【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

東京都知事選敗北結果への考察と想い

2016-07-31 21:06:45 | 政治・文化・社会評論
東京都知事選結果への考察と想い

2016/07/31
               「国民的統一戦線への探求」
                       櫻井智志


 午後八時とともに、シナリオ通りの小池百合子候補の当確がNHKテレビのテロップ。何も言うことはない。猪瀬知事、桝添知事の相次ぐ汚職腐敗途中退職を出した自民党・公明党の反省なき候補擁立。「自民党員」小池百合子知事は、安倍首相と連繋しあって、日本の極右政治推進役を危惧される。

 知事としてまっとうに職責を果たせるなら、めでたいことだ。「日本会議」副会長をつとめ、核兵器武装を公言する人物を、都民の多数派は選択した。

 まともな政策を提示して都知事選に立候補した鳥越俊太郎氏は、増田候補にも抜かれ、第3位。今から原因を探しても生産的ではないので、あえて穿鑿しない。

 鳥越氏の女性スキャンダルを、何度も取り上げた週刊誌。それを猟奇的にとりあげマッチポンプ役を演じた大手マスコミ。

 野党統一候補擁立で鳥越氏が決まった時に、宇都宮健児氏は辞退した。しかし、鳥越氏を一度も応援することもないし、「女性報道」を理由に応援を絶った。スキャンダル騒動そのものが、謀略的仕掛けであることなど自明のことだ。そのスキャンダルのもとになった報道を理由として、鳥越候補を忌避した宇都宮氏。ご本人は「希望の街東京をつくる会」を存続して次の機会を狙う構えだ。私たち「国民的統一戦線への探求」は、安倍・小池コンビを危惧する。国政都政を一気に極右反動推進する客観的基盤確立を許した。弁護士宇都宮健児氏を支持するが、宇都宮氏の政治的行動は一切支持しないし応援もしない。

小池候補の危険な政治的要素には、多くの論評が出ているので、重複しない。

 私たちは、「市民と野党共闘」連帯を推進する政治勢力を支持し応援する。民進党で共闘に貢献した岡田克也代表はすでに辞任を表明している。岡田氏は蓮舫氏を後継にしたいという思惑のようだ。財界と一体化している連合が、民進党をたえず右寄りに牽制している。民進党内で前原氏や細野議員などが代表になれば、野党共闘は崩壊する。


 これからが、日本の進路を決める大きな転換期に入っていくだろう。庶民の私たちには、生命以外に失うべきなにものもない。地道に焦らず、おだやかさと冷静さとを大切に、平和と人権、護憲と民主主義を推進していこう。表現も情報の寄せ集めではなく、熟慮し磨いた表現に深めたい。

【危機的情勢への対抗戦略よりも政策の論理性・一貫性を重視する宇都宮健児氏の判断を惜しむ】

2016-07-29 23:43:33 | 政治・文化・社会評論

【危機的情勢への対抗戦略よりも政策の論理性・一貫性を重視する宇都宮健児氏の判断を惜しむ】

2016/07/29   櫻井 智志

 以下の資料①②③をとおして、私は宇都宮健児氏の政治的なスタンスとは、政治情勢を打開する国民的な共闘にはないことを思い知った。宇都宮健児氏の強固な信念ゆえのかたくなさに失望するとともに、都知事選はまたも「実質的分裂選挙」となった。その最大の原因は、つねに誠実に政治的実践に臨む宇都宮健児氏が、一方では自己完結的な論理や政策の一貫性を重視する原則的な視野しかもたない政治行動にある。


【資料①】
 体験的宇都宮健児氏論

 最初に、宇都宮健児氏が都知事選立候補となった時のことである。
市民運動で、市民の中から候補を出そうと呼び掛けたのは、住民運動の理論、実践ともに含蓄の深い今井一氏であった。第一回の集いで、ともかくもそれぞれが立候補できる人物を探してこようということになった。この集まりは「グループ【私が東京を変える】」と名付けられ、いまも団体は存続している。二回目の会合で、私は当時所属していた「平和への結集をめざす市民の風」代表の太田さん、大津留さんとともに湯浅誠さんを擁立しようと企図した。会場で今井一さんは弁護士の伊藤真さんの名前を出した。その場に元国立市長の上原公子さんが参加し、私たちの集まりは宇都宮健児さんを推薦し、本人の承諾を得ているとおっしゃった。三回目。弁護士の海渡雄一さんたちも参加された。湯浅誠さんは大阪の橋下氏らの維新グループの地方自治破壊に対して対応するために大阪に転居していて、東京都知事選には無理という返事を大津留さんにくださった。これらの経緯から、宇都宮さんを推薦することとなり、団体も宇都宮さんたちが立ち上げた団体が推進母体となっていった。

 二度目の都知事選には、直接かかわらず、ネットでの宇都宮さん支援をつづけた。ただ、この時、ある弁護士が激しく宇都宮氏を論難した。内部のことはわからないので、どちらがどうかもわからなかった。この都知事選では、元総理の細川護煕氏が出馬した。私は尊敬するジャーナリスト鎌田慧氏らが細川氏を応援したことに鑑み、鎌田氏・細川氏と宇都宮氏の協議と一本化を構想していた。しかし、親しい日本共産党の実践的知識人のブログなどを見てみると、細川・宇都宮一本化「協議」さえ日和見的な誤謬と批判する論調に、日本共産党の路線を明確に感じた。

 そして、三度目の都知事選。宇都宮氏の候補辞退。日本共産党幹部小池晃書記局長は、礼を尽くして対応し、鳥越氏の応援演説会の冒頭でも、宇都宮氏の候補統一への積極的辞退を称揚し、讃えた。ただ、宇都宮氏にしてみれば、それだけ計画的持続的に都知事選にとり組みつづけた努力と執念は、生半可なレベルのものではなかったから、おだやかな宇都宮氏が激高してインタビューに応じて話す様子、会見後、涙をながしたことなど、それだけ誠実で実行型の政治家であることを無言の内に示していた。


【資料②】
宇都宮健児公式ブログ

都知事選の応援要請について01
2016.07.27

お知らせ
東京都知事選も終盤を迎えています。
私たちのもとに、電話やメールなどという形で、「鳥越候補の支援に入ってほしい」(あるいは「入るべきではない」)といったさまざまな声が多く寄せられています。
これについての現時点での私たちの対応をご報告します。
本日27日午前中、希望のまち東京をつくる会に対し、鳥越候補の側から初めて公式に応援要請がありました。
これを受けて、私たちは午後、選対スタッフとの協議の場をもち、本日20時、宇都宮が応援要請を受ける政策面などの条件について書面で回答しました。現在そのお返事をお待ちしている状況です。
これまで鳥越候補への支援について多くのご意見を頂戴しておりましたが、私たちは、どこまでも政策本位であること、また、支援について多くの都民の納得を得られる状況が必要であること、また今日まで正式な要請もなされておりませんでしたので、みなさまへのご報告が遅れました。こころよりお詫び申し上げます。
また進展がありましたらご報告させていただきます。
2016年7月29日


