【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

報道特集 コロナ検査と南米アマゾン環境破壊

2022-01-29 18:54:28 | 政治・文化・社会評論
【報道特集】2022年1月29日「コロナ検査と南米アマゾン環境破壊」


#コロナ感染症と種々の対応

 膳場さん、小生の長男もコロナ禍で自宅静養中です。だいぶ回復しつつあるようです。ゆっくり休みまた番組でお会いできることを待っております。今回は感染がはやいですね。

 抗原検査キットの不足は、検査キットが入ってこないことが原因。発熱外来の医師が患者にわびたり、他に委ねたり。クリニックの職員の言葉からやりきれない気持ちがとてもよく伝わってくる。

コロナ禍―医療疲弊―対応しない行政ー社会不安―社会問題―政治の劣化
構造的なものというわけでないが、一連の現象に疑問をもつ。この先に待つものをしっかりと見据え欺かれまい。


 抗原検査で陰性だがPCR検査で陽性。抗原検査が陰性でもそれが疾病に罹患していないことを証していない。専門家は半分ははずれている。経済を円滑化することで政府内でも意見がわかれていると専門家は言う。
安倍菅政権よりは、岸田政権はきっとしっかりとやってくれるだろう?!?

 検査が枯渇しつつある状況で、沖縄県では濃厚接触者の多い高齢者を守る検査を実施している。本土からもちこまれたコロナ禍。米軍基地から始まったオミクロン。露骨な差別をする日本国政府。それでもぎりぎりのラインで沖縄は医療現場も行政も最善を尽くしている。

#検査と感染症
皆川さん、日下部さん、金平さん。3人の鼎談は語りを聴いている私たちにとてもわかりやすく今なにが問題なのかを焦点化してくれている。

#南米アマゾン環境破壊の実態
「風の谷のナウシカ」を突然思い出した。環境破壊。超大国のはざまのナウシカの祖国。作者は日本を象徴していると書いているのをに20年後に読み直感と同じだった。環境破壊は現実問題。アマゾンの流域の民衆の健康を危惧する。私たちも。

乱開発、は南米アマゾンばかりではない。
別子銅山鉱毒事件、芦尾銅山鉱毒事件、水俣湾廃棄有機水銀鉱毒事件、カドミウム鉱毒事件、この日本国も莫大な儲けのために常識では考えられない環境破壊行為によって悲惨な「公害」事件が子どもや弱書、国民をどん底につきおとした。

#ムンドウルク族酋長のことば
「私たちがほしいのは金ではない。私たちは環境の保護だ」
先住民と文明人と比較すれば、資本主義利潤オンリーに毒されていない先住民に道理がある。

【色平哲郎氏のご紹介】 学者先生とは違う。今晩はどうしてもうちに泊まっていってくれんか

2022-01-29 17:10:31 | 転載
【色平哲郎氏のご紹介】 学者先生とは違う。今晩はどうしてもうちに泊まっていってくれんか


長崎に行ったときのことです。汽車が長崎駅に着くと、「宮本先生歓迎」という幟(のぼり)が立っている。ところが出迎えの人は、鳥打ち帽にヨレヨレの国民服を着た宮本先生が当の本人だと誰も気づかない。「宮本常一(つねいち)はワシじゃ」といっても、なかなか信用してもらえなかった。調査にいっても、はじめは都会からうすぎたないジジイがやってきたという顔をされる。ところが宮本さんと話しているうち、相手の目がランランと輝き、最後は必らず「あんたの話は本当のことをいっている。学者先生とは違う。今晩はどうしてもうちに泊まっていってくれんか」ということになる。宮本先生との旅はそんなことの連続でした。

民俗写真家・芳賀日出男   100歳を超えても活動している


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当時は農地解放問題で、多くの農民たちはいきり立っていた。学者たちのいう寄生地主の土地は解放されねばならぬ。大地主や不耕作地主の土地も解放すべきであろう。しかし気の毒であったのはわずかばかりの土地を持っていたのを、夫や子が戦争にいかねばならなくなって、近所の農家にあずけたのがそのままとりあげられてしまったという人たちであった。私が百姓たちからうけた相談にはそうしたものが多かった。そうした被害者すらみな悪徳者のように言われていた。

宮本常一


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自然は寂しい。しかし人の手が加わるとあたたかくなる。そのあたたかなものを求めて歩いてみよう。

宮本常一


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人生はより道や道草が大事じゃ。社会の落ちこぼれだけの大学院があったっていいじゃろ。

宮本常一


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或る日、渋沢(敬三)先生が拙宅においでになって、宮本常一君を東京に呼んで勉強させたいがどうであろうかとのお話があった。優秀な同君が上京して民俗学を専攻せられることは願ってもなかなか求められぬ機会であるので、私は双手をあげて賛成したものの、既に結婚せられて家庭をもっている同君が定職を辞して東京で民俗学を専攻する決心がつくであろうかと気になってしかたがなかった。私は、東京での生活は保証していただけるでしょうかと、渋沢先生にききたかったが、これだけはとうとう先生に申しあげなかった。

(近畿民俗学会会長)医学博士・沢田四郎作(1899-1971)


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大事なことは主流にならぬことだ。傍流でよく状況をみていくことだ。舞台で主役をつとめていると、多くのものを見落してしまう。その見落されたもののなかにこそ大切なものがある。それを見つけてゆくことだ。人の喜びを自分も本当に喜べるようになることだ。人がすぐれた仕事をしているとケチをつけるものも多いが、そういうことはどんな場合にもつつしまねばならぬ。
また人の邪魔をしてはいけない。自分がその場で必要を認められないときは黙ってしかも人の気にならないようにそこにいることだ。

渋沢敬三


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日本という国はいい国だよ。偉い人の目に届かぬところにも実に立派な人がいる。不平も言わず、自己主張もせず、冷静に世の中の情勢を見ながら、しかもちゃんと自分のゆくべき道を歩いている。

渋沢敬三


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すぐれた漁師の頭のなかには、軽く学位論文がとれるだけの知識が詰まっとるんやぜ。しばらく進藤さんに食いついてみいや。

宮本常一


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一漁民としてほんとうに一般からみれば、虫けら一疋にしかみられない時代に、民主主義の目的である、自由、平等、生命の尊厳(人権の尊重)を、われわれ漁民に身をもって教えてくだされたのも、忘れることのできない教訓であると、感銘しています。

進藤松司氏による追悼文   「渋沢敬三追悼記念号」1964年10月「漁業経済研究」


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銀行屋というものは、小学校の先生みたいなものです。いい仕事をしてだんだん成長した姿をみて、うれしく思うというのが、本当の銀行屋だと思いますね。えらくなるのは生徒です。先生じゃない。

渋沢敬三


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山村工作隊を組織して農村を日本革命の拠点にしようとした共産党も、弥生式農耕の渡来以来、本質的にほとんど不変だった農村を高度成長によって崩壊させた保守政権も、日本の農村を愛情をもって理解しようとはしなかった。これに対し宮本(常一)さんだけは農村に暮らす人びとのしん、日本のしんを愛情をもってみつづけた。

司馬遼太郎


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最初のアフリカ行の直前に、今西(錦司)先生と二人で御挨拶にうかがったときのこともなつかしく思い出される。「なによりもドルが必要だ。少し持ってゆき給え」とおっしゃって、やはりあの引き出しの中からドルの紙幣を取り出して餞別として下さったのである。日本霊長類学の誕生を憶うとき、また霊長類学の今日の発展を思うとき、渋沢(敬三)先生から受けた御恩はけっして忘れることができないのである。

伊谷純一郎


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部落史と芸能史と女性史は、日本民俗学があえて目をつぶって避けてきた三大テーマじゃ。これはそれをやってこなかったわし自身の自戒もこめていうんやが、この三つやらねば日本民俗学は学問としては本当は完成しない。部落問題でも離島問題でも一番大切なことは、地域に人間をつくることじゃ。

宮本常一


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いったい進歩というのは何であろうか。発展というのは何であろうか。失われるものがすべて不要であり、時代おくれのものであったのだろうか。進歩に対する迷信が退歩しつつあるものを進歩と誤解し、時にはそれが人間だけでなく生きとし生けるものを絶滅にさえ向かわしつつあるのではないかと思うことがある。

宮本常一


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1980年代、私が報道部にいた最初の17年間、視聴率という言葉を一度も聞くことはなかった。報道マンたちは、特ダネを抜いた、事件現場にいち早く駆けつけて他局を凌駕したなど、ニュースのことしか興味がなかった、、、しかし、、、テレビの地盤沈下が進む中で、目に見えるものは「数字」。「数字」にすがるしかなかった、、、テレビはこの時、完全に方向性を誤ってしまった。「理想」より「商取引」を大事にすることを明確にしてしまったのだ。外には、地域の信頼と信用が土台だなどと言い、内では「ジャーナリズムなどと青臭いことを言うな」と言い放つ、二枚舌を使い続け、、、天秤のバランスは大きく崩れてしまった。一度、「数字」の支配が貫徹すると、組織は雪崩を打ったように「数字」の妄信へと傾斜していく。グラフや表を経典のごとく持ち寄っては拝み、地域を、こともあろうにマーケットなどと言い始める。

