【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【色平哲郎氏のご紹介】 「在沖米軍基地の意味は、台湾海峡の安定のため」が第一の存在意義

2021-05-26 22:00:44 | 転載
五輪関係9万人超の行動、どう管理? 「失敗なら、無法地帯に」
https://bit.ly/3voxR9c
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「教育とは、学校で習ったことをすべて忘れた後に残っているものである」
Einstein
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「私は正規の教育を受けられなかった。学歴はゼロなんです。
だから、発明家として成功したのでしょう」
Edison

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日本においては軽武装の範囲でも積極的に防衛力を整備しようと思うと、賛成してくれるのは枢軸国の名誉回復などという、国連やサンフランシスコ講和の精神を否定する勢力が中心になってしまいます。
それでも、アメリカは仕方なしに相手にしていますが、、、

改憲か護憲かというのは、テクニカルな条文の問題として進めるにしても、とにかく日本サイドの「自主防衛を通じて台湾海峡の現状維持を」という勢力が、戦後世界を認めていないというパラドックスは、非常に困った問題です、、、

派生ですが、沖縄の問題があります。
基地反対派も、そして賛成派も、あるいは自主武装派もそうですが、沖縄を取り巻く安全保障環境の中で、日本サイドには「在沖米軍基地の意味は、台湾海峡の安定のため」が第一の存在意義だという認識が、ほとんどありません、、、

台湾海峡の最前線というのは、海峡の中心線ではありません。そうではなくて、金門(島)と馬祖(諸島)という小さな島々です。
金門は、厦門市のすぐ対岸、馬祖はそれより北東に位置し、いずれも福建省の本土から目と鼻の先です。

台湾は、この2つのエリアを、60年代までの壮絶な戦闘を通じて死守し、実効支配を確立しています。仮に、台湾海峡に波風が高くなるとしたら、この金門と馬祖は真っ先に動揺することでしょう。ですが、現時点ではその気配はありません。


https://i.mag2.jp/r?aid=a60ace059a520c
2021.05.26 by 冷泉彰彦『冷泉彰彦のプリンストン通信』


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フェデリーチが本書を書くきっかけとなったのは、1980 年代前半にナイジェリアで IMF 構造調整 プログラムの受け入れが引き起こした社会的混乱であった。彼女はこれを新たな本源的蓄積と、共有 財産および共同的な関係の最後の痕跡を破壊することをもくろむ社会的再生産の合理化をふくみ、そ れによって労働搾取が強化されると捉えた。そして、それは資本主義に普遍的な構造であると看破し た。本書はそうした問題意識にもとづいて、ヨーロッパ中世にさかのぼり、本源的蓄積のための資本 主義の移行期における資本と国家の剥奪と暴力、そして資本主義に適応するための労働者の身体の規 律化を取り上げた、、、

インディアンたちの慣習を魔術とし、魔女狩りやインディアンを規律化させるための手段としてキリ スト教化が正当化された。ここでも魔女狩りは共同体の紐帯を分断し、本源的蓄積に貢献するために 戦略として実施された。しかもフェデリーチは、この新世界での魔女狩りが、16 世紀後半にヨーロッ パに逆輸入された結果、ヨーロッパの魔女狩りが大規模化し、より残酷化したと分析している。さら に、この魔女狩りは今日においても、資本主義がまだ浸透していない地域や領域に進出する際に、形 を変えながら繰り返しおこなわれていると述べている。

本書の最大の貢献は、マルクスも見落とした本源的蓄積の過程における社会的再生産 の問題を指 摘したこと、フーコーの身体論をジェンダーの視点から読み解き、再構築した点にある。すなわち、 性の身体が再生産と労働の蓄積の手段として機能するよう強いられることで、資本主義はより合理的 に、より蓄積を実現することが可能となったのだ。だからこそ今日においてもなお、女性の価値は下 げられ、貶められ、周辺化され続けるのだ。


<書評>  シルヴィア・フェデリーチ(小田原琳・後藤あゆみ訳)
「キャリバンと魔女-資本主義に抗する女性の身体」以文社、2017 年
堀 芳枝(獨協大学外国語学部)


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(マルクスもフーコーもそれぞれの理由でそれを問題化できなかった/無視した)
「ジェンダーとは階級である」

資本主義の起源は魔女狩りだった!?

16、17世紀の欧米を席巻した魔女狩りによって迫害・処刑された女性たちとその身体こそ、〈資本主義〉が恐れ、強制的に統治しなければならなかった存在であり、シェイクスピアの戯曲『嵐(テンペスト)』に登場するキャリバンこそ、資本主義が生んだ植民地支配への象徴的な抵抗者だった……。

「家事労働に賃金を! 」のスローガンを掲げ、フェミニズム運動の中心的活動家のひとりであるシルヴィア・フェデリーチは膨大な歴史資料・民族誌の読解を通じて、マルクスの本源的蓄積、フーコーの身体論を批判的に検討。彼らが描ききれなかった魔女狩りから植民地支配、今日のグローバルな規模で実施されるIMF・世界銀行の構造調整プログラムによる搾取を、資本主義による女性への暴力と支配の歴史として、フェミニストの視点から書き換える意欲作。

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(書評より)これが、ほんとの「いわゆる本源的蓄積」だ!
リアル本屋で購入、読了。
(ポスト)マルクス主義フェミニズムの精華で、いまさら非関係者がレヴューしなくても、いろんなとこで本格的な書評はあるわけですが、Amazonにレヴューがないのも寂しいなとおもいまして。書名だけ見るとそういう本に見えないのかも、ともおもいまして。繰り返します「(ポスト)マルクス主義フェミニズムの精華」、「「魔女狩り」が「ほんとの「いわゆる本源的蓄積」だ」
(マルクスもフーコーもそれぞれの理由でそれを問題化できなかった/無視した)
私自身としては上野千鶴子「家父長制と資本制(1990)」ではよくわからなかったことが、この本(イタリア語で部分的に1982、英語で2004のようです)で、よおくわかりました。なぜ、フェミニズムは資本主義批判となるのか?です。ものすごく本質的な理由があるわけです。
「資本は、頭から爪先まで毛穴という毛穴から血と汚物をしたたらせながら生まれてくる」わけですが、そのまえには(そのためには)、オンナの胎を収奪する必要があった、というわけです。

追記:「かつて一度西欧で、こんなひどいことがあった」ではなく、「今も着々といたるところで、進行している」と、付け加えておきます。これもマルクス「いわゆる本源的蓄積」とパラレルな関係です。


シルヴィア・フェデリーチ「キャリバンと魔女」


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https://bit.ly/3oNTDAS

ミャンマーより、つれづれなるままに(Japanese diary from Myanmar)
昨日 5:01 ・
「うちの子は、小学校には通わせない」もしそう言う親がいたら、どう思うだろうか?子どもがかわいそう?親の身勝手?
ミャンマー全土では今、多くの親が頭を抱えている。我が子のために、学校に通わせるべきか、否か。
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昨日から、ミャンマー全土で公立学校に通う生徒たちの登録が始まった。
毎年この入学登録のためにたくさんの親子が学校を訪れるらしいのだが報道で見る限り、今年はどこも閑散としていたようだ。
私の友人も「息子は学校にはやらない」と決意の表情。
なるほど、『軍の奴隷教育には反対!』という意思表示だな、と早合点した私に、彼女は切実な顔でこういった。
「息子の命が心配なの」
えっ、いや、そんな大げさな。
軍政下の小学校に通ったところで、兵士にされて戦場に連れて行かれるわけじゃないんだし。そう思ったが、彼女の説明を聞いて、合点がいった。
「私の夫は、CDMに参加している公務員なの。 子どもが公立学校に通い始めたなら 『CDMをやめて職場に戻らないと、子どもを自宅に帰さないぞ』と人質にとられてしまうかもしれない」
あぁ、それは・・・ありえる。残念ながら。
軍はいつもそうなのだ。
ターゲットの人物だけではなく、その人の周囲の大切な人たちを使って、追い込んでいく。
今までそうやって、ターゲットの配偶者や子どもたち・・・まだ生後数ヶ月の赤ん坊までが、軍にさらわれていったのだ。
「でも、学校に通う登録をしなかったら、それはそれでブラックリストに載るかもしれない。だから・・・登録の名前だけ書いて、通わせないようにしようかと思っているの」
・・・これは、どこかで聞いた話だ。
(ここです https://www.facebook.com/JapaneseDiaryFromMyanmar/posts/130468339120793)
ミャンマー人が概して得意とする、その場しのぎの柔軟性。(褒めてます)
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心配はほかにもある。
ひとつは治安。最近、ヤンゴン市内ではどこかで爆発や銃撃が毎日のように起きている。
(ただしヤンゴン市内、といっても、ヤンゴンはかなり広大なので そこらへんでバンバン爆発しているわけではない)学校の周囲でも爆弾が爆発することもある。
新学期からの開校に反対する市民によるものか、そう見せかけたい軍によるものか、私にはよくわからない。
確実に言えるのは、学校でさえ安全ではないということ。
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さらにもうひとつの心配は、コロナだ。実はミャンマーは昨年も1年間、学校は閉校していた。
(つまり、公立学校の生徒たちはみんなすでに1年留年している)
これは医療体制が脆弱なミャンマーで、感染爆発を防ぐための政策でスーチーさんは「生徒みんながワクチンを打ったら再開します」と宣言。
ワクチンが開発されるや、日本とは比較にならないスピードで承認・輸入し、色々な「不要不急」をあざやかに後回しにして、今年1月には接種をスタートした。
えっ、もう?と、私たちもその速さに驚いたものだ。
6月までに、すべての子どもにコロナワクチンをうつ。そして、みんなが安心して学校を再開する。
そんなスーチー政権下のプランは、2月1日に終わった。
クーデター前は1日1?2万件あった検査数も、クーデター後は1日約1000件程度になり、最近はもはや公表もしなくなった。
友達は自嘲気味にこんなことを言っていた。
「隣の国でこれだけ流行っているんだから、ミャンマーにも絶対感染者はたくさんいるよ。でもね、軍は隠すよ」
軍が公立病院でワクチンを提供しているようだが、少なくとも私の周囲で打っている人は見たことがない。
さらに今月追加でワクチンが届いたというが、中国からの支援とあっては、市民たちが喜んで受けたがるとは思えない。
結局、コロナに関しては無策な状態で、学校は再開されようとしている。
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子どもたちは、もし学校に通わなければ、留年2年目になってしまう。もちろん、それはどうにかして避けたい。
冒頭の彼女も「なんとか学校に行かせてあげたい」と、学費の安い私立のインターナショナルスクールを探す。
夫はCDMで給与を受け取ることができず、家計は心もとない。
それでも「民主政権になるまでだから」と、その復活を心から信じ、子どもの命を守ろうと奮闘している。


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2021年5月26日(水)放送  2200から
グローバル企業にも負けない!? 世界で注目の働き方

【協同労働という働き方が、クローズアップ現代+】

「働くみんなでお金を出資して、事業を立ち上げ、みんなで経営方針を話し合っていく「協同労働」という働き方が注目されている。コロナ禍で職を失っていた若者は、協同労働で自分にあった職に出会い、労働意欲や将来への希望を手に入れた。世界では、タクシー運転手や、ホームクリーニング業の人々、フリー演奏家などさまざまな職種で協同労働を始める動きが起きている。「協同労働」は、コロナ禍で閉塞した社会を切り開く手がかりとなるのか? 可能性を探る」。

出演者
大高研道さん (明治大学 教授)
井上 裕貴 (アナウンサー)、保里 小百合 (アナウンサー)


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空は汚れている、衛生観念が低く公衆道徳に欠ける、という思い込みだけが

視標 「専制主義一辺倒」 貧弱な中国像  北京大学教員 馬場公彦

2、3年前の中国に関するメディアの話題と言えばニセモノの横行、微小粒子状物質「PM2・5」による大気汚染、中国人旅行客のマナーの悪さだった。
事後どうなったかの検証記事は乏しい。その結果、北京の空は汚れている、中国人は衛生観念が低く公衆道徳に欠ける、という思い込みだけが、多くの日本人の脳裏に沈殿している。

さらにニセモノについて言うと、確かに中国の出版業界も海賊版が後を絶たない実態に頭を痛めている。
だが、著作権侵害については6月1日から施行される著作権法第3次改正で賠償額が大幅に引き上げられることになり、法務担当者の期待を集めている。

この背景に自国オリジナルの知的財産を開発して保護し、積極的に海外展開を図ろうという国策がある。
これまでは外国の先進的成果を輸入することに主眼が置かれてきたが、知的財産権保護の国際ルールに合わせながら、いよいよ輸出戦略へとかじを切ろうとしているのである。
今年1月1日から施行された民法典においても「民事主体は法によって知財権を保有する」(第123条)とされている。

この民法典は中華人民共和国建国以来初めて施行されるもので、1260条からなる、現行の中国法最大の法典である。
中国民法典には独立した一編として生命権、肖像権、プライバシー権など9種の権利からなる人格権の条項が設けられ、高度情報通信社会における人身権と財産権を保障するための制度設計が施されている。

意外なことに民法典には、「社会主義」の字句は二つの条にしかない。
また、民事紛争を処理する際は法律、法律に規定がない場合は公序良俗に反しない習慣に従う(第10条)とされ、国策やイデオロギーは根拠として立てられていない。
確かに中国は三権分立ではないが、民法典には行政と民事の境界線が明確に引かれているのである。

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中国は絶対貧困層の撲滅を完遂したとしている。
これからは金持ちだけでなく国民全員が豊かになりたいし、獲得した幸福感を失いたくない。
誰もが私権を保護、保障してくれる法的うし後ろ盾を求めている。
民法典には民事空間において侵されることのない人格権と、民生を求める人々の願いが集約されている。

この民法典や改正著作権法の施行について、日本でも報道は極めて乏しい。かくして法治ではなく人治の国だから人民はイデオロギーに縛られて私権は厳しく制限されている、監視社会だからプライバシー保護には無頓着、という思い込みだけが更新されないまま継承されていく。

新型コロナウイルスの封じ込めについてもそうである。
「中国では人々は監視されて行動の自由がないから成功した」で済ませている。
防疫システムの中で実際に人々はどう行動したのか、消毒から感染地区の封鎖と支援、健康異常がないことを証明する携帯アプリの義務化、マスク着用、ワクチン接種、果てはゴミの分別回収に至る衛生管理の改善について、委細に見ようとはしない。

いま日本からみた中国の上空には「専制主義一辺倒」の厚い雲が覆っている。
その中国像は貧弱でモノトーンである。
そこに生きる人々の生活感覚とひどくずれてしまっている。
今求められるのは、視界をふさぐ厚い雲の下で営まれる人々の暮らし、その細部までを見つめるまなざしだ。

ばば・きみひこ 1958年長野県伊那市生まれ。
日本の出版社で35年間勤務した後、中国に渡り現職。
著書に「戦後日本人の中国像」など。

【信濃毎日新聞 2021年5月21日】


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Aya Tanabe
5月24日 23:22 ・
中国生活に必須の2つの健康コード。デパートなど人の集まる場所に行くときに出すコード(左)は、リスク地域に立ち入った履歴があると、派手な赤になります。先週受けたワクチンもいつの間にか一目で受けたことが分かるようになってる! 
公共交通機関を利用するときに出すコード(右)には、過去14日間に遠出をした記録がばっちり明記!
賛否両論ありますが、コロナに関しては完全にデジタル戦略の勝利だと思います。。

https://www.facebook.com/aya.tanabe.56/posts/3911093002343523


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自治:オートノミーの由来は、古代ギリシア語の、 α?τονομ?α, autonomia、、、
つまり英語で表現すると、 "one who gives oneself one's own law" という意味の言葉から由来する。
日本語に直訳すると、 「自分で自分に自身の法を与える者」


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野党連合政権と国民統一戦線政権

2021-05-15 11:04:26 | 言論と政治
#新政権1
立憲民主党と日本共産党の党首同士の相互信頼と、双方の党員と支持する市民たちの動向。2党の連帯が核となることで、#野党連合政権 への道すじが見えつつある。だが、自民党を中心とする現政権勢力は、はるかに根強い力量をもっている。

 
#新政権2
私は拙著『座標』(2014年)で #国民統一戦線 を世に問うた。そこでは3層を提示した。
❶護憲リベラル勢力❷日本共産党と支持勢力❸護憲保守勢力が、かつてのイタリア・オリーブの木のように、共通する政権構想をもちその1点で円卓につき総選挙で政権を国民に問うことである。


#新政権3
時代の情勢は大きく揺れ動いている。野党連合政権は市民連合を基盤として、現実性を帯びている。だがそれだけでは、かつての社会党政権のように過半数には及ばない。中村喜四郎氏は、自民党から政治的な紆余曲折を経て立憲民主党から総選挙出馬を臨んでいる。


#新政権4
新党さきがけにいた田中秀征、自民党の石破茂、野田聖子、かれらのような政治的信念をもつ類型の保守政治家たちをも共に共闘しともに #国民統一政権 をめざすことを強く要請する。


野党連合政権の樹立へ
同時に
国民統一戦線政権への展望を
焦点はひとつ
安倍・菅安保法制軍事大国路線に
対案を示すこと
まずは
「NO!」
意思表示すること
選挙で反自民菅安倍麻生政治
街頭で無言のサイレントデモ

【永岡浩一さんからの通信】文化放送ラジオ 大竹まことゴールデンラジオ(2021/5/11)

2021-05-11 21:07:32 | 転載
文化放送ラジオ 大竹まことゴールデンラジオ(2021/5/11) 深澤真紀 政府の調査でわかったコロナ禍の女性への影響を語る、ジェンダー不平等で女性、弱いものにしわ寄せしてきた日本封建社会のデタラメがコロナで悪化したことを解説する!


