帯(おび、帶とも)とは、着物の上から腰の上に巻いて結ぶことで着物を体に固定させる幅広で紐状の装身具。 道具を装用する機能も持つ。
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帯(おび、帶とも)とは、着物の上から腰の上に巻いて結ぶことで着物を体に固定させる幅広で紐状の装身具。 道具を装用する機能も持つ。
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****ライブレポートはまだまだ続きますよ。
ちょうどここで中間部分だ!!****
9、14:50~15:10
札幌からの御機嫌なバンド「Raspberry」を久しぶりに見ちゃったよん。
各バンドが受けに受けまくった時間帯に満を持しての登場だ・・・・。
2年連続の2回目。
話題騒然、爽やかなこのレベッカ・コピー・バンドで更なる景気づけと参りましょうよ!。
今までにも数え切れなほどSTAライブ・レポートに書き込んだラズベリーとの付き合いも、相当な年月が経過しています。
なんたって彼等の初ライブがSTA企画。しかも初代ボーカリスト・キリちゃん初ライブ体験の日でもあったわけでして。
初々しい(それは今も変わらないけど)キリちゃんがドキドキしながら歌詞カードを手に佇んでいたのがつい昨日のことのように思い出されます(私は目撃した数少ない貴重な生き証人)。
その後は誰もが知る超有名な売れっ子に成長。男女問わず立派な皆のアイドルになったもんね。良かった、良かったよ。
その後、ラズベリーは紆余曲折を経て一時は活動休止の危機に瀕していまいましたが、何とかかんとか現在のメンバーに落ち着きました。
結局は今が最もジャストフィットしていて、チームワークも絶品なのではないでしょうか(オリジナルメンバーはヒコのみだけど・・・・)。
まさに「雨降って地固まる」・・・・だね。
地道に彼らがライブ活動をしているのは知っていたけれども、私がこのバンドを観るのは、な、な、なんと2016年、12月にSTA「リブレーション」イベントとしてG-HIPに出演した時以来だ。
そんなに経過していたのかあ・・・・。もちろん今回の目玉は2代目ヴォーカリスト・トモッチ嬢に尽きるでしょうよ。
編成・・・・・・・キーボードはここでもキムキム(愛器KORG KRONOS),ニュー歌姫はトモッチちゃん,キラー兄貴(B&CHO。ブルーのシェクター・プレシジョンシェイプ。メイプル指板),リーダーは再度出演のヒコ(G。シェクター。ブルー・ボディ。ローズ指板)、ノロくん(ヘルプDR)の5人衆。
珠玉のJ-POPロック、ラズベリー・ショーの開幕だよ!
さあ、どのようなパフォーマンスを繰り広げてくれるのかなあ・・・・?
のっけの「スーパーガール」から見どころ、聞かせどころ満載。(1989年5月21日発表。7枚目のアルバム「ブロンド サウルス」に収録。スーパーリミックスにはあの超絶技巧派ギタリストのスティーブ・ヴァイが参加しています。もちろん私はそれがお目当てで12センチCDシングルをゲットしましたよ!)
練りに練られたコダワリのアイデアが随所に散りばめられているのでお見逃しなきようご用心。
すでに客の男性陣はキュートでチャーミングなトモッチちゃんスマイルの虜と化しています。豪華絢爛の振る舞いが目をひきます。一挙手一投足に一同釘付け。
元気いっぱいパワフルに「スーパーガール!」とシャウトしながら、全身全霊込めてはじけまくっています。本当にいいヴォーカリストが加入してくれたね。おめでとう!ジックリと吟味してきた甲斐があったというものだ。
ノッコ並みに「ワンダーウーマン」のコスチュームを着こなしてくれたら、飛びっきりセクシーで完璧だったんだけどね(笑)。
「どうもありがとうございます。ラズベリーです。というわけでしてこのバンドも、結成9年目を迎えるのですね。オリジナル・メンバーはヒコさんだけですが・・・・私はここ入社2年目です」「イエー!昇給はあるのかい?」「(笑)ブラック企業じゃあないですよねえ・・?このステージに立つのは初めてです。それではどうぞ最後まで楽しんでくださいね!よろしくお願いします!!次は可愛い曲で・・・・・・ラブ・イズ・キャッシュ!!」
(レベッカ初のヒット曲で3枚目のシングル。1985年4月21日発売。オリコン最高30位を記録した)
この曲の元ネタは明らかにマドンナの「マテリアル・ガール」だよね。
それをここまで和風テイストに焼きなおす技量に、心底敬服しちゃいます。
トモッチちゃんは札幌のノッコ、マドンナ、シンディー・ローパーだね!(ただし80年代の・・・・)。全くもって違和感なしだ。
コケティッシュでその上に小悪魔的魅力まで振り撒いているし。
よくぞここまで緻密に研究して歌いこなすものだ。
感服、敬服、脱帽。そのなりきり度は計り知れない。
これからの成長にも益々期待度アップ。
皆、いっせいに決めのポーズで煽りあい。
ギター・ソロではフロントの3人がお約束、横並びで振り振りステップ・ダンス。
更にはヴォリュームを落とし気味にした後、グワッっと再び盛り返してレッド・ゾーンを振り切った。
「イや~暑い・・・・このステージは水の上に設置されています。ドラムのノロさん、後ろに倒れないでくださいね!あと2曲・・・・まずはノリの良い曲で・・・・・ラブ・パッション!!」
(これは不思議とシングルカットされていませんが、ライブ向きの勢いに溢れたナンバーで、今でも人気は絶大)
ヒコが秘技タッピング&アーム・ダウン&フィード・バックを惜しげもなく披露。
そしてヒコ&キラーはフロントに飛び出して、コール&レスポンスを繰り広げる。もうこのくらいの事は朝飯前で、手馴れた感じだね。
トモッチちゃんも持てるだけのエネルギーを燃焼するべく、クルクルと回転。ピョンピョンと跳ねながら客席に降りてマイクを差し出す。
それでもまだまだ、納得がいかないようで「もう一回!」と強く要求。
もうこの頃になると皆、美味しく冷えたビールのお代わりをしすぎて、ベロンベロン状態でかなり出来上がっているよ。
前方のフロアは芋洗い状態。踊り狂いながらごった返している・・・・。
「ラブ・パッションはきついですねえ・・・・・すみません!」「どういたしまして~!!」「あ、大変、大変・・・・・一応メンバー紹介をしたいと思います!!」「オールライト!!」
バックのメンバー達一人、一人に、リスペクト精神とねぎらいの気持ちを込めて紹介。
「「次で最後となってしまいました!・・・・・もうこれしかないでしょうね。ガラッとムードを変えてしっとりとおとなし目の切ない曲で・・・・フレンズ!」
おお!でも結局は軽快なるスキップがはじまったのだ。
酔客も乱入でグチャグチャ!仲間達共々大爆笑の渦。
弦楽器コンビは、いつものお揃いシェクターの目にも鮮やかなるブルー楽器を手に、どこまでも派手な自己主張。
キムキムによるキーボードの音色が、果てしなく胸に迫ってグッときちゃいます。
でた!必殺キラーによる隠し玉「蟹の横這いダンス」
黙々とひたすらに、頑張っているのお!!
「キラーにいちゃんのダンスをご堪能ください!」と、トモッチちゃんからの掛け声一発!