阿武野勝彦 「さよならテレビ  ドキュメンタリーを撮るということ」


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宮本が特に興味を覚えたのは、本当はうまいはずの三味線をわざと下手くそに弾き、道行く人々の哀れみをかって金をめぐんでもらっている60過ぎの女乞食だった。宮本がその女乞食のあとをつけていくと、天王寺の境内にはいって行方をくらました。しばらくして出てきた姿を見て宮本は驚いた。すっかり身支度をととのえた女乞食は、人力車に乗っていずこへか姿を消した。あとでまわりの乞食に聞くと、その女乞食は、乞食集団の大親分で、生野の方に20軒ほどの借家をもっている身分とのことだった。

宮本は被差別部落にも興味をもち、足繁くそこに通った。後年、宮本はある被差別部落の長老から「あんたのような人に部落の女をもらってもらうと非常にありがたいんだが」
と、結婚を勧められたことがあった。宮本は「いいですよ。親の方はなんとか口説きましょう」といって、乗り気になったが、最終的にこの結婚はならなかった。というのは、相手がその部落一の大金持ちだったからで、宮本はそこに政略結婚と同じようなにおいをかぎ、こちらから辞退する結果となった。

明治年間、東京では同じような問題意識を持った二人のジャーナリストが、貧民窟の調査に入っていた。宮本が乞食の社会に関心をもちはじめた頃、大阪の貧民窟のなかに入りこんで、「大地に生きる」という本を書いた清水精一という人物は、明治年間、東京の最下層社会に入りこみ、「最暗黒の東京」を書いた松原岩五郎や、「日本の下層社会」を書いた横山源之助の、いわば衣鉢をつぐような人物だった。

宮本はそれから数年後、清水の本を読むことになるが、禅門を離脱して乞食の群れのなかにとびこみ、私財をなげうって彼らの厚生施設をつくりあげる清水の生き方にいい知れぬほどの感動をおぼえた。

「旅する巨人」宮本常一と渋沢敬三  文藝春秋  佐野眞一・著


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だが、イデオロギー支配の時代が完全に終わりを告げ、また、高度成長からバブルの時代を経て、日本の近代化がどこにも光明を見出せないまま行き詰まりをみせている現在、
宮本の仕事の確かさに人々が気づきはじめたのも、またごく自然の流れのように思われた。

歴史学者の網野善彦や民間学の鹿野政直、そして故鶴見良行らが、宮本の著作を大学の講義テキストとして使ったというのは、その一つの現われだったといえる。鶴見良行の評価を決定づけた「バナナと日本人」や「ナマコの眼」は、宮本が日本列島を歩き、見て、聞いた手法を忠実に踏襲し、それをアジア世界まで拡大していった仕事だった。

「旅する巨人」宮本常一と渋沢敬三  文藝春秋  佐野眞一・著


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現在の中国は表向き社会主義国だが、実際には資本主義国以上に弱肉強食の経済活動が展開し、貧富の格差が驚異的な水準にまで拡大している。国家安全維持法の施行によって中国の介入が進む香港は、今後さらに新たな植民地主義に苦しまなければならないのではないか。香港が「中国化」することは避けられず、香港の人々が主体を取り戻し、自らのつくりたい香港をつくることは不可能なのか。

北京は香港のあらゆるハードウェアを消すことができても、香港人の思索の過程を消し去ることはできない。香港の人たちが懸命に進めた民主化運動は、多くのものを残している。香港人がこの記憶を不断に更新し、「中国式」統治との歴史的闘争を続けるためには何が必要か。運動の記憶と経験から導き出せるものがあるはずだ。

香港の事態は対岸の火事ではない。自らの国のあり方を主体的に考えなければ日本の民主主義も確実に衰退する。

阿古智子「香港の悲劇 植民地構造と民主化への模索」   「世界」 22年2月号


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お知らせ「演劇手法を用いる健康教育プログラムのファシリテーター養成講座へのお誘い」

目的 :本講座の主宰者が米国カリフォルニア大学デービス校で開発した、演劇の手法を用いる健康教育プログラムの進行役(ファシリテーター)を務めるための基本的な知識・手法について学びます。本講座を受講後、ファシリテーターとしてご活動頂ける機会を主宰者と共同で作ることも目指しています。

対象者 :「健康に関する行動変容を促す演劇手法」に関心がある保健師・管理栄養士等の医療従事者。または、将来、健康教育プログラムのファシリテーターになることに関心がある演劇・芸術のバックグラウンドのある方。

日程 :全日程参加が必須です。

第 1 回 :2 月 12 日 (土) 13:00-16:00 理論的背景、即興劇入門、演技入門

第 2 回 :2 月 16 日 (水) 19:00-20:30

第 3 回 :2 月 18 日 (金) 19:00-20:30

第 4 回 :2 月 26 日 (土) 13:00-16:00


場所 :全てオンライン(Zoom)で実施。

定員 :20 名(定員を超える申し込みがある場合は健康教育の経験者を優先します)

申し込み方法 :2 月 7 日(月)の 17:00 までに、以下の主宰者のメールアドレスに履歴書(健康教育プログラムを過去に教えた経験があれば、そのご経験について追加説明をご記入ください)を送付ください。

謝礼 :本プログラムを改善するため、この講座の参加者の皆様からのフィードバックを頂く目的もありますので、参加者の皆様全員に謝礼(5 万円)をお支払いします。過去の演劇経験は全く不要です。本講座で用いる August Boal の即興劇を重視する手法は、米国を含め世界的に広く用いられていますが、日本ではほとんど知られていません。Boal の即興劇の主たる目的は、職場や家庭での人間関係の改善ですので、皆さんが演劇と聞いてイメージするものとは大きく異なります。本講座では、様々な演劇手法が、コミュニティへの参加を促し、行動変容につながる可能性を探求します。

本講座の主宰者 : 兪 炳匡 (ゆう へいきょう)、Byung-Kwang YOO, MD, MS, PhD
神奈川県立保健福祉大学 大学院ヘルスイノベーション研究科教授(医療経済学)
イノベーション政策研究センター長 

連絡先Email: bk.yoo-7jv@kuhs.ac.jp

本講座についての追加情報 :
本講座は、神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センターで実施している研究プロジェクト「予防医療教育プログラムの開発と評価」(研究代表者は本講座の主宰者であるYOO)の一環(教育活動)として実施されます。本プロジェクトの目的は、YOO が米国で開発した健康教育プログラムを、日本の文化に合わせて改善し、普及させることです。


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乞食たちは同じ落伍者ではあっても貧民窟の人たちとは全く異なる経済社会に生きていた。乞食には就職難も失業も無い。乞食をすれば必ず食えると信じているのである。乞食の人たちは天地自然と共に生きている一種の自由人、自然人であり、そこには一般人の社会には見ることの出来ない悠々たる相が有った。また、生活経済は団体本位であり、個人の財産は無い。300人程の無籍者によって構成される一つの不思議な小国家であった、、、

人間の生活は煎じ詰めれば乞食的か泥棒的かのいずれかであろう。乞食は一銭のお金にも感謝しお礼を述べるが、泥棒は万金を取り得てもお礼は言わない。まだまだ足らぬの不満のみが残るのである。足ることを知らない者の生活は皆その範囲から脱することが出来ないのである。近年の我等の生き方は次第に泥棒的になって来ているのではあるまいか。さればこそ、現代人は段々と感謝の念が乏しくなって来ているように思われる。

https://bit.ly/3ISqqxH

【色平哲郎氏からのご紹介】健康をおびやかす二大問題「疲労」と「うつ病」、メカニズムを世界で初めて解明

2022-01-26 21:13:19 | 転載
*「色平哲郎氏からのご紹介」は文章量の多いときはここに転載させていただきます。
普通の分量はmixi【孫崎享・広原盛明・色平哲郎卓見】に掲載させていただきます。

【色平哲郎氏からのご紹介】健康をおびやかす二大問題「疲労」と「うつ病」、メカニズムを世界で初めて解明

健康をおびやかす二大問題「疲労」と「うつ病」、メカニズムを世界で初めて解明


現代人の健康をおびやかす二大問題「疲労」と「うつ病」。世界の中でも日本人は特に、疲労やストレスによるうつ病患者や自殺者の数がトップクラスに多いという、、、東京慈恵会医科大学ウイルス学講座の近藤一博教授は、この二大問題のメカニズムを世界で初めて解明するという快挙を成し遂げた。  