 永岡です、文化放送ラジオの、大竹まことゴールデンラジオ、今週火曜日の大竹紳士交遊録は獨協大学特任教授でコラムニストの深澤真紀さんでした。リモート出演でした。パートナーははるな愛さん、アシスタントは砂山圭太郎さんでした。この番組15年目です。

 深澤さんのテーマは政府の調査で分かったコロナ下の女性への影響、昨年9月に内閣府の男女共同参画の部署でコロナ禍の調査(https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/covid-19/index.html )、国連のグテーレス氏、コロナで女性、女児が大変なので調べろとなり、丸川氏のところで調査、内閣府は政府に提言するが、女性がDV、生活、育児など調べて、夫のいる女性は子供がいたら仕事をやめたら復帰できない、昨年2月の一斉休校で子供を預けられず、働く母親が大変、再就職大変。しかし感染症の専門家はあの一斉休校は必要ないとわかり、男性は子供を預けても仕事をやめずに済み、しかし女性はそうは行かず、学校が休校だと仕事できない+経済条件悪化で女性の就職大変。

 そして、コロナで対面サービスがしどくなり、さらに医療、介護現場が大変、そこに女性が多く収入が減り、深刻なのはシングルマザーの収入源、日本だと働かないとならないシングルマザーは大変、諸外国だと男性から養育費が出るが日本は出ない、大人食堂に非正規の女性が子供のあるもので来られて、エッセンシャルワーカー、非正規、女性は大変、女性、特にシングルマザーは大変。

 さらに、コロナ下で女性の家事、育児、介護の負担が大変、ヤングケアラーを以前深澤さん紹介されて、弱いものにしわ寄せ、仕事なし、無償、そして生活できないもの、日本の元々ダメなところが悪化、さらにDV相談件数は1年前の1.5倍、家族が家にいて鬱憤、DV、性暴力も激増、自殺者は相対として男性が多いが、女性の自殺激増、妻、娘と家族といる女性が自殺、孤独死より家族、家庭から逃げられない女性が自殺、DV、性暴力で女性の主婦、学生が自殺、家族といるので相談できず、家族仲の悪かったものが、性暴力、DVとして女性が追い詰められている。

 大竹さん、一人暮らしより家族といる方の自殺の多い意味を深刻と取られて、将来の不安、深澤さん、家族といるので外に助けを求められず、深澤さんも学生と話して深刻と感じて、家族といてしんどい女性は目立たず、絆とかいうのは問題、主婦、高校生にしわ寄せ。報告書のまとめで女性のしんどいのは、日本だとジェンダー平等が元々なく、それがコロナ禍で顕在化して、だから女性を助けないとだめ。そして支援の手はなく、ワクチン接種もも自分で調べないと受けられず、無利子無担保の融資も申し込みが大変だし、返済が必要、日本的な杓子定規で、書類に不備だと通らない。

 はるなさん、離婚の成立していない夫婦の別居の際に女性に給付金が来ないと説かれて、深澤さん、夫のDVだからと手続きはできず、窓口も、夫とうまく行かないと申請は困難。頑張ればというがそれは大変。砂山さんもツイッターを紹介されて、一斉休校の愚劣さを説く声があり、日本はいい国なのかとの声があったと紹介されて、深澤さん、中流以上の困っていない人にはいい国だが、困っている人には住みにくい国、大竹さん、その上に同調圧力があると説かれました。要するに日本は弱いものにしわ寄せして何とか成り立っていた社会、それが限界に来て、この国に人権という意識がなかったのを実感したものだと私・永岡は実感しました、以上、深澤さんのお話でした。




【色平哲郎氏のご紹介】先生たちの訴追は、今日も続いている。

2021-05-11 12:47:49 | 転載
日本再生のための「プランB」  

昨年25年間の滞米をきりあげ帰国した俊英で、日本の医師免許所持者で米国経済学博士

92年に知りあって、それ以来、大注目!!


藻谷浩介・評 『日本再生のための「プランB」』=兪炳匡・著/

〈ITと金融の技術を磨いて米国の後を追う戦略を、兪氏は「プランA」と名付けるが、実現性はないと見る。
基礎研究や人文科学を軽視し、女性や外国人を排除し続ける日本に、市場開拓型イノベーションは起こせないというのだ。
東京が、今や経済的な辺境に転落した日本の中心にすぎないのに、「地方を切り捨てれば生き残れる」と思っている浅はかさも、ご指摘の通りである。〉

毎日新聞2021/5/8


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諦めさえしなければ、市民運動に敗北はない    詠人不知


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5月5日から大学を再開する、と宣言していた国軍。
 
さて、その思惑やいかに。
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結論からいうと、再開は失敗した。
生徒も先生も、ほとんど戻ってこなかったのだ。
 
「軍政下の教育は受けない」という、ミャンマー人たちの確固たる意思表示。
 
この決意の代償は、出勤しなかった教職員の大量解雇、だった。
 
ヤンゴン大学とマンダレー大学という、トップ1、2の大学では教授から助手にいたるまで、実に731人が解雇された。
宿舎からも3日以内に立ち退かねばならないという。
 
ヤンゴン郊外出身の友人は、こう嘆いた。
 
「この2つの大学は、ミャンマー人みんなの憧れの、特別な大学なの。
 ヤンゴンで生まれ育った子は、誰もが一度は 『大きくなったらヤンゴン大学に』と夢見て育つんだよ。
 
 そこの先生をクビにするなんて・・・
 みんなの夢や憧れの気持ちも傷つけられたみたい」
 
先生がいなくなった大学。
 
もし仮に生徒が大学に戻ってきたところで、いったい誰が教えるというのだろう。
(まさか軍人じゃないだろうな)
 
それに、大学の先生は研究者でもある。
様々な学問分野で研究成果を出して、国の方向性の土台をつくる人たちだ。
 
軍は、代わりのいない人材を切り捨てた。
ミャンマーの未来が死んでいく。
 
軍事クーデターによってこの国が失うものは、計り知れないと、改めて思う。
 
(ちなみにミャンマーの大学はすべて公立なので、ミャンマーにいる限り、国立大がダメなら私立大へ、という選択肢はない)
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教育制度も大きく変えられようとしている。
これがまた、まったく意味不明な改正だ。
 
ミャンマーの学校は、11年制。
一応、小学校(5年)、中学校(4年)、高校(2年)に分かれているが日本のように「中学1年」「高校1年」などとは呼ばず、
「グレード1」から始まり「グレード10」まで1年=1グレードで、着々と進級していく。
 
軍はこれを「1年=2グレード」にする、というのだ。
つまり、進級のスピードを、これまでの2倍にするということ。
 
え?・・・待って。何のために?

思わず、ミャンマー人の同僚を質問攻めにする。 
みんな5年そこらで、アイウエオから高校卒業までの内容を終えるってこと?
それとも、グレードを増やすの?今度は全部で何年?
 
彼は、困惑顔でこう答えた。
「そういう細かいことは何も説明されてないんだ。
 目的もよくわからない。
 ただ、MRTV(軍営TV局)で『1年=2グレードにする』って放送されただけ」。
 
決まったことを一方的に伝えて、説明も質疑応答もない。
これぞ、まさに軍政時代の教育そのものではないか。
 
 
そして、そんな理解不能な状況の中、軍は、6月1日に小中高の基礎教育も再開すると宣言している。
 
軍営新聞に載っていた教育省のミーティングの記事は、全生徒にノート12冊と鉛筆4本を支給し、中高生にはさらにペンも2本つけます、という超どうでもいい内容で、思わずため息が出る。 
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先生たちの訴追は、今日も続いている。
新聞には、医師と先生の指名手配リストが、毎日律儀に10人ずつアップデートされている。
 
罪状は、刑法505(a)。
クーデター後に軍が改訂した条文で、これによりCDMへの参加が犯罪とされた。
 
CDMを熱心にサポートする知人は、こう話した。
「医師や教師は、この国で本当に尊敬されてきた職業なの。
 それが今や『犯罪者』で、逃亡生活をしてる。胸が痛い」。
 
また彼女は、CDMへの決意と迷いについても語ってくれた。
 
「みんな、絶対に軍政に抵抗すべきと信じてる。
 非暴力で戦うには、もうCDMしかないのもわかってる。
 
 でも、いつも自分の胸に問うているの。
 クビになって、家や収入を失ってもいいのか?
 患者や生徒を見捨てることにならないか?
 本当にこれは正しいことなのか?って」
 
決意と迷いが、交錯する。
苦悩しながら、それでも前に進む。
 
静かな闘いが、決死の覚悟で続いている。

https://bit.ly/3o0PGZ4
「ミャンマーより、つれづれなるままに(Japanese diary from Myanmar)」


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カレン州に住む友達から「家の庭に防空壕を堀った」と聞いた。
まさか「お正月休み、何してた?」という世間話の返事に、こんな前時代的な答えが返ってくるとは思わなかったので、とっさに返事ができず、まごつく。

・・・
今日も「防空壕を掘るなんて、どんなに怖い思いをしていたのだろう」と思いきや、「We are ready to be attacked!(攻撃される準備はバッチリだよ)」と笑う。
なんでそんなに平然としていられるの?と聞くと「僕たちはカレン族だ。こういうのに慣れているんだよ」と言う。
どこか自慢げにすら聞こえる彼の言葉に、思わず天を仰ぐ。
「慣れている」
そう言えてしまうような事実が、確かにミャンマーにはある。
ミャンマーの少数民族地域では、独立以来、実に70年以上ずっと国軍と武装勢力との武力衝突が続いてきた。
クーデターが起きる前から、世界で一番長い内戦を戦っている国なのだという。

https://bit.ly/3xVLHBL


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教育と、情報統制と、ワイロ。
軍政時代を知らない私が「軍政になると何が嫌なの?」と周囲の人に聞いたときのトップ3だ。

・・・
「僕たちは、愚民化されていたんだ」
私が教育について聞くと、30代の友人は怒りに言葉を震わせた。
ふだん穏やかで、ちょっと斜に構えたタイプの彼がこんな風に怒りをあらわにするのを見るのは初めてで、少し驚く。
「軍政時代、教育は常に一方通行だった。
 ただ決まったことを生徒にインプットするだけ。考えさせないんだ」
いまいちイメージがつかめない私に、彼は語気を和らげて説明してくれる。
例えば、先生が「これは車です」と教えるよね。
そしたら、生徒はそれが車だと「覚える」。
質問の時間は一切ない。
車がどんな乗り物なのか、どこでどう役に立つのか・・・
そういうことはまったく習わないんだ。

https://bit.ly/3xXFHZh


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約600世帯ほどの鉄道員家族がいたが、今のところ職場に戻ったのはまだ数世帯だけだそうだ。
戻らないとクビじゃないの?と聞くと、こんな答えが返ってきた。 
「以前そういう通達が出たとき、300世帯くらいは一旦戻ったんだ。
 それで、みんな『戻りました』って書類にサインして、また逃げた」

・・・
「今まで15年以上、この仕事しかしたことないから、困るよね。
 でも軍政になってしまったら、もう鉄道員には戻らない」
15年以上のキャリアや住居を失っても構わない、という覚悟。
実は鉄道省の職員は、保健省(医療者)や教育省(先生)と同様にクーデター直後から、かたく団結してCDMを貫いている。
軍がむりやり列車を動かそうとした時には、鉄道員たちがみんなで線路に寝転がり、体を張って列車の運行を止めたほどだ。
どうして彼らは、それほどまでに徹底して軍政を拒否するのだろう。

https://bit.ly/3o3alvW


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Deo Favente

Annuit Coeptis

Novus ordo seclorum

E pluribus unum


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プロフェッションの特質、、、

このことについて最初に言及したの は,20世紀初頭の北米で行われた医学教育の質改革に多大なインパクトを与えた「フレクスナー レポート」の著者エイブラハム・フレクスナー (Abraham Flexner[1866-1959])である。
彼が1915年に発表した「ソーシャルワーク(医療社会福祉)は専門職なのか」(Is Social Work a Profession?)は,プロフェッションを初めて定義した論文として知られる、、、

プロフェッションが満たして然るべき要件として以下 6項目・鋭い知性に加えて,高度で専門的な知識や物事を抽象化して思考する能力を必要とする業務に従事し,自分の判断や行動について自身で責任を負う
・体系化された知識としての科学とその学習に基づいて業務を遂行する
・実務で用いる高度で専門的な知識や特殊技能は実用的でなければならない
・同業者団体を形成し,構成員相互の扶助に努める
・会員資格制度を採用し自律的な秩序を形成する
・専門職団体(職能団体)の活動は,社会公共の利益に資するように行われる

https://bit.ly/2Q1AHlc


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「厳密に言えば,企業人は,現時点でプロフェッションではなく,過去にさかのぼってもプロフェッションではありません。
プロフェッションは,長い時間を掛けて内容充実を遂げてきています。
徐々にではありますが,プロフェッションを統制するためのメカニズムが確実に構築されてきています。
規範に従わない者に課せられる制裁についても同様です。
真のプロフェッショナルについては,職業訓練を経て,資格を取得します。
また,当人の属している団体の行動基準に準拠して行動しなければ,同業の仲間内(ギルド)から追放されます。
国家資格の取得が義務付けられたプロフェッション(regulated profession)に至っては,メンタリングも実施されます。
たとえば,医師免許を取得して間もない医師は,知識や経験も豊かな医師から手引きを受けることができます。
しかし,ビジネスの世界には,いわゆるインターン制度がなく,国家資格を取得する必要もありません。
利殖の才と法律遵守のマインドさえ身に付ければいいのです。」

https://bit.ly/2Q1AHlc


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ギダンさんは、戦前、政治に左右されることが多かった司法。
ギダンさんはそれを強く憂いていました。

「裁判がその時の政治的勢力に左右された形跡ありとみられる事例は、歴史の法廷においては常に醜いものとして再批判されます。
学問が政権から超然としておらねばならぬように、裁判も常に政権政治的な動きからは超然でなければならぬと信じます。
裁判は政治ではない。
一切の政治的勢力ないし影響から超然として、法によってのみなされる所に司法の尊厳があり、国家を盤石の安きに置く補償があるのです。」

https://bit.ly/2SuhQ32


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9条の平和主義、25条の生存権です。
そのほか、17条の国家賠償請求権も、40条の刑事補償請求権にも関わっていた。
ギダンさんの弁

