【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【永岡浩一さんからの通信】 2021年10月29日 午後 2:45

2021-10-29 21:45:02 | 転載
西谷文和 路上のラジオ(2021/10/29更新) 前川喜平 腐敗した権力にNOをつきつけよう!アベスガの友達は優遇して対立するものは冷遇する独裁政権のデタラメを解説、安倍氏、松井氏は独裁者、ともかく総選挙の投票率を少しでも上げて腐敗政権を追放しないと日本破綻を語る



 永岡です、西谷文和路上のラジオ第71回、ゲストは、前川喜平さん(https://www.radiostreet.net/radio/960/ )、概略追跡します(リスナーの声他は無視します)。西谷さんと、ジャーナリスト佐藤章さんのイベントがあり、総選挙後の政界の闇をあばく、11/28に三井ガーデンホテル千葉、現地だけでなくオンライン受講もOK(参加費4800円ほど)とのことです。

 前川さん、オンラインでお話されて、西谷さんとのやり取り、ともかく選挙、投票に行こうであり、前川さん、アベスガ9年が終わり、悪の構図は全く変わらず、霞が関の奥の奥を知る前川さんの貴重な証言、元文科省の前川さん、腐敗した権力にNOをつきつけよう、前川さん、権力は腐敗するの本、松本清張の推理小説みたいに西谷さん読まれて、加計問題、NHKと朝日が取材してもNHKは報じず、NHK社会部は前川さんなどに2017年に取材して特ダネもあったのに、上から止められたと明言、悔しく泣いて、それで記者会見をした。西谷さん、これは特ダネを上が潰したのは、アベスガがNHKの人事支配と怒られて、前川さん、経営委員をアベスガ支配。


 NHKは総裁選で電波ジャック、西谷さんはJNK(自民の放送局)にしろと怒られて、2016年の福岡6区がポイント、加計に獣医学部と安倍氏ゴリ押し、これは行政官から見たら筋が悪く、安倍氏の友達であり、獣医師会は反対、農水省も反対、その中で獣医師会に近いのは麻生氏で反対、麻生氏の力で加計阻止を、という意見があり、福岡6区の補欠選挙の結果を見て、当時の松野大臣と萩生田氏が明言、この選挙で獣医師会の政治力がわかり、鳩山邦夫氏の死去による選挙、獣医師会反対の候補が出て、麻生氏に反対を求めたが、麻生氏は安倍氏について、麻生氏に公認の権限なし。そして鳩山邦夫氏の息子が立候補、これを官邸が応援して、菅氏は選挙応援、対抗馬は麻生氏が応援、勝った方が公認であり、加計問題は鳩山氏がダブルスコアで勝ち、獣医師会に政治力がないとわかり、安倍氏は加計学園ゴリ押し。


 国家戦略特区でこれは法の下の平等に反するもの、制度の下でも不公正、規制緩和のためには国際競争力が必要で、経済成長のため、しかし加計獣医学部に国際競争力なし、問題はいくつもあり、京都産業大学の方が優れた計画、IPS細胞と連携するから京都の方が強かったのに、闇に葬り加計を残らせた。コロナは獣から人に感染、加計ではコロナは研究できず、テーマはコロナやMARSであったのに、加計にコロナ対策不可能、MARSのスペルを間違える始末=加計に研究能力なし、加計氏の儲けのため、獣医学部は儲かり、医学部も狭き門で、成績が良くないと入れず、作ればもうかる、定員割れなし、加計は千葉の大学で定員割れで失敗、萩生田氏が落選時にいたところ、しかし記念式典、安倍氏は岸田氏もつれて加計氏と親密、しかし加計学園は儲けたく、獣医学部を作りたい。規制をおいて、加計のみ特権、韓国からの受験生は不利になり、AO入試、しかし国際的な拠点にするはずが韓国人排斥。


 加計はおかしいことばかり、GoToイートで感染爆発、ぐるなびの滝氏と菅氏は親密、どころかタニマチ。GoToなら、居酒屋、旅行業界に直接給付せず、滝氏がこれで儲かり、滝氏、文化功労者になり、この制度の私物化、審査員を菅氏が決めたに等しく、審査員は9月に決めるものだが、文化功労者のためには功績が必要で、滝氏にはその文化への貢献なし。囲碁が趣味でそれでもらえたもの、滝氏は菅氏に貢献して勲章をもらい、ぐるなびは食文化になるか、ともかく菅氏への貢献でもらえた。文化功労者だと年金350万/年もらえるが、もっと的確な候補がいるのに、文化芸術もアベスガの利権、縁故で安倍友のみ優遇、完全に腐敗した政権、国家が続き、世界遺産も同様。


 長崎の、隠れキリシタンが世界遺産に有力なのに、アベスガに捻じ曲げられて、推薦するのは文化庁であり、明治日本の産業革命は下のものなのに、官邸は別の審査機関をでっち上げて、安倍友に受賞させた!日本政府が文化すら捻じ曲げたもの、文化庁の世界遺産は、長崎のキリスト教を推薦して、政府で二つの案件がでてしまい、菅氏の政治決着、文化遺産も国民の資産なのに、日本の富国強兵のもの+松下村塾も入るムチャクチャ、世界遺産に登録されて、しかし軍艦島はメンテされず壊れて、そこで生活した跡が毎日崩れて、とても世界遺産にならない。


 加計学園も、世界遺産も透明性ゼロ、安倍友優遇、より優れたものを蹴落として安倍友のため。長崎のキリスト教は文化的に貴重なのに、アベスガは文化ではなく金でやる始末。

 後半、西谷さんが、2020年3月の学校の一斉休校で子供の自殺、不登校激増に怒られて、前川さん、科学的根拠も政治的判断もない愚策。今は一斉休校は市内、当時は文科省でこんなアホなことは考えず、学校は子供たちが学ぶ権利があり、もちろん子供にとって学校が危険な場合もあるが、それを閉じるのは生存権の侵害、給食なしで食べられない児童が出て、家庭に居場所のない子供もいて、親も解雇、収入激減で追い込まれて、文科省が一斉休校で子供に家にいろとして、子供に死ねであり、家庭内の児童虐待激増、具体的な数字はわからないが、児童相談所のデータはあり、学校が閉じて通告がないため、家庭内での虐待はわからず、しかし警察への連絡は激増して、児童虐待が深刻化+潜在化→自殺、虐待死につながり、昨年子供の自殺は急増!200件増えて年間500に迫るほど。


 虐待死は、2020年で61件、警察のデータであり、それまで50程度のものが激増、つまり毎週一人亡くなり!児童虐待で亡くなる子供さんは痛々しいが、報じられていない悲惨なものもあると推察されて、この中に21件も親子心中があり、親子ともに追い詰められて、一般的なコロナ禍だけではない、子供にとって学校がなくなり居場所がなくなった。


 これは、安倍氏と今井氏の独断、萩生田氏も止めたのに、安倍氏が桜問題から目をそらせるためのもの、しかし文科省では一斉休校は決めていないもの、学校、地域で感染者なら対応のはずが、藤原氏が安倍氏に従ってこの始末。前川さん、文科省の報告書を見て、藤原氏、前川さんの後輩が指示されて、しかし藤原氏、安倍氏のイエスマン(まともな文科省の人間ならNOという)。


 西谷さん、大阪の松井氏、学校でオンライン授業+学校での給食に怒られて、前川さん、愚策、オンライン授業には低学年だと困難、中学、高校ならいけるが、大阪はオンライン授業の物理的な環境がなく、整備しなかった松井氏の責任、教育委員会はお手上げ、それで松井氏、不十分な環境で容積もない形でやって破綻、思い付きで現場を振り回した。松井氏の雨合羽も同様、しかしオンライン授業ならワイファイなど整備してからやるべきで、しかし物理的な環境なしでこんなアホなことをして子供たちは大変。

 現役の大阪の校長さんが異を唱えて、ところが松井氏が処分、これもひどい話、久保さんは言うべきことを言い正しく、松井氏に提言して、まっとうなこと、文科省は子供たちを産業戦士としか見ず問題、しかし松井氏は正しいことを言った久保さんを処分、市長には処分する権利はなく、教育委員会に権限があるのに松井氏は、教育委員会が松井氏に忖度か、久保さんを処分、恐怖政治。


 松井氏、教育のやり方に口出しは越権行為であり、教育委員会に環境を作るのが市長、二重の意味で本末転倒、オンライン授業で松井氏、やるべきことをせずやってはいけないことをした。これは戦前、教育が戦争に加担させられた反省から作られた制度を松井氏無視、子供のことは教育委員会の専権、市長は児童数に合わせて予算など配慮、学校にエレベーターは市長の職務だが、オンライン授業は市長に根拠なし。安倍氏、松井氏は一斉休校とオンライン授業で同様のデタラメ。


 西谷さん、維新が選挙で倍増の予測に怒られて、前川さん、自民がだらしないので維新というのは愚劣、安倍氏、松井氏、橋下氏、菅氏は仲間、公務員を悪者にしてバッシング、衆院選は、政権選択、岸田内閣と枝野内閣のどちらをとるか、維新は自民の別動隊、維新に入れるのは政権選択と関係なく、自民が減らして維新が与党に入るのを狙っている。


 西谷さん、岸田氏は安倍氏のロボットだと説かれて、前川さん、味もそっけもない冷めたお好み焼きが岸田氏、お好み焼きが覚めないうちに選挙、しかし岸田政権の支持率は秒単位で下がり、お好み焼きは、中身は安倍氏、麻生氏、自民の権力者がふんぞり返り、二階氏から甘利氏になったのみ、大臣室で賄賂の甘利氏。岸田政権、自民党と官邸の力が変わり、安倍政権では官邸が支配していたが、安倍自民党が官邸を支配しているのが岸田政権、岸田氏は総理でも、本当のボスは安倍氏、麻生氏。


 西谷さん、投票に行ってほしいと説かれて、前川さん、政権担当能力のある野党があり、市民連合と野党4党の合意は前川さん評価されて、消費税を下げる、脱原発、多様性、学術会議、モリカケ桜のデタラメを許さないもので、腐敗した自民を取るか、腐敗ではない野党に入れるか、今度の選挙で投票しないとこの国は終わると締めくくられました。


 今回も、概略ですが書きおこしできました。総選挙、投票率を1%でも上げて、腐りきったアベスガ自民と維新などを追放しましょう、以上、路上のラジオ第71回でした。

国民統一戦線政権樹立への基本的デッサン

2021-10-28 01:23:14 | 言論と政治
1⃣国民統一戦線政権の三層構造

①市民と共産社民れいわ等の共闘
②立憲民主党政権への国民立民共闘
③護憲保守勢力の結集

イタリア・オリーブの木のように段階的順次結集し、最終的に無理のないひとつの政権へ閣内閣外あわせて政権を構築する。


2⃣市民連合と4野党の協定
①憲法に基づく政治の回復
②科学的知見に基づく新型コロナウイルス対策の強化
③格差と貧困を是正する
④地球環境を守るエネルギー転換と地域分散型経済システムへの移行
⑤ジェンダー視点に基づいた自由で公平な社会の実現
⑥権力の私物化を許さず公平で透明な行政を実現


3⃣国民統一戦線政権の政策

Ⅰ「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」と4野党の協定を基本
Ⅱ合意を誠実に守る努力と国民本位の改善
Ⅲ政権綱領を急がず内容の充実と構成メンバーを互いに尊重
Ⅳ相互に相手の事情を考慮し敬意をいだくことで早急な独断を避ける

【色平哲郎氏のご紹介】夜の繁華街 訴えるタイ人女性 県下 駆け込み急増

2021-10-28 00:20:14 | 転載
【色平哲郎氏のご紹介】夜の繁華街 訴えるタイ人女性 県下 駆け込み急増



Jacob Burckhardt
ブルクハルトはまず、古代ギリシャ人の生活が神話といかに緊密に結びついていたかの叙述から始める。「自分たちの神話を自分たちの全存在の理想的基盤として最高の努力を払って擁護し、これを何がなんでも実際的な情況と結び付けた国民がいたのである」、、、
古代ギリシャ特有のポリスについての記述が刺激的である。ポリスなくしては高次のギリシャ文化は考えられない。

