【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

《きょうのTBS報道特集・今日の思想》2017年07月29日

2017-07-29 18:59:22 | 政治・文化・社会評論
   【国民統一戦線通信 2017/07/29】

                櫻井 智志



Ⅰ:チェルノブイリ

@tbs_houtoku チェルノブイリと甲状腺がんの詳細な報告は不安にしっかりと対応した報告と思う。事実を事実として認識すると共に、放射線の課題に対応し克服する研究の推進が世界的に求められている。福島原発を日本全体で研究し解明してほしい。それが福島県民にも世界にも展望を与える。
@tbs_houtoku 私の学びに参考となった学者に、芝田進午氏から学んだ加藤哲郎氏がいる。大月書店に勤務後大学人となった。氏はチェルノブイリ原発事故がソ連崩壊の原因のひとつと明晰に記している(岩波書店2013年12月『日本の社会主義 原爆反対・原爆推進の論理』p261参照)。




Ⅱ:政治家とことば

@tbs_houtoku 安倍氏は、ことばの深みみも哲学も皆無。「アーウー」の大平総理は、実は流ちょうで雄弁なひとと、クリスチャンの大平氏を知る牧師さんからじかに聴いた。安倍麻生コンビは、言葉がただの飾り。菅官房長官はかなり考えてなおも総理を弁護するために相当苦労がうかがわれる。
@tbs_houtoku 防衛相になる前、タカ派だが稲田朋美氏は実力があると錯覚していた。なんでこんなひとを安倍晋三氏は「未来の総理」として重用したのか。稲田朋美氏を論評した田母神氏は、偉そうなことを言うがカネで司直に逮捕。自民党安倍支持派は保守派ではない。ただの反動に過ぎない。




Ⅲ:ほんとうの政治家 ほんとうの医師

@tbs_houtoku 民進党蓮舫代表を代表就任以来見て来た。新潟県知事選で自由党・共産党が推す候補の応援に個人として決断し応援。当選した。都議選が7から5に減ったというが、某都連幹事長が都民ファに流れ込んだりする情勢の中でよく健闘した。蓮舫氏こそ代表として相応しい実践者だ。
@tbs_houtoku 日野原重明医師は、まさに「先生」の名にふさわしい。地下鉄サリン事件が日野原氏に衝撃を与えたと読んだ。美智子皇后や宮城まり子さんなど福祉・幸福・生命を日頃から真剣に取り組んでいる方々の言葉が身にしみる。



Ⅳ:「オオカミがきた」

@tbs_houtoku 内閣府などの公共機関がミサイルがきたときには・・・というテレビCMをよく見る。北朝鮮の軍事を心配するゆえと思うが、猛烈風雨洪水土砂災害や地震、原発関連などより地に足ついた安全対策をもっと講ずるべきだ。

蓮舫代表辞任、稲田朋美防衛省辞任の中で迎える《横浜市長選2017》あと3日の構図

2017-07-27 19:31:20 | 政治・文化・社会評論
横浜市長選2017あと3日の構図
2017/07/27


            櫻井 智志

1:はじめに
 横浜市会は、自民31、民進20、公明16、共産9、維新・ヨコハマ2、無所属保守の会2、無所属5(内神奈川ネット1)の86人である。林候補を推す自公で47人。伊藤候補を推す民進・共産は29人。公明党と創価学会の動員力は侮れぬ。だがいま横浜では市民の活発な動きが目立つ。



2:選挙戦現段階《選挙ドットコム》

  《現職に追いつけるか?伊藤大貴(いとう ひろたか)氏の人柄・学歴・経歴は?》選挙ドットコム転載

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【横浜市長選挙】現職に追いつけるか?伊藤大貴(いとう ひろたか)氏の人柄・学歴・経歴は?
7/27(木) 7:00配信 選挙ドットコム

 任期満了に伴う横浜市長選挙は、7月30日が投票日。無所属で現職の林文子氏(71)、新人の長島一由氏(50)と伊藤大貴氏(39)の3名が立候補しています。現職の林氏は3選をめざし、新人の2候補が追う形に。伊藤大貴氏はどこまで肉薄できるでしょうか?

