「都民」「国民」とは誰を指すのか
宇都宮けんじと山本太郎を今も強く支持する
櫻井智志
❶小池百合子は「新しいコロナ対策の指標」を提示した
驚いたことはその中から、指標となる数値の実際例示が消えた。今まで日本医療界の専門的見識を結集して、目安となる数値を出してきた。6月30日午前中の小池百合子「都知事」の発表は、救急車に都民から連絡があった回数、病院の病床数、たったそれだけだ。夕方には西村大臣とすり合わせしている。
小池百合子の野心は、都知事をステップに首相に成りあがることだと思われる。「女帝」などではなく、「極右管理主義者」がその実態である。
❷東京新聞社会部・天田優里の視点
安倍晋三は、国民を対象に一律にひとりあたり十万円の給付を決めた。山谷の日雇い労働者やホームレスは「俺らももらえるってよ」と色めきたった。
だが十万円支給には条件がある。「住民登録されていること」だ。いま、この瞬間を生きるためにわずかでも国民に支給されている十万円を確実に必要としている。天田優里はこう言う。
〔現状の制度では、明日の命をつなぐため、給付金がもっとも必要な人に届かない。首相が1%言う「国民」とは、いったい誰をさすのだろうか。〕
そうだ、国民とは、都民とは,行政者にとってだれを指すのか?
❸都知事選世論調査―東京新聞2020.6.30朝刊
➀支持政党別投票予定先
自民 小池氏73.4% 小野氏4.5% 山本氏3.1% 宇都宮氏1.9%
公明 小池氏87.3%
立民 小池氏56.1% 宇都宮氏22.2% 山本氏10.4% 小野氏3.9%
国民 小池氏62.9% 山本氏19.0% 宇都宮氏18.1%
共産 宇都宮氏59.0% 小池氏21.4% 山本氏4.5%
れいわ 山本氏62.3% 宇都宮氏7.5%
支持政党なし 小池氏60.1% 宇都宮氏8.4% 山本氏6.0% 小野氏4.1%
➁支持政党
全体
1位 支持なし層44.6%
2位 自民党 32.7%
3位 立憲民主党 7.2%
4位公明党・共産党 3.8%
6位 れいわ新選組 1.7%
7位 日本維新の会 0.9%
8位 社民党 0.4%
男性
1位 自民党 38.8%
2位 支持政党なし37.0%
3位 立憲民主党8.8%
4位 公明党 3.4%
5位 共産党 3.2%
6位 国民民主党・れいわ新選組1.9%
8位 日本維新の会 1.1%
9位 N国党 0.5%
10位 社民党0.2%
女性
1位 支持なし 52.3%
2位 自民党 26.9%
3位 立憲民主党5.6%
4位 共産党 4.5%
5位 公明党 4.1%
6位 国民民主党2.0%
7位 れいわ新選組1.5%
8位 維新の会 0.7%
9位 社民党 0.5%
N国党 0%%
❹世論調査―政策
コロナ、五輪、小池都政、投票の基準について、東京新聞の記事は丁寧に追っている。
都のコロナ対策
山本氏支持層は58.4%、宇都宮氏支持層は57.1%、小野氏支持層が51.3%、都の対策を評価していない。
立花氏支持像は100%評価していない。
小池支持層は83.0%が評価している。
詳細は
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38637
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38634
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38504
においてみることができる。
世論調査を見ていて、東京都民は一定の社会的生活水準で暮らし、都政の選挙にも対していることがわかった。
だから、十万円の給付を生活どころか生命維持すら危機を迎えている都民を、小池都知事ら現東京都政幹部には、いささかの配慮もない。
宇都宮健児や山本太郎が、街頭で行き倒れしている人々に気付き、これらの犠牲を救済しようと立ち上がった。けれど、都民の意識は、宇都宮氏や山本氏に共鳴する都民ばかりでなく、大企業で働く高給サラリーマンも多い。立民と国民が接近したり遠ざかったりしているのは、連合東京によって支持支援の関係があるからだろう。❸①でみたとおりだ。
❺宇都宮けんじや山本太郎
2人は、都内の貧困と生活困難に苦しむ都民をも視野に入れて選挙に出馬した。だから、日本で困難なめにあっている外国人や在日民族も当然都民である。
けれど、小池百合子はホームレスや貧困家庭、経済的困難をかかえる都民は、「都民」として認識していない。関東大震災で日本人によって虐殺された強制連行朝鮮人慰霊の儀式に言い訳をつけて出ないのも、自らが闘う東京都知事選の「都民」として認識の枠外として位置づけられている。在日朝鮮人学校に考えられない傲慢な態度に出るのも、選挙権をもっていないから自分の利益に影響ないとたかをくくっているとしか言いようがない。
パフォーマンスであり、ポピュリスト(大衆迎合政治家)でもある小池百合子によって、東京都は国際的な構図において、安倍晋三をしのぐ危険な政治家を国家のトップの座につく危険性を現実的なものとしている。それを許すか否かは、第一は選挙権を有する東京都民の義務であり権利でもある。<了>
宇都宮けんじと山本太郎を今も強く支持する
櫻井智志
❶小池百合子は「新しいコロナ対策の指標」を提示した
驚いたことはその中から、指標となる数値の実際例示が消えた。今まで日本医療界の専門的見識を結集して、目安となる数値を出してきた。6月30日午前中の小池百合子「都知事」の発表は、救急車に都民から連絡があった回数、病院の病床数、たったそれだけだ。夕方には西村大臣とすり合わせしている。
小池百合子の野心は、都知事をステップに首相に成りあがることだと思われる。「女帝」などではなく、「極右管理主義者」がその実態である。
❷東京新聞社会部・天田優里の視点
安倍晋三は、国民を対象に一律にひとりあたり十万円の給付を決めた。山谷の日雇い労働者やホームレスは「俺らももらえるってよ」と色めきたった。
だが十万円支給には条件がある。「住民登録されていること」だ。いま、この瞬間を生きるためにわずかでも国民に支給されている十万円を確実に必要としている。天田優里はこう言う。
〔現状の制度では、明日の命をつなぐため、給付金がもっとも必要な人に届かない。首相が1%言う「国民」とは、いったい誰をさすのだろうか。〕
そうだ、国民とは、都民とは,行政者にとってだれを指すのか?