【資料③】
日刊ゲンダイ

宇都宮健児氏に聞く 「なぜ鳥越氏の応援しないのですか」
2016年7月29日

宇都宮氏の返答は(C)日刊ゲンダイ

 野党が共闘して都知事選を戦うために、土壇場で出馬を取りやめた宇都宮健児氏(69)。しかし、選挙戦に入っても、宇都宮氏は一度も鳥越俊太郎の応援演説に立ってない。どうして、街頭に立たないのか、28日夜、本人に電話で真意を聞いた。

――鳥越事務所には「宇都宮さんは鳥越さんの応援をしないのか」という問い合わせが殺到しているそうです。先日、宇都宮さんの支援者の集会が開かれたそうですが、鳥越さんを応援するかどうか、結論は出たのでしょうか。

 女性人権問題(週刊誌報道)について、こちらが要求したことと鳥越氏側からの回答が一致しなかったので、宇都宮選対としては「判断できない」ということです。

――宇都宮さんの個人的な判断で、例えば「鳥越さんが(週刊誌報道に関する)裁判で負けたら都知事を辞めてもらう」という前提で、街宣車で「(鳥越氏と)政策は一致している」と応援演説をなさる可能性はないのですか。


 あの~、それも詳しくは話せないのだけれど、応援演説に入る条件として要請したものと違うものが返ってきたので、きのうの段階では「入れない」ということでした。

――かなり鳥越さんが厳しい情勢なので、宇都宮さんが街宣車に乗って「政策は鳥越さんが最も近い」という話をするだけで、全然違うと思うのですが。

 女性人権問題(週刊誌報道)がなければ、街宣車に立って応援演説をしていたでしょう。

――あの記事は10年以上前の話で、本当に人権侵害ならば、もっと前に法的手段に訴えたのではないですか。

 その議論をするつもりはありません。

(取材=ジャーナリスト・横田一)

私見
 「女性人権問題」を重視する宇都宮氏は、人権を擁護する弁護士であり、日弁連の会長も歴任されている。そのお立場からの見解とも思う。では、週刊文春の第一報以来の大手マスコミの洪水のような情報量は、人権擁護の草の根のこえだろうか?もしも宇都宮氏がそう思っているとしたらなら、「甘い」。都知事選での情報戦術の一環として、「市民と野党共闘」連帯の立場から立候補した候補・鳥越俊太郎氏を選挙戦の冒頭で叩き、出鼻を挫いた。鳥越歓迎の盛り上がりは、波をひくように沈静化された。終盤戦では「週刊新潮」がさらに反復・拡大した。宇都宮氏には、何かが欠けている。私はそう思った。
 残る一日となった。私は、いま必死で懸命に猛暑の中で闘いつづける鳥越俊太郎氏と鳥越候補を支える「市民と野党共闘」連帯の人びと、無言で実務を支えつづける人々。彼らを応援し共に闘う。
 選挙結果、だけではない。北海道5区補選で選挙には敗れたが、全国に圧倒的な「市民と野党共闘」連帯の推す候補が続々と当選していった。どう闘うか。どのように闘うか。それが都知事選最大の眼目となって、近い日にある衆院総選挙を占う位置となる、そう私は考えている。

【仮説 安倍総理と小池百合子候補の高等戦略はあと3日で成功か?】

2016-07-28 19:42:37 | 政治・文化・社会評論
【仮説 安倍総理と小池百合子候補の高等戦略はあと3日で成功か?】

                      櫻井 智志


A:
 東京都知事選について、私はずっと経過は東京新聞本紙としんぶん赤旗デジタルで追ってきた。水面下の裏事情については、
「日刊ゲンダイ」デジタルとインターネットサイト「リテラ」を参考とした。大手の新聞は一切参考としなかった。テレビもJ
NNネットワークTBS「報道特集」(土曜日夕方)以外は、情報としてであり、真偽や本質については鵜呑みにしたものはな
にもない。

 自民党が担いだ猪瀬・桝添の直近の歴代知事が、汚職辞職で連続中途退場。危機感をもつ安倍政権が繰り出した高等戦略が今回の手法である。
①自民党員の小池百合子氏が、小泉劇場の手法で浮動層票、女性同情票を集める
②県知事の実績をもつ増田寛也氏を与党公認候補として担ぎ、二面作戦を進める
③-1 反与党候補が野党統一候補と決まった段階から、自民党に親しい民進党関係者を使い、候補決定をのばしにのばす
 ^2 そのことが災いして、鳥越俊太郎氏と宇都宮健児氏の離反が生じた
 -3 マスコミ・インターネットを駆使して、鳥越候補の醜聞を前代未聞の抵触法規の最大限度規模でキャンペーン化する
 以上は仮説である。

これらの仮説が事実かどうかは、7月31日に結果となって、真偽が明確となる。


B:
===(資料のひとつを転載します)===


【日刊ゲンダイ】転載
安倍首相が都知事選に“白旗” VTRで増田氏応援のお茶濁し
2016年7月28日


前回の都知事選では応援にシャカリキだった(C)日刊ゲンダイ

「増田さんは厳しい。小池さんに追いつけそうにない。官邸は諦めました」(官邸事情通)

 都知事選は投票日まであと3日。自民党東京都連は組織をフル稼働させ、大逆転劇に望みをつないでいるが、安倍官邸はすで
に“白旗”を揚げたようだ。
 その象徴が安倍首相の「ビデオメッセージ」だ。自公推薦の増田寛也候補を応援するもので、26日午前に自民党本部で収録
、その日から個人演説会やSNSで流されている。内容こそ、〈都民の皆さんの信頼を回復できるのは増田ひろやさんが最も相
応しい〉というものだが、選挙は官邸のお膝下の東京だ。遠方で行けない場所じゃないし、首相動静を見ても、多忙を極めてい
るわけじゃない。勝ち目がないから応援に入らないわけで、ビデオメッセージでお茶を濁しているのは明らかだ。

 実際、メッセージを収録した26日は、午後2時から党本部のホールで増田氏のために「23区各種団体総決起大会」が開か
れ、菅官房長官が出席している。その時間、安倍首相は官邸におり、来客との会談もなかった。車で1分かからない党本部に行
くのは訳ないはずだ。さらに、午後7時には板橋で個人演説会が開かれていたが、安倍首相は外神田で食事をしていた。相手は
要人でも財界人でもなく、身内の秘書官だ。

 27日は福岡で開かれた全国自治体首長の懇談会と「一億総活躍・地方創生全国大会」に出席したが、「総務相か1億総活躍
相か地方創生相が出席すればいい会議。安倍さんは都知事選の応援に行きたくないので、無理やり日程を入れている」(前出の
官邸事情通)というのが実情だ。

