【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

社会が黄昏る時にも~TBS報道特集~2021.2.20

2021-02-27 18:54:36 | 言論と政治

コロナ感染対策緊急宣言を終わらせた知事が、大阪府の知事が、吉村知事らが、「感染対策有効策」を政府に要求する・・・意味がつながらない。

イギリスのバラン孤独担当相のインタビューを聞いて、心にしみる思いがした。かたちを整えるだけでなく、孤独が社会の病理であり、孤独の底に有効な政策が必要であるとかんじた。


山田真貴子広報官が齎した汚職は女性全員に著しい損害を及ぼした。「だから女はダメなんだ」と言い続けられてきた日本社会。だが山田真貴子氏を抜擢し、今の酷い状態を引き起こしたのは、安倍=菅政府首相はじめ男性たちだ。日本には緒方貞子さん、土井たか子さんなど優れた女性が存在する。

立憲民主党小西議員は、自らが官庁で勤務した経験から有益なインタビュー回答を発言。
元総務相だった原口一博議員も内情をよく熟知し、その実態はここまで政府官僚が無責任な破滅状態だとは。このあと汚職政治の反動で軍事社会が出現することを危惧する。

膳場キャスターが、「今回の問題が総務省の放送行政を著しくゆがめた」という趣旨の発言をなさった。

まさに、安倍内閣の総務大臣だった高市早苗氏はテレビ局の認可をたてにあいついで各テレビ局の良心的報道人が退くよう会社トップに指示をした。そこから報道が政府の意のままに歪んだ。


水俣病があいついで熊本県水俣市民を苦しめているとき、チッソと政府側の科学者は、有有機水銀が原因とわかっていても、虚偽の原因を連発した。熊本大学医学部の原田正純さんや作家石牟礼道子さん、写真家ユージン・スミスさんなど多くの知識人が良心に基づいて被害者のためにたちあがった。ミ

こうして番組を見ていると、原発処理水と原発事故でだけ県民が筆舌に尽くし難い困難に出逢い、いまも苦しんでいるか、胸が痛くなる想いだ。

原発処理水と沖縄米軍基地は、国家日本の最大の課題として今後長い時間の闘いの主軸となろう。


<日下部キャスター今回で番組から移動の発言を承けて>
日下部さん、ありがとう!!

4月25日の参院広島選挙は、野党共闘派緑の党のさとうしゅういち氏しかいない

2021-02-27 12:41:07 | 言論と政治
Ⅰ:マスコミが伝える参院選広島再選挙情勢
参院広島再選挙 与党、負のイメージ払拭へ 野党、2月中に候補者固め
2021/2/5 23:10中国新聞


 参院広島選挙区の再選挙(4月8日告示、25日投開票)へ、与野党が候補者擁立を柱とする選挙態勢づくりへピッチを上げている。2019年7月の参院選で自民党公認を得て初当選しながら、大規模買収事件で公選法違反罪が確定して当選無効となった河井案里元参院議員(47)の1議席を争う。各党の思惑や準備状況を整理した。

 自民党にとって再選挙は大規模買収事件で離党した案里氏の「後任」を選ぶ戦いとなる。案里氏が検察当局に逮捕される直前の昨年6月まで所属した党広島県連は、「政治とカネ」の負のイメージを拭い去れる候補者の擁立を目指している。

 「県連へ厳しい意見がある。信頼回復と県連改革をできる人を選びたい」。党県連の宇田伸幹事長は、求める人物像をこう説く。

 今月8日に広島市中区で開く選挙対策委員会で選考方法を詰める。告示が2カ月後に迫っており、時間がないとして公募は見送る見通し。複数の関係者によると、党県連幹部が意中の人物に接触しているという。

 自民党は19年の参院選広島選挙区で、新人の案里氏と落選した現職の溝手顕正氏の2人で計56万6054票を得た。投票総数の5割超を占めている。党県連内では、大規模買収事件への批判や菅政権に対する逆風が高まっている現状でも「勝算は十分にある」(幹部)との見方が強い。

 党本部も同じ見立てとされる。再選挙と同日に投開票される補選の衆院北海道2区は「不戦敗」を決め、参院長野選挙区は苦戦が伝えられている。広島の再選挙は何としても勝利したい―。二階俊博幹事長は5日、党本部で党県連幹部に「しっかり戦って勝つように」と指示したという。

 ただ、党県連にはもう一つ難題がある。公明党県本部との関係だ。党本部間の合意で年内にある次の衆院選では、大規模買収事件で自民党を離れた河井克行被告が現職を務めている衆院広島3区を、公明党に譲らざるを得なくなった。

 「再選挙は自民党が結束して頑張るのが筋だ」とベテランの党県議たちは息巻く。再選挙での自公共闘の行方も今後、焦点になる。(樋口浩二)

 立憲民主党広島県連は案里氏の辞職を受けて4日にインターネット上で緊急の役員会を開き、候補者を擁立する方針を確認した。役員でつくる選考委員会を来週にも発足させ、今月中に候補者を固めると描く。

 党県連内には当初、再選挙での候補者擁立への慎重論があった。候補者が当選した場合、19年の参院選広島選挙区で再選した現職で党県連代表代行の森本真治氏(47)とともに、25年に改選を迎えるためだ。2議席を争う広島選挙区で、現職2人をどう処遇するかの調整が必要となってくる。

 それでも擁立へかじを切ったのは、大規模買収事件で全国から注目される再選挙に「野党第1党として、候補者を出さない選択肢はない」(複数の党関係者)との自負からだ。緊急の役員会では、森本氏も「覚悟を決めて勝つ選挙をやる」と発言し、士気を高めた。再選挙で勝った場合の25年の対応は未定としている。

 選挙戦では「幅広く大きな結集」を目指す。党県連の福知基弘幹事長は「多くの有権者、政党、連合広島を中心とする各団体の応援をもらえる人物を立てる」と意気込む。クリーンな政治を取り戻す選挙と位置付け、「政治とカネ」を問題視する自民党支援者たちも取り込みたい考えだ。

 複数の関係者によると、人選に動いているのは党県連だけではない。党本部も本腰を入れ、多様なルートで当たっているという。

 19年の参院選広島選挙区で新人の高見篤己氏を立てた共産党県委員会は、野党統一候補に意欲を示している。森本氏と高見氏の得票を合わせると40万678票となる。社民党県連合も議論に加わる構えだ。

 日本維新の会の県支部に当たる広島維新の会は、独自の候補者の擁立を検討している。(宮野史康)


Ⅱ:野党共闘をめざし立候補予定のさとうしゅういち氏



医療
さとうしゅういちはこちらの議題に真剣に取り組んでいます。なぜなら、それは世界中の人々に関わることだからです。常にこの議題を胸に抱き、より良い形で実現するために日々努力を続けています。さとうしゅういちは、政治組織内のバランスを維持しながらも、より良い水準へと向かうことを目標にしています。



❷環境問題

こちらの政策は、日本だけでなく、世界中からも注目を集めています。それはなぜでしょうか?それは政治家、ロビー活動家、国会議員をはじめとするあらゆる人々が議論すべき問題だからです。改革を求めるさとうしゅういちが、日本の明るい未来を目指して全力で戦います。政策を知って、あなたも活動にご参加ください。

❸プロフィール・さとうしゅういち立候補の決意
http://greens.gr.jp/uploads/2013/02/profile_sato.pdf

Ⅲ・私見
さとうしゅういち氏はこのミクシイで古くから知っていた。1975年生まれで36歳。
東大経済学部をでて、民間会社から社会運動へ。最初は民主党で活動して、やがて緑の党で地道に実践してきた。さとう氏は広く野党共闘を重視している。緑の党・れいわ新選組・日本共産党・立憲民主党・社民党・新社会党・地域生協ネットなど。広範な国民県民の結集で、河井夫妻でズタズタになった広島を再建参院選と位置づけ出発した。
皆さんとともにさとうしゅういちを広島再建の士として全国から応援しましょう。

誰が吉村洋文を作ったか、維新と関西メディアの共犯関係を語る

2021-02-27 10:42:53 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】
西谷文和 路上のラジオ(2021/2/26更新) 
松本創 誰が吉村洋文を作ったか、維新と関西メディアの共犯関係を語る、大阪はトランプ氏を10年間先取りして地獄になり、新自由主義のテレビが地獄行き特急列車の切符を切っていることを解説する&小出先生 福島地震と原発事故を語る、オリンピックをやめて事故処理すべき、このままだと1億3千万地獄行きを警告する!



