【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

「石垣ケーブルテレビ」をフリー百科事典でまなぶ

2022-02-27 22:32:48 | 転載
石垣ケーブルテレビ
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石垣ケーブルテレビ株式会社
ISHIGAKI CABLE TV
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
〒907-0004
沖縄県石垣市登野城9-4
設立 1977年5月
業種 情報・通信業
法人番号 6360001013042 ウィキデータを編集
事業内容 有線テレビ放送事業
代表者 代表取締役社長 石垣 宗正
資本金 9,380万円
外部リンク 公式サイト
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石垣ケーブルテレビ株式会社(いしがきケーブルテレビ)は、沖縄県石垣市をサービスエリアとする日本のケーブルテレビ局である。


目次
1 概要
2 主な放送チャンネル
2.1 凡例
2.2 テレビ局
3 石垣ケーブルテレビで放送されていた番組
4 その他
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
概要
通常の地上波、自主放送、衛星波(BSとCS)に加え、沖縄県内に系列テレビ局を持たない日本テレビとテレビ東京の番組を、ICTチャンネル(自社放送チャンネル)を使って時差配信している。また、ICTチャンネルで土曜日・日曜日に放送している「ウイークリー八重山」は、那覇市などをサービスエリアとする沖縄ケーブルネットワーク(OCN)でも翌週に放送されている。

デジタル放送サービスについては2009年2月9日に総務省沖縄総合通信事務所から許可を受けNHK沖縄放送局の地上波2系統の再送信を開始した[1] が、チャンネルがサイトに掲載されない状況がアナログテレビジョン放送の終了まで続いた。またアナログサービスが2011年7月4日からそっくりそのまま「デジ・アナ変換」に移行した[2]。但し、デジタル化対応が済んだ地域ではそれに伴い順次アナログサービスへの新規加入ができなくなっている。

琉球朝日放送については、2009年10月21日にデジタル新局として開局したのを機に、宮古島市の宮古テレビとともに再送信を開始(この当時はQAB以外のアナログチャンネルも配信していたが、QABは当初からデジアナ変換による放送のためレターボックス16:9サイズで放送していた)。これに伴い、テレビ朝日の番組については時差配信を取り止めた [3]。

また、日テレとテレ東の地上波フルネットが存在しないことに配慮して、アナログ標準コース[4] でBS日テレとBSテレ東(旧BSジャパン)を配信しているが、BS日テレはオリジナル放送が主であり、日テレ系の番組をリアルタイムで視聴することは事実上出来ない[5]。テレビ東京系についてはBSテレ東で相当数を見ることが出来る。

なお、1993年12月16日に、RBCテレビとOTV(沖縄テレビ)が石垣島に中継局を開設するまでは、両局のニュース番組、及びそれぞれの系列であるTBSテレビ、フジテレビの番組を一部時差放送していた。

80年代、石垣空港移設問題を取材して、「NNNドキュメント」の30分番組として放送されたこともある。

主な放送チャンネル
凡例
公式サイトにおいて論理チャンネル番号は代表番号のみ記載されている。
ch…「基本コース」(8局)以上で視聴可能
ch…「基本プラスコース」(22局)以上で視聴可能
ch…「バラエティーコース」(41局)のみで視聴可能
局名…成人向けチャンネルのため、契約に年齢制限及び未成年者視聴防止対策義務が絡む。
chが斜字…配信終了(特記が無い場合はデジ・アナ変換移行時に終了)
ch※…各コースのオプション。ベースとなるコースとは別に契約が必要だが、様々な種類があるので、公式サイトを参照。
テレビ局
デジタル 放送局
地上波カテゴリー
011 NHK沖縄総合
021 NHK沖縄Eテレ
031 RBC琉球放送
051 QAB琉球朝日放送
081 OTV沖縄テレビ放送
111 八重山チャンネル1
112 お天気チャンネル
113[6] 八重山チャンネル2
BSカテゴリー
101 NHK BS1
103 NHK BSプレミアム
141 BS日テレ
151 BS朝日
161 BS-TBS
171 BSテレ東
181 BSフジ
191※ WOWOWプライム
192※ WOWOWライブ
193※ WOWOWシネマ
200※ スター・チャンネル1
201※ スター・チャンネル2
202※ スター・チャンネル3
211 BS11
222 Twellv
CATVチャンネルカテゴリー
702 放送大学
703 ジャパネットたかた
710 ショップチャンネル
711 QVC
722 MONDO TV
724 囲碁・将棋チャンネル
734 スカイA sports+
735 GAORA SPORTS
736 日テレジータス
741 釣りビジョン
750 映画・チャンネルNECO
751 ファミリー劇場
755 スーパー!ドラマTV
759 ザ・シネマ
764※ 東映チャンネル
765 TBSチャンネル1
766 テレ朝チャンネル1
768 ホームドラマチャンネル
769※ V☆パラダイス
770 スペースシャワーTV
774 歌謡ポップスチャンネル
781 キッズステーション
782 ANIMAX
792 CNNj
794 TBS NEWS
795 テレ朝ch2
798 ヒストリーチャンネル
810※ グリーンチャンネル
811※ グリーンチャンネル2
951※ レインボーチャンネル
952※ ミッドナイトブルー
953※ パラダイスTV
石垣ケーブルテレビで放送されていた番組
☆の番組は現在も放送中。

それいけ!アンパンマン☆(現在はRBCで放送)
ツヨシ、しっかりしなさい(ドラマ版)
RBCエリアレポート
OTVイブニングワイド→OTVスーパータイム
誘われて二人旅
パオパオチャンネル
池中玄太80キロ(1989年版)
美味しんぼ
トゥナイト
おはよう!サンデー
午後は○○おもいッきりテレビ
お笑いマンガ道場
三枝の爆笑夫婦
気分は名探偵
木曜スペシャル
なぜか、ドラキュラ
モーニングショー(第1期。現在の「羽鳥慎一モーニングショー」はQABで放送)
火曜サスペンス劇場(OTVでは土曜サスペンス劇場として土曜日正午に放送されていた)
象印クイズ ヒントでピント(途中打ち切り)
徹子の部屋☆(途中打ち切り→現在はQABで放送)
森田一義アワー 笑っていいとも!(→OTVで放送)
欽ドン!良い子悪い子普通の子
らんま1/2
太陽にほえろ!(現在はファミリー劇場(751ch)および日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ(当局では再送信無し)で放送中)
テレビ三面記事 ウィークエンダー (金曜10時頃に放送していた)
※1992年に宮古島・石垣島の地上波アナログテレビ中継局が完成する以前は、全国ネット番組以外にも、OTV及びRBC制作の夕方のローカルニュースを、翌日の昼間に時差放送していた。
その他
2008年4月23日のフジ系「笑っていいとも!」(県内では沖縄テレビ(当局でも再送信あり)で放送)で“沖縄県の石垣ケーブルテレビ(当局)で天気予報と一緒に紹介されている「○○指数」とは?”というクイズが出された。答えは、「泡盛喉ごし指数」である。なお、2010年7月29日の日テレ系「DON!」(県内では未放送)でも「泡盛喉ごし指数」が放送されているのを紹介された。
脚注
^ “沖縄県内の全ケーブルテレビ事業者の地上デジタル対応が完了” (プレスリリース), 総務省沖縄総合通信事務所, (2009年2月9日) 2011年11月8日閲覧。
^ “(会社の紹介)”. 社団法人全日本ケーブルテレビ連盟. 2011年11月8日閲覧。
^ テレ朝の番組の一部はテレ朝チャンネル(1・2。2は旧朝日ニュースター)とスカイ・エー(主に朝日放送製作)、およびエンタメ〜テレ☆シネドラバラエティ(主に名古屋テレビ放送製作)にも配信されているが、テレ朝ch1とエンタメ〜テレは現在当局での再配信はされていない。
^ 2011年7月24日以後はデジアナ変換での対応。現在新規での申し込みは不可。QABのデジタル開局まではBS朝日も対象とされていた。なおデジタル放送では他のNHK/民放BS各局と同じく標準+コースでの加入が必要。
^ 主として見られるのは読売ジャイアンツ主管試合の中継や、ドラマ・アニメでも地上波初回放送から一定期間経過したもの。及び日テレNEWS24<地上波の深夜フィラー=試験電波番組の同時放送>など。なお一部の番組は日テレプラス・日テレG+でも放送はされているが、NEWS24を含め当局では現在配信されていない
^ 本来はBS放送Ch.231のチャンネルであるが、公共性に鑑みてか、地上波カテゴリーで配信されている。
関連項目
ケーブルテレビ局の一覧
セットトップボックス
ケーブルテレビ向けCS放送
デジタルチューナー
ホームターミナル
ケーブルテレビ
日本ケーブルラボ
日本ケーブルテレビ連盟
デジタルCATV実験協議会
日本ケーブルキャスセンター
日本CATV技術協会
外部リンク
石垣ケーブルテレビ
執筆の途中です この項目は、放送局に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:放送局/Portal:メディア)。
カテゴリ: 沖縄県のケーブルテレビ局石垣市の企業1977年設立の企業

新聞うずみ火 最新号 2022年3月号(No.197)

2022-02-27 11:04:39 | 転載
新聞うずみ火 最新号

2022年3月号(No.197)


1面~5面
「第6波」大阪コロナ死最多 繰り返す医療危機(矢野宏、栗原佳子)


 新型コロナウイルス感染が急拡大する中で、大阪の医療衛生が再び深刻な危機に見舞われている。オミクロン株は重症化しにくいと言われながら、その感染力の強さから病床使用率は限界に達し、死者数と重症者率は全国ワースト1。保健所は陽性者情報を管理するための発生届の入力も追い付かない。昨年春の第4波で医療崩壊に陥り、保健所業務もパンクした。多くの犠牲者を出した大阪で、なぜ、教訓は今回も生かされなかったのか。        (矢野宏、栗原佳子)
 「保健所に100回以上も毎日電話しましたが、つながりませんでした。保健所から連絡があったのは、感染が判明して1週間後のことでした」
 大阪市内に住む70代の女性から悲痛な訴えが届いた。40代の長男のコロナ感染が判明した夜、自身も39度近い高熱が出た。翌日、長男が検査を受けた医療機関で調べてもらうと、陽性だった。この女性は糖尿病の基礎疾患もあり、重症化リスクが懸念された。大阪市保健所は65歳以上の年齢や重症者リスクがある人には電話で健康観察を行う「ファーストタッチ」を2日以内に行うとしている。
 受話器の向こうの保健師に対し、小言が口をついて出たという。「あなたに言っても仕方ないけれど、重症化リスクがあるのに、このタイミングなのですか。先生は発生届を出していたはずですよ」
 医療機関が陽性を確認すると発症届を保健所に送る。市保健所では多い日で数千もの発生届を受け取り、厚生労働省の管理システム「ハーシス」に入力する。
 さらに、患者の地元保健所に連絡して入院・治療方法などを決めるのだが、第6波を迎えて保健所業務がひっ迫し、大阪市では1万人以上の発生届の入力漏れが起こった。発生届が処理されなかった陽性者は保健所から連絡もなく、放置されてしまう。この女性もその一人だった。たまたま医師が基礎疾患などを心配し、承認特例の薬を届けてくれたから助かったという。
 保健師は「コロナの24時間電話がある」と教えてくれた。「私は100回以上かけて諦めたのですが、そこからだとかかりますか」と尋ねると、「私たちは一応、伝えなければいけないから言っているだけで、ほとんどの方から『なかなか通じない』とお叱りを受けます」と答えた。女性は「あなたも辛いね」とねぎらい、受話器を置いたという。
 保健所の仕事は日常業務にコロナ対応が加わった。医療機関からの届け出を受けて感染者からの聞き取り、入院、宿泊療養、自宅療養を判断。感染者の病院搬送、自宅療養者の健康観察、生活支援に至るまで幅広い業務に忙殺されている。
 保健所の厳しい状況をSNSで発信している大阪府職員労働組合執行委員長の小松康則さんは「府下の保健所は、第4波、第5波までは何とか頑張って乗り切っていた。第6波に……

6面~7面

阪大教授・木戸さんに聞く 「立民たたき」にすり替え(矢野宏)