疲労については
・原因物質を発見した
・「疲労感」と「労働や運動による生理的疲労」からなる疲労のメカニズムを解明し、従来「疲労回復効果がある」と思われていた物質のほとんどは「疲労感を軽減させる物質であり、疲労回復効果はない」ことを明らかにした
・疲労を客観的に測る技術を発明した  
……というように、従来の常識を覆してしまった。
 
また、うつ病についても
・ほとんど全ての人に潜伏感染している「ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)」の遺伝子「SITH-1(シスワン)」を発見し、これがストレスレジリエンス(ストレスを跳ね返す力)を低下させることで、うつ病を発症させることを見いだした
・「うつ病は心の弱さや性格が原因」という説は間違いであることを明らかにした
・SITH-1を持っている人がうつ病を発症する確率は持っていない人の12.2倍、患者5人中4人はSITH-1を持っていることを明らかにした

https://bit.ly/3r02VMO


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日本社会の縮図としてのPTA 書評

PTAから公立小中高への寄付は、本書で出てくる2007年を例にとると全国で211億円あったという。財政法上問題のある例もあり、本来、税で支えられるべき公教育を保護者の金銭負担で補っている懸念がある。

朝日新聞はPTAに関する特集記事を断続的に掲載してきた。そこに関わった記者の一人が追加取材を実施して本書を刊行した。

PTAに関わる「モヤモヤ」は数多ある。
・入退会自由なはずだが、実質強制も多い
・活動の中心は女性(母親)なのに会長は男性ばかり
・学校ごとのPTAで集めた会費の一部が日本PTA全国協議会(日P)に回っている、など。

日Pの方針と保守政権の教育政策の近さや、冒頭に挙げた財政上の問題など、政治的に踏み込んだ分析もある。読みながら色々考えさせられる本で、PTAとは日本社会の縮図とも言えそうな組織であると書評者は感じた。(神)

「PTA モヤモヤの正体」 役員決めから会費、「親も知らない問題」まで 
堀内京子著 筑摩選書     「世界」 22年1月号掲載


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諸手当に関しては、すでに2018年の最高裁の判決で正社員に支払われている時間外手当、通勤手当、皆勤手当を非正社員に支給することが確定している。こうした最高裁の一連の判決などによって、正社員に支払われている諸手当や休暇、福利厚生などの制度については非正社員にも支給し、制度の利用も認めなければならないことがほぼ確定した。
最高裁の判決は企業にも大きな衝撃を与えた。なぜなら正社員と同じように非正社員に諸手当を支給し、福利厚生も同じにすると人件費の増加が避けられないからだ、、、

■趣旨は劣遇されている非正規の処遇を上げることにあるはず

ところで企業にとってやっかいなのは、一方的に正社員の処遇を切り下げると「不利益変更」となる恐れがあることだ。

https://bit.ly/33MyrW2
「正社員の特権がどんどん消えていく」扶養手当、住宅手当…諸手当が"全廃止"される日


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間違いだらけのジョブ型論ばかりが世間にはびこっています。その中でも特に目に余るのが、「労働時間ではなく成果で評価する」のが「ジョブ型」だという議論です。あまりにも頻繁に紙面でお目にかかるため、そう思い込んでいる人が実に多いのですが、これは9割方ウソです。

そもそも、ジョブ型であれ、メンバーシップ型であれ、ハイエンドの仕事になればなるほど仕事ぶりを評価されますし、ミドルから下の方になればなるほど評価されなくなります。それは共通ですが、そのレベルが違います。多くの人の常識とは全く逆に、ジョブ型社会では一部の上澄み労働者を除けば仕事ぶりを評価されないのに対し、メンバーシップ型では末端のヒラ社員に至るまで評価の対象となります。そこが最大の違いです。

https://bit.ly/3H4YK82
ジョブ型は成果主義にあらず――『ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機』(岩波新書)濱口桂一郎(著者)


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15 この空しい人生の日々に、わたしはすべてを見極めた。善人がその善のゆえに滅びることもあり、悪人がその悪のゆえに長らえることもある。
16 善人すぎるな、賢すぎるな、どうして滅びてよかろう。
17 悪事をすごすな、愚かすぎるな、どうして時も来ないのに死んでよかろう。
18 一つのことをつかむのはよいが、ほかのことからも手を放してはいけない。神を畏れ敬えば、どちらをも成し遂げることができる。19 知恵は賢者を力づけて、町にいる十人の権力者よりも強くする。
20 善のみ行って罪を犯さないような人間は、この地上にはいない。
21 人の言うことをいちいち気にするな。そうすれば、僕があなたを呪っても、聞き流していられる。
22 あなた自身も何度となく他人を呪ったことを、あなたの心はよく知っているはずだ。
(コヘレト書)


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「じゃなかしゃば」(もうひとつのこの世)

一般的な職場を「もうひとつのこの世」にするという展望、、、

「もうひとつのこの世」ということばは、水俣の患者さんたちが好んでつかいました。これも私の好きな言葉です。「あの世」ではないし、「今の世」でもない、もうひとつの現世という意味です。もうひとつのこの世としての職場では、少なくとも言論の自由をはじめとする市民的な諸権利が認められなければならないし、少なくとも労働組合は本当に民主主義的に運営されなければならない。そしてそこは、労働者とか労働組合とかが、これまで批判の目を向けずにきたゆえに労働者間競争と職制による査定の支配するままにまかせていた分野、すなわち、労働そのものとそれをめぐるなかま相互の関係のありかたにたいして、発言権をもつ世界でなければなりません、、、

しかし、それだけに、なぜQC活動がこんなにたくさんの日本の労働者の心をとらえたのか、その問いに私たちは答えねばなりません。

自分の腕を試すような仕事をしたい、あるいは自分たち自身が仕事のありかたを工夫するような職場であってほしい。そういう労働者の欲求は、体制を問わず本来的なものだと思います。たとえば、資本主義社会では、労働者は搾取されているのだから仕事のありかたなんかについてけっして関心はもたないし、またもつべきではない、社会主義の社会になってはじめて、労働者は生き生きと労働のありかたを考えはじめるーーそれは、やはり虚妄にすぎないわけです。
労働者はどのような体制のもとでも、仕事に関する決定権を広げたいと考えますし、労働者にとって職場とか会社とかは、そこで生活費を稼ぐためだけの場所ではないと思います。そう思うのは資本家にごまかされているから、企業意識を注入されているからではありません。なじみの職場に、なじみの仕事があり、なじみの仲間がいる、普通の労働者はそのなじみの場で生きつづけてゆきたいと自然に考えます。
職場定着志向は、なにも日本の「集団主義」の特産物ではないでしょう。また、その場でやってゆけるためには、仕事仲間との間に熱い心の交流みたいなものもほしい。
要するに私は、創造的な仕事をしたい、よい仲間がほしいという、テーラーシステムの果てにあらためて顧みられるようになった労働者の本来的な欲求に訴えるところがあるからこそ小集団活動は普及したというように、まず考えざるを得ないのです。

しかしながら、ここで大切なことはほかでもありません、その同じ欲求を、実は労働運動が扱ってもよいということです。

すなわち、労働運動が仕事の手順や仕事のスピードや労働者の配置などーーそれまでは経営者が決定権をもつといわれていたものーーに、自治または団体交渉を広げていく。あるいは、いままではせいぜい労使協議のテーマであった「管理運営事項」を団体交渉の対象に変える。このように労働そのものと仲間相互の関係のありかたを労働組合が扱うという余地があります。実は職場に労働組合が存在するかどうかは、それがなされているか否かによるわけで、だいたいヨーロッパの強い労働組合は、たとえば作業ノルマを職場交渉できめたり、職場の労働者のあらゆる異動に基本的に人事考課を使うことができないようにさせたりしています。

けれども、さきにふれたように、1960年代後半以降の日本の民間企業では、労働組合運動がこの領域から後退しました。後退したから、だれかが労働と仲間相互の関係のありかたをルール化しなければならない。その空隙を小集団活動が埋めた、普通の労働者の本来的な必要性をQCが資本の論理に合うかたちで埋めたのです。
QC活動を労働者が受け入れた原因は、ついにはここに帰着します、、、

(1981年の)ワレサ・フィーバーというのも、なんとも奇妙なものだったという気がします。私はこう思います。
日本の労働運動がポーランド労働者から学ぶものはなにか。社会主義政権の下でさえも、労働者にはストライキ権が必要であるということ。まして資本主義下パブリック・セクターの労働者が、ストライキ権を要求するのは当り前だということなんです。逆に言えば、日本は公共部門にストライキ権を許さない、日本の成長の影にはこういう歪みがあるということを、ポーランドの労働者にわかってもらうことが一番大切でした、、