「日本国民はお上のやったことに対して訴えを起こすななどと言うことは出来ることではない、そう言うことは不届き千万であるという観念がありまして、そういう訴えを起こすことは出来るのだぞと言うことを国民に理解させておくことは国民の権利保障の上に非常に大事なことであります。」

ギダンさんは、なぜ憲法修正にこれほどまでにこだわったのか。

https://bit.ly/2SuhQ32


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「法は思想は之を罰せず、罰するを得ず」
法廷でのギダンさんの言葉

「「法は思想は之を罰せず、罰するを得ず」という大原則があります。
特定思想の抱懐の故をもって、直ちに刑罰の目的としえない所以のものは、一種の天賦権としての人間の思索の自由なるものがあるからでありまして、観念の世界でだけ考えている限りは道徳は関与し得ましても、法律は干渉し得ないのであります。」

https://bit.ly/2SuhQ32


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インタビューでは平和を掲げる五輪精神との矛盾を指摘し、世界や国際オリンピック委員会(IOC)にものを言えない日本政府の姿勢も疑問視

◆「五輪の映像を見て勇気づけられる状況にない」

◆「何ということに加担してしまったんだ」

◆日本へ「他者を思える国であってほしい」

五輪でも「ノー」と言って、将来「あの時の判断で世界が救われた」と言われる国になってほしい

https://bit.ly/3uwKP4o
復興五輪「架空だった」…罪悪感抱く宮本亞門さん、IOCや政府を「利己的」と批判 
インタビュー詳報


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「新型コロナウイルス感染症等の感染拡大に伴い、看護職の確保が不十分な状況に至っております」

平身低頭、お願いや協力を依頼する文言が繰り返されていた

「資格を持ちながら離職している『潜在看護師』の活用を考えているのでは」

「現場から看護師を送り込む余裕はない。もし動員したら、一般の診療に影響が出る恐れがある」

「地域の医師はワクチン接種で手いっぱいだ。
医師資格を持つ自衛官にも接種を頼むくらい人手が足りないのに、派遣は不可能だ」

観客数に応じて必要な医療従事者の人数を割り出すのではなく、まず確保できる医療従事者の人数を確定させて、それに応じて観客数を決める

https://bit.ly/2Q38cUl
東京五輪が社会のリスクに 
今も続く医師、看護師の大量派遣依頼、現場は「不可能だ」


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日本は人権尊重の国か

 ミャンマーや新疆ウイグル自治区など権力による人権侵害が多発する中、日本は人権尊重を価値観とする外交を展開すべきだ。
前稿<大国の思惑に影響されない人権外交>でも触れたように、人権の尊重は日本国憲法の基本理念でもあり、平和国家を標ぼうする日本こそ前面に出していかなければならない。

 しかし、まずは日本が本当に人権を尊重する国なのか、国内を見直す必要があるだろう。
難民の受け入れ態勢はどうなっているのか、国際人権規約をはじめ人権諸条約の保留条項の批准や国内体制の整備などに遅れはないか――。
日本国内が人権を守る体制になっていなければ、人権の重要性をいくら訴えても説得力がないし、信用もされない。
そして現状の日本は国際的に人権尊重を外交の軸にする十分な体制が整っているとは言いがたい。

https://bit.ly/3bfAAdb
人権外交は国内から 遅れている人権尊重の体制
中川正春・元文部科学相


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【永岡浩一さんからの通信】MBSラジオ ニュースなラヂオ(2021/5/10) 

2021-05-11 12:18:14 | 転載
MBSラジオ ニュースなラヂオ(2021/5/10) イギリスのコロナ対策・ワクチン事情、木村正人さんのお話、菅政権のコロナ対策の問題点とオリンピック、解散総選挙 山田恵資さんのお話、福本さんの集団接種報告 イギリスのコロナ対策・ワクチン事情、木村正人さんのお話、菅政権のコロナ対策の問題点とオリンピック、解散総選挙 山田恵資さんのお話、福本さんの集団接種報告


 永岡です、MBSラジオの、月刊ニュースなラヂオ(月刊第14回、通算121回)、今月も新聞うずみ火代表のジャーナリスト矢野宏さんの司会、フリーアナウンサー北口麻奈さんがアシスタントでした。ニュースキャスターは上田崇順さんでした。

 宇都宮弁護士の、東京五輪中止を求める署名、宇都宮さんのHPからもできます、https://utsunomiyakenji.jp/stoptokyoolympic/ 本日のサンテレビのニュースには兵庫県の医師の方が出られて、兵庫の医療崩壊(通常の手術、救急は7割削減)、そして変異ウイルスは今までのコロナウイルスと全く違うと、複数の医師が証言されて、兵庫でこれなら大阪は全滅かと危惧されます。その大阪のコロナ地獄は、維新と在阪テレビ局の共犯関係だと週刊ポストの記事(https://news.yahoo.co.jp/articles/e8ad7e2e611ff64ea7790fc4d5582af4411380f7?page=1 )、やっと大谷さんのような方が共犯関係を批判、過去には矢野さんや松本創さんが再三批判しても在阪テレビは維新持ち上げでしたがやっと少しですが風向きが変わりました。



 ニュースなラヂオ、コロナ地獄、大阪で感染しても10人に一人しか入院できずあふれた患者は16000人、上田さんのニュース、国会は衆参予算委員会、野党は菅総理にこれでもオリンピックするのかと追及してもまともな答えなし、ステージ4でもするのか、人命が危険でもやるのか質問してもまともな答えなし、感染拡大の中でもやるのか質問しても逃げて、JNN世論調査ではオリンピック中止、延期は6割、コロナ対策で政権評価は発足後最低、自粛の疲労を感じるのは7割と増加、支持率は40%と発足後最低、高橋洋一氏の日本の感染を軽視した発言があり、高橋氏、インドなどと比較して批判、これを追及されて菅氏は答弁せず。

 組織委員会は17日のぼったくり男爵来日を延期、再調整です。

 立憲民主党枝野氏、今のコロナ状況では内閣不信任案、総選挙は否定、菅政権ではオリンピック後の解散総選挙を画策、今国会で解散はなし、矢野さん、パラリンピックと自民党総裁選があると説かれました。

 感染者数は4800人以上増えて、東京は先週月曜より130人減ったものの、65人死亡、重傷者は過去最多、知事会は全国で緊急事態ものと変異ウイルスに危機感。ワクチンは市町村に配布、神戸市では75歳以上に接種、620人予約して摂取、神戸市では歯科医も注射するものの、高齢者施設でクラスター。ワクチン接種電話予約が始まり、NTTは電話発信の提言、警察・消防がつながりにくくなることへの対策。

 森友事件、自殺した赤木さんのファイルの存在、麻生氏はかなり前から知っていたとゲロ、山井議員から追及されて以前から把握していたと自白、矢野さん、雅子さんは提出を求めて1年以上、麻生氏は隠したいのかと怒られました。

 最初に10分で現代を解説、のコーナーは福本晋悟さんによる大阪のワクチン接種会場の報告でした。ワクチン接種、GWから開始、予約。自宅に接種券が郵便で届き、国は65歳以上に7月まで摂取というものの、75歳以上に接種を今月開始、堺市で9000人対象者がいて、堺市堺区の接種会場、ホテルの一室、手指消毒、検温、そして導線が示されて、元ブライダルサロンでどこにてどうする、健康診断に近く、30分に7人摂取、担当者の方が接種者より多く、投票時みたいなやり方、健康状態の質問を1,2分して隣の部屋で摂取、そして経過観察、15~30分接種後待つもの、問題なしだと2回目の接種の日程を予約するもの、接種して体調の悪くなった人はなく、電話で予約、なかなか繋がらないもの、接種はすべき、2回目もあり、ワクチン接種予約、リスナーよりインターネットでつながらなかったとの声があり、電話もつながらず大変との指摘があり、福本さん、予約は多く、近くの医院でも接種できて、堺市も電話とインターネット予約で、予約する人は大変、予約なしで摂取してくれという人もいた。

 堺市ではまず75歳以上、その中で電話がたまたまつながったなど公平性に問題。そして65歳以上の方は予約開始、朝一番に電話して、キャンセル待ちを打てた人もいたもの。連絡を受けてこの方はビックリ。しかしこれは堺市だと体調不良の方がいて余ったもので、予約は当日連絡OKの方に会場からの距離などで判断していて、余らないようにして、それで余ったら看護師など医療従事者に接種。

 医師より、肩を出しやすい服装で来てほしい、これまでの予防接種と同じつもり、利き腕でない方にて摂取するので肩を出しやすい服で来てほしいとのこと、今後の課題は、会場一つで医師2人でやっているものの、倍のキャパになると密にならないように時間通りに来てほしいもの、アナフィラキシーがあると停止もあり得て、今は集団接種だが、いずれかかりつけ医で摂取になり、堺市の広報紙に載ると電話殺到で、400の医療機関のうち150は表示されず、接種時にどこで予約するかは重要。情報、体調で摂取の可否を皆さん決めてほしいと福本さん締めくくられました。



 最初の特集はコロナ、イギリスのコロナの事情、ワクチン接種も進み、ロンドン在住のジャーナリスト、木村正人さんが報告されました。ヨーロッパ最多の死者13万人を出したものの、国民の半分がワクチン接種を終えたもので、日本との違いを聞くのです。イギリスは変異株で大変、しかし新規感染者はワクチン接種で激減、木村さんとオンライン取材、ロンドンは今正午。

 イギリスはロックダウンから、死亡者は一桁になり正常化に進み、ワクチンタスクフォース、8月にはイギリスからコロナはなくなると宣言、パブも店の外で飲めて、デパートは通常、しかし屋内は規制があり、感染の可能性があるところはまだダメ。3度目のロックダウンは昨年暮れから今年4月まで、ロビンソンクルーソーみたいな生活であり、会社員はイギリスだと休業補償8割あり行かなくてOK、金融センターはオンラインで影響なし、飲食店は休業補償も出て助かる。

 木村さんはアストラゼネカのワクチンを2度打って感染リスクは激減、ジャーナリストは取材があり、スコットランドに行けて、しかしコロナで職のなくなる危惧もあり、そのためワクチンを受けた。イギリスだと外国人も接種できて、日本と異なり、公的な医療サービスで原則無料、かかりつけ医に登録したら外国人も接種OK、接種して、痛みがあり利き腕にやらないもの、打って1,2日副反応が予想されて休む必要があり、高齢者は免疫が弱く、20~30人取材して、40代の人に副反応。高齢者は抗体があり副反応は少ない。 

 リスナーより、イギリスの接種の順番を問うものがあり、日本だと高齢者からだが、木村さんは介護施設の職員から、最初の被害は高齢者施設の感染のため、介護施設、職員、入所者、NHSに患者のシステムがあり、アルゴリズムで計算をちゃんとして、混雑もなくうまく行っている。

 矢野さんは副反応に抵抗がある声を問われて、木村さん、アストラゼネカのワクチンは血小板が減るものになり、脳出血の例が49人イギリスで出たが、イギリスはコロナ死者13万、それで接種のリスクはコロナで亡くなるリスクよりはるかに小さく、ファイザー、モデルナとも同様のもので、ファイザーは1回目1100万人打ち、300人ほどなくなり、アストラゼネカでも同様、死ぬ確率は同じ、アストラゼネカのみ危険ではなく、イギリスに暮らして、死亡率は高く、変異株はEU離脱の時期に猛威、そして政治家も科学者も接種を呼び掛けて、フランスにドーバー海峡を封鎖されたが、アストラゼネカのワクチンは有用で、指に血栓の出来た人もあるが、それらはきちんと報告されて、何かあってもかかりつけ医に報告されて対処できる。

 矢野さん、ワクチン接種、PCR検査での日本との違いを問われて、木村さん、1年前は検査能力だと日本と同様で不足、ドイツは初期対応OK、検査が良かったため、ドイツは1億5千万検査、そして簡易検査キットもあり薬局でタダで手に入り、簡単に出来て、イギリスは1000年戦争に負けておらず、変異株を世界で初めて見つけて対処して、治療薬も、PCR検査、ゲノム解析して検査、ワクチンもしっかりしている。

 矢野さん、日本のやるべきことを問われて、木村さん、ワクチン展開を早くすること、獣医師、医学生でも打てるので数をこなさないとダメ、1日2,3万人の接種ではダメ、1日100万摂取がいると説かれました。



 2番目の特集は菅政権のコロナ対応の問題点に関して、時事通信解説委員の山田恵資(けいすけ)さんがお電話でお話をされました。東京オリンピック・パラリンピックのこともテーマになりました。

 矢野さん、明日11日期限の緊急事態は延長、菅氏は人流が減ったというが、感染拡大で失敗だと説かれて、山田さん、感染は止められず、緊急事態はワクチンの行きわたるまでの時間稼ぎだが、菅氏は人流を抑えるのが目的化して、拍子抜け。緊急事態宣言は短すぎて、3回目の緊急事態、開始=延長と国民は見て、官邸は短くしたい、緊急事態宣言の看板を外したい、オリンピックの障害にしたくない。矢野さん、バッハ氏来日があったと説かれて、山田さん、その通り、バッハ氏来日には解除したく、しかし東京も大阪もそれは無理なのに政府が短くして失敗、政府は休業要請を緩和して、しかし東京も大阪も百貨店は白め、政府は緩和、自治体は強めたい、国民、都民、府民、県民無視のデタラメ、医学的結果はともかく、政策としては失敗。

 5月末で解除できるか、山田さん医師に取材されてとても無理との反応、100人に減らすのは無理、300人に減らすのも困難、金曜日の記者会見で菅氏はステージ4脱却といい、尾身氏はステージ2にならないとダメと矛盾、尾身氏は感染者数も大事だが医療現場も大変、尾身氏は5月末は無理と自白したも同様、尾身氏は総理に合わせていたカメレオンであったが、尾身氏の会見はダメ。

 リスナーより、どうして菅氏はオリンピックをやめないかと質問があり、山田さん、菅氏の政権運営の柱、デジタルなども破綻、残ったのは五輪、しかし反対の声は世論だと圧倒的、しかし菅氏は自民党の中を見て、自民党の中ではオリンピックをしたいが、森氏が組織委員会をやめて、細田派の最大派閥、菅氏は党内の運営で森氏、安倍氏の影響力のある細田派の支持のためにオリンピックをやめられず、世論は中止でも、菅氏はイケイケ。

 リスナーより、二階氏は中止というものの、自民の中で反対と言えないのかと質問があり、山田さん反対は言えず、しかし反対という意見は多くの自民党の議員が持っているが、それを言ったらおしまい。二階氏の本音はオリンピックは無理と判断して、しかし森氏が会長でなくなり、自民党の中でも五輪無理といいやすくなり、誰が菅氏の首に鈴をつけるかであり、山田さんはオリンピック中止をすぐにすべきと思うが、菅自民党は75%ゴリ押し、慣性の法則、これを打破するには、菅氏がIOCにアカンというor支持率低下で菅氏が投げるか。

 官邸の最後の頼みはワクチン、ワクチン接種が急速に広がるのを官邸は期待している。矢野さん、今解散総選挙は9月と予想されて、これを問われて、山田さん、オリンピックの後の解散総選挙はあるが、支持率低下だと菅氏には解散はできず、オリンピック中止だと菅氏では解散は無理、しかしオリンピックができないコロナだと解散総選挙どころではなく、解散総選挙は秋以降、そして菅氏が解散か。矢野さんはポスト菅氏を問われて、山田さん、河野氏、石破氏などあると言われて時間になりまた来月お話を聞きたいとなりました。次回は6月14日です、以上、5月のニュースなラヂオでした。






