THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

LUCILLE

2015-05-16 23:39:52 | free form space

B・B・キングのトレードマークといえば、言わずとしれたギブソンのES335シェイプの「ルシール」です。

長年弾き続けて15代目以上の歴史を持つ「ルシール」

「BBは歌い、ルシールも歌う」と言われたほどに、一心同体の相棒、愛器、恋女房ともいえるのでしょうね。

長年愛用し続けている中で、色々なアイディアやマイナーチェンジを盛り込んでその姿を変えてもきました。

基本ギブソンなのですが、第1号は小さめのアコースティックにディアモンド・ピックアップを1つ搭載。fホールではなくSホールが開けられていたシングルカッタウェイ。

その後はES-335やES-345シェイプにフィンガーボード・インレイ、テイルピースなどの変更も行っていますが、ホロウボディからソリッドボディに大幅チェンジ。

本人いわく「特別なギターにしたくてね(笑)」

実際、サウンドホールがあると簡単にフィードバックしてしまうそうです。(たしかに。私はこのソリッドギターMODELを持ったことがありますが、半端じゃあないくらいにズッシリと重たかったよ!!)

BBはセミホロウもソリッドボデイもサウンドに変化はない!ときっぱりと言い切っていますが、このくらい神の域に達している御大だとそういうものなのでしょうね。

あとはジャックの位置がそれまではボディトップにあったものをサイドに移動。

本人いわく「他の性能は文句なしだったんだけど、弾き方が悪いのか、引っ掛かりがあった」とのこと。ボディサイドに移ったことでこの問題も解消。

これで文句なし最高のお気に入りギターの完成。

ギター選びも伴侶選びも同じ事だそうで、世の中に数多く存在する中からめぐり合って選ぶのだからね!とは本人の弁。

以前に、何代目のルシールだったかは覚えていないそうですが、このギターを膝に置いたまま車に乗っていたら交通事故に巻き込まれたのだとか。しかしギターのおかげで脚が守られて無事だったという逸話もあります。

さあ、この「ルシール」という名称由来について。

通なブルースマンならば皆、ご存知だとおもいますが。

1949年、B・Bがアーカンソー州ツイスト・アーカンソーという100~150人ほど収容の小さなナイトクラブで演奏中のこと。

とても寒いところなので暖をとるためにダンスフロア中央には大きなゴミバケツを置き、中に灯油を入れて燃やし皆はその周りで踊っていたそうです。

ある日、2人の男が喧嘩をはじめて一人がその燃え盛るゴミバケツに転倒。店は大火事になりBBはじめ客たちは逃げ出したわけなんだけど、ふと気づいたら自分のギターを置き忘れていた。

慌てて燃え盛る炎の中にBBは飛び込んでギターを探しに戻り危うく死ぬところ。

次の朝になって知った事だけど、その男達の喧嘩の原因は店員の女の子をめぐる争いだったと判明。

BBとは無関係だったけど、その女の子の名前が「ルシール」

自分がそういう馬鹿な真似をしないように言い聞かせるために、ギターに「ルシール」と名づけたそうです。

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B,B,KING 死去

2015-05-16 22:46:03 | free form space

5月14日、アメリカ・ブルース・ギタリスト&シンガーの巨人、B、B、KINGが亡くなりました。享年89歳・・・。

長年患っていた糖尿病の悪化により体調不良を理由にツアーをキャンセル、ラスベガスの自宅で息を引き取ったそうです。

B・Bキングは絶対に引退なんかしないで、最後の最後までミュージシャンライフを全うすると個人的にも思っていましたが、まさにそのとおりの人生でしたね。

貧しい幼少期は綿花摘みで生計を立てていたそうで、その後はブルースアーティストとしてヒット曲を連発。

グラミー賞も15回受賞、ブルースの殿堂入りも果たしています。

我々が知る大御所、伝説のギタリスト達にも多大なる影響を与えていて

ロック、ポップス、ジャズなどジャンルの壁を超越して数多くの名演を残しています。

U2の映画「魂の叫び」の中でもゲスト出演。この時にはすでにU2自身スーパーバンドに成長しているのですが、B・Bの前では初々しいロックミュージシャン達に見えちゃうのですからBBの貫禄は凄まじいものです。

共演曲「ラブ・カムズ・トゥ・タウン」もヒットしました。

B・Bはまた幾度も来日公演を行っていますが、ここ北海道にもたびたび訪れてくれました。(夕張にも来てます!)

