去年、蛇年にちなんだジャケットを紹介したところ好評だったので、今年もいきます。
思いつくままに引っ張り出した品々。
1976年発表のオリビア・ニュートン・ジョンの両面ヒットEP「カントリー・ロード(ジョン・デンバー作、たそがれの恋」(TBS・TV系おはよう700より)
チャー(竹中尚人)&石田長生コンビによるアコースティック・ユニット「BAHO」のアルバム「HAPPENINGS」(1992年発表記念非売品未開封カン・バッジ。テンガロン・ハットにギターを構えた鼻息荒い馬のマンガがユニーク)
テクニカルでコミカルな楽しいアンプラグド。何が飛び出すかわからないステージごとに趣向を凝らした、かつ肩ひじ張らずにリラックスしながら盛り上がれるバンドです。
関東と関西のミュージシャンらが軽快なトークを繰り広げてくれるのも聴きどころ。
馬鹿と阿呆の合体造語がBAHOです。
ザ・スティーブ・ミラー・バンド1977年発表作品「ブック・オブ・ドリームス」のアルバム・ジャケット・デザインUSA製HANES,Tシャツ。
このバンドは馬をジャケットに使用したものがとても多いです。
1974年発表シカゴⅦの2枚組LP内の茶色い紙袋、1枚目のA面下方に馬のイラストが描かれています。
1978年発表、コロラドはデンバーに本拠を置くシカゴ出身のスタリオン(種馬という意味)のセカンド・アルバム「ヘイ!エブリボディ」
彼らの意に反して「コロラドのイーグルス」などと呼ばれていました。一見、バンド・メンバーらは西部の荒くれ男達といった風情ですが単なるウェスタンかぶれではなく、今やテクノロジーの前に絶滅寸前の野生馬保護団体を支援、「野生馬を救え!」というスローガンをアルバム・ジャケットに記しています。
この日本盤解説書にはシカゴがガルシオと別れ、テリーが死去したこと、カリブー・ランチのこと、シカゴと縁あるエルトン・ジョン、EW&F,POCO,スティーブン・スティルス、ファイアフォールなどのことも紹介されています。
元シュガー・ベイブのメンバーでもあった村松邦男1985年発表のポップス・アルバム「愛と勇気のアニマルズ」
オープニングはトッド・ラングレンの「アイ・ソー・ザ・ライト」、最後はEPOの作品で締めくくっています。
なんといっても「馬」で真っ先に思い浮かぶのはこのアメリカによるデビュー作「名前のない馬」でしょう。
不朽のスルメ的名曲。
写真は3人から2人組になっての1977年発表ライブ盤。いい曲がたくさん入っています。ビーチボーイズとのジョイント来日公演も記憶に新しいところですね。
ドゥービー・ブラザース「スタンピード」は1975年発表、豪華ゲスト陣を迎えての快作、ジェフ・スカンク・バクスターがツアーをやらないスティーリー・ダンに見切りをつけて加入した直後のアルバム。
カバーは1曲のみ「君の胸に抱かれたい」。モータウン時代にアイズレー・ブラザースがシングル発売、ジャーメイン・ジャクソンも初ソロアルバムに収録していたもの。
土煙を巻き上げながら馬にまたがったドゥービーの面々、豪快に疾走している表ジャケットですが、見開き内面には水辺を馬と一緒に静かに歩くメンバー達のフォトが納められています。
グランド・ファンク解散後にマーク・ファーナーが1977年に発表した初ソロ「不死身の勇者」
彼はコンスタントにソロアルバム(ライブやミニ、ベスト含む)を発表しているのですが、ここ日本ではすでに過去の人扱い。もっと輝かしき彼の実績は評価されるべきだと思います。(一時は宗教に傾倒して、その影響は楽曲にも如実に表れていました)
インディアンの血をひくマーク、農場を所持しているだけにそのジャケットに見るお姿、筋骨隆々で様になっています。
個人的にはやはりこのアルバムが一番の私のお気に入り。後期GFRのハード・ポップ路線の延長上にあるとてもすがすがしい好盤。
ボブ・キューリックがギター、そしてマークの兄弟リッキー・ファーナーと再結成GFRのベーシストをこの後、務めることになる(感涙の武道館公演は今も鮮明に焼き付いています)デニス・べリンガーがコーラスで参加しています。
数あるロック・ジャケットの中でも衝撃度においてインパクト絶大なのがこのローリング・ストーンズがローリング・ストーンズ・レーベル設立後に発表した第1弾「スティッキー・フィンガーズ」
伝説のポップ・アート界の巨匠、アンディ・ウォーホールによるジッパー付きのジャケット(ジッパーをおろしてジーンズをめくるとアンディ・ウォホール印のブリーフ姿の男性の股間が現れるというぶっ飛びデザイン)
曲目は「ブラウン・シュガ―」を筆頭に今も人気のあるナンバーがずらり、しかもそれらのタイトルや歌詞がもろにドラッグのことを歌ったものばかり。
その中に「ワイルド・ホ―セス」というアニタ・パレンバーグについて書かれたと言われる曲が収められています。今春の来日公演ではこのアルバムでギターを担当しているミック・テイラーがゲストだそうですね。
ザ・ローリング・ストーンズに加入する前にロン・ウッドが在籍していたバンドは「ブリティッシュ・ロック界の飲んだくれ野郎ども」フェイセスです。
彼ら一番のへヴィ―ナンバー「スティ・ウィズ・ミー(イントロから歌にかけての展開は絶品)」収録の「馬の耳に念仏」
原題は「a nod's as good as a wink to a blind horse」
「人がどう言おうがかまっちゃいないぜ。俺らのやりたいようにやるだけさ」この心意気に乾杯!
ライブ・アルバムと間違えてしまいそうなナイスな表ジャケット、裏面にはフェイセス縫いぐるみ(ロンのくわえタバコは意気ですが、大げさなカールコードやロッドの爆発キツツキヘアは爆笑もの)の後方にタータン・チェックの馬人形が歯を剥きだしています。
彼らからの影響絶大バンド「クワイア・ボーイズ」といういかした連中もいました(ボーカルのスパイクなんてロッドそのもの。ホンキートンク・ピアノも効果を発揮)
フェイセスの再結成もそろそろ実現するかな??
最後は2枚組アリス1978年、日本武道館ライブ「栄光への脱出」
メンバーになぞらえて3つのペガサスが描かれています。
こうして書いている最中にも、続々と新たな馬モノを発見。
他にも「これを忘れているよ!」と思われる方、ご一報くださいな!!
CD編に続く・・・・・・・・・