【色平哲郎氏からのご紹介】 藻谷浩介・評 『日本再生のための「プランB」』=兪炳匡・著/

2021-05-09 21:36:19 | 転載
2021年 05月 09日

藻谷浩介・評 『日本再生のための「プランB」』=兪炳匡・著/
『正義の政治経済学』=水野和夫、古川元久・著

〈ITと金融の技術を磨いて米国の後を追う戦略を、兪氏は「プランA」と名付けるが、実現性はないと見る。
基礎研究や人文科学を軽視し、女性や外国人を排除し続ける日本に、市場開拓型イノベーションは起こせないというのだ。
東京が、今や経済的な辺境に転落した日本の中心にすぎないのに、「地方を切り捨てれば生き残れる」と思っている浅はかさも、ご指摘の通りである。〉

毎日新聞2021/5/8

 ◆『日本再生のための「プランB」』=兪炳匡(ゆうへいきょう)・著(集英社新書・1012円)

 ◆『正義の政治経済学』=水野和夫、古川元久著(朝日新書・891円)

成長から持続可能へという大局観

 コロナ禍への対応でもたつく日本。経済面でも劣勢が言われる。

 『日本再生のための「プランB」』の著者・兪炳匡氏は、在米研究の長かった医療経済学者だ。
かつて世界2位だった日本市場は、今や米中欧印の4大市場の後塵(こうじん)を拝し、存在感を失ったと指摘する。

 ITと金融の技術を磨いて米国の後を追う戦略を、兪氏は「プランA」と名付けるが、実現性はないと見る。
基礎研究や人文科学を軽視し、女性や外国人を排除し続ける日本に、市場開拓型イノベーションは起こせないというのだ。
東京が、今や経済的な辺境に転落した日本の中心にすぎないのに、「地方を切り捨てれば生き残れる」と思っている浅はかさも、ご指摘の通りである。

 他方でプランAに成功しても、米国のように1%の富裕層だけを利するのでは意味がない。
氏は、国民の99%が幸せに暮らすための代替案として、「プランB」を呈示する。
企業ではなく非営利組織を主体に、医療・教育・芸術の融合した産業を、地方で振興することで、所得は向上し一人当たりGDPも成長するというのだ。

 説明として出される、「穴あきバケツ」のたとえは重要だ。
予防医療教育を演劇と組み合わせて産業化するといった提案も面白い。

 だが日本では、経済成長(=生産性向上=域内資金循環拡大)を、民間企業の売上増と混同している人が多い。
「公共投資は資金循環をさほど拡大させない。
税金をもっと効果の高い分野に回すことで、経済はまだまだ成長する」という著者の指摘は、数理的にも現実にも正しいにもかかわらず、理解されにくいかもしれない。

 さらに氏は、物々交換の促進や分散型の自然エネルギー利用などに話を広げるが、それらは必ずしもGDPを増やすものではない。
8年前、「マネー資本主義の機能不全に備えるサブシステム」として、部分自給・物々交換・贈与を要素として持つ「里山資本主義」を提唱した評者(藻谷)としては、氏にぜひこの本の「中間総括」と「最終総括」をお読み頂き、感想をお聞きしたいものだ。

 よりラディカルに、経済成長(=GDP増加)という目標そのものを見限った二人の対談が、『正義の政治経済学』だ。水野和夫氏は、西欧中世の「神」の支配に取って代わった近代の「利益」の支配も、ゼロ金利時代となって、ケインズの予言通りに命運が尽きたと指摘する。成長はせずとも安定を持続する経済の下、各人が自分なりの楽しみを追求できることこそ、これからの時代の正義なのだと。

 共著者の古川元久氏(野田内閣時の経済財政政策担当大臣)は、そうした経済観の下で取るべき具体的な経済政策の数々を提言する。

 兪氏が書中で水野氏の言説に何度か触れているように、両書は大局的には同種のビジョンの下に書かれている。
平成を通じて堂々巡りした日本改革論も、実は「らせん構造」で、少しずつレベルが上昇し煮詰まり始めたのではないか。
兪氏が示す計量性と水野氏の示す原理性が、さらなる凝固剤となっていくだろう。

(日本総合研究所主席研究員)


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キリストはたしかに偉大な人物だったが、教会はその教義を荒廃させた、あれはユダヤ人によって投資され、イタリア人によって経営されている大きな企業だ、
というのが父ゲバラの考え方だった、、、

母親のセルナは、完全な反宗教家であり、チェはこの点でも母親から大きな影響をうけていた、、、

父ゲバラは約三千冊の蔵書を有していたが、その大半は社会学、哲学、数学、工学のもので、カトリックと軍事に関する本は一冊もなかった。
カトリックの強いアルゼンチンではその存在が珍しいとしかいいようのない、異端の一家といってもよかった、、、

父エルネスト・ゲバラ=リンチは、アイルランド系の建築技師、母セリア・デ・ラ・セルナはスペイン系であった。
父エルネストの祖父は、ファン・アントニオ・ゲバラといい、1835年から17年間にわたってアルゼンチンを支配した独裁者ファン・マヌエル・デ・ロサスと戦った人物だった。
このロサスは、ラテン・アメリカ史上においてもっとも血なまぐさい恐怖政治を行なった人物として知られている。

「チェ・ゲバラ伝」三好徹


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歴史は多くの革命家をもったが、いったん権力を手にした革命家がみずからその地位を放棄して、困苦にみちた新たな戦列に加わったという例はかつてない。

「チェ・ゲバラ伝」三好徹


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渡邊氏は一民間団体の会長にすぎないのではなく、その背後に郵政相時代にきずいたこうした政官財の勢力が控えているから、ミャンマーの国軍とその関連企業に大きな影響力を発揮でき、また氏が社長をつとめる会社が国軍系企業と合弁事業に乗り出すことが可能なのである。
また日本の政財界も、対ミャンマー関係においては氏の意向を無視することは難しい。
ひと言でいうなら、これが日本政府の口ぐせである「独自のパイプ」なるものの正体なのである。
そのパイプは国軍とだけでなく、スーチー氏側ともつながっているとされるが、冒頭で確認したように、渡邊氏は国軍トップとは24回も会っているが、スーチー氏とはクーデター直前に初めて1回会っただけである。

しかも、明らかにされている渡邊氏の発言はスーチー氏らが率いる民主化運動を評価していない。
先の「ご挨拶」では、1988年の民主化運動は「内乱の拡大」であり、「国内治安安定のためやむをえず軍政になった」とされる。
日本財団(笹川陽平会長)と協力して2014年からはじめた自衛隊とミャンマー国軍将官級交流プグラムの歓迎レセプションで、
渡邊氏は「ミャンマーの民主化は革命ではなく、軍がみずからの手で実現した。
この点は正しく評価されなくてはならない」とミャンマー軍将官たちを激励した。
ミンアウンフライン司令官の片腕として、クーデター後の国民の抵抗運動弾圧を総指揮しているソーウィン副司令官は、この将官級交流プログラムで来日したことがある。

だから渡邊氏は、クーデター直前に民主化運動のリーダーと彼女から不当に権力を奪った国軍トップの双方に会い、その後にクーデターに抗議する広範な国民のデモが全土に広がっていくころまでミャンマーに滞在していたにもかかわらず、帰国後はミャンマー情勢に沈黙したままであるのは不思議ではないだろう。
また日本政府は、こうした国軍との太いパイプでつながった「ドン」の存在を無視することはできないはずである。
「独自のパイプ」は渡邊氏以外にもあるのだろうが、日本が欧米諸国のように、国軍トップらや国軍系企業に日本が制裁を打ち出せないの理由の一端が同氏と国軍との利権のパイプであることは間違いないだろう。

https://bit.ly/3xUNbfy
利権がつなぐ日本とミャンマー「独自のパイプ」 
ODAビジネスの黒幕と国軍トップがヤンゴン商業地開発で合弁事業


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5月3日東京新聞記事
・・・
府立一中(現日比谷高)在学時代は、路面を走る市電で通った。
明治神宮前から乗ると、発車したとたんに周囲の大人から神宮に向かって敬礼するように促された。
神田に本を買いに行けば、靖国神社前で同じようにさせられる。
「天皇制と国家神道、つまり前近代的権力の象徴に嫌悪感を持った。
自分はやりませんでした」
・・・

水田洋・名古屋大名誉教授 「国家は手段」
「まず先に個人がある」「権力への抵抗 行動で示す」


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じり‐りた【自利利他】

自らの悟りのために修行し努力することと、他の人の救済のために尽くすこと

この二つを共に完全に行うことを大乗の理想とする


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「片方の顔では、おもてなし。
もう片方の顔では人でなし。
なぜ、同じ外国人で漠然とした差別意識があるのか」

「来ていただいて、お金を使ってくれるお金持ちには、どうぞ、どうぞと言って、
希望を持って働く人は虫けらのように扱う。
アジアの方に差別意識がある。
努力して差別しないようにしないといけないと思っています」

「難民の人は難民申請をしても99%、通らない。
全く受け付けられていないと同じ。
申請中は強制送還されなかったものが、送還されるようになってしまう」

「ウィシュマさんの問題で何ら真相が解明されていない。
死因すら分からないと入管、法務省は言っている。
亡くなる前の状況を撮ったビデオを遺族にも国会議員にも見せない」

「名古屋入管の件を明らかにしないまま審議に入るのは、あり得ない。
政府ではなく第三者機関…国会が国政調査権を使ってしっかり真相を調べ、
入管の責任を明らかにしない限り、法案の審議には入れない。
通していけないものだというのが分かる。
野党が出している法案こそ、採択されるべき」

https://bit.ly/3h9HRz5


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日本生産性本部が調査している労働生産性のデータによると、日本の2019年(直近値)の就業者1人当たりの労働生産性(実質GDP÷就業者数)は8万1183ドル(購買力平価で換算したドル価格)で、
OECD(経済協力開発機構)加盟37カ国中26位だ。
日本はこれまで6年間ほど21位の座を維持してきたが、19年は大きく順位を下げてしまったかたちだ。  

これに対し、韓国は同8万2252ドルで24位と日本を1.3%上回っている。
韓国は人口が日本の4割程度と小さいが、人口動態や産業構造はよく似ている。
だが、経済成長率は日本の方が低く、初めて労働生産性の逆転を許してしまった。
その理由を考えてみたい。

https://bit.ly/3f3RPiL


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現代でも「帰化」という言葉は使われているし、外国人が日本に国籍を移すことは、いくらでも行われている。
しかし、「帰化人」の存在と働きがとくに歴史的に大きな意義を持ったのは、古代の、しかもだいたい九世紀の初め、平安時代に入る頃までであった。

帰化人としての特殊性が、その数代のちの子孫まで失われないで残っており、その特殊性にこそ歴史的な意味が認められる。
日本に渡来する人の数が問題にならないほど少なくなり、しかも前からの帰化人がその特殊性を失っていくのが、だいたい平安時代の初期なのである。

祖先の数を計算してみればすぐわかることだが、現代のわれわれの一人一人は、すべて千数百年前に生活していた日本人のほとんど全部の血をうけていると言ってもよいほどである。
だからわれわれは、誰でも古代の帰化人の血を10%や20%はうけていると考えねばならない。
われわれの祖先が帰化人を同化したというような言い方がよく行われるけれども、そうではなくて、帰化人はわれわれの祖先なのである。
帰化人のした仕事は、日本人のためにした仕事ではなくて、日本人がしたことなのである。

関晃『帰化人』1956


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序歌

なにわづに さくやこのはな ふゆごもり いまははるべと さくやこのはな

王仁


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まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 19分
構造改革あたりから悪法がバンバン決まってる。
残すところは言論統制だけだな。
言いたいことを言える内に、言いたいことを言っとくか。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 54分
立憲民主という看板の野党が立憲民主を終わらせる法案に賛成したという。
ここまで政治が狂ってんだから日本はご臨終だよ。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 57分
国会は与野党のプロレス(八百長)だと見とけば間違いないよ。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 1時間
金融資本や独占資本にとって、政治家はただの駒なのである(羽仁五郎)/
大衆社会とは非エリートがエリートに操縦される社会である(W・コーンハウザー)/
支配者にとって大衆が知識を持つことは不都合なのである(J・ジェンティーレ/
政治宣伝は客体の知的水準が下位になるほど効果を発揮する(J・フレイザー)


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 3時間
結局コロナは国民投票法の成立に利用されたわけだよ。
そのために感染爆発だの緊急事態だのとマスコミにギャーギャー騒がせていた。
典型的なショック・ドクトリンのやり口だね。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 3時間
こりゃ間違いなく改憲されるな。
保守もリベラルも、与党も野党も、新聞もテレビもグルだし、
国民はコロナのことしか頭にないから、あっさり改憲されるよ。
そもそも日本人は考えることが苦手だから、
価値を統一してくれる全体主義の方が楽だし似合ってんだよ。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 4月8日
しかし、これほど人間が腐って劣化した時代はなかったと思う。
ジャーナリストや、リベラルや、保守や、野党や、学者や、アーティストとか、
先頭に立って声を上げなくてはならない人たちが沈黙している。
このままだと、本当に日本は滅び行く国になる。
と言うか、すでにそうなってる。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月4日
野党も駄目だな。
つうか与党とグルだろ。
野党が発信する情報量を全部足しても提未果さん一人に敵わないもんな。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月4日
コロナ禍は長期化します。
「コロナ禍の常態化」が戦略に据えられるのです。
これによって「例外主義(例外状況における権力の無制限な行使)による例外政治」
が完成するのです。
平時ではできない規制緩和や、民営化や、危険な法律の制定を一挙にやるわけです。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月4日
なんで日本がこれほどやばい状況になったかと言うと、
権力の監視が全然機能していないからだよ。
新聞社やテレビ局の幹部が与党の政治家と会食を重ねている。
こんな破廉恥な国は日本だけ。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月3日
恐ろしくバカなテレビがコロナの恐怖を煽っているけど、
それをやらせている連中は恐ろしく頭がいいのさ。
連中が狙った通り国民は緊急事態条項に同意するからね。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月3日
もう20年以上グローバル化を推進してんじゃん。
その総仕上げとして改憲するということだろうね。
言いたいことを言えるのも今の内だと思うよ。
言論の自由もなくなるだろうから。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月3日
こりゃ連休明けに国民投票法が一気に成立するね。
国民はコロナの感染爆発だけが問題だと思っている。
他に重大な問題なんてないと思っている。
国民がトロイからやりたい放題だよ。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月3日
国民は民営化や、規制緩和や、自由貿易なんて全然望んでいない。
そんなので景気が良くなるというのはウソだよ。
そんなことやってよくなった国なんて世界中に一つもないんだから。
国民が望んでいるのは、社会保障の充実や、学費の無料化や免除や、
食の安全や、雇用の安定や、減税なんだよ。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月3日
アヘン戦争を起こしたジャーディン・マセソン商会の日本代理店・グラバー商会の
使い走りをやってた坂本龍馬は、現代的に見れば竹中平蔵のポジションだな。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月3日
今の日本は先の大戦の前夜よりも危険な状態だと私は思っている。
なのに政治家も学者もマスコミも口を閉ざしている。
重要な問題を何一つ国民に周知しない。
それどころか共犯関係を結んで隠している。
そして国民は現実に関心を失っている。
私はこれから先の日本を想うと怖い。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月2日
この国の「憲法制定権力」は国民の代表議会ではなく多国間に跨る金融家たちです。
政治家はグローバル企業や投資銀行の使い走り程度のものです。
国会議員に世の中を変える力などないのです。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月2日
すんなり改憲されると思うよ。
国民の脳はバラエティやワイドショーで腐っているし、新聞テレビもグルだからね。
野党は形式的に抵抗して、あっさり国民投票法が成立して、そのままなし崩しに憲法改正だよ。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月2日
国が改憲と騒ぐのは、これから国がやろうとしていることが違憲になるからだよ。
悪事をしでかそうとしているから今の憲法が邪魔でしょうがない。
だから改憲したくてしょうがない。
考えたら分かることだよ。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月1日
新聞やテレビが国民の敵だという認識がなければ何も始まらない。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月1日
なぜ世界で最も優れた産業資本を持つ国がこれほど貧しいのか?
なぜ必死で働いても貧困から這い上がれないのか?
明快に答えられる人は殆どいない。
みんな「略奪者のロジック」についてあまりにも知らな過ぎる。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月1日
テレビのフィクションが視聴者の現実像となることを「培養理論」
と言いますが、
これには「第一次培養効果(情報の認識)」と「第二次培養効果(信念の形成)」
があります。
視聴者はそのようなステップを踏んで「原発事故は終わった」
と錯覚させられているのです。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月1日
デジタル関連法案は「手段主義的権力
(監視によって国民の行動を予測し反抗を未然に防止する権力」
を志向しているのです。
だとしたら、日本は中国のような監視国家になります。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月1日
「清算主義」の先にあるものは、倒産と、廃業と、失業と、自殺者の山です。
コロナ恐慌で放出された土地や、ビルや、店舗などがボロ安で買い叩かれて
富裕層の資産になるわけだ。
世界恐慌の時と同じで、やはりコロナは「資産移転」を目的にしている。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月1日
防疫という名目で支配層はやりたいことを全部できるんだよ。
国民は惨事便乗型資本主義なんて言葉を知らない。
だからやりたい放題なんだよ。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 5月1日
ナオミ・クラインの『ショック・ドクトリン』を読めば今日本で何が起きているかが分かる。
コロナの感染爆発報道や緊急事態宣言が何を目的としているかが分かる。
でも、もう遅い。
コロナの馬鹿騒ぎの裏でとんでもないことが決定されている。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 4月30日
こりゃ連休明けに国民投票法が決まって改憲へまっしぐらだな。
なのに国民は呑気で何も考えない。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 4月29日
菅総理のブレーンが「日本の中小企業の半分を潰す」とぶち上げ、
麻生副総理が「競争力のない企業はコロナで潰れればいい」と語りましたが、
これは典型的な「清算主義」です。
要するに「淘汰に任せれば経済はよくなる」という主張ですが、
成功例は歴史上一つもありません。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 4月29日
コロナは巨大な煙幕だということ。
コロナの感染爆発騒動の裏ではコロナ以上に重大な問題が起きている。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 4月29日
英語圏でテレビをidiot boxと言う。
要するにテレビはバカ製造機なんだよ。
ワイドショーも、ドラマも、ニュースも、スポーツ中継も目的は同じ。
思考力のない従順な国民を作るために流している。
それでも視たいなら視ればいい。


まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S 4月30日
日本は「これをやったらすべてが終わる」という全てをやった。
労働者の非正規化、森林水道の民営化、自由貿易の加盟、移民の解禁、経済特区などは
国民に損害しかもたらさない。
日本は「獲得社会(投資家の独裁により国の機能が麻痺した営み)」と化している。

『略奪者のロジック 超集編』

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時代閉塞の日本社会を撃つ『報道特集」2021.5.8

2021-05-08 22:30:53 | 政治・文化・社会評論
写真:「社会の底が抜けた」に関連して 芥川龍之介「蜘蛛の糸」イメージ画

1:コロナ禍

練馬区内の診療所で、かかりつけ医によるコロナ接種を試みている。コロナワクチンが他国に比べて、極端に低い実態。だが、このような現状で、番組が報道した練馬の医師のような、このような柔軟な取り組みを政府や東京都も教訓にしてほしいものだ。

Ⅱ: 困窮広がる「#社会の底が抜けた」

 学生が次々に中退したり苦闘したりしている。社会の貧困化は驚く速度。貧困化で兵士を増強する土台。戦前に貧しさのために親が娘を人身売意意にだす悲劇があった。戦後70年以上もたっているのに、確実に社会は底がぬけて膨大な「血の海」が広がっている。

 船橋市に13か所の子ども食堂。視聴していて、胸が熱くなった。日本の危機に日常的な営みとして、子ども食堂を開き、会食が中止されると食糧を配布。食べるに困る国民を助ける。これこそ言語本来の「政治」だ。今の日本には、聖武天皇の時代以来の「政治」がなくなった。あるのは詭弁とごまかしによる選挙だけ。

Ⅲ:悲劇的なスリランカ人女性の餓死とミスマッチな入管法改定案

 入管施設とは異なるが、日本人によるアジア人差別の例。佐野真一氏のルポ「東電女性社員殺害事件」。エリート社員は鬱積するストレスからか街娼として街角にたち、ある日殺害された。容疑者として外国人男性が逮捕された。だがアリバイもあり無縁だった。家族が来日して、強い怒りと悲しみを携え帰国した。明治以来の欧米尊重アジアアフリカなどへの偏見と差別。根は、深い。
スリランカ人女性の死の真相は、日本社会の根強い偏見と差別が浮き彫りにされた。人権後進国日本。

 今の状態を改めるという名目と異なり、入管法改正案は外国人の母国への強制帰還をうながす趣旨。なくなったスリランカ人女性は、日本の子どもたちの礼儀正しさに感銘をうけ教師になるために日本にきた。その結果の無残な放置死。遺族と母国では日本国家の対応にどう思うか?!

【色平哲郎氏のご紹介】「はっきり言って、五輪には原点は存在しないんです」

2021-05-08 16:20:12 | 転載

よく学ぶ者は人の非を咎むるに暇あらず

「集義和書」

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【山本太郎テレビ出演のお知らせ】
明日5月3日(月)、NHK総合テレビ「憲法記念日特集」に山本太郎がインタビュー出演

憲法記念日特集「新型コロナと憲法~問われる“個人の自由”~」
〔NHK総合〕午前10時5分~午前11時20分(予定)
※各政党の放送は11時頃からになります。

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「近代に抗いつつも安易に前近代を美化しない」

『苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神 』田中優子

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高田昌幸 masayuki takada@masayukitakada 5月1日
【こんなことが政府機関で繰り返される国になってしまった。どこぞの独裁国家かと思える。
本当に酷いな、入管。
人権をつかさどる法務省の機関だよ。言葉がない→】
死亡スリランカ人女性、CT画像に白い影 名古屋入管、不適切対応の疑い | 毎日新聞

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中野晃一 Koichi Nakano@knakano1970 50分
メディアは、市民がどれくらい自粛してるかしてないかを監視する情熱と同じだけ、
政府が何をしてるかしてないかを監視したらもう少し信頼されると思うよ。
取材の発想から伝える内容まで、あなたたち統治機構の一端を担ってると思ってるでしょ。

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「はっきり言って、五輪には原点は存在しないんです」

「クーベルタンは平和運動ということを言っただけ。彼自身は、女子はスポーツしない方がいいと言ったし、近代五種という競技はスウェーデンの軍隊につくってもらった」

「そもそも今回なぜ日本で五輪をやろうと言い出したか。最初はJOC(日本オリンピック委員会)と日本体育協会(現日本スポーツ協会)ですよ。(1988年ソウル大会招致で)名古屋が負けて(2008年北京大会招致で)大阪も負けた。なんとかもう1回日本でやれないかという淡い期待があり、それに乗ったのが超党派のスポーツ議員連盟なんですよ」

「日本のスポーツ産業の市場規模がものすごく小さくて5兆円程度の規模を15兆円程度まで増やせるはずだと。『体育』行政では成長産業にならないから『スポーツ』行政に変えるためにスポーツ庁をつくらないといけない。行財政改革が叫ばれる世の中で新しい省庁をつくるには、五輪を呼べばいい。こういう発想ですよ。それまでプロスポーツは経済産業省、体育は文部科学省、体育館やスタジアム建設は国土交通省、障害者スポーツは厚生労働省と分かれていた。1964年の前に制定したスポーツ振興法はプロスポーツやパラリンピックについて全く書いていないから、それに代わるスポーツ基本法をつくらないといけない。そうして法律が変わり、スポーツ庁ができ、体育の日がスポーツの日になり、日本体協が日本スポーツ協会になり、国民体育大会が国民スポーツ大会になる。だからある意味では東京五輪の目的はもう達したとも言えて、あとはお祭りのイベントを開催するだけ」

「84年大会の収支を調べてみると、収入も支出も、借金が膨れあがった76年のモントリオールやソビエトが国家を挙げて開催した80年のモスクワより少ない。ロスはその当時開催立候補に手を挙げる都市がなくて、税金を1セントも使わないとロサンゼルス市議会が議決した。そこで聖火リレーも、走りたい人からお金を支払わせることにした。聖火まで商売にしたとものすごく非難があったけど、政治家や関係者が内輪でランナーを決めていたのを、お金さえ払えば誰でも走れるようにした。そうしたら聖火リレーだけでものすごい黒字。新しい建物を一切造らず、メインスタジアムは1932年のロス五輪の時の会場を改修して使った。プールや選手村はUCLAの大学施設をそのまま使った。その結果、ロスの組織委員会は黒字運営ができ、その利益で米国のスポーツ界は潤ったのです。それを見たIOCが、そのやり方を奪い取って全部IOCの利益にした」

「あらゆるスポーツ大会を五輪にして世界平和を訴えた方がいいと最近、私は思いだした。そのきっかけは、テニスの大坂なおみ選手が全米オープンで黒いマスクをして優勝したのを見て。あの黒いマスクは、五輪では禁止なんですよ」

「大坂選手は『スポーツマンはスポーツだけしていろというのは、IKEA(大型家具店)に勤めている人はIKEAのことしかしゃべれなくなりますよ』と言った。素晴らしい発言です。五輪がなぜ政治的メッセージを禁止しているかというと五輪そのものが政治だから。政治的な騒動に巻き込まれたくない。昨年の秋に、世界の160を超える人権団体が2022年の北京冬季五輪開催を再考するようIOCに要請した。ウイグルやモンゴル、香港での中国政府による民族弾圧や人権問題です。中国政府は、スポーツに政治を持ち込むな、と反発し、IOCは政治的問題に関わらない。でも『政治的問題に関わらない』というのも政治です。平和運動も政治でしょう。戦争が政治の延長ならば反戦も政治の延長。そういったことを五輪は全部ごまかしている」

https://bit.ly/2QOQeFh


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医師が「患者の人権を尊重する」のは時代遅れで世界の非常識


(書評より)全医師必携の書:衝撃的なタイトルだが,

第二次大戦後の世界医師会(WMA)のジュネーブ宣言以来の取り組みを紹介した本である.
主にリスボン宣言の患者の人権に焦点を当てている.
この宣言は,ナチスの合法下に行われた人体実験の反省より,患者の人権(自然法)を国内法などよりも最優先として医師に求めている.
日本医師会はWMAに属しているが,訳に現れるようにその精神が伝わっていない.否,伝えたくないのだというのが著者の主張である.
731部隊の人体実験から和田心臓移植事件、そして最近の大野事件,その結果としての医療崩壊と日本の医療問題が解き明かされていく.
後付け論理のような点もあるが、さて日本医師会はどのように反応するのか?
考えるところの多い本である.
医師のみならず医療問題に関心のある方全てにお勧めである.



(書評より)著者がムラ八分にならないか心配

日本のお医者さんたちが、お上に奇妙なまで弱い、あるいはお上に何でも頼るのは、こういう歴史が隠れていたからなんだなと驚くと同時に、今までどうにも腑に落ちなかったことの多くに説明がついて納得。著者にとっては、これを書くことも医の倫理の実践なのかな?
ただ、読んでいるうちに、現在の日本で健全な医療を期待すること自体、かなり無理があるかもという気になってくる。
しかも、ほとんどの人は、このことに気づいてないと思われる。多くの人に、読んで、気づいてもらいたい。


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「日本は夢の国だった。
アニメや知人の話から知らされた日本はすばらしいものだ。
だから日本に来たのを後悔していないし、N社には感謝している。
しかし、了解もなく来日当初から1年間就労の機会がなく放置されることはつらい。
何もしないで給料をもらうのは苦痛だ。
だからここにはいられないと思った。
私は働きに来たのである。
日中一生懸命働いて、夕方に課されるテストで落とされるのも屈辱である。
会社は労働者の言葉に声を傾けてくれたことはない。
障害を持つ子がいたり、ひとり親だったり、いろいろな労働者がいる。
ただひたすら落とされる運命のために生きて行くのは苦痛である。
これは労働者の尊厳の問題である」。

これはN社を退職したフィリピン人家事労働者の言葉だ、、、


「日本における外国人家事労働者」 京大准教授 安里和晃
「文化連情報」21年5月号掲載


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ボアールの演劇
(アウグスト・)ボアールにとって、演劇は、現実の問題を浮かび上がらせ、それを変革していくための一つの手段である。
彼の演劇の目的は、観客の抑圧感を取り去ること、観客を観客という状態から解放し、自分で考えて行動を起こす存在に変えていくことにある。
彼は、自己の演劇を、「実験的な形式を用いた一種の討論集会」と言っているが、その言葉が示すように、ボアールの演劇では、観客は演劇者=行為者(actor)となり、自分の気に入らないように劇のストーリーが進んだ場合は、いつでも劇に介入し、劇の進行を変えることができる。
そして、演劇的なしかたで自分の考えを表現することが求められるのである。
ボアールは、このような観客でもあり演技者でもある存在をスペクテクター(spectactor)と呼んでいる。

ボアールは、舞台を見るだけのいわゆる「観客」という状態は、人間を人間以下の存在にするものに他ならないと述べている。
なぜなら、観客は、舞台上の出来事をただ傍観することしかできず、そこに介入することが禁じられている存在だからである。
ボアールは、演劇に限らず、人間を観客という存在形式の中に閉じこめることこそが、抑圧の始まりだと考えている。
演劇における「演じるもの」と「それを見るもの」との分離とその固定化は、主体的な演技者と受動的な観客という構造を生み出すだけでなく、「支配するもの」と「支配されるもの」は固定しているのだとする支配者側のイデオロギーを強化するものとなってしまう。
つまり、「演じるもの」と「それを見るもの」という構造は、そのまま、社会の抑圧者ー被抑圧者の関係に他ならないのである。

https://bit.ly/3xG4NM3
アウグスト・ボアールの演劇方法論の変遷に関する一考察  変革のリハーサルから療法まで 須崎朝子


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別役慎司の演劇教育コラム   2018年8月31日
vol.6 被抑圧者演劇へと繋がったパウロ・フレイレの「被抑圧者の教育学」


歴史的な名著、パウロ・フレイレの「被抑圧者の教育学」が50周年記念版として新しく出版されました。この「被抑圧者の教育学」のなかには、教育に携わるものや社会課題に挑戦しているものにとって、重要な示唆がたくさんあると思います。パウロ・フレイレのこの考えは、アウグスト・ボアールの「被抑圧者の演劇(Theatre of the Oppressed)」にも受け継がれており、演劇教育家としても無視できません。

パウロ・フレイレ(Paulo Freire,1921-1997)は、ブラジルの教育実践家であり、被抑圧者の教育学では、格差社会において無知が故に自由を奪われて不利益を被ってしまっている農民や労働者らを啓発しました。


抑圧するものと抑圧されるものの対立関係

人々がみな自由に人生を謳歌する上で障害となるものはたくさんあります。世界の仕組みを作っているのは豊かな国の豊かな人たちであり、彼らにとって都合の良い世界が広がっています。貧しい暮らしをして、夢や労働や満ち足りた生活の機会を奪われたりしている人たちは、無力感と無知でただ虐げられるばかりです。そこで、力を合わせて無知を克服し、問題解決を彼ら自身で図る必要がありますし、豊かな人たちと理解の溝を埋め、協力し合って世界を変えていく必要があります。

パウロ・フレイレ今なお、格差社会は広がっていますし、異常気象や天災だって、人間が引き起こしているものです。50年という歳月が流れていても、全世界的にこの本は問題提起し続けています。