ヒコも連動して前面にせり出し、ギターを遠慮なくギュンギュンとピッキング攻撃。
ノロくんは敬愛するモトリー・クルーのトミー・リー直伝スティック・クルクル連発ドラム・スタイルでぶちかます。
「いかがでしょうか?キラー・ダンスまだまだ足りない??」
ここでは終始アグレッシブなエンターティメントに徹するメンバー達。おかげさまで大盛況だ。
「トモッチ可愛い~~!!」
あちこちからしきりに発せられる、熱烈ラブ・コールがいつまでも鳴り止みません。
とっても勉強になります。いろいろ細々と打ち合わせして練習にも余念がなかったのだろうなあ・・・・と想像しちゃいます。
あちこちで引っ張りだこの売れっ子メンバー達。毎度毎度のハードでタイトなスケジュールをこなしていましたよ。お疲れ様でした。
「また来年もよろしくお願いします」
10、15:20~15:40
「NO FUSE BREAKERS」のジャンルは、このイベント中でも貴重なる骨太パンク・ロックンロール。
徹頭徹尾のコダワリ度合いは要注目だ。
地元の小樽からで、なんとSTA、ザ・パーティーズと同じく8年連続8回目の出演!(第1回からの数少ない皆勤賞)
一番の過激さを誇る男性5人組バンド。
諸事情により、11番目のバンドと急遽出番を入れ替え。
そんなこと、意に介さないほどの熱演を繰り広げてくれた。
STAもそうとうに古株の常連バンドなのですが、このバンドにだけは叶わない。
最多出演回数を現在も更新しています。
毎年7&8月小樽イベントでは、必ず顔を合わせるバンドなのです。
だから自慢じゃあないけれども、私は彼らのステージングの細部までけっこう熟知しているつもりであります。
編成はドラマー&ボーカル&ツインギター&ベース。
SGのリズム・ギタリストはマサと同い年でザ・パーティーズにも所属しているニシヤン(愛器はSG。チェリーレッドのボディカラー。コーラスも兼任。)。彼、ザ・パーティーズではスタイリッシュにおすまし顔で決めまくっていますが、ここでは別人のごとく豹変して暴れています。立派なロッカーに変身。
このバランス感覚が、ミュージシャン気質としては妙にフィットしていて、ある意味では健全なのかもね。
一歩間違えたら違和感のドツボ地獄だけど、冴え渡る音楽センスをキープしつつも巧みにエンジョイしています。
もう一人のギタリスト&コーラス・さるちゃんはナチュラルカラーのテレキャスター(シンライン。メイプル指板)。
そして一番パンクしている長身ベーシスト&コーラスは、白いプレシジョンベース(ローズ指板)に黒革の上下を着こんで茶髪のツンツンヘアーがトレード・マーク。
贅肉のない引き締まった肉体も相まって私は「小樽のシド・ヴィシャス」と呼んでおります。その名も泣く子も黙るタケビシャスだあ!!(とにかく何から何までもがそっくりなんだから)。
ヴォーカルはマナブちゃん。
ドラマーはカツオちゃん。
ステージ裏のテント前で「雨が降らなくてよかったね」と互いの健闘を讃え合っていざ出陣。
メッセージです・・・・・・「小樽後志電気工事協同組合青年部の仲間で作ったバンドです。
普段は、作業服で電柱に上がったり、天井裏で電気配線工事をしています。
今日は、作業服を脱ぎ捨てて、お客さんと一緒に楽しみたいと思います」
さあてと、今回の内容はどうかな。
このいかにもロックの王道を突っ走るかのごときバンド名は、彼らが電気工事を生業としているからなんですね。
「俺たち、パンクロックバンドなので余計な事は極力語らずにドンドンと一気に駆け抜けていきますのでよろしく!!」
まずは手始めに名刺交換代わりで、お気に入り、ラモーンズ街道でまっしぐらだあ。
「BLITZKRIEG BOP(電撃バップ)」
この2分もないストレートかつ単調な激情波状攻撃に、観客は一瞬でイチコロ。日頃の憂さもこれで晴れることでしょう。
「「レッツ・ゴー」の掛け声も勇ましく、シンプル・イズ・ベスト!とばかりに猪突猛進の迫力。
「こんにちは・・・・ありがとう!改めましてノー・ヒューズ・ブレーカーです。皆、ついてきてください。たくさん飲んで食べてね。お勧めのメニューは、餡かけ焼きそばとから揚げです。ああ・・・・いいなあ美味しそう。いい匂い」
ホッとする間もなく「ドウ・ユー・リメンバー・ロックンロール・レディオ?(ラモーンズ)」
ついつい拳を振り上げて掛け声かけちゃいたくなるような、ブレイクの連続が理屈抜きにかっこいいパワー・チューン。
ここで早くも、おもむろにベース君が無言で革ジャンを脱ぎ捨てた!(1年前と同じスタイルを潔く貫いた)
実は事前にマサが「いつも上半身裸でプレイしていたけど、去年7月のライブは白いTシャツ姿だったよね。シド・ビシャスそっくりだよ」と声をかけていたのです。そのリクエストに応えてくれたんだあ!(ライブ直後にその件をシドはニヤリとして語ってくれたよ)
ボーカルも「いいぞ!シド・ビシャス!!」
ここではシドくん、いやいやタケビシャスがステージを降りて、最前列テーブルの方へ歩み寄る。
そこには彼の奥さんと乳母車に乗った赤ちゃん。
わざわざそこまで行ってパパの姿を披露。
ワイヤレスだから自由自在にどこへでも動けるのさ。
一見、鋭い眼光でコワモテだけど、家に帰れば家族を愛する心優しき男性なんだね。
一瞬見せてくれた人懐っこい笑顔を、しっかりと見逃さなかったよ。
「ありがとうございます。赤ちゃん、あまりにもうるさすぎて起きちゃったかな?
まだまだスピード・ナンバーが出てくるよ・・・・・・キャント・ヘルプ・フォーリング・イン・ラブ(好きにならずにいられない)」
これってもしかしたら、スーパースターのエルビス・プレスリーが放った永遠不滅のスタンダードでしょう!?。
とろけそうなくらいの甘いバラードナンバー。
それをこともあろうか伝説のジャパニーズロックバンド、ハイ・スタンダードがカバーしているのだ。
嫌味も感じられなくて、むしろ好感度高し。
疾走感漲るスピード・チューンに料理・・・・・・・こういうアレンジ方法もありだね。
一聴しただけでそれとわかるけれども、あまりにも過激な味付けが施されている。
そして君等の主張したい心意気が、グサグサと突き刺さるほど刺激的に伝わってきているよ。
やはり主軸となるメロディ・ラインが常に光っているからなんだろう。
掟破りだけど正直な話、悪くないねえ~~心地よい!
純粋なる世界中のエルビス・フリークが何と言うかはわからないけど(笑)私は断然支持します。
天国のエルビスもこのテイクをどう思うだろうかねえ?考えただけで興味津津。
ところで、シドは身が軽くなったからなのか、開放感に酔いしれているのか、大股開きでワイルドなピッキング。リストバンドも1ポイント。
ボーカリストは沈着冷静に淡々と「暑いね・・・・・うるさいですか、俺達?ようし!さあ、みんなに踊ってもらおうかな!!??速いのをぶちかまそう!!」
「カモン・エブリバディ(エディ・コクラン)」が間髪入れずにスタート。全面にわたっての全力疾走元気印が愉快痛快だ。
ロックンロール誕生直後の定番曲。もうこれ一発でスパーク寸前で爆音炸裂(まさに脳天ヒューズ・ブレークの様相を呈してきた)。
特筆すべき点は、若きギタリストさるくんの激しく弾きまくったソロがMR、BIGポール・ギルバートのフレーズだったこと。
チラッと彼のテクニカルなルーツが覗けて、思わずニンマリとしてしまったよ。
とにかく少ないコードに叩きつけるようなビートとブレイクが連動して、あっという間に終わっちゃうような曲が目まぐるしく放射されるので、レパートリーも膨大です。
「サンキュー!ありがとう。頑張ってるよ~!ついこの間までお盆だったからご先祖様もこの姿を見てビックリしていることでしょう。せっかくだから、次もノリノリの曲でいきましょう!!ジニー・ジニー・ジニー!!1・2・3・4!!」
これもエディ・コクラン。
ここではブリブリに歪みまくった、重低音のイントロリフがフューチャーされているところがポイント。
腰をグッと低く落として構えたポーズからプレイするベースランニング。
ロカビリー・フィーリングを振り撒いて加速する一方です。
と、ここでも若きエリート・ギタリストさるくんが、このバンドには異質の神秘的な泣きのギターソロをチラリ弾き。これがまたツボをおさえた旋律なので驚き。
「サンキュー、ありがとう!もう一人のギタリスト、ニシヤンが年取っちゃったから若いギターが頑張っています(笑)。」
さあ、ここからが彼らの真骨頂。
最後は和製パンクロックの代表格ブルーハーツを豪快に。
「ありがとう!俺たちの演奏ってうるさいですか?本当は踊りたいんですよね?皆せっかく盛り上げてくれて嬉しかったんだけど、最後です。それではいきましょう~~・・・・・・・・・・人にやさしく!」
ボーカルから突然入る、例の飛びっきり爆発しちゃうご機嫌な曲。
いっせいコーラス「がんばれ~~!!」の雄叫びでパワーをドンドンと注入。
もうここまできたら、ピョンピョンと飛び跳ねてはじけなきゃあ損。
名物ダンサーのアベさんが着ている黒Tシャツの背中には「日々是反省」・・・どうやら網走刑務所のお土産みたい。これもある意味ではパンクだね(笑)。
「(水分補給をしながら・・・・)ありがとう!追いついてきて!一緒に~~!いよいよ盛り上がってきたところだけど正真正銘のこれがラスト!・・・キスしてほしい!!」
老若男女問わず、観衆を巻き込みながらも余力を振り絞って。
何度観ていて曲目や流れがわかっていても、彼等からは元気を与えてもらえますね。
勢いそのままにメドレーでダメオシの一撃を食らわせる「リンダ・リンダ」
脳天直撃、怒涛の電光石火へと雪崩れ込み。
メガトン級の熱い鉄槌が振り下ろされた。
「いくぞ!飛ぶぞ!!飛ぶぞ~!!」
全員で呼吸を合わせてジャンプ一閃で華やかに賑やかにフィナーレ。
熱狂した観客がクラッカーの祝砲を、彼等のほうめがけて炸裂させる「パンッ!!!」
「ありがとうございました!!ノー・ヒューズ・ブレーカーでした。この後にもドンドン素晴らしいバンドが出演します」
この律儀な連中にカンパイさ。
射すような強烈なる日差しの中、ベーシストの愛妻と生まれたばかりの可愛い赤ちゃんもステージ前までやってきて応援してくれました。ハッピーモード全開!!