私は1994年5月30日(月)札幌ファクトリーホールで、彼の雄姿を目の当たりにしました(9th japan blues carnival special)。

すでに、イスに座ってのプレイでしたが出てくる音は筋金入り、年季の入ったご本家ブルース真骨頂を思い切り堪能させていただきました。

先述のU2「ラブ・カムズ・トゥ・タウン」がヒットしたちょっと後だった事もあって、この曲が聴けたことも嬉しかったですね。

サービス精神も旺盛で、とにかく押し寄せる観客達に握手はもとより、ピックからアクセサリーまでどんどんと配りまくるシーンには驚きました(笑)。

彼の奏法、スタイルはギンギンに弾きまくるわけではなく、バックバンドが延々かもしだすサウンドの合間にここぞというタイミングで飛び出すピッキングがメチャクチャにかっこよくてスリリング、説得力満点です。派手な音数とアクロバティックなテクニックで自己陶酔しているギター小僧達も一瞬で消し飛んでしまいますね。

特に売りはあの超過激な入魂ビブラート!これでもかというほどのセクシーなピッキング音の揺れは絶品。唯一無二。

エリック・クラプトンとも幾度となく共演、2000年にはアルバム「RIDING WITH THE KING」も発表。大きな話題をふりまきました。

教則ビデオも数種類発売されてもいますよ。ブルースギターの真髄を惜しげもなく解説、これ必見ですよ。

フレディー、アルバートと3大ブルースギター・キングが皆、天に召されました(キングといえばギタリストではありませんが、シンガーのベンEキングもこの間なく亡くなりましたね)。

 

 

 

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LOOK AWAY(8CM CD SINGLE)

2015-05-14 23:58:00 | CHICAGO

国内盤。1988年発表。

作者はヒットメーカーで外部ライターのダイアン・ウォーレン。

シカゴ19からのシングル・カット。

大人のパワーバラードをビルが入魂の熱唱で聞かせてくれます。AOR期シカゴにとっての代表作であり、ビルを語る上でも必ずクローズアップされる名曲。

ビル脱退後のシカゴでは、ちょっとここのところステージでご無沙汰気味です。

ビルのソロライブでは、今でもここぞという時に披露されます。

歌詞の内容は、別れた彼女から新しい恋人ができたという知らせを受けて、表向きには喜んでみせても内心では動揺しつつ悲しみに包まれ未練がましい男の歌です。

プロデュースはロン・ネヴィソン。

 

カップリング曲は「カム・イン・フロム・ナイト」

ビル・チャンプリンと盟友ブルース・ガイチの共作。

プロデュースはチャス・サンフォード。

こちらも「シカゴ19」に収録。

 

 

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百里を行く者は九十里を以て半ばとす

2015-05-13 22:52:21 | リハーサル

ちょっと最近のファイターズはどうしちゃったんだろうか・・・・?

中田はさすがに4番の仕事をこなして気を吐いていますが。

まあ、陽の怪我による離脱で急遽スタメン入りして大活躍の18歳、ドラフト3位の浅間が楽しみです。そんなこんなの話題で盛り上がりながらの食事も美味しい!

