【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

出入国管理法案と徴用工問題への韓国最高裁判決

2018-10-31 10:12:43 | 政治・文化・社会評論
櫻井 智志



 政府は今国会で、出入国管理法案を最大の課題とマスコミを通じて流させた。財界が、ブラック労働労務管理が限界と見極め、外国人労働者を危険な現場で安く使うという施策。それがベースにあると考える。

 突然降って湧いたかのような報道。徴用工問題に下した韓国最高裁の毅然とした日本企業への個人賠償。報道ステーションは見事に安倍総理支配下の報道。nesw23も、まだましだが、視点は賠償の金額の高額と外交問題を重視。

 日本国民は、韓国国民の賠償要求に辟易するような空気に囲まれている。だが同じ沖縄県民が米軍基地を、占領期以来の米軍と日本エリート官僚間で直接結ばれた軍事上の密約を起源とし日本の空も国土も米軍の治外法権下にあることは伏せられて73年。

 日本が欧米相手の太平洋戦争は帝国主義国家間の戦争。アジア第三世界侵略の十五年戦争は、侵略戦争。中国大陸や韓半島への民族の尊厳を奪い土地を奪い創氏改名で日本人名を強要し母国語を奪った。この民族皆殺し政策はナチスと同等のジェノサイド。大手マスコミに操作され歴史の教訓に目を塞ぐ。それが私であり貴方、沖縄以外の日本国民。

【社会歳時記~「報道特集2018.10.27」を視聴しながら~】      櫻井 智志

2018-10-27 21:26:41 | 政治・文化・社会評論

前説1
トランプ支持だという人々の爆弾使用。これはニヒリスト、アナーキストあるいは不定形の破壊衝動か。
前説2
「朝鮮通信使」の報道は懐かしかった。子どものころ、NHKラジオと東映映画は『新諸国物語』シリーズを制作。「紅孔雀」「七つの誓い」「笛吹童子」「オテナの塔」など。まだ5歳前後で内容がわからなくても、登場人物の服装は、朝鮮や封建制下の中国と似ていた。今思うと日本と朝鮮との対等な平和社会が描かれていた。


3 本論
釈放された安田純平さんに対する「自己責任」をもとにしたバッシングは酷い。そんな中でメジャーにいる投手ダルビッシュの言動に驚いた。
あいつぐバッシングに迎合せずダルビッシュ投手はこう書いた。
〈一人の命が助かったのだから、自分は本当に良かったなぁと思います。自己責任なんて身の回りに溢れているわけで、あなたが文句をいう時もそれは無力さからくる自己責任でしょう。皆、無力さと常に対峙しながら生きるわけで。人類助け合って生きればいいと思います〉


吹き荒れる安田氏への「自己責任」の声に対し、「助かって良かった」「助け合って生きていこう」とメッセージを発信したダルビッシュ。約4万件の「いいね」が押されているが、同時に自己責任論者からの反論や批判も殺到。だが、ダルビッシュはそれらに怯まず返答を展開していったのだ。

安田純一さんのように現地にわが目で事実を見るジャーナリストがいるから、世界は現実の危機を認識できる。「ずっと現状を見放してきたことが問題の根源」と安田さんはシンポジウムで語った。このようなジャーナリストをどう政府が扱うか。それによってその国家と国民の、「民度」がリトマス試験紙のようにわかる。

「自己責任」は新自由主義のキイワード。あの小泉純一郎政権が、「自己責任」を喧伝し、なんと教育の現場でさえ「自己責任」が国語授業など教室にはびこった。やがて「自己責任」論は公教育で破綻。しかし日本はネットに根をはやしてしまった。現実の場で認識形成を。日本の戦場ジャーナリストバッシングは世界で稀有で他国は異なる。

#安田純平さんバッシング、#報道への政府と国民の対応。戦犯の戦後の過酷な歴史。私はぼおっと見ていたが、はっと思った。これは過去の歴史にとどまらず、近未来の危険な可能性ではあるまいか。