しかし、ポリスは、後にヨーロッパに出現したような都市国家と全く違う。そこに住む人々を強く拘束するのだ。市民は全存在をポリスに捧(ささ)げなければならない。
そして「市民は一般にそのすべての能力とあらゆる徳を国家(注・ポリス)の中で、また国家への参与を通して実現する」という訳である。
従って「個人が完全にポリスの一部に同化していないとき、たちまちポリスはその個人にとってこの上なく恐ろしいものとなる」。
これは現代の私たちの現実をも刺激して来ないだろうか。ブルクハルトのギリシャに対するアンビバレントな目がダイナミックな記述を生んで、光彩陸離だ。

ブルクハルト「ギリシア文化史」 読書 読売新聞 1991年9月2日


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夜の繁華街 訴えるタイ人女性 県下 駆け込み急増
支援団体 警察に 「国へ帰りたい・・・」 
「売春」「賃金」 救い求め

信濃毎日新聞 1991年10月3日

夜の繁華街で働くタイ人女性が2日までに、「売春を強要された。国へ帰りたい」と更埴警察署に助けを求めてきた。東京の外国人女性支援団体「HELP(ヘルプ)」にも、ここ1週間だけで、戸倉上山田温泉街で働いているタイ人女性5人が「売春を強要されている」「賃金が不当に低い」などと電話で訴えてきた。
HELPによると、県下からのこうした駆け込みは全国的にも最も多く、東南アジア人女性の増加とともに、人権侵害の深刻化を示している。


タイ人女性は1日深夜、電話で更埴署に助けを求めたため保護した。更埴市周辺のスナックで働いていたとみられる。
日本語をほとんど話せないため同署は2日、市内に住むタイ人主婦に通訳を依頼し事情を聴き始めた。

HELPに電話してきたタイ人女性5人は、いずれも今年に入って入国。スナックで働き、毎晩のように日本人男性を相手に売春しているという。
「経営者はお金をたくさんくれないのに売春させる」「男が監視していて逃げられない」
「経営者がパスポートを取り上げた」とし、帰国の手助けを求めている。

この夏には、小諸市で働いていた台湾人女性2人が東京都の福祉事務所に相次いで駆け込んだ。1人は手などに傷を負い、「ヤクザ監禁されていた」とおびえながら訴えた。

県下では最近、小諸市から長野市にかけてのJR信越線沿線を中心に夜の繁華街で働く東南アジア人、特にタイ人女性が急増。

タイ人女性を雇っている小諸市のスナック経営者は「東京に近いためか、小諸市内に定着した女性がボスになって国から友人たちを呼び寄せ、上田、長野方面の飲食店に送り込んでいるケースがある」と話す。戸倉上山田温泉街で働く東南アジア人女性は300から500人いるとの指摘もある。

長野市ではタイ人ホステスだけのスナックも増えている。

小諸市の別のスナックで売春をしているというタイ人女性は「タイのシンジケートで300万円を借金し来日した。借金を返すまでは売春を続けるしかない」と話す。
売春の料金をピンハネしている経営者も多い、という。

HELPに駆け込んできた外国人女性は、今年だけで199人。県下からの駆け込みが最も目立つという。HELPの松田瑞穂さんは「売春を承知で入国する女性たちにも問題はある。が、需要があるから女性たちが増えている。経営者や、女性を買う日本人は彼女たちの人権をどう考えているのか」と訴えている。


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福島で死んだフィリピン女性 「遺体に虐待の跡」 家族ら指摘 
朝日新聞 1991年10月10日

【マニラ9日=大野拓司】
福島県東白川郡塙町のナイトクラブで働いていたフィリピン人女性が、先月14日に同町内の病院で死亡し遺体で帰国したが、「虐待された跡がある」などと家族らから死因に疑問を投げかける声が上がり、比当局もこれを重視、トーレス労相が調査のため近く日本に行く。
フィリピン人労働者の就労状況一般についても関係当局と意見交換するという。

この女性はマニラ出身のマリクリス・シオソンさん(22)。9月7日に入院、1週間後に死んだ。病院側の死亡診断書だと、死因は「肝炎」とされる。だが、返された遺体を見た家族の要請で比司法当局が検視した結果では、頭部に陥没や大量の出血痕があり、何らかの理由による「頭部の外傷が死因」との見方をしている。

病院側は「診察、治療に誤った点はなかった」と話している。また、事実関係を調べた福島県警棚倉署も「病院の診断通り。不審な点はなかった」としている。


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私は、真の何々という言い方を疑わしく思っているんです。
いま自分が手にとっているこれが真理だ、これをこのまま受けいれよ
と人に突き付けてくるやり方になってくると、これは明らかにいろいろ
まずいことが起こるし、それはおとし穴です。
そうした知的伝統から離れようと、、、

1995年4月、記念講演「思想の科学50周年に向けて」にて 鶴見俊輔さん 


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豪・英軍捕虜、「死の行進」など虐殺 サンダカン事件 豪TV番組に
旧日本兵も取材、意味問う 

太平洋戦争末期のボルネオ島北部(現マレーシア)で、日本軍の捕虜になったイギリス・オーストラリア軍将兵2500人の大半が、「死の行進」を含む虐待や虐殺などで死んだとされる「サンダカン事件」が、オーストラリア放送協会(ABC)の手で、
1時間のドキュメンタリー番組「リターン・トゥー・サンダカン(サンダカンへの回帰)」として制作され、11月初めに放映される、、、

朝日新聞 1995年9月14日


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農書は米や麦など食用農作物の栽培技術にとどまらず、実学の書だ。農産加工、治山治水、年中行事、生活上の知恵まで、対象範囲は広い。たとえば、茶、桑、漆、楮(こうぞ)の「四木」、麻、紅花、藍(あい)の「三草」。こうした工芸作物の栽培、流通、加工の指南書もある。当時の産業や地域経済の様子もわかる。
日本の循環型農業技術は、農書が読み継がれて、子孫に伝えられてきた。だが高度成長期に、生産の効率性を求めた旧農業基本法の下で、廃れてしまった、、、
資源や環境問題、そして個性豊かな地域づくりを考えるうえで、見事な循環型社会を実現した江戸時代は、いまの私たちに参考になる。農書には、過去から学ぶ知恵が詰まっている。

「日本農書全集」全72巻 朝日新聞 窓 論説委員室から 2000年1月27日


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「国家幻想」
「日本では、韓国籍の在日朝鮮人の私を国民国家の枠に取り込もうとするが、とてもつらい。韓国と日本が戦争になったら、私は日本でも韓国でも真っ先に殺される立場。
私は国があるから苦しんできた。日本は朝鮮人に対し、戦前は無理に国民とし、戦後は外国人にした。満州から最初に逃げたのは官僚で、官が民を守らないのははっきりしているのに、皆で国民国家の幻想を守ろうとする。そのあおりが従軍慰安婦問題。朝鮮人に謝罪すべきかという人に、私は個人の問題として考えればいいと話している。
今を生きている人の責任は、加害者を野放しにせず追及し、国境を超えて被害者を救うこと。それをしないから、謝罪に疲れた若い人が日本は悪くないという国家の幻想になびいている」

辛淑玉さん、20日、松本市の神宮寺で開いた尋常浅間学校で
【信濃毎日新聞 2000年2月21日】


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「城下の人」以下四部作 石光真清 いしみつ・まきよ著(中公新書)

21世紀へ残す本 残る本 呉智英 産経新聞 2000年3月25日

このところ、近現代史の見なおしの声が高まっている。平板な日本悪玉論がこの10年余りの内外の激動によって崩れだしたからである。それゆえ、当然と言えば当然の変化なのだが、これが平板な日本善玉論に転じてしまうなら、歴史というものをとらえ誤ると言う意味で同罪だろう。明治日本を侵略主義国家と断じるのも単純すぎるし、活気と理想に満ちた青年国家とのみ称えるのも単純すぎる。
ほとんど犠牲者の出なかった革命であるかのように語られる明治維新が、実は敗者に過酷な制裁を加えたことは、永い間あまり知られていなかった。
「会津人柴五郎の遺書」と副題された『ある明治人の記録』(中公新書)は、こうした維新裏面史を描いた名著である。

しかし、私は今その本を紹介しようというのではない。
編著者石光真人がそのような名著を生みえたのは、これに先立って彼の父石光真清が『城下の人』以下四部作の手記を書いており、それを真人が整理して世に問うていたからである。これもまた驚くべき明治裏面史であり、1958年に龍星閣から元本が出た時には「戦後最大の発掘」と評され、毎日出版文化賞を受賞している。
しかし、それも本の洪水に呑み込まれつつある。

私が本書を読んだのは大学を卒業して数年後、1970年代の半ばであった。年長の知人に教えられて読んで、新鮮な衝撃を受けた。一応は読書好きのつもりだった私は、学生時代にこの本の題名さえ聞いたことがなかった。当時既に忘れられつつある名著になっていたのである。

手記の著者石光真清は、明治元年(正確に言えばまだ慶応四年)8月、熊本に生まれた。

石光の幼少期は、日本が近代国家へ脱皮する時代であった。明治9年、散髪脱刀令が出てから5年、石光家の男たちはやっと腰から刀を取り髷を落とした。
数え9歳の真清も「悲しみの涙」にくれながら父に従った。「西洋文化のために、意気地なく捕まった捕虜」のように思えたからである。
その年、神風連の乱があり、翌年は西南戦争で熊本城が炎上した。

16歳の時、石光は叔父を頼って上京、近衛師団中尉柴五郎のもとに預けられ、陸軍幼年学校に入る。

軍人になってからは日清戦争に従軍するが、日露戦争前夜、情報収集の特別任務を帯びてシベリアに渡る。その後、革命期ロシアに再び潜入。これが現代人の想像する陰湿なスパイ活動とはちがう。ロシヤ軍人との立場を超えた信義、満洲(現チャイナ東北部)に進出していた幸薄い日本女性との恋、広野を疾駆する匪賊、、、。まことに興味深い。
日本の大陸政策の裏面史を歩み、その後、表舞台に出ることなく、昭和17年失意のうちに没した。

歴史と人間について深く考えさせられる第一級の記録である。

(くれ・ともふさ=評論家)


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人間は最近の発明にかかわるものであり、2世紀と経っていない一形象、われわれの知のたんなる折り目にすぎず、知がさらに新しい形態を見だしさえすれば、早晩消えさるものだ、、、そのときこそ賭けてもいい、人間は波打ちぎわの砂の表情のように消滅するであろうと。

「言葉と物」

【永岡浩一さんからの通信】 2021年10月25日 午後 8:08

2021-10-25 22:02:01 | 転載
ポリタスTV(2021/10/25) 津田大介&西田亮介 総選挙スペシャル 各政党の公約を考察、教育、女性の立場などを考える



 永岡です、ジャーナリスト津田大介さんのポリタスTV、本日は総選挙特集、与党の支持率が下がり野党は伸び悩み、静岡補選のことなど、東京工業大学の西田亮介さんとコラボがありました(https://www.youtube.com/watch?v=oJDYxQ6AZsA この番組は明日以降も無料で見られます)。途中まで概略追跡します。

 報道するラジオの案内であったジャーナリストの平野幸夫さん、静岡補選惨敗は自民の過半数割れの導火線かとブログで指摘されています、https://ameblo.jp/hirano-yukio/entry-12706022871.html 