STA、A・SA担当のジュンは浜っ子なので、もちろんDeNAファンです。

 

連休明け、桃太郎ライブ以来のスタジオ入りには6人が集結。風邪ひき、出張、多忙でスケジュールつかずの欠員により厳かなる練習となりました。

セッティング完了後「じゃあ、そろそろはじめるかあ!」という時にケンがPAスピーカーから「ブツブツ・・・」とノイズが発生していることに気づき皆で原因究明してみたところ、マサのシュアー・ワイヤレス送信機横に置いてあったiPhoneが原因と判明しました。お騒がせしました・・・。

それでは、まず今月STA企画ライブ用のセットリストに従い、曲順どおりに音出し。

久々のプレイで腕がなまっているかと思ったけれども、けっこう順調にこなしていけてます。

桃太郎ライブでの各メンバーによる反省点もピックアップしながら前進。これひじょうに大切な事。

ノブも1箇所、コードで疑問に思っていたところがあったらしくてシン&マサを交えて検討。

シカゴ1年半ぶりのナンバーも、ここにきて取り入れてみました。初演奏のメンバーらもいるのでスコアをマサが配布してイントロの説明を加えてとりあえず演奏。これがことのほか新鮮で嬉しいネエ。今jから考えてみればシン加入前にピアノなしでこれをライブで披露していたのだから想像しただけでもゾッとするよ。今となっては笑い話ですがね。

シンがシンコペーションの部分について意見を述べたので、マサが次の日細部にわたって検証してみて電話連絡にて全て解決。

ほんとうにシカゴってあちこちに凝った演出が満載なのでプレイヤー泣かせです。

トランペット&トロンボーンが欠席で、バリトン&アルトのサックス2人のみが管楽器で合流しているので、ペット&ボントロ・ソロはミユキ&ジュンがすかさずプレイ。ミキも欠席なのでケンがいつものドラミング以外にカウベル&リード・ボーカルも同時に受けもって大奮闘。相変わらず器用な奴です(笑)

シンのオリジナル・ソングも取り掛かってから4ヶ月が経過しましたが、牛歩作業よろしくジワリジワリと気の長い取り組みが続いています。

こんなに何度もブラススコアを手直しした曲もないのではないでしょうか。思い入れもひとしお。

ロビーでも追加で書き込みしていたし。

この曲の最大なる難所を数回にわたって、グッとテンポを落としてみて演奏。探りをいれてみてからジュンが「もう少し速めてみようよ」と再チャレンジ。

後半残り時間はこのオリジナルとシカゴ懐かしのナンバーに重点を置いて時間きっかりまで演奏。

 

この間の桃太郎ライブでは騒音苦情通報によりSTAは残念ながらアンコールを断念してしまいましたが、てっきり窓を開け放していたのが原因かと思っていたところ、STA本番前に寒いから・・・と閉めていたことが判明!

ということは、やっぱり密閉状態でも相当にうるさかったんだね・・・。

よくよく考えてみたらSTAライブ活動初期にも「ウッドストック」で警察が来た事あったもんね(レット・イット・ビーみたい)。

あの頃を知っているメンバーは現在何人いるのだろうか・・・?

後片付け中には

マサとノブがウィッシュボーン・アッシュの話題や、高級変形ベースの写真(ノブが撮ってきた)で大盛り上がり。

ノブはマサにこれを買え!と言うんだけど、これ以上浮いた存在にはなりたくないよ・・・!!とやんわり拒否。(実は変形ベース大好きさ)

「じゃあ、ノブも変形ギター一緒に買え!」と言ったら、現在何やら企み中だそうです。

 

6人だけど、アンケート・・・

***好きなクラシック***

ノブ・・・カノン(パッヘルベル)

マサ・・・ラプソディー・イン・ブルー(ジョージ・ガーシュイン)

シン・・・アヴェ・マリア(シャルル・グノー)

ケン・・・ノクターン(ショパン)

ミユキ・・・カルメン(ジョルジュ・ビゼー)

ジュン・・・威風堂々(エドワード・エルガー)

 

 

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I DON'T WANNA LIVE WITHOUT YOUR LOVE(8CM SINGLE CD)