 永岡です、西谷文和路上のラジオRadio on the Street第47回(https://www.radiostreet.net/radio/731/ )は2015年、誰が橋下徹を作ったかを書かれたノンフィクションライターの松本創(はじむ)さん、昨年のトコーソー、雨合羽松井+イソジン吉村のデタラメとそれに加担した関西のメディアについて語られて、週替わりコーナーは2月13日の福島沖地震と福島原発事故のことを小出先生が解説されるものです(馬毛島逆森友スキャンダルは後日やるとのことです)。

 路上のラジオ、この番組はスポンサーなしで自粛、忖度、タブーのないもので、お知らせ2つ、3/7に毎日放送ラジオで東日本大震災10年、声なき声が聞こえるかで水野晶子さんの朗読劇が放送されて、その後チェルノブイリ、イラク、福島支援をされた鎌田實さんとのトークがあり、毎日放送で関西も聞けて、その後ユーチューブでも聞こえて、さらにこの番組の主催で学習会、維新の問題点、在阪メディアの伝えない橋下、松井、吉村氏の犯罪について3/27に西谷さんと矢野さんのコラボ=エル大阪、維新の政治を終わらせるために学習会をしたいものです…で、以下の書き起こし、松本さんのお話は頭に来るし、小出先生のお話は怖いし、読むと心臓に悪いかも知れませんが、しかし安倍晋三氏と維新、原子力マフィアはもっと悪いのです!ヲイ、橋下氏、吉村氏、安倍氏、来月私・永岡が血圧を測り高かったら医者代出せ!(笑)。



 松本さんは元神戸新聞記者、維新政治の闇と現代政治の問題点を語るもので、テーマは誰が吉村洋文を作ったか、維新のことで、松本さんは橋下徹氏の著作もあり、2015年11月に、橋本氏が政治家引退時に書かれたもの、公人→私人になり、最初に西谷さんを訴えると息巻いて、しかし公開討論会しようと西谷さん言うと橋下氏ダンマリ(笑)。松本さん、本では橋下徹氏、人気の政治家はマスメディアが作りだして、メディアとの共闘で作られた虚像、昨年までトランプ大統領がいたが、アメリカより大阪の方がひどかったもので、トランプ氏と橋下氏は似ていて、林かおりさん、メディア研究者は、トランプ氏はメディアがでっち上げて、それが暴走し、橋下氏もバラエティ番組を持ち、テレビ局が視聴率のために暴言を許してきれいごとを嫌い、それで売り出したキャラクターが政治権力を持つと、トランプ氏は批判されていたが、橋下氏は2008年に知事になり大賞賛、支持率8割はおかしいが、それまでの大阪府、大阪市がひどかった、共産党以外のオール与党、職員厚遇、闇労組etcあり、大阪府は基金破綻もあり、テレビの世界からはっきりものをいい、公務員、役所を叩いた橋下氏は歓迎されて、しかし権力者は監視されないとならず、注目される権力者はマスメディアが批判的検証がいるのにマスメディア、テレビはそれをせず、テレビは橋下氏応援団、国交省バッシング、学力テストでクソ教育委員会etcとそれまでの政治家の言わない暴言を続けて、庶民の劣等感に訴求してテレビ映えして、維新、橋下氏よりメディアが問題だと思い、それで取材した。

 橋下氏は2008年に知事になり人気絶頂→2013年の慰安婦暴言と風俗を使えで人気は落ちたものの、松本さんは本を書くきっかけがこれ、平松さんと仕事でかかわりがあり、橋下現象を見たら平松さん、大阪市に橋下氏はメディアぐるみで津波のように攻撃、世論が一方向だけだと怖い=太平洋戦争の際のファシズム。当初橋下氏は平松さんと仲良く、どうしてバッシングし始めたかわからず、2009年に水道統合を橋下氏が言いだしてうまくいかなかったのか原因と言われるが、当時の副知事の小西さん、平松さんや大阪府幹部に取材しても橋下氏はそれで攻撃ではなく、2009年に今の市長の松井氏、維新のできる前(当時松井氏は自民党)、大阪府庁を大阪南港に移転で府議会は紛糾、松井氏は移転させたく維新を結成して、2009年のクリスマスに松井氏がワン大阪を橋下氏にもちかけて、橋下氏が乗ったのが現実。橋下氏は知事に自民党と公明党の支援でなり、当初大阪府の権限を市町村に移行して大阪府をなくすからトコーソーになり、平松さんバッシングも同様、実現したい何かがあるのではなく、政治勢力結集のために敵を作ったもので、公務員、トコーソーで橋下氏は政治的旗印を上げて、それにマスメディアも乗り、反対するものは抵抗勢力=橋下氏が正義の味方、こういう小泉氏と同じやり方はマスメディアは喜び、敵を作りバッシングはマスメディアが応援して、庶民の留飲を下げるもの。

 西谷さん、橋下氏は2013年に従軍慰安婦は必要、米軍は風俗を使えといいなぜ消えなかったかと問われて、松本さん、太平洋戦争で日本軍もいいことをしたというものは今もいて、橋下氏はずる賢いもので、どの国もやっていたというもの、政治家としては失格だが、慰安婦発言は朝日、毎日が批判的トーン、あの時橋下氏は失脚しかけて、しかし橋下氏は書かれた翌日、よく書いてくれたと朝日、毎日を褒めて(ツイッターで)、しかし国際的な世論も批判になったら朝日に逆ギレ、安倍氏も切り取り発言と逆ギレしたが、橋下氏はそれで廊下での囲み取材をしなくなり、関西のマスメディアはところがそれでも橋下氏に隷属してしまい、橋下氏に毎日30分話を聞く必要はなく、記者の論理だと取材として過剰+橋下氏の発言ばかり報じるのはおかしく、他に報じるべきものはあり、他の取材チャンネルもあるのに、マスメディアは橋下氏に隷属してしまい、囲み取材をしないと金曜日に言うと、土日ほはさみ再開するとしたが、そしてマスメディアは賞賛報道を続けて、マスメディアは橋下氏になめられているのに、橋下氏はメディアを恐れず、どうしてそうなるか松本さん知るために取材を開始。

 西谷さんは橋下氏の昔を聞いて立腹だが、吉村知事の人気もテレビによるものかと問われて、松本さん、コロナ禍での吉村人気は橋下氏のやり方と同じ、そして昨年3月に大阪と兵庫の往来を自粛させたのは、西浦さんの情報を歪曲してテレビの生放送+イソジンでコロナに勝てると昨年夏にいい、大阪ワクチンは昨年9月に実現、医療用防護服のために雨合羽寄付を松井氏とともに求めて、兵庫県バッシングで人気を上げて、しかし大阪モデルは基準を変えて知らんぷり+ワクチンはめど立たず、雨合羽は30万集まり処置なし、市役所で保管したら消防法違反etc、これらをマスメディアは面白おかしく報じて、しかし雨合羽は医療現場にいるかマスメディアは検証せず、善意で雨合羽を送った人の気持ちを踏みにじり、「やっている感」=吉村氏はコロナ対応で最も評価されたと週刊誌やテレビでされるが、実際の結果ではなく、テレビの責任が大きい。しかしテレビ局のスタッフは吉村氏、あるいは橋下氏が出たら視聴率が取れて、テレビの宿痾、テレビ局では昨日何%視聴率が取れたというが、テレビは公的な存在、昨年末にあるテレビ局の方に聞いて、吉村氏はテレビに出て知事の公務をしていない、テレビ局は製作局(バラエティー番組)と報道局があるのにバラエティ番組のところが吉村氏を出して、現場記者がおかしいと思っても上から視聴率のために吉村氏を出せとなり、大阪の夕方のテレビはワイドショーで、視聴率のため=報道機関としての役割衰退。