「前回知事選で舛添さんは『都連推薦』だったのに、安倍さんは街宣車に乗って応援した。今回の増田さんは『党推薦』ですか
ら、支援レベルが一段高いはず。それでも応援に行かないのは、行けないのではなく、行きたくないからでしょう。もっとも都
連は、最終日土曜の安倍さんの応援演説にまだ期待しているようです」(自民党関係者)

 都連とケンカしている小池百合子候補は「自民党とは戦っていない。官邸も分かっている」と日刊ゲンダイ本紙のインタビュ
ーで断言していた。安倍首相も増田氏が出馬表明する前、「小池さんでいいんじゃない」と容認していたというから、シナリオ
通りか。

===転載終了===


C:この情勢を打開しうるか

 mixi、Facebookのネット上の団体「国民的統一戦線への探求」では、以下の公開書簡を7月26日を提起した。

-------------------------------------
C-1
公開書簡(転載歓迎)【鳥越俊太郎氏陣営と宇都宮健児氏へのお願い】2016/07/26

鳥越俊太郎様・宇都宮健児様
「都政を都民の手に取り戻す会」御中
「希望のまち東京をつくる会」御中
               

             「国民的統一戦線への探求」
             主宰者 櫻井智志・小鮒 智拝


 突然の公開書簡をご寛恕ください。
私たちは、宇都宮健児様が都知事選に立候補した過去二回の都知事選では、宇都宮当選を、今回は候補鳥越俊太郎様をそれぞれ応援してきた任意のインターネット上での団体です。

 都知事選まできょうを含めてわずか五日間の選挙運動期間となってしまいました。当初、小池百合子候補とトップを競っていました鳥越俊太郎候補のマスコミ報道は、「鳥越候補、失速」「苦戦」「第三位」と喧伝し、都民の心理的ダメージをはかる報道を大々的に広げています。北海道補選池田まき候補の市民選挙に始まり、参院選一人区での野党統一候補の当選、まもなく行われる「市民と野党共闘」連帯は、今回の都知事選を剣が峰として迎えています。

 そんな情勢下で、私たちは当選そのものを求めるだけにとどまらず、活性化している運動の今後を懸念しています。「市民と野党共闘」連帯運動と草の根から続々と鳥越当選に向けて規模の大小にかかわらず、続々と東京都の再生のために鳥越俊太郎候補応援のためにとり組んでいます。けれど、三つの問題があります。

①宇都宮氏が候補をやむなく辞退させられる経緯
②鳥越俊太郎氏への根拠に乏しい醜聞が週刊文春記事となると大手マスコミがスキャンダルとして大々的に拡散したこと
③宇都宮健児氏への同情から一部に、小池候補への投票や鳥越候補への支持減退が噂されている実態

 上記三点を克服する上で、私たちはお二人と二団体へ、以下の三点の要請をよろしくお願い申し上げます。

Ⅰ 鳥越氏は、慌ただしい選挙公示前日程のため、宇都宮氏の三度の都知事挑戦の成果をきちんと生かしきれていない。鳥越氏は宇都宮氏と対談し、二回都知事選と今回の出馬に向けて練りに練り上げられた「希望のまち東京をつくる会」の政策を十二分に生かすこと

Ⅱ 鳥越俊太郎候補は宇都宮健児氏を、政策顧問か政策参謀として迎え、都知事選の政策を練り上げるとともに当選してからも政策アドバイザーとして尊重すること

Ⅲ 都知事選公示があまりに遅れたために、ポスター、パンフレット、ちらし等の選挙準備が選挙戦に悪影響を及ぼすことを懸念した宇都宮氏と支援陣営は、準備のために相当の予算を使い、立候補辞退を四野党と鳥越擁立陣営から要請され、間に合うようにとり組んだすべての準備したものが一気に無駄なものとなってしまい巨額の赤字欠損が発生。「希望のまち東京をつくる会」では「うつけんニュース」で二度三度と、赤字補填のためのカンパを要請する状態に陥っている。鳥越氏と「都政を都民の手に取り戻す会」など鳥越支援団体は赤字カンパに協力し、組織的に広範なカンパ運動を展開すること

以上三点につきまして、
ご検討いただきますよう、お願い申し上げます。

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 この提案には何の応答もなかった。

 その後、鳥越候補苦戦と伝えられるなかで、鳥越陣営は宇都宮健児氏に応援を依頼した。それに対して、宇都宮氏は公式サイトで以下の意思を表明された。

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C-2 宇都宮健児氏公式ブログ転載

都知事選の応援要請について
2016.07.27

お知らせ

東京都知事選も終盤を迎えています。
私たちのもとに、電話やメールなどという形で、「鳥越候補の支援に入ってほしい」(あるいは「入るべきではない」)といったさまざまな声が多く寄せられています。

これについての現時点での私たちの対応をご報告します。

本日27日午前中、希望のまち東京をつくる会に対し、鳥越候補の側から初めて公式に応援要請がありました。
これを受けて、私たちは午後、選対スタッフとの協議の場をもち、本日20時、宇都宮が応援要請を受ける政策面などの条件について書面で回答しました。現在そのお返事をお待ちしている状況です。
これまで鳥越候補への支援について多くのご意見を頂戴しておりましたが、私たちは、どこまでも政策本位であること、また、支援について多くの都民の納得を得られる状況が必要であること、また今日まで正式な要請もなされておりませんでしたので、みなさまへのご報告が遅れました。こころよりお詫び申し上げます。また進展がありましたらご報告させていただきます。

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 二度都知事選で奮闘し、今回も早くから準備に余念のなかった宇都宮健児氏に、四野党は礼節を以て対応してきたか。その返答が鳥越氏苦戦になってのにわかな応援要請をしても、身勝手と思われてもしかたあるまい。今後、万一宇都宮氏の鳥越候補への街頭応援があれば、それは常人の忍耐限度を超えた聖人君子の為せるわざである。
 野党共闘の側は、候補擁立の過程であきらかに不様な失態があったと言わざるを得ない。今後の課題として教訓化するべきであろう。

D まとめ

 参院選一人区で野党統一候補が11人も当選し、前回の参院選でわずか数人だったからして、飛躍的な野党候補の発展を示した。衆院選との間にある首都東京の知事選は、今までの都知事選と異なる意味合いをもつ。

 ここまで安倍政権側が高等戦術を仕掛けたかどうか?「仮説」と称したゆえんである。
しかし、政権側をここまで猛追した背景には、野党統一候補を支える陣営、応援されている人々、国民的な声援がある。
どのような仕掛けを弄しても、道理にあわぬ戦術はやがて破綻をきたす。投票日まで全力で鳥越俊太郎氏の身を粉にした奮迅を国民的規模で応援しよう。

【ネット人気も当然? 小池百合子は“自民党ネトサポ”の親玉だった!】の記事に共感

2016-07-28 00:56:00 | 転載と私見
【ネット人気も当然? 小池百合子は“自民党ネトサポ”の親玉だった!】の記事に共感


                                櫻井 智志

前説

 世間で出回っている「小池ダントツトップ、追う増田、苦戦する鳥越」の大手報道のパターンは、最初に小池候補らで作られ、それが大手マスコミに流れ、ついには「情報に身の丈をあわせた現実」が生産されてしまうのではあるまいか?リテラの優れた報道感覚に感謝して今回のみ全文を転載させていただく。