 橋下徹氏をナチス・ドイツの独裁者ヒトラーになぞらえた菅直人元首相(立憲民主党)のツイッター投稿が波紋を広げている。ヒトラーを引き合いに出して批判することは許されないのか。ドイツ政治・平和研究が専門の阪大教授、木戸衛一さんに聞いた。           (矢野宏)
 これまでの経緯を振り返ると、問題のツイートは1月21日に投稿された。
 「橋下氏をはじめ弁舌は極めて歯切れが良く、直接話を聞くと非常に魅力的。しかし『維新』という政党が新自由主義政党なのか、それとも福祉国家的政党なのか、基本的政治スタンスは曖昧。主張は別として弁舌の巧みさでは第一次世界大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」(原文ママ)
 これに対し、橋下氏は23日の自身のツイッターで「ヒットラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度」と反論し、「まあ今回は弁舌の巧みさということでお褒めの言葉と受けとっておくが。それよりも強い野党を本気で作る気があるなら、大阪では自民に圧勝している維新政治を謙虚に研究すべき」と忠告している。
 すると維新が25日の衆院予算委でこれを取り上げ、26日には藤田文武幹事長が立民本部に対し、謝罪・撤回を求める抗議文を提出。謝罪を拒否したことに2月1日、馬場伸幸共同代表がメディアを引き連れて菅氏を訪ね、抗議する。菅氏はまず「橋下氏は維新とどういう関係なのか」と質問。馬場氏が「関係ない」と答えると、「関係がない橋下氏の問題に維新が抗議するのか」と抗議は受け付けない考えを明確にした。
 ちなみに、橋下氏は12年6月、当時の民主党政権が公約に盛り込まなかった消費税増税……

8面~9面
夢洲カジノ・桜田教授講演 「ターゲットは日本人」(矢野宏)

 大阪市議会が2月10日に開会され、カジノを中核とする総合型リゾート(IR)の大阪・夢洲への誘致をめぐる動きが大きな局面を迎えている。新聞うずみ火は12日、大阪市北区のPLP会館で市民講座を開講。「カジノ問題を考える大阪ネットワーク」代表で阪南大教授の桜田照雄さんが「夢洲カジノ 問われる誘致の是非」と題して講演した。                      (矢野宏)
 府・市がカジノ事業者に認定された米MGMとオリックスの共同事業体と策定した「区画整備計画案」が10日、市議会に提案された。24日開会の府議会でも可決されれば国に申請。承認されると府とカジノ企業との間で「実施協定」が結ばれ、後戻りできなくなる。
 市議会初日、九つの市民団体がカジノ誘致計画の中止・撤回を求める7万筆の署名を府・市のIR推進局に提出。自民党市議団はIRの賛否を問う住民投票条例案を提案したが、維新と公明党の反対多数で否決された。
 計画案では、カジノ企業の年間売り上げは4200億円で、IR全体の8割を占める。カジノの粗利益や入場者数などから算定すると7兆円規模の賭博が繰り広げられるという。
 桜田さんが「ターゲットは外国人の富裕層ではない」と指摘するように、カジノ来場者の7割にあたる1100万人を日本人客と想定している。入場料は1回6000円。それだけ払っても値打ちのあるゲーム機を作ると見ている。
 「これまではテーブルを囲んだカジノが主流でしたが、夢洲には6400台ものスロット……

10面~11面
将棋・藤井聡太最年少で五冠 「一強時代」駆け上がる(粟野仁雄)


 新聞社の将棋担当記者や将棋ライターでもない筆者が藤井聡太の五冠すべてで現場に立ち会えた。藤井流に言うならまさに「僥倖としかいいようがない」(17歳の言葉)。
 さて、将棋も相撲も「好敵手物語」は欠かせない。かつての大棋士にはよきライバルがいた。大山康晴(十五世名人)のライバルは升田幸三名人。しかし升田が衰え、中原誠(十六世名人)が登場するまでの大山一強時代、将棋は少し人気が下がっていた。昭和の大相撲でも横綱柏戸が引退した後の大横綱大鵬の一強時代、相撲人気が落ちた。
 こんなことを書いたのは、あまりの藤井の強さで早々と「一強時代」に突入し、今後の将棋人気が気になるからだ。
 将棋の藤井四冠(19)が渡辺明三冠(37)に挑んだ王将戦七番勝負の第4局が2月11、12日に東京都立川市で開かれ、藤井が4連勝のストレート勝ちで五冠を達成した。19歳6カ月の達成は羽生善治永世七冠資格(51)の22歳10カ月を上回る最年少記録。今後のタイトル戦で藤井は、新たな6冠目を目指す前に防衛戦が始まる。7月に20歳になるので「10代は五冠まで」である。
 これで8タイトルは藤井5(竜王、棋聖、王将、王位、叡王)、渡辺2(名人 棋王)、永瀬拓矢1(王座)となった。もはや一強だ。
 2日目は藤井の封じ手「7六歩」から再開され、中盤以降、苦しくなっていた渡辺は9筋に角を放って遠方から藤井玉を狙ったが、繰り出した馬も守りで下がらざるを得ない。竜が成り込んでも攻撃が続かないのは素人目にもわかる。午後6時23分、藤井の「5八角」の王手で渡辺は投了した。
 敗れてもいつもバリトンの美声でよく語ってくれる渡辺だが、この日は痛々しい。「また……

12面~13面
ヤマケンのどないなっとんねん 万博・IRより虐待対策(山本健治)


 選手は純粋だが、五輪は「平和の祭典」ではなく、政治利用されていることは東京五輪でも明らかだが、北京冬季大会も国内・国際政治に利用されていることは誰もがわかっている。
 アメリカのバイデン大統領は支持率低迷の焦りから、トランプ前大統領とは違う存在感を示そうとして、昔、ソ連がアフガン侵攻したことでモスクワ五輪をボイコットしたように、中国のウイグル・香港・台湾への対応、海洋進出をとらえて首脳不参加を呼びかけ、日本を含む国々が応じた。
 さらにウクライナをめぐるロシアの動きは帝国時代やソ連時代の「南下主義」が背景にあり、武力侵攻する可能性は高く、断固たる対応をするとしている。ロシアの動きがソ連時代の領域回復を目指すものとみるか、プーチン大統領が言うようにNATO拡大の脅威に対抗する自衛措置だとみるかはともあれ、終えんしたはずの「冷戦」がまた始まったと言えよう。
 かつて、民主主義・自由主義に反する日独伊三国同盟打倒のため、アメリカやイギリスなど資本主義国は社会主義ソ連と手を組み、1943年9月にイタリア、45年5月にドイツ、8月に日本を降伏させ、第2次世界大戦は終結。共存が実現したはずだったが、ほどなく資本主義諸国と社会主義諸国の対立が表面化し冷戦が始まり、東西分断占領されていたドイツはその最前線
となった。49年には中華人民共和国が成立、冷戦はアジアに広がり、50年には朝鮮戦争、さらにフランスが植民地化していたベトナムでも戦争となった。朝鮮半島は南北分断が今……

14面~15面
フクシマ後の原子力 政治にほんろう第五福竜丸(高橋宏)


 1954年3月1日、アメリカはマーシャル諸島ビキニ環礁で史上最大の水爆「ブラボー」の核実験を実施した。当時のソ連と熾烈な核開発競争をしていたアメリカは、極秘裏に「キャッスル作戦」と名付けた計6回の水爆実験を計画していたが、その第1回目がブラボーであった。想定していた6M㌧をはるかに上回る15M㌧(広島に投下された原爆の1000倍)の核爆発は、広範囲に「死の灰」をまき散らした。
 当時、実験の存在を知らない多くのマグロ漁船が太平洋で操業していたが、マーシャル諸島の島民らと共に、彼らの上にも死の灰が降り注いだのである。その中に、第五福竜丸の23人の乗組員がいた。 帰国後、読売新聞のスクープによって、いわゆる「ビキニ事件(第五福竜丸事件)」が発覚した。乗組員はやけどや脱毛など、急性放射線障害の症状が出て入院したが、治療の甲斐なく無線長の久保山愛吉さんは帰らぬ人となった。
 広島・長崎に続く3度目の核被害に、人々の怒りは渦となり「久保山さんの死を無駄にするな」を合言葉に、反核運動が全国に広がった。あわてたアメリカ政府は、ビキニ核被ばくの事実を隠蔽しようと画策する。わずか9カ月で日本政府との政治決着を図り、翌年1月、アメリカが「慰謝料」として200万㌦を支払うことで合意した。
 実は、ビキニ事件が起こった3月、改進党(当時)の中曽根康弘議員らが原子力研究開発予算を国会に提出していた。予算額2億3500万円は、ウラン235にちなんだもので、何ら具体性もなかったが成立してしまう。そしてこれが、日本の原子力開発・利用のスタートとなっている。つまり、軍事機密を最優先するアメリカと、原子力開発・利用に着手したばかりの日本にとって、ビキニ事件と反核運動は大きな障壁だった。両者の利害が一致したため、法的責任に基づく損害賠償ではなく、慰謝料という形での政治決着がなされたのだろう。
 日米の政治決着後、アメリカは核実験を続け、58年には62回もの大気圏内核実験で死の灰をばらまき続けた。日本もまた、軍事利用は悪としつつも、「平和利用」を善として原発の建設・稼働にまい進した。その結果、わずか半世紀余り後に破局的な福島第一原発事故が起きてしまったのだ。54年3月は、原子力(核)のターニングポイントであったと言えよう。
 ビキニ事件は政治決着によって、核被災船は第五福竜丸のみとされ、「すべて解決」とされてしまった。日米の合意文書では、今後亡くなる人が出ても追加の支払いはしないことが了解されていた。事件当時、水揚げされた魚の多くが放射能汚染のために廃棄されたが、そうした廃棄魚が出ても一切補償はなくなったのである。
 忘れてはならないことは、ビキニ事件では第五福竜丸以外にのべ1000隻以上の漁船が被災していた事実である。だが、日米合意後には被災調査や、乗員たちの健康調査など一切行われていない。事実を発掘してきた教員やジャーナリストらの追及で2014年、それまで「ない」とされてきた厚労省や水産庁の文書などが開示され、少しずつ当時の状況が明……

16面~17面
ドキュメンタリー映画「標的」 不当な攻撃 不屈の記録(栗原佳子)


 日本軍「慰安婦」をめぐる問題をいち早く報じ、激しいバッシングにさらされた元朝日新聞記者の植村隆さんと、植村さんを支える市民らのの闘いを記録したドキュメンタリー映画「標的」が大阪・九条のシネヌーヴォ、横浜シネマリンで公開された。監督は元RKB毎日放送ディレクターの西嶋真司さん。歴史の真実を伝えた記事は、なぜ「捏造」とされたのか。特定のメディアを攻撃した背景に何があるのか。なぜ植村さんたちは理不尽な攻撃に屈しなかったのか。        (栗原佳子)
 発端は1991年8月11日付大阪本社版朝刊社会面トップに掲載された記事だった。辛い体験を語り始めた韓国人元慰安婦の女性を「挺身隊問題対策協議会(挺対協)」が聞き取り調査したという内容。植村さんは当時、朝日新聞大阪社会部の記者で、ソウルで証言テープを聞き記事にした。
 女性は3日後、記者会見で金学順(キム・ハクスン)の実名を明かす。「民間業者が連れ歩いていた」と軍関与などを否定する日本政府の答弁に憤りカミングアウト。被害者が沈黙を破る契機を作った。
 金さんらは日本政府を相手取り、謝罪と賠償を求め提訴、93年、日本政府は「河野談話」で軍の関与や強制性、「心からのお詫びと反省」を表明。日本軍「慰安婦」は教科書にも記述されるようになる。
 2014年1月末の週刊文春に〈慰安婦捏造 朝日新聞記者がお嬢様女子大教授に〉と題した記事が掲載された。国際基督教大の西岡力教授は91年の植村さんの記事に触れ、「『挺身隊の名で戦場に連行され』とありますが、挺身隊とは軍需工場などに勤労動員する組織で慰安婦とは全く関係がありません」「捏造記事といっても過言ではありません」などとコメントしていた。
 植村さんが記事にした当時、韓国で「挺身隊」は日本軍「慰安婦」と同じ意味で使われ、日本の他のメディアも、被害当事者たちも同様の証言をしていた。しかし執拗な攻撃がはじまる。植村さんは同年春、早期退職し、神戸の大学で専任教授に就く予定だったが、内定は取り消された。
 バッシング対象になった記事はもう1本。金さんらの訴訟の弁護団の聞き取りに同行、証言を伝えた91年12月25日付の聞き書きである。
 14年8月1日、朝日新聞は慰安婦問題の検証記事を掲載した。「慰安婦狩りをした」などとする故・吉田清治氏の証言について虚偽だとして記事を取り消す一方で、植村さ
んの記事は「事実の捻じ曲げはない」と断定した。
 しかしバッシングは激しさを増す一方。一部のメディアは攻撃に加担した。非常勤講師に就いた北海道の北星学園大、高校生の長女にまで及んだ。15年1月、植村さんは札幌地裁に西岡氏と文藝春秋社を相手に名誉棄損の裁判を起こす。2月にはジャーナリストの桜井……

18面~19面
在日元政治犯 故・孫裕炯さん 家族が再審請求 40年越し無罪(栗原佳子)


