世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

遠く離れていても

2010年01月02日 | 
「どんなに遠くに離れていても一緒に同じものを見ようよ」

「あなたはずっと遠くにいるから、そんなこと出来ないわ」



「空を見上げてごらん、月が見えるかい?」

「ええ、見えるわ。」

「今日は満月だよ」

「そうね、とっても明るくて奇麗だわ」


「ホラネ、今、僕もその月を眺めているんだよ」



「月はこの宇宙にたった一つ。

これだと離れていても一緒に同じものを観ることは出来るよね」

「マア! 今あなたと同じお月さまを一緒に見ているのね。

不思議だワー、こんなに離れているのに。」


「そうだよ、出来るだろ。

想像してごらん、僕の視線が月に当たって君の元に届くよ」

「わかるわ。感じるわ貴方の視線を」


「僕も君の視線を感じるよ。

これから毎月、満月の日に一緒に月を眺めようよ、時間を決めて」


「毎月、同じ時間に同じ月を観るなんて、素敵じゃない!」

「ああ、僕たちどんなに離れていても、今、一緒に同じものを観てるんだ、って感じることができるんだよ」
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