2015-05-09 20:55:17 | CHICAGO

写真の国内盤タイトルは「リヴ・ウィズアウト・ユア・ラブ」。

リードボーカルは大人の男の色気を切なく情感たっぷりに聞かせてくれるビル・チャンプリン。

このパワーバラードは「シカゴ19」からのシングルカット。

作者はダイアン・ウォーレン&アルバート・ハモンドの外部ライター二人、そして

プロデュースはロン・ネヴィソンというヒット作品仕掛け人達。

1988年発表。

 

カップリングは「「アイ・スタンド・アップ」

こちらも「19」に収録されています。

作者はロバート・ラムとジェラード・マックマン。

プロデュースはチャス・サンフォード。

 

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FUNKY KATO ONE FOR HALL TOUR 2015

2015-05-06 00:23:42 | free form space

元ファンキー・モンキー・ベイビーズのリーダーでもあり自称J-POPヴォーカリスト界の松岡修三(笑)ことファンキー加藤のファースト・ソロ・ホールツアー、札幌公演に行ってまいりました!

連休真っ只中この日に限って肌寒いほどの雨が降りしきる会場のニトリ文化ホールへ。まずはホール裏手駐車場に停車中のかっこいいツアー・トラックをパチリ(写真参照)。

午後4時半開場なのですが、もうすでに大勢の熱狂的ファン達がファンキー加藤Tシャツやバッグなどにそれぞれが身を固めて熱気ムンムン。

先行グッズ販売も好評を得ているようです。とりあえず「ライブ参戦マストグッズカトライト」を購入。

入り口には歓迎を意味するゴージャスなアーチがお出迎え(写真参照)。

その横に、今回のツアー用キャラクター「ファンキーマン」がファンと一緒に撮影できるようにデン!と設置されているのです。

入場前からサービス満点の心使い。

ロビー内では、別世界のようなグッズコーナーが所狭しとゴージャスに店開き。もちろん派手なロックビートがガンガンに流れています。

席についてからじっくりとステージに目をやると、キーボードとコーラスの二人がバックにつくのみのシンプルな構成(コーラスのイケメン、ナオトはファンキー加藤の事務所後輩バンド、ビートガーデンのメンバーでなんとチケットもぎり受付カウンターのところでもニコヤカに立っていました。)

後方中央上段には大きな星型スクリーンが迫力ある映像を届けてくれて

PAからはファンキー加藤がセレクトしたBGMが次々に飛び出してきます。

ステージ床一面にはツアー・タイトル・ロゴが描かれていてド迫力。

BGMに続いてのアナウンスがいやが上にも興奮を煽ります。

PM5:30,まずは長ラン姿の男女2人組が左右からホィッスルを吹きながら現れて、ご挨拶。コミカルな語らいと準備体操(!?)を会場全員とで行い、PM5:45いよいよコンサート開始!

暗転後、重低音轟く中、コーラス&キーボードのメンバーが登場。

直後左右から爆音とともに巨大なスモークがステージを包みます。と、その中から現れたのがこの日の主役、ファンキー加藤!!。

まったくもって心憎いほどの演出効果。そこからは、エネルギー全開、まったく気合を緩めることなく2時間50分(!)全力疾走のライブ。

いやはや、もうしょっぱなからやられっぱなしでしたね。

観客全員がぶっ飛ばされてしまったようです。正直いってあそこまで感動的で熱血漢溢れるステージングを披露してくれるとは思わなかったのでびっくり。ステージング、アクション、歌唱、構成、MC,ビジュアル面など教わる点がたくさんありましたね。

「ファンモン」一人のライブとして考えていた私が甘かった・・・・。

とにかく中途半端で小難しい屁理屈など抜き、ストレートに魂込めたメッセージがこちらにビシビシと伝わってくるのです。詩の内容も若者の心情を代弁するような言葉が次々に飛び出してきて、「これが彼の嘘偽りのない叫びなんだなあ」と痛感。