ギタリストのニシやんはSTAのライブを観て一言・・・・「やっぱりシカゴっていいよねえ~~!!」
ライブ・レポートはパート5に続く・・・・・****
jeff coffey
「long way home」2007年リリース。
9曲入り
「jeff coffey」2003年リリース。
9曲入り
このジェフ コフィーというミュージシャンを知っている人はほとんどいないでしょうね。
シカゴ3代目ベース&ボーカルとしてジェイソン シェフの後を受け2016年に加入したシンデレラボーイです。
じつは以前からシカゴとは水面下で接触があったようですが、全くの無名でした。
シカゴファン達の誰も彼の存在を知らなかった…。
でもシカゴに迎え入れられたからには、相当な実力の持ち主である事は間違い無し。
早速バンドに合流してツアーに同行。逐一ここ日本にも彼のパフォーマンスや歌声は届けられてきました。
意外にもフェンダースリートーンサンバーストの渋いプレシジョンベースをフィンガーピッキングでプレイするスタイル。
テクニックやセンスは申し分ない。
やはりハイトーンのボーカルが痺れるくらいに素晴らしい。
伸びやかに澄み渡る声でピーター、ジェイソンの抜けた穴を余裕でこなしていました。
こんな風に才能溢れる人が沢山日の目を見ないまま世界中に埋もれているんだね。
私もジェフはルックス、ボーカル、ベーステクニック全てにおいて一発でファンになり、シカゴ結成50周年記念来日コンサートでお目にかかれる日を楽しみにしていました。
ところが2018年が明けた途端に「ジェフ脱退!」のニュースが飛び込んできました!
えー⁈ですよ。全然予期していなかっただけにびっくり。
ロバートラムは「ニューガイ!」と紹介していたのに。
家族との生活を優先したいとのこと。
シカゴのツアーは過酷ですからね。ピーターやジェイソンも脱退の理由の一つにあげていました。
ジェフにはとても期待していたからガッカリ…。せめて一回だけでも来日して欲しかったなあ。
写真2枚はジェフのソロアルバム。
残念ながら日本未発売。
爽やかなアメリカンポップロック。ハードあり、アコースティックありと、ふとイーグルスなんかもダブってきたりして。
ジェフはドラム以外の楽器をほとんど一人でこなし、プロデューサー、コンポーザーも兼任。
やはりボーカルうまい!
で、現在も元気にマイペースで活動中。
その後、ジェフのシカゴにおけるライブCD、DVDは無事にリリースされました。良かったあ。
そうだ、カリフォルニアトランジットオーソリティのスペシャルゲストで是非とも来日してねー!!
CDが売れなくなってしまった近年、再びレコードにスポットが当たりはじめています。まさかこんな時代がくるとは…。
更には若者の間でこれまたビックリのカセットテープブーム!
アナログの暖かいサウンドが新鮮なんだとか。
あのゴツい見た目と、テープデッキにガチャッ!!とセットした感覚もカッコいいらしいです。
街中で若者達にレコードプレーヤーとかカセットデッキの再生方法を試してみたら面白いやり方をしていてとても微笑ましかったなあ。深夜にはカセットテープ専門のBS音楽番組があるんだけど、マキタスポーツさんの司会進行が笑えてタメになってマニアックでニンマリしてしまいますよ。
写真はシカゴのアルバム中、一番売れた「シカゴ17」
プロデューサーのデビッドフォスターにとっても代表作品。ちょいオーバープロデュースだった、とは本人の弁。
クインシージョーンズ師匠に怒られてから妥協なき仕事をした結果の賜物。
ほとんどのリスナーがシカゴと言えばこの時期のAOR系バラードバンドのイメージを持ってしまったという傑作だ。捨て曲無しの素晴らしいアルバム。
ペンギンは、鳥綱ペンギン目(Sphenisciformes)に属する種の総称である。ペンギン科(Spheniscidae)のみが現生する。
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往年のブリティッシュハードロックバンド四天王といえば
ツェッペリン、パープル、サバス、そしてユーライアヒープ!
URIAH HEEP
celebration
forty years of rock
14曲入り
2009年作品
タイトルからもわかるように40周年記念のアルバム
一連の代表作品をセルフカバー
単なる場繋ぎ感は皆無。
1曲、1曲熟成されたサウンドに仕上がっていて素晴らしい。
2曲の新曲もクオリティ高い。
メンバーたちの卓越したプレイは貫禄たっぷり!
特にバーニーショーのボーカルは絶品!
どれもこれも聴き応え満点だけど、後半の5曲は圧巻!
最早オリジナルメンバーはミックボックスだけだからって、ケンヘンズレー時代のヒープを懐かしむのもいいけど、なんのなんのいまでもアクティブに現役バリバリです!
紆余曲折を経ても、生き続けるバンドって強靭だ。
この盤、リーカースレイク脱退直後で、残念なことに、この後トレバーボルダーは癌で他界してしまいます…。
トレバーはデビッドボウイ、ウイッシュボーンアッシュでも活躍したベテラン。
ユーライアヒープは札幌に一度だけ来てくれました。トレバーがプロデュースした新譜を携えてね、。ライブハウスだったからミックとバーニーの真ん前でエキサイトしちゃった!トレバーは年季の入ったプレシジョンを黙々とピッキングする渋い姿がカッコ良かった。
ニコニコとサービスたっぷりなミックおじさんからピックも二枚手渡しでゲットしたし、リーカースレイク以外のメンバーたちと握手もしてもらったし。
期待していた以上の圧巻ライブに狂った、泣いた!
ヒープが、昔の名前でなんとやら…なんて失礼しちゃうよね。
日本での人気は絶大なんです!
*****ライブ・レポート、パート2からの続きです*****
6、13:20~13:40
会場内に流れているBGMは、ナックの「マイ・シャローナ」です。
「ジャッカルズⅡ」
大好きなヴェンチャーズなどを中心に繰り広げてくれた、この日2つ目のベテラン・インストゥルメンタルバンド。
地元・小樽からの出演・・・といっても今年2月雪明かりの路(小樽公会堂)、3月お気楽ライブ(運河プラザ)でもSTAとタイバンしていましたね。
男性ばかりの4人組。
ドラム、ベース(去年の夏はジャズベース、サンバーストカラーのボディにローズ指板、ハードロックカフェのTシャツ着用。今冬はミュージックマン・スティングレイ。ナチュラルボディにメイプル指板。今回はワーウィック。ブビンガボディのローズ指板。高価で通受けするような名器揃いだけに羨ましい限り)、そしてツインギター(1人は3トーンサンバーストのモズライト。もう一人は今冬、愛器タバコサンバーストのボディカラー、メイプル指板のストラトキャスターを弾いていましたが、今回は季節柄、水色のボディが鮮やかに映えるムスタング。ローズ指板。)
弦楽器の3人はともに布製フェンダーストラップ着用。
驚いたことに結成50年だとのこと!!
高校時代の友人や仲間達とで延々活動継続していたら、あっという間に半世紀を迎えたのだそうですよ!
バンドが長続きするコツを伝授させて欲しいものだ。
彼等からのメッセージ・・・・・「今や天然記念物になりそうなバンドです。老体に鞭打って今後も演奏していきます」
しかし、世の中にはヴェンチャーズ・カバーバンドの多い事。
大人バンドのライブ・イベントには,必ずといっていいくらいに出演していますね。
日本中に一体全体ヴェンチャーズのコピーバンドはどれだけ存在するのでしょうかねえ!?