「日経BP社の記者から政治の道へ」
伊藤大貴氏は1977年10月1日三重県生まれで現在39歳です。1996年に私立駒場東邦高校を卒業後、早稲田大学に入学します。2000年に早稲田大学理工学部を卒業後は、大学院に進学。2002年に早稲田大学大学院理工学研究科・電子情報通信学専攻を修了しました。2002年大学院修了後、日経BP社に入社し技術記者として活躍しました。

「政治家秘書を経て横浜市議に」
2006年に日経BP社を退職し、江田憲司衆議院議員の秘書となりました。2007年には横浜市議会議員選挙に緑区選挙区から出馬し、得票数8,344票を得て初当選します。2011年の横浜市議会議員選挙でも緑区選挙区から出馬、得票数16,636票を得て再選を果たします。2015年の横浜市議会議員選挙では得票数11,998票を得て3期目の当選を果たしました。 民進党横浜市会議員団副団長、政策・総務・財政常任委員会委員、健康づくり・スポーツ推進特別委員会副委員長の要職を歴任しています。

キャッチコピーは「最高にワクワクする横浜を、つくろう」
伊藤氏は、自身のホームページによれば、政策のキャッチコピーに「最高にワクワクする横浜を、つくろう」を掲げ、具体的な政策として
1.これからの横浜を支える子育て支援・公教育の学力向上
~教育・子育て~
2.安心できる高齢社会の実現
~高齢者・福祉政策~
3.時代に合わせた市政運営による充実した行政サービス
~生産性の高い行政運営・施策推進~
4.新たな手法での地域経済の発展
~まちづくり・観光・地域経済~
をあげています。

(選挙ドットコム編集部)
--------転載了-----------------------------------------------------------------------------------------------------


3:選挙戦《毎日新聞》予想
民進党内の旧民主党系は林市長を、旧維新の党系は伊藤候補を応援。伊藤大貴候補を市民と立憲野党共闘が応援している。あのイケマキ選挙を彷彿とさせる。

横浜市長選終盤予想(毎日新聞)
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横浜市長選
林氏がリード 2新人が追う

毎日新聞2017年7月24日 02時00分(最終更新 7月24日 02時00分)

 共同通信社は21~23日、任期満了に伴う横浜市長選(30日投開票)で電話調査を実施し、取材結果を加味して情勢を探った。無所属の現職林文子氏(71)=自民、公明推薦=がリードし、元横浜市議の伊藤大貴氏(39)と元衆院議員の長島一由氏(50)の無所属新人2人が追う展開となっている。
 ただ約4割が投票先を決めておらず、情勢が変化する可能性もある。
 林氏は自民党支持層の7割近く、公明党支持層の半数を固めた。「支持する政党はない」とする無党派層でも他の2人と差をつけた。
 元民進市議の伊藤氏は民進党支持層に浸透しきれていない。共産党の支持層からは3割超の支持を得た。国政時代、旧民主党に所属していた長島氏は民進党支持層で、やや優位に立っている。
 争点の一つとして注目されるカジノを中心とした統合型リゾート(IR)の誘致に関しては、「誘致すべきだ」が22.6%、「誘致すべきではない」が65.2%だった。ただ、「誘致すべきではない」と回答したうちの約3割が賛否を明言していない林氏を投票先に挙げ、反対を訴える伊藤、長島両氏を引き離している。(共同)

調査の方法
 横浜市の有権者を対象に21~23日、コンピューターで無作為に発生させた番号にかける方法で実施し、1004人から回答を得た。(共同)
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林氏は無党派層で差をつけた。元民進市議の伊藤氏は民進層に浸透しきれていない。共産支持層から3割超の支持。旧民主党国会議員の長島氏は民進層で優位。

この時点での蓮舫辞任の真相の謎が結果論としては鮮明だ。



4:選挙戦詳細《田中龍作ジャーナル》

田中龍作ジャーナル
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【横浜市長選】連合を敵に回して戦う市民派候補 労働者「給食は確実な希望」
2017年7月24日 03:09
http://tanakaryusaku.jp/2017/07/00016362(*写真はリンクからご覧下さい)