心優しき兄貴からの応援歌ですね。

序盤数曲を歌い終えるたびに、水の補給以外MC一切無し、すでにTシャツはびしょ濡れ、頭からは湯気が出ていて汗だく。

「この人、マジに一言一言の言葉を大切に噛み締めながら、歌を愛しているんだなあ」と再認識。それにしても強靭な喉をしているなあ。普通の人があれだけのシャウトをやっちゃったら2曲で喉は破壊されちゃうでしょう。そうとうに肉体を鍛えているようで肩や腕、首、足などに見られる逞しい筋肉が過酷な長期ツアーに耐えうる条件を見事にクリアしています。

飛び跳ねて手拍子の要求、腕を振り上げてタオルを全員でグルグルと回転。モニターに片足を乗せて、ペットボトルをがぶ飲みしながらそのボトルやタオルを客席に投げ込む。水を何度もファンに向かってぶちまける。ステージ後方の両サイドからは空気人形の巨大ファンキーマン2体がニューッ!とあらわれて一緒に腰振りダンス。客席のあちこちからは絶え間なく「加藤さ~ん!!」の黄色い歓声が沸き起こる(たまに「お父さ~ん!」と聞こえると本人からジョークが)。

中盤からは、客席とも軽妙なトークを繰り広げて爆笑の渦。寸劇やモノマネも披露。特にこの日のために急遽購入してきたというサングラスをかけて松山千春のモノマネで歌いはじめたときには大受け。引き続き井上陽水、山崎まさよしも歌っちゃうんだからねえ。「札幌くらい自由にやったライブはないなあ」とは本人の弁。コーラス&キーボードのメンバーにまでモノマネを強要してもいました。

 ソロの曲を中心にすえてビートの利いた曲、レゲエ調の曲、いかにもライブのノリを想定して作られたかのようなハードでジッとしていられないような曲、ススキノ風な曲(?・・・この時には怪しい飾りつけが施された特注マイクスタンドを使用)、もちろんファンモンのヒット曲も歌われていましたが、ファンにとって特別に嬉しかったサプライズはまだ発売前の新曲を聞けたことではないでしょうか。

最後は膝から崩れ落ちるように床に座り込んでファンの皆へ感謝の言葉を送ってメンバー紹介、手を振ってステージの袖に消えてゆきました。

アンコールでは、1階客席を隈なく走り回って歌いこみ。

通常よりも1時間は多目なのに、まったくだれる箇所もなくあっという間に終了してしまった迫力ある怒涛のコンサートでした。

 

***SET LIST***

1、リスタート

2、まわせ!

3、紫陽花

4、輝け

5、ヒーロー

6、太陽

7、僕らの詩

8、LIFE IS A PARTY

9、FLY

10、ミュージック・マジック

11、繋がるから

12、希望の唄

13、あとひとつ

14、CHANGE

15、ちっぽけな勇気

16、MY VOICE

:::::アンコール:::::

17、GOOD SHOW

18、終わらない未来

19、悲しみなんて笑い飛ばせ

 

ロビーの出ると、今までステージ後方にてコーラスとダンスの熱演を繰り広げていたビート・ガーデンのマサトが他の二人のメンバーと並んで自分達のCDをメガホン片手に絶賛発売中(写真撮影禁止)。

次の日は札幌駅ステラプレイスHMVにてPM1:00よりインストアライブ(今回同伴した知人ら2人は行ったそうです)。

出口には、あのアーチが裏面から見れるわけですが、そこにはファンキー加藤からの感謝のメッセージが直筆で大きく書き込まれていました。最後の最後まで、ファン第一に考え抜かれた素晴らしいお見送方法ですね(皆、そこで写真撮影や見入っちゃっていて渋滞状態になったものだから、すぐスタッフに「立ち止まらないでくださ~い!」と言われちゃいました・・・・・あれはなんとも難しいものです、ファン心理としては)。