 #B級C級戦犯 で私は元東京放送(TBS)テレビフランキー堺さん主役の『#私は貝になりたい』を忘れられない。東宝映画でも制作され、幼い私も見た。原作は少し異なる結末だが、ラストの「私は深い海の底の貝になりたい」が心に刻まれた。最近中居さん主演でテレビで放映、フランキー堺さんには及ばないがよかった。。

【報道特集2018.10.20】を見ながら脳裡をよぎったこと 櫻井 智志

2018-10-21 11:20:52 | 政治・文化・社会評論
中学生が実の祖父母を殺害した。限定して、ひとつの視点から見れば、尊属殺人をおかしどうしようもない生徒ということとなろう。3か月の幼児を殺害する父親のニュースも最近のできごと。
中学生の凶悪な行為がどのような背景や人間関係があったか冷静に把握し、再度似た犯罪を防止できなければ、大人は次世代を育てられない。事実に基づいて、凶悪視でも美化視でもなく、なぜこのような悲惨な事実が起きたか。父親が娘を幼い時からレイプし続け、思春期にその重圧からトラウマをかかえ、ついには父を殺し尊属殺人に問われた事件を過去に知った。祖父母の善意の期待を過重にかかえ、ある日反動が突然の殺意に変貌するということもありうる。
家庭や学校において、「教育という名の重圧」に子どもの側からのなんらかの意思表示を熟視すべきときだ。家庭というミニサイズの社会に、現在の社会の病理が現出する。

サウジアラビアでのジャーナリスト殺害事件。それとは別になるが、国の内外でジャーナリストが発信しづらい時代になってきた。私たち庶民でさえ批判や非難は自由ではない。テレビや雑誌で、庶民もジャーナリストも、権力者への疑問を意思表示すれば、総叩きされる時世になりつつある。
私たちが、自らの足元を見つめれば、どうだろうか?勤務先や居住地域で、素朴な意見表明を述べるとき、なんらかの息苦しさを被ることはないか。
集団に調和すること、周囲に波風を立てないことが、「協調や集団の和を乱す」こととしてみなされ軋轢に会う。事前から相当の覚悟がいるような「空気」や「場」。
 保守派の知識人、戦前の和辻哲郎や戦後の神島二郎は、日本風土の精神構造に立ち入っている。そんな危うさを踏まえての反権力ジャーナリストの発言はかけがえのないものだ。

「#うそを突き通せばどうかになる」。びくっとした。国際関係の専門的学者内藤教授の言葉だ。安倍晋三氏とそのグループを言い当てていると感じた。もしかしたら「安倍式統治法」は国際的右の台頭の一環かもしれぬ。なぜ?ドイツもメルケル首相が極右派大幅当選で窮地にある。フランンス、オーストリア、欧米で続々極右派が、国内への移民難民受け入れによる国内問題の発生を契機に、台頭して、国会での議席を急速に固めつつあり、検討課題だ。欧米の民主主義が一斉にこれほど揺らいでいる。難民を受け入れない日本でも極右勢力が安倍政権の中枢を占めていいる。アメリカは現代史で超大国の座を占めているだけに、トランプ大統領の経済・外交政策は国際社会を激震下にさらしている。

日本人が外国へ多額の金をもって爆買い続けたことが顰蹙をかったのは、高度経済成長期だった。いまの中国などの日本への「爆買い」は、勢いとともに消費マナーへの不慣れも感じる。「対立物の統一」「対立物の相互浸透」からすれば現在の中国やロシアの現実は世界史の現代を象徴している。かつて「共産主義国家」は、資本主義の次の段階に登場したと歓迎された。現実の経過は、より混迷した状態に陥っている。ロシアや中国は、一方ではアメリカ・トランプ大統領に対峙しつつも、共産主義というより覇権主義大国だ。「旧」社会主義国の現状を直視して、日本社会の独立した自主・自立した「平和」「福祉」「反専制政治」を実現する営みが課題であろう。 