林文子市長。母親たちが給食実施を陳情した際「弁当作りがやりがいとなっている保護者がとても多い」とうそぶいた。=23日、横浜駅東口 撮影:筆者(*ここの筆者とは全て田中龍作氏のことをさす)=

 日本最大市の市長選挙には日本政治の病理が凝縮されている。圧倒的多数の人々が拒否する政策を掲げていても、自公の現職(現政権)は強大であるということだ。横浜の場合、連合と民進の一部が乗っかるため、さらに始末におえない ―
 通勤客、買い物客がひっきりなしに行き交う横浜駅。市民グループが連日、「カジノ要りますか、要りませんか?」のシール投票を呼びかけている。
 道行く人たちは吸い寄せられるように貼りに来て、「要らない」はアッという間に色とりどりのシールで一杯になる。
 「市長選挙の際、カジノを投票の判断材料にするか?」と尋ねると、年配の女性は「あんなの(カジノ)、やっちゃダメ」と顔をしかめた。
 カジノ誘致の是非を問う世論調査で80%が「要らない」と答えたというが、シール投票で見る限り95%である。
 世論を考慮してか。カジノ推進を唱えていた現職の林文子は、選挙戦ではカジノのカの字も言わない。
 カジノ推進に加えて林が中学校の学校給食に後ろ向きであることも、子育て世代には不満だ。全国の政令指定都市で中学校の給食がないのは横浜だけである。
 チャレンジャーで前市議会議員の伊藤ひろたかが掲げる「カジノより学校給食を」は、庶民の不満と不安に応えている。
 林陣営を支えているのが「自・公・連合・民進の一部」というオール与党であるのに対して、伊藤陣営を支える中心は市民団体である。
カジノ・シール投票。「要らない」はスペースがなくなるほどシールで一杯になった。=17日、横浜駅東口 撮影:筆者=
 「伊藤選対」の大黒柱は民進党の真山勇一議員だが、真山を昨夏の参院選で当選に導いたのは、市民たちで作る勝手連だった。「原発反対」を唱える真山は、いっさい連合の支援を受けなかった。
 現職を激しく追い詰める伊藤陣営だが、今ひとつ完全燃焼しきれていない。
 昨夏の参院選で真山の勝手連をつとめたYが、今回伊藤の選挙も手伝う。選挙の裏も表も知り尽くした男だ。Yは次のように分析しアドバイスを送る。
 「真山さんは細かく細かく回っていたけど、伊藤さんは殿様選挙だ。大きな駅ばかりでなく、もっと小さな所まで足を運ぶべき」。
 横浜駅西口近くの広場で23日に開かれた伊藤陣営の街頭演説には大勢の市民が詰めかけた。老いも若きも男も女も、熱い視線で伊藤を見つめた。ベビーカーを押す母親は最前列付近で演説に耳を傾けた。
 「何十年もずっと給食なかったのに今回やっと給食ができる。ずっとないのが当たり前だったけど嬉しい」。友人の子供が中学1年生という女性(50代)は顔をほころばせた。
 夢を現実と錯覚するほど、彼女は希求しているのだろう。痛々しくもあったが、これが横浜の母親たちの切なる願いだ。
 時給1500円を目指す労働運動に携わる女性は「給食は栄養士や調理師の雇用になります。地元の農業も潤います。カジノとは大違いです。私は確実な希望の方に賭けたいです」と話した。
 開票日の30日夜、「受け皿になれなかった」は聞きたくない。(敬称略)

2児の父親である伊藤候補が訴える「カジノより給食」は説得力がある。=23日、横浜市西区 撮影:筆者=
   〜終わり~
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5:結論

伊藤大貴候補の師匠格でもある江田憲司氏の言葉が、今回の市長選の本質を語る。

「カジノは賭博です。治安も風紀も乱れ、教育上も極めて悪い。なぜ林市長と自民党は誘致しようとするのでしょうか。森友、加計問題のように、ギャンブル場を誘致すれば、この山下埠頭に大きなお金が落ちる。利権を漁ろうとしている政治家にレッドカードを突きつけるのが横浜市長選ではありませんか!」

