この浅草橋オールディーズナイトは個性溢れるバンドが馴染み深い音楽を演奏するために北海道中から大集結する名物イベント。
今年は初出演含めて31バンドがエントリー(土日の2日間)。
2004年から始まり、10回目からは現在の潮風漂う小樽マリン広場に場所を移しています。
飲食ブースやフリーマーケットも出店。
約500のテーブル席を用意して皆様のご来場をお待ちしております。
さあ、後半戦に突入ですよ。
9、17:00~17:20
「高島ブルージーンズ」
小樽から2年連続2回目の登場の5人組。
地元を愛する高島北山中学校時代の同級生と、その妻とで結成。
60歳後半のメンバー達が一同に集ってプレイ。
ジャンルはヴェンチャーズ&寺内タケシとブルージーンズなどなど・・・・・・。
懐かしのサウンドを豪快に繰り広げてくれた、インストゥルメンタルバンド。
ドラム、ベース(ジャズベース、サンバーストカラーのボディにローズ指板。フラットピッキング)、そしてツインギター(白のゴールドパーツ仕様ヤマハSGV700ブルージーンズモデル!。もう一人は愛器ブラックのボディカラー、ローズ指板のストラトキャスターを弾いています)。
そして紅一点ヤマハのキーボード・プレイヤーは先述のとおりメンバーの奥様。
驚いたことに結成50年だとのこと!!
気心の知れた仲間達とで延々活動継続していたら、あっという間に半世紀を迎えたのだそうですよ!
是非とも、バンドが長続きするコツを伝授させて欲しいものだ。
メッセージ「今や天然記念物になりそうなバンドです」
しかし、ヴェンチャーズ・カバー系バンドの多い事。
大人バンドのライブ・イベントには,必ずといっていいくらいに出演していますね。
日本中に一体全体ヴェンチャーズなどのコピーバンドはどれだけ存在するのでしょうかねえ!?
おそらくビートルズと1,2を争うんじゃあないかなあ・・・。
それも当たり前といえば当たり前でしょう。
60年代前半、世界中に吹き荒れたエレキブームの火付け役ともいえるバンドなのですから、ヴェンチャーズを神のように崇拝するギター小僧たちがその後成長しても変わらず追いかけているという気持ちもいたいほどにわかります。
なんたって理屈抜きに「テケテケテケ~ッ!」で、皆やられちゃったんだからね(笑)。
「さあ!のったら手拍子をよろしく!!」
アニマルズの「朝日のあたる家」でスタート。
開巻からいきなりマニアも思わず唸っちゃうようなこだわりセレクション。
意外ですね、ここにこれを持ってくるなんてビックリ。
目の付け所が一味違うね。
どこまでも熱い連中です。
ストラト・ギターの方がMCを担当。
「ありがとうございました!え~みなさん、こんにちは。前のバンドの方達・・・・今の若い方はテクニックがありますね。凄いな。
私たちは平均年齢が68~9歳。なんとかこれからもがんばりたいと思います。よろしく!最後までいくぞ~!!」
2曲目は「さすらいのギター」
ザ・ヴェンチャーズ・ガールとして人気を博した小山ルミの大ヒット曲。
ヴェンチャーズは、歌謡界にも多大なる影響を与えていたのですよ。
私が中学生の時、友人達と海水浴キャンプに行った際、一日中、ビーチでこの曲が流れていたのを思い出しました。
つまりラジオやテレビ以外にも、海に山に街に車中にと夏の間中、どこへ行ってもひっきりなしに流れていたものです。
思わず胸がグッと熱くなるほどに灼熱の太陽が蘇る。
ステージでは往年のギター少年2人が、競ってノーキー・エドワーズ役を嬉々として演じています。羨ましい。
お次も過激だ!
メドレーで「バンブル・ビー・ツイスト」
これはロシアの作曲家リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」をアレンジしたもの。
ほんとうに蜂が忙しく飛び回っている情景が目に浮かぶようだ。
それを必死の形相でフレット上のポジションを目で追いかけながらのプレイ。
そりゃあ、ヘトヘトになったことでしょう。
しかし言葉少なに怒涛の疾走ライブを、最初に公言したとおり実現させていくのです!
それでもタイトなドラミングを後半でフューチャーして、雄叫びをあげ見事に終演。
このバンド、去年の夏ライブではちょっと消化不良気味な面も見受けられたのですが、今回はそれとは比較にならないほどに、グッとまとまりがあって一体感を醸し出し成長の痕跡を覗かせています。
恐るべし5人衆、今も健在だ。
「次いきます!パイプライン!」
遂に出た!テケテケテケ・・・・ジャーラア~ン!といえばこれ。お約束の決定打。
焦らしに焦らした挙句にやって来た定番のギター・サウンド。
絶対に外せないビッグナンバー。
思い切りサーフィンやりたくなっちゃうね。ボードや波に乗るのって、とても難しいんだけどさ・・・・。
これをいきなり聞かされたら、いつどんな時にでも、ハワイが目に浮かんできちゃって、今すぐにでも飛んでいきたくなっちゃう。
特に雪深い土地に生まれた道産子ならば尚の事憧れの島。
どのパートも耳に馴染みのある懐かしの旋律だから、ついつい口づさみたくなるのです。
他のバンド・ギタリストも我慢ができずに、客席で自分のギターを手に一緒にフレーズをなぞっています。
その気持ちは、よくわかります。
あの熟年世代の肉体の(失礼)、どこにあれだけのヴァイタリティーが湧き出てくるのか?不思議です。
やっとたどり着いたラストは「イエロー・ジャケット」
序盤ではドラムのリム・ショットが主役。
ところが一転してインデイアン・ビートに豹変。
いきなり攻撃的なギターがコードを掻き毟って炸裂。
満を持して飛び出したのは、「待ってました!」とばかりのエネルギッシュなドラム・ロール。
ドンドンとまくし立て、スネアを中心に満面の笑みで叩きまくっています。
素早いスティックさばきが正確無比でお口あんぐり状態。
ギターがピックスクラッチ、スプリング・リバーブ、そしてミュート奏法など、古き良き時代の空気をそのまま運びこんでくれました。
磨きのかかったフィンガリングで、鮮やかに爪弾かれていきます。
軽快にワウペダルを駆使して、うねりまくるギター・スピリット。
ギタリストの教科書みたいなステージですね。
ベーシストも負けてはなるものか!とハイポジションにて見事なラインを描いて誇らしげに自己主張。
昔とった杵柄だけに、演奏しながら無意識に、ほろ苦くも甘ずっぱ~いバンドマン感覚が蘇ったみたいです。
MCも控えめのノンストップ・ライブ。
ダンスに興じるオーディエンスも5~6人からドンドンと膨らんでいきました。
観客席で大人しく観戦していた人々も、アベさんが半強制的に最前列フロアへと引っ張られていきました(笑)
次回ライブでは加山雄三の曲も飛び出してきたりしてね!期待します。
10、17:30~17:50
サンライズベンチャーズ(ベンチャーズ)
小樽から6年連続6回目の出演。
バンド名の由来をヤチヨ嬢が説明・・・・「日立家電に勤務している仕事仲間の集まりだからなんだそうですよ!」
これは初めて知りました。なるほど!
全員男性のメンバーで4人編成(DR&G&B&TS,G)。
ドラムの方はキャップもTシャツも黒い「YES」のロゴ入り。そうなのですよ!プログレッシブ・ロックのYESも大好きなんでしょうね。きっと普段は変態的な変拍子もバッチバチに叩きまくるのでしょう。
さて、こちらのバンドも前に出演した「高島ブルージーンズ」同様に、一世を風靡した往年のGSを奏でるんだけど、定番の曲はあえて外してひじょうに通ウケするものばかりをセレクトしてきました。
差別化を意識的に図ったのかな・・・・?