 西谷さん、吉村氏はやしきたかじん氏の絡みと問われて、松本さん、吉村氏はたかじん氏の顧問弁護士、吉村氏は維新としての統一地方選の際に、たかじん氏が背中を押して、橋下氏、吉村氏ともにそこまで言って委員会に出てのつて、橋下氏が吉村氏を推して、カッコイイ+男前+ラグビーで吉村氏は橋下チルドレンとして市会議員に2011年になり、その後衆院議員に市議会の任期途中でなり、そして橋下氏も後継者として市長選挙に衆院を1年足らずでやめて、そして2019年の堕負類選挙で吉村氏は知事になり、公明党とトコーソーでもめてのこと=吉村氏は1度も任期全うしていない、維新の戦略で選挙に出て、松井氏、橋下氏の戦略。吉村氏は市長時代には慰安婦問題でサンフランシスコ市と有効関係を絶ったのみ、そして今も吉村氏はテレビに出まくり、維新は吉村氏のテレビでの人気で住民投票は勝てると見て住民投票、維新の支持率も上がり、勝てると踏んで、最初トコーソーは賛成派がリードしていたが、一筋縄ではいかないもの、松本さんは大阪市民の懸命な判断と思うが、維新は政令市を残して広域一元化に行く、何が何でも大阪市の財源と権限を奪いたい、竹中平蔵氏のやり方、維新の人気はあまりに浸透して、二重行政はないのに庶民は二重=悪と思うようになり、それでセーフティーネットがなくなり、保健所もなくなったのに、メディアが維新を持ち上げて、維新の人気はそう簡単になくならない。

 西谷さんも頭に血が上り、維新は万博と博打場をするもののどうなるかと問われて、松本さん、維新は松井氏が引退、松井氏が要、しかし松井氏不在で維新は求心力を失い、吉村氏の人気もそれほどではないが、維新の、ポピュリズム政治は大阪に根付いて、東響でも維新は票を増やして、関西で阪神間で人気、そして博打場はコロナで撤退、このままだと博打場はできないが、2025年の万博は博打場とセット、博打業者に金を出させて地下鉄延伸の目論見が、コロナで大阪の企業は破綻+今年のオリンピックパー=2025年の万博は維新の計画通りにならない。西谷さん、維新で福祉のない大阪に10年後なったら大変だと説かれて、松本さんもその点有権者の姿勢が問われると締めくくられました。



 3・11を忘れないは2月13日の福島、宮城地震について(  小出先生、原発事故は終わっていないとの本を毎日新聞出版から出されています、http://mainichibooks.com/books/social/post-759.html )の説明、2月20日収録、13日の福島沖マグニチュード7.3の地震、住民は揺れだと10年前より大きい、福島原発事故、使用済み核燃料のプールから水漏れ、原子炉を運転すると核燃料は使い物にならないものになり、しかし放射能は猛烈で外に出さないとならず、原子炉の上蓋を開いて使用済み核燃料プールに移送=そのために原子炉の上でないとならず、共用プールは使用済み核燃料がたまるとあふれてアウト=原子炉は運転できなくなり、原子炉建屋以外に使用済み核燃料共用プールにでっち上げて原発運転=原発はトイレなきマンションで大きなおまるに汚物を移したようなもの。

 使用済み核燃料プール=放射能の塊、原発は地震に襲われないと原子力マフィアは思い、しかし使用済み核燃料プールの水漏れ、スロッシングは過去にもあり、水漏れで即危険ではないものの、シャレでは済まない+福島原発1,3号機の水位低下はとんでもないこと、スロッシングでプールの水漏れはシャレで済むが、東電は何か隠している→格納容器の水位低下。格納容器は原発事故で穴が開いて、13日の地震でその穴が大きくなった!

 10年前の事故で大変な放射能漏洩+穴が大きくなり、格納容器から漏れた放射能の塊の汚染水は、高濃度放射能の汚染水が激増、汚染水は格納容器の中だととんでもない高濃度だが、それが原子炉建屋に漏れて処置なし。この汚染水は海に捨てたらダメ、自然に放射能を浄化する能力がないのに、原子力マフィアは少しくらいならとしてこのザマ、オリンピックどころでなく、安倍氏がオリンピック招致時にアンダーコントロールと嘘を言い、その際にも原子力緊急事態であり、安倍氏ら原子力マフィアが嘘を隠すためのオリンピック招致+さらに大きな地震もあり得て、東日本大震災はマグニチュード9=余震はそれより小さくてもマグニチュード8もあり得て、それが来たら大日本帝国破綻!

 さらに、柏崎刈羽原発で他人のIDカードで不正入手、侵入があり、とんでもない杜撰だが、小出先生は人間の働くところは少しくらいずさんなのがいいと思うが、原発はもちろんダメ、アメリカだと軍隊が原発を守り、どこぞの島国では氷山の一角、複数のゲートでエラー、警備員も不審に思ってこれ=日常茶飯事、そして原子力マフィアは隠蔽をはかり、再稼働推進委員会は柏崎刈羽原発の再稼働合格書をだすので、これがばれたら再稼働できないと小出先生推察されて「原子力マフィアのやり方は汚い」、これがもっと前にわかっていたら再稼働パー、原発はテロ対策をしようとても無理、対策はハード+ソフト面だが、どちらもパー=わかっていたら再稼働アウト=隠蔽=原子力マフィアを信じたら一億全員あの世行き。

 原子力マフィアは自分たちの都合のいいように情報操作している=まだわかっていないスキャンダルがあり、菅総理のドラ息子+山田報道官なみ、東電も福島もと東電で、解体すべきと西谷さんも小出先生も思い、しかしそれを解体して官僚組織が引き継いだらもっと悪くなる!小出先生は原子力マフィアにほとほとあきれて、日本人は福島原発事故で目を覚まさず、どんな頭をしているのか、原子力マフィアの人間の頭蓋骨を切って見てみたい(笑…で済むか!)と締めくくられました。以上、小出先生のお話でした。

 

 いや、今回も書き起こし1時間あっという間であり、このラジオのある限り(ジャム・ザ・ワールドや大竹まことゴールデンラジオなどもですが)日本は大丈夫だと私・永岡は思います。菅政権のデタラメ、西谷さんがラジオ関西でお話されて馬毛島逆森友スキャンダルを聞いて以来、テレビ、新聞で菅総理と加藤長官を見るたびに馬毛島の160億返せと叫び、この前など電車の中で新聞読んでいいそうになりました(笑)。コロナ禍は大変、私のいる神戸だと、最大の繁華街三宮センター街(兵庫県で最も地価の高いところ)の薬局とアパレルショップが潰れていて腰を抜かしました。そればかりでなく、シャッターの降りたままのテナントが三宮、あるいは元町に続出!大きな観光地の南京町(中華街)もこの前神戸新聞を見たら週末でもゴーストタウン、神戸だと阪神淡路大震災の時と違う危機です、原子力マフィアと自民党、維新を野放しにしたら(テレビと吉本興業がそれに加担している)この国は滅亡です、以上、路上のラジオでした。



【色平哲郎氏のご紹介】■無職のバンドマンから大臣秘書官へ

2021-02-25 00:11:25 | 転載
2021年02月24日 午後 10:05


 菅政権にスターが誕生した。菅長男である。
 思い起こせば安倍政権には昭恵夫人という「スター」がいた。いつも皆の想像をやすやすと超えてくる言動。政権が見せたくない部分すら開示してしまい、結果的に問題提起。
 それに比べて菅政権は地味だった。菅首相自身がなかなか顔を見せてくれないし語りかけてくれない。しかし菅長男の登場で一気に華やかになった、、、

■無職のバンドマンから大臣秘書官へ

 では菅首相が長男に何をしてきたかおさらいする。
《総務大臣就任時(06年)、バンドマンで無職の長男を大臣秘書官として抜擢し、多数の総務官僚との接点を持たせた後、総務省の許認可先への就職を許した。》(『週刊文春』2月25日号)
 何がすごいって、この短い文章には菅首相の看板フレーズを長男がすべて殺しにかかっていることがわかる。
 菅首相がよく主張するのは、
「税金を投入するに値するのか」
「自助」
「既得権益を打破」
 である。ところが専門性の無い長男をいきなり大臣秘書官にしていた。これは「税金を投入するに値するのか」。
 日本学術会議にはあれだけ税金投入に厳しかったのに長男には職を与え、税金を投入。公私混同にしかみえない。これは「自助」ではない。国民に言っていることと違う。

■長男がいるのは「既得権益」側

 そして菅首相の最大の売り「既得権益を打破」というフレーズ。ところが文春で報じられた総務省幹部と菅長男らの会話を聞くと菅長男は既得権益側であることがわかる。
 菅長男が衛星放送界への新規参入に熱心な自民党議員に関して話を向けると、総務省の秋本氏は「どっかで一敗地にまみれないと、勘違いのままいっちゃいますよねえ」と応じていた。
 一敗地にまみれるとは「再び立ち上がれないほどに、徹底的に打ち負かされる」(精選版 日本国語大辞典)という意味だ。
 つまり規制緩和を進める国会議員を苦々しく思う側に菅長男も入っていることが窺える。父親が掲げる規制改革と矛盾する。
 菅首相は今後「既得権益を打破、長男以外は!」と叫ばないといけない。ややこしい。

■これこそ本当の「パパ活」では?