 軍事独裁政権下の韓国で1981年、「北朝鮮のスパイ」にでっち上げられ死刑判決を受け、17年間獄中生活を余儀なくされた大阪市生野区の在日韓国人1世、孫裕炯(ソン・ユヒョン)さん(2014年、84歳で死去)の再審で1月27日、韓国大法院(最高裁)は検察の上告を棄却、孫さんを無罪としたソウル高裁判決が確定した。事件から41年。妻の夫辛花(プ・シナ)さん(91)、次男の明弘(ミョンホン)さん(63)が孫さん亡き後、再審を担い、無念を晴らした。       (栗原佳子)
 判決文などによると、孫さんは81年4月25日早朝、ソウル市内のホテルから情報機関の国家安全企画部(安企部=現・国家情報院)に令状もなく拘束された。当時52歳。仕事の取引先、大阪興銀信用組合のゴルフコンペ参加のため渡航、その後は済州島で妻の夫辛花さんと義兄の遺骨埋葬に立ち会う予定だった。
 済州島入りした夫さんも安企部に連行され、ソウルで安企部の監視下、孫さんに引き合わされた。「北朝鮮に密入国した嫌疑をかけられている」という。夫さんは「家に戻り古いパスポートを探し、待機している人物に渡せ」という安企部の指示通りにした。
 「これで疑いが晴れ、すぐに日本に返してもらえるだろう」と安堵したのも束の間だった。それどころか6月9日、安企部が事件を発表。「マカオやジャカルタなどで北朝鮮工作員と接触した」「北朝鮮のスパイと日本で接触し、韓国に入国して工作活動をした」などという国家保安法違反の容疑。拷問によって虚偽の自白を強い、古いパスポートはスパイ活動の証拠とされ、自宅からは乱数表などが見つかったとされた。済州島の親戚3人も逮捕され、夫さんと長男もほう助罪に問われた。
 孫さんは日本の植民地時代の29年、済州島で生まれた。14歳で大阪へ。50年、済州島出身の両親を持つ夫さんと結婚、2男3女を授かった。高齢の両親のため済州島と往来できるよう朝鮮籍を韓国籍に変更、民団に加入してパスポートを申請したことも「偽装転向」に。民族教育を守る活動も容疑を補強するかたちにされた。
 裁判で孫さんは無罪を主張したが1、2審とも死刑判決。82年7月、大法院は高等法院へ差し戻したが、83年3月、死刑判決が確定した。孫さんは糖尿やぜんそくの持病があり、胃がんの術後でもあった。
 84年8月15日、植民地支配からの解放を記念する「光復節特赦」で懲役20年に減刑。

20面
「北風アウトサイダー」 在日3世「自叙伝」リアルに(栗原佳子)


 大阪出身の俳優、崔哲浩(さい・てつひろ)さん(42)の初監督作品「北風アウトサイダー」が大阪・十三の第七芸術劇場などで公開された。在日朝鮮人3世の崔さんが生まれ育った生野の街を舞台に、三男一女のきょうだいが織りなす人間ドラマ。「8割は実話」という自叙伝的な作品だ。          (栗原佳子)
 物語はキム家のオモニ(母)の葬儀の場面から始まる。オモニの食堂には借金があり、次男チョロ、三男ガンホ、末娘ミョンヒは金の工面に追われる。ある日、15年前に失踪した長男ヨンギが変わり果てた姿で帰ってきてーー。崔さんは物語を大きく動かすヨンギ役。主役、脚本、プロデューサー、監督の4役を務めた。
 崔さんは映画やテレビ、舞台で幅広く脇役として活躍し、「劇団野良犬弾」も主宰する。18歳から役者一筋だが、30歳頃から、映画を作りたいという思いを内に秘めていた。「でも『餅は餅屋』。監督業はしてはあかんと気持ちを抑えていたんです」という。
 一昨年3月、予期せぬ訃報に接した。『半落ち』などの作品で知られる佐々部清監督が62歳で急逝した。崔さんを「ゼロから育ててくれた映画の師匠。佐々部監督がデビュー作『陽はまた昇る』を発表した41歳。気づけば自分がその年になっていた。
 「追悼の思いもあり、撮るなら今だと感じました。コロナで色々な常識が覆され、緊急事態宣言で自分に向き合う時間が増えた。コロナ禍の今だからこそエンタメの灯を消しては……

21面
経済ニュースの裏側 地方再生(羽世田鉱四郎)


 自治体の半数が過疎化とか。どうすれば活性化できるのか、現状と方向性を模索してみます。
 一次産業 農業・林業・漁業などに新しい息吹が見られます。例えば農業。地元の有志や若い人たちで農事法人を設立し、太陽光パネルで埋められている耕作放棄地を農地に戻したり、デジタルネットワークや物流網を整備して地産地消で「稼げる第一次産業」を模索する動きも。行政も2014年に農地バンク(農地中間管理機構)を設立し、借り上げた土地を意欲ある生産者に貸すスキームを設置。田舎に魅力を感じ、地方への定住を希望する人たちも少なくないとか。09年に始まった地域おこし協力隊のうち、6割近くが定住した例も。地域の事情に精通し、資源を生かし、生産から加工・流通まで手掛ける「六次産業化」で稼げる農業や畜産、林業、水産業などにも注目が。自治体や地方銀行などが主体の官民ファンドが支える形。主役は地元在住で意欲あふれる人たち。
 サービス業 地域固有の自然や文化、伝統などの財産を生かし、観光を中心に事業展開が見られます。私は公設民営大学に注目。地方自治体の協力により設置された大学。経営難で私立から公立に衣替えした事例を含め30余りを数えます。地域に密着し、産官学の連携期待も。私の故郷・兵庫県豊岡市でも劇作家の平田オリザ氏が定住し、21年4月に芸術文化観光専門大学が開校。近い将来、アジアでの演劇祭を開催する計画も。
 モノづくり(第二次産業) 地方には、独創的な技術開発で、世界中から注目を浴びている中小企業がたくさんあります。自動車、小惑星探査機、新幹線、リニアモーターカーなど、時代の最先端を走る製品の心臓部や基幹部品を手掛けています。ニッチな市場に特化し、大量注文には応じないため、価格競争力は非常に高い。
 例えば、100万分の1㍉、10億分の1㌘といった、想像を絶する精度で、モノを作る……

22面
会えてよかった 鈴木陽子さん②多摩全生園の資料館と出合う(上田康平)


 自然に資料館に行った

 1993年、多摩全生園隣に資料館が開館する直前、新聞記事が出た。今、思うと、違和感を持ったあの本を読んでからアンテナを張っていたかも、と鈴木さん。しかしその著者を思い出すこともなく自然に資料館に行った。こういうのがあるんだと。
 多摩全生園自治会が主体の隔離を批判する資料館53年に「らい予防法」が制定されたが、治る時代になってきているのに終生隔離強化の法であり自治会は反対運動に取り組んだ。そのときの座り込みの写真も展示されている。
そして「らい予防法」改正を求める署名用紙が置かれていた。過去からずっと現在も闘い続けていることに彼女はショックを受けるとともにエネルギーを感じたという。
 違和感を持ったあの本の中で著者が、〈乱暴者〉と言っているのは、この闘い続けている人たちだ。本を読んでのもやもやが消えた。知らないことが多くショック資料館で、知らないことが多くショックを受けた彼女は細々とでも、まず知って、一つずつ理解していきたいと思った。それで帰りの電車賃を残し、全生園70年の歴史など、買えるだけの本を買い、貸出用の本も借りて帰った。
 隔離は当事者にとってどうだったのか。ここ(療養所)でどう生きて、暮らしてきたのか。家族とどう関わってきたのか。園の子どもたちは今、どうしているのか。そういうことも、とにかく知りたいと思った。
 神奈川県立高校に92年から25年勤務初任校では6年。倫理専門だった……


23面
落語でラララ まくら(さとう裕)


 まくらと言っても寝具ではない。落語の本題に入る前のおしゃべり。噺の頭につけるのでまくら。漫才の場合はつかみという。以前、ダチョウ倶楽部が「つかみはオッケイ!」と、笑いを取っていたので、ご存じの方も多いだろう。出てきてすぐに観客の心をつかむので「つかみ」。
 まくらは噺の導入部だが、寄席では落語家が今日はどういう噺をしようかと、二、三小咄を振って客の反応を探り、その日しゃべる演目を決めるのに使われた。いや、今もそういう役目にまくらを使う場合もある。いつも同じ小咄だと飽きるだろうと、あれこれ身辺雑記や世間話をまくらに工夫する噺家も。3代目春団治のように全くまくらなしか、お決まりのまくらですっと噺に入る噺家もいれば、かなり長いまくらを振る噺家もいる。若い頃の笑福亭鶴瓶もまくらが長く、本題の噺より長かった場面に出合ったこともある。これが現在の「鶴瓶噺」や「私落語」につながっているのかも。
 まくらの面白さで人気を博したのが十代柳家小三治。もちろん本題の落語のうまさは折り紙付き。講談社から『ま・く・ら』と『もひとつ ま・く・ら』という2冊の本も出している。洋画を字幕スーパーなしで理解したいと50歳を過ぎて、単身アメリカへ語学留学したり(1990年9月)、自分の借りている駐車場に無断でホームレスが住み着いてしまっ……

24面
日本映画興亡史 マキノ省三伝(三谷俊之)


 明治も終わろうとしている時、4大映画会社の合併話が進行していた。マキノ省三が関わっていた京都の横田商会のほか、東京に本拠を置く吉沢商会とMパテー、福宝堂である。合併話の中心は、中国大陸を放浪した大陸浪人でもあるMパテーの梅屋庄吉だった。彼は山師的な人物であるが、中国革命の父と呼ばれる孫文を物心両面で支援し、辛亥革命を助けた。梅屋の主張は「いまや映画事業は家内工業から大企業になっている。全国の百館あまりの上映館を4社で奪い合うのはコスト高になるのみ。4社は手を組んで一つの組織になるべきだ」というもの。実は梅屋は採算度外視した経営で、多額の負債を背負い、背景には自らの窮地を救おうという動機があった。合併計画に横田は反対だったが、梅田は政財界の大物に強力に働きかけ、強引に4社合併の日本活動フィルム株式会社を設立する。後の日本活動写真写真株式会社、いわゆる日活の誕生である。
 横田は、省三と松之助の映画で儲かっていたが、別事業で貿易品を積んだ船が沈んで大きな借財を背負ったこともあって合併に応じる。法華堂撮影所は時代劇専門の撮影所として、日活関西撮影所となり、所長には省三が任じられた。しかし、新会社スタート直後、明治天皇と皇太后が相次いで崩御し、歌舞音曲が停止された。また、欧州では第一次世界大戦誘発の因となるバルカン戦争が始まり、全世界に不況が波及していった。 当初引っ張りだこだった日活株は急激に落ち込んだ。新会社立案の当事者である梅屋は責任をとって辞任し、他……

25面
坂崎優子がつぶやく 独居高齢者のコロナ感染


 オミクロン株がはやりだした頃、「普通の風邪だよね」という言葉をよく耳にしました。「症状が軽い」というイメージだけが先行してしまいましたが、風邪と症状が似ていて感染力が強いと、届いてはいけない人に届きやすくなります。
 そしてそれが身近にも起きました。入院していた義父と、一人暮らし状態の義母がそれぞれ感染したのです。
 義父は肺炎と腸炎で1月急きょ入院しました。幸いすぐに回復し退院を検討している時に、職員のコロナ感染がわかり、院内一斉に検査することになりました。
陰性だったと聞いてほっとしたのもつかの間、その後すぐに肺炎で高熱を出し、再検査で感染がわかりました。同室の3名すべてが感染しました。すぐに治療が始まり、今は小康状態です。「コロナの薬を投与した」までは聞きましたが、その後の病状はわからず落ち着かない日々です。
 そんな中、一人で自宅にいた義母も感染していることがわかりました。喉が痛くて微熱があったため、かかりつけの病院で検査を受けました。感染を知らせる電話が病院からきて、「感染者に配るしおりとパルスオキシメーターを渡すから取りに来るように」と言われました。歩いて10分ながら症状も出ています。介護認定は受けていない元気な高齢者とはいえ85歳です。その日は冷え込んで各地で雪が降っているような天候。日も落ち暗がり。そんな中で母は出かけたそうです。
 病院の待合は窓を全開にし、外と変わらない寒さ。おまけに長く待たされたといいます。コロナで頑張っていると紹介されてきた大阪の病院です。「寒くてしょうがないので早く渡……

26面~29面
読者からのお手紙&メール(文責・矢野宏)



