも人生勉強のうちと割り切りましょう。
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