あと3日。
本文中では触れなかったが、ミナカナなどのいくつもの市民団体が手作りの市長選運動を進めている。
中央の民進党代表、幹事長と相次いで辞任して、選挙民にも影響は強い。けれど、県内選出の「伊藤選対」の大黒柱である民進党の真山勇一議員や江田憲司議員、野党共闘に意欲的な有田芳生議員がいる。自由党神奈川代表の樋渡 剛元代議士、社民党の福島瑞穂議員、なによりも日本共産党は志位和夫委員長、小池晃書記局長、畑野君枝議員、田村智子副委員長など党が一丸となって、自主的支援の立場で最大限の尽力を行っている。民進党や共産党の横浜市内外の市議たちも熱心である。

 市議からはじめて市長選に臨む伊藤ひろたか候補は、まだ選挙に慣れていないが、駅頭で会話をかわして、意欲的な青年という好印象をもった。これからが横浜市民の支持を飛躍的に拡大する三日間だ。~了~

《自立的市民像が新しい政権をになう》 《地方の首長選を大切にしないから政権構想で日本共産党は要らぬ偏見に晒される》

2017-07-26 23:17:14 | 政治・文化・社会評論
国民統一戦線通信2017/07/26

             櫻井 智志



《自立的市民像が新しい政権をになう》



安倍内閣は急速に国民の支持を下降させている。全て、生成・発展・衰退の過程をたどる。民主党政権もそうだ。反安倍政権の側に傲りがあれば、新政権も足元から掬われる。戦後日本の政権の背後に米政府が控えていた。官僚制を超えた自立的市民前川喜平氏。与野党に「前川」的政治家は見当たらない。




《地方の首長選を大切にしないから政権構想で日本共産党は要らぬ偏見に晒される》


那覇市議選で、日本共産党は大健闘し全員当選したが、「オール沖縄」勢力全体は敗北した。地方自治体議員選挙を主に据えている共産党は、首長選を大事にするとよい。当然共産党単独では当選は少なく、他党や市民との提携と共闘が必要だ。仙台市長選が見事な典型。地方での蓄積が政権獲得の土台となる。

仙台市長選の野党勝利に続け2017横浜市長選

2017-07-24 23:18:53 | 政治・文化・社会評論
2017横浜市長選の課題と見通し~仙台市長選の野党勝利に続け2017横浜市長選~


              櫻井 智志

1 概要
 林文子市長は、民進党(当時は民主党)の推す候補として、横浜市長選の最初の当選を果たした。私は前回の市長選の時に林文子さんのホームページを見て、なかなかのつわものと感じた。きめこまかく広く見渡し、ひとつひとつに念が入っている。

 今回、横浜市長選は自民公明が推す現職の林文子(現在2期目)、元衆議院議員・長島一由氏と元民進党横浜市議・伊藤ひろたか氏の両新人候補による3名での選挙戦。この選挙は、選挙権が20歳から18歳に引き下げられてからのものであり、未成年の有権者の投票率と投票動向も選挙戦の課題のひとつとなる。

 最近までは林候補の圧勝と思われてきた。しかし国政安倍政権のあまりに傲慢で強引な滅茶苦茶な実態が、支持率急降下となり、昨日の仙台市長選では、自公候補148,993票に対して民進党を中心とする野党統一候補が165,452票を獲得し、一万七千票もの差で惨敗。にわかに横浜市長選が、反現職が分裂していても、林候補安泰と安閑としていられなくなった。

 ただ、今回早くから横浜市の市の財界、医師会など広範な地元団体が林支持を掲げ続けてきた。さらに公明党・創価学会の動員力や市内のエリート会社員層、連合の締め付けのある大労組が、自民党シフトしていることを冷静に認識しておくことが必要だ。

 繁華街で宣伝カー壇上で野党幹部と知識人が同乗して、大勢の市民に手を振っても、市民と立憲野党の共闘が機動的に草の根でどれだけ市民の支持を集める地道な蓄積が功を奏することがあってはじめて「市民と野党の共同」と呼びうる。