おそらくビートルズと1,2を争うんじゃあないかなあ・・・。
それも当たり前といえば当たり前でしょう。
60年代前半、世界中に吹き荒れたエレキブームの火付け役ともいえるバンドなのですから。ヴェンチャーズを神のように崇拝するギター小僧たちが、その後成長しても変わらず純真無垢に追いかけているという気持ちも痛いほどにわかります。
なんたって理屈抜きに「テケテケテケ~ジャ~ン!キュッキュッ」で、ガーンと皆やられちゃったんだから、心底痺れちゃうのも当たり前といえば当たり前(笑)。
若者達は皆こぞって、このような刺激に飢えていたのだ。
「さあ!のってきたら手拍子のほうをよろしく!!」
トランペッター、ディジー・ガレスピーによるエキゾチックな雰囲気を持つ彼の代表作品「チュニジアの夜」で勢いよくスタート。
開巻からマニアも思わず唸っちゃうようなこだわりのセレクション。
意外ですね。ここにこれを持ってくるなんてビックリ。
数多くの伝説的ミュージシャン達によってカヴァーされているけれど、(後にチュニジアには全く関係のない歌詞もつけられたんだよ)
もちろん、ジャッカルズⅡはヴェンチャーズのヴァージョンを採用だよ。
目の付け所が一味違うね。
チームワークも鉄壁で素晴らしい。
どこまでも熱い連中です。
ムスタング・ギターの方がMCを担当。
「ありがとうございました!え~みなさん、こんにちは。前のバンドの方達・・・・今の若い方はテクニックがありますね。凄いな。けっこう風も吹いてきていますね。
普段あまりこういうことは言わないんだけど・・・・・毎年お世話になっている主催者のサイトウさん、スタッフの皆さんに温かい拍手を!!(パチパチ!・・・・)
私たちは平均年齢が68~9歳。なんとかこれからもがんばりたいと思います。よろしく!最後までこの調子で一気にいくぞ~!!」
2曲目は「さすらいのギター」
ザ・ヴェンチャーズ・ガールとして人気を博した小山ルミの大ヒット曲。
ヴェンチャーズは、歌謡界にも多大なる影響を与えていたのですよ。
私が中学生の時、友人達と海水浴キャンプに行った際、一日中、ビーチでこの曲が流れていたのを思い出しました。
あの頃、ラジオやテレビ以外にも、海に山に街に車中にと夏の間中、どこへ行ってもひっきりなしに流れていたものです。
思わず胸がグッと熱くなるほどに、灼熱の太陽が興奮を煽ってくるようだ。
ステージでは往年のギター少年2人が、競ってノーキー・エドワーズ役を嬉々として演じています。羨ましい。
お次も過激だ!
メドレーで「バンブル・ビー・ツイスト」
これはロシアの作曲家リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」をアレンジしたもの。
ほんとうに蜂が忙しく飛び回っている情景が目に浮かびます。
必死の形相でフレット上のポジションを目で追いかけながらのプレイ。
そりゃあ、ヘトヘトになったことでしょう。
しかし言葉少なに怒涛の疾走ライブを、最初に公言したとおり実現させていくのです!
それでもタイトなドラミングを後半でフューチャーして雄叫びをあげ見事に終演。
このバンド、去年の夏ライブではちょっと消化不良気味な面も見受けられたのですが、今回はそれとは比較にならないほどに、グッとまとまりがあって一体感を醸し出し成長の痕跡を覗かせています。
恐るべし4人衆、今も健在だ。
お次は「イエロー・ジャケット」
序盤ではドラムのリム・ショットが主役。
ところが一転してインデイアン・ビートに豹変。
いきなり攻撃的なギターがコードを掻き毟って炸裂。
満を持して飛び出したのは、「待ってました!」とばかりのエネルギッシュなドラム・ロール。
ドンドンとまくし立て、スネアを中心に満面の笑みで叩きまくっています。
素早いスティックさばきが、正確無比でお口あんぐり状態。
ギターがピックスクラッチ、スプリング・リバーブ、そしてミュート奏法など、古き良き時代の空気をそのまま運びこんでくれました。
磨きのかかったフィンガリングで、鮮やかに爪弾かれていきます。
軽快にワウペダルを駆使して、うねりまくるギター・スピリット。
ギタリストの教科書みたいなステージですね。
ベーシストも負けてはなるものか!とハイポジションにて見事なラインを描いて誇らしげに自己主張。
昔とった杵柄だけに、演奏しながら無意識に、ほろ苦くも甘ずっぱ~いバンドマン感覚が蘇ったみたいです。
MCも控えめのノンストップ・ライブ。
ダンスに興じるオーディエンスも5~6人からドンドンと膨らんでいきました。
観客席で大人しく観戦していた人々も、アベさんによって半強制的に最前列フロアへと引っ張られていきました(笑)
「え~・・・・これで多分ラストになると思います。ヴェンチャーズ・メドレーでもやってみますか!?いきます!まずはパイプラインから!」
遂に出た!お約束の決定打。
焦らしに焦らした挙句にやって来た定番のギター・サウンド。
絶対に外せないビッグナンバーばかりが目白押しだ。
思い切りサーフィンやりたくなっちゃうね。ボードや波に乗るのって、とても難しいんだけどさ・・・・。
これ聞いたら、いつどんな時にでも、ハワイが目に浮かんできちゃって、今すぐにでも飛んでいきたくなっちゃう。
特に雪深い土地に生まれた道産子ならば尚の事憧れの島。
どのパートも耳に馴染みのある懐かしの旋律ばかりで、口づさみたくなるものばかり。
他のバンド・ギタリストも我慢ができずに、客席で自分のギターを手に一緒にフレーズをなぞっています。
あの熟年世代の肉体の(失礼)、どこにあれだけのヴァイタリティーが湧き出てくるのか?不思議なものです。
次回ライブでは加山雄三、寺内タケシの曲も飛び出してきたりしてね!マジに期待しちゃいます。
司会者のヤチヨ嬢いわく「いつまでも元気いっぱいに是非60年、70年目と益々アクティブに続けてくださいね!来年もここで会いましょう!!」とのこと。
7、13:50~14:10
DD NETWORK
遂に出た!これが噂のTM NETWORKカバーバンドだ!。
札幌から初出演。
フェイスブック上では結成時からずっと盛り上がっていましたね~。
このDDってなんの意味なんだろう・・・?今度、聞いてみようっと。
メンバーがお揃いのバンドロゴ入り手作り派手派手Tシャツを着て、ステージにズラリと登場。
男性は黒、女性は紫色。壮観なる図柄だ。
6人からなるメンバーの構成はもう殆どがおなじみの顔ぶれ。
VO・トミーさん。G・サングラス姿のヒコちゃん(毎度おなじみのシースルーブルーのシェクター。ローズ指板)。B・ムッちゃん(ナチュラルボディのミュージックマン。ローズ指板)KB・キムキム(KORG KRONOS)。DR・サクちゃん(ロングヘアにサングラスと帽子がお似合い)。KB&CHO・ミーちゃん(ローランドのショルダーキーボード)。
ほらね・・・・さしずめ仕掛け人は小室役のキムキム?
それとも、やはり木根尚登役のヒコ?
もう彼らが抱えていたり、所属しているバンド名をあげていったら、それだけでここが埋まっちゃうほど。
ヒコ、キムキムなんて自分でも混乱をきたしちゃうくらいなほどで、最早笑えない状態だ。ワーカホリックの極致。
ムッちゃんも拠点となるアンクルキャッツを手始めに、最近はブラックリスト、そしてこちらと、会うたびに違うバンドで演奏している始末(笑)。
紅一点のミーさんに至ってはハナミー、殺し屋、クラッシュビートなどなど、客演も含めると膨大なる数。結論から申し上げますと、皆、バンド、音楽、ライブが好きな売れっ子なんだね。
それでなければ、到底こんな離れ技をやることなんて不可能だ。
さてさて、炎天下のもと、セッティングにけっこう手間取っているね・・・・。
サンプリング音源を何度も流しつつも、結構な時間が流れている。まあ、
この時点ではタイムテーブル多少巻きなんだけど、痺れを切らした主催者のサイトウ氏が直々にステージ上へやってきてメンバー等にアドバイス。
間髪入れずに「ゲット・ワイルド」からスタート。
これはテレビアニメ「シティハンター」のエンディングテーマソングとして、あまりにも有名なカッコイイ曲。ここから幕開けとはいやはやなんとも心憎い演出。
バブル全盛時代、一世を風靡したゴージャスなるデジタル・ビートサウンドがド迫力で炸裂した。
サンプリングとキーボード2台からなる、華やかなる音像だけとっても興奮をいやが上にも煽ってきます。
ミーさんの網タイツ姿もセクシー。男性客達の視線を独占していますよ。
ビジュアル面以外にも、もちろんシュルキー、コーラスにと八面六臂の大活躍。
肝ともいえるのは、やはりキムキムによる鍵盤捌き。
いつも以上にイキイキとしているね。気のせいではないだろ?キムキムちゃんよ(笑)
キーボードが主軸となっているだけに、テクノの「YMO?」以来かな・・・・・・彼の独壇場と化すか!?