また面白いところでは、曲によってギタリストがサックスをプレイする場面もあるのです。これが1番の特徴であり売りかな。
1曲目はスペインが生んだ曲で、50年代にペレス・プラードのマンボ・アレンジで有名になった「闘牛士のマンボ」
意外性狙いではなく、団塊の世代でもある彼等が心からやりたかった曲なのです。
「はい、どうもありがとうございます。この曲を知っている人は間違いなく70代でしょうね(笑)。次の曲はフランスの2枚目俳優アラン・ドロン主演の映画から・・・太陽はひとりぼっち(私はこの映画を観たことあります)」
3トーンサンバーストのストラトキャスター(メイプル指板)を弾くギタリストが、スプリング・リバーブ全開で響かせるイントロにのって熟練のドラミングがはじまりました。
もうお蔭様で、気分はすっかりと60年代にドップリですよ・・・・。
ベーシストも3トーンサンバーストのジャズ・ベース(ローズ指板)。
立て続けに、サックスが主役の楽曲が演奏されました。
3曲目で本格的なベンチャーズ魂が炸裂。
日本ではベンチャーズ・ガールの一人、小山ルミが歌って大ヒットしたマスターピース「さすらいのギター」です。
「あなたに全てを奪われた私~♪」
もちろんここではインストウルメンタルで、歌メロを白いモズライトを手にしたギタリストが担当。
年季の入ったヒトトキが続きます。
「ヘイ、サンキューベリーマッチ。はい、どうもありがとうございます。古い曲ばかりで恐縮です。」
とんでもない。こういう一服の清涼飲料水的な体験は、なかなかお目にかかれないから貴重ですよ。
「10番街の殺人」は山場に持ってきました。このバンドにとっては一番相応しきナンバーの登場だ。
またもやベーシストが、テナーサックス奏者にパートチェンジ。
当然モズライト・ギタリストがベーシストに変身。
この日出演したバンドの中では一番渋い音楽ばかりを聞かせてくれます(それは本人達も認めていましたよ)。
「はい、どうも。激しい曲ばかりが続いたのでちょっとここいらで小樽らしい雰囲気を醸しだす曲を・・・・。赤い夕日・・・う~む・・・今はねずみ色かなあ??!!・・・・・・」
1935年イギリスで発表された「夕日に赤い帆」でも、テナーサックスの音色が艶かしく咽び泣く。
曲のムードに合わせてか、衣装もグッと渋めに決めている。
「いつもは薔薇の花を胸にさしているんだけど、今日は忘れてきたそうですよ・・・」
紳士の振る舞いは、曲ごとのお辞儀と懇切丁寧なる解説にも如実にあらわれています。
徐々に蒸し暑くなってきたのか、ウチワを扇いでいる観客が増えてきました。
「はい、この人数だと時間的な制約があります。ここで最後の曲となります・・・・・イエロー・ジャケットとドライヴィング・ギターのメドレーです!」「オー!!」
永遠の金字塔が、満を持してここで飛び出してきた。
ツイストで腰をひねる観客に合わせてか、低くかがんでギタリストもまくしたてるようにガンガンとへヴィーなピッキング。
これで思いっきりトドメを刺されちゃいました。
思い描いていたよりも数倍アグレッシブなパフォーマンスを演じ切ってくれました。
「はい!また来年もお会いしましょう!」
優雅にカモメ達もリズムやフレーズに合わせて上空を旋回・・・・・・・。
****はい!ライブ・レポートのパート4はこれにて終了。まだまだイカしたバンドたちが続きますよ。
続きはパート5でね~~!!****
一般的には、9フィート(約274.3cm)以上のロングボードと、ショートボードに分かれている。長い間9フィート以上あったボードが短くなり始めたのは1968年のことで、その後わずか数年でどんどん短くなり、1971年には5〜6フィートの板が出てくる。
スタイルや用途によって、様々な長さ、形状の板が使われている。大波用のガンや、ショートボードでロングのような形状のエッグノーズボードなど。 ロングボードとショートボードの中間に位置するものがファンボードである。ファンボードは海外では「HYBRID BOARD」と呼ばれている。
発祥以来、木の板であったが、戦後から現在に至るまで、発泡ウレタンフォームをガラスクロスとポリエステル樹脂で包んだものが主流となった。
アメリカ合衆国の「クラークス・フォーム社」製のブランクス(大まかな外形と組成を指定できる基材)が、市場の大きなシェアを占めていたが、同社が今世紀初頭に突如倒産し、業界は一時的に大きな混乱に見舞われた。「クラークスのブルーで6'10のボックス・フラットボトムの…」等という共通認識に基づく大まかな指定が不可能になり、数十年に亘ったブランクス製造のノウハウや技術的な蓄積が突如失われたためである。しかし、このために新素材の開発研究などが進んだ(そうせざるを得なかった)という側面もある。
エポキシ樹脂(ポリスチレンなど)のフォームを使用したり、近年では、カーボンファイバーをエポキシ樹脂で包んだり、空洞ポリプロピレン(ハイドロフォーム)をカーボンファイバーで包んだ中空ボードなど、より強度のある軽いボードを作る試みもされているが、50年以上大きくは変わっていない。
通常は、シェイパーあるいはマシンによってブランクのフォームが削られる。長さ、幅、厚み、アウトライン、レール形状、ロッカー(ノーズとテールの傾斜)、テール形状で大きく性能が変わる。
サーフショップには、その地域に適したボードを置く傾向がある。そのような一般的なボードを乗りこなして行くうえで、自分の求めるところが明確になってくると、ショップや、あるいは直接シェイパーと相談し、ボードをオーダーするようになる。 オーダーボードはカラーリングやマーク/ロゴの配置なども指定でき、有名シェイパーのコメント(直筆で「自分の名前」宛に…など)を書き込んでもらう事も可能で、1種のステータスとなりうる。サーフィンをスノビズムの対極に置く認識から、このような状況を嫌い、あえて全くカラーリングやマークなどの無い真っ白なボード(既製品では在り得ない)をオーダーする場合もあるが、これもステータスの誇示となりうると指摘する向きもある。
モールドボードなどと呼ばれる金型を使用し、大量生産されるような製品もある。
masa's art chicago logo respect gallery
****第3弾ライブレーポートのはじまり、はじまり~!!****
6、15:20~15:40
midnight crisis
ジャンルは、J-ROCK(伝説のバンド、カルメン・マキ&OZから4曲を披露)
札幌から3年連続3回目の出演。
札幌のバンドだけど、ひんぱんに小樽界隈のライブイベントへも出演しています。
そうそう、去年の春先「歴史音楽紀行ライブ小樽運河プラザ」でもSTAとタイバンしましたね。
男性陣が女性シンガーひとみ嬢を前面にフューチャーする、イトウさん率いる5人組によるバンド形態。
しかし音の方は、今までとはガラッと雰囲気一変してへヴィーな個性派ロック。
この非常にユニークなバンド名は「中年の危機を意味するミッドライフ・クライシスにリーダー・ナイト君のもじりで遊び心を加味したのだそうです。これが自分の本当に求め続けていたことなのか・・・・・?と人生半ばに差し掛かった頃、80%以上の人が経験するのだそうです。重たい意味を含んでもいますが、俺達、本当に大丈夫??という特有のギャグなんだとか」
男性のバンドマン達は・・・キーボードにカトちゃん(ローランド)、ベースはニシやん(フェンダーのプレシジョン。ホワイトボディカラー。ローズ指板。ピックガードなし。ストラップも布製フェンダーの白)。
夏向きな水色ボディカラーのギターを弾くのはリーダーのナイト(騎士)イトウくん!(去年の北運河ライブではムスタングを使用。ちなみにメタリックダークブルーのボディカラー。去年の8月は音符型ストラップだったけど今回はギターに合わせて水色のものを使用。コーラスも兼任。去年の夏はギター・セレクションもだけどカート・コバーンが好きだからなのかニルヴァーナの黒いTシャツを着用していたね。もう一本はミュージックマン。ナチュラルボディカラーでローズ指板)。
更には持込みでオレンジメーカーのギター・アンプヘッドを設置してます。
バンドの名付け親もナイトくん。何事にもコダワリ抜かれたアイディアが満載です。
そしてドラマーはムカイハラくんという編成です。
はい、もうお気づきでしょう。
4番目に出演したREMIXのギター・ナイトくんと、ベースのニシやんはここでも掛け持ちなのでした(笑)
心底、2人はライブがお好きなんだねえ~!
バンド入れ替え後、早速音出しがはじまったのですが、驚いたことにベーシストのニシやんがいきなり「ダダダダダン!」と聞きなれたラインを弾きだした。「あれ・・??!!」
ミキサースタッフも、私が提出したセットリスト表を手にSTAのもとへと飛んで来た!
「STAと、もろに曲がかぶってるしょ!」
STAのメンバーたちもガヤガヤ・・・。
「でもブラスセクションがいないねえ。あ、俺もそういえばこれを、3人編成でヴィンス・ニール・ヴァージョン・へヴィメタルサウンドでライブをやったことがあるから十分に可能だよ」
結果はといいますと、その曲はやらずじまいで取り越し苦労でした。
ということは、あれ一体全体何だったのだろうか?
STAを意識した?単純に好きなフレーズだから指ならし?急遽ボツになった??・・・不明のままであります・・・。
ところが・・・・・この日、STAがライブを終えて舞台裏でマサがくつろいでいると、ニシやんが話しかけてきたのです。以前にもチラッとお互いに名刺交換をしたこともあるのですが、彼は熱烈なるシカゴ・ファン!!(Ⅶまでの限定だけどね!)
で、早速その場で意気投合しまして、ヤスも交え非常にマニアックな会話でしばし盛り上がってしまいました。
いつかコラボレーションしよう!と固い約束を交わし、数日後にはそれも実現の運びとなりました、超ハヤッ!!まあ、その辺のことは後日にでも機会を伺って発表しますね!
「午前1時のスケッチ」でライブ開始!・・・・オープニングナンバーでは超絶技巧派のキーボード・ソロを織り交ぜつつも、女性シンガーひとみ嬢が男性顔負けなパワフル・ヴォイスを聞かせてくれます。
春日博文役のギタリスト・ナイトくんも足元のエフェクターを巧みに使い分けて、ヴァリエーション豊富な音色を紡ぎ出していきます。
引くところ、グイッと目立つところとのメリハリがクッキリとしていて爽やか。
選曲もひじょうに渋い。その筋モンにとっては感涙に溺れちゃうほどの曲が目白押し。
ジャパニーズハードロック黎明期バンドからの、こだわりにこだわりぬかれた美味しい部分ばかりをチョイス。
ストレートなる迫力で聞かせてきたかと思えば、難攻不落なる複雑展開に雪崩れ込んで様式美を構築。
もうこの辺に差し掛かった時に「この曲目に長い夜はあわないよね」と納得したSTAでした。
2曲目では、場面転換してドラマティックにしっとりと。
「まだまだ明るいけれど、眠ってもいいですよ(笑)
照明も煌びやかになってきたしね。
もう7月だけど、6月の歌をやります・・・今日は天気に恵まれて良かったですね・・・まったり系で・・・・・空へ」
ギターの後方に置かれたスペアギターは結局使われなかったんだけど、見るからにいい音が出そうだ。
それは、ピンクのボディカラーがインパクト抜群なストラトキャスター(ローズ指板)。ピックガードにはユニオンジャックがデザインされていて見栄えも鮮やかな1本。
ギタリストならば誰もが気になっていたんじゃあないの?