 ポリタスTV、報道ヨミトキマンデーではなく、衆院選特番をされて、西田さんポリタス2度目、津田さんとコラボもされて、ネットと政治のスペシャリスト、政党とネットマーケティングをされて、インターネット選挙が当たり前、Dappi問題もあり、ネットと政治も取り上げるのですが、過半数は勝ちにならず、自公で絶対安定多数(261)を維持できるか、維持できないと維新、国民を巻き込まないと困難。244で委員会確保、261で委員長を独占できて、委員会の議席が国会を決めて、261を割り込むと法案成立困難になる。

 津田さん、昨年の検察庁法、今年の入管法が世論で潰れたと説かれて、西田さん、次の国会、自公が減るとどうなるか、261を割り込むと敗北、岸田内閣の退陣もあり、来年の参院選、安倍政権1度目や民主党の際も参院で負けて命取り、もめる法案は通せなくなる。

 自民で過半数を割ると公明の発言力が上がり、夫婦別姓も進み、議席で261、244を割るか、投票率はどうなるか、静岡補選は補選としては高いものであったと津田さん説かれました。

 女性候補は自公とともに1割未満、公約で全ての政党は分配をいい、西田さん、世帯収入が伸びず、中間層は大事、各党が言った意味はあるが、新しい資本主義、岸田氏の言うことに中身なしと説かれて、津田さん、応援弁士がそれを把握しておらずアピールできない。西田さん、メディアと自民党の本を書かれて、マニュアル拡充で、Iパットでみんな演説できて、弁士のレベルが落ちている。進次郎氏だけではない。

 公約、憲法は自公で2/3は無理で改悪は困難、ポイントは臨時国会、1/4の要求で何日で開催を明示するものになると説かれました。エネルギー政策、西田さんは電力会社は再度公営化がカーボンニュートラムのために必要かと説かれました。また、子育ては給付が今まであまりに不十分ではあり、未就学児の負担と高等教育、日本は中規模国であり、規模では国際競争は無理、4年制大学の進学率はOECDでは下、中国より高等教育は劣り、高等教育の充実は日本が生き残るための必須。

 女性の地位問題、夫婦別姓、同性婚、津田さんは自民の総裁選で最初の質問が夫婦別姓なのが象徴的と説かれて、西田さん、夫婦別姓は自民の党内力学、端的に言うと安倍氏の意向、自民でもやりたいのに、自民の怠慢で進まない。女性政策、緊急避妊薬、女性の権利であり、再婚禁止期間はもう無意味、女性の非正規はOECD平均より10%高く、ジェンダーギャップはあり、シングルファーザー<<シングルマザー、年収もシングルマザーは低く、これを何とかすべき。津田さん、アベノミクスで雇用は非正規が増えたのみと説かれて、同一労働同一賃金など必要だと説かれました。

 西田さんが問うのは成長戦略、分配をどう現実化するか、これを明示した政党なし、今回の選挙をわかりにくくしているものになり、どの政党も分配を言うが、対立的な争点として工程は見せるべき、エネルギーで優先順位は何か、津田さん、カーボンニュートラルなら原発否定にならざるを得ないと説かれて、公約で原発をカーボンニュートラルのためにという政党はないのが特徴、西田さん、公約は政党により違いがなく対立的な争点なしと説かれました。

 そして、野党共闘、小選挙区は立憲、比例は共産党、一本化について西田さん、小選挙区だからそれはやむを得ず、民主党は勝ったり負けたり、政策論争が必要なのに逃げているのは自民、アベスガから岸田氏で対立的な争点をなくし、選挙の構図をわかりにくくしている。炎上するような論点で選挙を戦うべきとも説かれました。そして、電力労組は自民と接近、西田さん、トヨタなど産業界はカーボンニュートラル対策が必要で、それだと雇用を維持できない脅し、組合にも影響、連合、労組の不思議な動きはそこにあり、連合は新会長、野党共闘で進まず、しかしみんな自分の利益を言い合い、その中で調整したらいい、野党共闘について連合は共産党否定だが、政府与党に影響力を持つ方が得となる。津田さん、企業はそれで儲けたいと説かれて、西田さん、ワークルール、しかし官製春闘などあり、組合は弱体化、消費税引き上げを容認する世論があり、消費税反対のものは必要。

 津田さん、連合も分裂になると説かれて、西田さん、産別は人を抱えて、対立。津田さん、宮台さんは新自由主義ではなく既存のものを守るために護送船団でイノベーションが起きないと言われたのを説かれて、西田さん、日本の強さは護送船団のみ、日本で世界にて評価されたのは自動車、それもトヨタのみ、こんな国は他になく、イノベーションはトヨタしかない。津田さん、護送船団のダメなところが出てきて、アンフェア、他方メルセデスは2030年代にオールEV、トヨタ頼みは日本が突然死するとも説かれました。ここで止めます、以上、津田さん、西田さんのお話でした。



【永岡浩一さんからの通信】 2021年10月22日 午後 2:43

2021-10-23 14:33:15 | 転載
西谷文和 路上のラジオ(2021/10/22更新) 上西充子 呪いの言葉はアベスガ政権が自らを維持するためにでっち上げたデタラメ、テレビを越えて呪いを説け、夫婦別姓、奨学金など、選挙で有権者はインケツ政治家を選手交代させられる、1%でも高い投票率が日本を破綻から救うことを語る



 永岡です、フリージャーナリスト、西谷文和さんの路上のラジオ第70回、ゲストは法政大学の上西充子さんでした。ポイントだけ書きおこしします(https://www.radiostreet.net/radio/946/ )。上西さん、オンライン出演でした。聞くだけのつもりでしたがある程度書きおこしできました。

 上西さん、自民総裁選で岸田氏、安倍氏と異なり人間の言葉がわかるのに感心(笑)されて、しかし岸田氏、安倍氏のロボットではあり、ご飯論法は、安倍政権時の加藤厚労大臣に対してもはぐらかしを指摘されて、そして岸田氏、総裁選で格差を何とかする、金融課税などいい総理になり全部反故、まず分配があるべき、枝野氏の発言が正解なのに、成長から分配はアベノミクスと同じ、高市氏ら、安倍氏の勢力に押し上げられて総理になり、それで安倍氏に忖度、安倍氏に借りを作り、安倍氏のロボット。
 国会でわずかに代表質問があり、予算委員会はなかったが、枝野氏、辻元氏の発言は正解、辻元氏、赤木雅子さんの手紙を読み上げて、甘利氏の賄賂問題を自分の経験から、自民の求めで国会に出て、しかし甘利氏はもっとひどい、パンツ高木、ドリル小渕とスキャンダル内閣、安倍氏の公文書改竄を、安倍氏のために問わず、総裁選はイメージ戦略、テレビで自民のPR、ボロの出ないうちに総選挙であり、自民のデタラメを国会で追及してから選挙でないといけない。総裁選の電波ジャックもせこいと西谷さん怒られて、上西さん、印象操作は大問題。
 選挙は、投票率が上がらないとダメで、しかし野党は頑張っているのにテレビで叩かれて、上西さんもどこがだらしないかテレビはちゃんと言わず、2017年の分裂などあったが、国会論戦で野党は提案して、しかしアベスガは聞く耳なし、アベスガのデタラメをテレビは不問にして、野党はだらしないとテレビで自民のPR。
 上西さん、呪いの言葉、野党はだらしない、反対ばかり、いつまでもモリカケばかりと、自民とテレビ(電通)の印象操作であり、野党は頑張っているのに、国民の目をふさぐのが呪いの言葉であり、野党も協力しているというと呪いを説くことになり、野党は反対ばかりetcのやり口を否定すべき。共謀罪など危険で反対して当然、森友は安倍氏の方が悪い、長引かせているのは安倍氏、自民なのに、テレビ、メディアの印象操作、与党に責任があり、なかったことにしたら民主主義破綻。
 アベスガ9年のデタラメ、上西さんは国会パブリックビューイングをされて、2018年の働き方改悪、野党はこれで過労死が増えると批判しているのに、テレビは報じず、安倍氏は別のもので目をそらす悪辣さであり、そういう問題は、国会をちゃんと見たらわかるもので、安倍氏らの不誠実さは国会をちゃんと見ないとわからず、何も知らないと労働者のためにいいことだと庶民は思い、しかしテレビは安倍自民の宣伝機関、日経、読売を読んでいても本当のことはわからず、2018年の6月に新橋のSL広場で、国会審議を編集せず見せて、それを庶民が見るとテレビは、安倍氏は嘘を言っていると、茶番というものは、市民を国会から遠ざけるもの、呪いの言葉、いつまで不誠実をテレビは、安倍氏は続けているか。安倍氏、答弁書の丸読みなのに、テレビだと安倍氏はよくやっているとなる。
 国会パブリックビューイングはバッシングなし、ネトウヨは叩かない、ネット空間は匿名であり、実社会ではDappiもいない(笑)。文句をつけたものもネットのような陰湿なものはなく、庶民は80分見てくれて、統計不正を暴いて拍手、そして小川淳也さんを応援することになり、テレビだけ見ていたら政権にコントロールされて、政権のコントロールのない空間で何とかやってみて成功した。

 そして、岸田内閣は安倍氏のロボット、岸田氏の答弁は、何か言っているようで中身なし、ご指摘の課題に政府で取り組む=永田町言葉、何も言っておらず、官僚の逃げ、14日の記者会見で、記者の安積さんが子供の貧困について質問しても、岸田氏、命の電話などボランティアが苦労して大変、岸田氏はそれを拡充するか、児童相談所も人が足りず、人員増強など岸田氏していない、表面的な、何もする気なし。
 さらに、岸田氏、成長と分配、14日の記者会見でNHK記者に対して、競争でやるが、世界は競争だけではないと岸田氏いい、これはいいものの、しかしアベスガ政権のやってきたことはそれと真逆、安倍氏は官製の賃上げはしていて、岸田氏は過去を改竄、これまでアベスガ政権は市場に任せていたものなのに、適当な言葉で国民をだまし、きちんと文字起こししたものを見たら岸田氏はだましているのがわかる。
 アベスガ政権でもほんの少し配慮して、それを針小棒大に岸田氏、テレビは過去を変えて見せている、トンデモ。西谷さん、しかしそういう分析を大半の国民は知らず、選挙だと危惧されて、上西さん、選挙の争点は、賃金が実質下がり、一人一人の暮らしが大変で、安心して暮らせる社会、自民は作れない。菅氏はまず自助と言って弱者切り捨て、これを岸田氏、変えようとしていない。
 そして、コロナで失業者激増、労働者は大変、非正規を正規にしないとダメ、労働政策は立憲、ちゃんとした政策を出して、そこを重視できるか、さらに、夫婦別姓は岸田氏実質否定だが、女性の人権問題、生き方の問題、もちろん男性の人権問題なのに、自民党は家制度を維持したい=天皇制と徴兵制を維持したい。
 西谷さん、岸田氏、高市氏に乗っ取られて宏池会ではない、広島出身で核廃絶NO(育ったのは東京だが)、そして投票率を上げるために何がいるかと問われて、上西さん、一票では変わらないは呪いの言葉、一票を積み上げて選挙、野党共闘もあり、そこに答えたい。さらに政権が変わらなくても、与野党の勢力が均衡してきたらアベスガみたいなことはできず、検察庁法、入管法改悪阻止もツイッターで成功、市民が頑張り、野党と協力して、市民はデタラメインケツ政権を何とかする義務がある。
 上西さんは法政大学で教えられて、学生さんの反応は、やはり野党は反対ばかりであり、自分が関わっても変わらないという志向だが、上西さんも若い頃そういう傾向はあり、多くの人は子供を持ち政治に関心、若い人の関心を、奨学金、気候変動、夫婦別姓で、何か一つ関心を持てば何かできると、投票率は上がる。学費は年100万、奨学金はサラ金よりひどいのに、学生さんは、奨学金なしで大学に入れず、サラ金地獄、せめて無利子の奨学金にするなど政治を変えて何とかできて、「投票で生活をよくできると見える形にすべき」、それをていねいにやるしかない。若い人は関心を持たないから啓発しないのはダメ。
 アメリカだとサンダース氏を支持しているのは若者、奨学金チャラ、自分のしんどい状況は政治のため、日本は最低賃金も低く、それらは政治によりかえられる。上西さんは労働問題をされて、アベスガの9年の暗黒、これを抜けるのは選挙、竹中氏のためにアベスガは奉仕、公務員を減らす、非正規にする、それを政治を変えて正規にするだけでも良質な雇用は増えて、看護師はもっとちゃんと配慮すべき。民間の保育所、住宅政策、失業者に配慮する、労働者をもっと楽にする、今だと劣悪な仕事でもしがみつかないと生きられず、住宅は、住まいは権利、国が国民に保証すべきものを、マンション業者のために労働者は切り捨てられて、ネットカフェ難民など、それら、岸田氏も成長なくして分配なしは菅氏の自助と同じ。何もしないのに言葉で粉飾が岸田氏の実体、それを見て、ちゃんと選挙で判断すべき。
 西谷さん、肩ひじ張らず、労働、福島原発、沖縄辺野古を大学でディスカッションすべきと説かれて、上西さん、政治的な発言は叩かれるが、それはダメ、国会のことをタブーにしてはならず、しかしテレビしか見ない人は上西さんのようなところにたどり着かず、奨学金、賃金、夫婦別姓、庶民が自分に近いものを知り、一票は小さいものではないと知らないといけない。
 上西さん、選挙は政治家の選手交代を主権者がさせられて、報道で選手交代はできないが、有権者はインケツ政治家を選手交代させられる、大きなチャンスであり、そのためにも投票に行ってほしいと締めくくられました。
 1時間書き起こしはしんどかったものの、得られるものも多かったです。テレビはムチャクチャ、この路上のラジオ、ポリタスTV、チューズライフプロジェクトなどを支援して、テレビからスシロー氏や八代氏らを選手交代させて、安倍氏の「氏」をなくさせましょう、以上、路上のラジオでした。