ムッちゃんらによるリズムセクションも一見無機質に陥りがちな部分を見事な手腕で牽引しています。この辺は長年修羅場を潜り抜けてきた数多くの経験がものをいう。
ヒコは全体の引き締め役。
トミーによるワイルドなボーカルは、宇都宮隆氏にそっくりで、過激にほどよくポップでダンサンブル。
「皆さん、こんにちは!短い時間ですがよろしくお願いします。
あと2曲なんですよ・・・・・大人の事情により・・・・・。
懐かしいな、と思っていただけたら手拍子よろしく!!・・・・・セルフ・コントロール!!」
元気いっぱいパワフルに、タイトル・コールがいつまでも続く。
思いっきりまくしたてるように、硬軟織り交ぜた音絵巻が延々と繰り広げられます。
いつ如何なるときにでも主役はシンセサイザーの音色だ。
だから2台の鍵盤設定は必至。
究極のダンシング・エレクトロ・ポップ。
コーラスとの掛け合いも絶妙。「夢を取り戻せ~!!」とシャウトしながらもステップ。
よくもまあ、こんな難しいジャンルに挑んだものだね。その気合いの入れ方はハンパない。
隠し味程度に、控えめなコード・カッティングを繰り返すヒコのギター。
タイトでストレートでグルーヴィーでシャープなストローク。
センス抜群にドレスアップされた音楽構成が光り輝いています。
ギラギラと賑わっていた、あの爽やかなる空気感が蘇ってくるよ。
このユニットが実現にいたるまでの苦労を考えるとグッとくるものがありますなあ。
まずはこの日はご挨拶代わりのお披露目コンサートといったアンバイかな。
「ライブっていろいろとあるねえ~~・・・・。
まあ、こういうものです。あっという間ではありますが。ラストはノリのよい曲。歌ったり踊ったり、お酒を飲んだりしてください・・・・・ダイブ・イントウ・ユア・ボディー」
クールに佇むミーさんのハイトーンによるコーラスが、天空めがけて響き渡っている。効果覿面だ!
それにしても、もの凄い声。主役を食っちゃうほどの勢いだ。
締めくくりにはうってつけ。
実は序盤から密かにトラブルが勃発していたのでした。
なんとヒコはこの緻密なる音世界が売りのバンドなのに、な、な、なんと・・・・ギターをアンプ直結していたのでした。そうしなければ演奏開始できない事態だったそう。ちっともそんな気配は露呈していなかったけど。
それで入魂の1曲を泣く泣くカットする事態に。
一応それで急場を凌いだのだそうだ。ちなみに犠牲となった幻の曲は「ビヨンド・ザ・タイム」
結果、この日の中で、一番演奏曲の少ないバンドとなっちゃいました・・・。
そのヒコからのコメントを以下に記す。
「ドキドキしちゃった・・・・日頃の行いが悪いからバチが当たってしまった・・・・
エフェクターを意気込んで持っていったんだけど、HELIXはちょっと外気が暑くなると駄目・・・・・
大変な目にあったさ。音が出なくなる・・・・。このあとに出演したラズベリーの時にはなんとかなった。
でも不安定。スーパー・シリウスⅡの出演時は夕方だったので直った。
熱に弱いローランドでも、こんなことはなかったのに・・・・。
真夏の屋外ライブではクーラーが必要だと痛感したね。来年からはクーラー・ボックスに入れてくるよ。
初めてJC-120のオーヴァードライブを使ったよ。
アンプ直結は男ギタリストの原点だ。」
でも趣味の多いヒコは最近入手したドローンで他のライブを上空から撮影して楽しんでいました。
ここでも彼から一言
「自分のバンドは撮影できない・・・誰か、操縦して(笑)」
そんな訳でして、この日のヒコは3つ、キムキムは最多の4つバンドを掛け持ちです!!!
8、14:20~14:40
「MILKY SMILE」
シカゴの「MAKE ME SMILE」ではないよ、念のために(笑)。
このバンド名でピンときた方は、筋金入りのアイドルファン。
そうなのですよ。松田聖子のコピーバンドなのだ。
バンド名も大ヒットした彼女の名曲から命名。
札幌から2年連続2回目の出演。
でもSTAとは曜日違いだったから、私が観るのは初めて。
セットリストも「カワイ子ぶりっ子全盛期」の作品で網羅されているんだから、自ずと目じりも下がってくるというもの。
どの曲も光り輝いていて素晴らしいねえ。
なんたってこの日の出演バンド中、一番アイドル色が濃厚だけに、ジックリと拝見させていただきましょうか・・・・。
年齢不詳の(!?)編成をば記してみましょう・・・・・
VO/あすみ嬢。G/村木さん(黒のストラトキャスター。ローズ指板。ストラップはフェンダーの黒い布製品)。B/ヒロさん(リーダー。白いヤマハの5弦がトレードマーク。ローズ指板。ゴールドパーツ仕様)。KB/フェアリン嬢(ローランドを使用)。DR/アッキー(今年STAが出演したお気楽ライブ小樽運河プラザでパーカッションを担当してくれたねえ。黒いレッド・ツエッペリンTシャツを着用)。TS/ミヤッチ(アッキーと一緒にSTAライブに参加してくれたよ。ミソデン、岩見沢トロピカル商会でもおなじみの楽しくも憎い奴)と言う布陣。
それでは早速いってみよう!!
「夏の扉」
(1981年4月リリース。5枚目のシングル。オリコン週間1位を記録)
この季節にピッタリなオープニング。狙ったなあ。確信犯。
これは明らかに反則技だね(笑)
もう心ウキウキで最高の気分だ。
アイドルソングだからと、たかをくくっていたら、思い切り足元をすくわれるよ。
演奏も歌もすこぶる難しいんだから。
しかし全てにおいて、クオリティの高い楽曲だなあとつくづく思います。
歌詞、アレンジにいたるまで。
「フレッシュ、フレッシュ、フレッシュ!」と
決めの振り付けを思いっきり真似ようとしている、往年のギャル達(死語)も出現。
聖子ちゃんカットの女の子って最近では全く見かけなくなったけれども、(当たり前だ)あのヘアスタイルはとても可愛いのになあ・・・。
いきなりあの髪型が復活したりして・・・なあんて考えていたら一気にエンディングを迎えてしまった。
「こんにちは!早速たくさんの手拍子をいただきまして私は感動に打ち震えております。
聖子ちゃんの夏っぽい曲で初めてみましたがいかがでしたか?
去年は台風で大変だったけど、今年はとっても天気がよくて嬉しいです。
主催の皆さん、本当にご苦労様です。ありがとう!
それでは2曲目に参りたいと思います・・・・・。聖子ちゃん18歳の時のデビュー曲で・・・・・・裸足の季節」
(1980年4月リリース)
さすが80年代アイドルブームの火付け役だけあって、一味も二味も違うよね。
それをあすみ嬢は堂々と、伸びやかなる声で歌いこなしていました。
度胸満点で大したものだ。まさにパーフェクト。
程好いポップなメロディラインが、何度も琴線をくすぐってくれて心地よい。
爽やかこの上ない風が吹き抜けている様は微笑ましい。
メンバー達の顔ぶれから察して、多分皆、聖子ちゃん世代の熱狂的なフリークなんでしょう。
男女問わずに絶大なる支持を受けたアイドル界の女王だもんなあ。
メンバー全員が嬉々としてリスペクトを込めて演じています。
「皆さんのダンスに見入っていたら、歌詞がわからなくなってしまいました(笑)。
え~と・・・・光が眩しくてデジタル画面がよく見えないですう・・・・。
天気が良すぎると、いいこともあるけれど、悪い事もあるんですねえ。
3曲目にいきましょう・・・・スィート・メモリーズ・・・・」
(1983年8月1日リリース。14枚目のシングル。当初は「ガラスの林檎」のB面だったが、コマーシャルソングになったとたんに人気が高まり、急遽両A面で再発されたという逸話あり。本人もファンの間でも非常に人気のある曲)
思い切り弾けまくった後には、グッと雰囲気を変えてシックに迫ってきましたよ。誰の胸にもホノボノと染み入る永遠不滅、珠玉の名バラードだ。
ここでは静かにジックリと、とろけてみましょうよ。
イントロで奏でられるフェアリン嬢による、美しく澄み渡るピアノの旋律が無性に泣けてくるなあ。
もうこれだけでも鋼の涙腺が崩壊寸前だ。
青春時代の甘くほろ苦い思い出が蘇ってくる。
やや抑え気味なバックの演奏に絡む、ミヤッチによる哀愁のテナーサックス・ソロも、アダルティックで渋く響いてくるなあ。
ここぞという時に美味しいところをかっさらっていくミヤッチの真骨頂でもある。
あすみ嬢もそれに負けないくらい、感情移入して熱唱を繰り広げてくれます。
アベさんとミーさんがそれにのってチークダンス。
あすみ嬢からの懇切丁寧なるメンバー紹介に続いて、いよいよ最後の曲へ・・・・。
膨大なるヒット曲の中から厳選するのは、さぞかししんどかったことでしょうね。
聖子ちゃんのカバーライブをやるからには、この何倍もの時間が欲しいくらいだ。
「風は秋色」
(1980年10月リリース。3枚目のシングル。オリコン、ベストテンで第1位を記録)
そうです、ここのバンド名が歌詞に歌われている曲で締めくくり。申し分なきセレクションだ。
これもコマーシャル・ソングに起用されて大ヒット。
聖子ブーム真っ只中に放った代表作。
大きなカモメが優雅にかつ、おおらかに低空飛行を繰り返している。
港町の小樽らしい情景・・・・・。
まるで曲の流れにあわせているかのようだ。
満を持してここでも、ミヤッチのサックス・ソロが飛び出した。
おお!転調したら益々熱狂の度合いが増してきたよ。
エキサイトした観客が、クラッカーを炸裂させた!!「パン!!パン!!」
華やかなるフィナーレで大団円を迎えることとなりました。
このように多種多様なる音楽に浸れるのもイベントの醍醐味の一つ。
ちなみに1988年に聖子ちゃんが発表して傑作アルバム「シトロン」。
これってシカゴ・ファミリーとして一躍名を上げたかのデヴィッド・フォスターのプロデュース。
シングルにはなっていないけど「抱いて」はもろにデヴィフォス節満載。
コーラスで元シカゴのジェイソン・シェフも参加していて話題となりました。
「いやあ~、北運河サウンド・エナジーっていいもんですねえ~!」(水野晴郎風に)
BGMはクイーンの「愛という名の欲望」
****これにてライブ・レポートPART,3は終了!でもすぐに続きを書きますよ!!しばしお待ちください!!****
3、11:50~12:10
「ザ・ルティア・バンド」
札幌からの初出演バンド。
ジャンルは・・・・・和洋ポップス・歌謡曲。
男女混合の5人組みです。
本当はもう一人、女性メンバーが在籍しているのですが、残念なことに直前に出演できなくなったそうです。
編成は、アコースティック&エレキギター、ベース(黒いボディカラーのジャズベース。ローズ指板)、ドラム(ウィンドウチャイムも)、リード・ギター(白いストラトキャスター。ローズ指板)、そして紅一点のボーカル。
だからボーカル嬢は「普段いる女性メンバーがいないのでちょっと淋しい・・・」と呟いていました。
でも「小樽といえば石原裕次郎ですよね~・・・・・」と、いきなり元気にはじまった。
あれれれ・・・・?いつのまにか、バックの演奏が「太陽にほえろ」になっているではないか!?