それにしても、70年代に日本人離れした、これだけ圧倒的にスケールのでかい曲を生み出したカルメン・マキ&OZは偉大だなあ。
一部のコアなファンを除いて、あまりにも過小評価され過ぎだ。今の時代だからこそ改めて再認識されてしかるべき。
ミッドナイト・クライシスの存在は貴重極まりないよ。
そうこうしているうちに、メドレーでそのまま3曲目へ。
繊細で叙情的なピアノの旋律が延々と奏でられる。
あれれ・・・??どこかで聞いたことがあるよ。
これって「六月の詩」でしょう。
延々と進行する横ノリのミディアム・テンポによる重低音。
こういう展開表現もあるんだね。あまりもの力強さに目から鱗状態でビックリ。
更に衝撃的だったのが、淡々と説得力十分の熱唱を支えるバックの演奏。
もろにドラマティックなるアメリカン・ハードロック仕立て。
そうです、ちょっぴりとブルージーな知性が漲る魂のリズム・アレンジ。
なるほどねえ。鬼気迫る迫力は、新たなる発見だ。
途中ギターソロをはさんで、コロコロと目まぐるしく曲調が変化。
縦横無尽に駆け巡るロック絵巻。
もうここまできちゃったら、ジックリと腰をすえて聞き入っちゃおう。
起承転結のメリハリが極限に達した時、フィナーレともいえる「私は風」に突入。カルメン・マキ&オズの代表作品。
ヒステリックなほどのシャウトで怒涛の連続。
イントロからエネルギッシュかつ、プログレッシブな流れで雪崩れ込んでいくパワフルなる大作。
メンバー達が一致団結して取り組まなければ、即座にほころびが露呈してしまい崩壊の危機に瀕してしまうような複雑極まりない曲。
とにかく次々と目まぐるしく豹変する構成には脱帽。
起承転結がはっきりと描かれている芸術的な作風が絶品。
でも、このバンドにピッタリとフィットしていて、余裕で溶け込んでいましたよ。
「どうもありがとうございました!」
う~む・・・・聞き応えあったなあ。
余談ながら・・・・・実を言うと私は高校生の時に、故・内田裕也氏主催「第一回ワールド・ロック・フェスティヴァル」でカルメン・マキ&OZのステージを札幌は真駒内アイスアリーナで見ているのです。
マキさんのカリスマ然とした女王のような佇まいがメチャクチャにかっこよかった。
カーリーロングヘアに真っ白いフリルのロングドレスと片手にはタンバリンを持って絶叫する姿には惚れ惚れしちゃったよ。
あのスタイルとエキゾチックな顔立ちも魅力だった・・・。
だって私が小学生の頃、暗いフォークソング「時には母のない子のように」のヒットで登場したイメージがあったからねえ。
その徹底した声域の広さも凄かった。
グランド・ファンク・レイルロード2度目の来日公演でもOZは前座を務めていましたね。
活動内容からして、すでに海外へと視野を向けていたのは明らかでした。
OZ解散後も、私は1981年に久保講堂で本格派ジャパニーズへヴィーメタルバンドの「5X」を見ました。
この時のマキさんはTシャツ姿。
ベーシストはリッケンバッカーをプレイしていたキンタさんだった。
「夜のヒット・スタジオ」にレディース・ロックバンドのショーヤが出演した際に、ボーカルの寺田恵子嬢が「カルメン・マキさんを尊敬しています」と言った途端にマキさんがスタジオに登場。
寺田恵子嬢は感動のあまりに号泣してしまい、マキさんにあやされるというシーンがあったなあ。
まあ、そのくらいカルメン・マキさんは、日本における女性ロック・シンガーの草分け的な方なのですよ。
7、15:50~16:15
「沢田研二COVERクラブバンド」
ほどよくステージが温まった頃に、7番手のジュリー・コピーバンドが満を持して現れました。
2年ぶりで5回目の登場!
と言ってもマサの友人達による男女混合の6人組み「沢田研COVERクラブバンド」だよ。彼らとは2015年8月23日(SUN)小樽・北運河サウンド・エナジー、そしてつい先月のSTA企画「リブレーション」ホットタイムでもご一緒したばかりだよ。
そもそもバンド結成時は4人組み。その後、伊達男のテッチャンがギタリストで加入して5人組み。
以降もメンバーが入れ替わり立ち代わりして、いつの間にやら7人というゴージャスな布陣に落ち着きました。しかも色っぽいレディが2人も在籍しているし。
カズくん、両手に花の状態だ。これには深い意味が含まれているのだ・・・。
カズくんVO,カサくんG(黒のストラキャスター。メイプル指板),ニーノくんDR(ワイヤレスマイク),チャッピーくんB(黒いアイアン・メイデンの黒Tシャツ着用。これを着てこの間G-HIPでメイデン・カバー・バンドのライブ出演も果たしたそうだよ)。、ユカピョンKB(ローランドVR-09。彼女はNCRでも卓越したプレイを見せ付けてくれた売れっ子)、タクミ嬢CHOという編成でSTAとは古い付き合いの連中ばかりです。ギター&CHOのオリジナル・メンバーのヒコは直前になってプライベートの用事があり残念ながら欠席となりました。その分、カサ君が一人二役八面六臂の大活躍でして、ものの見事、豪快に演じていました。見せるところはしっかりと見せる姿勢は脱帽モノ。(相変わらず毎月ヒコのライブスケジュールはビッシリだけど・・・・笑)。
ベースのチャッピーくんは黒のメタリカキャップ姿。スニーカーとリストバンドも黒で統一。愛器スクワイア・ジャズ・ベースを渋くフィンガーピッキングでプレイするというスタイル。こちらは青のボデイカラーなんだけど、年季の入ったペインティング。(ローズ指板仕様)
カズ君はいつもギター&ボーカルなんだけど、今回は歌のみに専念していました。
彼はキャロルのコピーバンドもやっていて、そちらではジョニー大倉役に徹しているからバランスとしては正解ではないでしょうか。
ちょっとワイヤレスの電波が混線したのかなあ??ノイズが一瞬発生したけど、速やかなるスタッフによる対応にて、問題は解決。
ステージサイドからカズ君がスタンバイオーケーとばかりに、スタッフへアイコンタクトを送りました。
な、な、なんと、彼等は先月とほとんどの曲を入れ替えてきたよ!。
驚くべき徹底振りだ。バンド一丸となって相当なるこだわりと鍛錬を積み上げてきたのでしょうね。
感心しきりで、とっても勉強になるよ。
意外なるセレクションともいえる「麗人」でスタート。
まずはカズくんの歌声が、ジュリーの声質にソックリなのでビックリ。いつ聞いてもそう思うよ、正直な話。これは特筆すべき重要な点。ここが肝だ。
「あれもタブー、これもタブー!」のフレーズでは右手を掲げる。
ブラック・リストのヒロくんもコブシで応戦。
カサくんも歯切れの良いギターカッティングで応戦。
故・井上堯之御大のポジションを一身に担っているだけあるよ。面目躍如だ。
タクミ嬢はセクシーに悩ましく投げキッスを観客にサーヴィス。
妖艶なる雰囲気が絶妙この上ない。
細かなメロディ・ニュアンスまで計算されつくしています。年季の入り具合が別格。
写真を見てくださいな。カズくんのいでたちに注目。回を重ねるごとにドンドンとファッショナブルになっていく。
目にも眩しいほど鮮やかなる白を基調に帽子、開襟シャツ、ベルト、パンツ、シューズに至るまでを統一。
いよっ!似合っているよ。後家殺し!ポイントに黒のサングラス。タイは情熱の赤でバッチリ。極め付けは超派手なデザインのジャケット!これが決定打だ。
どうだ、参ったか、とでも言いたげな佇まい。もうこれ以上ないというくらいの豪勢さ。
でもカズ君、序盤から熱演に次ぐ熱演で白熱したのか、早くもジャケットを脱ぎ捨てた!おお、豪快!
さすが北海道のジュリーだ。
熟年の名物シンガー、ダンディー杉ちゃんも次の日に出演を控えていますが(要注目)、このバンドとの曲目被りを危惧していたためなのか、モノも言わずズッと食い入るように一挙手一投足をかぶりつきで熱視線チェック。後方のテーブル席にてリスペクト精神を思い切り込めて。早々と前日に小樽入りしているのですよ。
皆、研究熱心だよね。
「はい!どうも皆様、こんにちは!午後のヒトトキ、盛り上がってますか?。ここは我々、5回目の出演・・・・ですよね??。皆様に喜んでいただき本当に感謝しております。中々出演の都合がつけられず申し訳なく思っております。本日はよろしくお願いいたします・・・・・ストリッパー!」
舞うように煌びやかな女性メンバーと、ストレートスタンドにセットしたシュアーの骸骨マイクを手にするカズくんとの絡みに刺激を受けたのか、ユニオンジャックの白Tシャツを着たカサくんもトリルを延々とさりげなく繰り広げて自己主張。
女性2人の統一されたドレスも、いやが上にも目を引きます。
真っ赤な情熱の薔薇がプリントされたヒラヒラドレスに黒いカーディガン。でもね、そのドレスを彼女達は黒と白というデザインで振り分けているという中々なお洒落さ加減でしてナイスですなあ。その細やかなハイセンス、ステージ映えするよ。
先月もボタンがシングルとツインの違いだったんだよね。
タクミ嬢は一時たりともジッとせず、かっこよくダンサーとコーラス・ガールに徹しています。
カズくんとの相乗効果で、数倍の威力だ。
そのカズくんは去年、ヒコたちとキタエールへ本家のジュリー・コンサートを観にいったのだそうです。
でも有名なヒット曲はほとんど歌ってくれなかったのだそう・・・。がっかり・・・・。
この件は数年前に女性ファンとの間で、ひと悶着ありましたよね。まあ、無事にコンサートをやってくれただけでも良かったと思いましょう。そしてその分はカズくんが、不満鬱積している人たちに向けて盛大に伝承していけば良い話なわけで。
なんたって30曲は持ち歌があるんでしょう!
「いやいや・・・これで声が・・・・なんかね・・・・・はあ~~・・・・(溜息・・・・・笑)ジュリーの前妻が伊藤エミさんということなんで・・・ここでザ・チューリップ、おっと違った、ザ・ピーナッツ(大爆笑)・・・準備はオーケーかなあ?・・・・メドレーで2曲コーナーに突入!!」
(ちなみにジュリー現在の奥様、田中裕子さんはなんと札幌西区育ちなんだよねえ!)
ここでカズくんはキーボードの位置に移動して、ユカピョンがセンター・フロントにてタクミ嬢と並んでポージング。
カズくんはここで密かに英気を養うのだ。
2人の歌声が、寸分の狂いもなくピッタリな「ナオミの夢(ヘドバとダビデ)」
70年前後に青春を送った当時のヤングたちでこの曲を知らない者は皆無でしょう。
これ、オリジナルはグループ名が示しているとおり男女によるデュエット。
でもタクミ&ユカぴょんによる堂々たる歌いっぷりも全く違和感なし。腰振りダンシング。
カズとはまた違った魅力を、男性オーディエンス達と往年の音楽ファンに向けて振り撒いております。
若い世代にもかえって新鮮に響いたのでは・・・・。
個人的にザ・ピーナッツと言えば、私のお友達バンド「ビアプリーズ」が真っ先に思い出されますが、歌姫ルチュに負けないくらいにこちらも艶やか。
転調してドラム・フィルのハイハットシンバル連打から、アップテンポに場面転換「恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)」
振り付けもキュートにこなして歌詞の「2人だけの~」では指で2を指し示す。
ウットリするほどに流麗なツインボーカルに魅了されちゃいました。
一服の清涼飲料水・・・・・・ステージ進行にメリハリを付ける意味でも正解。短い時間ながらも至福のヒトトキ。ハーモニーもユニゾンによる掛け合いも衣装も飛びっきりいかしてるよん。
数年前、このバンドでの小樽・屋外ライブ時(8月の北運河サウンド・エナジー)ではマナーの悪い観客がステージに登ってきてマイクとタンバリンを奪っちゃって一時騒然となりましたが、すぐにスタッフになだめられ後方に降ろされて事無きを得たことがありました。お互いに節度ある大人同士なんだから最低限のルールだけは守って皆で楽しもうじゃありませんか。まあ、その人も悪気はなかったと思うんだけどね・・・・・ノリ方の表現方法が・・・・熱狂してたのはいいけれど感動の伝え方がよくわからなかったというか。どのバンドも多忙の合間にスケジュールの調整をして、たっぷりと時間をかけアイディアを出し合い、練習に汗水たらし、この数十分の本番に思いのたけ全てを託して望んでいるわけですからね。いわばステージ上はミュージシャンにとっての聖域なわけです。その場はどのような人でも無断で土足で踏みにじる事は決して許されません。もちろんこの日のオーディエンス達は愛すべき奴らばかりだからノープロブレム。
「よっしゃー!!はい、皆さん、あと35曲あるよ~!嘘、嘘、ないない(笑)・・・・・酒場でDABADA!!」
故・井上タカユキさんによるトリッキーなギターリックが跳ねまくっていて鮮烈で印象的なんだよなあ。
ここら辺に辿りついたらカズくんはもうすっかりと思い切りジュリーになりきっている。いやもうすでにジュリーが乗り移っている・・・・。ジュリーが降臨!