【色平哲郎氏のご紹介】フィリピン  殺害や捕虜虐待、、、作為の宣伝に証言

2021-10-23 14:13:07 | 転載
「自由の獲得」は劇的な政治変化を伴うのに対し、「自由の喪失」は音もなく徐々に、ほとんど人の気づかぬうちに進行することが多い。
猪木武徳

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あの戦争から次の3点を学ぶべきだと考えている。箇条書きにしよう。
(1)軍事が政治を振り回し、文民支配が行われなかった。
(2)国民の生命と財産を守るべき軍事がその役割と逆のことを行った。
(3)願望と期待が客観的な事実にとすり替わった。
保阪正康

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自惚(うぬぼ)れは信じ易(やす)き人間をして、万物も星もそれらがわれらより強く美しきものにも拘(かか)わらず、感覚も愛も有せざるものと信じさせ、ただわれらのためにのみ回転すと信じさせり。 
トマーゾ・カンパネッラ

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「米国は殺される人間からどう見られているか、とらえることができない。自分を映す鏡を壊してしまい、自分の位置を見つけられなくなったんだ」
鶴見俊輔

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「真の進歩を妨げる最大の弊害は知識の不足ではなく、知識の錯覚である」詠み人知らず(記録者はピーター・フランクル)

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欧州の戦争が終結した後、ドイツの軍国主義はおそらく存続していくのが困難だろう。日本の軍国主義は、またどこかと戦わされるだろう。「軍国主義」は二〇世紀には絶対に存続できなくなると思う。私はこれまで「軍国」と「賢人政治」という二つの主義が中国を救うと考えてきたが、大きな誤りであった。
周恩来「一九歳の東京日記」 1918.1.1‾12.23

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フィリピン  殺害や捕虜虐待、、、作為の宣伝に証言

朝日新聞 夕刊 1989年11月8日

戦争、もう1つの“傷跡” フィリピン(東風西風) 【大阪本社】

昭和天皇の逝去をめぐる取材の折である。マニラとその近郊に残る戦争の傷跡を訪ね歩くうち、意外な、それでいて同工異曲の話を立て続けに聞かされた。
 
「残酷だったのは、ハポン(日本人)ではない。コリアーノ(韓国人)でしたよ」
 
一流ホテルのリムジン運転手、国軍の顧問弁護士、そして黒衣のカトリック尼僧--。聞き流すわけにはいかないたぐいの話である。「直接の見聞ですか」「ハポンとコリアーノをどう見分けられたのでしょう」。子細を尋ねると、一様に当惑の色が浮かんだ。
「死んだ父から聞かされた」(運転手)。
「私の故郷では、もっぱらそういううわさでした」(弁護士)。
「信者たちからの伝聞です」(シスター)。
 
その後も時折、同様のうわさを耳にする。だが、いまだにしかとした根拠には出合わない。
 
かつて「一視同仁」「内鮮一体」の名のもとに、戦場に駆り立てられた朝鮮人軍人は11万6000余人。捕虜収容所の監視、船員、飛行機の整備士などの「軍属」は12万6000余人にのぼった(厚生省統計)。このうち、どれだけがフィリピン戦線に投入されたかは、判然としない。ただ、戦争犯罪そのものに関してフィリピンには例外的に確かな資料が残っている。マニラでは、米軍による戦犯裁判のほか、アジアの新興独立国では唯一、フィリピン政府の手でBC級戦犯法廷が開かれたからである。
 
それによると、米国の戦犯裁判で、被告席に立たされた日本兵は237人で、うち朝鮮人は2人のみ。1人は多数の米軍人捕虜の死亡の責任を問われた捕虜収容所長。いまひとりは志願の元兵長で、他の日本人兵士らとフィリピン人ゲリラの処刑に加わった罪だった。
 
非戦闘員に対する殺害、虐待、強姦(かん)などを中心に審理したBC級戦犯法廷では、朝鮮人の軍人、軍属は1人として起訴されたものはいない。
 
迫真のルポ『フィリピン新人民軍従軍記』(晩聲社)で知られる野村進氏は、ある漁民から「キンペイタイ(憲兵隊)のナカノさんが村人たちを殺したのはコリアーノだといってた。だから、いままで悪いのはコリアーノと思っていた」との証言を引き出している。
 
一方『朝鮮人BC級戦犯の記録』の著者、内海愛子さんは、サイゴン捕虜収容所の元監視員の朝鮮人軍属から「昭和18年ごろ、捕虜を虐待しているのはコリアン部隊であって、日本人はやってないとの海外宣伝放送が大本営の手で流されたとの機密書類を目撃した」との話を聞いている。
いずれも、朝鮮人兵士残虐説の裏に、日本側による陰湿な作為のあったことをうかがわせる証言である。
 
リムジンの運転手は、戦争を知らない若い日本人観光客やビジネスマンにも、よくこのうわさを話してきかせる、と語っていた。
かつての宗主国・米国にかわって、この地における日本の経済的プレゼンスは高まるばかりだ。
果たして活字にすべきなのだろうか、と迷いつつ、あえて微妙なテーマに踏み込んだゆえんである。

(マニラ支局 清田治史特派員)


・以上、不可思議なる記事、調査報道が必須、私も86年末、Pulog山麓で同様の口碑に遭遇・


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焼き殺した母子の叫び、今も心に、、、戦時下の告白相次ぐ

「私の謝罪電話」  朝日新聞 1995年5月16日記事より抜粋

「日本の戦争責任資料センター」(代表、荒井信一駿河台大学教授)が市民の声を求めて開設した「私の謝罪電話」の結果が15日、まとまった。

・・・

加害証言の主な趣旨は次の通り。いずれも男性。

69歳 少年兵として各地を回った後、セレベス島へ。慰安所は各地にあったが、自分はセレベス島の飛行場のそばの慰安所に通った。インドネシア人の慰安婦が20人ほどいた。同じセレベスのマカッサルにも慰安所があり、そこには日本人、朝鮮人、現地人の慰安婦がそれぞれ分かれていた。当時、何の罪悪感もなかったが、今思うと日本人としてわびきれるものではない。

75歳 1940年、三光作戦に参加。
度胸をつけるためと、少年兵にも平気で人殺しを勧めた。一集落を焼き、かろうじて生き残った出産直後の母子を焼き殺した。その叫びが今も心に焼きついている。侵略を正義と誤認した。洗脳されていた。本来なら戦犯として処刑されるべきだが、中国の人道教育のおかげで真人間に生まれ変わった。

74歳 43年3月、上海上陸。
宣撫(せんぶ)班員となる。
慰安婦の外出証明書の発行や性病検査に立ち会った。44年10月から2カ月間の作戦で農民をなぶり殺しにしたり、強姦したりした。帰る途中に放火した。老女が火を消そうとしたので捕まえて、火の中に投げ込んだ。そのとき「トンヤングイズ(東洋の鬼)」とにらみつけられたことが忘れられない。


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忘れないで
私達が生きていた事を
忘れないで
武器を持たない歴史を
脈々と受け継いできた人々が
ある日
海の向こうからやって来た砲煙弾雨に襲われた

1995年6月23日 第50回「慰霊の日」 朗読 川田友美さん(18)


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日本に住む朝鮮人や台湾人らに認められていた参政権が戦後になって失われたのは、敗戦直後の政府関係者らの「参政権を認めれば天皇制の廃絶を叫びかねない」という危機意識が影響していたことを裏付ける資料を、京大人文科学研究所の水野直樹助教授(朝鮮近代史)が国会図書館などで見つけた。当時の政府は朝鮮人らの参政権を存続させる方針を示していたが、法律改正では認められず、この間の論議の詳細は分かっていない。資料は、5日、福井県に住む在日韓国人4人が地方参政権を求めて起こしている訴訟に証拠提出される。

1996年2月5日 朝日新聞記事より抜き書き


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【ワシントン1996年4月20日=ロイター】国連環境計画(UNEP)、警告本を出版

「地球環境はほとんどあらゆる面で危機的状況にあり、現在の流れを大きく変えなければ、地球の日(毎年の4月22日)を祝う意味はない」


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(二風谷)ダムは役に立たず、土建業者が金をもうける仕組みになっている。

萱野茂参院議員・1996年4月22日(アースデー・地球の日)開催の「市民国会」にて


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【アルマトイ1996年12月14日AP=共同】中国、ウイグル人1700人を処刑か

ウイグル人組織「統一民族革命戦線」スポークスマンは14日、中国治安当局が今年4月以降、、、ウイグル人住民5万7千人を逮捕、このうち1700人を処刑したと述べた。


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秘密のシナリオ 米大統領の最終判断まで、30分足らず

終末戦争計画、なお存在(「核の傘」の世界:3)

朝日新聞 2000年8月16日 

 核兵器廃絶への道
 
 「コマンド・ヒストリー」と呼ばれる機密の資料がある。指揮の履歴、と訳される。いわば、部隊の活動記録だ。 ハワイのキャンプ・スミス基地に司令部がある米国の太平洋軍でその歴史資料の公開が進んだのは、ここ数年のことだ。
 太平洋軍の総括的な記述は一九五九年から始まる。一年ごとの記録で、多いときで四分冊、少ないときは一冊。八〇年代までは「最高機密」の判が押されている。
 冷戦時代の記録を繰ると、「SIOP」という暗号のような言葉がひんぱんに出てくる。記述の大半は非公開で、黒塗りにされているが、断片的に読みとれる文面をつないでいくと、核を使った終末戦争のことだと分かる。