 ここであらためて菅長男(東北新社)の接待歴をみてみる。
 2016年の菅長男との会食以降、総務省は2018年に東北新社の子会社のCS放送業務を認定している。
 接待をするたびに電波行政が進む。「進め!電波少年」という番組があったが菅長男は進め電波中年なのである。放送業界のスターでもあった。
 なんで長男の思い通りになってしまうのか。父親が元総務大臣であり、現首相であり、意に沿わない官僚は飛ばしてきたという実績を官僚たちが長男の後ろに見ているのであろう。息子がパパを活用する。これこそ本当の「パパ活」ではないか。
 大事な見どころをもう1つ。何か問題が噴出したら、そのあとどんな振る舞いをするかで政権の本質や器量が見えてくる。
《総務省は19日、秋本芳徳情報流通行政局長と湯本博信官房審議官を20日付で官房付に異動させると発表した。事実上の更迭。》(共同通信)
 しかし武田総務相はこの人事について《重要法案の審議をお願いしなければならない中で、適材適所の配置として行うものだとも説明した。》(産経新聞)
 菅首相が官房長官を務めた安倍政権では公文書を廃棄したり、議事録が無いと言ってみたりおよそ「公」とは思えない振る舞いが続いたが、今回は人間すらも簡単にポイ捨てする扱い。それを適材適所と平然と言う怖さ。政権の性格をあらためて菅長男が可視化してくれた。スターだ。

 さて、これまで「長男」のことを書いてきたが重要なことを思い出した。昨年の月刊『文藝春秋』2020年12月号にこんな記事があった。
「破産した弟がなぜJR企業の役員に? 菅首相と慶應卒弟のJR“既得権益”」
《実弟の菅秀介(ひですけ)氏(69)は、51歳で自己破産した直後にJR東日本の子会社に幹部として入社しているが、異例の入社を遂げた背景には菅首相と同社の蜜月関係があったことが、ノンフィクション作家・森功氏の取材で分かった。》(文春オンライン)
 長男だけでなく弟にも甘かった? ここでもズブズブ、既得権益?

https://bit.ly/2ZIHCkD

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「トランプ時代が懐かしい」 師岡カリーマ

あートランプ時代はよかった。
アメリカのバイデン大統領と国民との対話集会を生中継で見て、つくづく思う。
トランプ時代は、日本の政治が頼りなくても、アメリカだってこのザマだし、と思えば少し気が楽だった。
トランプ氏の横暴に、司法や官僚といった国家制度そのものが立ち向かうこともしばしばあって、そういう時は「腐ってもアメリカ」などと感心したものだが、それでもトランプ氏の破茶滅茶(はちゃめちゃ)を見れば、安倍さんの方がまだマシかもと、不覚にも慰められたものだった。
 
ところがこのバイデンさんときたらどうだろう。
選挙戦中は頼りなさそうに見えたものだがなんのその、自分に投票しなかった有権者も含め、国民の質問に全力で答える姿は感動的ですらある。
もちろん原稿はなく、質問者には個人として寄り添い、投げかけられるひとつひとつの問題についてしっかりした考えを持って、時には時間オーバーで「すみません、でも重要なので」と話し続ける。
「国民に伝えたい、繋(つな)がりたい」という気持ちが溢(あふ)れ出るようだ。

翻って我らが日本。
国会答弁も記者会見も「仕方ないからやっています」とでもいうような無表情や、内容が曖昧な「逃げ」の答弁に、国民としては不安が募るばかりで心細い。
それとも私の勘違い? 
なら国民と首相の直接対話、日本でもどんどんやりましょうよ、アドリブで。(文筆家)

東京新聞 2021年2月20日

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「総理の息子」の引力
毎日新聞 2021/2/24「水説」(古賀攻)

 平成最初の竹下内閣から数えると、現在までに17人の首相が誕生し、その息子か娘で国会議員になった人は5人いる。

 昨年末に羽田雄一郎参院議員が亡くなったため、今はおなじみの小泉進次郎環境相や小渕優子元経済産業相ら4人。ほとんどは父の引退か死去を受けての政界進出だが、家業を継ぐような議員の世襲にはやはり根強い批判がある。

 菅義偉首相が2006年の総務相就任時に政務秘書官として連れてきた長男についても、省内では「後継者」と見る向きが多かった。その後、菅さんが「反世襲」を唱えるようになって跡取りコースはしぼむが、父の威光は民間に転じても存分に引き継がれた。

 「東北新社」の接待問題で、元総務省局長の平嶋彰英さん(62)には複数のメディアから取材依頼があった。菅官房長官時代に「ふるさと納税」をめぐって事実上左遷され、菅さんと総務省の異様な関係を体現する人物だからだ。

 これまで自らの責任を語り、直接的な菅批判は抑えてきたが、今回は自分だけの問題ではない。

 「菅さんって小此木(彦三郎)通産相の政務秘書官をやったことで地歩を築いた人でしょ。大臣秘書官の効用を一番知っている。父が総理まで上り詰めた元秘書官から誘われたら断れませんよ」

 確かに首相は1980年代に大臣秘書官をやって政治のノウハウを学び、横浜市議に当選。親分の影響力を背負って早くも2期目には「影の横浜市長」と呼ばれるようになる。そのコツを長男に伝授しなかったとは考えにくい。

 総務省の中でも放送行政に関わる旧郵政省系への接待はあまりに組織的だ。東北新社は長男の「引力」で何を得ようとしたのか。

 地上波のテレビ局とは違い、衛星放送の場合は人工衛星を持つ事業者に免許が与えられ、東北新社のような放送事業者は役所から認定を受ける関係にある。衛星放送は動画配信サービスの台頭などで市場規模が縮小傾向にあり、業界は放送枠の拡大よりも衛星利用料の引き下げを求めてきた。

 総務省の検討会「衛星放送の未来像に関するワーキンググループ」は昨年12月15日、「利用料金の低減」を後押しする報告書案をまとめている。この時期に接待が集中していたこととの関係は、厳正に解明されるべきだろう。

 首相の「お友達」に官僚が忖度(そんたく)したのではなく、首相の「分身」が役所の許認可を受ける側にいて食い込んでいたという意味では、モリ・カケ問題をしのぐ。どうも霞が関の歴史的な不祥事になりそうな気がする。(専門編集委員)

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BS1スペシャル「潜入10年 北朝鮮・武器ビジネスの闇」
  The Mole: Infiltrating North Korea
今晩の報道1930でも取り上げられてました。

再放送2月27日 (土)午後3:00 ‾ 午後4:50 (110分)

国際社会から長年疑惑を持たれてきた経済制裁下の北朝鮮による海外への武器輸出。その実態を映像で克明に記録、衝撃的な内容で世界を驚かせたドキュメンタリーを日本初放送。

デンマーク人のウルリクは、北朝鮮の闇を暴きたいという思いから、スペインに本拠地をもつ北朝鮮との文化交流団体KFAにスパイとして潜入していた。長年にわたる団体への貢献によりKFA会長の信頼を得たウルリクは、会長から北朝鮮との武器取引ビジネスの話を持ちかけられる。そして、偽の投資家とともに北朝鮮を訪れたウルリクは、そこで驚くべき武器輸出ビジネスの実態を目撃、彼ら自身も闇のビジネスに巻き込まれて
ゆく。

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【色平哲郎氏のご紹介】 2021年02月23日世界の人びとの苦悩

2021-02-23 15:06:02 | 転載

バランスを欠いた世界:1日1ドル以下の貧困12億人:2ドル以下では40億人
ハンディの印:非識字者、女性、安全な水にアクセス不能
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「開発は,貧困とそれに伴う病理を撲滅するための世界的な努力を記述するために使われる用語である」p.30
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ブレトンウッズ体制(1945-1973)
・・・
債務危機 Debt crisis
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構造調整融資は1980 年代に世界銀行とIMFではじまった。
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人びとの抵抗
ワシントンコンセンサス

https://bit.ly/3qIZ5Fs
構造調整までの長い道のり

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明治維新以来の日本の歴史は、まさにラーニング(どのようにして生産性を向上させるかに関する学習)とイノベーションの歴史だった。長い間の鎖国の後、日本は学ぶべきことが多くあることに気づき、先進国との知識ギャップを縮める努力をしてきたのだ。第二次世界大戦後はさらに熱心に取り組み、世界第2位の経済大国になった。  