【転載】
リテラ > 社会 > 政治 > 小池百合子は“ネトサポ”の親玉だった
ネット人気も当然? 小池百合子は“自民党ネトサポ”の親玉だった! 都知事選では自民党から会員を奪取か

編集部選挙 2016.07.27




 投開票日が間近に迫る東京都知事選挙。各候補とも街頭演説や挨拶回りだけでなく、FacebookやツイッターなどSNSを活用した空中戦を繰り広げているが、なかでもこのネット利用に熱心なのが、優勢が伝えられる小池百合子氏だ。地域訪問や街頭演説の模様を写真に収め、すぐさまツイッターにアップ。キーカラーだという緑色のものを身につけるよう支持者に要請し、演説を見物する群衆の姿とともに「感動!感動!感動!」「もはやこの動きは誰にも止められません」などと猛烈にアピールしている。そして、小池氏がアップした写真をもとにネット右翼たちが「パヨク逝ったwww」「ブサヨの短い夏は終わった模様^^;」などと書き込み、これをネトウヨ系まとめサイトが記事にして投稿。現在、こうして“小池氏圧勝のネット世論”が醸成されているのだ。


 まさに狙いどおり、と小池氏はほくそ笑んでいるだろう。というのも、もともと小池氏は、ネット工作別働隊・J-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ、通称ネトサポ)の監督責任者を務めるなど、自民党の“ネトウヨ動員戦略”の中心にいたからだ。念のため確認しておくと、J-NSCとは、自民党が下野時、有志に呼びかけて設立した党「公認」のボランティア集団。その活動内容は、自民党の政策や方針などをネットに日々書き込むこととされているが、実態は、ネット上で他党のネガティブキャンペーンを行う“別働ステマ部隊”だ。J-NSCの会員専用サイト内には掲示板があって、ここに自民党関係者が他党に関する情報を書き込み、ネトサポが拡散する仕組みだ。


 J-NSCについて記事にした「週刊現代」(講談社)2014年11月22日号には、自民党関係者によるこんな談話が掲載されている。
「J-NSCの会員専用サイト内にある掲示板に、例えば『△△党の××候補が、こんなことを言っている』と書き込むんです。すると、『有志』の会員が勝手にその候補者に対してネット上で匿名の批判を浴びせたり、ネガティブキャンペーンを展開してくれるというわけです」



 こうしたネトサポの問題は本サイトでも何度か取り上げてきたが、周知の通り、J-NSC会員の多くがネット上で韓国や中国への悪罵を連ねるネトウヨだ。実際、ツイッターのプロフィールをサーチできるウェブサービス「ツイプロ」で「J-NSC」を検索してみると、その会員を自称するアカウントのプロフィール欄には以下のような文言を確認できた。「日韓断交希望!嫌韓嫌中」「今、日本は売国奴の手によって切り売りされようとしています」「保守支持!日本大好き、韓流嫌い!」「特亜、マスゴミ、放射脳、地球市民、反日似非日本人は大嫌い」「ネトウヨ上等! 国士上等!!」


 ようするに自民党はこうしたヘイトスピーチを繰り返すネトウヨを組織して他党のバッシングを展開してきたわけだが、そもそも自民党には、NTTあがりの世耕弘成官房副長官や電通出身の平井卓也ネットメディア局長などを中心に、メディアを使って世論を誘導するなど、選挙で有利な状況を作り出すためのコミ戦(コミュニケーション戦略)部隊が存在する。J-NSCもその一環だ。なかでも注目すべきは、ネット選挙が解禁された13年参院選前に発足したネット対策特別チーム、平井ネット局長率いる「Truth Team(T2)」だ。その主な業務は、専門の業者に委託するかたちでツイッターやブログの書き込みなどを24間監視し、自民党に不利な情報があれば管理人に削除要請をすること。他にもスキャンダルなどネガティブな情報が検索エンジンに引っかかりにくくさせるための「逆SEO(検索エンジン最適化)」まで行っている。



 そして、このT2が誕生したときに自民党の広報本部長を務めていたのが、何を隠そう小池百合子氏なのだ。しかも小池氏は、10年にはJ-NSCの設立総会で「相談役」に就任していた。つまり自民党のなかで、専門的なネット対策チームで指揮をとる平井ネット局長などの“上司”にあたる小池氏は、ネトサポ誕生時からその監督責任者の立場にあったわけである。なお小池氏は、2013年参院選前、前述したネット工作についてNHKの取材にこう答えている。「選挙中にですね、この候補者おかしいとかなんか言われるとですね、それは、大変なダメージになるわけですね」小池氏は“ネットで悪口を言われてはたまらないので取り締まってるんですよ”とのたまっているが、自民党がネトウヨを組織化してライバルのバッシングを展開してきたのはれっきとした事実だ。これは完全にブーメランというやつだろう。



 事実、小池氏が広報本部長だった13年の参院選の前後にJ-NSCを自称するツイッターアカウントがどんな発言を行っていたかあらためて調べてみると、〈TVタックルに佐藤まさひささんや、片山さつきさんが~\(^o^)/#テレ朝〉などと自民党候補の告知に熱心なだけではなかった。ネトサポたちは、ニュースやネトウヨ系まとめサイトのURLを引用しながら野党や対立候補のネガキャンをこれでもかと繰り出し、さらには、自民党に不利な情報や報道を打ち消すための悪罵まで振りまいていたのだ。こんな感じである。
〈すっから缶の頭にはウジが沸いてるのな〉(菅直人氏が安倍氏を提訴したことについて)
〈大げさな絆創膏だね、酔っ払い女に絡まれただけでしょ。言論の自由を守るために闘いますだってさ、臍が茶を沸かすだね、左翼野郎!〉(当時民主党候補の鈴木寛氏が演説中に女性に殴られた事件について)
〈国賊、売国奴の民主党、岡崎トミ子は日本国に損害を与えている。多かれ少なかれ、民主党は皆同じ穴の狢〉
〈公務員当時に背任行為を疑われ、米国からは怪しい奴と言われ、ご家族も不信感を持ち輩を総理が批判することは至極当然ですね。モナ男(註:細野豪志氏の蔑称)はやっぱり浅はかで駄目ですね〉(安倍首相が田中均・元外務審議官をFacebookで批判したことに細野氏が自制を促したことについて)
〈民主党といえば無能。民主党といえばパフォーマンス。民主党といえば反省なし。民主党といえば売国。民主党といえばマスゴミの手先。他にも色々〉