「ギャグネタ命で頑張りますので、最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
爽やかな夏にうってつけの曲なんかもやっちゃいますよ。
サザン・オールスターズで・・・・・いとしのエリー」
イスに座ったままのアコースティック・ギタリストが、繊細なるアルペジオで渋くピッキング。
素晴らしいアンプラグド・コンサートに突入。
笑いあり、ジックリと聞きこませる部分もありの抑揚感がユニークだ。
計算されつくしたシナリオ構成でグイグイと進行。
緻密なるヒネリも随所にピリッと施されていて、嫌味なく楽しませてくれます。
桑田圭佑の歌声に馴染んでいる国民的バラードを、女性が歌っていても不思議と違和感なし。
だってボーカルが絶品だもの。
「はい、次はグッとムードを変えて、ちょっとジャジーなテイストでノラ・ジョーンズを・・・・・ドント・ノー・ホワイ」
これは個人的にも嬉しいサプライズ。
美しくも味わい深い傑作だよん。
これを歌いこなすのって超絶難しい。
ここでもエモーショナルに色っぽく聞かせてくれました。
ジックリと集中して酔いしれてみよう・・・・。
バックをつとめる男性陣の演奏技術も卓越していて唸っちゃいました。
大人のプレイヤーにしか出せないプラスアルファがミソだよね。
「今の曲、わかりました?3曲目に入る前にちょっと準備させてください・・・・・整いましたね!聞いてください。アン・ルイスで・・・・グッド・マイ・ラブ」
アン・ルイスの曲はアマチュア女性シンガーを擁するバンド達に、圧倒的にカバーされていますよね。
でもそのほとんどが歌謡ロック路線期でのもの。
で、この曲はまだアン・ルイスがデビューしたばかりで、初々しき可愛いアイドルの頃。目の付け所が憎いね。
多分アン本人は洋楽方面に挑みたかったのだろうけれども、新人だから大人しくこのように与えられた曲を歌っていたのでしょう。
まあ、それはそれとして、これは心にキューンと染み入る名曲であることに何ら変わりはありませんよ。
しかし、ここのボーカル嬢は色々なタイプの楽曲を、さらりと歌い紡いでくれますね。
実力派のシンガーをここでもまた一人発見したよ。
「さあ、はやくも次の2曲で最後です。テンポのある曲だから私も一緒にやっちゃおうかな!?(笑)
夜な夜な手作りしたものですよ、これは・・・・・・・では行きましょう!キャロル・キングで・・・・・アイ・フィール・ザ・アース・ムーズ!」
でた!!これをやっちゃいますか。
珠玉のソウルフル・ポップ・ナンバーだ。
ピアニストはいないけど、一丸となってのユニゾン・リズムがダンサンブルでこの場面にはもってこいだ。
出色の完成度に達した。メンバー達もここいら辺に差し掛かって、すっかりとリラックスしたようでアクションの連発。ボーカル嬢もバンドマン達と入り乱れて先述の秘密兵器(それは、オレンジ色のビニール製ギターであった!)を肩に掛けて大熱演。
当然エアギターでポーズ。
あまりにも激しい動きを繰り広げたものだから、振り交わした拍子にストラップがちぎれて大破しちゃった!!。いやはやなんとも迫力満点、御見それしました。
いつの間にかアコースティックギターのメンバーも、白いストラトキャスターにも持ち替えてツイン・ギターバンドに変身していた。
火花散る攻防を展開。
その勢いに乗じて早くもラスト・ナンバーへと雪崩れ込み。
グッと懐かしいレイ・チャールズのスタンダード「アンチェイン・マイ・ハート」
観客を巻き込んでの大熱演。
火傷しそうなくらいのグルーブと、ちょっとクセのあるアクセントが快感。
けたたしいほどにホイッスルが何度も吹き鳴らされる。
ステージの最前列は、まだ昼真っ只中だというのにダンス・ホールと化しています。
芋洗い状態でごった返していますよ。凄まじい光景だ。
老若男女が思い思いの踊りに興じています。
これこそライブの醍醐味というもの。
コミカルなトークを織り交ぜての25分。コネタがうまく引き出せなかった・・・と悔やんでいたけど十分に大成功の部類に入るでしょう。
ヤチヨさんも「体感力が良い」と褒めていたよ。
ザ・ルティア・バンドは普段、千歳、恵庭などを中心に活動しているとのことですが、これで小樽近辺でもおなじみになったことでしょう。
4、12:20~12:40
「M-SCATS」
札幌から2年連続2回目出演のJ-POP5人組です。
バンドからのメッセージがあります「結成まだ約1年半で、不慣れな中、緊張してミスる事もありますが、みんな頑張りますので!」
全曲を女性シンガーのジャパニーズ・ポップ・ロックで占めたコピー・バンドです。
この日、一番初々しきバンドが降臨。
フロントに女性メンバーが2人も並んでいるだけですこぶる華やかですね。
聞き覚えのあるバンド名だなあ、と思っていたら、去年と今年の小樽公会堂でのイベント「雪明かりの路」や、この北運河「サウンドエナジー」でSTAと度々タイバンをやっていましたね!つまりもう4回も一緒の舞台を踏んでいるというわけ。
しかしこの日の出演バンドにおける女性ミュージシャンの多い事。これは大歓迎です!
それではここの編成をば・・・・・(VOミキ嬢)、(G&CHO)去年はテレキャスター、ブロンドボディカラー、メイプル指板を弾いていましたが今回は黒のミュージックマン・ルークモデルを弾いていました。(B)ジャズ・ベース3トーンサンバースト・ボディ・カラー、ローズ指板、この塗装の剥がれ具合がめちゃくちゃにワイルドで惚れ惚れしちゃうほど。(DR)、(女性KB&CHO。去年はローランド使用でしたが今回はハモンドSK-1を弾きこなしていました)。
ちなみにギタリスト、ベーシストともにフェンダーの布製ストラップを使用。これは発売されてから超ロングセラー商品。今回他のバンドマン達もけっこう使っているんだから、相当の人気商品なんだねえ。
軽くて柔らかいので肩にもジャスト・フィットしてくれて優しい。幅もほどよいサイズで丈夫。値段もリーズナブル。世界中の弦楽器奏者達が愛用しております。
さてさて、そうこうしているうちにライブスタート!