不安抱えコロナ検査
「陰性」思わず拍手

  埼玉県 根橋敬子
 1月29日の土曜日、突然のどに痛みを感じた。万一のことがあるといけないので、見に行く予定にしていたライブをキャンセルし、週明けの月曜日にかかりつけのクリニックへ。駐車場はほぼ満杯で、なぜか誰かしらが乗っている。
 配られた番号は34番だったが、受付で尋ねると「まだ11番なんですよ」とのこと。その患者さんが診察室から出てくる気配もない。待合室は大勢の人たちで混み合っていた。そこで待っていると余計に具合が悪くなりそうだった。受付で帰宅してもいいか聞いたら「電話いただければ、今何番かお知らせします」というので、帰ることにした。ところが、帰宅してすぐに電話が鳴った。「すぐ来てください」。不安を抱え、急ぎクリニックに戻ると小さな個室に通され、新型コロナの検査。「車で待っていてください」と告げられ、合点した。そうか、待機している人たちはそういうことだったのか、と。
 20分ほどでスマホが鳴った。看護師さんの笑顔で結果はすぐにわかった。医師から「陰性ですね。風邪です」と告げられ、思わず自分に拍手した。
いつもなら、少し先生と言葉を交わしてから帰るのだが、この日はそれどころではない。すでに午後2時を回っていた。「先生もお大事に」「ありがとう」。それだけで診察室を出てきた。
 地域医療にも熱心な医師で、患者の信頼も厚い。愚痴としか思えない話にも辛抱強く付き合っている。過酷な現場の一端を垣間見た気がした。
 (救急車で病院へ行くにも時間がかかる大変な状況で、医療現場のひっ迫は深刻です。「今がピーク」と言い聞かせ、使命感を持って頑張っている医療関係者の皆さんには頭が下がりますね。で、風邪は治りましたか。お大事に)

……

28面
車イスから思う事 コロナが奪う母との時間(佐藤京子)

 「新型」と入力すると「新型コロナウイルス」が一番に出てくる。コロナのことなんかパソコンで打ったりしたことがないのになあ。自分が感染すると、重症化するであろうことは想像がつく。少しは関心を持たねばと思うが、心配し過ぎるとウイルスを呼び込んでしまいそうなので目をつむっている。オミクロン株が流行して病床がひっ迫している。飲食店の営業時間もまちまちで、深夜まで開いていたファミリーレストランが午後10時に閉店するようになったが、牛丼店は24時間営業のまま。そうか、お酒を提供するかしないかで、営業時間が決まるのか。でも、行きつけのカフェは午後9時半に閉店している。基準が分からない。
 コロナ禍で生活は変わってきた。まず、マスクだ。最近、マスクをしていない方が違和感を覚えるようになってきた。先日、病院に向かう途中で忘れたことに気づき、あわててコンビニで買った。でも、マスクって本当に予防効果があるのだろうか。不織布マスクといったってペラペラだし。と言って、マスクをしないほどの「論者」でもないので、長いものに巻かれている。最近、不織布マスクを指定する病院もあるが、自分たちに危機感を持たせているのはなんだろうか。
 毎日の感染者数が午後4時45分に更新される。これに合わせた報道と、芸能人の誰々が感染したとの発表を目にするくらいだ。実感がわかない上に、3回目接種をせよと言うわりに、政府の無策でワクチン接種が遅れている。コロナウイルスが出現して2年が過ぎようとしているが、どこかしら自分の中にも、中だるみ感が否めない。
 ただ、コロナ関連ニュースの中で身近に感じるのは、老人ホームの映像が流れたときだ。いったいいつから面会に行っていないのだろう。特別養護老人ホームに入所している母への面会は秋口に2、3回できたが、またすぐに面会禁止になってしまった。認知症の利用者さんも多数いるから、マスクが徹底できない。誰かがかかったら雪崩をうつように広がる。それを考えると、我慢しなければと思うのだが、母との失った時間はあまりにも多過ぎる。最後に会った母は、力なくこちらを見ていたが、自分のことを認識できなくなっていた。寂しいことだ。
 多少とんちんかんなことを言っても、娘として認識してほしかった。この空白の時間を誰……

29面
編集後記(矢野宏)


 「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」。第2次世界大戦が終わって40年の1985年5月、旧西ドイツのワイツゼッカー大統領が行った演説の中の有名な言葉だ。戦争責任を正視しなければならないと訴えたあと、「非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危機に陥りやすい」と続くのをご存じだろうか。さらに講演録を読み進めると、こんな一節も出てくる。「ヒトラーはいつも、偏見と敵意と憎悪をかきたて続けることに腐心してきた」。公務員たたき、教師たたき、組合たたきなど、そっくりではないか、大阪で繰り広げられている手口が。メディアも宣伝に利用したというので、吉村知事の最近のテレビ出演を調べてみた。コロナ感染が急拡大し、まん延防止等重点措置の要請を決めた1月21日(金)に読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」、翌22日(土)に読売テレビ「ウェークアップ」「あさパラS」と続けて出演。28日(金)に読売テレビ「かんさい情報ネットten」、2月に入って2日(水)に朝日放送「キャスト」。19日(土)には再び読売テレビ「あさパラS」に出演している。何ともご熱心な。しかも、コメンテーターから大阪が第6波の死者数ダントツなのはなぜか尋ねられ、「陽性者に対する亡くなった割合を全国で見てほしい。大阪が群を抜いて多いとの質問が多いがそうではない。大阪はちょうど真ん中ぐらいになっています」とお得意のすり替え。後日、西淀病院の大島民旗副院長に尋ねると、「大阪の失政を認めたくないための議論。何を言ってるんだという感じ」と一刀両断だった。騙されたらあかん。37年前、ワイツゼッカー大統領は演説の中で「たがいに敵対するのではなく、たがいに手を取り合って生きていくことを学んでいただきたい」と呼びかけている。そして、こう結ぶのだ。「真実を直視しよう」と。         (矢)
 アフガニスタンで取材していた西谷さんから無事帰国を知らせるメールが入った。「帰国しました。ちょっと仕事が集中しているので、今回はパスさせてください」。ということで、連載「世界の中で平和を叫ぶ」はお休みです。

30面
うもれ火日誌(文責・矢野宏)


1月7日(金)
 午前、元スタッフの森山和彦・晴佳さんが長女さくらちゃんと事務所に。晴佳さんは長野県売木村で観光PR動画などを制作しているという。夜、MBSラジオ「ニュースなラヂオ」プロデューサーの亘佐和子さんが来社。いただいた日本酒を空ける。
 栗原 午後、大阪市中央区で開かれた第1回大阪府・市IR説明会を取材。
1月8日(土)
 矢野 午後、大阪市中央区のドーンセンターで開かれた英国エセックス大学人権センターフェロー藤田早苗さんの講演「世界から見た日本のヒューマンライツ」を聴講。会場で読者の雨田信幸さん、緒方浩美さんと再会。
1月9日(日)
 矢野 午後、神戸市中央区の市勤労会館で開かれた阪神・淡路大震災で障害を負った「震災障害者」と東日本大震災で関西に避難している被災者との交流会を取材。
 栗原 午後、神戸市長田区で開かれたミャンマーの少数民族カレン族の正月集いへ。
1月10日(月・祝)
 矢野 午後、JR東海労新幹線関西地方本部の新春旗開きで講演「今後の政局と改憲勢力の動向について」。夜、「ニュースなラヂオ」。新型コロナ感染拡大を受け、オンラインでロンドン在住のジャーナリスト木村正人さん、関西福祉大教授の勝田吉彰さんにそれぞれ現……

31面
イベントのお知らせ(矢野宏)


 東京電力福島第一原発事故の発生からまもなく11年。京大複合原子力科学研究所研究員で「熊取6人組」の一人、今中哲二さんがこれまでの調査研究から「世界の核被害・核災害」を振り返る。
【日時】3月19日(土)午後2時半~4時半
【場所】PLP会館4階
 いずれも、資料代は読者1000円、一般1200円、オンライン視聴、学生、障害者500円。
 当日、YouTubeでのライブ配信を行います。希望される方は「うずみ火ニュース」のホームページをご覧ください。
 新型コロナウイルス感染拡大で施設が使用できなくなる場合もありますので、参加を希望される方はうずみ火事務所に申し込みください。

 真宗大谷派大阪教区の公開講座が3月9日(水)午後6時から大阪市中央区の難波別院で開かれ、新聞うずみ火が昨年制作した空襲体験者の証言DVD「大阪大空襲を語り継ぐ」を上映し、矢野が講演します。参加無料。
 当日はオンライン会議システムZoomを使って配信が行われます。また、緊急事態宣言が出されている場合はZoomのみで開催します。
 お問い合わせは真宗大谷派大阪教務所(06・6251・4720)まで。

 新型コロナの感染拡大が止まりませんが、お花見集いのお知らせです。2年連続で中止しましたが、今年は4月9日(土)正午~大阪城公園西の丸庭園で行います。お弁当や飲み物は各自ご用意ください。
 場所はいつものように西の丸庭園に入って左側斜め奥の桜並木の下です。
 入園料350円が必要です。中学生以下、大阪市民で65歳以上の方は無料。最寄りの駅は、地下鉄谷町線「谷町4丁目駅」です。お間違いなく。

2月は茶話会・酒話会とも中止します。3月は茶話会が30日(水)午後2時~4時半、   酒話会は4月1日(金)午後6時半~の予定です。

32面
平和学習支えるために 空襲証言DVD②制作へ(矢野宏)


 新聞うずみ火では空襲体験者の証言DVD「語り継ぐ大阪大空襲」の第2弾を制作するため、インターネットを通じて支援を呼びかけるクラウドファンディングに再び挑戦しています。募集期間は2月8日~4月8日で、目標額は50万円です。。 「ネットはわからないが、協力したい。どうすればいいのか」という方もいらっしゃることと思います。ネット以外でご協力いただける方には、ゆうちょ銀口座への振り込み、郵便振替をお願いしています。
 支援コースと、それぞれの返礼を紹介します。
①3000円コース
 ブックレット2を進呈
②5000円コース
 ブックレット1、2と今回制作する証言DVDを進呈
③1万円コース
 ブックレット1、2と今回の証言DVDと新聞うずみ火購読1年分
④3万円コース
 ブックレット1、2と今回の証言DVDと新聞うずみ火購読2年分
⑤5万円コース
今回の証言DVDを使った矢野の講演

①ゆうちょ銀行
 店名(店番)四〇八
 普通 記号14030  番号22963181
②郵便振替口座
 00920・9・173051
 加入者名はいずれも「平和学習を支える会」です。
 郵便局に備え付けの振込用紙に、コース名、郵便番号、住所、氏名、電話番号をご記入の上、振り込んでください。
 新型コロナの感染拡大が止まらない中で申し訳ありません。ご無理のない範囲で力添えお願いします。

◆購読・継続方法 新聞うずみ火は月刊の新聞です。ぜひ、定期購読の輪にご参加下さい。
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 ※りそな銀行梅田北口支店 (普通) 1600090 株式会社うずみ火
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バックナンバー

2022年3月号(No.197)
「第6波」大阪コロナ死最多 繰り返す医療危機
2022年2月号(NO.169)
大阪万博・カジノ最終案 公費負担どこまで膨張
2022年1月号(No.195)
京都・宇治 ウトロ放火 在日標的の憎悪犯罪か
2021年12月号(No.194)
空襲死した二代目桂花団治 先代しのぶ創作落語
2021年11月号(No.193)
先見えぬ不安と生きる「高次脳機能障害を考える」
2021年9月号(NO.192)
目の敵にされる酒 「京や酒店」と「唎き酒家」
2021年9月号(NO.191)
元ラグビー日本代表 五輪を総括 スポーツよ「言葉」持て
2021年8月号(NO.190)
「表現の自由守れた」
2021年7月号(NO.189)
「競争だけが教育か」大阪市長に提言 校長に聞く
2021年6月号(NO.188)
埋まる病床 遠い治療
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叙事詩 ウクライナ人もロシア人も(『報道特集』2・26)

2022-02-26 22:51:32 | 
現地へおもむくジャーナリストがいるかいないか
決定的な真実の報道
彼らの生命と人権を世論で守ることは国民の義務

ロシア革命の意義を破壊したのは
トロツキー以上に
プーチンではあるまいか

都内で「戦争やめよ」の声
ロシア人ウクライナ人双方のデモを支持
欧米はロシアの侵略をもとに
平和を推進するか戦争追随の儲けに便乗するか
信頼できるのは国民や民衆の意思表示

明日は春一番
凍える心を溶かす
ウクライナに平和を

金平キャスター緊急取材現地へ
ウクライナ
ATMに長い行列
ロシアとウクライナ
国民どうしの信頼を破壊するロシアプーチン
反目を利用する大国たちの利権漁り

経済的先進国ウクライナから難民として脱走する
まさに難民問題は今日的課題
日本は早急に出入国管理体制の人権に基づく改革を

経済的先進国ウクライナから難民として脱走する
まさに難民問題は今日的課題
日本は早急に出入国管理体制の人権に基づく改革を

「もう祖国は破壊されめちゃくちゃです」
ウクライナから脱走する女性たち
男性はウクライナを守るため国家の指示で国内に

ウクライナ側の発表は死者の数は既に200人近く
現地は相当な被害を受けている
民家には爆発がミサイルを受け爆発音は続く
「21世紀にこんなことがおこるなんて」
取材女性は呟く