 とくに目に付いたのは、ネトサポたちが産経新聞ウェブ版のニュースをよく引用することだ。自民党はこうした安倍応援団メディアの記事をネトサポに送って、それをもとにバッシングを繰り広げることを促していたのではないかとも推測できる。いずれにせよ、小池氏が広報本部長として、自民党のネット工作やJ-NSCの相談役をしていたことは、結果的に“財産”になったのは間違いない。小池氏が広報本部長として自民党のネット工作に携わったノウハウを都知事選でもフルに利用していると考えるべきだろう。


 今回の都知事選でJ-NSC会員のツイートを調べてみると、案の定、鳥越俊太郎候補に対する悪辣な言葉を盛んにばら撒いているが、一方で自民党が推薦している増田寛也候補をヨイショするようなものは比較的少なく、むしろ一部のネトサポたちは小池氏や元在特会会長の桜井誠候補を応援している様子が見て取れた。


「今回、J-NSCのほうで小池応援の指示が出ているとは思えませんが、J-NSC会員の多くはネット右翼と重なっています。とくに、ツイッターで会員だと公言するようなアカウントは中国・韓国への悪質なヘイトスピーチを繰り返すなどコアなネトウヨ層ですから、岩手県知事時代に外国人参政権に賛成していた増田よりも、反対を明確にしている小池や桜井誠を心情的に推したい。つまり、自民党の意図とは別に、ある意味では勝手に小池氏をネットで支援しているという状況です。まあ、ネトウヨのなかには『桜井さんは泡沫だから票割れ防ぐために小池さんにしよう!』みたいな動きもあるようですが(苦笑)」(週刊誌記者)
 つまり、今回の立候補で自民党から公認を得られないことを計算していた小池氏は、韓国人学校への都有地貸与の白紙化や、外国人参政権反対などネトウヨ受けする公約を打ち出し、まず“安倍自民党シンパ”の支持者を割った。そしてやはり、選挙戦でどの候補よりもSNSを活用しているのは、かつての自分の“手下”であるネトサポ、そしてネトウヨたちに猛アピールするためとしか思えない。


 “自民党にパージされても腐敗した都政に挑むジャンヌ・ダルク”なるセルフプロデュースで無党派層を狙い、さらに自前のヘイト体質や中身のない極右思想を売り物にネトウヨ・ネトサポの支援を取り付ける小池氏。この節操のない政治家を、本当に日本の首都の首長にしてしまっていいのだろうか。
(編集部)

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声明【政治謀略キャンペーンは選挙のみならず報道の自由と言論の自由の自殺行為】

2016-07-27 18:51:26 | 政治・文化・社会評論
【政治謀略キャンペーンは選挙のみならず報道の自由と言論の自由の自殺行為】

2016/07/27
                  「国民的統一戦線への探求」
                   櫻井 智志・小鮒 智

 以下の記事を拝読し、満身の怒りをこめて、報道と言論の自由を抹殺する大手マスコミの権力加担の仕掛けられた民主主義選挙破壊の暴挙を批判する。


=====以下転載==================



【鳥越俊太郎公式サイト~都政を都民の手に取り戻す会】


週刊新潮への抗議について

2016年7月27日
週刊新潮への抗議について

鳥越俊太郎選挙事務所
明日発売予定の週刊新潮の記事について、本日、鳥越俊太郎氏の弁護団が別紙の抗議文書を週刊新潮に送付し、東京地検への選挙妨害および名誉棄損罪での刑事告訴の準備に入ったことをご報告いたします。
本件に対する問い合わせなどの一切について、弁護団が一元的に対応することとしますのでご承知おきください。

以上
週刊新潮への抗議文 7月27日分(PDF)
http://shuntorigoe.com/wp/wp/wp-content/uploads/2016/07/%E9%80%B1%E5%88%8A%E6%96%B0%E6%BD%AE%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8A%97%E8%AD%B0%E6%96%87-1.pdf

(以下抗議文書き起こし)


抗議文


週刊新潮編集部 御中



 東京都知事候補である鳥越俊太郎について、明日発売の週刊新潮が、「13年前の『被害女性』証言記録」と見出しを打った記事を掲載することがわかった。すでに週刊文春に対しても抗議しているとおり、本件は事実無根である。


 ところが、週刊新潮は、13年前に記事にすることを断念したにも係わらず、今回新たな取材をすることなく、しかも選挙期間中に、2003年6月の取材を元にして、2003年当時A子氏なる人物から聞き取ったとされる一方的な供述に基づいて記事を掲載しようとしている。しかし、上記記事は、取材記録の一部を記事にしただけであり、A子氏の供述を裏付ける客観的な証拠が一切示されていない。

 それどころか、週刊新潮は、鳥越俊太郎とA子氏が二人きりで別荘に行ったなどと記事にするが、その日付について2002年の「8月初め」とするだけで特定していない。これでは、鳥越俊太郎が当日のアリバイ等反論をしようにも、その手段を奪われている状態にある。


 そもそも、痴漢えん罪事件が絶えないのは、被害者とされる女性の供述のみに基づいて起訴されることにある。本件もまさに、A子氏及びA子氏の恋人の供述のみを元にして書かれているのであり、週刊新潮の記事は同種のたぐいである。


 週刊新潮は、「鳥越氏が都知事に相応しいかどうかを考える際の判断材料として、13年前の証言を掲載した次第である。」としている。報道の自由、言論の自由は当然ながら保障されるべきものであるが、選挙となっている本件の場合は特にA子氏の証言が真実であることの客観的証拠を示した上で有権者に問うべきであるし、それこそが公共性を問うためには重要であると考える。

 記事にある案件については、事前にFAXによる取材があり、本人に確認の上、弁護団から事実無根であると文書で明確に否定する回答をするとともに、無責任に記事化すれば選挙妨害になると強く警告した。しかしながら、記事は、13年前の一方的な証言だけに基づき、いかにも真実であるかのごとき印象を与えるものとなっている。

 こうした手法で有権者に意図的に誤った印象を与えようとする行為は、明確な選挙妨害であり、公職選挙法148条1項但書によって禁止される「虚偽の事項を記載し又は事実を歪曲して記載する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害」する行為に他ならず、同法235条の2に規定する罰則の対象にもなりうる行為である。また、刑法230条1項の名誉棄損罪を構成する。


 弁護団は、週刊新潮に対し、強く抗議する。また、明日にも東京地検に刑事告訴すべく準備を進めていることを申し添える。
なお、本件に対する問い合わせなどの一切は、弁護団が対応する。くれぐれも、鳥越本人の選挙運動に対し、これ以上の妨害とならないよう、求める。

2016年7月27日
弁護士 藤 田 謹 也
弁護士 五百蔵 洋 一


=====転載終了==============

《前説  日米最低選挙事情》+ 【孫崎享のつぶやき】

2016-07-27 11:56:18 | 転載と私見
前説     日米最低選挙事情


 日本では東京都知事選で激しい選挙戦が展開されている。自民党候補二人が都民を欺く「仕掛け芝居」を演じ、大手マスコミは自民党「仕掛け芝居」を全面的に援助をしている。反自民候補鳥越俊太郎氏には、よってたかって叩き潰す大量宣伝効果をあげている。一方、自民系の二人の候補には、「日本会議」副会長歴任や選挙にでる元秘書へのペーパーカンパニーを通じての違法献金など、マスコミは「日刊ゲンダイ」以外は全く取り上げていない。