ワレサ氏はまた、日本では労働者が管理者の命令に一致してよく従う。まるで社会主義の国みたいに思うと、実に皮肉で鋭い発言をしました。そして最後に空港を発つ前に、ワレサ氏は、これは見逃しえないことを申しました。
日本では公共部門でストライキ権が剥奪されていることがわかった、と、、、

労働者の組合離れの根底には、労働者の日常である労働の世界に、組織労働者としての独自性が見当らないということがあると思います。だから現代の日本では、組織労働者も日常的には従業員であり、サラリーマンです、、、

生産点の日常において組織労働者ではないということは、なにを意味するでしょうか、、、

くりかえし言いましょう。組織労働者もまた、生産点では未組織労働者のように働くようになっているということは、個人主義的に、能力主義的に、競争主義的に働くということで、それはブルジョワ社会の論理に身を委ねていることとほとんど同義です。

組織労働者の哲学では、そのブルジョワ社会の論理に身を委ねてゆくならば、一介の労働者の自立的な生活は成り立たないというところから、それとは対抗的な論理(反競争・反選別・平等を通じての保障)が通用するようなソサイェティ、労働社会にたてこもり、そうしたみずからの論理を仲間とともに義理がたく守ってゆくことだったはずです、、、

たとえば、今の日本では、普通の労働者の世界にワークシェアリングという考えかたがありません。ワークシェアリングとは、経済状況が悪くなってきたとき、雇用機会を仲間の間で分けあうという考え方です。
時間短縮とか残業制限とかは、その代表的な手段にほかなりません、、、

インターナショナルな意味での組織労働者とは、仲間のあいだではけっして競争せず、仲間とともに職場や仕事に関するみずからの決定権をひろげようとする人びとのこと、、、

能力主義的競争がますます多くのノンエリート(普通の労働者)をコンプレックスと受難に追いこんで、、、

革新の側が、いまこそ、大胆に言えば「民間の活力」による成長ということに流し眼をくれずに、社会の基本サービスを供給する公共部門を擁護する構想をもつべきことです、、、

ここが世界的に台頭しつつある右派との当面の対決点になるはずです。〈反管理社会〉の思想さえあれば、「大きな政府」でなぜ悪いのでしょうか。

ただ、もしこの道を選択するならば、いわゆる「民間の活力」に保証された国際競争力は一定程度は弱まり、物的な生活水準はもうそれほど高まりはしないでしょう、、、

生活の質を問い直すということは、、、職場ではノンエリートが仕事に関する自立的な決定権を拡大し、社会生活では市民が自然との共生や公的サービスの充実をうちたてること。これは危険な、貧困に至る生活のありようでしょうか?

たとえば、自然を破壊しながら経済を成長させ、どこまでも労働者個人の可処分所得を増大させようとすることは、今日なにを意味するでしょうか。

熊沢誠「民主主義は工場の門前で立ちすくむ」 


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(晋は)母校を変えたいという気持ちを胸に抱いて東大に赴任したのです。2000年、太平洋戦争で命を落とした東大医学部生の慰霊碑建立が計画されたことがありました。晋は「鉄門だより」(2001年1月10日号)に、こんな意見を寄せました。

・被害者としての側面のみを前面に出す碑は建立すべきではない。
加害者としての罪責も明らかにし、そのような悲劇と、罪を犯すことが二度とないようにしようという反戦の碑であるのならば個人的には賛成であるが、少なくとも教授総会の説明ではそのような意図はないように感じられた、、、日本人としての立場だけで考えるのでなく、今まで以上にグローバルな視点から物事を考えるようにならなければならないと思う。
慰霊碑は日本人としての立場を日本人でない方々に押し付けることになり、国際化の流れに逆行するものである。

信念をためらうことなく表現するのも、〈東大を変えたい〉との思いからでしょう。しかし、その思いは、病気、それもアルツハイマー病というやっかいな病気によって、不意に絶たれたのでした。

若井克子 「東大教授、若年生アルツハイマーになる」 講談社


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【世銀の生みの親ケインズ】

第二次世界大戦終結の前年、米国ニューハンプシャー州にあるブレトンウッズに米英の連合国を中心とした代表団およそ800人が集まり戦後の世界経済の復興計画を討議、世界銀行(世銀)および国際通貨基金(IMF)の設立が決定された。
この二つの機関、とくに世銀の設立にあたってはイギリスの有名な経済学者メイナード・ケインズ(1883から1946)が中心的役割を担った。彼の基本姿勢は第一次世界大戦終結後のベルサイユ会議にさかのぼる。
彼はイギリス代表団の下級官吏として参加したが敗戦国ドイツに対して到底支払えないほどの巨額な賠償金を課した和平条約に反対し代表団から退いた。
「この条約に署名する人々は何百万というドイツの男、女、子どもたちに死刑の宣告をすることになる」と言い残して。

そして彼が予言したとおり、この条約が引き金となってヒトラーの台頭、そして第二次世界大戦へと世界は巻き込まれていった。
ケインズの民衆の側に立った経済学説は、1929年の世界大恐慌からの経済建て直しにあたって大きな影響力を与えた。
その成果の一つがフランクリン・ルーズベルトのニューディール制作である。ケインズの学問に対する姿勢は終始、「公正と正義」をめざすもので、ブレトンウッズに彼を招いたのは他ならぬルーズベルトであった。ケインズはそれから2年後の1946年に、、、世を去った。
以降、IMFと世銀からは彼の名前とともにその基本理念も完全に消え去ってしまったのである。

世銀とIMFの誕生(ブレトンウッズ体制と呼ばれる)はまさに「上からのグローバリゼーション」の始まりであった。すなわちそれは、開発の主役が人々(民衆)ではなく政府や国際機関だとする強大な潮流の始まりであった。NGOはまさにそのような強大な力、潮流に対して「Non」を唱え、人々、民衆の立場から保健、開発、経済、環境などの諸問題に取り組んでいくよう期待されているのである。

コラム【世銀の生みの親ケインズ】 若井晋 「学び・未来・NGO」 新評論 2001


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社会的責任(アカウンタビリティ)

アカウンタビリティは多くの場合「説明責任」と翻訳されているが、もともとは「収支の帳簿をつける」という意味のアカウントから由来する、、、「説明しなければならない」「答えなければならない」の意味から「説明責任」と言う用語が用いられるようになった。
元来AがBに対してアカウンタブルであるというのは、
(1)AがBに代わってあることを実行し、
(2)それに対してBは公的であれ非公式であれAの実行したことを禁止または推進する権限を持つ関係にある。したがって政府(A)の場合にはその政府を選出した選挙民(B)に対して責任を負っている。

英語ではレスポンシビリティ(責任)と同義語として用いられることが多いが、その内容は「倫理的、法的責任を負うこと」を含んでいるから、日本語の「説明責任」をアカウンタビリティの訳語としてはめ込んでしまうと本来の意味から離れてしまうおそれがある。
したがってこの用語は「社会的責任」(説明し社会的責任を負うこと)と訳すべきであろう。アカウンタビリティがNGOにも強く問われているゆえんである。

序章 今なぜNGOが問われているのか 若井晋 「学び・未来・NGO」 新評論 2001


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1994 年、市長に就任した 2 カ月後に開催された「水俣病犠牲者慰霊式」の式辞 の中で、「十分な対策を取り得なかったことを、まことに申し訳なく思います」と、市の水 俣病対策が間違っていたことを謝罪しました。そして被害者の側に軸足を置く水俣病対策 へ変換してまいりました。 「チッソを潰す気か」とか、「市長が謝罪すれば、国や県の水俣病対策を否定することに なる。今後、水俣市には、国や県の支援はなくなる」など多くの批判や圧力がございまし た。 私は、謝罪は求められてするものではなく、間違いに気づいたとき、良
心に照らして自 発的にすべきものと思っています。

1958 年、チッソは水俣湾周辺に水俣病患者が多発すると、密かに排水口を水俣湾から水 俣川河口に変更いたしました。ところが、翌 59 年には、早くも河口に魚が死んで浮かび、 河口周辺に患者が発生し認定されます。汚染が表面化しました。この事態を重く見た通産 省は、排水口を再び水俣湾へ戻すよう指示しました。 これは、チッソの排水が水俣病の原因であると明確に証明した事件であります。 通産省の担当官は、排水を流し続けると、さらに多くの生命が失われると予想しなかった のか。排水を止めるべきだと思わなかったのか。多
くの人の命を殺めることになると良心 の疼きはなかったのか。素朴な疑問を抱き続けて来ました。

https://bit.ly/3AvVgJs


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「外国人の人権をまったくかえりみていない会社があります。これは、外国人にとって不幸であると同時に、日本にとっても極めて不幸なことです。日本は、少子高齢化が進み、外国人労働者や外国人の住民を受け入れて、ともに日本の社会を築く方向に向かわざるを得ない。

しかし、はたしてこれから、外国人を使い捨てる国に、外国人労働者は来てくれるでしょうか。今、そうした人権のリスクは『ジャパンリスク』と呼ばれるようになっています。それをもっと日本社会は心配するべきだし、反省するべきです」

https://bit.ly/3rR3esz
17回目のチャレンジで司法試験に合格、なぜ指宿昭一弁護士は「火中の栗」を拾い続けるのか?