     *

 米国で最初に核作戦の実行部隊をつくったのは空軍だった。戦時に核を使うかどうかの最終決定権は大統領がもっている。だが、ホワイトハウスが作戦計画に関心を示さない間に空軍は攻撃目標を広げ、原水爆の量産を急がせた。
 ばらばらだった空軍や海軍の作戦を束ねて、六〇年に「単一統合作戦計画」が作られた。英語の頭文字をとった表記が、SIOP(サイオップ)である。
 「最も秘密の資料で、異常に複雑で、まるで不思議の国の話」とも評されるSIOPは冷戦後、どう書き換えられたのか。八〇年代初めに「アメリカの核戦争秘密シナリオ」と題する著書を出した米国の核問題研究者、ウィリアム・アーキンさん(四四)を訪ねた。
 七年前からワシントンを離れ、カナダ国境に近いバーモント州の田園風景に囲まれて思索の日々を送っている。
 「私が興味をもっているのは核配備の実体です。どこに基地があり、指揮官がいて、何のために核兵器が配備されているか。実体を明らかにして、核政策を広く論議できるようにする。それが政策を変えるきっかけになる」
 豊富な軍関係の情報に裏付けられた説明に耳を傾けた。
 SIOPは当初、共産圏諸国との全面戦争だけを想定していたが、その後、限定的な戦争まで適用できる柔軟な計画が生まれた。たとえば、ロシアに対しては現在、数例の主要攻撃パターンと六十五通りの限定攻撃がある。
 計画の柱は攻撃目標の選定だ。作業の中枢は米中部・ネブラスカ州のオファット空軍基地におかれた。目標は核基地、通常戦力の基地、指揮・通信施設、軍需産業ごとに決められる。隣り合わせに通信施設と工場があっても、それぞれに最低二発ずつ核弾頭が投下される計画だった。八五年当時、攻撃目標は一万六千カ所にのぼった。
 目標数は冷戦後、大幅に減った。現在は三千で、大半の軍需産業施設は対象からはずされ、東欧地域のリストも削除された。
 「冷戦時に比べ、たしかに核戦争の危険性は減った」と前置きした上で、アーキンさんはこう付け加えた。
 「でも、いまだに核保有国は過剰な核配備をしている。戦略軍司令部をはじめ核抑止を信じている人は、自らの権力を維持するために核の機密性を利用している」

     *

 秘密のシナリオにかかわった軍部の関係者は、冷戦後のSIOPをどう見ているのか。退役した将軍らに会った。
 六月、ワシントンの大聖堂で、退役した将軍らと宗教者の反核集会があった。呼びかけに賛同した一人、チャールズ・ホーナー退役空軍大将(六三)は「SIOPは米ソ全面戦争という設定で作られた。日本の核の傘も、それに巻き込まれる。冷戦時代の道具だったが、米国の新たな戦略はいまだにできていない」と批判した。 空軍でミサイル発射の士官だったブルース・ブレアさん(五二)は現在、退役軍人らでつくっている国防情報センターの所長を務める。
 ――核戦争計画でどういう役割をしていたのか。
 「目標を攻撃する役目で、五十基のミサイルを受け持った」
 ――三千カ所といわれる現在の攻撃目標は過剰だと思うか。
 「そのうちロシアに対しては計二千二百六十で、内訳は核基地千百、通常戦力の基地五百、指揮・通信施設百六十、軍需産業五百だ。ほとんど稼働していない工場も、まだ目標になっている。何千もの核弾頭を使う作戦は、ばかげている」
 ――攻撃目標の削減は難しいのか。
 「答えは簡単だ。ペンタゴン(国防総省)がアレルギーを起こすからだ」
 ――核戦争計画があるからこそ、核抑止は万全だという人もいるが。
 「計画は多くの兵器を調整するためだけのものだ。大規模な核戦争作戦には、なんら目的も、意味も、理論も、道徳もない。まともな軍人や政治家なら、抑止がこれほど度を超えた核戦争計画に頼っているとは思わないだろう」
 この夏前、米大統領選の共和党候補、ブッシュ・テキサス州知事は「核戦力のあり方を見直し、安全を保障しうる最小限の水準まで核兵器を減らす」という防衛政策を明らかにした。
 核弾頭の大幅な削減を主張するロシア提案と引き換えに、米国が進める本土ミサイル防衛(NMD)計画に譲歩を迫るのがねらいだとみられている。
 共和党内部では、核弾頭数は千まで削減可能だという意見もでている。共和党が政権をとれば、核戦争計画は大幅に書き換えられるとの観測が強い。
 SIOPについては、民主党系、共和党系のいずれの研究機関からも「冷戦時代の考えのままで、見直しが必要だ」という声が出ている。批判にどう答えるのか。国防総省に取材を申し込んだが、広報担当の返事は「国立ロスアラモス研究所で核データの機密漏れの問題が起こり、その対応に追われて時間がとれない」。

     *

 国防総省のかわりに、ワシントンの民間研究機関、「センチュリー財団」で核戦争計画を研究しているジェーン・ノランさん(三七)が「米国が核の攻撃目標を削減できないのは、対外的な問題ではなく、まったく国内的な理由だ」と事情を説明してくれた。
 「非常に危険なことは、ケネディ時代以降、カーター氏を除いて歴代大統領はだれも真剣にSIOPを考えようとしなかったことだ。軍部の説明はおざなりだし、聞く方も実際には起きないだろうと思っている。だから、核戦争の危機のとき、大統領はほとんど何も知らないまま核作戦の決断を迫られる。その状況は、冷戦後のいまもあまり変わらない」
 人類が終末に向かうかどうかの瀬戸際で、大統領に許された最終判断の時間は、三十分足らずだという。
 冷戦時、米国の核戦争計画に日本の基地が巻き込まれていたことを明らかにする報告書が昨夏、公表された。タイトルは「米国の核の傘の下の日本」。
 筆者は、カリフォルニア州バークリーにある民間機関、ノーチラス研究所のハンス・クリステンセンさん(三九)。研究員になったのは二年前で、それまではデンマークの非政府組織でスカンディナビア半島を「核のない海」にするキャンペーンに取り組んでいた。
 北欧での核の海上配備状況を調べるため、米国の研究者と協力し、文献資料を探した。その中から、非核政策を掲げるデンマーク政府が米国と核持ち込みの密約を結んでいたことを示唆する公文書を次々に発掘した。「非核三原則の一方で米国と核密約を交わしている日本は、デンマークの事情とよく似ている」という。
 研究所では八四年ごろから、太平洋軍のコマンド・ヒストリーの情報公開を求めた。これまでに、冷戦時代を中心に三十年近い資料を収集ずみだ。
 それらを読み解くうちに、核戦争計画に組み込まれた日本の姿が浮かび上がってきた。
 ▽沖縄の返還後も数年間、米軍基地は核の臨戦態勢を維持していた。
 ▽六七年、東京・府中空軍基地内に核作戦のための連絡事務所が設けられた。
 ▽横田や嘉手納基地を拠点にした特別の航空機は、核の発射命令を潜水艦や空母に伝える役割を担った。
 クリステンセンさんは「米国の公文書を見れば、冷戦時代に日本の米軍基地に核兵器が貯蔵されていたのは明らかで、寄港する艦船にも搭載されていた。でも今日の問題は、核の配備ではない。米国の核戦争計画の中で日本の基地がいまも指揮命令系統の一部になっていることだ」と話している。
 コマンド・ヒストリーを克明に読むと、もうひとつの核戦争計画の存在に気づく。「赤の統合戦略攻撃計画」という英語の頭文字をとって、RISOP(ライソップ)と呼ばれる。
 SIOPに対抗して、ロシアならどのような核戦争プランを練るか。それを米軍側が想定した計画だ。 核攻撃の目標とみられるのは三十五カ国。米国の核の傘の下にいる日本は、韓国やフィリピンとともに、いまも標的になっている。
 (「核」取材班・中川正美、矢野英基)
 
 <単一統合作戦計画=SIOP(Single Integrated Operational Plan)> 旧ソ連の攻撃を抑止するのが目的だが、その抑止に失敗した場合、相手の核攻撃に先んじて核基地などを破壊し、米国の損害を減らすのがねらいとされる。多数の核兵器を敏速に配備する手順を示した最初の計画は1960年につくられ、その後、攻撃目標の変更や政策的な見直しが度々行われている。攻撃目標数は冷戦後、大幅に削減され、95年で2500カ所になった。ここ数年は増加に転じ、現在は3000カ所。作戦計画は戦略空軍が担当していたが、92年から潜水艦、爆撃機、ミサイルを統合した戦略軍司令部に代わった。政策的な見直しは大統領の指示を受けて行われる。
 
 <赤の統合戦略攻撃計画=RISOP(Red Integrated Strategic Offen
sive Plan)> コンピューター・シミュレーションでSIOPの効果を評価する手段として使われる。


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これは不発弾 こっちが食糧 黄色は「注意」 ラジオで警告 

【ワシントン30日=梅原季哉】
「アフガニスタンの皆さん、ご注意下さい。我々が落としている黄色い四角の堤は食糧ですが、黄色い缶の方は爆弾です」
ーー対アフガン空爆と並行し食糧投下作戦を続けている米軍が、上空を飛ぶ電子作戦機からのラジオ放送で、こんな警告を流し始めた。

米軍は「クラスター(集束)爆弾」を使っている。その表面が黄色に塗られているため、同じように目立つ黄色の食糧パックと勘違いした住民が、、、

2001年11月1日 朝日新聞記事より抜粋


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9条は日本が世界にさきがけ、国連に一部主権の移譲を宣言するはずのものだった。しかし、マッカーサーの米大統領選予備選での敗北と、朝鮮戦争など東西対立激化により集団安全保障体制は実現されなかった。この結果、9条をめぐる理想(一切の戦力を放棄する平和主義)と現実(自衛の戦力を保持し、米軍駐留を求める現実主義)の対立が生まれた、というのが加藤の見立てだ。

書評 「9条入門」加藤典洋・著 評者 綿野恵太 信濃毎日新聞 19年6月23日


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つまり、マルクスはマルクス主義者ではなかったと?
「その通りです。彼はマルクス主義政党が主張してきたような、どんな問題にも解答をもたらした思想家ではなかった。資本論もすべての経済問題を解決する書物ではありません」
ゲラルト・フーブマン博士はそう強調した。世界でもっとも権威があるマルクス・エンゲルス全集(MEGA)を刊行する財団の事務局長である、、、

2019年11月24日 朝日新聞 「日曜に想う」 大野博人
壁崩壊30年 マルクス未完の問い  その冒頭より


===

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれくらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ

https://bit.ly/3vDMFlt

共産党が加わる連合政権しかない 文科省元事務次官 前川喜平さんの応援演説

2021-10-23 00:23:29 | 転載と私見
❶共産党が加わる連合政権しかない
文科省元事務次官 前川喜平さんの応援演説
2021年10月22日
 20日、日本共産党の池内さおり東京12区・比例候補の応援に駆け付けた、文科省元事務次官の前川喜平氏の訴えを紹介します。

❷ 自公政権か、共通政策を持つ野党4党の政権か、その政権選択が迫られるのが今回の選挙です。政権交代する受け皿がちゃんとできている。この選挙は政権を交代させられるチャンスなんです。

❸ なぜ文科省の役人だった私が共産党の応援に来るのか。それは今の政権があまりにも腐っているからです。このままにしておけないと確信しているからです。

❹ 今回共産党が政権交代、連合政権をつくろうと訴えている。現役時代は共産党とたたかっていました。しかしこの政権をかえるためには、共産党が加わった連合政権しかあり得ない。

❺ 野党共通政策は自公政権にはできないことばかり。脱原発の姿勢もはっきりしています。気候危機の下、脱炭素も待ったなし。自公政権ではそれができない。大企業と富裕層のための政権だからです。

❻ 憲法違反の安保法制をつくった安倍元首相に牛耳られているのが今の自公政権です。集団的自衛権の下で米国と一緒に戦争する国にしてはいけない。核保有国との橋渡しをするのであれば、核は悪だという側に立たなければならない。

❼ この選挙は憲法を守り国民の命を守る政治か、憲法をないがしろにして国民を無視する政治かの選択です。池内さおりさんに投票することは、国民や平和のために尽くす政治を行う政府をつくることです。