 一方アメリカの大統領選挙は国際的な影響力では、東京都知事選などその比ではない。共和党トランプはポピュリストにして全体主義、差別主義であり、民主党ヒラリー・クリンプトンは、ネオコンべったりでアメリカ軍産複合体のマリオネット。候補者自体に両党とも問題点があり、ポスト・オバマ大統領の両者は、アメリカも国際的にもよいことはきわめて少ない最低候補である。
トランプ・小池百合子・安倍晋三。最大公約数は、大衆迎合主義、ポピュリズム政治家であること。(櫻井 智志)


【孫崎享のつぶやき】

米国大統領選挙、世論調査トランプ氏、平均支持率でリード…5月下旬以来。米国マスコミ徹底したトランプ批判の中。ツイッター・フォロワー数T1020万、ヒラリー770万,

2016-07-27 05:362



A:事実関係

1:26日読売オンライン「トランプ氏、平均支持率でリード…5月下旬以来」11月に行われる米大統領選での1対1での対決を想定した世論調査の平均支持率で、共和党候補のドナルド・トランプ氏(70)が25日、民主党候補になるヒラリー・クリントン前国務長官(68)を上回った。

 米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」が集計した25日現在の各調査の支持率平均は、トランプ氏が44・3%、クリントン氏が44・1%だった。トランプ氏がリードするのは5月下旬以来。18~21日に開かれた共和党大会で注目を集め、支持率が上昇した。

 参考

実施メディア     日時     トランプ%    ヒラリー%
CNN/ORC      7/22 - 7/24      48          45
CBS News      7/22 - 7/24      44          43
Economist/YouGov  7/23 - 7/24      42          47
LA Times/USC    7/18 - 7/24      45          41
Reuters/Ipsos    7/16 - 7/20      36          40
NBC News/SM     7/11 - 7/17     45          46




B:評価


・トランプに対し、大手メディア、著名政治家等激しい非難の中この現象は異常である。

・ただし今回の選挙の特徴は共和党、民主党ともに既存勢力に対する不信がある。

・その間隙を埋めるのがソーシャルメディアであるが、ツイッターフォロアー数では一時期両社ほぼ同数であったが現在トランプが大きくリードしている。

  トランプ: 10,207,308
  ヒラリー: 7,708,732

 直近の3つを紹介する。圧倒的にトランプの方が面白い


 トランプのツイッター
・サンダースの裏切り、Bernie Sanders totally sold out to Crooked Hillary Clinton. All of that work, energy and money, and nothing to show for it! Waste of time.
・エリザベス・ウォーレンの裏切り。憎むヒラリーを称賛。
 Elizabeth Warren, often referred to as Pocahontas, just misrepresented me and spoke glowingly about Crooked Hillary, who she always hated!
・サンダースの裏切りBernie Sanders totally sold out to Crooked Hillary Clinton. All of that work, energy and money, and nothing to show for it! Waste of time.



ヒラリーのツイート
・女性が大統領になれる。リツイート“Because of Hillary Clinton, my daughters...can take it for granted that a woman can be president.”
・サンダースの称賛。Hillary Clinton will make an outstanding president and I am proud to stand with her tonight.” ―@BernieSanders
・サンダースの称賛"I served with her in the United States Senate and know her as a fierce advocate for the rights of children.” ―@BernieSanders


 注、民主党のサンダース支持者の中には裏切られた感強い。

・現在の差、1%はどうにでもなる数字で、現在世論調査では動向不明である。
・選挙直近に何が問題になるかである。
・概して言えることは、ヒラリーが支持基盤を増やす可能性はない。不安定材料は相当抱えている。
・トランプはメディア扱いはほぼ最悪を経験してきている。選挙戦が近づくにつれて、現在ほとんどない共和党議員の支持も増えよう。

公開書簡(転載歓迎)  【鳥越俊太郎氏陣営と宇都宮健児氏へのお願い】

2016-07-26 12:39:23 | 政治・文化・社会評論
公開書簡(転載歓迎)            2016/07/26 0:36pm


【鳥越俊太郎氏陣営と宇都宮健児氏へのお願い】


鳥越俊太郎様
「都政を都民の手に取り戻す会」御中
宇都宮健児様
「希望のまち東京をつくる会」御中



              「国民的統一戦線への探求」
               主宰者 ‪櫻井智志・小鮒 智拝


 突然の公開書簡をご寛恕ください。
私たちは、宇都宮健児様が都知事選に立候補した過去二回の都知事選では、宇都宮当選を、今回は候補鳥越俊太郎様をそれぞれ応援してきた任意のインターネット上での団体です。


 都知事選まできょうを含めてわずか五日間の選挙運動期間となってしまいました。当初、小池百合子候補とトップを競っていました鳥越俊太郎候補のマスコミ報道は、「鳥越候補、失速」「苦戦」「第三位」と喧伝し、都民の心理的ダメージをはかる報道を大々的に広げています。北海道補選池田まき候補の市民選挙に始まり、参院選一人区での野党統一候補の当選、まもなく行われる「市民と野党共闘」連帯は、今回の都知事選を剣が峰として迎えています。

 そんな情勢下で、私たちは当選そのものを求めるだけにとどまらず、活性化している運動の今後を懸念しています。「市民と野党共闘」連帯運動と草の根から続々と鳥越当選に向けて規模の大小にかかわらず、続々と東京都の再生のために鳥越俊太郎候補応援のためにとり組んでいます。けれど、三つの問題があります。

①宇都宮氏が候補をやむなく辞退させられる経緯
②鳥越俊太郎氏への根拠に乏しい醜聞が週刊文春記事となると大手マスコミがスキャンダルとして大々的に拡散したこと
③宇都宮健児氏への同情から一部に、小池候補への投票や鳥越候補への支持減退が噂されている実態


 上記三点を克服する上で、私たちはお二人と二団体へ、以下の三点の要請をよろしくお願い申し上げます。


Ⅰ 鳥越氏は、慌ただしい選挙公示前日程のため、宇都宮氏の三度の都知事挑戦の成果をきちんと生かしきれていない。鳥越氏は宇都宮氏と対談し、二回都知事選と今回の出馬に向けて練りに練り上げられた「希望のまち東京をつくる会」の政策を十二分に生かすこと