 黒岩祐治神奈川県知事は菅義偉官房長官の直属に近い。菅氏は横浜市内選出の代議士。また県知事をつとめて現在国会議員の松沢成文氏は、福田川崎市長の後見人。横浜市からは市長をつとめた中田宏氏や横浜市内を選挙区とする江田憲司氏など、自民党や民進党の有力者が目白押し。水面下のそれら実力者の動きも、横浜市長選に一定の効果的な影響力を及ぼしてきた。

 なお、民進党について東京新聞. (2017年6月13日)で【横浜市長選 民進党は自主投票へ 林市長と伊藤市議のどちらも推薦せず】と詳報している。
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横浜市長選 民進党は自主投票へ 林市長と伊藤市議のどちらも推薦せず

2017年6月13日

七月十六日告示の横浜市長選で、民進党県連は十一日、常任幹事会を開き、県連に推薦依頼を出していた林文子市長(71)と横浜市議の伊藤大貴(ひろたか)さん(39)のどちらも推薦せず、自主投票とすることを決めた。ただ、伊藤市議はまだ出馬の判断を保留しており、流動的な部分がある。
 県連の森敏明幹事長は「党は割らない。どちらを応援しても選挙後はノーサイドだ」と話した。伊藤市議は取材に「なるべく早く出馬の可否を判断したい」と回答。林市長は「議論を重ねた上での結論と承知している」とコメントした。
 伊藤市議は出馬する場合、離党して無所属となり、幅広く支援を募る。市内への誘致が取り沙汰されているカジノ反対を訴える見込みで、共産党は独自候補擁立を見送り、実質的に支援する検討に入った。
 共産市議は「伊藤市議はカジノ反対に加え、(横浜市立中学で未実施の)中学校給食実現に前向きだ」と評価。市民の市長をつくる会や市民連合横浜☆ミナカナなど複数の市民団体が伊藤市議を支援する方針。関係者は「国政と同じで野党共闘を目指す」と話す。
 市長選では、元衆院議員の長島一由さん(50)がカジノ反対を掲げ、既に出馬表明している。主張が重なる部分があるため、伊藤市議を推す関係者は「候補を一本化できるかが鍵。長島さんと調整したい」と話す。ただ、長島さんは「まだ伊藤市議側から相談を受けていないし、出馬を取りやめる気はない」とする。
 一方、林市長は十二日夜、自民党市連大会に推薦候補として登壇。「何としても(市議会の)議場に戻らなければならないという強い決意でいる。決して油断はしない。必ず勝つ」と話した。 (志村彰太).
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2 立候補者

林文子候補:はやし ふみこ
 71歳 無所属(自民党・公明党推薦) 現横浜市長
元東京日産自動車販売株式会社代表取締役社長ほか

長島一由候補:ながしま かずよし
 50歳 無所属「現在は無党籍]新 映画監督
元衆議院議員[衆議院議員時代の党派は民主党(当時)]
元逗子市長(第14・15・16代)


伊藤大貴候補:いとう ひろたか
 39歳 無所属[(市民団体「市民の市長をつくる会」支援) 
(江田憲司ら民進党の一部議員らが支援 日本共産党・自由党が自主支援)新 前民進党横浜市会議員(緑区)

3 戦後 公選制下の横浜市長

14 14 石河京市 1947年
15 15 平沼亮三 1951年
16          在職中死去
17 (13) 半井清     1959年 1941年も市長歴
18 16 飛鳥田一雄 1963年
19             1967年
20             1971年
21             1975年
22 17 細郷道一 1978年
23             1982年
24             在職中死去
25 18 高秀秀信 1990年
26             1994年
27             1998年
28 19 中田宏     2002年
29             任期途中退職
30 20 林文子     2009年
31             2013年現職


4 国会議員-横浜市域

国会議員衆議院小選挙区選出
選挙区 議員名 所属政党
神奈川1区(中区・磯子区・金沢区)松本純 自由民主党
神奈川2区(西区・南区・港南区) 菅義偉 自由民主党
神奈川3区(鶴見区・神奈川区) 小此木八郎自由民主党
神奈川4区(栄区・鎌倉市・逗子市・葉山町)浅尾慶一郎無所属
神奈川5区(戸塚区・泉区・瀬谷区) 坂井学自由民主党
神奈川6区(保土ケ谷区・旭区) 上田勇 公明党
神奈川7区(港北区・都筑区) 鈴木馨祐自由民主党
神奈川8区(緑区・青葉区) 江田憲司民進党