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COLOSSEUM THE COMPLETE REUNION CONCERT&THE STORY OF COLOSSEUM

2015-05-05 01:01:04 | free form space

うるさ型なマニアック・ロックファンがにんまりしそうなバンド「コロシアム」です。

先日、連休を利用してじっくりとこの長尺DVD(計203分)をイッキ見。

当時はブラスロックの枠にはめ込まれてもいたバンドではありますが、その音楽性はどちらかというと全然的外れ。

 

実質活動期間は1968年から1971年。

イギリスの伝説的ジャズ・プログレッシブ・バンド。

管楽器はサックスが1人在籍しておりますが、かなりの部分で吹きまくっております。

もともとクリームに刺激を受けたジョン・ハイズマン(DR)がジョン・メイオール&ザ・ブルース・ブレイカーズ在籍時のメンバーを率いて結成したバンド。

クリームよりもさらに実験的で、シングルヒット性皆無のインプロヴィゼーション&変態的リズムワーク&変拍子が強烈。

当時流行したスーパー・バンドのハシリですね。

とにかく全員が馬鹿テク当たり前、個性が火花散っています。

メンバーチェンジを経て、黄金期のラインナップを迎えるも短命に終わりました。

やはり、若き天才集団は長続きしないようです。

その時の主な面子はDRジョン・ハイズマン(グレアム・ボンド・オーガニゼーション、テンペスト、コロシアムⅡ・・・ETC),VOクリス・ファーロー(アトミック・ルースター、ジミー・ペイジ・・・ETC),Gクレム・クレムソン(ハンブル・パイ、ストレンジ・ブリュー、ジャック・ブルース、ビリー・コブハム、デヴィッド・サンシャス、マンフレッド・マン、ボブ・ディラン、クリス・デ・バー、ジョン・アンダーソン、コージー・パウエル・・・ETC)、Bマーク・クラーク(ユーライア・ヒープ、テンペスト、レインボウ、マウンテン・・・ETC)・・・・

ジョンはジャズ、クリスはソウル(「ハンドバッグと正装」もレコーディングしています)、クレムはブルースと各自の異なる音楽性が奇跡的な化学反応を起こしたようなロックサウンドは今も後続のミュージシャン達に多大なる影響を及ぼし多くのフォロワーを生み出しています。

クレムがコロシアムの方向性に違和感を感じ始めた頃、ハンブル・パイからの誘いを受け、これを快諾して加入。コロシアムのリーダー、ジョンいわく「クレムに替わるコロシアムのギタリストはありえない」と何の未練もなく解散。

クレムはゲイリー・ムーアと並び、第2のジェフ・ベックと注目を集めていたギタリスト。

 

時は流れて、全盛期のメンバーによる奇跡の再結成が1994年実現。

メンバーがいうには「流行の再結成バンド連中は、とっくに全盛期を過ぎた昔の名前で出ています派か、テクニックが衰えて目も当てられない状態みたいなのがほとんどだけど、俺達はよりテクニックが向上しているし、いまだに成長段階にいる」とのこと。

それはこのDVDを見た瞬間に納得です。そこいらにゴロゴロしている若造バンドには絶対に真似のできないイブシ銀のかっこいいプレイ満載。衰え知らずの一挙手一投足に釘付けです。

ルックスも素晴らしいクリスの超官能的ギター(この人の大ファンという私の知人がコロシアムの来日公演を観にいっています)、故ディックはテナーを吹いていたかと思ったら脇に抱えているソプラノ・サックスまでをも同時に吹き込んで見せる大道芸奏法、ジョンも負けじとドラミングだけでもすさまじいのにスティックを巧みに手から口へと順々にくわえてパフォーマンス(よくあんなことをして叩けるものだ。さすが自分はロンドン1のドラマー!と豪語するだけのことはありますね)。

「ヴァレンタイン組曲」「ストーミー・マンディ・ブルース」もいかしていますが、私個人的には「想像されたウエスタンのテーマ」がドツボにはまりました。

これ、故ジャック・ブルースの作品で最初は彼のソロ「ソングス・フォー・ア・テイラー」(1969・8発売)に収録されていたのですが、そのレコーディングにはクリーム時代の盟友、ピート・ブラウンが作詞、故フェリックス・パパラルディがプロデュース、そしてジョンがドラムスを担当していました。マウンテンでもこの曲をレコーディング。