Ⅱ 鳥越俊太郎候補は宇都宮健児氏を、政策顧問か政策参謀として迎え、都知事選の政策を練り上げるとともに当選してからも政策アドバイザーとして尊重すること

Ⅲ 都知事選公示があまりに遅れたために、ポスター、パンフレット、ちらし等の選挙準備が選挙戦に悪影響を及ぼすことを懸念した宇都宮氏と支援陣営は、準備のために相当の予算を使い、立候補辞退を四野党と鳥越擁立陣営から要請され、間に合うようにとり組んだすべての準備したものが一気に無駄なものとなってしまい巨額の赤字欠損が発生。「希望のまち東京をつくる会」では「うつけんニュース」で二度三度と、赤字補填のためのカンパを要請する状態に陥っている。鳥越氏と「都政を都民の手に取り戻す会」など鳥越支援団体は赤字カンパに協力し、組織的に広範なカンパ運動を展開すること



       以上三点につきまして、ご検討いただきますよう、お願い申し上げます。





      

自民党小池候補にはびびる大手マスコミ(朝日・毎日・読売・産経・大手テレビ全局) の無責任・報道倫理欠陥

2016-07-25 23:49:40 | 政治・文化・社会評論
自民党小池候補にはびびる大手マスコミ(朝日・毎日・読売・産経・大手テレビ全局)の無責任・報道倫理欠陥

                      櫻井智志



鳥越氏に対しては、
根拠のない文春記事をマスコミ多くが騒ぎたてた。
しかし、
小池候補が国内最大の右派組織「日本会議」の副会長だったこと
の無責任・報道倫理欠陥
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/186379

自分の秘書がつくったペーパー会社への多額の政治資金問題
「小池百合子氏「裏金疑惑」 都議補選に出馬“元秘書”の正体」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/186324
は黙殺している。
今後大問題が起きた時、権力に忠実な大手マスコミは、
言論人としてどうするのか。

孫崎享氏の明晰な参院選の本質的分析と三つの課題

2016-07-24 13:45:29 | 政治・文化・社会評論
《拡散・転載大歓迎》

孫崎享氏の明晰な参院選の本質的分析と三つの課題

                 櫻井 智志

Ⅰ 孫崎氏の見解
【孫崎享のつぶやき】

『参議院の野党共闘の成功は自民、公明に深刻な影響。衆議院一人区共闘成立なら自民議席大幅に減少さす。公明、追い込まれる,山口代表は9条に手を付けないと発言。逆にこれをうけ、民進党内に党首選びで前原・長島、細野ら共闘崩しの動き』

2016-07-24 07:161



 先の参議院選挙では、自公などの「改憲勢力」が参議院の議席で3分の2を確保し、自公の圧勝という面が強調された。しかし、冷静に選挙結果を分析すると、自公には大きい不安状況が出てきている。


 自民党の獲得議席は56であったが、これは前回の65議席から大幅減になっている。大幅減を作り出したのは小選挙区で、予想以上の敗北をしたことにある。共闘は11議席を獲得した。これは、安倍首相が先頭にたち、従来にない強力な利益団体への締め付けにも関わらず実現したことによって、打撃は大きい。11議席の特徴を県内の地域別にみると、都市部だけではなくて、その他の地域にも平均的に票を伸ばしている。


 参議院選挙で野党共闘ができれば、自民党は大きく票を失う可能性が出現した。だからこそ、この危機をうけて、民主党内に野党共闘を崩そうという動きが出た。第2自民党としか呼べない人々の動きである。名前を列記するまでもなく、それは前原氏、長島氏、細野氏、馬淵氏などである。先の選挙で、共闘で利益を得たのは民進党である。それを崩そうというのであるから、彼らは民進党のために動いているのではない。


 自民党以上に深刻な影響を受けたのが公明党である。公明党の基盤は「平和の党」である。安保法制への参加によって、これが大きく揺らいだ。完全に安倍首相から「改憲勢力」と位置付けられた。これが公明党支持者に大きい打撃を与えた。選挙期間中創価学会員、公明党支持者が、野党共闘の集会に公然と現れ始めたのである。



 すでに、ブログで書いたが次の現象が出た。

「 参院選の投開票日の翌11日、朝日新聞は与党と野党統一候補が戦った1人区の投票行動について報じていた。各政党の支持層が与野党候補のどちらに投票したのかを分析したのだ。それによると、「自民候補」と「野党統一候補」に投じた割合は、自民支持層は86%、11%、公明支持層は66%、24%、民進支持層は7%、90%、共産支持層は9%、84%──だった。つまり、党の方針に従わなかった有権者の割合が自民支持層で11%、民進支持層で7%、共産支持層で9%だったのに対し、「鉄の規律」を重んじる公明支持層は24%も離反したのである。
さらに朝日新聞は〈公明党支持者中、改憲4党に投票した人(66%)の憲法改正への意識は『必要がない』が36%〉と報じた。大ざっぱにいえば、改憲4党の投票者の中でも24%(66%×36%)は改憲に反対で、離反者と合わせて計48%にも達するのだ。」



選挙戦、公明党は「改憲勢力」と呼ばれることを嫌い。「加憲」という言葉を出してきた。それだけではない。選挙戦後半では山口代表は「憲法9条に手を付けない」と強調した。選挙戦が終わって、自民党は選挙中の発言は反故にしても支障はないが、公明党はそういうわけにはいかない。「憲法9条に手を付けない」は安倍首相の思惑とは異なる。自民、公明は3分の2をとれたから即、憲法改正とはいかない。



とりあえず、
①民進党党首選挙をめぐる動きがどうなるか
②野党共闘の実現に貢献した市民グループの動きがどうなっていくか
③公明党内で憲法論議がどう展開されるか
に着目したい。

===================================

Ⅱ 孫崎氏の提起した重要三点への私見

 昨夜までの東京都知事選の予想は、小池>鳥越>増田の獲得得票数の順位だった。今朝の読売新聞は、都知事選で小池・増田がトップを競り合っている、という記事を出し、ネット各局はそれを配信している。マスコミの安倍政権のスピーカー役は、今後もどんどん膨張していこう。すでにネットやマスコミの中に、「安倍政権」宣伝省を務める仕組みは、完璧になりつつある。それはゲッペルス=ヒットラーのナチス宣伝省とほぼ同じ役割をはたしつつある。

 東京都知事選についての対応において、巨大情報心理戦への分析と対抗戦略が重要な課題である。その際に、大手マスコミ・大手インターネットサーバーサイトから流れる情報は、それ自体が選挙戦術の一環として認識しておくべきである。1週間前の都知事選情報自体が浮動層に大きな影響力を駆使することだけ注意を喚起したい。

 さて、市民運動の中から市民・国民・民衆の情報ネットワークが、憲法廃止・明治憲法復古に対峙する取り組みがなかば自然発生的にできつつある。それは、戦後日本でも画期的な市民革命に近い自主・自立・公開の民主主義運動である。

 孫崎氏が提言していらっしゃる三点に、私はこう考えている。
①民進党党首選挙をめぐる動きがどうなるか
-確かに自民党に親しい民進党議員は存在する。この間、「市民と4野党共闘」連帯を進めてきた岡田代表の側と、それに否定的な議員側との代表選となろう。