比例代表選出(カッコ内は所属政党と重複立候補した小選挙区)
篠原豪  (民進党、  神奈川1区)
山本朋広  (自由民主党、神奈川4区)
水戸将史  (民進党、  神奈川5区)
青柳陽一郎(民進党、   神奈川6区)
福田峰之 (自由民主党、 神奈川8区)


5 まとめ

 国内政令指定都市でも最多の人口を擁する横浜市の市政は、国政にも影響をおよぼす。ただ、独自の地域カラーがあり、県内で社会党の飛鳥田一雄氏が市長となったことはあるが、東京都や川崎市などのような「革新統一自治体」の経験はない。いま民進党が林文子候補にも伊藤ひろたか候補にも、関連性や影響力をもちつつ、一応は等距離を保っている。それだけ横浜市の民進党の動向は無視しがたい。

市長選の要諦は
①市民運動団体がどれだけ無党派層、若者層の政治意識にアプローチしうるか
②政党が野党共闘しつつそれぞれの政党もフルに稼働するか
③特に今週一週間の国政の動向が横浜市長選に直接的に影響する
④林文子候補を支える陣営のウルトラC作戦に対抗して、伊藤ひろたか候補を斬新でユニークな作戦を駆使できるか

いま、民進党蓮舫代表を支持する

2017-07-14 20:58:54 | 政治・文化・社会評論
   
2017/07/14
         櫻井 智志


 最初に、あえて良識的新聞「東京新聞」の社説を転載させていただく。


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凋落の民進党 政策を練り選択肢示せ

2017年7月14日


 東京都議会選挙では民進党も敗者だ。旧民主党時代には第一党だった当選者数も一けた台に落ち込んだ。なぜ、そこまで凋落(ちょうらく)したのか。党の立て直しを急がねば、再び政権の選択肢にはなり得まい。
 民進党が置かれた厳しい状況は都議選前から顕著だった。離党者が相次ぎ、公認候補は二十人台止まり。選挙戦も厳しく、選挙前の七議席を五議席に減らした。
 森友・加計両学園の問題や「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法成立をめぐる強引な国会運営、稲田朋美防衛相の失言など、民進党には有利な状況だった。にもかかわらず、自民党批判票の受け皿になれず、その役回りを小池百合子都知事の「都民ファーストの会」に奪われた。
 旧民主党政権時代に失った信頼を回復することは容易ではないとしても、どう党を立て直してよいか分からないまま、政権転落後の四年余りを無為に過ごしてきたのが現実ではないのか。それを有権者に見透かされたのだろう。
 党を取り巻く環境が厳しくなると、遠心力が働き、離党者が相次ぐ。蓮舫代表の二重国籍問題が都議選敗北の一因だとして、戸籍謄本の提出を求める。身勝手で、的外れなことを繰り返しては、党の立て直しなど永遠にできない。
 民進党の再生には、有権者に選んでもらえるような、自民党とは違う理念と政策を練り上げ、愚直に訴えるしかあるまい。
 二〇〇九年衆院選では、政権交代で政治がこう変わる、という具体像がマニフェスト(政権公約)に描かれていた。その実現性には疑問が残るとしても、有権者は政策を選び、政治に参加することを実感できた。民進党はいま一度、その政治の原点に戻るべきだ。
 有権者の関心はやはり暮らしや社会保障にある。その政策分野でどれだけ具体像を示せるかが、選挙の行方を左右するだろう。
 党の「尊厳ある生活保障総合調査会」は、増税で財源を確保し、介護サービスの拡充や幼児教育・保育の無償化などに充てることを提唱してはいる。
 しかし、自民党の小泉進次郎衆院議員ら若手議員が三月に打ち出した「こども保険」構想と比べ、現段階では具体性に乏しく、出遅れ感も否めない。
 一八年十二月までには衆院選、一九年夏には参院選がある。早急に政策の肉付けを急ぎ、進んで有権者に訴えかけるべきだ。敵失待ちの政治では、いつまでたっても政権復帰などおぼつかない。