アジアのほかの国々は、日本の成長戦略を手本として、そのやり方を採用したが、その成長戦略の中心は、他の国の戦略とは異なるものだった。世界銀行や国際通貨基金(IMF)の助言で、後にワシントンコンセンサスと呼ばれるようになるアドバイスに従った他の国は、静学的な効率的資源配分のみに重点を置いてきた。  

この考え方は、経済の成功に必要なことは、自由で制約のない市場であり、政府の最善の策は何もしないことである、という単純なイデオロギーに基づいていた。そして日本のやり方は成功したが、残念ながら、ほぼ例外なくワシントンコンセンサス政策は失敗した。

https://bit.ly/3pGjmtX
『スティグリッツのラーニング・ソサイエティ』

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(ゴールドマン・サックスのロバート・)ゼーリック副会長から竹中平蔵氏へ送られた
ある手紙の存在が明らかに出たのは、2005年8月、まさに「郵政民営化」を問うあの解散総選挙の前月に行われた、参議院特別委員会でのことでした。
民主党(当時)の櫻井充参議院議員が、竹中郵政民営化担当大臣に、こんな質問をしたのです。


「竹中大臣、あなたは今まで、アメリカの要人と民営化について話し合ったことはありますか」

この質問に対し、竹中大臣はキッパリとこう否定しました。

「いいえ、一度もございません」

そうですか、では・・・と言って、櫻井議員がその場で読み上げたのが、ロバート・ゼーリック氏から竹中大臣に宛てた手紙だったのです
(第162回国会 参議院 郵政民営化に関する特別委員会より:以下要約)。


「竹中さんおめでとうございます。あなたは金融大臣としてよいお仕事をされ、それが新しい任務につながったのですね。
この任務を小泉首相が貴方に託した事は我々にとって非常に心強く、貴方には以前と同様の決意とリーダーシップを期待しています。

保険、銀行、速配業務において、競争条件を完全に平等にすることは、私たち(米国)にとって根本的に重要です。
郵貯と簡保を、民間とイコールフッティング(同条件)にすること、つまり、これらについて今までの税制や保護、政府保証を廃止して、民間と同じ条件にしてほしいのです。
具体的には以下について、貴方を後押し致します。

(1)民営化開始の2007年より、郵貯・簡保業務にも民間と同じ保険業法、銀行法を適用すること。
(2)競争条件が完全に平等になるまで、郵貯・簡保に新商品や既存商品の見直しは認めないこと。
(3)新しい郵貯・簡保は相互扶助による利益を得てはならない。
(4)民営化するプロセスの途中に、郵便局には一切特典を与えてはならない。
(5)民営化のプロセスの途中で、米国の業者を含む関連業者に口を挟む場を与え、その意見は決定事項として扱うこと。

これらの改革に取りかかる際、私の助けがいる時は遠慮なくおっしゃって下さい。

貴方は立派な仕事をされました、、、新たな責務における達成と幸運を祈念致します。
貴方と仕事をするのを楽しみにしております」


手紙で触れられているのはあくまでも郵便貯金と簡保のみ、明らかに日本国民の貯金340兆円を、ピンポイントで狙いうちにした指示でした。

まさに内政干渉の極みといったこの事件、そこにいた議員たちは皆ショックを受け、室内はざわめきで一杯だったそうです。

この手のことになると日本のマスコミは一斉に「報道しない自由」を行使して沈黙しますから、翌日の朝刊にはこの委員会のことどころか、竹中氏の「竹」の字すら載っていませんでした。

郵政民営化法案は、心ある愛国議員たちによって参議院では一旦否決されます。

その翌日、ワシントンの広報誌であるウォール・ストリートジャーナルはこんな記事を出しています。


「これで我々が待ち望んだ3兆ドルは、しばらくお預けだ。が、しかし、小泉総理は頑張るに違いない」


ええ、頑張りました。

とりわけ、アメリカからの指示を受けた竹中郵政民営化担当大臣はしっかりとその期待に応え、それまで誰も手をつけなかった郵政民営化は、小泉政権下であっさりと実施されたのです。

07年には郵便局会社・郵便事業会社・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険の4社に再編され、15年には東京証券取引所第一部に上場、ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険も同様に、日本郵政から株が売り出されました。

それまで安全な日本国債で日本国民のお金を運用していたゆうちょ銀行は、米系企業の株式や債券に投資する比率をどんどん上げ始め、ゴールドマン・サックスの勧めるリスク商品に投資するようになったのです。

竹中氏を後押しして郵政民営化の実現に貢献したゼーリック氏は「大金星」を上げ、世界銀行総裁、国務長官と順調に出世の階段を登ってゆき、13年には再びゴールドマン・サックスへと舞い戻り、国際戦略アドバイザー統括責任者という輝かしい椅子を手にいれたのでした。


ウォール街関係者との間でこの郵政民営化の話題に出ると、「小泉総理が郵便局の貯金を差し出し、次に彼の息子が農協の貯金をウォール街に捧げてくれる」などという不吉な言葉が出てきます。

350兆円の郵便貯金の次にウォール街が喉から手が出るほど欲しいのは、600兆円と言われる農協の貯金、そして私たちの老後を支える、130兆円の年金です。小泉進次郎議員が熱心に進める「農協改革(解体)」が完全に民営化路線なのは偶然ではありません。親子二代で貢献しています。

そして私たちの年金にも手が伸びてきました。


・私たちの年金がどんどんウォール街に流れていく

私たちの厚生年金と国民年金の管理・運用を行なっているGPIF(「年金積立金管理運用独立行政法人」)の資産規模は世界最大級です。

GPIFの運用比率が1%上がると1兆円を超える資金が市場に流入する、凄まじい規模で、ウォール街にとってはまさに垂涎(すいぜん)ものでした。

世界中どこの国でも、国民の老後を左右する年金の運用は慎重に行われています。日本も例外ではなく、年金は6割以上が、最も安全な国内債券で運用されていました。

そこでウォール街が目をつけたのが、政権支持率を株価に支えられていた安倍政権です。2014年10月、安倍政権の下でGPIFの運用委員会は、まず株式保有率の上限を撤廃し、年金は高リスク商品にバンバン入れられるようになりました。国内株が25%、外国株が25%と、半分を株が占めるようになったのです。

すると15年には巨額の損失を出してしまった。ただし国民がそれを知ったのは翌年7月末でした。何故ならこの時期参院選があったので、不利になる情報は選挙後まで発表を遅らせていたからです。それから19年までの5年間のうち、2年はマイナスを出し、19年には8兆円規模の損を出しています。

株式に投資する比率を跳ね上げてから、運用実績は悪くなってしまったのです。

でも政権支持率を株価に支えられている安倍政権と、年間数億円の運用手数料が流れこむ外資系金融機関および海外投資家にとっては順風満帆でした。

高い報酬を払ってウォール街から人材を入れる方針も閣議決定され、ゴールドマン・サックスらが私たちの年金を運用、利益を出しても損失を出しても、なんと彼らは毎年1億円の手数料を受け取っているのです。GPIFが運用を委託する金融機関14社に支払っている手数料は319億円。

14社中10社は外資系金融機関ですからウォール街は笑いが止まりません。

アメリカのある自治体議員にこの話をしたところ、「130兆円もの国民の老後資金を、危ない商品に投資するなんて正気なのか?」と呆れていました。
世界中を見ても、国民年金を国家レベルでこんなに株式運用している国などありません。

運用に失敗した場合、そのツケをかぶるのは私たち国民だからです。


さて、ウォール街の作った危ない商品を買い過ぎて、リーマン・ショックで1兆円を超える損失を出した
農林中金も、郵貯やJAバンクと同様に、未だにハイリスク商品を買い続けています。特に、信用の低いアメリカ企業が借りるローンを束ねた危険度の高い「CLO(ローン担保証券)」という商品を大量に買い続けているので心配ですね。

郵便局のお金、そして私たちの年金、農協のお金など、日本人の大切な資産は、ずっと前から、今も、彼らのターゲットにされてきたのです。

【堤未果「株式会社アメリカの日本解体計画」経営科学出版 2021年1月20日 52ページ】

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コロナ禍(か)で誕生した菅(すが)政権の人事を見ると、総理のブレーンに収まっているのは、元ゴールドマン・サックスのトップ(共同運営パートナー)でかつて安倍政権のIRやインバウンドを進めたデービッド・アトキンソン氏だ。

彼は前政権の頃から、日本の中小企業を「生産性が低い」と批判し、再編して数を半分に減らすべきだと主張し続けている。

政府は彼の助言に沿って、7月11日に企業の再編を促す「成長戦略実行計画」を閣議決定したが、アトキンソン氏の真のターゲットは、日本の中小企業を守っていた「中小企業基本法」の廃止だ。

成立すれば秀逸な技術を持つ日本の中小企業は淘汰(とうた)され、M&Aが盛んになり、ウォール街に巨額の手数料が流れこむ。
準備に余念がないゴールドマン・サックスは、早々と3月に日本で富裕層向け資産運用ビジネスへの参入を決定済みだ。

【堤未果「株式会社アメリカの日本解体計画」経営科学出版 2021年1月20日 13ページ】

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日本には農協という協同組合があります。

農協と言えば、昨今マスコミから既得権益の代表として叩かれっぱなしの存在ですが実は、世界から「世界でも有数の、成功した共助モデル」と称賛されているのをご存知ですか?