確かに、寄付や支援などたくさん存在しますが、フレイレが指摘するのは施しではなく相互理解です。豪華なホテルに泊まり、時計もパソコンもブランドの服も持っている人が貧しい地域をちらっと視察したところで、いったいなにが理解できるのでしょう? 同等の立場で、話し合いをすることが必要ですし、教育を受けた豊かなものも、相手は無知でなにもしらない連中だと決めつけて、偏った視点の一方的な支援策を押しつけるのも問題です。

また、「自由への恐怖」というものもあり、抑圧者は支配する自由を失う恐れ、被抑圧者は覚悟を持って生活を変える恐れがあり、こうしたものも障害になります。自由を目指す教育のためには、抑圧されていると距離を置くことはできず、かわいそうだという人道的な支援対象にしてはいけません。抑圧する側のエゴは偽りの寛容さを見せ、結局抑圧を持続させることになってしまうとフレイレはいいます。


銀行型教育と問題解決型教育

フレイレが痛烈に批判しているのが教育です。彼は「銀行型教育」と呼びました。それは、脳の口座に知識を貯め込んでいくだけの詰め込み型教育です。銀行型教育では、現実をありのままに見て、解釈することが出来ません。そこには、既にレッテルが貼られているのです。

パウロ・フレイレ銀行型教育は増え続ける人口と、効率よく民衆をコントロールする上で広く普及されています。日本の教育はまさに銀行型であり、自分でものを考えられない応用のきかない人材を多数輩出しています。

人間をモノとして捉えるという過った価値観ではなく、生きた人間として愛を持って接しなければならないのです。現代は、AIが進化し、命を持たないモノとして労働に参加するようになりましたが、人間がこのモノの状態ではいけません。抑圧された状態ではモノ同然なのです。

フレイレは銀行型教育ではなく問題解決型教育を推奨しています。銀行型教育は持続に重点を置いていますが、問題解決型教育は変化に重点を置き、革命的です。


対話性について

問題解決のための教育のためには、対話が重要になります。対話のないところにコミュニケーションはなく、コミュニケーションが成立しないところに本来の教育はないと彼はいいます。抑圧されるものは沈黙を余儀なくされているケースが多く、昨今日本でもパワハラ問題がクローズアップされていますが、ようやく声を上げるという事例が出てきています。しかし、両者に対話がなく対立している様がただただワイドショーで取り上げられ、コメンテーターや世論は批判ばかりしているという構図も人間的な本質からは外れています。

わたしたちは世界の中で生きていると、必ずなにか解決すべき限界的な状況に数多くぶち当たるものです。こうした課題をフレイレは「生成テーマ」と呼びましたが、このテーマに対して調査探索し、理解し、建設的に対話を通して解決させていくことが、現代においても大切なのです。

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https://bit.ly/2Ridg7m


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中国「脱貧困」は本当か 農村調査20年の東大教授語る
聞き手・小早川遥平 朝日新聞 2021年4月16日

 農村部などで貧困人口をゼロにする「脱貧困」の目標を達成した――。中国は昨年末にこう宣言し、今年3月の全国人民代表大会(全人代)でも大々的にアピールしました。中国では都市部がどんどん発展する一方で、それを支える出稼ぎ労働者を送り出す農村部との格差がよく問題になります。古くは毛沢東時代の戸籍制度の違いに由来する格差や貧困は、もう過去のものになったのでしょうか。農民層に国の政策への不満はないのでしょうか。20年以上にわたり中国の村々でフィールドワークを続け、当事者の目線から農村問題を研究している東京大学の田原史起教授(農村社会学)に聞きました。


 ――中国が「脱貧困」を宣言しましたが、どう受け止めていますか。
 中国政府が目標の達成に相当力を入れてきたことは、間違いありません。中国ではレッテルを貼ることを「帽子をかぶせる」という言い方をしますが、貧困もレッテルの一つで、「貧困県」や「貧困村」、「貧困戸」という帽子をかぶせられた県や村、世帯を少しずつ減らしてきました。今回も「帽子を脱ぐ」という表現で、脱貧困を達成したことが報道されています。
 実態としても、政府がメンツをかけて貧困世帯への補助金などの資源を投入しているので、ひどい貧困がたくさん残っているのにうその報道をしているとか、貧困が解決したことにしている、ということはないと思います。

 ――1人あたりの年収を4千元(約6万6千円)以上に引き上げることが一つの基準になっているようです。
 一概には言えませんが、最低生活保障として村の中の困っている人たちにお金を配ったり、子どもがいない
お年寄りには「五保戸」といって、衣食住や葬式を保証したりする制度があります。政府の資金が様々な形で末端まで入っているので、貧困のために餓死するリスクは中国の農村ではとても低くなっています。

 ――目標達成は対外的なアピールなのでしょうか。
 中国の内政を考えたときに、この10~15年間、農村問題は重点中の重点でした。2002~12年の胡錦濤(フーチンタオ)政権以来、中国政府は農村の生活の底上げを図ってきました。12年に始動した習近平(シーチンピン)政権はさらに一歩進めて、公共サービスや教育、医療で都市との格差を縮めていこうとしています。海外に向けて成果を誇るということではなくて、やはり農村問題は内政の重点であるということを押さえることが大切だと思います。

 ――農村が安定しないと国が安定しないということでしょうか。
 そうです。中国の場合は選挙がないので、政権交代で問題が解決するというパターンが存在しません。社会の混乱の元がないか、もめ事を起こしそうな人がいないか、県レベルの政府が農村を常に見張っています。変なことがおこりそうになるとあらかじめ芽を摘んでいるのです。

 ――そうした中国の農村で長くフィールドワークを続けてこられましたが、もともとはどういう理由からだ
ったのですか。
 中国は大きな国なので、都市部の「点」だけを見ていては周囲に広がる農村のような「面」が見えてきません。日本では得てして、点の部分で起きたことが強調されて伝えられる傾向があります。メディアで取り上げられる衝突やもめ事はそれ自体は本当なんだけれども、その他の大部分では何も起きていない、ということがよくあります。
 また、政府や知識人が外からの目線で農村を語ることがあっても末端の人たちの声が聞こえてきづらく、認識の偏りがあるとずっと思ってきました。なので、私はあえて何も起きていない農村に分け入って研究を続けています。

 ――中国という国で自由に研究をできるものなのですか。
 結構、ジレンマはあります。公式なルートで農村に入ると調査は許可されないので、私的な友だち関係で入ります。その地域を管轄する幹部が気づいて、公安が来る、といったことはしょっちゅうあります。それでダメになってしまった調査地点もたくさんあって、近年は農村での調査自体がかなり難しくなってきています。

 ――北京や上海といった大都市に出稼ぎにくる「貧しい農民工」という像は、一部を捉えているにすぎない
のでしょうか。
 そうですね。出稼ぎについて理解するには、中国の農村の歴史を知る必要があります。中国では1955年ごろから農業の集団化が進められ、50年代の終わりに人民公社が作られました。土地の個人所有を廃してみんなの土地にしたのです。80年代初頭には人民公社が解体され、今度はみんなに土地の使用権を分けたのですが、そのときにものすごく平等な分け方をしました。みんなが同じくらいの土地を持っているという状況ができあがったんです。
 家族の中で50~60代くらいの世代が村で分配された農地の経営をやって、若い30~40代くらいの子世代が出稼ぎに出ます。たとえ解雇されたとしても農村に帰ることができるので、安心して出稼ぎに出られます。もちろん都市近郊には農地を政府に買い上げられてしまった人もいますが、都市から離れた普通の農村の人たちは今でも定期的に都市と農村を行き来して「環流」しています。

 ――農村から都市の一方通行が多い、途上国の都市化の問題とは少し事情が違うのですね。
 スラムがないのが中国の特徴です。よく出稼ぎ者が住んでいるところをスラムだと勘違いしている人がいますが、スラムではありません。都市での仕事が立ちゆかなくなったら、みな帰る土地を持っているからです。
 2008年のリーマン・ショックの際にも、その強みが現れました。解雇された労働者の多くは農民工でしたが、いったん農村に帰って次の機会をうかがったり、50代以上の人であれば早めに出稼ぎ人生を終えて農業をやったり、というように臨機応変に対応しました。全体として、金融危機は中国社会に混乱を生じさせなかったのです。

 ――今回のコロナ禍ではどうだったのでしょうか。
 コロナが広がったのはまさに昨年の旧正月で、農民工の人たちが農村に帰っているときでした。しばらく街には戻れないけど、待機して様子を見ようということができたわけです。このところ中国に行けていないので具体例は分かりませんが、今はコロナも収まっていますし、多くが元通りになっていると思います。

 ――統計では、中国の都市と農村の収入格差は3倍超に拡大していますが、農村の人々に不満はないのでしょ
うか。
 農村の方と話しているときに感じるのは、都市市民と自分たちを比べるという習慣がほとんどないということです。それは歴史的に説明することも可能で、1960~70年代の毛沢東時代は都市戸籍と農村戸籍が区別され、都市人口が全体の約20%、農村人口が約80%になるようにコントロールされていました。もともと不平等なことが当たり前になっていて、都市は憧れの対象ではあっても、怒りや不満を持つ対象ではないのです。
 外から見る人は、国民は絶対に平等であるべきだという前提で話をするので、その気持ちは分かりにくいと思います。でも、農民にとってこの15年ほどは毎年収入も上がって、物質的に豊かになり、家を建て、新しい家電を買い、子供にもより良い教育を与えられるようになりました。それはそれで満足なわけです。

 ――毛沢東時代を知らない若い世代はどうでしょうか。
 次の世代により良い教育を与えるために都市に入っていくということはありますが、出稼ぎ先の大都市や省都は地価が高いため、「県城」と呼ばれる地方の小都市に家を買うのが現実的です。

 ――右肩上がりの生活で不満がないようにも思いますが、政権が農村問題に重点を置くのはなぜですか。
 私は「脱政治化」と呼んでいるのですが、中国では選挙がないので、民衆の草の根の生活と政治との間の直接的なつながりが欠けています。農民にとっては政治的な権利とか言論の自由とかはどうでもよくて、生豊かになることが大事なことでした。彼らは習近平政権にとっての一番の支持母体でもあります。中央政府のおかげで我々は豊かになったと容易に満足してくれます。
 逆に政府のレベルが下にいくほど、農民たちの不満の対象となります。一番の標的となるのが末端の村幹部です。村幹部は最低生活保障を村民に配る役割を持っているので、「誰に配ったのか」「あの家はもらえたのにうちはもらえない」というのが不満の種になるんです。私の調査地でも「中央の政策は良いが、それが実施されない」という不満をよく聞きます。

 ――中央政府への不満よりも、身近な不公平感に目が行くということですか。
 歴史的な背景もあると思います。中国の皇帝はとても遠いところにいて、中央の権威を普通の農民は疑わないところがありました。それに対して、下にいくほど直接接するわけなので、悪いところも見えてくるということでしょう。

 ――農民層を無理やり都市に移住させていることへの批判もあります。
 中国では大前提として食糧安全保障の観点から農地を減らせないという事情があります。計18億畝(ムー、約120万平方キロ)をレッドラインとして死守しないといけないとされ、地域ごとに指標があります。都市化をするには県城周辺の農地を収用して都市を建設しないといけないというジレンマもあります。収容した都市郊外の農地の面積を埋め合わせするために、農村の集落をつぶして耕地に造成し、その代わり住民を集合住宅に押し込むということをやっています。地域差がありますが、山東省や河南省など東部や中部の平坦(へいたん)な地域を中心に農民を移住させるという現象が起きています。

 ――貧困削減策としてやっている面もあるのでしょうか。
 それもあります。貧困削減のプロジェクトの一環として、貧困人口を県の中心の集合住宅に補助金で誘導して移住させるということをやっています。貧困人口も減り、都市化も進むので、現地の幹部にとっては功績にすることができて一石二鳥なわけです。

 ――急に生活が変わって、やっていけない人たちもいるのではないですか。
 もちろんそうしたやり方には色々な問題があります。私の知っている事例では、貧困世帯として援助を受けて県城に家をもらったら村にある家は壊さないといけない、という決まりがありました。でも、農地が残っているから村に出かけて行くのだけれども、家がないから知り合いの家に泊めてもらっている。かなり強制的にやるので、彼らが生まれ育った農村の景観が壊れていっています。そういう意味では荒っぽい政策が行われているのは事実です。

 ――農民層に不満はないのでしょうか。
 お金次第というところもあると思います。補助金の割り当てがうまくいっていれば、政府のやっていることは仕方ないと思う習性があります。先ほどの「脱政治化」ですね。色んな不満の原因は、身近な他人と不平等な扱いを受けたときにもめ事が起こるというパターンが多いわけです。

 ――脱貧困を達成した今、中国の農村問題の課題は何ですか。
 県城の都市化です。特に発展が遅れている中部、西部では、労働力を吸収できるような産業がなく、大学を出た人が就けるようなホワイトカラー的な仕事が少ないです。政府にとっても課題であるし、これから高い教育を受けながら地元の県の県城での就職を希望する農村の子弟にとっても課題ということになっていくと思います。

(今さら聞けない世界)(聞き手・小早川遥平)


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JR山手線の電車内で、赤ちゃんを抱いた女性が中年の男に怒鳴られていた。赤ちゃんは大声で泣き叫んでいた。男は母親に「うるさい。黙らせろ!じゃなきゃ次で降りろ」と暴言を吐いた。母親は動揺しながら「すみません」を繰り返し、必死に赤ちゃんをあやし続けた。周囲はそれを見て初め驚いた。が、一呼吸を終えた後、近くにいた年輩の女性が口を開いた。彼女は男に向かって「あなた、その言い方はないでしょう」と言った。しかし男はこの女性にも怒りをぶつけた。「周りの皆が思っていることを俺は口にしただけだ。文句あるのか」と、己の行為を正当化して止まない。  

私はいたたまれない気持ちになり、男に「誰もそんなこと思っていませんよ。あなたが次で降りればいいでしょう」と強気な口調で返した。幸い周囲もこちらに与するような雰囲気に包まれていた。これを察知したのか、男は黙り込み、次の駅で降りた。しかし彼は電車から降りた直後、外から車両の窓を殴った。そして、もはや聴こえなかったが、何か憎悪に満ちた言葉も吐き棄てていたようだった。  

私はこのとき、「待てよ」と思った。この状況は何かと同じではないか。そう、第二次世界大戦下末期の沖縄で、ガマ(防空壕)で実際に起こった光景そのものだ。私は直接体験していない。しかし戦場を生き延びた人々からは、この類の話をよく聴いていた。時空こそ超越しているが、やはりあの時も、電車の中で母親を怒鳴りつけた男のような軍人は存在していたのだろう。ただあの時と違うのは、電車内の男が銃剣を握っていなかった、ということだけでしかない。

http://onnagumi.jp/koramu/anosuba/anosuba15.html


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「たとえば、ひとを千人ころしてんや、しからば往生は一定(いちじょう)すべし」
と、おおせそうらいしとき、
「おおせにてはそうらえども、一いち人にんもこの身の器量(きりょう)にては、ころしつべしとも、
おぼえずそうろう」
と、もうしてそうらいしかば、
「さてはいかに親鸞(しんらん)がいうことをたがうまじきとはいうぞ」と。
「これにてしるべし。なにごともこころにまかせたることならば、
往生のために千人ころせといわんに、すなわちころすべし。
しかれども、一人(いちにん)にてもかないぬべき業縁(ごうえん)なきによりて、害せざるなり。

「歎異抄」

「それではまず、ひとを千人殺してみなさい。そうすれば、浄土への往生は決定するであろう」とおおせになった。それに対して「聖人のおおせではありますけれども、たとえ、一人たりとも私のようなものには殺せそうに思えません」と答えたところ、聖人は「それでは、どうして私が言うことに背かないと言ったのですか」とおおせられて、「これによって、わかるでしょう。すべてのことが、自分の思うままになるのであれば、浄土往生のために、ひとを千人殺せと言われたならば、ただちにそうできるはずである。
しかし、一人たりとも殺してしまうような宿業の深い背景がないから、殺せないのである。