②野党共闘の実現に貢献した市民グループの動きがどうなっていくか
―孫崎氏は、直接的に市民グルーブには加担なされていない。私は、政党よりも市民が動いている様子は、官邸前抗議行動や反原発連合に始まり、SEALDs、若いママさんの会など燎原の火のように広がり「市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)」を代表格として、参院選の野党共闘でも大切な役割を果たした。この参院選野党共闘のさきがけは北海道5区補選の池田まきさんと氏を直接擁立交渉にあたったSEALDs奥田愛基さんから始まる。池田まきんは総括文書に、明確に「日本で最初もの市民選挙」「市民革命」という言葉を表現している。

③公明党内で憲法論議がどう展開されるか
-ここは、わからない。1970~1980年代の「全野党共闘」路線を当時の代表格の社会党は唱えた。革新統一戦線派は、社共を重視したが、公明党や当時の「民社党」も加わった。社共路線と社公民路線とが対立。ついに社公合意により、日本共産党が共闘から排除され、明確な「革新統一戦線崩壊」が確定した。
 こういった歴史的な政治史をたどると、この発問への保留、というのが小生の見解である。


もう一点。
「開票・投票・当確」について

 新宿区では選挙のたびに百票あまりの投票がもちさられる事態が連続していた。それは当事者のあいだですまされてきて、ついに2016年7月24日(日)の東京新聞朝刊のシリーズ『新聞を読んで』で新聞紙面において国民に伝えられた。ITジャーナリズムに詳しい井上トシユキ氏が『「消えた一票」に思う』で全国各地を報道している。2014年11月の新宿区区長選から2015年4月の新宿区議選まで、4回あった選挙ごとの交付済みの投票用紙と開票結果が合わず、約百票ずつが行方不明となって不足していた。区議選では最下位当選者と次点の差が29票。当落結果に影響するとの指摘に、総務省は「数が多くても特段問題視はしていない」という驚くべき対応で済ませてきた。投票用紙の誤交付が原因で消えてしまう票が、今回2016年の参院選でも発生している。7月1日の群馬県みどり市で59人、7月3日の鹿児島市で34人、4日に那覇市で26人。投票日の7月10日には大阪府和泉市で53人、岐阜県羽島市では31人分が無効となっている。7月11日の夕刊(7面)では新宿区の「消えた票」は10票以下に減った。

 数年も前から評論家の本澤二郎氏は、開票作業が「ムサシ」一社によって占められ、開票作業そのものの矛盾や問題点を指摘されている。無名の庶民はかなりの人々が、開票作業を午後六時に閉めきり、開票作業の八時までの様子や開票作業中に見た不正行為の報告などを指摘している。

 私は選挙権をもらってから、一度も棄権したことがない。
いつから開票作業も行われていない投票終了時刻に、NHKテレビに「当確」のテロップが流れるようになったのか?その際に常套句として言われることは「開票はまだですが出口調査と独自の情勢分析から、今後大きく得票の伸びが見込まれる事から、当選確実と判断しました。」のアナウンスである。若い人は子どもの頃からの慣例として違和感をもたないだろう。しかしよくよく考えて、開票がなされていない選挙結果が公的報道機関から、公的結果として流されるのは、やはりおかしい。

『トランプ・安倍・小池が、大衆の人気をさらう共通項を探る』 (資料:日刊ゲンダイ記事)

2016-07-23 23:38:18 | 政治・文化・社会評論
『トランプ・安倍・小池が、大衆の人気をさらう共通項を探る』
(資料:日刊ゲンダイ記事)

2016/07/23
                    櫻井 智志


【問題の所在と仮説】
問題
なぜこうしたポピュリスト政治屋が、多くの有権者の支持を集めてしまうのか。
小池、安倍、トランプという衆愚の大衆人気に支えられた政治家が、日米で旋風を巻き起こしている背景には何があるのか。

仮説
仮想敵をつくり、そこに大衆の不満をぶつけさせ、自らは改革者を気取る。そのやり口は危険極まりないのだが、それでも有権者はコロリと騙されてしまう。根底にあるのは、経済成長が見込めない中、将来に対する不安感からくる強い者への憧れだ。




【二人の知識人に学ぶ見解】


【見解 Ⅰ】
■「ヘイト」対象をつくり、バッシングして留飲を下げる社会~上智大教授の中野晃一氏(政治学)

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 日本人も米国人も、地方にいようが高齢者だろうが、かつてはある程度の生活水準が約束されていました。国民生活を安定させるためには、徴収した税金をきちんと公共支出に回す必要があります。

 しかし、現在のように国の財政が厳しくなってくると、税金で全ての国民に一定程度の生活を保障することができなくなりました。そして自己責任論が大手を振るようになり、“分断統治”が行われるようになったのです。

 例えば、生活保護を受けている人を攻撃する。バスの運転手などの公務員が給料をもらいすぎだと攻撃する。
本当に特権を持っている政治家など1%の富裕層を攻撃するのではなく、99%の中に『ヘイト』の対象をつくり、バッシングすることで留飲を下げている。日米ともにそんな社会になっているから、有権者は仮想敵をつくって情念に訴えかける政治家にごまかされてしまうのです。

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【見解 Ⅱ】
■幻想に踊らされる国民~前法政大学教授の五十嵐仁氏(政治学)


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小泉さんというのは日本で初めての大衆の人気取り政治家、いわゆる『ポピュリスト』で、その小泉流の継承者が小池さんと言えます。もっとも、小泉さんは『自民党をぶっ壊す』と言ったが、結果的には自民党を『救う』形となったことを忘れてはいけません。
つまり、小池さんも同じなんじゃないか。彼女はいまでも自民党員です。都連は批判しても、自民党自体は批判していない。
そして、安倍首相も増田さんを積極的に応援するでもなく、小池さんでも増田さんでもどちらが都知事になってもいいと思っているきらいがある。小池さんは当選すれば、安倍内閣をバックに自分を高く売って、都議会のボス連中と交渉を始めるんじゃないかと思いますよ。


ポピュリズムが蔓延するのは、既存の政治体制が機能していないことへの不安の裏返しであり、日米だけではなく欧州も同様です。
 英国の国民投票でEU離脱が決まったのもそう。トルコのエルドアン大統領もポピュリスト政治家です。今までのやり方に不満を持っている人たちが、今までとは違うやり方や大衆受けする約束に“幻想”を抱く。実現できるかできないかは後回しで、あくまでも幻想なのですが、それでも国民は踊らされる。

 恐ろしいのは、ポピュリズムの先にあるのがファシズムだということです。両者が危険な回路でつながっていることを忘れてはいけないのです。

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【結論的提言】~日刊ゲンダイ編集部

 民主主義は、国民世論の多数派が健全な判断力を有している場合に限って機能する。国民の多数がポピュリズムに煽られてしまえば、その判断は危うく、国がおかしな方向に行っても、それは国民の選択だ、ということになってしまう。

 民主主義の脆弱さがむき出しになった結果、いま日米でポピュリストが力を得ているのだ。そのことを、有権者はよく考える必要がある。