[転載] 沖縄の肝心に火をつけた 玉城デニー氏 県知事選勝利 【金平茂紀の新・ワジワジー通信(38)最終回】

2018-10-20 16:36:40 | 転載
転載
沖縄の肝心に火をつけた 玉城デニー氏 県知事選勝利 【金平茂紀の新・ワジワジー通信(38)最終回】

2018年10月16日 13:16

金平 茂紀(かねひら しげのり)
TBS報道記者、キャスター、ディレクター
1953年北海道生まれ。TBS報道記者、キャスター、ディレクター。2004年ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に「ホワイトハウスから徒歩5分」ほか。


 まさに歴史的瞬間だった。9月30日の夜9時半すぎ。那覇市古島の教育福祉会館の2階ホールは、NHKが玉城デ二ー氏の当選確実を報じるや、歓喜の拍手とカチャーシーと「デニー・コール」で沸き立った。一方の候補の選対開票会場、ハーバービュー・ホテルの大宴会場に陣取った佐喜真淳陣営は敗北に沈んだ。何から何までが対照的だった。調べてみると、玉城陣営の会場レンタル費用は実質8時間で6万円、佐喜真陣営の会場費はそれとは一桁違う金額だった。選挙中、県民所得が全国最低だの、最低賃金がどうのと訴えていたのは佐喜真陣営だったのだが…。会場に詰め掛けていた人々も両陣営では大きな違いがあった。佐喜真陣営は与党幹部や地方議員、その関係者らがほとんど。一方の玉城陣営には多種多様な人々が集っていた。組織・団体VS草の根。

当選確実となり支援者と共に歓喜に舞う玉城デニー氏(手前)=9月30日、那覇市・教育福祉会館(森住卓さん撮影)