ハンドマイクに持ち変えて、お約束の右足振り上げポーズ。あららら・・・前方のお客さんも一緒に真似しているよん。意気投合だ。
カズくん、本当に心の底からバンドスタイルが大好きなんだなあ・・・というのが、こちらサイドにまでビンビンと伝わってきます。
さらにはそれに飽き足らず前方の客一人一人に対して握手サービスを丁重に振舞う。
皆、我先にとスーパースターに手を伸ばす。握手攻めだあ。
「はい、どうもありがとう!次の曲でお別れしたいと思います。これやってね・・・お願いね。いいですか・・・・・勝手にしやがれ!」
ラストソングに相応しき豪快無比なるパワー歌謡路線ロックの極め付け。
はじまった途端に、往年のジュリーファンだったら、ジッとしてはいられないでしょうね。膨大なヒット曲の中から選んでくれた珠玉の大傑作。
早くもステージ前はもみくちゃでワヤクチャです。「ジュリーと叫んで!」と酔客。
ジュリーさながらにハットをそっと床に置いたカズくん。そして胸元のボタンも外した。芸が細かいなあ。
腕組みしながらの歌唱シーンも堂に入っているよ。自己陶酔の様相を呈している。客席を指差す姿がめちゃくちゃに嬉しそうだね。
リクエストされた「あ~あ~あ~」のところでの両手広げ揺らすタイミングも全員一体となってやれば誰も恥ずかしくない。
両手アクションはみんなで一緒になってやりまくって気持ちよさそう。ダメオシとばかりに「もう一回!!」
もちろん合唱付き。盛大なるコール&レスポンス。これこそライブならではの醍醐味だ。
コードのバリエーションもドンドンと膨らませています。
ギターが唸りをあげてレッドゾーン突入。
メンバー紹介を織り交ぜて大団円となりました。
「小樽!サイコー!!」
今回はバラードがなかったから、次回はしっとりとムーディー系で網羅したステージが見てみたいものです。
カサさんのアコースティックギターによる哀愁ストロークで対応する姿と、もちろんヒコとのツインギターも売りの一つだからね。
とにもかくにも、なんたってジュリーの曲は膨大。
燻し銀の光沢はいつまでも色褪せない。だからこそ、このバンドの存在は貴重なのです。今後も益々の活躍に期待。頑張ってね。応援していますよ。
この後は司会のヤチヨ嬢から撤収作業中のカズくんにインタビュー。
「この個性豊かなジャケットはシマムラで買ったのですか?どうしてもそれだけは聞きたかったのですよ!」
「いえいえ、実はですね、インターネットで買いました。検索したらステージ衣装という欄があるのですよ・・・・残念ながらシマムラではないのです。でもね、届いたのはいいんだけど違うものが着ちゃった・・・・(泣)」
「下世話な話ですが・・・・・失礼ながら幾らぐらいしたのですか?」
「1着2500円!聞いて驚いちゃうでしょう!!(笑)」
「まあ、なんてお買い物上手!25000円ではないのですね!!」
「衣装だけ見ていてもいっぱい楽しめるバンドです。是非次回もお楽しみに。失礼しました!!」
さて、ここがちょうどこの日の中間地点でもっとも美味しい時間帯。
8番目にはこのブログの主役、我等がTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(STA)の出番なのですが、それは後ほどジックリと解説させていただきますね。よろしく~~!!
****これにてパート3は終了!更なる続編に期待してください。まだまだ続くよ~~お楽しみに!それではまた!!****
”55SH SERIES IIボーカル用マイクロホンは、70年以上ステージで使用されてきた実績あるマイクロホンです。古き佳き50年代を彷彿とさせる外観と使用感を備えた、上質なクロームメッキ・ダイキャスト・ケースが特徴です。
以下の用途に最適: ボーカル ”
70年間も変わらずに愛され続けるマイク!
Shureって歴史があったんだ!
まさにアメリカングラフィティー、ザ・フィフティーズを彷彿させてくれます。
1950年代の有名な大物アーティスト、エルヴィス・プレスリーやレイチャールズあたりもガイコツマイクが似合いますね!
masa's art chicago logo respect gallery
ライブ・レポートPART,1からの続きです。
3、13:50~14:10
SKYWALK
2年ぶり5回目の参加。
ここで初めて全員が男性の4人組編成が颯爽と登場。
なんとフォークロックバンドだ。
この季節にはうってつけともいえるウエスト・コースト風なサウンドを、コピー&オリジナル交えて巧みに演奏してくれました。
皆が白黒横縞模様のシャツを着用。
結成9年目を迎える「ちょい〇〇〇オヤジバンド」なんだそうですよ(笑)。
〇〇〇部分に入る文字は皆さんの想像にお任せします!とのこと。
札幌は西区琴似地区を中心に活動中。昨年からは街中のロビーコンサートや、地域活性化のための街作りコンサートなども開催。
編成は・・・・黒のオベーション・アコーステックギター&コーラス(AKKIE)。ボーカル(YUCKY)。カホン&シンバル&ウィンドウチャイム&ボーカル(SHIGE)。リーダー&エレキギター&コーラス(HIRO。変形ギターの花形とも言えるブラウンカラーのエクスプローラーを使用)。
この日唯一のカホン奏者。最近はこの打楽器を使うプレイヤーが増えてきたけどね・・・・。
アコースティック・サウンドが主軸の中でのエクスプローラーというのも、中々にユニークで個性的。
アメリカの「ヴェンチュラ・ハイウェイ」で幕開けだ。この曲、このアメリカは個人的にも大好きだから鳥肌が立っちゃった。
アメリカはデビュー時からずっと聞き続けてきたから思い入れもひとしおさ。
爽やかなるハーモニーが絶妙だ。まさかこの曲をこの日に聞けるなんて・・・・嬉しいなあ。今度、機会があったら「名前のない馬」や「銀色の髪の少女」も聞かせて欲しいよ。
一気に気分は中学生の頃に引き戻されてしまいました。懐かしい気持ちで一杯だ。ただただ感謝。
シンプルな中にも、琴線を確実に震わせてくれるセンス漲る旋律が肝なんだよね。
インパクト絶大だ。この手の音楽って一歩間違えるとジミで野暮ったい感じに終始しちゃうおそれがあるんだけど、KYWALKのコンビネーションは安定感抜群だ。
そんな心配なんて取り越し苦労だったね。不安要素なんて微塵もない。
「こんにちは!スカイウォークです。去年は休みましたが、今年はこのステージに帰ってきました。
今日は馴染みでもある立ち飲みどころのお客さん達も大勢応援に駆けつけてくれました。短い時間ではありますが、楽しくノリノリでよろしくお願いします。
我々人間も古いのですが、1972年頃に日産スカイラインのコマーシャルソングとしてヒットした曲をやります。バズで・・・・・ケンとメリー・・・・愛と風のように・・・・」
これまた心ウキウキとさせてくれるようなセレクション。淡々と線の細い声で歌われる曲なんだけど、不思議なユルユル世界観に引き込まれていきます。
おかげでケンメリは当時、物凄い人気車種だったんだよ。
このSKYWALKの特徴というか強みは、全員コーラスをこなすという点。
厚みを増していく高音中音低音に振り分けられたコーラスワークに酔いしれちゃおう。
温故知音・・・・・古きよきあの時代にタイムスリップだ。甘くほろ苦い青春時代が蘇ってくる。
リード・ボーカリストはハーモニカも担当。ごくごく控え目ながらも効果覿面。
エレキギター奏者はスライド・ギターも披露。
ウインドウチャイムの繊細で美しい音色で締めくくり。
「受けたね!(笑)ありがとうございます。・・・・・次は・・・・・スタンド・バイ・ミー(ベンEキング)」
ここでもジーンとくるスタンダードが登場。イントロのコードとリズムが刻まれた途端にこれだ、とわかったよ。アメリカの良心ともいえる泣きの名曲。
3コードが延々と繰り返されるんだけど、シンプル・イズ・ベストのお手本のような曲だ。
リード・ボーカルはカホン奏者にバトンタッチ。
また違った魅力を発揮していましたよ。
同名映画の名場面が次々と浮かんできますね。広大なる自然の風が優しく吹いてきたような気がするよ。
会場全体での大合唱。この曲を知らない人なんていないでしょうね。
「さあ、もう一つ懐かしい曲、いってみたいと思います。1976年、ここ日本でもカバーされて大ヒットしました。
ダニエルブーンで・・・・ビューテイフル・サンデー」
永遠の青春シンガー、田中星児さんのイメージが強烈だよね。あの髪型と共に。
ここでもボーカリストが決めのハーモニカを吹き鳴らす。
そしてツイン・リード・ボーカルという贅沢な構成で聞かせてくれます。オリジナル音源に迫る意気込み。
バッキングでのアコースティック・ギターによるコード・ストロークがいい味を醸し出してくれています。
しかし、憎いところをついてくるね。このような選曲だと観客達もジッとしていられないはずさ。
皆、ウキウキしながら幸せそうに満面の笑みを浮かべているよ。
「皆さん、ありがとうございます。興奮気味の田中星児でした(笑)。
最後の曲はオリジナルです。聞いてください・・・・」
これが言われなかったらオリジナルだとは誰も気付かないほどのクオリティを誇る完成度。
マニアックな隠れたカバーだと勘違いしちゃうでしょうね。
さりげなく挿入されたギター・ソロが注目を浴びていたよ。
もっとオリジナルがあるのでしょうね・・・・・CDとかは作ってないのかな・・・?