#ウクライナ軍事侵攻の裏側
フェイク動画が流され
はやくから情報戦は続く
軍事行動にロシアがでてもアメリカは介入できないとよむ
核兵器があるから爆撃できないと
だが戦闘が始まり不意なことで核兵器使用の
危険は偶然性の確率もあがる
 元高官の東郷和彦氏のことばに驚いた 
冷戦でワルシャワ条約機構が解体されても
NATOは解消どころか拡大を10年つづく
この歴史は背景理解に必須だ

今回金平氏が現地に飛んだ
以前香港や台湾に取材にいった日下部キャスターの取材も大きい
番組全体が遠近含め
直接取材し事実を確かなものとしている

ロシア国内でも反戦のこえ
警察は厳しく取り締まっている
世界各地で反戦デモが
渋谷のデモにはロシア人ウクライナ人が参加し
平和を願い家族を心配している

日本にすむロシア人女性は語る

ウクライナとロシアはきょうだいです
報道をみるたびに裁かれた気持ちになります」

中ロ会談ではプーチンと習近平は
NATOの拡大に懸念を示した
ワルジャワ条約機構を解体したのに
NATOは約束を反故にして
拡大してきたこと
善悪ではなくそれが今回の大きな要因となっている


だが首都キエフでは280万人の人々が不安にくれている。
世界各国でデモにたちがったひとびとの動きが希望を感じさせてくれる、そう金平さんはおっしゃる。
さらに国境を乳児をかかえ思案に暮れる母親の姿に悲しみを感じるとも。
キューバ危機の再来をかんじさせる、と。


【永岡浩一さんからの通信】 2022年02月25日 午後 6:55

2022-02-26 12:49:14 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】TBSラジオ 荻上チキセッション(2022/2/25) 青木理&能條桃子 ロシアのウクライナ侵攻、2月のニュースを語る、権威主義が核を持つ問題、しかしロシア国内にも独裁者に反対する動きはあり、彼らを支援して独裁者を倒すべき、環境問題も関連している、岸田政権はコロナ無能、優生保護法裁判からマイノリティにえげつない日本社会の病理、アベノマスクに見られるアベスガキシダのネトウヨ志向を批判する



 永岡です、TBSラジオの荻上チキセッション、今月のニュースを振り返る企画に、ラジオジャーナリズム界の首位打者、ジャーナリスト青木理さん、NO YOUTH NO JAPAN(http://noyouthnojapan.org/ )代表の能條桃子さんが出られました。ロシアのウクライナ侵攻、コロナの収まらないこと、アベノマスクなどについて語られます。青木さんのお話、大ファンの私はこういう時なので聞きたかったです。アシスタントは南部広美さんでした。タイムフリーにて青木さんメインで追跡します。

 古谷経衡さん、SNSで悪いのはロシア人ではなくプーチン氏であり、ロシア全体を憎んではいけないと当然のことを発信されています。しかし過去のことを思うとロシアヘイトが予想されます(20年前の、金正日氏が拉致を認めた時に雰囲気が似ています)。注意しないといけません!サンテレビでは神戸におられるウクライナ出身の留学生が、ドンバス地区におられる祖母のことを心配するコーナーもありました。

 メインセッション、ニュース座談会、青木さんは取材、不自由もあるがされて、世界の雑誌で公安による冤罪逮捕の記事、原稿用紙40枚のものを書かれて、お一人は殺されたもの、今後もラジオで活躍されるそうです。能條さんとチキさんイベントで同席、若い世代の政治参加を考えられています。

 まずウクライナへのロシアの侵攻、しかしロシア国内でプーチン氏に戦争やめろとデモ、1800人拘束されて、リスナーの関心は高く、台湾のことも含まれたもの、そしてロシア軍がチェルノブイリを把握した意味と、全体主義国家が核を持つ意味、青木さんはロシアの専門家ではないが、こういう時にメディアの立ち位置は大事、メディアに完全な中立はないが、言葉、立ち位置、戦争ではプーチン氏が言い分を作るが、青木さんの立場はこれは蛮行、この言葉は新聞で使いにくいがまさにそれ、そして冷静に考えて、プーチン氏は専制的、反対運動を弾圧したが、理性的なことをするとは思われていて、青木さんの取材された専門家も全面侵攻はないと見てこの始末。プーチン氏は合理的に行くと見させたことは問題。チキさんも合理性は人名か、経済か、あるいはロシアのメンツかは問題と説かれて、青木さん、プーチン氏の観点、ウクライナのNATO加入は60年前のキューバ危機の再現であり、世界全体でアメリカの覇権が弱まり、アメリカ、ヨーロッパの政権は弱く、バイデン氏も選挙苦しく、マクロン氏も選挙に勝てるか、メルケル氏は退陣、そしてヨーロッパは4割エネルギーをロシアに依存、食料もそう。

 北京五輪にプーチン氏国賓としてきて、中国はプーチン氏の頼り、プーチン氏、合理的に判断した(肯定はできないが)と説かれて、能條さん、侵略したロシアとロシア人は別、気候変動に能條さん参加されて、ロシア人でもプーチン氏に反対は多く、それを忘れてはいけない。日本はアメリカの核の傘にいて外交はケツナメで良かったが、台湾、ロシアと北方領土問題、悪しきナショナリズムはダメ。

 チキさん、ロシアが気候変動で問題と説かれて、能條さん、ウクライナ人の人権問題があり、そしてヨーロッパはロシアのガスに頼り、それがダメで石炭火力だと困る、戦争している場合ではなく、苦しんでいる人は多い。チキさん、戦争でエネルギーシフトをどうすべきかと問われて、能條さん、ロシアの強気の一つに、外国に頼らず、エネルギーでヨーロッパは頼り、そして日本は食糧など中国に頼り、合理的な判断が必要。

 チキさん、日本も同じことを90年前にやり、歴史が繰り返す面と違うものがあると青木さんに振られて、青木さん、日本の影はなく、皮肉を言うと、ウラジーミル、未来を見ようといった安倍氏を派遣しないのか?さらにアメリカだと後任の大統領を批判しないが、トランプ氏は再登板のためやり、新たに民主的な政権が出来て、そこに横やりはダメだが、日本は首相経験者が派閥の長、歴史戦とか言うが、OBは現役を助けて、カーター氏はかつてアメリカとDPRKの危機回避に努力、嫌みを込めて、安倍氏はロシアに行くべきだが無理(笑)。

 指導者に合理的、理性的な判断ができなくなり、内部でプーチン氏を止められず、映像で、ウクライナの東部承認で部下の一人一人に発言させるショーをして、閣僚は全員プーチン氏にビビり、権威主義、専制主義の怖さを見せて、そしてその弱さも見えて、国内でノーベル平和賞もらったメディアもあるが、ロシアはこのままだと90年前の日本。チキさん、よりよい選択肢を無視すると説かれて、リスナーより、ロシアの中で反戦デモがあるのにほっとした、ロシアとウクライナはそういう戦争反対の連帯、もちろん国際社会でもやるべきと説かれて、能條さん、アメリカは原爆で日本を降伏させて、そのようなことをさせてはいけない、権力に市民はそんなことをさせてはならない。能條さんは気候変動で様々な国とつながり、それを深めるべき。

 チキさん、情報工作やブロッキングをされたら香港の二の舞と説かれて、続いてコロナ、リスナーよりBA2の感染が怖い、東京、大阪、国の後手後手に批判、また3度目の間隔が間違っていたと国は認めるべきとあり、能條さん、ワクチンは副反応が怖く、オミクロンだと軽症だとかかっておこう的なものがあり問題と説かれて、青木さん、政治は何もしていない、昨年10~12月は感染は落ち着いて(理由は不明)、水際対策は時間稼ぎ、その間に検査・ワクチン・医療体制を整えるべきなのに、高齢者にもワクチン3度目を岸田政権はせず、検査もあっという間にパンク、岸田政権は何もせず、過ちを認めず、地位協定で感染なのも認めず、野党は弱く、仕方なく与党の支持率の落ちない地獄。チキさんも岸田氏聞くだけ、何もしていないと怒られました。



 続いて、優生保護法、大阪高裁で国に賠償の判決への言及があり、視覚障害者と交流して無縁でないとリスナーからあり、能條さん、国は過ちを認めるべき、そして障害者が悪い優勢思想が残り強化していると説かれて、優勢思想は決して一部の人間の考えではなく、中高生について、志望校に障害で入れないなどあり、自分もマイクロアグレッション(障碍者に頑張っているねというようなもの)と無縁ではないと説かれて、チキさん、優勢思想は優秀な遺伝子を残す(ナチスのやり方)と劣った遺伝子撲滅(日本)があり、日常で、子供に障害だと困り、ダウン症だと、というようなもの、健常者と障碍者の通う学校が違っているべき的なものは問題と説かれて、能條さん、ウクライナもそうだが、戦争、不況で成果を庶民が強要されて障害者はしんどく、行政の支援も不十分だと説かれて、チキさんも優先順位、誰が先にいい思いになるかと説かれて、能條さん、森氏の差別発言から1年、イベントをして、しかし聴覚障害者に届かず、意識なく取り残したものがあったと説かれて、青木さん、優生保護法、出生前診断でダウン症だと中絶はそれ、相模原事件は、我々の社会が障害者を見えないものにしているものであり、ダウン症の子供を支えるセーフティーネットが日本の社会になく、しかし司法は異例の判断、20年で賠償は免除されるのに、今回は被害が大きく除斥を否定したのは、司法のあるべき姿、司法は検察・警察・政権に忖度、一票の格差の例もそうだが、司法の判断は、司法が司法の役割を果たして意味はあった。

 チキさん、戦争反対とツイートするのは無意味ではなく、一人一人の行動は意味があり、日常のメディアでの政治的な発信は必要だと説かれました。そして、アベノマスクの使途、後藤大臣はマスクに使うと言うが、アベノマスクの始末、管理料は誰が出すのかと怒りがあり、チキさん、維新が赤ちゃんのためと戦後すぐ見たいなものだと説かれて、青木さん、コロナは未知で失敗もあり、失敗だと認めたら終わりなのに過ちを認めず、中島さんは保守思想は、自分が過ちをすると思うから異なる意見を聞いて修正するのが当然と説かれて、しかしアベスガキシダは右翼、というよりネトウヨ。能條さん、捨てるにしても使用するにしても余分なCO2、能條さんは財政を勉強して、費用対効果、アベノマスクは間違い、10万給付の場合と異なり、安いコストで処分することを、過ちを認めてやるべき、データに基づいてやるべきと説かれて、チキさん、カイワレに使うのは無意味と失笑されました。

 この国に絶望はありましたが、ウクライナなど、西谷さん、青木さんと信頼できるジャーナリストの皆さんのラジオでの発言に勇気づけられました。これも拡散してください、以上、青木さん、能條さんのお話でした。




【孫崎享のつぶやき】冷戦後米国の一極支配を世界が容認してきたが、この一極支配の終焉

2022-02-26 12:13:24 | 転載
【孫崎享のつぶやき】
ロシア軍ウクライナ侵攻。ウクライナの全土掌握は時間の問題。ウクライナ軍に力なく、西側に軍事的対抗の意思全くなし。冷戦後米国の一極支配を世界が容認してきたが、この一極支配の終焉を意味する。米国と一体なら安全だという時代が終わった。日本への重大な教訓。
2022-02-26 07:0016


1:ロシア軍がキエフ市内に入ったようだ。今後どの様な展開があるにしろ、ロシア軍がウクライナ全土を制圧する事態が到来するだろう。ウクライナ軍は軍事的にロシアに対抗する力は全く有しない。かつ米国等西側諸国には軍事的にロシア軍と戦う意思は全く示していない。

(注:最新報道:「ロシア地上部隊が首都キエフ侵攻…ウクライナ大統領が露に停戦協議打診か」読売/02/26 01:07

英BBCなどは25日、ロシア軍の地上部隊がウクライナの首都キエフに入ったと伝えた。ウクライナ軍との戦闘の激化は必至だ。24日の露軍による全面侵攻開始から2日目で、ウクライナは首都陥落の危機を迎えた。

 露国防省は25日の発表で露軍の 空挺くうてい 部隊がキエフ包囲を西側から進めていることを明らかにした。
 露軍は人口約290万人のキエフにミサイル攻撃も加えている。ロシアのプーチン政権が、親米欧路線のウォロディミル・ゼレンスキー大統領が率いる政権の早期の転覆を狙っていることが鮮明になった。

 露軍はウクライナ東部と北部、南部の3方向から侵攻している。米国防総省の当局者が明らかにした分析では、露軍は24日早朝の侵攻開始後、最初に軍事施設や防空拠点を標的に陸海空から巡航ミサイルなど約100発を発射。爆撃機など約75機も投入して爆撃を加えた。その後、地上部隊がウクライナに移動した。