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目指せ! 看護師副院長 非常時の今、改めて思う看護師の存在の大きさ

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に対する緊急事態宣言が、全国47都道府県で解除された。各医療機関で第2波への備えを進めていることと思うが、このような「非常時」が続く中、改めて看護師の存在の大きさを感じる。病院職員の6割から7割を看護師が占めている、その事実の重さだ。

 看護師たちは、軍隊並みの秩序で院内感染を防御しつつ、個々の患者さんには細やかな心遣いを持ってケアを提供するという、「硬」と「軟」、両面の資質と技量を兼ね備えている。そして、そのことでどれだけ私たち医師が助けられていることか……。看護師の役割の大きさを理解していても、「平時」には、そのことに思いが至らないこともあるのではないだろうか。

 そんなことを思いながら、先日、全国病院事業管理者等協議会の会長を務めておられた故・武(たけ)弘道先生が編著者を務めた『目指せ! 看護師副院長』(日総研)を、久しぶりに書庫から出して開いた。今から12年前に出た本だが、看護師の最高職位を看護部長止まりでなく、副院長に上げることで、どれだけその病院が生き生きと活性化され、みなが働きやすく、患者さんから、そして地域からも評価が高まるか、再認識した。

 1937年生まれの武先生は、九州大学医学部を卒業後、2度のアメリカ留学を経て、病院勤務医として鹿児島市立病院に勤めた。同院の事業管理者兼病院長を務め、その経営手腕を見込まれて埼玉県庁にスカウトされる。病院事業管理者として埼玉県立4病院の質向上と経営改善に尽力された。

 その武先生が、こう言い切る。

「病む人の一番近くで働き、沢山の患者さんに優しい目で接して、いくつもの科を回りながら、『病院を見る目』を養ってきた看護師の中から、副院長を一人置くことによって、病院の実態が経営に反映されて『より良い病院になる』というのが、生涯勤務医として働いてきた私の確信である」(p.16)副院長登用に数多くの利点

 では、看護師が副院長になると病院の何がどう変わるというのか。この本の内容を要約すると、次の5つになりそうだ。

(1)職員の最大集団の代表が経営陣に入ることで看護部の意見をくみ上げた経営ができる。
(2)看護職の地位向上、将来への展望が開け、日常勤務にも意欲がわいてくる。
(3)医師は、ともすれば自分の専門の科の視点で病院を見がちだが、各科を回った看護師は病院全体を見ることができる。看護部長は多数の看護師を統率しているので、人事管理能力が高い(場合が多い)。
(4)欧米では昔から看護師副院長は存在している。女性であっても管理能力のある人材がたくさんいることが院内の共通認識となって、総合的な組織力が上がる。
(5)学歴(なるもの)とリーダーシップとはほとんど全く関係がない。現に看護師副院長のいる病院は、経営・運営上のメリットをたくさん享受している。

 そして、武先生は、医師にとっての利点を、こう記している。

「それは、看護師副院長を置くと『医師と看護師の間の相互理解が深まり、医師が看護師の不満を理解するようになる』という収穫である」

 同書によれば、看護師の匿名座談会で、ある看護師は「こんなにいがみあっている二つの職種が、一緒に働いている職場なんて世間には、そうないでしょうね」と発言したという。看護部長の立場であっても、医師にはなかなか直言し得ないのが実情だ。だが、「副院長」の地位・肩書がつけば、いかにして病院を、チームとして効率的に、そして公平に動かすか、という大局からの発言が期待されることになる。

 医師たちは「副院長の立場が言わせること」と納得し、受け入れられると武先生は述べている。この本を出版した翌年、武先生は急逝されたが、着眼点は全く色あせていないと感じた。

 実は……看護職に限らない。薬剤師・技術職も含め、「ふさわしい」人物こそ、その病院の宝物である。

日経メディカル 2020/05/29 色平 哲郎(佐久総合病院)


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現職や与党は、メディア露出からくる知名度・浸透度、行政へのアクセスや政治資金など諸々の政治資源において、常に選挙において優位に立つ条件を有するが、とりわけ日本の選挙制度や慣行は世界で最も現職、世襲、与党、そして男性に有利と言うほかない。
元々、1925年に男子普通選挙が実現した時に、無産政党の手足を縛る目的で埋め込まれた高額な供託金や戸別訪問の禁止などの選挙運動の諸制限が、戦後の自民党長期一党支配(1955年体制)の下でもほとんど撤廃されなかっただけでなく、近年でもなお衆議院の選挙期間をわずか12日間に減少させたり、インターネット選挙の非合理的な規制なども加えられたりしている。
端的に言って、日本には民主主義の前提となる「水平な競技場」が存在しない。

中野晃一 「野党共闘をアップデートせよ」 「世界」 2022年1月


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2012年に日本の政治システムはほぼ完全に安倍自民党とネオリベ右派に制圧された。2014年では維新などと選挙協力するほどまでに民主党はネオリベ右派に引きずられていた。しかし15年の安保法制に対するたたかいを通じて、穏健保守・リベラル・左派の連携による政治システムの再生が始まった。17年にはネオリベ右派勢力による乗っ取りが希望の党という装置で企てられたのをかろうじて退けた。21年、私たちがネガティブ・キャンペーンに屈して今ここで野党共闘を手放す理由がない。

中野晃一 「野党共闘をアップデートせよ」 「世界」 2022年1月


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沖縄・名護市長選南城市長選を報道・分析するしんぶん赤旗電子版1月25日記事の秀逸

2022-01-25 18:56:49 | 転載
沖縄・名護市長選南城市長選を報道・分析するしんぶん赤旗電子版1月25日記事の秀逸


1⃣名護市長選 岸本氏が42.5%獲得
デニー知事 新基地反対「1ミリもぶれない」
2022年1月25日【1面】

当選は現職
 沖縄県名護市長選が23日投開票され、前市議の岸本洋平氏(49)=無所属・新、日本共産党、立憲民主党、社民党、れいわ新選組、沖縄社会大衆党、にぬふぁぶし推薦=は、1万4439票(得票率42・51%)を獲得し健闘しましたが、及びませんでした。当選は1万9524票を獲得した渡具知武豊氏(60)=無所属・現、自民、公明推薦=。(関連2・4・5・15面)

 投票率は68・32%で過去最低となり、前回を8・6ポイント下回りました。一方、期日前では2万755人が投票。期日前投票数が投票総数の6割を超え、前例のない高い水準になりました。

 岸本氏は大勢判明後、事務所に集まった支援者らを前に、「私の力が至りませんでしたが、多くの支援をいただいたみなさんと一緒に、これからも止まることなく、歩みを続けていきます」と表明。日米両政府が強行する辺野古新基地建設について「市民の思いは反対であったと受け止めています。新基地はどうしても止めなければならないと考えており、多くの県民、市民の思いを共有していきたい」と語りました。

 玉城デニー知事も「辺野古新基地に反対するという方向性は1ミリもぶれることはない」と決意を新たにしました。

 渡具知氏は当選後のインタビューで、日米両政府が強行する同市辺野古の米軍新基地建設について「(国と県による係争の)推移を見守る」と表明。前回の初当選から今回の市長選でも常に繰り返してきたのと同様、是非を明言しませんでした。

2⃣名護市長選 「辺野古新基地建設反対の民意は揺るがない」
小池書記局長が記者会見

2022年1月25日【1面】

 日本共産党の小池晃書記局長は24日、国会内で記者会見し、前日投開票された沖縄県名護市長選で、オール沖縄と日本共産党が推薦した岸本洋平氏が現職に敗れた結果について問われ、「たいへん残念な結果だが、今回の選挙結果をもって、辺野古新基地建設が容認されたなどと、政府が言うことは許されない」とあらためて強調しました。

 小池氏は、NHKの出口調査で辺野古新基地建設に反対が65%で、このうちの3割近くが現職の渡具知武豊氏に投票したと報道されたことをあげ、「名護市民には非常に複雑な思いがある。苦渋の選択をされた方がたくさんいるのではないか」と語りました。

 また、菅義偉前首相が名護市長選の争点が辺野古新基地建設の問題ではないと述べていたことなどを挙げ、「現職市長陣営が、徹底して争点隠しをした結果であって、基地容認という世論の表れではない」と指摘。「県民投票で73%が新基地建設反対と言ったのが、名護市民の揺るがぬ民意だ」と述べました。