何かとコダワリの強い女性シンガーは、ステージ映え満点なスラリと伸びた健康的脚線美のセクシーファッションで決めまくってくれて、まずは掴みオーケー。
バンド名の「M」は彼女のイニシャルから命名したのだそうですよ。
弦楽器コンビは・・・・・・う~~ん、セレクトが渋いね。
「こ、こ・・・・こんにちは!M-SCATSです。ア~~・・・最初から噛んでしまった(笑)。1曲目は、あだち充先生のアニメテーマ・ソング・・・・タッチ(岩崎良美)」
パワフルなバックビートがドテッパラ奥深くにビシビシと響くけど、ボーカルが懸命にドラマを形成。
この辺に差し掛かったら、すでにステージ上は灼熱地獄。
ボーカルは「暑い・・・」を大汗かきながら連発。
それを察した親切なお客さんが親しみ込めてウチワで扇いでくれる場面もあって、「サウンド・エナジー」らしいなあ・・・とにやけちゃいました。
最後の決め技はエフェクター操作の後に、ギター・アーム・ダウンをギリギリまで目一杯に・・・・・・「グィ~~~~ン!!・・・・」。
リズム・セクションが鉄壁なる骨格を築き上げているので、さぞかしプレイヤーもシンガーもエクスタシーの領域で遊びまくれる事でしょう。
「今日は晴れてよかったですね。
台風が近づいているとニュースで流れていたから、どうなることかと心配していたけど・・・。
凄くたくさんのお客さん達が入ってくれて嬉しいですよ。
踊りまくりすぎて、飲み物を持っている方はひっくり返してこぼさないように気をつけてくださいね。
私も水を飲みま~す(笑)。これからも曲ごとに飲ませていただきます。
凄くいい匂いがしてきた・・・・これってジンギスカン!?いっぱい飲んで食べたりして楽しんでくださいね!!
はい、いつも踊っていただいてありがとうございます。
アア・・・・暑くて口が回らない・・・・・昨日ほどではないけど。
あと4曲しかないんですが(爆笑)、けっこう激しく元気なやつをいきます」
ここで狙ったように客席から「愛してるよ~!!・・・せ~の、ミキちゃ~ん!!」
「おお!愛の告白(爆笑)・・・ではいきましょう・・・・レベッカで・・・・フレンズ」
歌唱中ずっと目を閉じたままのボーカルもオーディエンスも、お互いに阿吽の呼吸で汗まみれになりながら拳を振りかざして、すっかり一体化しちゃっているよ。
札幌のノッコここにあり!とばかりに小悪魔モードを全開に振り撒いています。
キーボード嬢も左右に腰振りダンスを披露しています。
今年2月「小樽公会堂・雪明かりの路」出演時のタイバン「M’S」でライブを終えたタクちゃんパパが、マサにこのバンドのことを猛アピールしていましたっけね。
何でもタク・パパ所有のシークレット・スタジオにてM-SCATSは練習をしているのだそうですよ。
このバンドのレディ2人に対しては、特に高評価を下していました。
「すみません・・・・・これでも凄い真剣に練習しているんですけど普段の実力の半分も出せていないなあ・・・緊張しているのかなあ??暑いからかなあ??まあいいや。楽しんでやろうっと。皆さん、ドンドンとお酒飲んでくださいね。・・・・・いつもは男ばかりの脂っこいバンドですが、今日はちょっと趣向を変えてみましたよ(笑)」
プログレッシブ臭プンプンなシンセサイザーから「ウーマン(アン・ルイス)」。
そこから力強いバスドラム・キックがバトンを受け取る形で主導権を握り、皆は派手派手に手拍子を開始。
再び鍵盤楽器が牽引役。重厚なるサウンドが次に起こる展開へとワクワク期待させてもくれます。
繊細なるピアノ・タッチに模様替えして焦らしまくり。憎いね。
皆で手を頭上にかざして左右に揺らす情景を見たメンバー達は、アドレナリンが噴出しまくってるんでしょう。
光速リードギターに、スティック・ワークで挑戦状を叩きつけるドラムス。
「レーサーⅩ」真っ青だあ!
激しいフレーズのシャワーを浴び、分厚い音壁に襲われ、トドメはボーカルのみでのエンディング。
スリリングな音絵巻。
体全体にズンズン跳ね返る重戦車のような音像も健在。ここまで一気に攻めてくると快感になってきちゃうね。
オフの時には物静かなここのドラマーも、いざライブともなると、あいかわらずメガトン級のドラミングを繰り広げているね。さすがに立派。流行になんか左右されないこのイカシタ楽曲は、いついかなる時でもライブにもってこいです。
他のバンドの女性シンガー達も、その白熱したステージングを一心不乱に見つめ続けながらニコニコと声援を送っていました。麗しきバンド愛を垣間見ちゃいましたよ。
アンちゃんってやっぱり女性達永遠のポップアイコンなんだね。
商業主義にのって大ヒットしたような歌謡曲路線ではなく、元祖ジャパニーズ・へヴィーメタル・ポップスクィーンに重点を置いたスタンスが潔し。
「まだまだご機嫌な曲が続きますのでよろしくお願いします!凄い!この勢いにのってあと2曲。続いてもアン・ルイスで、まずは・・・・ああ、無情」
超ハイトーン・ヴォイスが、空間をつんざく勢いで挑みかかってきます。
コーラス・ガールとの息もノリノリでピッタリ。
2人とも声域の幅が神ってる!
黙々と真剣にボトムをキープするベーシストは、愛らしいルックスのシンガーとは対極に、そんじょそこいらのふやけた野郎どもなんか消し飛んでしまいそうな風格すら漂っています。
白い三日月型のタンバリンを片手に熱狂する観客も出現。
それに対抗意識を燃やしたのか、パーティーズのクドウさんも赤い星型タンバリンを打ち鳴らす。
「イエーイ!いいですねえ~ありがとうございます!素晴らしい。」「可愛い!(と、ラブコールが飛んできました)」「皆さんからずっと元気をもらい続けています。・・・なんかね・・・・業務連絡・・・・・今日は真面目な話をひとつ。改めて考えてみると、このバンドは約1年半が経過しているのですね。ここまでこれたのも皆さんの温かい応援のおかげだと思います。来年はどうなるかわからないけど、私は頑張っていきますよ。察してください・・・・・・また水を一口だけ飲ませてください。何を喋るかしっかりと考えてきたんですけど、いざステージに上がると飛んでしまうものですね。
でも今日は心底楽しめました。皆さんに支えてもらい盛り上げていただきまして感謝です。
時間もないので、ちゃっちゃといきます・・・・」
ここで、お約束のメンバー紹介を終えてから
「最後です。見守っていただけたらと思います。とっとと最後の曲?話が長くなる押すタイプなもので・・・・ちょっとまたお水を飲ませてください。よろしくお願いします。いやあ、嬉しい。汗だくです。じゃあスミマセン・・・。もう1曲だけお付き合いください。!アン・ルイスで・・・・六本木心中!1・2・3・4~!!」
魂の絶叫、クォリティー高すぎでしょうよ!
観客たちから「もの凄い超音波ですね!」と感嘆しきり。
延々とギター・ソロを求める声が鳴り止みません。
女性ポップ・シンガーならば、誰もが一度は歌ってみたいキュートでエキセントリックなハード・ラブソング。
はち切れんばかりにチャーミングな魅力が漲るボーカリスト、ミキ嬢。
ホップ、ステップと一瞬たりともジッとしないで全身にて歌物語を表現しています。
もう今まで数え切れないくらいに見つめ続けてきた光景だ。
「今日は最後まで楽しんで声援を送ってあげてくださいね!!」
この恒例ライブ・イベントもほどよく過ごしやすい時間帯に差し掛かってきただけに、動員も大袈裟ではなく寿司詰め状態。
溢れかえった客層は見るからに現役のロッカー、往年のロッカー、音楽やライブが大好きな方から家族連れ、カップル、愛犬同伴のご夫婦、お婆ちゃん、お爺ちゃん、観光客、外国人の方々等々・・・そしてチビッ子達もあちこちではしゃいでいます(刺激の強い爆音だけに耳栓をしている子もいる)。
アットホームな空気漂う中、イベント大成功の感触を早くも味わっちゃいましたよ。
ありがたいことです。
司会進行役のヤチヨさんが以前に語っていました。
「これだけのバンド数を見ているとふと思うことがあるのです。
年齢、性別、居住地、職種も様々な人達が、どのようなキッカケで出会い、一つの音楽形成に向け一致団結してバンド結成に至るのか興味津津。バンドのひとつひとつに奥深い歴史が刻み込まれているわけですね」
なるほどなあ・・・・客観的な目線からの貴重なる感想をいただきました。
タイムテーブルがいつの間にか巻いている!皆、セッティングが素早いんだなあ。
5、12:50~13:10
会場に流れるBGMはサンタナ「僕のリズムを聞いとくれ」、ミラクルズ「ラブ・マシーン」
札幌から参戦した5人組バンドは・・・・・SJC(札幌ジンギスカン・クラブ)
J-POPカバー
会場内を闊歩していると、後ろからここのバンド・メンバー達からマサは声をかけられました!!
おお!なんと懐かしい顔、顔、顔・・・・・・。
マサとは30年来の友人達ではないかあ。
コバくん、サトちゃん、ハヤくん、キーさん達だあ!