2:これらの動きは何を示すか。

 ソ連崩壊後、国際社会は米国の一極支配を認めてきたが、その崩壊を意味する。

 これまでの構図の変化をアリソン・ハーバード大学教授の説明を交え見てみたい。
:冷戦終了から今日までの国際秩序の基本構図(すでにブログで発信のものを再掲載)
1991年、ソ連が崩壊して今日まで、国際政治は目まぐるしく変化してきています、約、30年に及ぶ変化を正確に把握している人はそう多くありません。

 この中、最も的確に把握しているのは、ハーバード大学教授のグレアム・アリソン(1940年生まれ)でしょう。キューバ危機を分析した『決定の本質』で学術的地位を固め、第一期クリントン政権の政策担当国防次官補となり、ハーバード大学ケネディ行政大学院の初代院長です。その影響力は卒業生を見ても明確です。
アリソンの説く国際政治構造の変化(論文を図式化したもの)

・冷戦―(米国圏、ソ連圏という)勢力圏の構築。
    勢力圏とは:他国が服従することを求めるか、支配的影響力を行使できる空間

・冷戦の終結とはー「世界全体が実質的な勢力圏になったこと」

・今:「大国間競争の時代」―中国とロシアは、アメリカの利益と衝突するとしてもパワーを行使
    問題は「アメリカの新しい役割が何であるか」をうまく定義できていないこと
    今後この役割は大幅に強い作なっていくはず。

 ワシントンの指導者は今後も壮大な野心を表明し続けるかもしれないが、実現する手段が少なくなれば、大きな結果は期待できない、

  出典:「新しい勢力圏と大国間競争」アリソン(1940年生まれ。。ハーバード大学ケネディ行政大学院の初代院長)
 アリソンはツイッターで次の説明をした。「一極(支配)は終わった。それと共に、各国は米国指導の秩序の中で、ただ、米国に割り当てられた役割を果たすだけという幻想も終わった。複数の勢力圏があり、その全てが米国の物でないという事実を受け入れるべきだ。


3:私自身が事件の生じた同時代にいたという意味で、鮮明に認識しているのはチェコ事件(発生時パリにいて同年9月にモスクワ入り)、アフガニスタン侵攻(在ソ連大使館勤務)である。

 チェコ事件との比較においては、軍事力の最大限行使にロシア側は全く躊躇していないことである。

 アフガニスタン侵攻との比較に置いては軍事行動の成果が今回は盤石であるということである。


4:米国の方を見れば、世論は軍事的対応を取ることを拒否している。


5:私のツイート

「ウクライナ国民の大誤算はアメリカが軍事的に助けてくれると信じ込まされたこと。信じた事。そしてロシアに喧嘩腰でもいいと思ったこと。軍事的な助けになんか来やしません。フレディタン「ウクライナのゼレンスキーみたいな米国のポチじゃ駄目だということをしっかり学ぶべきだと思うのですよ」

【永岡浩一さんからの通信】ポリタスTV(2022/2/24) 津田大介&黒井文太郎 ロシアのウクライナ侵攻を語る

2022-02-25 17:22:13 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】
ポリタスTV(2022/2/24) 津田大介&黒井文太郎 ロシアのウクライナ侵攻を語る、プーチン氏が大国ソ連の再興を目指しての侵略、アメリカが世界の警察をやめたすきをついてのもの、経済制裁に即効性はなく、しかしこれを黙認したら独裁国家に勢いをつけることになり、日本も無縁ではない! 津田大介&黒井文太郎 ロシアのウクライナ侵攻を語る、プーチン氏が大国ソ連の再興を目指しての侵略、アメリカが世界の警察をやめたすきをついてのもの、経済制裁に即効性はなく、しかしこれを黙認したら独裁国家に勢いをつけることになり、日本も無縁ではない!




 永岡です、皆さんご存じの通り、ロシアがウクライナに侵攻!私は買い物から帰り、ラジオで聞いてビックリ!ラジオ、テレビのニュースだと、ほとんどの専門家にとってまさか、みたいで、ジャーナリストの津田大介さんのポリタスTVにて、軍事ジャーナリスト、黒井文太郎が出られて解説されました(https://www.youtube.com/watch?v=NP6o4t2PbH8 で25日19時まで無料で見られます)。途中まで書き起こしします。なお、明日は西谷文和さん、ABCラジオのおはようパーソナリティ道上洋三です、に出られて解説されます(こういう時に一番頼りになる西谷さんを出されるABCラジオに感謝です)。

 なお、文筆家の古谷経衡さんはさかんにツイッター発信されていて、現地の情報に一番信頼できるメディアはCNNで、SNSはかなりデマみたいなものも多い模様です。読売は号外を出して、ウクライナの東部だけでなく、全土を攻撃、先週黒井さんは、プーチン氏は用意周到、全面侵攻と予測されて、その黒井さん多忙な中ポリタスに出られて、早かった、侵攻は予測されたが、こんなに早く、ではあり、津田さん、21日にプーチン氏(なお、黒井さん他メディアに出る専門家の多くは呼び捨てにしてて異例)、「平和維持」の大義名分に派兵、東部でとどまると思っていたら電光石火、ドンバス地域だけでなく、キエフでも攻撃があり、ロシア空軍はウクライナの制空権を支配、黒井さん、プーチン氏のやっているのは侵略だが、それを正当化、東部のロシア人から要望の大義名分だが、プーチン氏はウクライナ全土を奪い、キエフにも、ハリコフにも攻撃、キエフまで攻撃は意外。

 上のベラルーシからロシア軍侵攻、キエフに近く、津田さん、21世紀でこれほどの戦争はなく、SNSに情報の乗るもの、ウクライナは民主国家で情報を市民も発信が特徴だと説かれて、黒井さん、ロシア側も住民が動画をSNS発信して、しかし攻撃は始まり、ロシアは情報を遮断するので、現地の情報発信は今後困難、2014年にクリミア半島を奪った際にも情報遮断。

 津田さん、ロシアはトランプ氏の当選でもネットで介入したほど、ましてや戦争なら大半、日本のSNSでも情報戦だと説かれて、在日ウクライナ大使館もロシアを批判、バイデン氏もロシアを非難、ゼレンスキー大統領とバイデン氏連絡して、世界の指導者はプーチン氏を批判、明日G7会議、黒井さん、国際社会の反応は、ロシアは明確な侵略で批判は当然だがそれでプーチン氏は止められず、ロシアの怖いのは軍事的な抵抗のみ、ロシアはフェイクで正当性を主張し、国際社会はロシアの嘘を知っても、ロシアを言葉のみでは止められず、プーチン氏の野望をどうやって食い止めるか、バイデン氏は制裁と言うが、軍事を経済制裁で止めるのは困難。

 津田さん、プーチン氏は自分たちを正当化して、ロシアは西側にウクライナを奪われたと1時間ロシア国民に演説、被害者意識、歴史改竄主義と説かれて、黒井さん、プーチン氏の理屈、ウクライナを衛星国にしたい理由にして、国際社会で誰も相手にせず、しかしロシアの国営メディアで発信、ロシアはメディア規制で、プーチン氏の支持率は上がり、プーチン氏のへ理屈はロシア以外では通用せず、プーチン氏はNATOにやられていると発信、プーチン氏は、自分は悪くないと発信、習近平氏、金正恩氏も同様、独裁者のやり方。

 チャットで、経済制裁されてロシアは持つか、ドイツとのパイプラインもご破算で、ロシアが行き詰まるのではないかと質問があり、プーチン氏はどこかで引くかと津田さん問われて、黒井さん、プーチン氏は引かない、ウクライナを取れば制裁されても勝ち、プーチン氏はソ連解体が間違いと信じて、経済的なマイナスは具体的なダメージは不明、ロシアが耐えられる、そして長期化したらヨーロッパもしんどく、そして経済制裁は即効性がなく、軍事はその場で決まる。

 津田さんもBBC、CNNをチェックされて、経済制裁は、イタリアなどロシアとの関係が深くなかなかしんどいと説かれて、黒井さん、東部のドンバスのみとって終わり、自治権を与えてと思い、ドイツは天然ガスをロシアに頼り、しかし期待を裏切りプーチン氏は全面戦争で、ドイツはNATOの主要国で、反ロシアの軸はぶれない。

 津田さん、ミンスク合意はロシアが破ったと問われて、黒井さん、プーチン氏は東部だけでなくウクライナ全体を欲しく、かつての大ロシアの再興を考えて、アメリカが軍事行使しないのでこの結果、プーチン氏が矛を収めるのはない。津田さん、ウクライナ東部のみ取ると予想されて、プーチン氏は用意周到に考えていたか、アメリカの足元を見ていたかと問われて、黒井さん、相当前から用意していた、用意周到。

 津田さん、アメリカはインテリジェンスを出していたことを問われて、黒井さん、アメリカは軍事力を使わず、プーチン氏をなだめていたのみ、それでインテリジェンスにて、ここまでわかっていると思いとどまらせようとして失敗、本来、ウクライナはNATOの加盟国ではないが、ウクライナと軍事協定などしておくべき、米軍が具体的なものだとプーチン氏も手を出せず、しかし軍事行使がなくプーチン氏は侵攻。

 さらに、ゼレンスキー大統領の動きについて黒井さん、ウクライナは親ロシアと反ロシアがあり、ゼレンスキー氏は後者だが、プーチン氏はウクライナを取りたく口実、ゼレンスキー氏の行動は無関係。

 そして、ベラルーシからも侵攻があり、全面侵攻か、今後の展望、膠着状態になるかと津田さん問われて、黒井さん、プーチン氏の動きは早く、ドンバス地域を助ける名目で、ウクライナ全体に攻撃するへ理屈、防空拠点にミサイル攻撃はあり、防空施設を破壊して空爆、制空権を奪うと爆撃機でウクライナ破壊、そして地上軍をどうするか、空爆をウクライナ庶民を殺すまでやるかの瀬戸際。

 津田さん、ここ20年の歴史で、ウクライナの核放棄があり、その意味を問われて、黒井さん、核は関係ない、ウクライナの核ではなく、しかしその後は民主主義陣営と反民主主義の闘い、プーチン氏の大国よもう一度、ウクライナをベラルーシみたいにしておきたく、自由、民主主義、言論の自由がウクライナにあるとプーチン氏は困る。津田さん、2014年のクリミア侵攻からあったかと問われて、黒井さん、プーチン氏はかねてからやりたく、アメリカが世界の警察をやめて、2014年はクリミアが西側に取られるという危惧で侵略したが、経済制裁のみで無血で取れて、ならプーチン氏、やれるものはやってしまえ、となった。

 そして、中国、なら日本も無縁でないと津田さん、日本の、アジアのやるべきことを問われて、黒井さん、台湾即はない、台湾はアメリカが守り中国は容易に手を出せず、しかしロシアが冷戦のやり方が通ると中国など独裁国家は活気づき、日本にとって無縁ではない、「冷戦は実質復活」、日本はロシア、中国と、他のG7国家並みに批判すべき。

 津田さん、国際社会にロシアが止められるか、本気度が問われて、プーチン氏がどうしたら引くかというのは、黒井さん、短期間の膠着状態、プーチン氏は今のウクライナを認めず、傀儡政権を作り、ウクライナを今のベラルーシみたいにしたい。津田さん、2014年の結果をなし崩しにするのかと問われて、黒井さん、一気にするか、ジャブで行くかは未定、打ち方止めは、短期決戦で行く、ウクライナ軍の解体をプーチン氏は目指していると締めくくられました。

 私のように冷戦を知るものには背筋の寒くなるものもありました、以上、津田さん、黒井さんのお話でした。






『東京新聞ぎろんの森』「平和国家」とは、何か

2022-02-21 22:35:32 | 転載
「平和国家」とは、何か
2022年2月19日 07時52分東京新聞「ぎろんの森」


 十六日朝刊社説「『平和国家』の礎強固に」に、読者から「『平和国家』の定義を知りたい」との声をいただきました。せっかくの機会です。私たちが考える「平和国家」について、これまでの社説を踏まえてご紹介します。

 端的に言うと「戦争をしない国」「戦争をさせない国」で、根本にあるのは憲法九条です。繰り返しにはなりますが、条文を紹介します。

 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又(また)は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 九条は戦後日本の外交・防衛政策の基本指針です。安倍政権時代の二〇一三年に策定された「国家安全保障戦略」は「我が国は、戦後一貫して平和国家としての道を歩んできた。専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国とはならず、非核三原則を守るとの基本方針を堅持してきた」「我が国の平和国家としての歩みは、国際社会において高い評価と尊敬を勝ち得てきており、これをより確固たるものにしなければならない」と明記します。この記述は概(おおむ)ね妥当と考えます。

