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世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

資金繰り 2

2010年01月30日 | 経済
借入残高1、000万円の返済を猶予してください。

教育ローンの追加申し込みをしたい。



この同時に二つの申し入れに対し、

まず公庫の返事はこうだった。




「返済できないのに借入れはできません」

今借りている金を返さないで、

新たに借り入れることなどもってのほかだと言うのだ。

ブレーキと同時にアクセルを吹かすようなもの。



ごもっとも!

そんな虫のいい話はナイ。



で、

その後どう言ったか。

「どっちかにしてください」 

これまた、ごもっとも。



「娘の教育ローンです」

ボクはすかさず答えた。


後、一年余り、ナントカ娘の夢をかなえてやりたい、

石にしがみついてでも。

たとえそれが小石であろうとも。


だが、さらに追い打ちがのしかかる。

「借り入れ申請は一年に一回です。

あなたは昨年5月に借り入れてますので、それまで出来ません」


喉から手が出そうなぐらいの心境を逆なでする冷たいお言葉。


もはや撃沈か?



しかし、


そこに救いの言葉が隠されていた。


担当者は、おもむろにパンフレットを取り出し、

ニコリともせずにこう告げる。


「今、教育ローンの貸付内容が変わりまして」

どれどれ。


湧くが200万円から、300万円になりました。

返済期間も10年から15年に延びました。



それを早く言え!


悪魔のベールの下に天使の羽が隠されていた。

チョッと大げさだが、思わずボクは微笑んだ。



ジャア、5月になればあと170万円借りられるわけですね、と。


「必要書類と条件が揃えば、あくまでも審査の対象にはなります」



何事も、そう甘くはないが、

一縷の望みは必ずあるものだ。



明後日、ヒューストンに行って、ユックリ子供達と相談してみよう。



夢は、叶えるまでのプロセスが面白い。

叶えられた瞬間、夢は夢でなくなって消え去る。