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「一言だけ言わせてください」

「あなた達の授業は最低だ。この大学の授業料でこの程度の内容では釣り合いが取れない。もう少し真剣に教育を考えて授業内容を改善していただきたい。このままで良いなどと思わないでください。これを在校生への私からの贈り物として目録の最後に付け加えます」

https://bit.ly/3gUXb2d


池江璃花子さんの見事な判断力に感銘した

2021-05-07 22:27:17 | マスコミ報道への私見
写真:池江璃花子デイリースポーツ転載

❶私見 序

オリンピックを開催するか否か。
私は池江璃花子さんの見解を読み、心をうたれた。

❷本文転載 デイリースポーツ2021.05.07

池江璃花子のSNSに五輪辞退求める投稿 本人が明かす「とても苦しいです」【全文】

 競泳女子で白血病を乗り越えて、東京五輪代表に内定した池江璃花子(ルネサンス)が7日、自身のツイッターを更新。自身のSNSに、コロナ禍で五輪開催に反対する人々から「辞退してほしい」「反対の声をあげてほしい」というメッセージが届いていることを明かした。

 池江の投稿は以下の通り。


 いつも応援ありがとうございます。Instagramのダイレクトメッセージ、Twitterのリプライに「辞退してほしい」「反対に声をあげてほしい」などのコメントが寄せられていることを知りました。

 もちろん、私たちアスリートはオリンピックに出るため、ずっと頑張ってきました。ですが、今このコロナ禍でオリンピックの中止を求める声が多いことは仕方なく、当然のことだと思っています。

 私も、他の選手もきっとオリンピックがあってもなくても、決まったことは受け入れ、やるならもちろん全力で、ないなら次に向けて、頑張るだけだと思っています。

 1年延期されたオリンピックは私のような選手であれば、ラッキーでもあり、逆に絶望してしまう選手もいます。持病を持っている私も、開催され無くても今、目の前にある重症化リスクに日々不安な生活も送っています。私に反対の声を求めても、私はなにも変えることができません。ただ、今やるべき事を全うし、応援していただいている方達の期待に応えたい一心で日々の練習をしています。

 オリンピックについて、良いメッセージもあれば、正直、今日は非常に心を痛めたメッセージもありました。この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持っています。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです。

 長くなってしまいましたが、わたしに限らず、頑張っている選手をどんな状況になっても暖かく見守ってほしいなと思います。

❸ 私見 結び

 このような見解は、オリンピックを使って政治的影響力を増大しようとする政治家も、過酷な試合にむけての心身を酷使するアスリートの苦悩をも十分に理解する高次の見解である。白血病と闘い再度競技の場に戻ってきた。池江璃花子、素晴らしいアスリートだ。

【色平哲郎氏のご紹介】2021年05月04日 午後 9:37

2021-05-05 22:45:14 | 転載
学徒兵の20人に1人は植民地学生だった

五輪終 or 五輪霧中


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「朝鮮人学徒出陣  もう一つのわだつみのこえ」

学徒兵の20人に1人は植民地学生だった.

証言と記録によって埋もれていた史実を明らかにする衝撃の書.

1944年1月,5千人にのぼる植民地学生が日本軍の“志願兵”として戦場へ送りだされた.

皇民化政策の嵐が吹き荒れるなかで,地域・学校・マスコミは若者たちをどのように追いつめていったのか.

扇動役をになった親日派の問題に注目して追及しながら,
戦後半世紀埋もれていた史実を証言と資料によって明るみに出す衝撃の書.

https://bit.ly/3gZsdWJ   姜徳相 1997 岩波書店


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勧酒(于武陵)     
勧君金屈巵 満酌不須辞 
花発多風雨 人生足別離 
      
(井伏鱒二の訳)
コノサカヅキヲ受ケテクレ ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ


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米海軍長官「アメリカ史上最も愚かな行為」


「両弾一星(原子爆弾と水素爆弾、そして人工衛星)に大きな貢献」

「私の苗字は銭だが、お金があまり好きじゃない」

銭の指導教員: セオドア・フォン・カルマン 「航空工学の父」 国際宇宙航行アカデミー初代会長


https://bit.ly/3gYkzMi

銭学森(1911年12月11日 - 2009年10月31日)は、中華人民共和国の科学・技術者。

専門は空気力学、制御工学。
東風弾道ミサイル・長征打上げロケット・海鷹2号巡航ミサイル(シルクワームミサイル)等の開発を指揮。アメリカ合衆国における最初期の弾道ミサイル開発者でジェット推進研究所(JPL)の共同設立者でもあり、第二次世界大戦中はマンハッタン計画に関与してアメリカによる世界初の原子爆弾の開発を支援した。
・・・
ジュネーブで中国と取引して米国政府が銭学森を引き渡したことをアメリカ合衆国海軍長官も務めたダン・A・キンボールは「アメリカ史上最も愚かな行為」と批判した

1942年 マンハッタン計画に参加する
1944年 米国国防総省の科学顧問
1947年 マサチューセッツ工科大教授となる
1949年 カリフォルニア工科大教授となる 同年、米国市民権を申請した
1950年 共産主義者との嫌疑で逮捕、軟禁状態に置かれる
1955年 アメリカ合衆国大統領のドワイト・アイゼンハワーの許可で朝鮮戦争の米軍捕虜と交換で中国側に引き渡される
1956年2月17日 銭はミサイル開発に関する提案を中国の指導者に提出した


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幕末最強・庄内藩士の強さを支えた「驚きの教育システム」

学校がそこまで自由でいいんですか?

江戸幕府は、各藩の教育には口をはさまなかった。だから藩によって士風が大きく異なった


江戸時代のリベラル教育 (荻生)徂徠学とは何か

「個人によって教育の方法は違うのだから、なんとなく藩校にやって来た学生たちが、自分でも気づかないうちに学業が進んでいる、そうした状況をつくるよう教師は心がけせよ」

「学校は子供たちの遊び場なのだから、子供が無礼を働いたりイタズラしても、たいがいのことは大目に見てやれ。
教師は子供たちがあくびしないような面白がるような授業を心がけよ、また子供たちの面白がるような本を見せてやれ」

「自分でテキストを選び、自らの力で学習する」


荻生徂徠 『太平策』

・人を用いるコツは、その長所だけ取り上げ、短所は気にしないことだ。長所と短所は分離できないのだから、長所さえわかればよいのだ。短所など知る必要はない

・良い先生というのは、臨機応変にその人が獲得できる能力を考えたうえで、一箇所に風穴を開けてやるもの。そうすれば、あとは本人が自分の力で能力を獲得していくだろう

・生徒が自ら学ぼうという気持ちがないのに、先生が教えようというのは、教育ではなく販売である。そんなことをしても、生徒のためにはならない


荻生徂徠の説くところは、自分で自由に物事を決定できる人間を育成する、あたかも戦後に世界各地で流行したドイツ発祥のシュタイナー教育のようである。

https://bit.ly/3ujrRhJ


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ミャンマーNLD議員ら5人死亡 

中部で爆弾  2021年5月4日 15時38分 (共同通信)  

【ヤンゴン共同】ミャンマーの地元メディアによると、中部バゴー地域で3日、小包爆弾が爆発し、アウン・サン・スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の地方議会議員ら計5人が死亡した。うち3人は国軍のクーデターに反対して職務を放棄する「不服従運動」に加わった警察官だった。犯行の背景は明らかになっていない。  

オンラインメディア「ミャンマー・ナウ」によると、爆発は計3回あった。議員と警察官は国軍の弾圧から逃れるため、バゴー地域の村に滞在していた。住居を提供していた村民も死亡し、別の警察官1人が重傷を負った。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/102283?rct=world  


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情報統制進むミャンマー 若者が新聞発行で抵抗「デモ隊や市民の本当の声伝える」

東京新聞 2021年5月3日 21時09分

 【バンコク=岩崎健太朗】国軍が統治を急ぐミャンマーでは、市民の抵抗の勢いをそぐための情報統制が続いている。メディア関係者の大量拘束や通信回線の遮断で、情報が伝わりにくい状況下で、若者らが手製の新聞で対抗する動きも出ている。

 新聞のタイトルは「春の声」。市民が自らの抵抗運動を「春の革命」と呼んでいることになぞらえた。デモ現場の記事や写真を掲載。4月初めからフェイスブックやツイッターにファイル添付し、連日配信。A4判表裏に収まり、読者に自由に印刷してもらう。「情報過疎になった人たちにひそかに読んでほしい」といい、大学生や20代の若者が取材、編集に携わる。

 クーデター以降、メディアや市民は銃撃や不当な拘束を国内外に発信し続けるが、国軍は徹底した弾圧を続ける。3月には民間主要メディアの免許を一斉にはく奪。4月末にも北部カチン州を拠点とするメディアに発行停止を命じるなど、締め付けを緩める気配はない。人権団体によると、70人以上のジャーナリストを「虚偽ニュースを流した」などとして訴追。うち40人以上が今も拘束中だ。

 携帯電話の通信サービスなども4月以降、ほぼ遮断。国民の8割程度が自由にネットに接続できない状況という。国営放送などは「統治は正常化に向かっている」と伝え、700人以上とされる市民の犠牲者を約250人と発表。「人権団体の集計は虚偽の情報に基づく」と主張している。

 国軍の目を逃れながら活動を続ける「春の声」メンバーの20代男性は「ネットの遮断で正しい情報の流れが止まり、国軍によるフェイクニュースが拡散されている。デモ隊や市民の本当の声、民主派の挙国一致政府(NUG)の考えを伝えていくのが私たちの役目」と話した。

https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/102166


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「軍事支配終わらせなければ未来ない」 

ミャンマークーデター3カ月、続く民主派の抵抗  東京新聞 2021年5月1日 06時00分

【バンコク=岩崎健太朗】クーデター発生から1日で3カ月となるミャンマーでは、街頭で銃撃を続ける恐怖統治で掌握を急ぐ国軍に対し、市民が不服従運動や少数民族との連帯を強め抵抗を続けている。双方が一切引く構えをみせず、事態は本格的な武力衝突に向かう恐れをはらんでいる。

◆抗議参加していなくても命の危機

 「今回、軍事支配を終わらせなければ、私たちに未来はない」。最大都市ヤンゴンで、職務復帰を拒む公務員らに物資を支援する20代の女性は覚悟を口にする。日中の大規模弾圧は収まってみえるが、「不当逮捕が日常になった」。収容施設での激しい拷問の様子も伝わる。50代の女性は「夜、家の中で電気を消し、声を潜めて過ごしている」と話す。街頭抗議に参加していない市民も命の危機を感じている。

 人権団体によると、4月29日時点で759人が国軍に殺害され、3500人近くが拘束中だ。社会は疲弊し、物価上昇や銀行の機能停止が続いている。苦しい生活を強いられる市民の間では、「うそで塗り固められた国軍統治」への怒りが収まらない。

◆同じ市民なのに「敵対勢力」

 国軍は抵抗する市民らを、アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)や外国に扇動された「一部の反逆勢力」との宣伝を強めている。同29日付の国営紙は、拘束した学生リーダーの若者を「銃や爆弾を所持し、少数民族武装勢力と連携していた」と糾弾。抵抗がやまない焦りの裏返しとみられる。地元メディアは「軍内部で兵士や家族が国軍に批判的なメディアに触れることを禁じ、『うその情報だ』と繰り返し説明するよう指示している」と伝えた。

 国軍には、治安維持や経済発展を長年担い、国政に関与してきたとの揺るぎない自負がある。市民であれ「敵対勢力」とみなす容赦ない攻撃は、「国を守る」との名目で独立以来続けてきた少数民族への弾圧の中で培われた。

 民主派は現在、国軍を軸に、7割を占めるビルマ民族中心の統治体制を改めようと一部の少数民族と連携。国軍に対抗して樹立が宣言された「挙国一致政府」は、「不服従運動に参加する20万人の公務員に寄付金から給与を支払う」と表明した。少数民族地域では都市部出身の20代の若者が戦闘訓練を受けている。現地の政治アナリストは「多くの市民が『革命』を目指し、その時期を待っている」と指摘している。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/101490


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日系企業が数多く進出するティラワ経済特区では、自動車メーカーの「スズキ」が2月8日以降、操業を停止し、鉄鋼大手の「JFE」も操業をとめています。

また、「トヨタ自動車」は、新工場が、ことし2月に稼働を始める計画でしたが、今も稼働できていません。

取材班が現地を訪れた際も、資材や製品を運ぶトラックが行き交う姿は見られず、多くの工場で、人の姿はまばらでした。

事態の改善が見えないことから、現地の駐在員を帰国させる日系企業が増えています。

https://bit.ly/3xTlSm3  NHK 2021年5月1日 21時06分


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1946年衆議院選挙で福島全県区にて日本社会党より出馬、初当選。中選挙区制では福島2区に転じ、衆議院議員7期
(所属政党は日本社会党→社会党右派→日本社会党→民主社会党)。
この間、1947年(昭和22年)から1948年(昭和23年)まで片山内閣・芦田内閣で司法大臣・法務総裁を務めた。

日本国憲法第25条の生存権規定成立には、鈴木義男の果たした役割が大きかったことが最近の研究で指摘されている。
1946年8月1日、帝国憲法改正案小委員会の第7回審議において、「それならば生存権は最も重要な人権です」という鈴木の気迫のこもった一言で、委員会の流れが生存権承認の方向に変わった。

https://bit.ly/3hd0J0f
鈴木義男

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「義男さんと憲法誕生」  NHK 5月8日(土)午後11:00 (60分)

日本国憲法の制定にかかわった人物の再評価が始まっている。
ギダンさんの愛称で親しまれた福島県の法学者・鈴木義男(すずきよしお)。
東北大の教授時代、軍事教練に反対して教壇を追われた義男さん。
弁護士となり治安維持法違反者の弁護に尽力。
敗戦後、衆議院議員になると9条の平和主義や25条の生存権だけでなく国家賠償請求権や刑事補償請求権の追加を求め、三権分立の確立を目指す。
その波乱の生涯を新資料をもとに描く。

https://bit.ly/3vIHaAz ETV特集 選  (NHK Eテレ1)


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巨大病院グループを築いたあの医師と、取り巻く人々の群像劇

Dr.ホンタナ|勤務医   2020年4月6日

 現代医師列伝、最後に取り上げるのは「ゴッドドクター 徳田虎雄」。ご存じ、70病院を越える巨大病院グループ徳洲会を一代で築き上げた、徳田虎雄氏の評伝です。この評伝は、単なる徳田虎雄と徳洲会病院の記録にとどまりません。

 彼が医師になった1966年は高度成長期の真っただ中で、日本の医療も大きな転換点を迎えていました。高度成長にともなう人口の都市集中の結果として、人口急増地域は医療機関が足りず医療砂漠が生まれる一方、労働者を送り出した地方は人口が減って高齢化が進み、こちらも医師が消えていく。今に至る医師偏在の原型がそこにはありました。

 徳田氏と徳洲会の医療変革運動は、高度経済成長による医療のひずみを解消するための社会的揺り戻しでもあったのです。

 徳田氏は、1973年に大阪府松原市に徳田病院、1975年に徳洲会を設立した。そして、野崎徳洲会病院(大東市、1975年)、岸和田(1977年)、八尾(1978年)、沖縄県南部(1979年)と続々とオープン。全共闘世代で大学を離れた医師やアメリカ帰りの医師が、徳田氏の魅力に引き寄せられるように結集し、そこから全国への展開はさながら戦国武将の天下統一劇を見るようです。

 もうひとつの要素は、著者が「日本のシチリア」と呼ぶ徳田の故郷である徳之島を含む、奄美の人と風土と政治で、こちらはまるでゴッドファーザーの世界。優秀な医師が島から輩出され、徳田氏のもとに集まります。