 十六日社説で訴えたのは、政権が進める安保戦略の改定で、平和国家の歩みが蔑(ないがし)ろにされるとの危機感です。

 厳しさを増す日本周辺の情勢変化に応じて国民や主権、領域を守るための備えをしておくのは当然です。日本だけでなく世界の平和にも積極的に貢献する必要もあります。

 ただ、やみくもに防衛費を増やしたり、防衛装備を強化すればいいわけではありません。自国防衛の努力が軍拡競争を加速させ、逆に自国を危機にさらす「安全保障のジレンマ」に陥るからです。

 ましてや外国領域に入って攻撃するような「敵基地攻撃能力の保有」を認めれば「戦争をしない」平和国家の歩みは大きく毀損(きそん)されます。

 プロイセンの軍事学者クラウゼビッツは、戦争とは政治の延長線上にあると指摘しました。軍事衝突は政治・外交の失敗ですから、武力に訴えず、外交で問題解決に努めることが「平和国家」のあるべき姿と考えます。 (と)

BSテレ東「NIKKEI 日曜サロン」 志位委員長の発言【全文転載】

2022-02-21 18:26:02 | 転載
BSテレ東「NIKKEI 日曜サロン」
志位委員長の発言


しんぶん赤旗転載


 20日放送のBSテレ東番組「日曜サロン」での日本共産党の志位和夫委員長の発言は次の通りです。聞き手は芹川洋一・日本経済新聞論説フェロー、榎戸教子キャスターです。

ソーラーシェアリング、若者が気候危機で行動

 榎戸 志位さん、今日はどうぞよろしくお願いします。

 志位 こんにちは。

 芹川 最近うれしい出来事があったらしいですけど、なんですか。

 志位 (神奈川県)小田原にソーラーシェアリングをやっている方がいて、太陽光パネルで電気を作って農業をしています。耕作放棄地だったところをよみがえらせ、素晴らしい価値を生み出しています。

 そこにうかがったんですけど、耕作放棄地をミカン畑にする取り組みに、若い女性のボランティアの方がいっぱい参加しているんですよ。一緒に記念撮影したんですけど、若い方がいまの気候危機を“何とかしないといけない”“自分で何かしたい”と行動していると思って、とてもうれしい思いでした。

ワクチン接種遅れへの無反省と病床削減――姿勢をあらためよ


 榎戸 新型コロナウイルス対策についてうかがいます。まん延防止等重点措置は一部の地域で解除の動きもありますが、まだ多くの地域で延長の動きもあります。政府の対策、対応についてはどのように考えていますか。

 志位 まん延防止等重点措置について説明した2月17日の岸田文雄首相の会見を見ましたが、反省が全くないということを感じました。

 例えば、3回目のワクチン接種(ブースター接種)はまだ全人口の12%、高齢者も3割です。遅れに遅れている。接種間隔を原則8カ月(以上)に決めてしまったことで、遅れてしまったわけです。

 ところが、記者が遅れた責任を問うても、岸田首相は、1回目、2回目(のワクチン接種)が遅かったんだから遅れて当たり前だという調子です。8カ月(以上)という間隔を決めてしまったことで、たいへんな遅れを生み、多くの犠牲が出ています。これを反省しないといけない。間違いは間違いとして認めて、対応を改めていかなければならないということを言いたい。

 もう一つ感じたのは、(首相は)「病床確保」と言うけれども、現場で何が起こっているか知っていますかということです。東京では、2月16日に都議会に都立病院条例の廃止案が出ています。都立病院を廃止し、独立行政法人にするものです。大阪では、急性期病床を2020年度で229床も削りました。21年度はもっと削ろうとしている。こういう急性期病床のカットがやられています。

 これの大本に何があるのかというと、消費税を財源にして急性期のベッドを20万床削る地域医療構想があります。これをやっているのが岸田政権なんですね。一方で「病床確保」と言いながら、他方で病床を削っている。これをコロナのまっただなかにやるというのは、おかしな話じゃないですか。東京、大阪でそういうことが起こっています。ですから根本から姿勢を改めてほしいということを強く言いたいです。

 いまやるべきことは明瞭で、ワクチン、検査、医療、暮らしの支援です。これをやる上でも、いま言ったことを改めてほしいと思います。

「敵基地攻撃論」の危険――9条生かした外交ビジョン示す

 芹川 岸田政権の動きを見ていると変わり身が早いというか、対応を結構変えますよね。これは野党からすると攻めにくいんじゃないですか。

 志位 私は、そういうことは感じていません。よく動きを見て、私たちはそれにかみ合った問題提起をしています。

 岸田政権は、安倍政権、菅政権でもできなかったような危険な道に踏み出そうという動きがはっきりしてきました。

 例えば、「敵基地攻撃論」です。この前、岸信夫防衛相が国会の答弁で、相手国の領空に入って爆弾を落とすことも「自衛の範囲」としてあり得るとはっきり認めました。相手国の領空に入って爆弾を落とすといったら戦争じゃないですか。これは憲法9条の下で絶対に許されないことですけれども、こういう危険な道に踏み出そうとしています。

 私たちは、これをどうしても止めなければならない。憲法9条を変えることも一体で狙われています。みんなで力を合わせて止めていきたいと思います。9条を持つ国として、外交の力で日本の平和、東アジアの平和をつくっていくという外交ビジョンも示しています。そういう取り組みが大事だと思います。

「新自由主義の弊害」というなら姿勢問われる――「やさしく強い経済」を

 榎戸 政策課題についてうかがいます。岸田政権は「新しい資本主義」で成長と分配の好循環を目指すとしていますが、新自由主義からの転換、格差是正、賃上げなど、共産党から見て評価できる点などはありますか。

 志位 経済政策の根本では、評価点はないですね。

 ただ、岸田首相は、「新自由主義の弊害」を乗り越えると言葉ではおっしゃった。そうしますと矛盾が出てくるわけですよ。じゃあその弊害の中身は一体何なのか、弊害をつくったのは誰か、誰の責任か、弊害を転換する気があるのか、このあたり問題が出てきますよね。私は、この前の代表質問で聞きましたが、一つも答えがない。

 新自由主義の転換と言うんだったら、働く人の4割を派遣・パートなどの非正規雇用に変えてしまった労働法制の規制緩和、医療・介護・年金などあらゆる分野で社会保障をぼろぼろにしてしまった削減路線、富裕層や大企業に減税をやって消費税を連続的に上げてきたことなど、こういうやり方は、みんな新自由主義の政策ですよね。これが日本の経済を「もろく弱い」ものにしてしまった。そして、日本を「冷たい社会」にしてしまった。この転換がやれるかどうかが試されると思うんですよ。

 私たちはいま言った三つの問題を大転換して、(1)政治の責任による賃金の引き上げ(2)社会保障と教育予算を経済力にふさわしく充実(3)富裕層・大企業への応分の負担と消費税5%への減税、(4)気候危機打開の本気の取り組み(5)ジェンダー平等の視点を貫く――という五つのパッケージを提案し、「やさしく強い経済」に切り替えようと訴えています。それはいまの政権にはできません。やはり新しい政権が必要になってきます。それを目指して頑張りたいと思います。

 芹川 基本的にはやっぱり相いれないということですね。

 志位 そうですね。ただ、岸田首相が「新自由主義の弊害」と言ったのは、コロナの感染拡大により、世界的規模で、弱肉強食の新自由主義はもうだめだという流れが起こるなかで、押されていったわけですよね。そこからいろんな矛盾が噴き出している。弊害を乗り越えると言うのなら、この矛盾をどうするのか。そういうことを私たちは投げかけています。

党の綱領を示す「はてな」リーフを大々的に活用

 芹川 新しいリーフ(「はてな」リーフ)を最近出されましたね。非常にわかりやすく作ってあります。その中で「自衛隊」のページでは、「共産党は、いますぐ自衛隊をなくそうなどと考えていません」というくだりがあったり、「天皇の制度」のページでは、「与党になったら天皇制は廃止?そんなことは絶対にしません」というくだりもありますね。まず、なぜこういうものを作ったのか。それと、「天皇の制度」のところは、綱領の基本的な考え方とちょっと違うんじゃないかと思ったんですが、そのあたりはいかがでしょうか。

 志位 これをつくった理由は、この前の総選挙では、自民党の側から共産党に対してずいぶん攻撃をされました。その攻撃の焦点になったのはおもに四つで、安保条約、自衛隊、天皇の制度、社会主義・共産主義です。共産党が言うことは「現実離れ」しているという調子で悪口を言われた。私たちはそうじゃない。現実にしっかり立って、改革の方策を示していますということを、そもそも論から知っていただきたいということで、いま印刷をして活用を大々的に始めているところです。

 芹川 何部ですか。

 志位 1千万部。

 芹川 結構、お金がかかっているじゃないですか。

 志位 かかりますけど、何とか工面してやっています。

天皇の制度――現在も、将来も、憲法にのっとって対応していく

 志位 「天皇の制度」については、これは綱領の立場をわかりやすく書いたものなんです。私たちは綱領で、天皇の制度については、いま重要なのは、憲法に書いてある「(天皇は)国政に関する権能を有しない」、政治利用をしちゃいけない、これをきちんと守るということが一番だとしています。憲法を守るということですね。

 じゃあ将来はどうするのか。私たちは、天皇の制度というのは「世襲」ですから、人間の平等と両立しないというふうに考えています。けれども、これをどうするかという方針については、国民の総意にゆだねるというのが綱領に書いてあることなんです。将来、この(制度の)「存廃」については、「国民の総意によって解決」すると、こう書いてあるんですね。「国民の総意によって解決」するというのが私たちの立場ですが、憲法1条には、天皇の地位は「主権の存する日本国民の総意に基く」と書いてある。ですから、まさに現在も、将来も、憲法にのっとってこの問題に対応していくということです。

 芹川 要するに憲法を改正しない限りできないということですね。

 志位 もしなくそうとする場合はそういうことが必要になります。ただ、そういう(性格の)問題であるから、存廃は国民の総意にゆだねるというのが私たちの方針です。

すべての改革を、国民の総意、国民の合意で進める
 志位 つまりこのリーフの大事なところは、いろいろな問題、さっき言った四つの問題の全部で、私たちは方針を持っています。しかし、最終的に決めるのは国民であり、国民の総意にゆだねます。国民の総意、多数の意見を無視してやるようなことはしません。すべて国民の合意で進むということを強調しています。

 芹川 総意というと、それは選挙結果ということになりますよね。

 志位 そうです。選挙で審判された国民の総意に基づいて、あらゆることを進めていく。勝手にやったりはしないということです。

 芹川 いまの総意はある意味、去年の総選挙の結果で、それは従うしかないわけですね。

 志位 これはこれで一つの結果ですから、私たちはしっかり受け止めます。ただそれは不変のものではありません。次の参議院選挙では頑張りたいと考えています。

野党共闘で自民党を追い詰めた――党の力をつけ次にのぞむ


 芹川 選挙の関係でいうと、野党共闘ですね。焦点でしたね。リーフの10ページには、「自公政権を追い詰めました」とありますけど、これはそういう総括なんですか。

 志位 私たちはそう考えています。今度の総選挙というのは、野党4党が20項目の共通政策を確認しました。それから立憲民主党との関係では、どういう政権をつくるのかの姿も確認しました。そしてその上で選挙協力をやったわけです。いわば3点セットがそろってできた。そのことによって、かなり力がでてきて、多くのところで自民党を追い詰めた。

 共闘候補で一本化したところでは59選挙区で勝っています。それプラス33選挙区では僅差まで自民党を追い詰めた。ですから、共闘が効果をあげたことは明らかです。だからこそ相手は、たいへんだと考えて激しい攻撃をやった。その攻撃を乗り越えて、さらに前進していくところまでは残念ながらいかなかった。それはやはり、次の課題にして頑張ろうという総括をしています。

 芹川 小選挙区は確かにそうだと思います。けれど、比例では、特に立憲民主党は選挙総括でも、他党に票が逃げたみたいな書き方をしていると思います。

 志位 比例代表は、それぞれの党が、それぞれの責任でやっているわけですから、私は立憲民主党の総括にあれこれ言う立場ではありません。でも、共産党自身についていえば、リーフで示しているようなことをもっと平素からやって、党の力をつけることが大事だと総括をしています。

 それから、票が逃げるというのは、小選挙区で選挙共闘やったわけですからそこが大事だと思います。先ほど、59選挙区で勝ったと言いました。そのうち、56選挙区はいわゆる共闘効果、つまり野党4党の比例票よりも小選挙区票の方が多かったんです。つまり共闘の力で膨らんだ。そういう面から見ても選挙で協力したから本来くるべき人が離れていったというのは違うと思います。

参議院選挙――日本共産党躍進、野党共闘の成功に力をつくす


 榎戸 ではここからは夏の参議院選挙に向けて、そして、党の今後について聞いていきたいと思います。まずは夏の参議院選挙ですが、比例代表の目標と獲得議席の目標はどこに置いていますか。