【私見】
私は前川喜平さんを尊敬している。冷静で公正な価値判断。おしよせる誹謗や中傷にもくじけず、いつもおだやかさを保持して、つぎの展開を見晴るかす。このような官僚こそ日本の明治以来の官僚制の欠陥を根本から自己批判改造する独立精神をもつ最良の知識人のひとりである。

【色平哲郎氏のご紹介】「南京大虐殺」に詳細資料 独外交官の報告発見 旧東公文書館「身の毛もよだつ」

2021-10-21 12:58:20 | 転載
過酷な出稼ぎに反発 比・タイ「死んで帰国も」 上田で懇談会 SOS外国人

信濃毎日新聞 1991年10月26日

タイやフィリピンで日本から帰国した女性に対するソシアルケースワーカーとして働いている女性ら3人が25日上田市を訪れ、日本人と結婚した市内のフィリピン人女性4人と懇談した。福島県でのフィリピン人女性ダンサー死亡事件などに論議が集中。ケースワーカーたちは「日本から死んで帰ってくる女性はほかにもいる。過酷な出稼ぎを通じ日本への反発が強まっている」と報告した。


上田カトリック教会で開いた懇談会は、長野市や上田市の主婦らの市民グループ「アジアの花ヨメを考える会・ながの」が呼び掛けた。フィリピン人のケースワーカー、ルビー・ジャーデニルさん(31)と国立フィリピン大学大学院生で現地でディスクジョッキーを担当している穴田久美子さん(31)=北海道出身、タイ人のケースワーカー、パンニー・アスワポンチョトさん(38)が出席した。

ルビーさんは自分の活動経験から「日本から女性が帰国する理由の第一は精神的な不安など、、、死亡しての帰国」と報告。穴田さんらによると、出稼ぎのフィリピン人女性が事故や病気で死亡しても、日本ではあまり問題にされていないようだという。

福島県のダンサー死亡事件では、現地の新聞などを手に議論。ルビーさんは「フィリピン国内では、経済大国の日本に黙っていたが、もう我慢できないという気持ちが強くなっている」と指摘。「娘を日本に送った家族の不安を知ってほしい」と呼び掛けた。

穴田さんが、ダンサーの家族から提供してもらった遺体の写真を前に、女性たちはショックを受けた表情で「フィリピンだけでなくアジア全体の問題」と話していた。日本での結婚生活では、文化や習慣の違いによるすれ違い、差別の悩を訴える人が目立った。「あいさつしても返事をしてもらえないことが多い」という女性もいた。

参加者は、日本に住む外国人女性たちのネットワークづくりを強調。パンニーさんは「タイの女性は英語を話せない人が多く孤立している。危険に陥ることも多い」と指摘。
「身を守るため、法律や制度についての情報交換が必要」と交流を呼び掛けた。

「考える会」は27日、同教会で外国人女性と家族たちの交流会を開き、ネットワークづくりを支援していく。


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「南京大虐殺」に詳細資料 独外交官の報告発見 旧東公文書館「身の毛もよだつ」

【ボン17日=共同】昭和12年(1937年)12月13日に旧日本軍が中国・南京に入城した際に起きたいわゆる「南京大虐殺事件」に関するドイツ外交官の現地からの
詳細な報告文書が旧東ドイツ国立中央公文書館(現在、ドイツ連邦公文書館ポツダム支所)に保存されていることが分かり、このほどそのコピーを入手した。

文書は当時、南京にいたドイツ人やその他の外国人が直接見聞した事実に基づいて、旧日本軍の行動を「グロイエルターテン(Greueltaten、残虐行為)(38年1月15日報告)と表現、日本兵が市内で多数の無抵抗の市民を殺りくし、女性に対する暴行や「略奪の限りを尽くしていた」などと伝えている。

当時のドイツは日本と防共協定(36年)を結んでいた。しかし、現地のドイツ外交官は、中国での旧日本軍の行動は反発を買い、「ドイツの政策目標である共産主義の拡大防止に明白に対立する」(37年12月24日付)と厳しく批判していたことも明らかになった。

共同通信が入手した文書は同中央公文書館に保存される「在中国ドイツ大使館文書」のうち「日中紛争、1937年12月から1938年12月まで」のタイトルでまとめられた部分。タイプ用紙にして約190枚。

南京大虐殺関連の報告には主として、ドイツ大使館南京分館のローゼン政務書記官の署名がつけられ、東京裁判でも証言した米国聖公会のマギー牧師が撮影した記録映画の
各シーンごとの詳細な記録も含まれている。

神父から提供を受け、本省に送ったフィルム(現在、行方不明)に添付した報告の中で、同書記官は「身の毛もよだつドキュメント。(ヒトラー)総統もぜひ見てほしい」と述べている。

南京大虐殺の犠牲者の総数について具体的な言及はないが、ローゼン書記官は「郊外の下関港には大量虐殺に由来する約3万の死体が流れ着いた」(38年3月4日付)と報告している。


「港には3万の処刑死体が漂着」

【ボン17日=共同】旧東ドイツ国立中央公文書館で発見された「在中国ドイツ大使館文書」の要旨は次の通り。
(特記しない限り、ドイツ大使館南京分館ローゼン書記官からベルリンのドイツ大使館あて)

・南京情勢に関するロイター通信スミス記者の講演(38年1月1日付、漢口発ドイツ情報局あて)

37年12月9日 初めて遠くから大砲の音。

12日 中国軍1個師団が市内に入ったが、統制もとれないまま北へ逃亡しているようだ。夕方、市内南部から全面撤退開始。約千人の残留部隊も真夜中までに完全にせん滅された。北門前には1メートルほどの高さになった兵士と民間人の死体がある。私の推計では千人ほどか。

13日 前夜、南門での戦闘で約千人の中国人が死亡したもよう。未明になり、中国兵と民間人が略奪を始めた。

14日 昼ごろから日本兵は部隊所属章を外して略奪を始めた。

15日 略奪が続き、多くの中国人女性、少女が自宅から連れ去られた。日本軍が広場で中国人数千人を縛り上げ、射殺するため小人数のグループに分けた。中国人はひざまかされ、後頭部に銃弾を1発撃ち込まれる。こうして殺された人を100人ほど目撃した。

・日本軍の残虐行為と南京情勢(1月15日付)

一、南京市内は日本軍の略奪で廃虚と化した。けだもののような暴行の例は数百件も反論の余地なく挙げることができる。

一、ドイツ大使館の事務課でさえ、給仕が銃を突き付けられて、女性を差し出せと脅迫された。大使の私邸までも、女性を渡せと侵入してきた。

・南京の変化(1月20日付)

一、安全区国際委員会は3日間の停戦などを日中両国に提案したが、蒋介石に拒否された。日本軍の近藤海軍少将は、英海軍のホールト提督に対し、南京の下流の中洲には
3万人の中国兵がいて「掃討」しなければならないと認めた。これは機関銃の一斉射撃や、燃料をかけて焼き殺すことを意味する。

・日本軍の残虐行為の映像記録(2月10日付)

一、米国聖公会のジョン・マギー牧師は日本軍の行為を撮影、これは日本軍の残虐行為を雄弁に物語っている。同封した英文の解説は、映画同様、身の毛もよだつドキュメントであり、総統にもぜひ見てほしい。

・38年2、3月の南京の状況(3月4日付)

一、2月および3月初めに南京とその周辺の状況は一応安定した。残虐行為は数の上では減少したが、質の面では相変わらずだ。

一、紅卍字会が大量の死体の埋葬を少しずつ進めている。郊外の下関港には大量処刑された約3万体の死体が流れ着いており、紅卍字会は毎日500から600体を共同墓地に埋葬している。

【朝日新聞 1990年12月18日掲載】


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過酷な出稼ぎに反発 比・タイ「死んで帰国も」 上田で懇談会 SOS外国人

信濃毎日新聞 1991年10月26日

タイやフィリピンで日本から帰国した女性に対するソシアルケースワーカーとして働いている女性ら3人が25日上田市を訪れ、日本人と結婚した市内のフィリピン人女性4人と懇談した。福島県でのフィリピン人女性ダンサー死亡事件などに論議が集中。ケースワーカーたちは「日本から死んで帰ってくる女性はほかにもいる。過酷な出稼ぎを通じ日本への反発が強まっている」と報告した。


上田カトリック教会で開いた懇談会は、長野市や上田市の主婦らの市民グループ「アジアの花ヨメを考える会・ながの」が呼び掛けた。フィリピン人のケースワーカー、ルビー・ジャーデニルさん(31)と国立フィリピン大学大学院生で現地でディスクジョッキーを担当している穴田久美子さん(31)=北海道出身、タイ人のケースワーカー、パンニー・アスワポンチョトさん(38)が出席した。

ルビーさんは自分の活動経験から「日本から女性が帰国する理由の第一は精神的な不安など。次いで死亡しての帰国」と報告。穴田さんらによると、出稼ぎのフィリピン人女性が事故や病気で死亡しても、日本ではあまり問題にされていないようだという。

福島県のダンサー死亡事件では、現地の新聞などを手に議論。
ルビーさんは「フィリピン国内では、経済大国の日本に黙っていたが、もう我慢できないという気持ちが強くなっている」と指摘。「娘を日本に送った家族の不安を知ってほしい」と呼び掛けた。

穴田さんが、ダンサーの家族から提供してもらった遺体の写真を前に、女性たちはショックを受けた表情で「フィリピンだけでなくアジア全体の問題」と話していた。

日本での結婚生活では、文化や習慣の違いによるすれ違い、差別の悩みを訴える人が目立った。「あいさつしても返事をしてもらえないことが多い」という女性もいた。

参加者は、日本に住む外国人女性たちのネットワークづくりを強調。パンニーさんは「タイの女性は英語を話せない人が多く孤立している。危険に陥ることも多い」と指摘。
「身を守るため、法律や制度についての情報交換が必要」と交流を呼び掛けた。

「考える会」は27日、同教会で外国人女性と家族たちの交流会を開き、ネットワークづくりを支援していく。


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執筆記者から昨夜、以下に返信

「懐かしい記事、わざわざ報告いただきありがとうございます!」

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GHQ 日本国民向け「再教育」映画 佐久総合病院 題材に

徳島市でフィルム発見 「農村民主化」に注目 信濃毎日新聞 2000年8月17日

写真キャプション=佐久総合病院を題材にしたGHQ関連映画をビデオで見る若月俊一名誉総長


戦後、日本の民主化を進めた連合国軍総司令部(GHQ)が、佐久総合病院(南佐久郡臼田町)の農村民主化運動に注目し、日本国民向けの「再教育」映画の題材としていたことが
16日までに分かった。映画フィルムは他の再教育フィルムと一緒に徳島県で見つかった。歴史専門家は「当時の県内の農村風景を伝えるだけでなく、民主化運動の一端と、GHQとのかかわりを示す貴重な映像資料」と注目している。


佐久総合病院は戦後、講話や演劇を通じて衛生思想の普及に務めたり、病気の早期発見に力を入れようと出張診療を始めるなど、農村の民主化に取り組んだ。

今回見つかったフィルムや関係資料によると、同病院の活動は「腰のまがる話」という題で、「封建的因習にとらわれた農村婦人の解放を描いたもの」という説明が付いており、1949(昭和24)年の完成となっている。

前半は「農村の女性はなぜ腰が曲がってしまうのか」という会話で、女性は厳しい農作業やお辞儀ばかりしているから、などと理由が語られる。後半は病気の子供をお祈りで治そうとするシーンや、子供を抱え同病院へ駆け込んだ母親に対し、医師が科学的治療の大切さを諭すシーンなどが映っている。