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 本日7月14日に読んだ読売新聞の論調もほぼ同質のものだ。

 私は、新潟県知事選に、民進党(当時は民主党)が米山候補の推薦を見送った時に、蓮舫代表は「個人として」と断りながらも米山候補への応援演説を行った。
 その後、東京と福岡で衆院補選が行われた。民主党は、共産・社民・自由(当時は生活)野党は共闘を組んだが、野田幹彦幹事長は他の野党と連携をとらず、応援演説に候補者を送らず同時刻に民進党オンリーの演説会を行うような選挙指揮を行った。その頃の私は、民進党に幻滅感を覚えていた。

 しかし、その後、国会での森友学園、加計学園問題など安倍総理と政権を追及する中で、山野井国対委員長の統率力は野党をまとめ安倍政権追及をリードしていった。また福山哲郎氏や山尾志桜里氏は国会質問でもすぐれた演説で政府・閣僚をたじたじとさせた。

 いま安倍政権は、あの圧倒的な支持率が、読売から朝日までのきなみ30%台に急落した。その現時点において、にわかに蓮舫代表の国籍について「二重国籍」を取り上げて騒ぎ出す騒動をマスコミは始めた。以前にも騒動をおこしたこれらの連中は、自公政権に問題が起こると急に動き出す。
 私は知らなかったが、細川連立内閣が組閣して八か月後に総理辞任して、まもなく政治講演会の席上、細川護煕氏を右翼が会場に入り発砲した。銃弾はそれて命に別状はなかったとはいえ、この後細川氏は政治活動から離れていった。
 六十年安保闘争の真っ最中に、当時国会の三分の一の議席をもっていた社会党委員長の浅沼稲次郎氏は、なぜか屋内の演壇にかけあがってきた右翼に心酔する未成年山口乙矢にナイフで刺され死亡した。
 全国に革新メガロポリスがうまれ、国土の三分の一が革新統一戦線首長が占めて、国政でも社共統一戦線政府が展望され始めた頃に、鬼頭史郎判事補が、北海道網走刑務所におもむき、治安維持法違反で獄中にあった日本共産党員宮本顕治氏の身分帳を不法閲覧し、それを読売新聞社に持ち込んだ。読売は毅然とはねつけて相手にしなかった。鬼頭判事補は次に保守系新聞社・出版社に持ち込む一方、そのネタを当時の民社党春日一幸氏に託した。春日氏はなんと国会で宮本顕治氏の戦前の私事を質問した。政界の流れは一気に変わっていった。
 これらの一連の動きを、政権が国民の支持を激減しそうな時に、「政治テロ」が発動する。

 立憲野党の共闘で、共産・社民・自由の各政党は前向きだった。しかし、支持母体の連合が恫喝しても、この間の民進党は野党共闘を進めていった。蓮舫代表を批判して民進党を離れた長嶋昭久氏は、小池新党に合流した。今朝の週刊誌広告では、細野豪志氏も小池新党に接近との文字が躍った。
 小池百合子氏は、力量のある政治家で発想力やスピード性があり、自民党都連を都議選で激減させた。自民党良識派の野田聖子議員と仲も良く、政治評論家から総裁選候補の大穴として名前のあがった野田聖子氏を小池百合子氏が支持すると目されている。

 テレビの画像で見ていた。小池百合子都知事が当選した後に、民進党蓮舫代表は御祝いを述べて、共闘を申し出た。その場は曖昧に取り繕ったが、小池氏は公明党ファーストに終始した。選挙プロの公明党の組織力や手腕を見抜いていたのだろう。、そして、民進党代表のメッセージは袖にして、結果として民進党の大量離党移動をうんだ。
 小池百合子氏の「都民ファーストの会」とは、長嶋昭久氏・渡邉喜美氏など保守派に開かれた政党であり、自民党の代わりに、公明党と組んで政権獲得を目指していると私は予想する。自民が維新の会とくんで公明党が小池新党と組む。小池新党とは、自民党に代わり、政権をねらう保守政党と想像される。

