元ファンキー・モンキー・ベイビーズのリーダーでもあり自称J-POPヴォーカリスト界の松岡修三(笑)ことファンキー加藤のファースト・ソロ・ホールツアー、札幌公演に行ってまいりました!
連休真っ只中この日に限って肌寒いほどの雨が降りしきる会場のニトリ文化ホールへ。まずはホール裏手駐車場に停車中のかっこいいツアー・トラックをパチリ(写真参照)。
午後4時半開場なのですが、もうすでに大勢の熱狂的ファン達がファンキー加藤Tシャツやバッグなどにそれぞれが身を固めて熱気ムンムン。
先行グッズ販売も好評を得ているようです。とりあえず「ライブ参戦マストグッズカトライト」を購入。
入り口には歓迎を意味するゴージャスなアーチがお出迎え(写真参照)。
その横に、今回のツアー用キャラクター「ファンキーマン」がファンと一緒に撮影できるようにデン!と設置されているのです。
入場前からサービス満点の心使い。
ロビー内では、別世界のようなグッズコーナーが所狭しとゴージャスに店開き。もちろん派手なロックビートがガンガンに流れています。
席についてからじっくりとステージに目をやると、キーボードとコーラスの二人がバックにつくのみのシンプルな構成(コーラスのイケメン、ナオトはファンキー加藤の事務所後輩バンド、ビートガーデンのメンバーでなんとチケットもぎり受付カウンターのところでもニコヤカに立っていました。)
後方中央上段には大きな星型スクリーンが迫力ある映像を届けてくれて
PAからはファンキー加藤がセレクトしたBGMが次々に飛び出してきます。
ステージ床一面にはツアー・タイトル・ロゴが描かれていてド迫力。
BGMに続いてのアナウンスがいやが上にも興奮を煽ります。
PM5:30,まずは長ラン姿の男女2人組が左右からホィッスルを吹きながら現れて、ご挨拶。コミカルな語らいと準備体操(!?)を会場全員とで行い、PM5:45いよいよコンサート開始!
暗転後、重低音轟く中、コーラス&キーボードのメンバーが登場。
直後左右から爆音とともに巨大なスモークがステージを包みます。と、その中から現れたのがこの日の主役、ファンキー加藤!!。
まったくもって心憎いほどの演出効果。そこからは、エネルギー全開、まったく気合を緩めることなく2時間50分(!)全力疾走のライブ。
いやはや、もうしょっぱなからやられっぱなしでしたね。
観客全員がぶっ飛ばされてしまったようです。正直いってあそこまで感動的で熱血漢溢れるステージングを披露してくれるとは思わなかったのでびっくり。ステージング、アクション、歌唱、構成、MC,ビジュアル面など教わる点がたくさんありましたね。
「ファンモン」一人のライブとして考えていた私が甘かった・・・・。
とにかく中途半端で小難しい屁理屈など抜き、ストレートに魂込めたメッセージがこちらにビシビシと伝わってくるのです。詩の内容も若者の心情を代弁するような言葉が次々に飛び出してきて、「これが彼の嘘偽りのない叫びなんだなあ」と痛感。
心優しき兄貴からの応援歌ですね。
序盤数曲を歌い終えるたびに、水の補給以外MC一切無し、すでにTシャツはびしょ濡れ、頭からは湯気が出ていて汗だく。
「この人、マジに一言一言の言葉を大切に噛み締めながら、歌を愛しているんだなあ」と再認識。それにしても強靭な喉をしているなあ。普通の人があれだけのシャウトをやっちゃったら2曲で喉は破壊されちゃうでしょう。そうとうに肉体を鍛えているようで肩や腕、首、足などに見られる逞しい筋肉が過酷な長期ツアーに耐えうる条件を見事にクリアしています。
飛び跳ねて手拍子の要求、腕を振り上げてタオルを全員でグルグルと回転。モニターに片足を乗せて、ペットボトルをがぶ飲みしながらそのボトルやタオルを客席に投げ込む。水を何度もファンに向かってぶちまける。ステージ後方の両サイドからは空気人形の巨大ファンキーマン2体がニューッ!とあらわれて一緒に腰振りダンス。客席のあちこちからは絶え間なく「加藤さ~ん!!」の黄色い歓声が沸き起こる(たまに「お父さ~ん!」と聞こえると本人からジョークが)。
中盤からは、客席とも軽妙なトークを繰り広げて爆笑の渦。寸劇やモノマネも披露。特にこの日のために急遽購入してきたというサングラスをかけて松山千春のモノマネで歌いはじめたときには大受け。引き続き井上陽水、山崎まさよしも歌っちゃうんだからねえ。「札幌くらい自由にやったライブはないなあ」とは本人の弁。コーラス&キーボードのメンバーにまでモノマネを強要してもいました。
ソロの曲を中心にすえてビートの利いた曲、レゲエ調の曲、いかにもライブのノリを想定して作られたかのようなハードでジッとしていられないような曲、ススキノ風な曲(?・・・この時には怪しい飾りつけが施された特注マイクスタンドを使用)、もちろんファンモンのヒット曲も歌われていましたが、ファンにとって特別に嬉しかったサプライズはまだ発売前の新曲を聞けたことではないでしょうか。
最後は膝から崩れ落ちるように床に座り込んでファンの皆へ感謝の言葉を送ってメンバー紹介、手を振ってステージの袖に消えてゆきました。
アンコールでは、1階客席を隈なく走り回って歌いこみ。
通常よりも1時間は多目なのに、まったくだれる箇所もなくあっという間に終了してしまった迫力ある怒涛のコンサートでした。
***SET LIST***
1、リスタート
2、まわせ!
3、紫陽花
4、輝け
5、ヒーロー
6、太陽
7、僕らの詩
8、LIFE IS A PARTY
9、FLY
10、ミュージック・マジック
11、繋がるから
12、希望の唄
13、あとひとつ
14、CHANGE
15、ちっぽけな勇気
16、MY VOICE
:::::アンコール:::::
17、GOOD SHOW
18、終わらない未来
19、悲しみなんて笑い飛ばせ
ロビーの出ると、今までステージ後方にてコーラスとダンスの熱演を繰り広げていたビート・ガーデンのマサトが他の二人のメンバーと並んで自分達のCDをメガホン片手に絶賛発売中(写真撮影禁止)。
次の日は札幌駅ステラプレイスHMVにてPM1:00よりインストアライブ(今回同伴した知人ら2人は行ったそうです)。
出口には、あのアーチが裏面から見れるわけですが、そこにはファンキー加藤からの感謝のメッセージが直筆で大きく書き込まれていました。最後の最後まで、ファン第一に考え抜かれた素晴らしいお見送方法ですね(皆、そこで写真撮影や見入っちゃっていて渋滞状態になったものだから、すぐスタッフに「立ち止まらないでくださ~い!」と言われちゃいました・・・・・あれはなんとも難しいものです、ファン心理としては)。