2,「PLANE CRAZY」
15:45~16:15
はい、続々とライブレポートを書き進んでいくよ!
セカンドアクトは、これまたガラッとサウンド志向を変えて、J-POPの伝説的なバンド「リンドバーグ」カバーバンドの登場だ。
編成はもちろん本家同様に4人組。
女性シンガーをセンターのフロントにおいて、軽快なるナンバーを元気いっぱいに届けてくれましたよ。
曲目のタイトルは我らがみゆきちゃんが全てを教えてくれたさ。
正に「ヴェリー・スペシャル・サンクス」だね。
彼女はもろにド真ん中の世代だそうで、しかも同じくリンドバーグのコピーバンド活動も行っていたんだそうだ。
どうりで逐一把握しているわけだ。
青春のときめきサウンドなんだね。
驚いたことに、プレーン・クレイジーともお友達なんだそうです。
さてさて、このバンド名。
デイズニー初期のミッキーマウス短編アニメーション「飛行機狂」から命名したのかなあ?・・・・・
楽屋で会話した際に確認しておけばよかったよん。失敗したなあ・・・。
それでもライブ直後の落ち着かない状況にも関わらず、メンバー全員が気さくにインタビューに答えてくれたよ。
特にドラマー君とは、リズムセクションの件で盛り上がりました。
ベースのダイちゃんいわく「リンドヴァーグはギターとドラムが肝」とのこと。
そうだよね。
ギタリストは超絶技巧派だし、ドラマーなんてもろにジョン・ボーナムだよ。
それをほどよいオブラートに包んで、目いっぱいに明るいポップビートとして演じているんだからしたたかな集団さ。
ちなみにリンドヴァーグのプロデュースワークで活躍したカミナガコウイチ君とマサは1981年の1年間は同じ職場で連日一緒に勤務していた仲。
キャッチボールなんかもして意気投合していたんだよ・・・なあんて話を彼らにしたら、興味津々に聞き入ってくれましたよ。
この気さくな連中は・・・・・
紅一点のサーヤ嬢。
ベーシスト&コーラスは彼女の夫でダイちゃん。
実際に体も滅茶苦茶に大きい。
だからとってもベースを構えたスタイルが決まっている。
羨ましい限り。
仕様ベースは5弦でワイヤレス仕様。
ジャズベースシェイプの黒ボディ(ローズ指板)
このメーカーがどこなのか、ニシヤンとマサがずっと考えていた。
フェンダーではない‥‥ヘッドシェイプから察してトーカイ?とマサ。
ナビゲーター?ESP??ヒストリー???
ニシヤンは「いや、違うなあ・・・・。」
ステージ前面まで何度も行って確認。
結果、ニシヤンにより謎は見事判明!
でかした!!
FGN(フジゲン)でした。
これはひじょうに高価な1本だ。
直接、本人にも聞いたらニコニコしていた。
このご夫婦は岩見沢在住。
マスクと帽子は黒でTシャツは黄色のドラマーくんは、遠路はるばる苫小牧から駆けつけてくれたのだそうですよ。
ギターはギブソンのレスポール。
サンバーストボディ。
コーラスも兼任しています。
補足までに・・・・マサは23年くらい前に羽幌の海水浴場にてリンドバーグのライブを見ています。
「リトルウィング」
1990年リリースのアルバム「リンドバーグⅢ」に収録。
オープニングナンバーにふさわしき、はじけまくりのリズムがご機嫌でノリノリだよ。
コンビネーションもバッチリ。
アタック感も満載。
パワー全開で心の奥底からウキウキ気分にどっぷりと浸れる。
強烈なる存在感を発しています。
オーディエンスを遠慮なく煽りまくっているよ。
リンドバーグのデビュー時期って日本中にバンドブームが吹き荒れていた。
その代表格がリンドバーグで、10代の初心者バンドマン達はこぞってコピーしていたものです。
思わずその情景が脳裏に蘇ってきたものだ。
タイトでストレートなバッキングも絶妙。
「清く正しく行こう」
ドッと沸き起こる拍手の中、「1,2,3,4!」の盛大なるカウント。
間髪入れずに怒涛のメドレー攻撃の展開がアグレッシブ過ぎて心地よい。
1994年リリースのアルバム「リンドバーグⅣ」に収録。
グッと落ち着きはらった重めのミディアムソング。
ギターの鋭いカッティングが効果覿面。
メッセージの一言一言がこちらサイドのハートに、グサグサと突き刺さってくる。