 小池氏は、「基地建設に反対しながら、相手陣営に投票した方々の気持ちにも寄り添って、オール沖縄への共感、支持を広げていく努力と工夫が必要だ」と述べ、「今後の石垣市長選をはじめ、各地の市長選、県知事選、参議院選挙が続くので、オール沖縄の結束をさらに強めて、勝利していきたい」と表明しました。

 また、小池氏は、玉城デニー沖縄県知事が今回の結果を受けて、新基地建設に反対するという方向性は「1ミリもぶれることはない」と語ったことにふれ、「力を合わせて、オール沖縄の前進のために力を尽くしていきたい」と強調。名護市民が「勝つ方法はあきらめないことだ」というスローガンを辺野古の海岸に掲げてたたかい続けてきたと紹介し、「その思いにわれわれとしても学び、応えていきたい」と語りました。

3⃣沖縄・名護市長選
「新基地は認めない」揺るがぬ民意 国策で市民苦しめる政府の罪深さ

2022年1月25日【2面】

 辺野古新基地建設の是非が争点になって以来、7度目となる沖縄県名護市長選。取材で感じたことは、四半世紀にわたり、国策で市民を苦しめ、傷つけてきた政府の罪深さと、それでも「新基地は認めない」という民意の揺るがぬ強さです。(竹下岳)

■分断を乗り越え
 「沖縄本島東海岸」に「海上ヘリ基地」を建設するとした1996年12月のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意を受け、97年12月に実施された名護市民投票では、「新基地ノー」が市民の多数を占めました。しかし、政府は基地と引き換えの「北部振興策」による露骨な利益誘導を進め、辺野古をめぐって市民に深刻な分断をもたらしていきました。

 これを乗り越えたのが、2010年1月、「辺野古の陸にも海にも新基地は造らせない」と公約に掲げた稲嶺市政の誕生です。その後、辺野古新基地反対の「オール沖縄」の流れが広がり、翁長雄志県政の誕生(14年11月)、玉城デニー氏の翁長県政継承(18年9月)、19年2月の県民投票で7割以上の県民・名護市民が辺野古埋め立て反対に投票するなど、揺るぎない民意が示されました。

■基地争点化回避
 それでも、政府は軟弱地盤の存在で完成の見通しがないのに工事を強行し、市民をあきらめさせようと攻撃を繰り返してきました。

 同時に、新基地推進の立場では市政奪還は不可能だと悟った政府と自公は新基地推進の正体を隠しながら、基地と引き換えの「米軍再編交付金」による子育て「無償化」で無党派層への浸透を図るという戦略を打ち立てました。公共事業を中心とした利益誘導に代わる、新しい形の「アメとムチ」政策です。さらに、今回の選挙では基地問題の争点化を徹底的に避ける戦略を取り、市民の選択に一定の影響を与えました。

 また、政府の民意無視が長く続き、「新基地は反対だが、どうせ基地が造られるなら、もらえるものはもらった方がいい」と、渡具知武豊氏に投票した有権者もいました。

 加えて、権力・金力を総動員した締めつけによる、期日前投票への組織動員が徹底されました。18年2月に渡具知氏が初当選した際、投票総数の58%が期日前でしたが、今回は、それを上回る61%が期日前という異常な結果でした。

 それでも、期日前投票に足を運んだ有権者の声を聞くと、渡具知氏支持の人を含め、圧倒的多数は新基地に「反対」だと答えてくれました。同氏自身、24日の合同取材で「(辺野古の)賛否に関しては反対が多いことがずっと(世論調査で)出ている。そこは変わらないと思う」と認めています。

■次のたたかいに
 「新基地は絶対に認めない」。勇気をもって現市政に立ち向かった岸本洋平氏は及びませんでしたが、23日夜、「この基地はどうしても止めなければならない」と表明。デニー知事も「辺野古新基地に反対するという方向性は1ミリもぶれることはない」と決意を新たにしました。敗北から教訓を学びながら、次のたたかいに向かっています。

4⃣沖縄・名護市長選 「建白書」実現のたたかいは続く
岸本氏後援会長 稲嶺進前市長の発言(要旨

2022年1月25日【2面】

 今回勝つことで名護市から民主主義と地方自治を取り戻すという思いで臨みましたが、残念な結果です。でも、この結果をもって名護市民が辺野古(同市)の米軍新基地建設を認めたということにはならない。県民投票でも市民投票でも、これまで(市民は新基地建設反対を)示してきました。

 また明日から、子どもたちに自信と誇りをもってつないでいける街をつくっていくために、これからも自信を持って努力をしていかないといけない。洋平はよく頑張りました。皆さんのたたかいに本当に勇気をもらいました。これからも勇気を力に変えて頑張っていきましょう。

 「オール沖縄」は「建白書」を実現するための団体です。新基地建設はだめだ、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)はすぐ返せ、これ以上オスプレイだとか危険極まるようなものを沖縄の上空から飛ばすな―という活動をこれからも柱として、「建白書」を実現できる社会を勝ち取るために、活動を続けます。

5⃣沖縄・南城市長選
瑞慶覧氏及ばず

2022年1月25日【政治総合】

古謝氏当選
 23日投開票の沖縄県南城市長選は、「オール沖縄」の現職で無所属の瑞慶覧長敏(ずけらん・ちょうびん)氏(63)=日本共産党、社会民主党、沖縄社会大衆党、立憲民主党、新しい風・にぬふぁぶし、れいわ新選組推薦=が再選を目指しましたが、及びませんでした。

 一騎打ちで争った前職で無所属の、古謝景春(こじゃ・けいしゅん)氏(66)=自民党、公明党推薦=が1689票差で当選。投票率は前回比2・2ポイント増でした。

 瑞慶覧氏は1期目で最も重視した「市民の声でまちづくり」の継続、子育て支援策と教育環境のさらなる充実、「福祉のまち」などを掲げて連日、猛奮闘しました。女性や若者など幅広い市民が結集しました。

 大勢判明後、瑞慶覧氏は市内の事務所で「一緒にたたかってきた皆さまに本当に感謝を申し上げたい。ありがとうございました」と述べました。

6⃣沖縄・名護民商 要求運動へ頑張ろう
市長選で奮闘

2022年1月25日【政治総合】

 名護民商は23日、同事務所で名護市長選の開票を見守りました。結果が出た後、「雰囲気が良かったので勝てると思ったが残念の一言だ。また頑張ろう」「民商としては4年前と比べて会員を1割増やし、支持拡大を1・5倍増やすなど大いに頑張った」など奮闘をねぎらいました。

 仲本興真会長は「全国からのたくさんの支援に感謝しています。残念な結果だったが、沖縄のたたかいはこれまでも山あり谷ありだった。今日の結果も新基地建設中止をめざすたたかいの通過点です。明日から確定申告など要求運動と組織拡大にさらに頑張ろう」と発言しました。最後にみんなでスクラムを組み「沖縄を返せ」を合唱しました。

7⃣名護市長選結果受け各団体が談話・声明
2022年1月25日【国民運動】

 沖縄県名護市長選の結果を受けて各団体は24日までに、秋の沖縄県知事選に向けて、引き続き米軍辺野古新基地建設反対の運動を広げることを呼びかける談話や声明を発表しました。

 安保破棄中央実行委員会は東森英男事務局長の談話で、政府・自公両党に支援された現職陣営は新基地問題について賛否を表明せず、新基地問題を争点からはずしたと指摘。「この結果をもって、辺野古新基地建設が支持されたということはできない」と強調しています。

 新基地設計変更申請への玉城デニー知事の不承認を支持する声は全国に広がりつつあるとのべ、知事の不承認決定を力に、新基地中止を求める運動をさらに大きく広げることを訴え。夏の参院選、秋の沖縄県知事選が行われる沖縄の日本復帰50年の年に「基地のない沖縄と日本へのたたかいを、さらに大きく発展させよう」と呼びかけています。

 日本平和委員会は声明で、「オール沖縄」代表の岸本洋平氏の当選はならなかったものの、辺野古新米軍基地建設反対を掲げ大健闘したと強調。世論調査では市民の多数が辺野古新基地建設に反対し、玉城デニー知事の政府設計変更申請「不承認」決定を支持し、出口調査でも現職に投票した人も含めて新基地に反対したと指摘しています。

 市民・県民と固く連帯し、辺野古新基地建設阻止、普天間基地閉鎖・撤去を求める運動を強め「沖縄返還50年の今年、『基地のない平和な沖縄』をめざす運動を発展させ、参院選挙と沖縄知事選挙で『オール沖縄』勢力を勝利させるため、引き続き全力を挙げる」と表明しています。