組合員同士が全員の幸せのために出資し合い、地域の農業から貯金・保険などの事業を行う。農家でなくても加入できる共済制度は、この国でどれだけ多くの人の救いになっていることでしょう。

一人ひとりは弱い存在ですが、皆で助け合ってゆくことで大きな力になる。
このような協同組合のシステムが、日本にはいくつもあります。

この礎(いしずえ)になっているのが日本人のDNAに刻まれ、先人たちから受け継がれてきた「お互いさま」の精神なのです。

日本人が時を超えて無意識に育(はぐく)んできた知恵、「お互いさま」の精神性こそ、ウォール街が一番怖がっているものです、、、

それは絶対にお金で買えないからです。

【堤未果「株式会社アメリカの日本解体計画」経営科学出版 2021年1月20日 152ページ】

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プライエム Plejehjem 特養 から プライエボーリ Plejebolig 介護住宅

デンマークの元福祉大臣、アンデルセン氏は次のように述べている。
「プライエムの多くは孤立し、不毛で活気がなく、いる人たちの権威を失わせるようなミニ病院、いわば人生の最期を迎える前の待合室になっていた。プライエムに住む人々にとって、その主体としての生活はプライエムにた日を境に幕を閉じた。多くの人はこの状況を、施設のまた施設文化の避けられない結果と考えていた。」

https://bit.ly/3sjXSow

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約600人の候補者から選ばれたのが、当時42歳のユベロス氏でした。
ユベロス氏は旅行会社を起業して成功した実績はありましたが、IOCやスポーツ界に人脈はありません。後に彼を取材した日本の記者にこう語っています。「小さなオフィスを借り、段ボール1箱のファイルと20人のボランティア、100ドルで開いた銀行口座。それがすべての始まりだった」
IOCはすでに74年に五輪憲章からアマチュア規定を撤廃していましたが、アマチュアリズムの考え方は組織内に根強く残っていました。彼は五輪にビジネスを導入することに反対するIOCと闘い、1業種1社に独占的な権利を与えるスポンサー協賛金制度を導入し、テレビ放映権も米ABCに独占契約で販売。こうした手法で五輪を「稼げる大会」に変えました。
ロス五輪は商業主義ばかりが強調されますが、同時に徹底的な経費削減にも取り組んだことはもっと重要です。競技会場は既存施設を活用して新設は必要なものだけに絞り、選手村は大学の学生寮を活用しました。そして公的資金を一銭も使わない五輪を実現し、2億1500万ドルの黒字を出したのです。息も絶え絶えだった五輪において、まさに「ゲームチェンジ」を行ったのです。
こうしてユベロス氏は五輪の救世主となりました。その手法はその後、IOCが積極的に取り入れ、五輪だけでなくスポーツ界全体に広がり、スポーツビジネス全体を急成長させました。これこそ功績と呼ぶべきものでしょう。彼は五輪やスポーツの未来を輝かせる新たなアイデアを考案し、具現化したのです。ユベロス氏は学生時代、水球選手として五輪の代表候補になりましたが、出場はしていません。スポーツ界とは無縁の業界にいたので、IOCはもちろん、国内のスポーツ団体にも行政にもなんらコネもなく、それこそ知恵を絞り、徒手空拳で保守的なIOCを説得していったのです。つまり、五輪が巨大な商業イベントである以上、評価されるべきは能力であり、政治力ではありません。
後の五輪は、商業主義は引き継ぎましたが、経費削減の努力は怠り、再び莫大な経費が開催都市を苦しめています。デジタルなど新たな技術の登場で、従来のビジネスモデルからの転換も迫られています。五輪が再びピンチに陥り、変革が避けられなくなったときに、東京が五輪を開催することになりました。ユベロス氏のように、次の未来を築く革新的な五輪のあり方を提示することに取り組むべきだったように思います。

https://s.nikkei.com/3ulH0iR
森氏辞任に考える 日本社会に残る無意味な風習
ドーム社長 安田秀一 日本経済新聞

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わきまえなかった女性たち
毎日新聞 2021/2/19金言「ただ、感謝しかない」=小倉孝保

 近代五輪の父、フランスのピエール・ド・クーベルタンが女性に差別意識を持っていたことはよく知られている。「大衆の面前で女子競技を見せることは、大会の品位を下げる」と語っている。今なら一発アウト、即退場である。
 五輪第1回アテネ大会(1896年)の女子選手はゼロ。パリ大会(1900年)では出場997人のうち女性は22人だった。女性の増加が気になるのか彼は、このままでは将来、陸上やサッカーでも女子選手を見ることになると嘆いている。
 そのクーベルタンに抵抗したのがアリス・ミリアだった。仏西部ナントに生まれた彼女は17年、仏女子スポーツ連盟を立ち上げ、女子陸上を五輪競技とするよう国際オリンピック委員会(IOC)に求めている。
 しかし、当時IOC会長だったクーベルタンはこれを頑としてはねつける。それではとばかり、「わきまえない」ミリアは21年、国際女子スポーツ連盟(FSFI)を創り翌年、パリで女性だけのオリンピックを開いてしまう。女子五輪は34年まで欧州各都市で、4年ごとに開かれている。
 これがIOCへの圧力になった。クーベルタン退任から3年後のアムステルダム大会(28年)で女子陸上は正式競技となる。最後まで認めたくなかったのか、クーベルタンは亡くなる前年、「女性の役割は、勝者に冠を授けることだ」と書いている。
 第二次大戦後、性差別撤廃の波は五輪に及び、女子選手の割合はヘルシンキ大会(52年)で1割、モントリオール大会(76年)で2割を超えた。その後も各競技で「わきまえない」女性たちがIOCの尻をたたき、ロサンゼルス大会(84年)で女子マラソン、バルセロナ大会(92年)で女子柔道が正式種目となる。FSFI設立から100年。「男女平等」は今、IOCの譲れない価値で、今夏の東京大会で女子選手は5割になる。
 うれしいのは柔道、卓球、競泳、トライアスロンなどで男女混合種目が新設されたことだ。男女2人ずつが泳ぐ競泳混合400メートルメドレーリレーの場合、泳ぐ順番は自由で、男女のトップアスリートが隣同士で競う場面が見られるかもしれない。想像するだけでわくわくする。わきまえなかった女性たちよ、ありがとう。
 パリ市議会は昨年7月、地元開催の五輪・パラリンピック(2024年)で会場となる体育館に、ミリアの名を冠することを全会一致で決めた。フランスの人々もようやく、クーベルタンに挑んだ女性の功績に気付いた。(論説委員)

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エマニュエル・トッド
「先進諸国は今、どこももたついています。今持つべき目的は、何か素晴らしいことをしようというのではなく、酷すぎる状態になってしまうのを避けることです」
『大分断』2020 85p


千代田区長選挙を舞台に噂された「自民党と小池都知事の握り」の真相

2021-02-20 13:21:49 | 転載
Ⅰ:千代田区長選挙を舞台に噂された「自民党と小池都知事の握り」の真相
By - NEWS ONLINE 編集部
 公開:
2021-02-04
 更新:
2021-02-04

ニュース飯田浩司のOK! Cozy up!飯田浩司鈴木哲夫

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月4日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。「都民ファーストの会」が推薦した樋口高顕氏が初当選した東京都千代田区長選について解説した。