若さ漲るサーヤ嬢は一時たりとも、ジッとなんかしていませんよ。
一つところに佇みもせず、クルクルと回転したと思ったら最前列にまで出てきて観客を指さしての熱唱。
「ピーピー!」とホイッスルを吹いているファンも出没。
極めつけはここぞというタイミングで、ギターの秘技「タッピング」でとどめを刺す。
サーヤ嬢によるMC。
「こんにちは!リンドバーグのコピーをやっているプレーンクレイジーです。
今日はたくさんのお客様に来ていただきましてとっても嬉しいです。
蔓延防止もようやくあけ、春めいてきたから朗らかな気分です。
しっかりと感染対策をして、もう嫌な事など吹き飛ばしてしまいましょう。
最後までどうぞよろしくお願いいたします・・・・・会いたくて(ラヴァ―ソウル)」
1993年リリースのアルバム「リンドバーグⅣ」に収録。
ヘヴィーなギターのリフからミュートピッキングにチェンジ。
そこから、そこはかとなくキュートなボーカルが追随。
それでいてちょっぴり胸がキューンと切なくなる歌メロ。
このバンドにキーボードが加入したら更にグレードアップすることは間違いないだろう。
守備範囲が広くなってバリエーションも豊富になるだろうね。期待大だ。
しかし、サーヤ嬢のボーカルは、どこにいてもよく通る。
それでいて力強いから男性陣の骨太なバッキングにも、ちっとも負けてなんかいない。
とにもかくにもメンバー全員の「リンドバーグ愛」が、そこいらじゅうに充満しているよ。
フォーメーションも自然でホップステップ。
「君のいちばんに・・・」
1996年リリースのアルバム「リンドバーグⅨ」に収録。
ここでのギターによるイントロは、かっこいいジミヘンばりの歪みで突入。
サーヤ嬢のボーカルを引き立てるべくダイちゃんはじめ、絶品なるコーラス隊も頑張っています。
サーヤ嬢を常にフューチャーしつつも、各自の自己主張も忘れないのはしたたかなる証だ。
終盤でのド迫力な進行から突然、アコースティックな音色にチェンジしてエンディングになだれ込むアレンジを忠実に寸分の狂いもなく再現していた所なんて、息を飲むほどに感動した。
やっぱり彼らは只者ではない。
さりげなく難解なことを涼しい表情で演じているのですよ。
憎いばかりだ。
「どうもありがとうございます!
今日のフレンズ・ライブは彦さん、何回目でしたっけ・・・?
あれ!?本人もまるっきりわかっていない((´∀`*))
まあ、それはともかくも、ここのステージに立てて嬉しいなあ。
ラスト2曲は、皆さんトレンディドラマで知っているはずです。
こういう状況だけに声を出せない・・・うーん・・・アベさん、つまんないね。
自由に楽しんでみてください・・・・・いますぐキス・ミー!!」
豪快にハイハットカウントが打ち鳴らされた。
通算2枚目のシングル。
1990年2月7日発売。
1位を獲得したアルバム「リンドバーグⅢ」に収録。
オリコン週間チャートでは3週1位に輝いた。
彼ら初にして最大のヒット曲。
誰もが知る永遠のアンセム。
会場中、あちらこちらで、歌いたいのを我慢しながらも体をムズムズさせているオーディエンスが目立ってきた。
好きな曲が流れてきたのに、一緒に合唱したいのを押し殺すなんて拷問だよね。
ラストは「ビリーブ・イン・ラブ」
通算8枚目のシングル。
1991年7月3日発売。
アルバム「リンドバーグⅣ」に収録。
オリコン週間チャートでは最高2位を記録。
泣いても笑っても、これで終わりだ。
全員、余力を振り絞っての熱演。
でもまだまだエネルギーには余裕がありそうだ。
序盤からサーヤ嬢によるボーカルが先導。
不思議と彼女の歌声には、ハッピーモードが多分に含まれているようだ。
その不思議なオーラに包まれてみるのも一興。
そんな場面にはもってこいの曲だもんね。
妥協なき一体化での音壁が神々しい。
ブレイクのパートに差し掛かったら、フィナーレが近いと気づいて一抹の寂しさも感じた人もいたはず。
よくできた構成の曲だけに痺れまくっちゃった。
汗びっしょりのメンバー達に温かな歓声がいつまでも贈られていました。
お疲れさまでした!!