8⃣検査・医療 米軍内で
基地の感染対策 党京都府議団などが要請

2022年1月25日【3面】

 米軍経ケ岬基地(京都府京丹後市)で米軍人・軍属10人が新型コロナに感染した問題で、日本共産党京都府議団(原田完団長、12人)と同京丹後市議団(田中邦生団長、3人)は24日、西脇隆俊府知事と中山泰京丹後市長に対し、米軍や府、京丹後市、政府の対応に抗議し、実効性ある対策を求めて申し入れしました。

 申し入れでは、14日に、京丹後市内の医療機関に米軍属3人が「出国前にPCR検査結果を知りたい」と突如来院し、1人の陽性が判明したと指摘。医療機関や住民から「米軍は非常識だ」など怒りの声が上がっているのは当然と強調しています。ところが、府や市はこうした事態を明らかにせず、「米軍任せ」の姿勢に終始していると批判。

 さらに、米軍が行動履歴などの情報開示や検査、陽性者への医療提供など「最低限の責任さえ果たしていない」とし、「これらを府や市が事実上容認しているのは重大」と抗議。そして「前回の感染時には、米軍座間基地医療班が派遣されたが、今回はできないとしている」とし、「国内ルールにもとづき、米軍の責任で実施すべき」だと強調しています。

 その上で、米軍の責任での食料調達、市中への外出禁止・制限、検査・医療提供を米軍内で完結すること―などを要求しています。

 原田団長らが参加し「米軍の医療班が来ず、保健所に負担が押し寄せる事態は緊急に改善する必要がある」などと訴えました。

写真:「しんぶん赤旗」新基地阻止へ また団結
名護市長選 一夜明け集う
辺野古ゲート前 決意新たに
工事用ゲートに向かって「工事をやめろ」とシュプレヒコールする人たち=24日、沖縄県名護市辺野古
2022年1月25日(火)しんぶん赤旗

2022年1月23日は乱かルネッサンスか?前編

2022-01-23 19:54:35 | 政治・文化・社会評論
2022年1月23日は乱かルネッサンスか?

【視点】

 2022年1月23日は、総選挙でも参院選でもない。全国のあちこちで地方自治体の首長選挙と議員選挙が行われた。まだ投票結果もわからない。ただどれだけ選挙が行われどのような選挙が行われ、無投票当選が多く立候補が困難な状況か、それらを検証するための土台であり基盤である情勢かを少しでもあきらかにしたい。
 当然、すべての結果がでてから検討する続編が待っていよう。


【第一部 1月23日自治体首長選挙立候補者一覧】

福島県南相馬市長選 現職門馬和夫(67)=1期=・元職桜井勝延(66)
北海道北斗市長選 現職の池田達雄が無投票再選
青森県平川市長選 現職長尾忠行無投票当選
岩手県花巻市長選 現職上田東一、元市議小原雅道
岩手県二戸市長選 現職藤原淳、元市議西野省史
埼玉県深谷市長選 現職小島進無投票当選
神奈川県秦野市長選 現職高橋昌和、無所属佐藤伸一
新潟県五泉市長選   田辺正幸、前市議の松川徹也、現職の伊藤勝美、前市議の安中聡
福井県あわら市長選 新人中川智和、現職の佐々木康男、元市会議長新人森之嗣
岐阜県美濃加茂市長選 現市長伊藤誠=自公推薦、無所属前市長藤井浩人 
静岡県裾野市長選 現職高村けんじ、新人村田はるかぜ
京都府綾部市長選 吉崎あつ子、現職山崎ぜんや
福岡県久留米市長選 元市議原口新語、作曲家黒岩智行、元県議十中大雅、医師細川博司
佐賀県嬉野市長選 岸川美好, 現職村上大祐、藤山勝済
宮崎県延岡市長選 元県議内田理佐、現職読谷山洋司
鹿児島県鹿屋市長選 本田仁、現職中西茂
鹿児島県枕崎市長選 現職前田祝茂無投票当選
#沖縄県名護市長選 立民、共産、れいわ、社民、社会大衆推薦元名護市議会議員岸本洋平、現職自公推薦渡具知武豊
#沖縄県南城市長選 瑞慶覧 長敏無所属現職(立憲、共産、れいわ、社民、沖縄社大、にぬふぁぶし推薦)、古謝 景春こじゃ けいしゅん新(自民公明推薦)
宮崎県宮崎市長選 前市議斉藤了介、現職戸敷正、元県議清山知憲、元市議大村嘉一郎
青森県南部町長選 現職の工藤祐直、無投票当選
岩手県紫波町長選 現職熊谷泉、元県議田村勝則
岩手県岩泉町長選 現職中居健一無投票当選
岩手県洋野町長選 新人岡本正善無投票当選
宮城県美里町長選 現職相沢清一無投票当選
群馬県草津町長選 元市議海老根篤、現職黒岩信忠、元町議新井祥子
長野県喬木村長選 現職市瀬直史無投票当選
石川県穴水町長選 元町議吉村光輝無投票当選
三重県多気町長選 現職久保行央無投票当選
三重県紀宝町長選 現職西田健無投票当選
奈良県曽爾村長選 現職芝田秀数、村議宇山充志、田合豪
鳥取県琴浦町長選 現職小松弘明、元町議福本まり子
岡山県里庄町長選 現職加藤泰久無投票当選
徳島県勝浦町長選 現職野上たけのり無投票当選
高知県中土佐町長選 現職池田洋光無投票当選
大分県玖珠町長選 現職宿利政和、無所属新神田信浩、元町議広沢俊幸、
沖縄県八重瀬町長選 現職新垣安弘無投票当選


【第二部  2022年1月23日自治体議員選挙一覧~日本共産党候補の視点~】

*ここには無投票当選のかたも数名いるが後篇でまとめて記載します
三重県津市議選定数34
たき勝弘現
竹下さちこ現
中野ゆう子新

佐賀県嬉野市議選定数16
あべ愛子新

宮崎県都城市議選定数29
畑中ゆう子現
森りえ現
山内和憲新

鳥取県琴浦町議選定数16
川本善孝新

高知県仁淀川町議選定数10
とうどうけんたろう新

高知県中土佐町議選定数12
くぼたかずのり現


<後篇につづく>




コロナ・沖縄県市長選挙・アサリの産地偽造~『報道特集』~

2022-01-22 18:54:05 | マスコミ報道への私見
❶コロナ
東京都できょう一日に1万1227人もの感染者。少し多すぎる数値。なにを行政はおこなっているのだろうか?

❷沖縄自治体選挙
前者には岸本ようへい候補、後者には瑞慶覧 チョービン(現市長)候補。
沖縄は玉城知事を筆頭に「オール沖縄」が支援している。

❸「#感染拡大 #保健所ひっ迫医療現場は」
第5波で突然ほとんどゼロに近くみるみると減っていった。それが数日で驚くほど急激な新コロナ株で全国に拡散。
なぜこの不思議な急転が?
だが米軍岩国基地沖縄基地のある都市から感染が始まったこと。それに対して政府の米国への対応の実態。

❹ コロナ感染症に苦しむのは・・・
患者さんや家族、対応する医療してくれる方々
子どもに急増する新たなオミクロン
西村秀一医師の見解にも具体的経験が背景にあろうから、それを生かせるとよい。

❺エアゾル感染などの見解や保健所取材の感想など膳場キャスターや金平キャスターお二人が発言なされた見解は、とても参考になる。


❻アサリ産地偽造の背景
何のためにアサリの産地偽造をおこなうのかと思った。食料さえ営利と儲けの世界では、「普通」に行われている、という当事者の発言。資本主義下では、周囲が普通にやっていることは偽造をやめてはじめて見えた心境。現代は日本以外でも同様のことがあろう。資本主義と脱利潤の常識との矛盾。

立憲民主党代表選と野党共闘の新たな様相2021<未完>

2022-01-22 14:13:57 | 言論と政治
【序】立憲民主党の代表選は、党内右派の泉健太氏に決まった
決選投票で、逢坂氏に期待したが、立民党の創意は泉健太氏を選んだ。市民と4野党の協定共同ラインの立場を支持する政治的視野から見ると、国民民主党と組み連合の組織力に依存する泉新代表のもとの立民党は、参院選で敗北を乗り越え勝利をつかめるか。
立民ばかりか他の野党も自公による各戸撃破で惨敗の危険も予想しうる。


Ⅰ:【代表選の詳細】
❶#立民代表選 国民のほうを向いているか演説を聴いて
逢坂氏 「人への投資」 70点
小川氏 演説に力とぬくもりがある 75点
泉氏 なぜ小沢一郎氏は推薦するのか        
執行部の半数を女性に  65点 
西村氏 具体性がある       
    原発ゼロ 辺野古実現 80点
❷#立民党代表選 国会議員以外の得票 <党員票・地方票>
逢坂氏 86票
小川氏 61票
泉氏  93票
西村氏 46票
❸#立民党代表選 国会議員・国政予定得票  #NHK中継
逢坂 誠二氏 62票
小川 淳也氏 72票
泉  健太氏 96票
西村智奈美氏 56票
合計286票
❹#立民党代表選 総得票 #NHK中継
逢坂 誠二氏 148票
小川 淳也氏 133票
泉  健太氏 189票
西村智奈美氏 102票
合計572票
過半数をこえる者がいないので 逢坂氏と泉氏の決選投票へ
❺#立憲民主党代表選 #決選得票 NHK中継
  