東京都千代田区長選で当選確実となり、花束を受け取った樋口高顕氏。モニター画面右はオンラインで祝福する小池百合子知事=2021年1月31日午後11時2分、東京都千代田区 写真提供:共同通信社

千代田区長選で「都民ファーストの会」が推薦する樋口高顕が初当選
1月31日、東京都千代田区長選が投開票され、新人で前都議、「都民ファーストの会」が推薦する樋口高顕氏が、元区議で自民・公明推薦の早尾恭一氏など新人3人を破って初当選を果たした。6月25日告示、7月4日投開票の都議選の前哨戦としても注目されたこの選挙、どんな戦略が双方あったのか。

飯田)地方選で与党に逆風が吹いていることの証左になったのか、とも思ったのですが。


【衆院補選東京10区告示】第一声の挨拶をする若狭勝候補の応援に駆けつけた小池百合子都知事 左は二階俊博自民党幹事長=2016年10月11日午前、東京都豊島区・池袋駅西口前 写真提供:産経新聞社

2017年の都議選で自民党を叩きのめした小池都知事~リベンジに燃える自民党
鈴木)そう言えると思いますね。だから、いまの中央の自公政権、つまり菅政権ですが、コロナ対策も含めて、支持率が落ちています。そういうものが地方選挙に影響しているのではないかということです。また、この千代田区長選挙というのは、何と言っても小池都知事の存在があります。前回の2017年の都議選では小池さんが「自民党は悪だ」くらいのことを掲げて、都民ファーストの会が圧勝しました。そのときに、自民党の「都議会のドン」と言われて君臨していた内田茂さんという元都議をその象徴に仕立て上げて、「小池VS内田」、もっと言うと、「小池VS自民党」という構図で小池さんが自民党を叩きのめしたわけです。

飯田)そうでしたね。

鈴木)だから、自民党としては「絶対にいつかリベンジだ」と。去年(2020年)の知事選ではコロナのこういう状況だったから、自民党としては、私に言わせると不戦敗でした。本当は戦おうと思っていたけれど、小池人気が世論調査でもすごいから勝てない。「出て負ける」ということは大きなショックになりますから、「出さない」ことにしたというのが裏舞台です。だけど、都議選は前回まさに小池旋風、都民ファースト旋風で自民党はボロボロになって、第3会派にまで落ちてしまいました。

飯田)第3会派になってしまったと。せめて第2会派までだろうということだったのですね。


【東京都知事選2020】当選確実となり、報道陣に対応する小池百合子東京都知事=2020年7月5日午後、東京都新宿区 写真提供:産経新聞社

コロナをきっかけに「小池知事と自民党が手を握った」?
鈴木)絶対にリベンジだと。何が何でも勝つ。もっと言うと、「どんな手を使ってでも勝つ」くらい。都議会の自民党のなかにはそういう思いがあります。いま落選している人たちもたくさんいるわけです。だから、このところ「小池さんと自民党がコロナをきっかけに手を握ったのではないか」という話が盛んに出ているでしょう。

飯田)都知事選のときも、特に中央の自民党としては、「小池さんと手打ちをして支援する」くらいのイメージが残っています。


【東京都知事選2020】新型コロナウイルス感染防止のため投票立会人の前にビニールシートが設置された期日前投票所=2020年6月22日午前、東京都新宿区 写真提供:産経新聞社

小池都知事にとって自民党と手を握ることは大きなマイナスに
鈴木)本音を言うと、都議会自民党にしてみれば、とんでもないですよ。小池さんと手を握って次の都議選を戦えるのかと。「両者が手を握った」などということは、情報戦だと思います。だって、「小池さんと自民党が仲よく手を握っていますよ」という情報は、小池さんにとって大きなマイナスになりませんか? 小池さんを支持している人たちは、「自民党などと手を握ったりしないで、小池さんらしくやってくれ」という人たちなのですから。

飯田)無党派が応援しているのが小池さんだと考えると、自民党と握るということは、無党派層がいちばん嫌うでしょうね。


政治 「都議会のドン」都議会自民党・内田茂 議員引退を正式表明=2017年2月25日 写真提供:産経新聞社

千代田区長選挙の裏にあった内田茂さんの存在
鈴木)その通り。今回の千代田区長選挙も、実は小池さんとドンの内田茂さんの関係が影響しているのです。

飯田)内田さんは千代田区が地元なのですよね。

鈴木)そうです。しかも、内田さんは引退していますけれど、いまは区議である義理の息子さんが、次の都議選に都議候補として出るのではないかと言われています。今回区長になった、小池さんが応援した樋口さんはいま都議です。

飯田)「前都議」と出ています。


菅義偉首相との会談を終え記者団からの問いかけに答えず首相官邸をあとにする小池百合子東京都知事=2020年11月24日午後、首相官邸 写真提供:産経新聞社

小池都知事と内田茂氏が話した事実はない
鈴木)この選挙のために、都議を辞めて区長になったので、その席が空いているわけです。そこに内田さんが義理の息子を出して当選させたい。だから、小池さんと話をして、「今回当選した元都議の樋口さんを自分は応援する。その代わり、都議選は都民ファーストから候補を出さないで欲しい。うちの義理の息子が出るから」というようなことをやっているのではないかという話が流れたのです。だけど、取材をしてみると、内田さんと小池さんの間でそういう話はどうもしていないのです。内田さんが今回いろいろ自分で行動していた事情というのは、与謝野馨さんを覚えていますか? 自民党の候補が与謝野さん系の人だったのです。

飯田)与謝野さんは衆議院東京1区、まさにあの辺りの千代田区などが選挙区です。

鈴木)内田さんと与謝野さんはあまりよくないのです。だから、「与謝野系か」というような、自民党のなかのお家事情みたいなことで、どうも揉めていたのではないか。だから、小池さんと話はしていないのではないかと。


臨時会見する小池都知事 都内コロナ「重要な局面」 臨時の記者会見をする東京都の小池百合子知事。忘・新年会や帰省、初詣などを控えるよう要請した 撮影:2020年12月30日午後、都庁 写真提供:共同通信社

千代田区長選挙で感じた小池都知事への強い「うねり」
鈴木)結果的に、千代田区長選挙は、小池さんが応援していた樋口さんが勝ちました。樋口さんに翌日話を聞いたのです。選挙で小池さんと回ると、無党派層からの応援、うねりがすごいのだそうです。「これはうねりです」と樋口さん自身が言っていたということは、この夏の都議選で小池さんに変な妥協などありますか? 樋口さんは都民ファーストを立てるだろうし。

飯田)その「うねり」は小池さん自身も見ているし、小池さんは、そういうところの世の中の流れを読む勝負師としては長けているという話があります。


【東京都議選2017】小池百合子都知事(都民ファーストの会代表)=2017年7月2日午後、東京都新宿区 写真提供:産経新聞社

真っ向勝負となると都議選での「都民ファースト対自民党」
鈴木)ある小池側近が、いま「対決姿勢に完全にスイッチが入っている」と言います。先ほど言ったように、自民党の都議団は絶対にリベンジですから。今回の千代田区長選挙については、「握っている」とか「握っていない」とか、いろいろな噂が飛びましたが、やはり結果的に都民ファーストが勝った。小池さんは勢いがある。そして自民党としては、「絶対に全面対決で都議選は行くぞ」と。ここで、正しく、激しい「都民ファースト対自民党」という構図がいよいよ始まった、そのきっかけになったのではないかと思います。

飯田)なるほど。そして都議選はその後の国政と直結します。

鈴木)常にね。都議選というのはそういう意味でも注目です。



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Ⅱ: 島根・丸山知事は小池女帝もバッサリ 管理監督無能と批判
公開日:2021/02/19 14:30 更新日:2021/02/19 16:25
日刊ゲンダイ転載

島根・丸山知事は小池女帝もバッサリ 管理監督無能と批判

「東京都でオリンピックを開いてもらっては困る。資格がない」――。17日、県内の聖火リレー中止を検討すると表明した島根県の丸山達也知事(50)。実は10日の定例会見でも五輪開催にキッパリ反対していた。
 主な理由は、都が新型コロナ感染経路を追跡する「積極的疫学調査」を縮小したこと。今月3日、厚労省に全国的な縮小状況の調査と情報提供を求めてもゼロ回答。さらに、都が先月22日に縮小を通知する前から都内保健所が事実上、調査できない状況だったと知り、不信感を募らせた。