そして元々ジャック、ジンジャーと親交のあったジョンもコロシアムで取り上げています(そういえばこのDVD内で「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」のリフもちらっと弾いています)。クリスのボーカルはオリジナル・バージョンを凌駕するほどの熱きヴォイスを轟かせています。ちなみにコロシアムのキーボーディスト、グリーンスレイドも後の自身のバンド、その名もグリーンスレイドで同曲を吹き込んでいます。

そして、私も1975年に内田ロックンロール裕也氏が仕掛けた「第1回ワールド・ロック・フェスティヴァル・イースト・ランド」に来日出演したフェリックス・パパラルディが歌う「想像されたウエスタンのテーマ」を生で体験しちゃいました!!。

フェリックスが一生懸命観客にアピールしていた言葉が裕也氏の通訳を通じても全く理解してもらえず(裕也氏が「皆、聞いてくれ!」と一生懸命でした)に会場中がしらけムードになっていたのが鮮明に記憶されています。

でもバックを努めていたクリエーションの好演を気に入って意気投合したフェリックスはその後、彼らと共演アルバムを製作、ツアーも行っています。

話を戻して再結成コロシアムのライブDVD(114分収録)、会場は1994年ドイツはケルン・フライブルク音楽フェスティヴァル。

これだけでも垂涎モノなのに、もう1枚のDVDには「コロシアム・ヒストリー(89分収録)」が納められているのですよ!

結成、解散、再結成までを貴重な初期映像&ライブを織り混ぜながら、歴代メンバー&スタッフらのインタビューで克明に辿っていくという失禁寸前(!?)ドキュメント。

残念な事に最近、再びジョンが「コロシアム」の活動を封印してしまいましたが、とにかくこれを見ずして黄金のブリティッシュ・ロック史を語るなかれ!!

 

 

 

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BEN・E・KING 死去

2015-05-04 13:11:46 | free form space

4月30日、アメリカのソウルシンガー、ベンEキングさんが亡くなりましたね。

享年76歳。

私がこの人の名前をはじめて知ったのは、ジョン・レノンがアルバム「ロックン・ロール」内でカバーしてシングルヒットさせた時です(ほとんど日本の方がそうではないかな)。

50年代にドリフーズで活躍後、60年に脱退。

ソロ活動を始めて61年に発表した「スタンド・バイ・ミー」が大ヒット。

多くのミュージシャン達にもカバーされて彼の代表作になりました。

私もこの曲をコピーしたことがありますが、聴いた瞬間に即演奏できちゃうくらいにシンプルな構成。

オカチャンも心底、敬愛しているようです。

さて、写真は1986年に製作された名作映画「スタンド・バイ・ミー」

巨匠ロブ・ライナーが監督。

原作はなんとあのスティーブン・キングで

彼の自伝的作品。

誰もが自分の少年時代に重ね合わせてノスタルジックな気分に浸れる事請け合い。

田舎町に住む子供たちの冒険物語。でもそこはさすがスティーブンです。

列車にはねられた子供の死体を発見して英雄になろう!とたくらんだ4人の少年達が旅にでかけるのです。

道中、個性の違う少年のドタバタ喧嘩やホロッとさせられるシーン、特にヒルがパンツに中に入って失神する場面で爆笑し、危うく汽車にひかれそうになるシーンもあってあっという間の85分です。

ガキ大将役には故リバー・フェニックス(さすがにいい面構え)、文学少年が大人に成長後の役にリチャード・ドレィファス、不良青年のボスにはキーファー・サザーランドが演じています(子分役にこれまた無名時代のジョン・キューザック)。