❸都知事選世論調査―東京新聞2020.6.30朝刊
➀支持政党別投票予定先
自民 小池氏73.4% 小野氏4.5% 山本氏3.1% 宇都宮氏1.9%
公明 小池氏87.3%
立民 小池氏56.1% 宇都宮氏22.2% 山本氏10.4% 小野氏3.9%
国民 小池氏62.9% 山本氏19.0% 宇都宮氏18.1%
共産 宇都宮氏59.0% 小池氏21.4% 山本氏4.5%
れいわ 山本氏62.3% 宇都宮氏7.5%
支持政党なし 小池氏60.1% 宇都宮氏8.4% 山本氏6.0% 小野氏4.1%
➁支持政党
全体
1位 支持なし層44.6%
2位 自民党 32.7%
3位 立憲民主党 7.2%
4位公明党・共産党 3.8%
6位 れいわ新選組 1.7%
7位 日本維新の会 0.9%
8位 社民党 0.4%
男性
1位 自民党 38.8%
2位 支持政党なし37.0%
3位 立憲民主党8.8%
4位 公明党 3.4%
5位 共産党 3.2%
6位 国民民主党・れいわ新選組1.9%
8位 日本維新の会 1.1%
9位 N国党 0.5%
10位 社民党0.2%
女性
1位 支持なし 52.3%
2位 自民党 26.9%
3位 立憲民主党5.6%
4位 共産党 4.5%
5位 公明党 4.1%
6位 国民民主党2.0%
7位 れいわ新選組1.5%
8位 維新の会 0.7%
9位 社民党 0.5%
N国党 0%%
❹世論調査―政策
コロナ、五輪、小池都政、投票の基準について、東京新聞の記事は丁寧に追っている。
都のコロナ対策
山本氏支持層は58.4%、宇都宮氏支持層は57.1%、小野氏支持層が51.3%、都の対策を評価していない。
立花氏支持像は100%評価していない。
小池支持層は83.0%が評価している。
詳細は
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38637
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38634
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38504
においてみることができる。
世論調査を見ていて、東京都民は一定の社会的生活水準で暮らし、都政の選挙にも対していることがわかった。
だから、十万円の給付を生活どころか生命維持すら危機を迎えている都民を、小池都知事ら現東京都政幹部には、いささかの配慮もない。
宇都宮健児や山本太郎が、街頭で行き倒れしている人々に気付き、これらの犠牲を救済しようと立ち上がった。けれど、都民の意識は、宇都宮氏や山本氏に共鳴する都民ばかりでなく、大企業で働く高給サラリーマンも多い。立民と国民が接近したり遠ざかったりしているのは、連合東京によって支持支援の関係があるからだろう。❸①でみたとおりだ。
❺宇都宮けんじや山本太郎
2人は、都内の貧困と生活困難に苦しむ都民をも視野に入れて選挙に出馬した。だから、日本で困難なめにあっている外国人や在日民族も当然都民である。
けれど、小池百合子はホームレスや貧困家庭、経済的困難をかかえる都民は、「都民」として認識していない。関東大震災で日本人によって虐殺された強制連行朝鮮人慰霊の儀式に言い訳をつけて出ないのも、自らが闘う東京都知事選の「都民」として認識の枠外として位置づけられている。在日朝鮮人学校に考えられない傲慢な態度に出るのも、選挙権をもっていないから自分の利益に影響ないとたかをくくっているとしか言いようがない。
パフォーマンスであり、ポピュリスト(大衆迎合政治家)でもある小池百合子によって、東京都は国際的な構図において、安倍晋三をしのぐ危険な政治家を国家のトップの座につく危険性を現実的なものとしている。それを許すか否かは、第一は選挙権を有する東京都民の義務であり権利でもある。<了>