 実は、あの夜、朝日新聞、QAB(琉球朝日放送)が、午後8時の投票締め切りとほぼ同時に「玉城デニー氏当選確実」と速報した。これには僕も驚いた。僕らが身内で「ゼロ打ち」「冒頭(当確)」と呼んでいるこの速報は、よほどの確度のある裏付けがなければ打てない。それが今回はあった。
 だがその後90分にわたって沈黙が続いた。東京の政治部報道では政権べったりの色彩が強いNHKが、午後9時33分に玉城氏当確を打った。その瞬間、最前列の玉城氏めがけて後方からお揃(そろ)いのデニT(玉城デニー氏の顔をあしらったTシャツ)を着た若者たちが駆け寄ってきてカチャーシーの乱舞が始まった。デニー氏も体全体で喜びを表現するように踊っていた。ああ、ここには音楽もダンスもあるなあ。長い間、硬直した「反対運動」に欠けていた文化のチカラがあった。運動は楽しくかつ魅力がなければ人々は集わない。そう言えば、佐喜真陣営が流していた選挙応援ソングは候補者と何だかマッチしていないなあ、と僕は思った。音楽は玉城氏自身が若い頃から虜(とりこ)になっていた得意分野だ。何しろコザのロック少年だったのだから。
 大昔に大ヒットしたロックの名曲にドアーズの「Light My Fire」というのがある。邦題がなかなかよくて「ハートに火をつけて」だ。デニー氏に「この歌好きでしょ?」と聞いたら「大好きです」との答えが返ってきた。僕は、この「ハート」という語を玉城デニー氏がよく口にする「ちむぐくる(肝心)」(本当に心に大切に思っていること)という語に置き換えて、玉城氏に謹呈したい。今回の玉城氏の勝利は、沖縄の人々のちむぐくるに火をつけたことが勝因だと僕は思っているのだ。
 識者たちが訳知りに勝因敗因分析を開陳するだろう。故・翁長雄志前知事が辺野古新基地建設阻止の公約を命を削って守り抜いた、政治家としての究極的な清廉さを、沖縄の人々が忘れなかったこと。公明党の支持母体、創価学会・沖縄の人々が、辺野古新基地建設反対を明言しない佐喜真氏に強い不信感を抱き、3割以上の学会員がデニー候補に票を投じたとみられること。投票日間近に台風24号が沖縄を直撃し、期日前投票を促し、結果的に浮動票の掘り起こしに大いに作用したこと。小泉進次郎衆院議員や菅官房長官、小池百合子東京都知事、片山さつき参院議員といった中央の著名政治家らが相次いで佐喜真氏応援に駆けつけて、応援すればするほど、かえって反発を招いたこと。とりわけ、沖縄だけ携帯電話料金4割引きなどという県民を愚弄(ぐろう)するような言辞をもてあそんだこと…。
 だが、もう少し広い視野から今回の選挙結果の意味をとらえ返してみようではないか。決定的に重要なのは、候補者の人品骨柄だった。中央政界とのパイプを誇示する「へつらい型」の生き方と、沖縄のことは沖縄で決めるという「あらがい型」の生き方。後者は、いばらの道を歩むことになるかもしれないが、フェアな、誠実な生き方ではないのか。沖縄の有権者の多数派はそのような生き方を選んだのだ。
 玉城デニー氏は父親が米軍基地の兵士だった。その父親はデニー氏が母親のおなかの中にいる時に単身帰国した。だからデニー氏は父親の顔をみたことがない。母子家庭で育ち、地域住民の愛情の中で育てられた。冷徹な事実がある。玉城デニー氏は米軍基地が沖縄になかったならば、この世に生を受けていなかった。その彼が、沖縄の地にこれ以上の新たな米軍基地はいらないと主張することの「重み」を、本土に蝟集(いしゅう)する、歴史を知らぬ政治家たちはよくよく考えた方がよい。「ボーっと生きてんじゃねえよ!」とチコちゃんに喝をいれてもらいたいくらいだ。多人種、多文化、チャンプルー性、政治手法の多様性と柔軟性を、身をもって生きてきた玉城デニー氏を、沖縄県民は知事に選んだ。有権者の判断力と勇気に敬意を表する。なぜならば、僕らはその沖縄をいたぶり、いじめ、脅し続ける政権を、知らんぷりをする国民とともに、選挙を通じて勝たせ続けている本土の人間だからだ。
 さて、ご報告。2008年8月以来、東京から、そしてアメリカから本紙に原稿を送り、掲載されてきた「ワジワジー通信」の連載(「ニューヨーク徒然草」「ワジワジ通信」「新・ワジワジー通信」)は、今回をもって終了することになりました。長年の皆さまのご愛読とご支援に心から感謝いたします。沖縄の取材現場で「ワジワジー、読んでますよ」と声をかけられた経験が幾度となくあり、随分と僕自身励まされました。それが取材を続ける糧となりました。本当にありがとうございました。
 半世紀近く前に加藤周一という希代の知識人が書いていた言葉が今は心に染みます。「私の民主主義の定義は、実践的な目的のためには…甚だ簡単である。強気を挫き、弱きを援く」(朝日新聞1972年1月21日夕刊)。「ワジワジー通信」は、考えてみれば、そのような思いと共感するところから書き継いできたように思います。ですから、今回の玉城デニー氏の知事選勝利は、「ワジワジー精神」の勝利だと、僕はひそかに思っているのです。「ワジワジー通信」をお読みいただいた読者の皆さんとは、また別のところでお目にかかるかもしれません。なぜならば、僕はジャーナリストなので、口をつぐんでいる気はさらさらありませんので。皆さん、新時代の沖縄を力強く作っていってください。またお目にかかりましょう。さようなら。(テレビ報道記者・キャスター)=おわり

【悠々粛々「JNN報道特集」2018.10.13】

2018-10-13 21:11:13 | 政治・文化・社会評論

櫻井 智志



 九州電力の決定に呆れた。電力量を減らす必要なら、原発そのものをとめればよい。太陽電力などを規制し火力発電を減らすとは。南海トラフ大地震が懸念されるのに、原発を再稼働し再生エネルギーをとめることで国民の意欲も知恵もそがれるだろう。日本の大企業はどこを重視しているのか。



 安倍内閣は、安倍継続政権だ。モリカケ問題について明確な責任もとらぬことが、諸外国の不審と驚きをもたらしている。国内の未成年層は反面教育の悪影響をうけている。当該官庁の官僚を自死させた反近代性は情けない。安倍首相や官庁首脳部は、行政倫理よりも組織の維持を優先している。