キーファー(ドナルド・サザーランドのご子息)はこの頃、まだ売り出し中で、ずっと後にヒットシリーズ「24」で貫禄の主役を演じてスターの座を確立します。

彼、実はテリー・キャス未亡人の夫だった時もあります(その後、離婚。でもテリーの愛娘の結婚式には出席してくれて祝福してくれたそうです)。

さて、映画「スタンド・バイ・ミー」の主題歌には当初カバー曲を予定していたそうですが、結局ベンEキングのオリジナル・バージョンを使用。

ベンは夫婦でこの映画を観にいって自分の曲が劇中に流れてきた時、たいそう大喜びだったそうです。

この曲がラストシーンで最高の効果を発揮しています。心に染み入る名曲、名作。

 

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芝加苛合唱團第三輌

2015-05-03 04:49:30 | CHICAGO

これは珍しい、中国製品「シカゴⅢ」です。

バンド名、アルバム名に当てはまる漢字が一部検索できなかったので似ている漢字でごまかしてみました(笑)。

雰囲気でご容赦を・・・。

2枚組なのに、見開きジャケットではない・・・あ~あ。

紙質もチープでペラペラ。

めちゃくちゃに薄い。

この粗悪感がかえってマニア心をくすぐりますね。

オリジナル・ジャケットは両面に同一のロゴで統一でしたが、こちらの裏面には収録曲の全歌詞が記載されています。

「身歴馨」「第一唱片」「隻音帯」って書かれているけど意味不明・・・。

レーベルは「FIRST」という会社。

「第一唱片」という漢字がここにも確認できます。

A面は「第一片」というのですね。

「民国60年4月出版」との文字もあります。

さあ!それではお楽しみの曲タイトル表記ですよ。

ざっとみて、面白いトコをピックアップ。

「孤独なんて唯の言葉」は「沈黙就是語言」

「火星へのモーターボート」は(これ自体タイトルがユニーク)「到火星的馬達船」

「FREE」は「自由(これしか表現しようないよね)」

「FREE COUNTRY」は「自由国家」

「AT THE SUNRISE」は「当太陽昇起時」

「MOTHER」は「母親(ごもっとも)」

「LOWDOWN」は「境過不佳」

「仕事に出よう」は「離開去工作」

「堕落」は「落下(???)」

「DREAMIN’ HOME」は「夢中的故事」

「CANON」は「循環曲(!!!)」

「ONCE UPON A TIME」は「従前」

「PROGRESS?」は「前進?」(!?)

などなどです。面白いでしょう。

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HEARTS IN TROUBLE(8CM SINGLE CD)

2015-05-03 02:51:33 | CHICAGO

1990年代を中心に日本国内では特に猛威を振るったシングル盤がこの8センチCD。

アナログ盤(ドーナツ盤)に取って代わってこちらが主流になりました。

このシカゴのシングル「ハーツ・イン・トラブル(5:17)」は1990年のカット。シカゴ・ロゴは使用されていません。

作者は力強いボーカルを披露しているビル・チャンプリンと、デニス・マルコスキー&ケヴィン・デュークス。シカゴのオリジナルアルバムには未収録で、2003年に発売された超豪華ベストアルバム「ボックス・セット」にリマスタ-されてめでたく初収録。

映画「ディズ・オブ・サンダー」のサウンドトラックにはもちろん収録されています。イントロに響きわたる渋いブルースハープの音色もシカゴにしては異色ですが、どちらかといえばビルのソロ作品的印象が濃厚。

プロモビデオも製作されていますが、シカゴのメンバーは見当たらず・・・・(映画のシーンはもちろんインサートされています)。

当時「トップ・ガン」の大ヒットで一躍トップ・スターの仲間入りをしたトム・クルーズがカー・レーサー役に挑んだアクション巨編映画です。

サントラ盤にはシカゴ以外にも超大物ミュージシャンらが多数参加。よってレーベルの関係上、懐かしやCBS/SONYからのリリース。

同時収録曲の「カー・ビルディング」(インストウルメンタル)は映画音楽の作者でもある巨匠ハンス・ジマー作。2:36。

 

 

 

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