SKYWALKについて(彼らのホームページからメッセージを抜粋しました)
琴似発寒川の堤防に腰掛けて、川面をながめていると、時を忘れます。川辺の木々、水の流れ、流れにみをまかせるカモ、釣りをする人々、魚を追う子供、川を渡るカモメ…、蒼い空。JR琴似駅周辺地区は、もともと歴史のある琴似地区の一端で、近年、第一種市街地再開発事業の連鎖によりJR琴似駅を巻き込んだ約10haのエリアが健全な土地の高度利用と都市機能の更新により商住混合の良いバランスで利便性が高く、快適な都市空間が形成されているエリアです。5完了地区の各施設は2階レベルの空中歩廊=Skywayで連結されて6の建築物が繋がっています。地域に住まう人たちはこのSkywayを歩いて生活をしています。生活都心の空中散歩=Skywalk。バンド名の由来はこんなところから来ています。こうした自然と近代的なものが織り交じる古くて新しいエリアから、私たちは地域と一緒になった音楽活動を始めました。メンバー四人はそれぞれ音楽の指向分野も違いますが、年を重ね、このエリアに活動して、やがて清々しいサウンドを求め合うようなりました。この地域に根ざして、草の根的で地道な音楽活動を通じて琴似地区のコミュニティの増進を展開していきたいと考えています。Skywalkのサウンドは琴似発寒川の空や地域の活気をイメージしたメジャーセブンス系のちょっとセンチメンタルな心地よい音色を中心に、ちょっと哀愁があったり、街のリズムをイメージした、爽やかで、キラキラしたアコースティックサウンド主体に、コピーとオリジナル曲を演奏しています。これからも益々、楽しくフレンドリーに・・・・そしてもう少し先の将来には更にポップ感のある軽快なリズム感覚でロック・ミュージックを演奏し、学び続けていきたいと考えています。あちこちで、いつも音楽が流れている、演奏されている、そんな風景を作りたいとも・・・・・・。
4、14:20~14:40
会場に流れているBGMは「悲しき恋心」
司会のヤチヨ嬢が観客席に向けて質問を投げかける。
「北海道以外のお客様はいらっしゃいますかあ?」「三重県!」「宮城県!!」
「遠路遥々、ようこそ北海道は小樽へいらっしゃいませ!良い旅を!!」
REMIX
札幌から初登場の、和洋織り交ぜたROCKバンド4人組だ!
このバンド名の由来は・・・「色々な曲をごちゃ混ぜにする・・・というそのままの意味。ハードロック、アニメソング、昭和歌謡、パンクなどジャンルの壁も軽く超越して遊び心満載です」
なるほど・・・面白そうだな。
こういうチャレンジ精神、いざ取り組もうにもセンスとテクニックがないと、ものの見事にずっこけてしまうというもの。
でもこのバンド、リミックスはバッチリと演じてくれましたよ。
会場のあちこちからは、常に感嘆の声が漏れていましたから。
オモチャ箱、ビックリ箱を連続してひっくり返したような愉快痛快なるヒトトキを過ごさせていただきました。
メンバーの構成・・・・・リーダー&ギター&ボーカルはサングラスと星条旗Tシャツが鮮やかなKNIGHTイトウくん(ナイトは騎士の意味ね。涼しそうな水色のボデイカラーが夏向きなギターを使用。メイプル指板)。
紅一点のボーカルはメメ嬢。ドラムもサングラス姿のマズくん。そして以前からマサとは名刺交換もしてシカゴ、ブラスロックの話題で意気投合しているニシヤンがベース(白ボデイカラーのプレシジョン使用。ローズ指板)!
さあ、はじまるよ!!!!
おお・・・・・この不気味で妙にワクワクとアドレナリンが吹き出そうなイントロはもしかしたら??・・・・・・
ディープ・パープルの「ライブ・イン・ジャパン」バージョン「ハイウェイ・スター」だあ!!
ぶっ飛んでしまったよ。
もうこれ一発で観客達はステージに釘付けだ。
メメ嬢が本家のイアン・ギランばりに豪快なるシャウトをぶちかましてくるのかと思っていたら、いきなりキュートな「キューティー・ハニー」に豹変だ。
こいつは掟破りのアレンジ・テクニック。
全く次に何が飛び出してくるのか予測不可能な状態。
セクシー・モード全開のアニメ・ソング代名詞だ。
倖田來未の出世作だよね。多分そちらのテイクを参考にしたのかな。
もうこうなったら、ドンドン期待に胸を膨らませちゃおうよ。
お次のナンバーも可愛らしい女の子が主人公の「うる星やつら」
テレビアニメーション作品としては異例の大ヒットを記録したものです。今でも根強いファンが世界中に増殖中なんだよね。
ラムちゃんのキャラクターが絶品だった。
これらの曲を嬉々として演じ続けるリミックスのメンバー達。さぞかしスタジオで練り上げる最中も盛り上がったんだろうなあ。
原曲の持っている美味しいところを損なうことなく、究極のツギハギプレイで一緒にトリップだ。
快感で身悶えしちゃいそう。
ただ単に曲を引っ張りだしてきて弄繰り回すのではなく、ちゃんとメメ嬢のイメージに沿った構成を構築しているところなんて心憎いばかり。
「ちょっと懐かしいやつを・・・・・・」
ムード一変して・・・・・・
オオ!!王者ヴァン・ヘイレンの「叶わぬ賭け」が飛び出した!・・・・
カリスマ・ナイト・イトウ君のギターテクニックは折り紙つき。
あの一種独特なるかっこいいエディーのギター・リフを忠実に再現。ミュートの指クセから音色、ピッキング・ハーモニクスのタイミングに至るまで完コピだ。
相当に研究し尽くしたんだろうね。NWOBHMやLAメタルの洗礼をうけた猛者がここにも。
と油断していたら、やはり、落とし穴が待っていた。嬉しき裏切り行為だ。
ここでは驚いたことに「雨の御堂筋」にバトンタッチだ。
欧陽韮韮のブレイクとなった曲。
とにもかくにも発想の妙がモノを言うだけに、観客が度肝抜かれてビックリしている表情を見ながら演奏する気分は最高なんだろうねえ。
見せ場ともいえる、お約束のギターソロが唸りをあげる。
メメ嬢が「HEY!HEY! 」とコール&レスポンスの要求。
「ありがとうございます。先ほどご紹介にあずかりました、リミックスと言うバンドです。
複数の既存曲に新たな生命を吹き込んで、色々と好き勝手にプレイしています(笑)。」
リスペクトを込めて、懇切丁寧なるメンバー紹介もこなすメメ嬢。
「パワフル・ドラマーのマーズくん。そんでもってミスター・ベースマンのニシヤン。ギターは我等がリーダーのナイトさん。歌わせてもらっているのが私メメです。よろしくお願いします!
というわけで、ポンポンとノリのいいやつでいきます!」
マーズくんのドラム・スティックがカウントを打ち鳴らす。
ブルー・ハーツの「リンダ・リンダ」だ。
まさにライブにもってこいのナンバーが炸裂だ。
下手にあらたまった能書きなんか、この激しいビートの前では木っ端微塵に消し飛んでしまう事でしょう。
あららら・・・・ここでもお茶目なひねりを加えた曲に連結。
「ダンシング・タイムですよ~!」の1・2・3・4号令と共に「どうにもとまらない」(山本リンダ)だあ!
メメ嬢は悩殺ポーズを連発で決めて、最前列に陣取った男性オーディエンス達を誘惑しまくる。
ザ・パーティーズのクドウさんもタンバリンを豪快に叩き込む。
「ワンモア・タイム!」の雄叫び。
黒いロングヘアにスタイル抜群のジーンズ姿。派手な衣装がとってもお似合いのメメ嬢は、スレンダーでよくステージに映えるね。
エンディングでは「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を渋く仕掛けてきた。
ラストは「ロックンロール・バカ」
もろにチャック・ベリーの「ジョニーBグッド」の流れを汲む3コードのお手本なんだけど、伝説のバンド「外道」もレパートリーに取り込んでいました。
リミックスがカバーしたのは、クリエイションがバックをつとめて樹木希林さんがボーカルだったというテイク。
まだ悠木千帆と名乗っていた頃です。
実は私、高校生の時にこのライブをテレビで観ていたのです。
確か「内田裕也」のライブ番組だった。
で、裕也さんがちょっとはにかみながら「マイ・ワイフ」と紹介したら、この曲がはじまった。
タイトルは裕也さんに対し、敬意を表して呼ばれていたもの。
すると会場の後方から、観客席中央を歩きながらスポットライトを浴びた樹木さんが入場!
当時の当たり役「お婆ちゃん」の姿でね。
「お婆ちゃん!!」の絶叫渦巻く中、皆が握手を求めても不機嫌そうに全てを振り払って(もちろん演技)ステージヘ。
そしてこの曲を暴れまくりながら歌いまくったのです。
その様を見ていた裕也さんは、ただただ苦笑いするのみ。
もう樹木さんが一番受けていたもんね。他を食いまくっていたし。
彼女は生まれた時から、正真正銘生粋のロックンローラーなんだろうなあ。
今でも鮮明に記憶しています。そのくらいインパクトがあったんだもん。
さて、リミックスもこの曲ではフロントの3人が振りつけフォーメーションを豪快に繰り広げて、極め付けはナイトくんのダッグウォークも飛び出した。
全然飽きることもだれることもなく、あっという間に過ぎ去ってしまったリミックスのエキサイティングなショーでした。
まだまだ隠し玉はあるんでしょう。それは次回のお楽しみということでね。
5、14:50~15:10
札幌から参加の男女混合5人組みバンドでNCR
2年ぶり、6回目の出演。
昭和歌謡と70年代のディスコとロックのコラボレーション。
メンバーの構成は・・・・・ヴォーカルにゆうこりん、ドラムにユージくん、ベース&コーラスはキリちゃん(5弦のジャズベース。サンバーストボディにローズ指板)、キーボード&コーラスはユカぴょん(ROLAND VR-09)、そしてギターがラッチョだあ(フェンダー・ストラトキャスター。ラージヘッド。ナチュラルボデイカラーのメイプル指板)!!