 志位 比例代表は、650万で10%、ここまで盛り返したいと思っています。そして、5議席を必ず取りたい。選挙区は現有が東京ですから、必ず守って、おおいに増やしたいと考えています。そして、選挙全体としては、なんとか野党共闘を成功させて、こちらの方でも成果をあげたいと努力しているところです。

 芹川 野党共闘ですが、立憲民主党の泉健太代表がテレビ番組で、白紙に戻すような言い方をしていました。これはどう考えていますか。

 志位 そこはよく話し合っていきたいと思います。立憲民主党と日本共産党の関係では共通政策、あるいは政権協力の合意、これを掲げて選挙をやったわけです。これは公党間の合意で、これを掲げて選挙をやった以上、国民に対する公約にもなります。ですから、私たちとしては、ぜひそれをお互いに守り、さらに発展させていこうということを言っています。協議をした上でいろいろ変えていくということはあると思います。ですが、協議もなしに白紙というのは成り立ちません。そこも含めてよく話し合いをしたい。

 私たちとしてはできるだけ早くに参議院選挙の協力に向けて話し合いに入りたいと思って、1月24日にそういう提案をしています。まだ返事が返ってきていませんが、できるだけ早くにこれが進むようにと思っているところです。

 芹川 要するに去年の合意はまだ生きていて、それを確認、修正するような形の協議を早くやりたいということですか。

 志位 そうですね。生きているし、それにプラスして発展させていきたいという立場です。それについて意見があるというのであれば、協議の中で議論し、一致点を見いだしていくことが大事ではないでしょうか。

 芹川 でも、参議院選挙の1人区の中では、共産党として候補者を決めているところもありますよね。

 志位 もうだいぶ発表しています。私たちは野党の統一を目指しながら、擁立すべきところは立てるということで両方やっています。

 芹川 まとまらなければこのまま行くし、まとまれば降ろすということになるんですか。

 志位 そこらへんはそう単純でもありません。今後の話し合いにかかっていると思います。

 芹川 一応タイムリミットみたいなのは考えていますか。

 志位 もうタイムリミットにほとんどきています。というのも、6年前の参議院選挙を考えると、2月19日には5党首の会談を開き、選挙協力の合意をしています。3年前は1月の下旬にやっている。もう本当にタイムリミットにほとんどきているというのが現状なので、一刻も早く話し合いをしていきたいと思います。

党創立100年――最大のイベントは参院選で勝利すること

 芹川 最後の質問です。7月に共産党は党創立100周年を迎えますね。いまや日本最古の政党として長い歴史を誇っておられます。100周年に向けて、イベントなどは考えていますか。

 志位 最大のイベントは参議院選挙ですね。参議院選挙で勝ってお祝いをしたい。まずは参議院選挙で勝つことが一番だと思います。

 芹川 じゃあ特別なセレモニーみたいなことは今のところ考えてはいない。

 志位 記念講演会はやることになるんじゃないでしょうか。

 日本の政党の中で戦前・戦後で一つの名前を通しているのは共産党だけです。これには理由があります。太平洋戦争に進む時に、共産党以外の全部の政党が党を解散して大政翼賛会に入ってしまい、みんなで戦争を推進した。だから戦後、同じ名前では出られなくなった。みんな名前変えたわけです。

 芹川 非合法政党でしたね。

 志位 日本共産党はその流れにきっぱり対決したわけですね。日本共産党が戦前・戦後一つの名前で通せたのは、命がけで戦争に反対し、民主主義を求めたことの証しです。おおいに自信を持って次の100年に臨みたいと思います。

 芹川 次の100年に向けてこういう点は変えていこうというところはありますか。

 志位 時代の大きな変化、世界や日本の変化、多くの人たちの求めに応じて、原則を守りながら常に自分を変えていく努力は必要だと思います。そういう努力はこれまでもやってきたし、今後もやっていきたいと思っています。

「各党もこういう形で政策示して」
「はてな」リーフ手に芹川洋一氏が感想
 「各党もこういう形でわかりやすく政策を示していただきたい」。芹川洋一・日本経済新聞論説フェローは番組で志位和夫委員長の話を聞いた後に、「はてな」リーフを手にして語りました。

 番組の最後で、榎戸教子キャスターから「今日の志位さんのお話はいかがでしたか」と問われた芹川氏は「共産党のリーフレット。これは、それぞれの政党の立場がありますが、なかなかうまくまとめてある。わかりやすい」と述べ、他党にも作成を促しました。

 志位和夫委員長が出演した「日曜サロン」は、テレ東のニュースサイトにアップされています。以下のリンク先で視聴できます。

NIKKEI 日曜サロン「共闘協議 時間切れ近い」共産党・志位氏

草の根からどよめきを拾う【報道特集2022・2・19】

2022-02-20 15:59:04 | 言論と政治
❶「#偽装の背景の国産アサリ減少」
米を農家にやめさせ外国から輸入。歴代の自民党政権の農業政策の失敗が顕著だ。コロナ禍の政治的失敗だけではなく、それ以前から農政の失敗は、根本的産業政策がアメリカ依存で行われてきたことと無縁ではあるまい。実際には,農薬が低く輸入された外国産食糧。国産他国産を問わず、安全性を吟味し流通させていく食糧輸入輸出政策が大切であろう。産地偽装が長年放置されてきた事実は、農業の尺度を商品価値で済ませてきた価値観から派生してきたのだろう。






 ウクライナ国内に10基以上の原発があること。チェルノブイリ原発は、ソ連時代にウクライナで発生したこと。ソ連崩壊のいくつかの原因にチェルノブイリ原発事故が挙げられている。米ソの軍拡競争でソ連国内で産業が軍事に傾斜し市民の経済生活に窮乏が生じたこと。若いころに、ワイダ監督の映画を何本か見た。ソ連も健在な時代だった。見ながら重苦しい雰囲気を感じた。芝田進午氏は法政大教授だったころに東ドイツに留学した。現地から帰り芝田氏は、哲学研究で実践的唯物論論争で東ドイたツ国内での制限された不自由な論争の空気に疑問を感じたことを話された。親ロシア派の「ドネツク人民共和国」が生まれたというニュース。金平キャスターがおっしゃった言葉を噛みしめたい。こう感じた。「戦争を煽り立てる風潮を鵜吞みせず、平和を守る視点から判断し外国の動きを冷静に見直したい」

【永岡浩一さんからの通信】ラジオ関西 ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー(2022/2/16)

2022-02-16 16:41:53 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】ラジオ関西 ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー(2022/2/16) 西谷文和 アフガニスタン・カブール報告、アメリカの経済制裁で現地は飢えて、アメリカは制裁を解き国際社会の支援が必要、タリバンも穏健派と武闘派がいて変ってきて、話の分かる穏健派と国際社会は対話してともかく現地の庶民、子供の飢餓と貧困を何とかすべきことを語る


 永岡です、ラジオ関西の、ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー、今週のばんばん侍、フリージャーナリスト、新聞うずみ火編集委員の西谷文和さん、今回はアフガニスタンに入られて、現地から報告でした。増井孝子さん、露の吉次さんスタジオで同席でした。命を削りながら、何とか書き起こししてみます。



 報道するラジオの案内であったジャーナリストの平野幸夫さん、コロナで無策の岸田政権と、フラフラして無能な立憲をブログで批判されています、https://ameblo.jp/hirano-yukio/entry-12727167558.html 

 西谷さん、1年半ぶりのアフガニスタン取材、カブールにドバイ経由で行かれて、2/12にビザが出て、それもタリバンのもの、夜は外出禁止、タリバンのビザが出て、ドバイに行き、飛行機があり、コロナでの待機はアフガンなし、誰もマスクせず、コロナ以外で死ぬ方が多い。

 今のアフガンは、空港経由で、前政権時はたくさん人がいたが今は少なく、みんな逃げて、女性の外出禁止のため、人通りは少なく、町にタリバンの旗が林立、タリバン兵士が並び、みんな飢えていて、今回12回目のアフガンで、食料は最悪。治安は戦争がなく、米軍がおらず自爆テロもないので治安はいい。チェックポイント、以前は500mごと、今はないが、物資がなく庶民の生活は大変。

 西谷さんが旅行者で、拘束される危惧はないかとばんばさん問われて、西谷さん、タリバンの許可がなく取材すると拘束、昨日もノルウェー人のジャーナリストが拘束されて、17人外国人拘束。西谷さんはタリバン政府と会って許可を得た、政府は会いたがり、政府のナンバー3と会えて、タリバンはアフガンが平和だとアピールしたいのに、西側のメディアはアメリカの意向を受けてタリバンの悪口を言うので、それだと捕まる!

 いずれにせよ、アメリカの経済制裁のため食糧が来ずスーパー閉鎖、子供たちは物乞い、外国人に靴磨きもできず、町では子供が集まり、一人に渡すとパニック、国連も大半撤退で大変。西谷さんはホテルにいて、食料はあるが、一般の庶民の食事がなく、格差で、ハイクラスの食べ物はあっても、庶民の食べるものは大不足。

 ホテル代は、ファイブスター、1泊1万円で以前と同じ、しかしアフガンの貨幣価値が下がり、それまで1ドル100円から200円になり、旅行者は良くても現地で値上げ、戦争だとインフレで大変。ばんばさん、市民への取材のものを問われて、西谷さん、貧しい人を取材、栄養失調の子供の病院を取材したく、女子校がテロに会い67人殺されて、そこも取材して遺族を励ましたい、鉛筆、ノートを送りたい。女子校でテロしたのはIS、女性は大変、女性は勉強するなという狂った思想があり、昨年5月に下校時の列に車が突っ込んでテロ、そこに一昨日行かれて、遺族に取材をしている。

 ばんばさん、取材は以前よりやりにくいかと問われて、西谷さん、病院に行くには病院のタリバンの許可が要り、難民キャンプだとそこのタリバン、学校の取材だとそこのタリバンの許可が要り大変、タリバンは一つにまとまっているのではないかと増井さん問われて、西谷さん、タリバンはある種幼稚、俺の許可を取れ、一人一人がボスで、部族の集まりみたいなもの、行政ではない。今、アフガンの英語名はイスラム首長国であり、部族のトップに発言権、一つの国でも、俺が俺が、の世界で面倒。

 吉次さんも、一つ間違えると怖いと説かれて、西谷さん、俺が俺がのトップに会い、しかしタリバンはイギリスのBBCの取材で、西側がバッシングしたのでメディアに警戒。ばんばさん、一般の旅行者は入れるのかと問われて、西谷さん、入るべきではない、ジャーナリストも、アメリカのスパイと見られたらアウト、西谷さんは不自由。ばんばさん、西谷さんもひどい目に会わないか危惧されて、西谷さん、タリバンの許可を得て、かたい誓いを互いにやっているほど、取材は、明日明後日まで、金曜日のまでいて、そして日本に帰りたい。

 ばんばさん、今回一番すごいと思った物を問われて、西谷さん、米軍の武器が全部タリバンのものになり、米軍の武器、戦車、機関銃は全部タリバンのもの、アメリカは20年アホなことをしてこの始末。米軍は逃げる際に武器を放棄して、タリバンは米軍の武器があり人々は逆らえない、アメリカがタリバンを叩くための武器がタリバンを利しているアメリカのアホさ加減。

 ばんばさん、現地で、タリバン政権はどうなるかと問われて、西谷さん、タリバン政権は20年前より洗練されて、女子校も作るほど、20年前はダメだが、批判されて女性に教育をOKとして、タリバンにも穏健派と武闘派があり、穏健派が、今はカタールで平和会議、ドーハで和平、国際社会に認めてほしい勢力は力を伸ばすが、タリバンはタリバン、話すときにコーランを読み上げて、それを西谷さん聞いていないとダメ。終わってからインタビュー、タリバンの中で改革しないとダメ、他の政治グループのデモは無理、武器を持ち武力でタリバンは変えられず、国際世論でタリバンにアホなことするなとするしかない。タリバンを悪の組織と国際社会がバッシングしても改善しない(そもそもアメリカが自分の欲望でアホな戦争をした結果がこれである)

 ばんばさん、外から締め付けられて、食糧なしだと内部崩壊だと説かれて、西谷さん、戦争が亡くなり、空爆、銃撃戦はないが食糧なしで毎日デモ、しかしそれはアメリカに経済制裁やめろというもの。経済制裁が止まると普通の生活になる。

 西谷さん、平和会議に出るタリバンの責任者を取材、そして病院も取材、栄養失調の子供たちを何とかしたいと説かれて、ばんばさんも帰国後、スタジオで報告して欲しいと説かれて、ばんばさんも西谷さんの見事な取材を評価されて締めくくられました、テレビだと、ウクライナ危機を煽るものの、戦争になったら視聴率、売り上げが上がるとの暗い欲望がある中、西谷さんの努力に敬意を表します、以上、西谷さんのお話でした。これも拡散してください!