16ミリのモノクロで、上映時間は20分。八ヶ岳や当時の病院の正門も映っており、南佐久郡内のロケ地でエキストラを多数使った可能性もあるという。

昭和20年代前半は、GHQの民主化路線に沿った映画が国内の映画会社などによって多数作られた。全国に一時広く配布され、学校などで巡回上映された。

今回のフィルムは徳島市の県立文書館で見つかった。内容を調べた地元の放送局によると、確認したGHQ関連映画は約200本。ほとんど海外から持ち込まれたもので、長野県関連のテーマは同病院だけという。

「腰のまがる話」のフィルムをビデオで見た当時の院長で現名誉総長の若月俊一さん(90)は「映画制作のいきさつや様子はよく覚えていない」とした上で、「GHQとは農村を民主化する考えは同じだと思って接していた。来院した関係者と意気投合したこともある。当時病院で行っていた非科学的な治療法の排除など運動をよく調べていたのではないか」と振り返る。

新津新生・県立歴史館専門主事は「GHQの意向で県内の農村民主化運動が映画化までされていたとすれば画期的なこと。フィルムの発見も貴重だ。当時の県内農村の様子が映像で残っているだけでも珍しい」と話している。


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自分で何とかする―。いわゆる「エリート」として第一線で働いてきた自負。「最終的には生活保護(公助)という仕組みがある」と、時の宰相が唱えた際に併せて強調した「自助」の大切さ。それが、生活保護という選択から遠ざけた。
政治家や行政にこの感覚は伝わりにくいかもしれないが、生活保護の申請時に行政が家族に援助できないかどうか確認することへの抵抗感は相当に強い。先の年末年始、東京の支援団体が申請を拒む困窮者128人に理由を尋ねると、34%がこれを挙げた。安全網は十分に機能していない。
「政治は一番弱いところに届いていない」
医療のセーフティーネットもほころびを見せる。病院代を払えない人の受け皿となっている制度に「無料低額診療事業」がある。医療団体のまとめによると、昨年度、医療機関に駆け込んだ人数はその前の年度よりも増加した。ニーズはある。
だがこれは全ての医療機関が導入しているわけではないという点で欠陥がある。もう一つの大きな問題は、原則、薬代は自己負担ということだ。

https://bit.ly/3nuhFkn


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「村で病気とたたかう」1971 から10ヵ所、抜き書き

24ページ
村の中では、今度の戦争における日本の犯罪的役割ということの反省はなかった。負けたのだから仕方がないと、ひたすら「与えられた」民主主義をまもり、あとからあとから出てくるGHQの方針に従って、それを利用し、うまく生きてゆけばいいとする、農村の保守的、利己的な性格がにじみ出ているように思えた。近代に対する目ざめはなかった。このようななかで、農地改革が施行され、農民組合や労働組合の結成が行なわれたのである。私は、これらが形の上で行われても、実際にそのもとに近代的な民主主義的精神の理解がなかったということが、これからあとのいろいろな社会情勢のなりゆきに、しこりを残した、
ーー例えばふたたびファシズムの危険にさらされるもとになったのではないかと考えている。


96
このような社会的分析が日本外科学会でなされたのは恐らくはじめてのことであろう。

107
皮肉なことに、「大東亜戦争」を指導した東条首相と小泉厚相が、もっとも熱心に農村医療と衛生を説いた。しかし、これは農民を愛してではなく、農民を戦争に駆りたてるためであった。

149
(宮沢賢治)先生が劇をやれとおっしゃったのは、ナマのリクツをふりまわすな、ということではなかったか。

157
人間の場合は、自分で書きこむ健康手帳がぜひ必要だということになった。

169
おら方は佐久病院があるんでトクしてる。

180
無医村的環境に苦しんでいるK村の方がむしろ進んだ考えをもっているのである、、、オラの方の村は佐久病院があってうまくやってるからいいんだ。

182
ある種の極端な人たちは、きびしく批判する。それは村民をあまやかし、眠らせ、今日の体制の下請けをやりながら、その矛盾を隠蔽し、いろいろなことがうまくいくかのような幻想を大衆に与える、もっとも悪質な役割を果たしているのだと。

219
この方策はすでに、あの「大東亜戦争」最中にも一度、東条首相や小泉厚生大臣によってとられたことがある。

229
私どもの農協厚生連病院は、かつての「組合病院」であり、今から半世紀近くも前、昭和の初年、今日の農協の前身である産業組合の諸先輩による農村医療組合運動の中から自主的に設立されたものである。当時の無医村的環境と、高い医療費(当時はまだ国民健康保険ができていなかった)に苦しんでいた農民の窮状を打破すべく、農民自身が立上がってできたものである。かくて「組合病院」が全国的にでき、またそのような運動の中から今日の国民健康保険制度自身も誕生したという歴史的事実を忘れてはなるまい。
このように、農民の生活に結びついた重要な問題は、国がとりあげないからといって放っておくわけにはいかない。いや、農民の問題は農民自身が農民の組織の力によって解決しようとすることこそ、基本的姿勢というべきではあるまいか。


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ーー電気の導入で12時間2交代の深夜労働、交代番が病欠すると、36時間ぶっとおしの労働などで激しく消耗した紡績女工の実情を動態的に把握したのが石原修の「女工と結核」(1912)であった。それによると、毎年20万人ほどの女子労働者が周旋屋などによって紡績工場に送りこまれるが前述のような労働条件の下で罹患、死亡、転職などで消耗してしまい12万ほどが消息不明となり、8万ほどが帰村するが、帰村の途中で息を引き取るのが「ああ野麦峠」である。映画では、やっと生まれ故郷を眺めることのできる峠の「お助け小屋」までたどり着いたところで大竹しのぶが息を引き取る悲劇的なシーンとして描かれている。その8万程の帰村者のうち、1万数千人は何かしらの病気持ちで3千から4千は結核に罹患しており、結核のなかった農村での感染源となっているという実態調査である。
石原はこの仕事で農商務省の職を追われ、後に大阪府立医大(後の阪大医学部)の衛生学教授となるが、1933年、滝川事件の年に文官分限令によって阪大も追われることになるーー

野村拓「健康とは、病気とは、そして社会政策とは」 大阪保険医雑誌 21年10月号



ーー寄宿ということは一つの拘禁制を含んでいる、意思の束縛を含んでいる、意思の束縛を受けやすいという事柄を含んでいるかと思われます、、、

女工の出入りは頻繁でございますから、1つの寝具は1ヵ年に6人から7人のお客様をいただくことになります。
そうして相手方の変わるたびごとに日光消毒でもするかといえば、決してそういうことはしませぬ。それでございますから、6、7人の中に不幸にも伝染病、ことに結核のあったときには、後に寝るお客様に皆伝染することになろうと思います、、、

まず全国で20万人くらいは毎年工場に出稼ぎをするように思います。まあ20万人として勘定しますれば、そのうち12万人は出たきり帰ってこない。そうして残りの8万人だけは、まず郷里に帰ってくるということになっております、、、

ついに3ヶ月ないし6ヶ月のあいだに第一に来た工場を去ります。あきらめて国に帰ったものは幸福でありますが、せっかく苦心して郷里を出たのに目的を達しなくては郷里に帰るということは気はずかしい、、、

それからしてだんだん2、3ヵ所の工場を歩いているうちに身体も続かなくなる、工場の仕事は嫌になる。ついには女工の気のきいたものは酌婦になるし、気の利かぬものは貧民窟の私娼になってしまうというようなことがはなはだ多いのでございます。

また彼ら女工の国に帰る者の状況を申しますると、国に帰りますもの6人または7人のうち1人はかならず疾病にして重い病気で帰ってくる。まず8万の中で1万3千余人はありましょう。疾病たるのゆえをもって国に帰ります。1万3千人の中の4分の1、3千人といふものは皆結核にかかっております、、、そうしてこれらの人々の故郷に帰りまして、自分の一家はもちろん近隣に向って結核をふりまいております、、、

ある田舎の方面で、男女14、5歳になると京阪方面に職工に出かける、皆2年もたたずに帰ってくる、いずれも病気で帰ってくるのであるが、どういう病気かと問いただしてみると結核である。衛生の何事を知らぬ田舎のことであるから、ついに四方八方に伝染させたのである、、、

千人中10・4人という者は、工場生活のために国へ帰ってから死んだ者と見てよかろうと思います。それですから、工場在籍中の死亡率8人をこれに加えたもの、すなわち18人は女工の死亡率の最低限と思われます、、、

工業は見様によっては白昼人を殺しているという事実があらわれている。しかるにその責任を問う者もない、さほど世間の人が重大とも何とも思っておりませぬ。実に異様の感がおこりますー

油断は大敗のもと❶【広原盛明のつれづれ日記】転載❷「枝野幸男と山本太郎」拙稿

2021-10-21 11:11:02 | 社会・政治思想・歴史
構成
第一部【広原盛明のつれづれ日記】
第二部【枝野幸男と山本太郎】
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【広原盛明のつれづれ日記】
2021-10-16
立憲民主党と共産党が奇妙な取り引き(?)、京都は〝魑魅魍魎〟の世界なのか、岸田内閣と野党共闘(その2)
国会が10月14日に解散され、衆院選告示が19日と間近に迫った。自民党は11日、小選挙区と比例区の1次公認295人を発表し、残る5選挙区でも候補者調整の目途をほぼつけたとされる。野党共闘の方は立憲民主党と共産党の選挙協力態勢が固まり、競合していた選挙区で立憲民主党は3小選挙区、共産党は22小選挙区で候補予定者を取り下げた。この結果、全国289の小選挙区のうち、立憲、共産、国民、社民、れいわの5党の候補者が一本化される選挙区は200以上になる見通しとなった(朝日10月14日)。



ところが...である。京都では立憲民主党幹部からの共産党との共闘を否定する発言が相次いでいる。立憲民主党京都府連は10月9日、役員会と常任幹事会を開き、公認候補を擁立していない京都の1区、2区、4区についての対応を協議した。その結果、共産党の穀田国対委員長が立候補を予定している1区では(あくまでも)独自候補の擁立を追求し、その一方国民民主党が前原氏を擁立する2区と、無所属の北神氏が立候補予定の4区については、両氏がいずれも連合の推薦候補であることから独自候補を立てないという方針を表明した。党政調会長の要職にありかつ京都府連会長も務める泉氏は、終了後の記者会見において共産党から協議の申し入れのあった共闘については、「京都は自民、共産両党とは議席を争った地。これまでも非自民・非共産の立場で支持されてきた」と説明し、「『野党統一候補』という考えは取らないし、共産との選挙協力はない」と改めて強調した(毎日10月10日)。



また、京都新聞は10月12日、福山立憲民主党幹事長および田中京都府連幹事長の衆院選に関するインタビュー記事を掲載し、両氏が共産党との選挙協力を明確に否定したことを紹介している。

【福山幹事長】

 ―共産党とは「限定的な閣外協力」で合意したが、京都では共闘しない。福山幹事長、泉健太政調会長の地元で共闘しないことを有権者にどう説明するか。

「私も共産党と20年以上、選挙を含めて争っている。一方、全国的には自公を倒すために共産を含めて他の野党と選挙区調整をして戦う機運がすごく高まっている。今回は『市民連合』が仲介した常識的な政策を実現する限定的な閣外からの協力であり、日米安保や天皇制、自衛隊の存在では以前から変わらない距離で共産党と向き合う」

―京都1区は独自候補の擁立をまだ検討するのか。

「ぎりぎりまで府連の努力を見守りたい。1区は(自民党の)伊吹さんが議席を守ってきた。候補者を立てるのならしっかりとした候補者をという思いも泉府連会長にはあるようだ」

―京都で、共産党とは1、3、6区で「すみ分け」しているようにも見える。

「京都で話し合いの場があるわけでもなく我々は関知していない。すみ分けしているつもりは全くない」

【田中府連幹事長】

 「京都3区と5区、6区の3人はいずれも現職(比例復活含む)であり、必勝を期す。現在空白の1区は候補者を見つけられるよう最後まで努力したい。2、4区は独自候補の擁立は見送るが、近畿ブロックでの当選者を増やすため、街宣活動を強化して比例票を伸ばす」