キーさんとは去年の春、江別ライブイベントでも再会済み(マリちゃんのバンドでね)。
そうなのです。彼ら全員に会うのは本当に久しぶり。当時からこのバンド名は知っていたけれども(インパクトのある名前だからね)、まさか彼らだったとは知らなくて去年の夏に北運河ライブでばったり。
聞くところによると、その前にもライブ直前にコバくんの都合がつかなくなってしまい、泣く泣くキャンセルしたことがあったんだそう。
つまり今回が2年ぶり3回目の出演。だから今まで会おうと思ってもなかなか会えなかったわけだ。
まあ、いずれにしても皆、不動のメンツで相変わらず元気に仲良く活動してくれていて良かったわい。
実は彼等、去年の7月にも芸術の森ライブに出演していたんだってさ。
自然に囲まれた中でのライブが、とても気持ちよかったとのこと。
編成を紹介しよう・・・・DR&CHOは巨漢のハヤくん、Gコバくん(フェンダーUSAストラトキャスター。カスタムショップ!!タバコサンバースト。1ピース。メイプル指板)、Bキーさん(ウォルナット材のMOONジャズ・ベース。ローズ指板。PUはアクティブ回路のバルトリーニ。ゴールド・パーツ。なんと25年もの間、頑固一徹に愛用し続けているのだ)、KBサトちゃん(ローランドを使用)、ヤングマンのVOにタケちゃんという布陣。
ちなみにコバくんとキーさんは、ともにフェンダーの黒い布製ストラップを使用。
更にユニークなのが前回同様にリーダーのコバくんが急遽、メンバー全員分を揃えたというなんともユニークなるお洒落Tシャツ。
以前の時の内容は・・・・・・それぞれに誰でも知っている食べ物の名称が、胸にプリントされているという代物。
ドラムが白い寿司太郎、キーボードが濃紺で大人のフリカケ、ギターがマルちゃん赤いキツネ、ボーカルが白で出前一丁、ベースが緑の狸という按配。
今回のプリント文字は「食べ物シリーズ」ではなく「格言」っぽいセリフで網羅されていましたよ。
これを拝見できるだけでも、得した気分に浸れるというものさ。
さてさて、こだわりの強い彼等は前回の曲目から2曲以外を大幅に入れ替えてきましたよ。
1曲目は「アンジェリーナ(佐野元春)」
オープニングナンバーにはもってこいの、疾走感溢れるセレクションだ。
軽快で伸びやかなギターが先導してスタート。
いつ聞いてもコバくんのギターは正確無比。
それでいて、バッチリとロックしているよん。
キーさんとハヤくんのツボを心得たリズムセクションは、抜群のコンビネーションを誇っています。
サトちゃんのキーボードは、いつ聞いても的確なサウンドを演出。まさに内助の功。
ボーカルのタケちゃんは今回で2度目の対面だけど、爽やかな好青年だ。
その人柄が如実に歌声にも反映されています。
「ありがとうございます。さあ、早速はじめてしまいましたよ。札幌ジンギスカン・クラブです!リーダーが揃えてくれた毎年の恒例でもあるこの面白Tシャツ、まだおろし立てなので折り目が付いています。僕の胸には、御三家の文字が書かれています。背中には・・・(振り向いて)一番歌が上手い!!・・・・・のプリント
一部の巷で話題沸騰なんだとか・・・(笑)
それではあと3曲、頑張ります!
2曲目は去年、映画コード・ブルー劇場版ドクターヘリ緊急救命の主題歌としてあちこちで流れて大ヒットした、ミスター・チルドレンの・・・HANABIをやります。あまりバンドでこの曲をやっているところはないですよね・・・・あんな風には、うまく歌えないけど・・・いいですかあ?!・・・・頑張ってやっていこう!」
どうしてどうして、説得力のあるエモーショナル・ヴォイスは素晴らしいよ。
桜井和寿ばりにタケちゃんは、パワフルに喉を振るわせる。
ライブ映えする熱血ソング。
歌詞の内容も、ビンビンに伝わってきますね。
この曲をこの位置に持ってきたのは正解。
ハヤくんの叩き出すやや抑え目に淡々としたリム・ショットも、アクセントのメリハリに大貢献。
しかしミスチルの櫻井くんって珠玉のメロディ・メーカーだ。まさに天才コンポーザーって彼のことを言うのだろうね。
バンマスがMCを引き継ぐ
「この時期になると体調を崩してしまうのですよ・・・・・実は以前ここへ出演させてもらった際には入院先から脱走してきたのでした!白い患者用のリストバンドを誇らしげに手首に巻いた状態でね。
そんなわけでして・・・・色々諸事情によりこのライブに中々出れなかったのです。」
タケちゃんにMCをバトンタッチ
「暑いですね・・・・・これってステージの上だけなんですかねえ??・・・・お蔭様で、歌詞を間違えてしまいました(笑)。次の曲ですが・・・・北海道が生んだ大スターといえば、前に座っているお父さん、誰だかわかりますか?・・」
「千春!」
「正解です!でもビール券のプレゼントはなしです(笑)。じゃあ何をやるかわかりますか?皆さん知ってる曲。」
「長い夜!」
「おおお!!!大正解!!」
イントロのギターワークが出色の完成度。
さすがバンマス・コバくん。
生き生きとしたパフォーマンスでギター・アクションを決めまくっていますよ。
本来コバちゃんのルーツはリッチー・ブラックモア、イングヴェイJマルムスティーン、エディ・ヴァン・ヘイレンからチャーなどの一癖も二癖もあるスーパー級ギタリストの世界なんだよね。
器用に洋楽、邦楽問わず選り好みせず貪欲にチャレンジ。独自のモノに吸収する力量は以前からちっとも変わらないね。研究熱心にオリジナルもこなすし。是非とも今後の参考にさせてもらおうっと。
真逆サイドに位置する愛妻のサトちゃんが、キーボードを弾きながら投げかける熱い視線も微笑ましい。
全員が一丸となって、タイトでストレートなグルーブを醸し出している。
というわけで、ここでは道産子実力派シンガーのカバーを自信たっぷりに披露。
タケちゃんの張りのある伸びやかなボーカルは、そうとうに歌いこんだんだなあ、と思わせるほどに千春節を再現しています。
リスペクト精神をタップリと注入して臨んだだけあってその熱唱する姿は感動そのもの。
人知れず血が滲むほどの鍛錬を積んできた成果が花開いた瞬間だ。
更にはタケちゃん、ステージを降りてお客さん達に次々と握手をして大サーヴィス。
熱狂してそこへ群がるオーディエンス。
タンバリン片手に打ち鳴らすアベさん、ケニーさんもそれに応戦。
「とても楽しい時間を過ごさせていただき感謝しております。最後の曲となりました」「えええ!!??」「そう言ってもらえると嬉しいなあ・・・・アンコールしちゃおうか?いいですか?あ・あ~駄目ですか、やっぱりね・・・・・とても悲しい・・・・・・・・これからやる曲は、まだタイトルは言いません(笑)。新し目の曲だから知っている人いるかなあ・・・・多分、誰もわからないと思います。曲名が解った人にはリーダーからビール券をプレゼントします!」「そのTシャツが欲しい!(観客)」
イントロからへヴィーなギターをおもいきりフューチャーしたサウンドから、一転しての静寂・・・・そして思い入れタップリに歌い出すタケちゃん。
多分、会場中の人達がこの曲の正体をずっと考えているんだろうね。
歌詞の中で「ハッピー・バースディ」と歌われているから、それがタイトルなんだろう、とある程度の見当はついたけど、歌手名が思い出せない。(密かにミキティが検索してくれたけどね!)
まあ、そんなことはともかくとして、とてもキャッチーでノリのいい、これぞJ-POPのお手本ともいうべきメロディを奏でる1曲。
これをタケちゃんが懇切丁寧に、心込めて届けてくれました。
バックのメンバー達も、安定感バッチリで抑揚ある演奏で支えています。
エンディングではクラッカーが「パン!パン!!」と炸裂して効果覿面。
で、曲が終わってタケちゃんが観客に曲名を問いかけると、最前列中央に座っていた女性が見事バッチリ言い当てた。凄い!!
しかもバンド名まで。相当のファンなんでしょうね。
「バック・ナンバーのハッピー・バースディでした!!(TBS系火曜ドラマ初めて恋をした日に読む話の主題歌)。
でも、ビール券は僕が貰って飲んじゃいます(笑)」
司会のヤチヨ嬢がタケちゃんのことを「照れくさそうにはにかんだ表情がなんともいえない」と絶賛していました。
女性達のハートを、その甘いマスクでキュンキュンいわせながら鷲づかみかい!
お疲れさんでした!!
~~ライブ・レポートPART、2はここまで。続きはPART,3へ!!~~