逢坂誠二氏 128票(1回目29人国会議員)
泉 健太氏 205票(1回目47人国会議員)
*一回目  小川 淳也氏国会議員47人133票第三位  
西村智奈美氏国会議員28人102票第四位

Ⅱ【立民党は果たして総選挙で敗北したのか】
❶立憲民主党と自由民主党、日本共産党の選挙結果

選挙前議席 立民104  自民276    共産12
今回議席総 立民96(-13) 自民261(-15) 10(-2)
小選挙区前 立民前
小選挙区今回  立民57 自民189 共産1

比例区前
比例区今回 立民39 自民


【追補私見】
あまりにその後の政局の変化に空しく続稿を書き上げることができないでいた。最初に提出し、続編は後日に期す。

【永岡浩一さんからの通信】文化放送ラジオ 大竹まことゴールデンラジオ

2022-01-20 22:11:30 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】文化放送ラジオ 大竹まことゴールデンラジオ(2022/1/19) 湯川れい子 時代のカナリアの本、自身と家族の戦争体験から、理不尽に口を閉ざすと暗黒が待っている、時代に抗して発言する意味を語る



 永岡です、文化放送ラジオの、大竹まことゴールデンラジオ、本日のメインディッシュは音楽評論家の湯川れい子さんでした。パートナーは壇蜜さん、アシスタントは砂山圭太郎さんでした。概略追跡します。

 報道するラジオの案内であったジャーナリストの平野幸夫さん、岸田総理のデタラメと立憲、国民民主党がこのままだとこの国は地獄だとブログで指摘されています、https://ameblo.jp/hirano-yukio/entry-12722117773.html 

 戦前生まれ、男社会の音楽評論の世界で日本初の女性の音楽評論家の湯川さん、時代のカナリアを出されて、この番組2016年以来、そこで戦争法反対を言うとある団体で叩かれてそこをやめて、しかし音楽も、聴いていいと思わないとほめないが、それだと困る人間がいる。大竹さん、芸能人は政治に口を出すなのに空気を問われて、湯川さん、島国の発想、芸能を見るのは慰めで来るので政治を聴きたくないというが、それはおかしい。この水がおいしいというのと同様に発言している。

 時代のカナリア、炭鉱夫が危険を知るために使用するもの、そして映画の未知との遭遇、UFOの周囲に毒ガス、それを調べるカナリア、カナリアはいい声でさえずり、意見は言わないが、意味はある。この本、坂本龍一さんも評価、感性がカナリア。敗戦後、玉音放送で母から自害のことを言われて、要するに短刀で切腹、しかしもちろん何もせず、友達は無邪気。アメリカが来て辱めされたら自害しろと母から。父は海軍兵学校からの軍人、戦死した兄は防空壕を湯川さんと母のためにつくり、軍服を着て湯川さん抱き上げて、サーベルの音がして、18歳上の兄はフィリピンで戦士、ほとんど覚えていないが、兄が出征の時は、冗談をいう、もし髪の毛が違う子供を連れ帰っても卒倒するなというもの、湯川さん、成人後それを聞いて号泣、南方に行く(どこに行くか言えない)、現地の女性と結婚しても驚かないで=南洋に行くモチベーション、絵が好きな人。3歳違いの兄は91歳で大往生、戦争の軍国少年、猛勉強して、空軍に入りパイロット、特攻隊に入り、そこの分隊長、しかし飛行機ごと墜落しても、奇跡的に生き残り、しかしその後も片目のパイロット、戦後自衛隊ができて、戦争の悲惨さを知るものがやるべきと、国防に関わった。


 長兄は絵もやり、作詞もされて、目黒の書斎からたくさん絵が出て、レコードのジャケットデザインをして、女性が歌うもの、踊るニューヨークなどをかいて、それを継いで湯川さんグラフィックデザイナーになっていたかも知れない。湯川さんは、作詞、音楽評論をされて、湯川さん徹子の部屋にも出て、兄が口笛、それを戦後米軍から知り、しかし兄のつくった歌と言うが、戦後、東京は焼け野原、しかし家は何とか残り、しかし詩が好き、ハイネなど、それを母に止められてラジオを聞けとなり、素晴らしい音楽は進駐軍の放送。そして兄の口笛の曲であり、それはアメリカの音楽、学校から帰り、米軍放送でタイトルも知り、その歌を調べて、アメリカで1941年の真珠湾攻撃の時にヒット、しかし兄がどうして知っていたか不明だが、神田ではアメリカのレコードをうっていた店があり、兄は赤紙直前までドイツ、フランスの映画を観ることが出来た。そんな時、口笛をアメリカの音楽と言えず、自分が作った曲としたが、真珠湾攻撃のヒット曲を兄は知り、その相手と戦う矛盾を、兄はそのような行動で今でも泣ける。

 当時、日本の敗戦は確実、兄の出征は1945年の4月、上陸した米兵と戦い戦死、現地に1970年湯川さん行かれて、プレスリーの流行時に、アメリカ南部を知り、黒人たちの音楽からプレスリーはあり、ビートルズの前にプレスリーは音楽の革命。日本だとビートルズでロックンロールは革命だが、数年前にプレスリーが革命をアメリカで起こして、湯川さんプレスリーに会いたいと思い15年後に会えて、結婚の証人になってもらい、湯川さん、共感を寄せるのは大阪なおみさん、伊藤詩織さんと、時代のカナリア、湯川さんの本(https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-781710-2 )で書かれています(男社会を生き抜いた体験も書かれています)、素敵なお話でした、以上、湯川さんのお話でした。


コロナ禍で患者はおろか社会が崩壊するとき~「報道特集」2021.1.15~

2022-01-15 18:50:53 | 言論と政治
  0~20歳の子どもや学生たちに、コロナ禍による見えにくい負荷が国内のあちこちで様々なかたちであちこちで爆発的に顕在化してきた。子どもたちが心の中に抱えているものをどう社会が把握し、未来に悲観的で捨て鉢になっているかを丁寧に看取り、人生は様々な道があることを示すのが教育。
  医師看護師や教職員が沖縄では感染し、仕事に行けない人数が増えている。医療と教育の現場はコロナ禍患者にじかに接する第一線。なにも言えないが、子どもと高齢者に国家はもっとできることは実行してほしい。

コロナ禍でも
子どものゆめを見捨てさせるわけにはいかない
借金してでも
子どもが後悔しないようゆめを見捨てさせない

#母親の言葉と連携する人々との対応に感銘

#閉められない  #若者の居場所支援

NPOキートス白旗さんたちの援助は稀有貴重
国家の支援はどこへ行った?!


首相の伊勢参拝は違憲だ

2022-01-10 07:17:21 | 転載
首相の伊勢参拝は違憲だ

         前川 喜平
2022年1月9日東京新聞視写



 岸田文雄首相は四日に伊勢神宮を参拝した。首相の正月の伊勢神宮参拝は1967年の佐藤栄作首相以来の慣行だ。

 岸田氏が個人としてどの神社にお参りしようとそれは全く自由だ。しかし岸田氏は内閣総理大臣といsて参拝した。信教の自由の保障と政教分離原則を定めた憲法第20条は、第三項で「国及びその機関は・・・いかなる宗教的活動もしてはならない」と規定している。内閣総理大臣は国の機関だ。伊勢神宮参拝は宗教的活動だ。だから内閣総理大臣は正月に伊勢神宮参拝をする慣行は憲法違反だと考えざるを得ない。


 仏教寺院であれキリスト教教会であれ、首相の立場で参拝すれ憲法違反だ。しかし伊勢神宮の違憲性はもう一段高い。なぜなら日本国憲法の政教分離原則の狙いは天皇を神格化した国家神道の廃止にあったのであり、天皇の祖先とされた天照大神を祀(まつ)る伊勢神宮は国家神道の最高位の神社だったからだ。


 首相の靖国神社参拝にも同じ憲法問題がある。過去の軍国主義との関係やA級戦犯の合祀(ごうし)の問題に焦点が当たることが多いが、1985年の中曽根康弘首相の靖国神社参拝公式参拝については、1992年の福岡高裁と大阪高裁の判決が政教分離原則に照らして違憲の疑いがあると述べている。首相の靖国神社参拝も外交問題である前に憲法問題なのである。(現代教育行政研究会代表)