 一方で、徳洲会の巨大化や徳田氏自身の政治狂い、バブル経済とその崩壊、1995年の阪神淡路大震災、2002年のALS(筋萎縮性側索硬化症)発症、2011年の東日本大震災と、同時代に生きる医師の壮絶人生が活写されており、本を置くことができず一晩で一気に読んでしまいました。

 2013年には妻子への後継問題が原因で、懐刀であった事務総長を切る(解雇)と、この元事務総長と徳田ファミリーが訴訟や告発のバトルを展開。当時の東京都知事・猪瀬直樹が徳田毅(徳田氏の息子・当時衆議院議員)から5000万を受け取った(借りた?)という事件もこの頃です。

 結局、徳洲会は2017年に徳田氏や徳田ファミリーの関与から離れ、徳田王国は崩壊。それでも徳洲会は71病院、年商4200億円、約3万人の職員を擁する日本最大の病院グループとして歩み続けています。

 その栄枯盛衰のドラマは一見、徳田氏の熱量の巨大さだけが巻き起こしたようにも見えます。しかし本書を通して徳洲会の歴史をその時代背景とともに複眼的にながめれば、それは徳田氏の磁力に引き寄せられた医師・看護師・薬剤師・事務職員たちが繰り広げる、シェークスピアさながらの群像劇です。

 やがて登場人物たちは一人また一人と、徳田氏と対立して決別していき、決別した彼らのその後の人生も、また深い余韻を残します。

 現在も、湘南鎌倉総合病院の特別室で療養を続けている徳田虎雄氏。彼の人生と交錯した多くの医師たちの生き様、徳之島。様々な切り口がある、どこをとっても一級の評伝で書評だけでは伝えきれません。必読です。

https://membersmedia.m3.com/articles/1719


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> 資本が利潤を追い求めてやまないのはなぜかと考えたとき、蒐集への固執と答える人もいるが、
> 僕は究極的には人が人を支配したい欲望だと思う。
> 他人を支配したい気持ちも、自然を支配したい気持ちも同じだろう。
> フランシスコのローマ教会が、生産において人間は大地を支配するものでなくケアするものだと
> 聖書解釈を変えたことに倣えば、社会において人間の目的も他者の支配ではなく他者のケア
> になっておかしくない。
> そのように、みずからを強制する目的を変更する時代が今来ている。

https://www.facebook.com/hiroo.noda.7/posts/3885167024899356

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咽頭期:嚥下第2期ともよばれ、これ以降は不随意運動(意識して止められない運動)となる。
舌尖(舌の先端)が持ち上がり、食塊が咽頭に達すると嚥下反射が生じて、極めて短時間(約1秒)の間に以下の一連の動きを行う、、、

・軟口蓋が挙上して鼻腔と咽頭の間を塞ぐ(鼻咽腔閉鎖)

・舌骨・喉頭が挙上し、食塊が咽頭を通過する

・喉頭蓋が下方に反転し、気管の入口を塞ぐ

・一時的に呼吸が停止する(喉頭前庭・声門閉鎖)

・咽頭が収縮し、食道入口部が開大する(輪状咽頭筋の弛緩)

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咽頭の触覚で絞扼反射が起こるのだが, それだけであれば食物が咽頭に達した時点で絞扼反射が起こってしまう.嚥下反射と絞扼反射が同じ反射弓で行なわれる所以である
患者に, 嚥下後の絞扼反射不応期があるために食事が通過するようにできている機構を説明した後に,「唾を飲んだ後も咽の何処を触っても決してげっときません」,
といってから上咽頭検査, 喉頭鏡検査をすると, よほど神経質の患者以外は絞扼 反射が起こらない. 咽頭に触れることもあるので精神的暗示だけでは無さそうである.

https://bit.ly/3gYdoUz
嚥下反射と絞扼反射 一 診察への応用 一
Use of Swallowing Movement for Preventing Gag Reflex on Examinations


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トランスペアレンシー・インターナショナル・ランキング

2004年前半、ドイツの非政府組織であるトランスペアレンシー・インターナショナルは、最も私腹を肥やした近年の政治家10名のリストを発表した。

1 インドネシア大統領 - スハルト(150億ドル - 350億ドル)

2 フィリピン大統領 - フェルディナンド・マルコス(50億ドル - 100億ドル)

3 ザイール大統領 - モブツ・セセ・セコ(50億ドル)

4 ナイジェリア大統領 - サニ・アバチャ(20億ドル - 50億ドル)

5 ユーゴスラビア大統領 - スロボダン・ミロシェヴィッチ(10億ドル)

6 ハイチ大統領 - ジャン=クロード・デュヴァリエ(3億ドル - 8億ドル)

7 ペルー大統領 - アルベルト・フジモリ(6億ドル)

8 ウクライナ首相 - パーヴェル・ラザレンコ(1.14億ドル - 2億ドル)

9 ニカラグア大統領 - アーノルド・アレマン(1億ドル)

10 フィリピン大統領 - ジョセフ・エストラーダ(7,800万ドル - 8,000万ドル)

・ ロシア大統領 - ウラジーミル・プーチン。
(アンダース・アスランドはプーチンの財産を1,000億ドルから1,600億ドルと見積もっています)

https://bit.ly/3nSLOcQ


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鶴見俊輔 (笑)。私は生涯に一度、ヘレン・ケラーに会ったことがあるんです。

中井久夫 ほお。

鶴見 それはね、ハーヴァードの学生だった夏休みにニューヨークの日本図書館で本の運搬をやっていたら、
ヘレン・ケラーがやってきたんですよ。通訳はサリバン先生ではもうなかったな。
そのとき我々は、宮城道雄の「春の海」というレコードをかけたんです。

中井 ああ!

鶴見 すると、ヘレン・ケラーは蓄音器に指を当てて振動を聴いてました。
その場にいた人でヘレン・ケラーを囲んで、話をしている時に、「私はハーヴァード大学の三年生です」
と言ったら、ヘレン・ケラーは
「私はその隣のラドクリフという大学でとてもたくさんのことを学んだ。
だが、そのたくさんのことを unlearn しなくてはならなかった」。
と言ったんですね。

I've learned many things, But later, I had to unlearn.

私はそこで初めてunlearn を聞いたんですよ。
日本語になおせば「学びほぐす」ということになるかな。

中井 いい言葉! いい訳ですねえ。

https://bit.ly/3biklfF


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冷戦終結後、次第に部隊の再編が行われ、防衛の主軸は南西地域に移動していく。
牽制の対象は中国である。こうした南西地域の防衛態勢の強化は「南西シフト」と呼ばれる。

なかでも注目すべきはここ数年、陸上自衛隊のミサイル部隊の配備が着々と進んでいることだ。
鹿児島県・奄美大島、沖縄県・宮古島、石垣島の3島である。

◆奄美大島=奄美駐屯地、瀬戸内分屯地(隊員約550名)
 奄美警備隊(奄美、瀬戸内)
 第344高射中隊(奄美)
 第301地対艦ミサイル中隊(瀬戸内)

◆宮古島=宮古島駐屯地(隊員約700~800名)
 宮古警備隊
 第7高射特科群
 第302地対艦ミサイル中隊

◆石垣島(隊員約500~600名)
 2019年着工、地対艦ミサイル部隊など

https://bit.ly/2PNDqyH
【コラム】対中国のミサイル要塞にされていく南西諸島 自衛隊の「南西シフト」とは


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自民党の暴走を止めるのは、今を生きる国民の務めであり、責任です

画家 堀文子 95(神奈川県大磯町) 2014/1/12  東京新聞

国民に相談もなく、十分な説明もせず瞬く間に特定秘密保護法を衆参両院とも通過させた現政権の独断を私は許しません。

無謀な戦争を企て、何百万の兵士と国民の命を奪い、全国の都市を焼き、歴史が残した貴重な文化遺産を灰燼に帰した第二次世界大戦の苦難。その過ちの末、私たちが得た平和憲法は、日本人の血と命から生まれた世界史に残る戦争放棄の誓いでした。

日本が軍事行動を起こすため、政府は平和憲法を改正したいが、国民の同意を得るのは難しい。そのことを知った与党は、平和を装いながら特定秘密保護法をつくりました。

「国益のため」と本心を隠し、反逆者の名目で反対意見を抹殺するため、この法をつくったと思います。

平和を望む者を罪人にしてしまうかもしれないこの悪法は、かつての治安維持法そのものです。 

この法のために国民の反戦意見は抹殺され、戦争の地獄への道連れにされたのです。

オリンピックに血道をあげさせ、国民を享楽的にさせた当時の国情と今の世相があまりに似ているのに私は戦慄を覚えます。

日本は再び危険な野望に向けて暴走を始めたように思えてなりません。今こそ国民が一致団結して危険な法の粉砕を図らなければ、後世に禍根を残します。

今なら入り口に戻り、路線を変えられます。

自民党の暴走を止めるのは、今を生きる国民の務めであり、責任です。

危急存亡のとき、国の暴走を許さぬ賢い日本人になる必要があるとつくづく思います。

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2019年惜しまれつつ100歳でこの世を去った堀文子は「群れない、慣れない、頼らない」
をモットーに生涯「私流の生き方」を貫きました。
堀文子が晩年を過ごした神奈川県大磯町のアトリエの前には、長寿の巨木「高麗ホルトノキ」があります。

https://bit.ly/3uuF5YM
一般財団法人堀文子記念館


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コロナの被害は地域差があり、日本は島国なので本来はかなり恵まれた位置にある。

なぜかマスコミがあまり報じないのでここに書くと、抑え込んでいる近隣国の一日の感染者数(3月14~27日)は、ニュージーランドと台湾が大体ゼロ~数人、
オーストラリアがゼロ~十数人で、日本は桁が二つ違う(3月27日付で2000人以上)。

この地域の海に囲まれた立地の先進国で、失敗したのは日本だけだ。

ちなみにベトナムやラオスやブルネイなどもゼロ~数人、中国が数人~十数人、シンガポールが数人~二十数人等々となっている。

https://bit.ly/3xKbdd9
迷走するコロナ対策  毎日新聞 2021/4/1


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1937年6月に行われた内務・法務官僚の思想実務者会同において、東京地裁検事局栗谷四郎が、きわめて注目すべきことを言っています。

日本共産党の集団転向後、大多数の共産党員が国家社会主義に鞍替えして軍部と協力し、社会大衆党など社会ファシストの先鋒になり、戦時体制に加担する状況下で、1937年には検挙すべき思想犯罪対象が、ほとんど壊滅していると述べているのです。

国家権力の走狗は、自らの失業を怖れているのです。特別高等警察と思想犯罪検察自体が、人員整理の対象になり、部課そのものが統廃合になる、小心者でしかない連中の本音は、己の無様な小市民性でしかないのです。

こうして治安維持法は全面改訂されて、ありとあらゆる民衆生活を監視し、密告を煽り、冤罪を常態化して、すべての芸術文化運動、学生運動、農民運動、労働運動、環境保全運動、生活運動、宗教活動、学術活動に拡大されたのです。

https://www.facebook.com/nobuhiko.utsumi/posts/3929709763773429


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「経済学という名の宗教は全世界をほとんど支配したが、それでもその勝利の瞬間に人々-そしてとりわけ若者たち-の中にその規律に服するのを拒んで反抗する者が増えている。我々は勤労と抑制の徳を説きながら、一方で勤労も抑制もない無制限な消費のユートピア的絵図を描いている」

(シューマッハー)


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伊勢崎賢治@isezakikenji 7時間

【自民党政権で改憲を許せば日本は名実ともにアメリカの植民地になる】って、気持ちはわからなくもないが、改憲しようとしまいと、ずっと”実”は植民地だったってことを国民に気づかせないのは9条という国際法違反の麻薬。


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「一言だけ言わせてください」

「あなた達の授業は最低だ。この大学の授業料でこの程度の内容では釣り合いが取れない。
もう少し真剣に教育を考えて授業内容を改善していただきたい。
このままで良いなどと思わないでください。
これを在校生への私からの贈り物として目録の最後に付け加えます」

https://bit.ly/3vLrM6R


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「学問の最高峰が博士,技術者の最高峰が技術士」

https://xtech.nikkei.com/it/members/NSW/ITBASIC/20031112/1/  

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技術士(ぎじゅつし、Professional Engineer)は、技術士法(昭和58年(1983年)4月27日法律第25号)に基づく日本の国家資格であり、有資格者は技術士の称号を使用し登録した技術部門の技術業務を行える。
また、技術士は、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある最高位の国家資格であり、この資格を取得した者は、科学技術に関する高度な知識、応用能力および高い技術者倫理を備えていることを国家によって認定されたことになる。

https://bit.ly/3eSEGsB

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プロフェッショナルエンジニア(PE)とは

資格取得のメリットや最新の試験概要も紹介

https://www.enworld.com/blog/2019/08/Professional-Engineer  


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「COVID-19は、今まで意識されてこなかった日本社会・日本経済が抱えている様々な潜在的問題を顕在化させ、白日のもとに晒しました」

元厚労省政策統括官・香取照幸氏『民主主義のための社会保障』


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In Town With Little Water, Coca-Cola Is Everywhere. So Is Diabetes.

メキシコの小さな都市の健康を蝕む巨大企業の思惑

「水は週2回、コーラは毎日2リットル」で広がる健康被害

https://courrier.jp/news/archives/129701/ 


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武谷三男技術論・三段階論「認識は現象論、実体論、本質論の三段階を経て発展」


某医師の説明によると 例えば リンゴ に関し、たけたに技術論的には

現象論的認識: リンゴがリンゴの木から落ちる(落体現象)

実体論的認識: 落ちたリンゴを齧るとリンゴの味(味覚体験)

本質論的認識: リンゴからタネをとり、植えると、リンゴの木が生える(遺伝子)

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「科学者はあるがままの世界を研究し、技術者は見たこともない世界を創造する」

セオドア・フォン・カルマン

https://bit.ly/3ukQ6Mg   

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創立後 1 世紀半を経たイギリスのシヴィル・エンジニア学会は 1978 年、功利主義的な自 然観に立脚した伝統的な工学観を再検証し、シヴィル・エンジニアリングの目的を「人間 の利便(the use and convenience of man)」から「地球に存在するすべての生命の保護と人 類の平和的生存(the protection of all life on this
planet and the peaceful survival of the human race)」へと変更する必要を唱えている。これは、自然を人間による収奪や加工の対象 としてみる自然観から、あらゆる生物との共生を図ろうとする自然観への転換を目指すも のであり、青山(士)の自然に対抗する「文化技術」観を補完するものでもある。だが西洋近代 を牽引した自然観を問い直す契機は、20 世紀後半のイギリスに初めて生まれたものでは ない。

近代の黎明期にシヴィル・エンジニアリングの概念を受容した漢字文化圏が、それに「土 木」の二字を充てたことをあらためて思い起こしたい。生命の基本である大地(土)の上 に立ち、自然の素材(木)に創意・工夫を加えて日々の暮らしに有用なものを創造すると いう、人間が有史以来続けてきた営みの原初的な姿を連想しうるこの言葉は、人間の技術 による地球規模での破壊や、近代的自然観の破綻に直面した現代のシヴィル・エンジニア が抱える問題意識を先取りし、征服とは異なる形で人の技術が自然と関わるもう一つの道 を拓くものではなかったか。

http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/‾rcmcc/h8-takegami.pdf
シヴィル・エンジニアリングの語と 概念の翻訳
━ 「市民の技術」とは何か


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古代と近代(上)

https://core.ac.uk/download/pdf/147577027.pdf

古代と近代(下)   ラクー=ラバルトのミメーシス論

https://core.ac.uk/download/pdf/147577023.pdf



ラクー=ラバルトの悲劇論(上)

https://core.ac.uk/download/pdf/147577015.pdf

ラクー=ラバルトの悲劇論(下)

https://core.ac.uk/download/pdf/147577007.pdf