 自民党政権の受け皿がない、民進党は何をしていると世間は言う。連合が自民とくみ、民進党をたえず揺さぶっている。けれど、立憲野党の共闘が全国的に市民運動と連動して、対案を出し続けることこそ、日本の政治全体が、環境協定ノー、核禁止条約ノーと政府が表明し国際社会の怪訝な眼差しにさらされている情勢下での大切な対案であり、その抵抗戦略は重厚な実践である。国連の人権機関は、日本の人権、マスコミの現状は危機的なものであることに注意を促している。福島原発は今も終焉しておらず、全国各地で地震が頻発し、すぐ隣りに原発が動いていても止めないし、再稼働禁止をなんと裁判所が相次いで解除している。

 このような政治情勢を考慮すると、マスコミは民進党を詮索・穿鑿している時なのか。日刊ゲンダイやリテラなどのメディアが健闘していて、新聞社でも東京新聞・中日新聞に期待している者として、民進党を蓮舫代表の国籍論で意義の薄弱なことではなく、民進党を離党した長島昭久氏らが「都民ファーストの会」で何を実践しているのか追求してほしいものだ。

 蓮舫代表をシンボルとして、民進党に多い護憲派、民主主義者の健闘を願い、立憲野党共闘を応援する。

「天に声あり、人を介して伝わしむる」~JNN報道特集2017/07/01~

2017-07-01 19:20:27 | 政治・文化・社会評論
 驚いた。
東電内部で「巨大津波の試算と津波防止の堤防建設の具体プラン」が検討されていた。文科省管轄下。それを長期的なものだからと否定したのが、内閣府。ニュースキャスターも「デュジャブ感覚がします。加計学園問題と似た構図ですね」とおっしゃった。内閣府の国政破壊は、福島原発対策に関わっている。


                   櫻井智志


Ⅰ:「特集① 香港返還20年」

中国は、八路軍が通ったあとはゴミひとつ落ちていないと言われた。文化大革命や天安門事件を経て中国も激動の歴史をたどっている。だが貧しい者に生活を保障し、自由と民主主義を擁護する理念とは隔たっている。広大な領土。秦の始皇帝と今の周主席と行政は進歩したのか。

イギリスから返還された香港。資本主義から社会主義への返還であるが、政治的民主主義はどうだったか。中国の社会構成体は民主主義を導く土壌でなく、専制主義と対応するものではなかったか。資本主義自身が資本主義を改革する動きを生み出す。米ロ同様中国の課題も大きい。

香港と中国。中国と日本を対比するとどうか。実際に香港に四年間住んだ日下部さんの前半十年と後半十年の相違のレポートを聴いて納得することができた。香港、台湾、韓国などアジアの地域や国々の現実をもっと直視する必要を感じた。



Ⅱ:「特集② 東電旧経営陣は津波を予見できたのか」

福島原発を起き東京で十万人市民集会が開かれた。福島の住民としてあいさっされた女性の演説は、参加者の胸に響き心に共感をよぶ素晴らしい演説だった。それが武藤類子さんだった。前橋地裁は2008年3月の津波の予見を認めた。高裁最高裁の劣化が心配だ。地裁の尊重を。

福島原発を起き東京で十万人市民集会が開かれた。福島の住民としてあいさっされた女性の演説は、参加者の胸に響き心に共感をよぶ素晴らしい演説だった。それが武藤類子さんだった。前橋地裁は2008年3月の津波の予見を認めた。高裁最高裁の劣化が心配だ。地裁の尊重を。

東電自らが行った巨大津波の試算が行われていた。しかし、その対策を実際に行わなかった。嶋﨑邦彦東大名誉教授は「過ちは繰り返される。過ちを改めるまで」と意義深い発言を行った。武藤さんも「本当に良心に従っているのでしょうか」と東電元三幹部の発言にコメントした。



 驚いた。
東電内部で「巨大津波の試算と津波防止の堤防建設の具体プラン」が検討されていた。文科省管轄下。それを長期的なものだからと否定したのが、内閣府。ニュースキャスターも「デュジャブ感覚がします。加計学園問題と似た構図ですね」とおっしゃった。内閣府の国政破壊は、福島原発対策に関わっている。