 「連携を重視するのは、党本部が選挙協力で覚書を結んだ国民民主党だ。2区は国民現職、4区には無所属元職とかって共に活動した仲間がいる。信頼関係を維持したい。共産党とは地方選挙で対立してきた過去の経緯から京都府内では選挙協力できない」



 驚くのは、福山幹事長と泉政調会長がいずれも共産党と選挙協力を結んだ立憲民主党の幹部(当事者)でありながら、京都ではこれまで共産党と選挙戦を戦ってきたという理由にならない理由で「共闘しない」「選挙協力しない」と言い切っていることである。こんな(屁)理屈が全国に適用することになると、野党各党はこれまで互いに選挙戦を激しく戦ってきたのだから、野党共闘や選挙協力などは永久にできないことになる。要するに、福山幹事長も泉政調会長も田中府連幹事長も、政党としての政策協議などはそっちのけで、「共産党とは死んでも一緒にやらない」と言っているだけのことなのである。



 ところが、さらに驚くべきことが起こった。共産党京都府委員会は10月14日記者会見を開き、渡辺委員長が立憲民主党府連に対し1区で穀田国対委員長を野党の統一候補にすることを前提に、立憲前職がいる3区と6区は自主投票とし、共産党が候補者擁立を見送る方針を明らかにしたのである。共産党は過去の衆院選では全6選挙区に候補者を擁立してきたにもかかわらず、今回候補者擁立を見送る理由として渡辺委員長が挙げたのは、「中央では共通政策・政権合意・選挙協力という3つの合意が成立した意味は大きい。政権交代のために全力を尽くす」、「その代わり3区、6区については、比例での大幅得票増を狙う」との説明だった(毎日・京都10月15日)。



 6区の山井氏はともかく、3区の泉氏がおよそ野党共闘の対象たり得ない人物であることは、今回の立憲府連会長としての行動をみれば即座にわかることだ。それがあろうことか共産党が候補者擁立を見送るというのだから、呆れてものが言えない。京都新聞はこの事態を「実質的には京都3区と6区で立憲民主党の前職を応援することになる」と書いている(10月15日)。



かくいう私は京都3区の有権者である。2016年衆院補選でも共産党は全国での野党共闘を推進するためと称して京都3区で候補者を擁立せず、泉氏を「革新統一候補」として応援するという間違いを犯した。「二度あることは三度ある」というが、今回の方針はこれまでとは比較にならないほど(悪)影響が大きい。前回の衆院補選では、こんな有権者を馬鹿にした選挙には行かないとばかり、私の周辺では大量の棄権者が続出した。私自身も選挙権を持って以来、初めて棄権したのがこの選挙だった。



京都3区の有権者は猛烈に怒っている。泉氏に投票するぐらいなら死んだ方がましだと本気で思っている有権者が数多くいるのである。共産党は有権者を馬鹿にしてはいけない。渡辺委員長が候補者擁立を取り下げる代わりに比例の大幅得票増を狙うと言ったらしいが、こんな計算がどうしてできるのか不思議でならない。第一野党共闘の支持者が投票に行かないのだから、共産党の比例票が増えるわけがないのである。



こんなことは考えたくないが、立憲民主党が京都1区に擁立できる候補者が見つからないのを見越して、共産党が3区と6区の候補者を降ろしたのだとしたら、これは「密約」以外の何物でもないことになる。これでは、京都はまるで〝魑魅魍魎〟の世界ではないか。市民と野党共闘の政策を踏みにじり、理由にもならない理由で共産党との選挙協力を拒否してきた福山幹事長や泉政調会長を応援することは、野党共闘の大義を否定することになる。共産党は遠からずして京都3区の有権者の厳しい審判を受けることになるだろう。(つづく)

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『枝野幸男と山本太郎』

【序】
 立憲民主党とれいわ新選組を比較、立民党は全国で多数の票を集めるだろう。だが、必要なのは投票率に多くの民意を結集することだ。投票率が低ければ自公政治は延長される。山本太郎は国民の貧しき人々の暮らしに寄せる目線の高さは同じ。元民主党官房長官枝野幸男氏の首相としてふさわしい脱皮に期待する。

【破】
 都知事選で立民は山本太郎氏に事前に働きかけた。立民にれいわは、❶消費税を下げる❷れいわ新選組の名称を残すことを要請。交渉の結果は❶消費税はさげない❷れいわの名は使わない。これで山本太郎氏は立民との交渉をあきらめた。
 市民連合の要請で4野党共産立民社民れいわは緊急政策で合意。山本氏は東京小選挙区から立候補を表明。枝野氏と立民で「不快」表明。比例区に回った。いま4野党とは、れいわが消え国民の名前と変わった。国民は自民に接近中。立憲民主党政権樹立をめざす政権では共産は閣外。
 山本太郎は俳優出身の政治家素人だった。小沢一郎氏のもとで薫陶をうけしだいに成長してきた。前回参院選では大阪や神奈川の応援に東奔西走。辰巳コータローの選挙カーに同乗しマイク応援を。枝野氏より政治的稚拙だが、枝野氏よりも人情に篤い。枝野氏は、押しが強いが山本太郎氏に比べて、庶民にはどうか?

【急】
 いかに枝野氏が在野政党にどんな対応をしても、自公政権に堂々と闘い、国民を奈落の底から救出する事業に一貫して取り組めば結論は変わる。要は魑魅魍魎の永田町で憲法精神の擁護者であるか否かだ。そこが貫徹できるなら枝野幸男氏を見直す。政治の世界は暗闇だ。2人の健闘を!

【永岡浩一さんからの通信】 2021年10月16日

2021-10-18 22:07:48 | 転載
文化放送ラジオ ロンドンブーツ1号2号田村淳のニュースクラブ(2021/10/16) 木村草太&寺原真希子 選択的夫婦別姓、同性婚を語る、人権問題として考える、これを否定するネトウヨの家制度を死守したいトンデモ理屈を論破する!




 永岡です、文化放送ラジオの、ロンドンブーツ1号2号田村淳のニュースクラブ、今週の気になるニュースは憲法学者の木村草太さん、弁護士の寺原真希子さんが出られました。タイムフリーで概略書きおこしします。砂山圭太郎さん、弁護士の島田さくらさんも同席でした。
 テーマは選択的夫婦別姓、ツイッターでアンケートを取ると極端な意見が出て、淳さんも叩かれたそうです。淳さん、中道のものが極端なものに叩かれたそうです。
 今週のニュースから、木村さん、寺原さんの気になったもの、選挙について、群馬県知事が法的措置というが、群馬の魅力がないというものの、県庁と知事は意味が異なり、訴訟には訴えようなし。木村さんも「県」は地域か自治体か考えるように教えている。問題提起は理解できて、地域を貶めるのは問題、差別で判決もあったが、個人、県庁ではなく、特定の地域を貶めるランキングは問題、木村さんも群馬を評価して、これは問題。淳さん、茨城は最下位を逆手に取ったものもある。そして子供の自殺、不登校過去最多は気になり、感染が怖く休むとどういう統計になるか、大学でも同様のものはあり、緊急事態のあと対面授業OKでも完全に収束ではなく、大学はオンラインできるが小学校はしんどく、うまいカテゴリーで記録を取って欲しい。島田さん、大人の不安が子供に伝わり、仕事はどうなるなど、大人がしんどいと子供もしんどい。大人みたいに、ワクチンで収束と子供は判断できないと説かれました。

 そして、選択的夫婦別姓、以前もこの番組で木村さん、寺原さん解説、東京地裁で同性婚の訴訟があり、裁判長が交代で原告の意見陳述をさせてくれて、同性婚の裁判も寺原さんされて、同性婚が認められず、パートナーがなくなり相手が大変だという例があり、原告は自分たちのためではなく、同性婚ができず次の世代にしんどい思いをさせたくないという観点から。木村さん、婚姻だと一緒に生活、納税、相続として家族として認められて、病院、学校で家族の扱いはどうなるか、家族として同性婚が認められないと社会生活に困難。
 寺原さん、裁判長が意見陳述に長時間聞いてもうなずくのは異例、女性で寺原さんと同世代の裁判官、そして憲法訴訟、裁判官の背中を押すのは原告の思い。木村さん、前の裁判長は原告の意見陳述を要らないと(夾雑物)と言う始末、原告の人権否定である。
 そして、選択的夫婦別姓、衆院選に向けて、国会議員が同性婚についてどう見ているかアンケート結果を載せたHPを寺原さんたち作られて、賛成の候補にエールを送って欲しい、メーター・フォー・マリッジ・フォー・オール(https://meter.marriageforall.jp/ )、立ち上げて10日なのに多くの国会議員・候補が意見をいい、反対から賛成になった候補もいる。木村さん、社会で差別されている人の意見を裁判所が聞くのは意味がある。寺原さん、同性婚テーマのHPだが、夫婦別姓も青野さんが同様のHPを立ち上げられている。淳さん、国会メーターの意義はあると説かれました。
 自民の総裁選、選挙でも夫婦別姓はテーマになり、国会で何十年論議されても国民は置き去りと寺原さん説かれて、木村さん、夫婦別姓で明治時代の伝統がなくなるというのは嘘、明治の伝統は日本国憲法にて家制度否定でなくなり、明治憲法だと家制度を前提、明治は強制的に夫の氏しか名乗れない、明治の夫婦同姓は女性も氏を名乗れるように、女性に配慮のもの。そして戦後は新しい家族を作るもの、今の氏は戦前と全く異なり、夫婦別姓は夫のものを引き継いだものではなく、新しい氏であり、入籍は間違い、新しい籍を作ったことになり、先祖伝来、昔からの氏などではない。
 淳さん、夫婦別姓に反対する人がどういうかと問われて、寺原さん、戦前からの惰性のもの、木村さん、明治の伝統は、お前はもう死んでいる。夫の氏にしても、夫のものを継いだのではなく、新しい氏。淳さん、雷に打たれたようなものだと説かれて、島田さん、夫婦別姓、氏を変えたくないのは男女同じなのに、オッサンがそれを維持したいと説かれました。
 岸田氏は夫婦別姓の議連にいたと説かれて、寺原さん、岸田氏は信念では賛成なのに日本会議に配慮して腰砕け、しかし96年に夫婦別姓の制度への布石が作られて、今の戸籍制度で夫婦別姓はOKになり、筆頭が男女どちらかだけで、夫婦同姓には無意味、旧姓も検索OK、通称使用の方がかえってお金がかかる。木村さん、岸田氏、話しを聴くというが、法律をまず読むように、聞くべきでないもの(=日本会議)の声を聞くなと説かれて、木村さん、明日の沖縄タイムスのコラムでこれを書かれるのです。
 選択的夫婦別姓を認めていないのは日本だけ、それで分断というのはおかしい、子供がかわいそうというのは、論理をすり替え、大人になると別の氏を選べるようになるべきと木村さん説かれて、寺原さん、今結婚できない家族があるのに、法律的に家族として認めるべき。木村さん、そういう子供のかわいそうという声を聞くべきとあり、リスナーの声は反対の意見に木村さん、寺原さん見事に論破されていました。寺原さん、家族の氏が違い成立するものだと説かれて、木村さん、子供を持ちだして親を批判するのは、子供の氏を守れというのは尊厳を否定する、別氏のものを差別するのは人権否定だと説かれて。淳さんも、選択が抜けていると言われて、木村さんも選択的夫婦同姓との見方もあると言われて、少数のために云々も人権否定だとも説かれて、賛成の方、婿養子の問題を語るもの、家制度が今もあるとの声があり、木村さん、1947年以降は明治の氏は否定されていると説かれました。以上、木村さん、寺原さんのお話でした。