 加計問題のやりとり。巨悪だ。温厚な前川喜平氏が「語るに落ちる」と述べた言葉に、まっとうな官僚の常識を感じた。ずうっと姿を見せなかった加計理事長がどさくさに会見、県議会の要請を受け二度目の会見でも責任転嫁。疑惑の核心が辞職しないかぎり、モリカケ問題がはれることはない。






「女性の体が戦場になっている」(転載)

2018-10-07 09:29:06 | 転載
「女性の体が戦場になっている」(転載)
ムクウエゲさん強い覚悟2016年 来日時
             望月衣塑子さん


 「私が手術した生後六カ月の女児の性器は、完全に破壊されていた。それは、私の人生にも深い傷を負わせる事件でした」

 2016年10月、私は来日したデニ・ムクウエゲ医師が都内で行った講演を聞いた。コンゴ東部に病院を設立し、その当時までに四万人以上の性暴力被害者の治療にあたったムクウエゲさん。語られた戦争と性犯罪が一体となったコンゴの惨状は、衝撃的だった。

 1994年のルワンダ虐殺の影響でコンゴでも内戦が勃発。 流れ込んだ多くの武装グループに、資金源として鉱物資源の豊かな村が狙われ、支配の手段として性暴力があふれた。

 女性を村人や夫、子どもの前で犯し、恐れを抱かせる。女性の性器にグループ独自の傷を付け、他のグループに自分たちの縄張りであることを誇示する。ムクウエゲさんは「女性の体が戦場になっている」
と表現した。

 性暴力による支配の裏には、安い鉱物を求める多国籍企業がいる。世界中を回って惨状を訴えるムクウエゲさんの活動で、国際的な取引規制の動きは少しずつ進んだが、米国では一部の多国籍企業を中心に規制を緩める動きも。2015年でも病院を訪れる被害者は年間2800人を超えていた。

 国連人権賞、ヒラリー・クリントン賞、サハロフ賞など受賞、ノーベル平和賞候補に何度も挙がったが、賞への思いを聞かれると「賞への思いを聞かれえると「ではない」賞のために働いているのではない」ときっぱり話し、「それより病院に来て被害者の話を聞いてほしい。彼女たちは素晴らしい力を持っている。命を守り、自分たちで生き抜きたいと願っている。彼女たちの力が私のエネルギーです」と女性たちへの敬意を示した。

 取材後、「私に何ができるのか」とひたすら自問した。記事には収まりきらなかった内容をフエイスブックに書き込んだ。

 当たり前の平和、普通の暮らしを、コンゴの女性や未来ある子どもたちのために残したい―。ムクウエゲさんの深い覚悟と信念に、強く心を揺さぶられた。

(東京新聞10月6日社会面視写)




【報道のコモンセンス「JNN報道特集」2018.10.6】

2018-10-06 18:25:33 | 政治・文化・社会評論
           櫻井 智志



  アメリカと極東が国際社会のすべてと錯覚していた私たち日本国民とノーベル賞。最大の危険地域中東を世界は忘れていない。今朝東京新聞は望月衣塑子氏の署名入りで医師ウクウェゲさんの16年来日時の強い覚悟を「女性の体が戦場になっている」の言葉をタイトルで社会面で掲載していた。デジタル版が見当たらなかった。


 玉城デニー氏の8万票差の当選に驚きうれしかった。県民平和集会の中三の少女の詩とメッセージを今年、聴いて読んで涙がにじむ思いだった。過去もそうだった。沖縄の若者たち。私はSEALDs以来全国の若い世代の姿を再認識してきた。若者非難だけでは、虹は見えない。理解し信頼し対話を。


 神奈川県の障がい者大量殺傷事件。官庁の雇用水増し事件。今回の「障害者一斉解雇」。障がい者が尊重される時期と差別が酷い時期がある。国のかたちは、障がい者排除,更に弱肉強食の軍事型社会構造にうつりつつある。誰もが生きる権利をもつのは、それが民主主義社会の土壌であるからだ。