ラッチョとマサはもう10年ほどの付き合い。
全然違うバンドで一緒のステージを踏んだり、練習スタジオで会ったりしたものです。
一時、彼とバンドの付き合いは遠ざかっていたのだけれども、ここ最近、再びアクティブに活動開始したようで喜ばしい限りだ。
で、早速今年の春先、STA企画「リブレーション」ピグスティにおいて「デブリー・リトル・シング(エヴリー・リトル・シングのカバー)」で久し振りのタイバン。
その勢いにのって彼も色々なバンドに在籍しているとのことで、今後が楽しみだ。大注目さ。
ついこの間、STAが江別市民会館でのライブイベントに出演した際も再会。
その時、彼は観客として訪れていたんだけど、この小樽でもまた遭遇!
な、な、なんとお、このNCRのメンバーなんだってさあ!?
このバンドは知っているけど、いつ加入したんだ?ちっとも知らなかったぞ。
それもそのはずさ。ヤチヨさんの解説によると「結成は2000年。メンバーはちょくちょく変わり、紆余曲折を経ながらもテクニックの不足をノリでカヴァーしているのだそうです!」
どうりでなあ・・・・・この世界というのは狭いもので、結局はどこかで皆が繋がっているんだねえ。
ラッチョにNCRセットリストの確認をしてみたら、説明に困っていたよ。
どうして??と思っていたんだけど、ライブを観ていて合点がいった。なるほど、そういうわけかい!!
前に出演したREMIXと基本としてのコンセプトは同じなんだけど、こちらのほうが若干ストレートな方向性だけにわかりやすいかなあ・・・・・。
それでは開演だ!
「ホット・スタッフ(ドナ・サマー)」がいきなり飛び出した。
ディスコ・クィーンの代表作がオープニングとは反則技。
このグルーブを突きつけられたら、皆がジッとしていられるわけがないじゃんかあ。
リード・ボーカルのユウコリンは、センターポジションのフロントで大股開きで観客席の隅々までを、リズム・ビートにのって腰を振り振りゆっくりと指差しながら挑発。
いても立ってもいられなくなって、とりあえずはドドッと押し寄せた大観衆たち。早くも最前列のスペースはディスコ会場に早変わり。
もうグチャグチャに踊り狂っているよ。
と、その瞬間曲調は昭和歌謡に・・・・。
「恋の季節(ピンキーとキラーズ)」だあ。
私が小学生の頃に大ヒットした曲だ。
ディスコと流行歌の見事なまでの融合。
やや強引なまでのアレンジも、嫌味がなくって愉快痛快だね。
このような開放感溢れるお祭り会場にとっては、うってつけの企画内容。
堂々たる派手派手パフォーマンスを繰り広げてくれるゆうこりん、恐るべし。見栄えも抜群だよ。
「ありがとうございます!NCRです。よろしくお願いします・・・・・」
大声援が飛び交う中、はじまったのは「真っ赤な太陽(美空ひばり)」
日本が世界に誇る史上最高の歌姫が新境地を開拓したと言われる名曲。
ユカぴょんが奏でるオルガンの響きがモロに60年代していて快感。
ゆうこりんは何でも器用に歌いこなすんだねえ。
ラッチョのギタープレイが、とってもイキイキとしていて心地良いよ。
ほどよくへヴィーに弾きまくっているんだけれども、アンサンブル重視でしっかりと他のメンバー達も引き立てている。
主張するところでは思い切り主張していたけど(笑)。これが彼の持ち味。
熟練ギタリストの真骨頂を垣間見た気分。
この曲のバッキングってもしかしてディープ・パープルの「スペース・トラッキン(アルバム・マシーンヘッドのラストに収録)」???かな。
あのうねりまくるリフの繰り返しは聞き覚えがあるぞお・・・・。
そうやって一人で黙々と考えていたら、エンディングが「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のライブバージョンだった・・・やっぱりなあ。正解だったでしょう。
「サンキュー!次も懐かしい歌いきます!」と、ゆうこりんがMCしている横で、ラッチョがアンプ調整しながらギターのトーン・チェック。
ジャカジャカ・・・・あれれれ・・・?このコードと音色・・・?
「ヴィーナス」だ!ショッキング・ブルーの名前を世界中に轟かせた、まさにショッキングなロックソング。
その後もアラベスクがディスコ風アレンジを施したカバーでクラブ系で大ヒット、ここ日本のアイドルグループ「モーニング娘。」が
「ラブマシーン」でもオマージュを施して話題にもなりましたね。
バンドがライブでコピー披露する楽曲の中でも「ヴィーナス」は常にトップクラスに君臨。
私だって色々なバンドが取り上げているのを聞いてきました。
NCRもそれらに負けず劣らずの完成度を誇っていましたよ。
ここでもやってくれた・・・今の季節にピッタリな太陽シリーズとばかりに「涙の太陽(安西マリア」に連結。
よくもまあ、こんなアレンジが思いつくものだ。ただ、ひたすらに感心しちゃうよ。
オーディエンスも、曲の中に込められた隠し玉を必死に探していたりして。
宝探しの気分に浸れて、倍美味しいよん。
しかし、安西マリアお姉さんはセクシーでスタイル抜群の美人さんだったなあ。子供心に胸がドキドキときめいたものです。
ラストはもってこいの迫力ナンバーで、またディープ・パープル「紫の炎」。
ギタリストならば誰もが一度は弾いたであろう衝撃のリフは、インパクトが大きすぎるね。
お約束ともいえる場面転換は「イルカに乗った少年」
往年の男性アイドル、城みちる唯一の有名曲だよね。
ニコニコ笑顔で聞き入っている観客の皆さんは、70年代初期に青春を送った世代ですね(笑)。
リズムセクションの2人は、的確なるボトム・サウンドでガッシリと支えています。
そして、最大の聞かせどころに突入。
ラッチョがカリスマ、リッチー・ブラックモアのギター・ソロを細部のわたって忠実に再現。あの速弾きを涼しい顔してリスペクト・ピッキング。懇切丁寧ながらもワイルドこの上なし。
凄い!うまい!さすがにこの時ばかりは会場中が感動に打ち震えて凍り付いていた。
金縛り状態。
対バンのギタリスト達も聞き耳立てつつも、被りつきで見入っている。
なるほどなあ・・・・だからフェンダーのラージヘッド・ストラト・キャスターを持ってきたんだね。正解!納得さ。
さあ、驚きはそれだけでは終わらなかった。
女性ジョン・ロードのユカぴょんが男顔負けな鍵盤捌きでバッハ風クラシカルなハモンドオルガン・ソロを展開。
ここまで究極にやりまくるかいなあ!もう腰が砕けそうだよ。
御見逸れ致しましたあ・・・・・・・。
「小樽、最高!!」
ラッチョ、また近々対バンを組もうね!
ちなみに司会のヤチヨさんいわく、ボーカルのゆうこりんは妖艶なる人気女優「米倉涼子」にソックリだ、と絶賛していましたよ!!
****はい、ライブレポート第2弾はこれにて終了。待て!続編へ!!面白いよ!!****
2019,7,2(SAT)
今年もやってきました、小樽恒例の一大屋外イベントが!
これがなきゃあ、夏が来た気がしない!と言われるほどに今となってはすっかりと定着した超有名なるお祭りに成長しましたね。
かくいうS・T・Aは、この7月は必ずこちらのライブ参加を敢行します。
月1回のライブスケジュール調整は大所帯ゆえに大変なのではありますが、これだけは別。
気合の入り方も半端ない(笑)。
ただ屋外ライブ一番の大敵は天候。
毎年何とか乗り切ってはきましたが、今回・・・・・週間天気予報では微妙な感じが。
で、日にちが近づくにしたがってドンドンと雲行きが怪しくなってきた。
ちょっと前までは記録的な猛暑到来!なんて報道されていた北海道なのに、なんとこの半月は狙い撃ちしたかのように雨マークがドーンと鎮座。
本番当日、小樽へ向けて午前中のうちに札幌を出発するも、空を見上げるとドンヨリ曇り空・・・・・。
祈るような心持ちで会場に到着したんだけど、徐々に雲間から太陽が顔を出してきた!!
午前11半頃、ステージ裏手のパーキングに車を停めて、早速の腹ごしらえと水分の補給。
隣に駐車していたのは敬愛するケニー御大。
音楽だけにとどまらず、人生においても大先輩だ。相変わらず若々しくて元気一杯だね。
その後は楽屋用のテント内に器材や楽器の搬入。ぼうっとしていたらドンドンと時間は経過しちゃうからね。
早々とミキシングルーム(専用のテント)内では顔なじみのケイタ君、そして名物バンド蘭島発動機のギターメンバー&リーダーのユリノくんらがせわしなくステージに行ったり来たり。BGMも流してPAの調整にと悪戦苦闘中。
残念なことにこの日はミワくん&イガラシくんは他のイベント作業のためにオヤスミだ。
マサも彼等2人と挨拶を交わした後に、今回のライブにおける状況やらを色々と聞いて雑談。
その際にSTAのセットリストと編成詳細用紙をケイタ君に手渡し。
どんな状況下においてもなまらノリのいい連中。
すでに出演バンド達もいくつか集まって来ています。
遠方からこのライブ出演や応援のために駆けつけてきた旧知の仲間達が続々と到着して、めざとくマサを発見。旧交を温めあいます。だって淋しい事に1年のうちでこの日だけしか、お互いに会えないんだよね。
皆、いつでもスマイルを絶やさないのでこちらまで癒されるのだ。
さて、毎年、7月の小樽屋外ライブはまず最初に、海の日にちなんでマリンフェスタに出演するのが定番だったのです。
ただ今年から1週間、浅草橋をずらしたためにマリンフェスタは出演しないこととなりました・・・・。
ついでだから、そのマリンフェスタの概要についてちょと触れてみたいと思います。
STAは1回目からただの一度も休むことなく、フル出演を続けている唯一の貴重なるバンドでした。
皆勤賞はマサだけなんだけどね。
場所は札幌から小樽に入って、すぐのところにあるヨットハーバー。
真横は惜しまれつつも閉館してしまった「石原裕次郎記念館」だったんだけど、もうすでにそこは更地に・・・・。淋しい限り。私も何度か来館して裕ちゃんの偉業にその都度驚嘆敬服していました。
で、このマリンフェスタ会場の建物の中に一部「裕次郎ゆかりの品」が奥スペースに展示されています。
ライブ用ステージは海の上に特別に設置されたもの。
後方にはヨットがたくさん停泊しています。
数年前なんてSTAのライブ中に真後ろを大きなヨットが航行して声援を送ってくれました。
それもここならではの楽しみの一つ。
徐々にアレンジが加えられ、足元が滑って海に「ドボン!」なんていう危険性もあるので(実際に何度かヒヤッとしたし。高価なマイクを海底に沈めた人もいましたよ!)見栄えもリッチにレッド・カーペットが敷かれるようになりました。
一昨年からは扇風機も導入。
置かれているベースアンプは、ギャリエンクリューガー(ヘッド)&スピーカーは去年までマークベースだったのですが遂に寿命を真っ当したとのことで昨年からはピーヴィーに!。
ギターアンプはマーシャルと赤いフェンダー(ローランドは無し)。ドラムはシルバーのパール製。これらは全てがサイトウ氏の所有物。
飲食などの屋台村が軒を連ねています。
この日を楽しみにしていた家族連れの入場客達で賑わっています。
チビッ子達も嬉しそう。
名物の無料ヨットクルーズもありますよ~。
貼り出されたタイムテーブル表では超豪華なバンド達が大挙しての出演!
年々出演バンドが増えてきているね!当然開始時間も早くなる!
まずはライブイベント主催者のサイトウ氏からちょっと早めに開演のご挨拶。
それに導かれるように,オープニングアクトのライブが華々しくはじまるのでした・・・・と大体はこんな感じ。
2日間にわたって催されるこのイベント。
毎年話題沸騰で大盛況なんだから、俄然皆燃えています。
トータル31バンドの猛者どもが、北海道中からここへ集合。
その初日がこの20日です。
小樽港には空母みたいな護衛艦「加賀」が停泊していました。
カモメたちも「早く演奏をはじめてよ」と催促するかのように会場のすぐ上をクルクル飛び交っています。
もしかしたら食べ物を狙っているのか?!
車で走行中、早くも遠くから爆音が聞こえてきた。
だからこの会場はすぐに見つかるのですよ(笑)。
飲食用店舗も用意されています。
サイトウ氏&クドウさん&テズカくんらパーティーズの面々も会場周辺で業務遂行。
今年の司会担当もお馴染みのウグイス嬢ヤチヨさん。いつもは後半の部をシンちゃんが受け持つのが恒例だったのですがなんと残念なことに一昨年、稚内へ転勤になってしまったそうで、昨年からはサイトウ氏が巧みな口上を述べてくれる事に。
ステージに設置されているドラムセットはワインレッドのパール&ヤマハ&ジルジャンなどをミックスしたフランケン仕様。
ベースアンプは信頼性、耐久性共に安心のハートキーのアンプ&スピーカー。ギターアンプは人気のロングセラーブランド、マーシャルJCM900とローランドJC120。
あれ!?会場のスペースが今年もグッとコンパクトになっている・・・。まあ、この天候から考慮すれば、ほど良い空間なのではないでしょうか。
観客とステージの距離はこのくらいのほうがシックリくるし。
それでもやっぱり他の屋外ライブ会場から比較すると遥かに広大。
バックステージにはテント方向へ二箇所盗難防止のため、今年から監視カメラが設置されています。私もよく備品を紛失していたからこれは大助かりだ。
マサが到着錚々、うろついていると名物ダンサーのアベさんが手を振ってくれました。おお!めちゃ派手な麦わら帽に愛用のサンバホイッスルとタオルを首にぶら下げている。いよっ!人気者!!
御大ケニーさんは、去年わざわざ完成して間もない名刺を届けてくれましたっけね。
いつ見てもダンディで渋いスギちゃんも現れた。マスク着用で「風邪ひいちゃった・・・・辛い・・・」とのこと・・・あらら・・・次の日はライブだからベリージャムのメンバー達と札幌から前日入りしてホテルにて一泊するのだそうです。さすがゴージャス・スギちゃん!
トップのバンドはリハも兼ねてバランス調整。
景気のいいサウンドをステージから響かせているのは、10年ほど前にSTAとタイバンで同じ舞台を踏んでいた超懐かしいバンド達。
声援をステージ後方から盛大に送りましたよ。
この日も14バンドと相変わらず出演数が多いのです。
先述のとおり、開催日程が1週間ずれたり、出演バンドに変動があったり、本番直前全バンドの演奏時間が5分短くなったり・・・と諸々バタつきましたがなんとかここまで漕ぎ着けましたね。
リハも終了してBGMがけたたましく流れています。
「リトル・リチャード」「ビーチ・ボーイズ」などのオールディズが中心。これ場の雰囲気にピッタリだね。
昼の12時50分開演。
余談ながらSTAは最多でしかも連続出場10回目!
でもそれら全てが日曜日だったのです。今回初の土曜日参加と相成りました。それではよろしく。はじまり、はじまり~~~!
1、12:50~13:10
オナkiss
J-POP
札幌から4年連続10回目の出演。
FM小樽のウグイス嬢「ヤチヨさん」が今年もその美声で各出演バンドをアナウンスしてくれます。
彼女はAIR Gでも早朝に5分だけDJ番組を持っているのだそうですよ。
益々フリーランスに方々で大活躍中!
「皆さん、こんにちは!最高のビール日和となりました。タオルを首に巻きながら今か今かとライブの開始を待ちわびている方々もいるようです。
今回も素敵なミュージシャン達が出演します。
多くのファンも詰め掛けていますね。ステージ前にはスペースも用意してありますので、思う存分に踊ってくださいね。」
オープニングを華やかに飾ってくれるのはリン姫を前面にフューチャーしたオナkiss。
このバンドとSTAは10年ほど前によくタイバンを組んでいた仲。
長年ご無沙汰だっただけに感無量の極致だ。
しばらく活動の方は休止状態だったらしいんだけど、ここ数年前から再びアグレッシブに再始動。
このイベントには毎年出演していたけど、STAとは曜日違いだったために毎回すれ違い。このたび、やっと会えたのです。
と言ってもSTAにはマサのみ、オナkissにはリン姫のみが現在共にバンドへ在籍しているのみ。
最近カメラマンへと華麗なる転身を遂げたジンさんも初期オナkissのメンバーだったのですよね。
「モーニング娘。」のような構成で去年、第10期メンバーに晴れて突入したそうですよ(もう耳にタコかな・・・笑)。
4人編成で紅一点のリン姫がセンター・ヴォーカルをつとめています。ドラムにSHO、ギター&コーラスに南(ブルーサンバーストカラーのストラト。ローズ指板)、ベース&コーラスがRYU(黒ボディのジャズベース。ローズ指板。レインボーカラーのストラップ着用)。
ドラム以外は色とりどりなスタジアム・ジャンパーを着こんでいます。
1曲目はイエローモンキーの吉井和哉「ウィークエンダー」
軽快なるベース・ダウン・ピッキングによるへヴィーなサウンドに導かれて、いきなりのライブ開始だあ!!
元気いっぱいにはじけまくっている、健康的なリン姫ちゃんがご機嫌だ!
白と青の鮮やかなるスタジャンと、白いヒラヒラフリルのスカート姿がとってもよくお似合いだよ。
シンプルでストレートなギターソロも唸りをあげている。タイトこの上なきドラムによるバックビートも的確だ。
徐々に気温も上昇してきたようで蒸し暑さも加わってきたよ・・・・。
クラクラしてきた。水分の補給を怠らないようにね。まだまだ先は長い。
リンドバーグ「ビリーブ・イン・ラブ」
こちらも前曲に負けず劣らずパワーポップスの極致だ。
キャッチーなメロディを、繊細なる歌唱力で歌いこなすリン姫ちゃん。
パーフェクトでステージ映え抜群。
生きのいいギターソロに絡んで、ベースのフレーズもスムーズに指先へ集中している。
トップバッターという重責を全身全霊で、ものの見事にこなしきっています。
さあ、ここいら辺に辿りついたら、メンバー達もすっかりと体も温まって肩の力も抜けてきたのかリラックス・モード全開。
そうとなれば、こっちのもの。もういただいたも同然だ。
引き続きリンドバーグで「モダン・ガール」
これってとってもシングルヒット向きな作りだけに、へヴィーでダークなイントロだけれども、ウズウズするほどにアップテンポな展開がお気に入り。
それまでの曲調から一転、雰囲気が変わっていてヒネリがきいているね。
一切の妥協点をも許さずに、真摯な態度で音楽に取り組む姿勢に拍手喝采だ。
ウチワを手にした名物男のアベさんを筆頭に、皆最前列でダンスステップを披露。
しかしリンドバーグの曲ってちっとも古さを感じさせない。新鮮な息吹がいつでも漲っているね。
とここでいきなりリン姫がアカペラで大熱唱を始めた。そのあまりにも堂々とした自然なパフォーマンスにギターの南くんが驚愕!
「・・・ちょいビックリしたあ!!(笑)」
「皆さん、飲んでますか!?あと2曲なんですが、ちょっとふと私に降ってきたのです・・・・オー!!ってなるかと思ったのですが(笑)。
今年もトップバッター、ありがとうございます。おなじみの曲で・・・・今すぐキス・ミー!」
問答無用のリンドバーグ代表作。彼らと言えばこれで決まり。代名詞のような永遠のJ-POP金字塔だ。
極め付けともいえるこの曲でオーディエンスを遠慮なくグイグイと惹き付ける。
会場全体で大合唱。
皆、飛び跳ねての熱狂。エネルギッシュにスパークするリン姫。
一瞬たりともだれる場面など皆無。
汗飛び散らせてアクションの連続だ。
「雨が降らないからオーケー!オーケー!暑くなってきたよ~ギラギラ~!名残惜しいのですが最後の曲です・・・・聞いてください・・・・・・姫君シェイクです!!(レキシ)」
ナ、ナ、ナント!ここでこの曲を聞くことができるなんて。
元スーパー・バター・ドッグのアフロヘアと髭がトレードマークの池田貴氏史氏によるソロユニットのご機嫌ナンバー炸裂。
彼のお得意とする日本史を、ファンキーな楽曲に取り込んで評判を呼んだ愉快痛快なる発想が面白いよね。
そこに目をつけたオナkiss恐るべし。
ラストにうってつけだ。
ギターとベースもバックコーラスでリン姫を盛大にも盛り立てています。仲の良さが見ているこちらサイドにもヒシヒシと伝わってくるような光景だ。
賑やかに情け容赦無きブレイクの連発で余力を振り絞ってエンディングに突入。
「ありがとうございました!オナkissでした!!」
ちなみにリン姫は仕事で世界を股にかけて書籍物を出版しているのだそうです。
そうだよね・・・10年ほど前にリン姫が海外にいくとか聞いた記憶が蘇ってきたさ。
再会を祝して乾杯!ホントにお疲れ様でしたあ!!
迫力のライブに引き寄せられるように、観光客の姿も目立ってきましたよ。
外国人はやっぱりノリが違うなあ。
ミキサー最高責任者のミワくんが「今年から新たな照明設備を導入!!」と写真付きでフェイスブックに紹介していたけど、夜にならないと活用しないのかな??
それでは改めて、会場の紹介です。
広大なる駐車場スペースがイベント場所。
真横には小樽地方合同庁舎が聳え立っている。
後方の海には小樽港観光船乗り場。
その左側に公衆トイレがあります。
2、13:20~13:40
札幌からの初参加でBREZZA。
「ブレッツア」と読みます。
セカンドアクトは伝説と化したZARDのコピーバンド。6人組みの登場です。
といってもついこの間、STA企画「リブレーション」で白石ピグスティに出演してくれたばかりだから私がこのバンドを観るのは今回で2回目だ。
オナkissのリン姫に負けないくらい、また違った魅力全開のミサトちゃんもキュートでセクシーに迫る歌声を届けてくれましたよ。
この日14バンド中、なんと半分の7バンドが女性シンガーなんですよね。後で気づいたんだけど、これはとってもいいことだ。
もっともっと女性がスポットライトを浴びる音楽シーンになってもらいたいものだね。バンドの活性化にも繋がるしね。
ブレッツアがオナkissよりもメンバーが多いのは、ツインギター&キーボード在籍だからです。
彼等は急遽1曲減らす事になったため、編集作業を施したそうですよ(笑)。
不動の編成はといえば・・・・・
ヴォーカルにそのミサト嬢。リードギターはヒロアキ氏(愛器IBANEZ シースルーレッドボデイ。ローズ指板。PRESTIGE S540Q WCBおそらく7~8年くらい前のモデル)。サイドギターはヒロユキ氏(ナチュラルボディのオベーションとブラックボディのテレキャスターをプレイ。ローズ指板)。ギターの御両人はヒロ・コンビなんですね(笑)。キーボード(KORG N5)がハルキ氏。
ドラマーはタモくん(備え付けのワインレッド・シェルのドラムセットを使用)。そしてべースは重鎮のシンジくんだあ(この間はブルーボディにメイプル指板のベルモア。ウォッシュバーン系列のメーカーを使用していたけど今回はフェンダーのジャズベースを使用。ホワイトボディにメイプル指板。これを黙々と渋くフィンガー・ピッキングでプレイするのです。)
シンジ君とマサとは10年を軽く超えるほどの音楽仲間。
あの泣く子も黙る札幌のチューリップ・コピーバンド「TAKE OFF」を長年率いるリーダーでもあるのです。
思い起こせば、練習スタジオが初対面でしたねえ。
ちょうどSTAと結成時が同じ。
もう彼とは、数え切れないほどにタイバンしました。札幌を手はじめに小樽から地方まで・・・・。
そうやってお互いに刺激を与え合って励ましあい、紆余曲折を経て今日までずっと切磋琢磨してきたわけであります。
テイク・オフはSTAの「リブレーション」にも出演してくれましたよ。
だから酸いも甘いも噛み分けた同士でもあるわけです。
そんな彼が新たに結成したのがブレッツァ。
まだライブはこの日で5回目なんだそうです。
そんな風には全く感じられなかったけどね。
「揺れる想い」
ミサト嬢の初々しきステージングが好感度高し。
ちょっと声質が坂井泉水嬢と森高千里をブレンドしたように聞こえたのは私だけかなあ??
とにもかくにも、これを1曲目にもってくる大胆不敵な構成には脱帽。
打ち合わせの段階で、練りに練り上げられた結果なのでしょう。
もうこれで、掴みはオーケー。バッチリだよ。
それにしても、織田哲郎さんは生粋のメロディ・メーカーですね。
「はじめまして・・・・・・君がいない」
タモくんのスティック・カウントから、ヒロユキ氏のオベーション・ギターによる、爽やかなコード・ストロークではじまるキャッチーなポップナンバー。
メンバー達は黒を貴重とした比較的シックな装いなんだけど、ヒロユキ氏は黄色いスマイルマーク入りのTシャツとサングラスでさりげなく自己主張(笑)
紅一点のミサト嬢を引き立てる男性陣によるバンド体制が、すこぶる安定感あってメリハリも効いています。
これならばミサト嬢も安心して、ヴォーカルに専念できるというもの。
一生懸命、誠心誠意心を込めての熱唱に次ぐ熱唱。
MCも彼女が兼任。
「改めまして・・・・・ZARDのコピーをしているブレッツァです。去年の4月に結成して、今月で1年と3ヶ月を迎えました。
これを機会にブレッザという名前を覚えてくれたら嬉しいです。
小樽・浅草橋でのライブは初参加ですが、今年のゴールデン・ウィークに歴史紀行・運河プラザへ出演しました。
これからもZARDの曲が歌い継がれるように頑張っていきます。
それではまだまだ最後まで盛り上がっていきましょう!次の曲にいきたいと思います。いいですか・・・・・・2曲続けて・・・・まずはDON’T YOU SEE!・・・・」
キーボードが先導する流れから、ツインギターの持ち味をフル稼働です。
アコとエレキによるコンビネーションが絶品。
特にヒロアキ氏によるスライド・バー活用による奏法は効果絶大。
本家顔負けな豪快無比で、伸びやかなるギター・サウンドを紡ぎ出していました。
故ローウエル・ジョージばりの、表情豊かなるピッチで豪快に唸りをあげる。
このスライドギター奏法も、ブレッツァの売りの一つ。だってこれって数多くあるギターテクニックの中でも究極に難しい部類なんだよね。それを涼しい顔してハイポジションで、次々にフレーズを奏でる男っぷりには、ただただ圧倒されっぱなしで惚れ惚れしちゃいます。
曲も中間部でのドラマティックな導入部分には目を見張るものがあります。よくできた構成だ。勉強になるなあ・・・・。
「ミサトちゃ~~ん!」と図太いラブコールがひたすらに飛び交っています。
メドレーで「マイフレンド」
名曲目白押しだ。
天国の坂井泉水さんにも、ミサト嬢の歌声は間違いなく届いていることでしょう。
叙情的なピアノによる調べに乗せて、流麗なるボーカルから入る壮大なナンバー。
オナkissにもヴォーカルから入る曲があったけど、力強いミディアムチューンでは、こちらも一歩もひけをとりませんよ。
双方共に出色の完成度。
元気を全身に一杯もらえるはじけたハード・ナンバーだけに、よほどの自信がなければ、このような選曲はできないよね。
ヒロユキ氏はアコギからテレキャスターに持ち替え。
この辺のパートに対するコダワリ感覚が、音の随所にも反映されています。
琴線震わせっぱなし。心の奥底から振り絞るような荘厳なる音絵巻にはゾクゾクしてきちゃうなあ。
アップテンポでパワフルなバックビートにのせて頑張っています。
ドンドンと加速して厚みを増していく音壁の底辺を、ドラムアクセントのリズム刻みが正確無比なところも感心しきり。
ここでも縦横無尽にギター・ソロが「ギュウイーン!!」と歌メロの間を駆け巡る。
「え~それでは最後の曲となりましたので、メンバー紹介をしたいと思います」
ミサト嬢が一人一人を、懇切丁寧愛情タップリに心込めて紹介。
彼女の秘めたる優しさが滲み出ています。
「ありがとうございました!今日のブレッツァを見て気に入ってもらえたなら、是非これからも私達のライブに足を運んでください。ブレッツァでした!いきましょう!・・・負けないで!!」
やはりラストを飾るのは、この永遠のJ-POPアンセムしかないですよね。
会場全員が一体となっての手拍子と大合唱。心ウキウキ、明日からもまた明るく生きていけそうな気がしてきたよ。
幸せと喜びと笑顔のエキスを、楽曲から大量に注入していただきました。
前向きでリフレッシュした気持ちになれる歌詞の一言一言が、皆のハートにも届けられたことでしょう。大いなる励みの讃歌となって・・・・。
沈着冷静なる燻し銀のシンジ氏ベースライン・セクションは、常にボトムを貫禄タップリに支えています。
「ありがとうございました。また会いましょう!」
あっという間に、夢のような25分が過ぎ去ってしまいました。
心残りだけど、格別なる楽しみは次回のためにとっておきましょうよ。
アベさんもシンジ氏のもとへと駆け寄って握手を求めていました。
司会者のヤチヨ嬢
「気持ちの良い風が吹き抜けていくようですね。
ブレッツアは9月にもライブで小樽にいらっしゃるようですよ。
相変わらず雲が厚い・・・・でも太陽が覗いていますよ!日差しがちょっとキツイですがね。
ビール日和です。熱中症にならないように、水分をタップリと取って思う存分に楽しみましょう。
くれぐれも運転だけはしないようにお願いします。」
BGMはアニマルズの「朝日のあたる家」
****はい!ライブ・レポートpart,1はこれにて終了。なに!?続きを早く読みたい?
まだまだ12バンドが登場しますからね~。part,2へと続きますよ!!****
京都アニメーション放火事件…連日の報道を見るたびに心が締め付けられる。
サッポロの書店で京都アニメーションの原画が無料展示されていると新聞記事に載っていた。よくよくみたらば、すぐ近所の書店。
よくこのような展示コーナーは鑑賞に行くんだけど、今回は複雑な心境で見入ってしまった。
あの事件とは関係なく展示コーナーは開設されていたそうです。事件はその後の話。
皆、若くして才能に恵まれ、大好きな憧れの職種に難関を突破して選ばれ、日々慌ただしくも充実していて夢見心地だったことでしょう。
そんな何の罪もない無限の可能性を秘めた人達の命を、自分勝手に一瞬のうちに奪ってしまうイカレタ奴は絶対に許せない!