 怒りの矛先は小池都知事の「管理監督能力のなさ」に向かう。特に問題視したのは、緊急事態宣言下の千代田区長選(1月24日告示、31日投開票)で“愛弟子”候補の応援にフル回転したこと。会見では舌鋒鋭く、小池知事をこう批判した。
「お仲間の当選のためにこういう行動をされていることも信じがたい。これが大きな問題になっていないことも二重に信じがたい」
「(当選後)リモートで万歳されていましたよ。(自宅・宿泊施設で待機中に)10人近い方が亡くなっている中で法律上許されるとしても、政治的に許されるのか」
「トップが自分の仲間を増やすことを優先されている。都議選は6月(25日告示、7月4日投開票)でしょう。同じことをされるのですか」
「感染が(再び)拡大した時に同じことを繰り返さないのか。オリンピックの時に感染が拡大しない保証は誰にもない」
「(感染防止の)基本は都民、住民への呼びかけ。都知事のようななされようだと『自分が好き勝手やっといて』と聞いてくれないと思います」


主要メディアはヒタ隠し

 ところが、この猛批判を主要メディアは一言も伝えない。
 丸山知事は「都に対する社会的チェックが全く利いていないことをメディアは反省すべき」
「私がこんなことをやったら袋だたき。大きなイベント(=五輪)の主要主催者だから、(メディアに)許されているとしか思えません」とも語っていた。
 “女帝”批判をヒタ隠すメディアは、御説ごもっともの腑抜けぶりだ。


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【東京新聞書評】対米従属の構造 古関彰一著

2021-02-19 22:24:32 | 転載
2021年2月14日 07時00分

◆主体なき国家の根源直視
[評]斎藤貴男(ジャーナリスト)
 自民党は二十一世紀に入って以降、三度にわたり憲法改正案を策定・公表している。二〇〇五年と一二年は現行憲法の構成を基にした改正条文案で、一八年のは自衛隊の明記など四項目だけの素案だ。
 むやみに勇ましく、どこかおかしい。当初は「自衛軍」だと叫んだ軍事組織の呼称も、「国防軍」をうたったり、「自衛隊」に戻したり。天下国家を論じているようで、その実、いいかげんな与太話みたいでもある。
 本書を読んで、その理由が氷解する気がした。憲法史の泰斗が、かねて抱き続けてきた問題意識に正面から取り組み、確信に至った思いをストレートに綴(つづ)った快作である。
 それによれば、日本は米国の思惑ひとつで、いつでも、どこででも戦争させられることになっている。公表された共同声明やガイドラインだけでも自明だが、朝鮮半島有事や核兵器、沖縄、指揮権の所在に至るまで、数限りなく存在する「密約」が、そうさせずにはおかない。陸上自衛隊の全国五方面隊を統合する「陸上総隊」直轄の「水陸機動団」が沖縄の辺野古新基地に常駐し、米海兵隊と一体化する計画さえ、日米間で合意されている事実も報じられた。
 直接的には一九六〇年に岸信介元首相が憲法より日米安保条約を上位に置いたためで、ゆえに彼以降の改憲論の要諦は、「国民精神の作興」以外ではあり得ない。岸の孫である安倍晋三前首相は、この構造の化身でもあったのか。
 ところで評者は、過去十数年来、この国の指導者層に当事者意識がまるでない現実を許せずにいた。原発でも新型コロナ対策でも、東京五輪の開催強行姿勢でも、俺に責任などあるはずがないという、ある種の“信念”さえ感じさせられてしまう。どんな結果が招かれようと、“何もなかったこと”にすれば済む、と。
 なぜならすべての主体は米国にある。絶望は、そして国民個々のレベルにまで浸透して−。
 皮膚感覚を理詰めで突き付けられるのは辛(つら)い。それでも私たちは現実を直視することから始めるしかない。思い知るために必要な読書である。
(みすず書房・3960円)
1943年生まれ。独協大名誉教授、和光学園理事長。著書『平和憲法の深層』など多数。
◆もう1冊
古関彰一著『安全保障とは何か』(岩波書店)。安全保障の理論の変遷を辿(たど)る。
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2021福島沖M7.1地震に思う

2021-02-15 21:07:40 | 政治・文化・社会評論
現地の皆さまにお見舞い申しあげます

 ➊
昨夜11:08、大きな揺れに驚いた。11:36には第二波。東日本大震災がM9。福島・宮城を主に被害は今後続くと専門家は言う。M)とM7.1の間にもずっと一年に一度M4やM5の地震は起きていたことを初めて報道で知った。

 ❷
福島復興五輪と元安倍首相はいい、汚染排水も完全にブロックしたと演説して誘致に成功した。だが五輪の直前にコロナに続き、新たな地震が発生。誘致に虚言を述べたが、「大きな」異常は認められない、異常を調査中。テレビのテロップに「小さな」異常はあったのか、調査の結果は?ここまで素人を疑心暗鬼にしたこの10年間だった。

 ❸
正確にはM7.1であるが、見やすくM7とした。TBSサンデーモーニングは、テロップで汚染水があふれでていると事実をきちんと流した。いま思いだすのは2011東日本大震災の当時の民主党政権枝野幸男官房長官。不眠不休かと思わせる連日の記者会見。隠ぺいされた事実もあったかも知れないが、知りうる範囲を丁寧に会見し続けた。今の加藤官房長官がどう発言するか?

 ❹
災害を安易に政局に結びつけるよりも、国家全体がどう災害に対応し今後の地震災害が重度の災害でも盤石と言える備えを構築する、そんな時代の課題に驀進する政治家の力投こそ重大な政治家の任務であろう。いまの自公政権が無策なら、枝野氏らが経験をより前向きに生かし、コロナ地震経済失政を克服できる有言実行の新政権を落ちついて今後の射程に入れて今度こそ解決できる政治を実行すべきだろう。極右勢力の台頭は壊滅しか残さない。

❺2月15日
政府は、コロナ禍や五輪組織委員会会長問題などあるためか、2021福島沖M7.1地震についての取り組みは若干こころもとない。マスコミもこの問題も10年前の東日本大震災、福島原発についてももう終わった、解決したかのようなマスコミが多い。一方、良心的マスコミは今も被害者のこころを忘れず報道を持続している。未来の子孫に安心と幸福を残す任務のある私たち。報道を継承し伝えていきたいと考える。

【色平哲郎氏のご紹介】 2021年02月14日

2021-02-14 19:20:51 | 転載
〈「慶応より東大のほうが偏差値が高いのは、なぜ?」。
子どもに、そう聞かれたら、こう答えよう。
「明治十四年の政変のせいだよ」〉

磯田道史・評 
 『明治十四年の政変』=久保田哲・著

毎日新聞 2021年2月13日今週の本棚

トップダウン国家誕生の内幕
 ある時、私は気が付いた。歴史学者と一般の方では「明治維新」の見方が違う。一般の方は、明治改元(1868年)の戊辰戦争で、世の中が変わり、新時代がきた。そう思われがちだ。だが、専門家は違う。文久元(1861)年頃から日本では内戦が続いた。戊辰(ぼしん)戦争はその一つに過ぎず、西南戦争を経ても、まだ「誰が、どのように、新日本を統治するのか」が定まっていなかった。薩長藩閥が政権をかため、プロイセン・ドイツを国家づくりのモデルにするのが、最終的に定まったのは、「明治十四(1881)年の政変」以後。研究者の間ではこれが常識だ。新国家のプレイヤーとモデルは、約二十年間模索され、その間、血が流され続けた。
 その流血の模索に終止符をうったのが「明治十四年の政変」だ。そんなに重要な政変なのに、その題名の新書がこれまでなかった。不思議なくらいである。「複雑怪奇な政変」であったせいもある。ただ、近年、研究は進んだ。同志社大学の伊藤彌彦名誉教授や広島修道大学の森川潤教授の論文・学術書が出た。
 この政変の裏キーマンは、井上毅(こわし)。早くに欧州留学をした熊本藩出身の法制官僚だ。井上は、明治八年三月の段階でプロイセン憲法を日本語に翻訳して刊行。ところが、その時分、言論界のスターは『学問のすゝめ』の福澤諭吉である。福澤は英国流の議会政治を国家モデルにしていた。上から政府が強権で国を指導するのではない。下から民力が智識(ちしき)・言論で国を支える。それには民間の知力が大切だ。福澤は民を高める新聞発行が重要とみた。伊藤博文も一時はこれに理解を示した。一方、井上は英国でなく、プロイセンを国家モデルに考え、福澤の動きを苦々しくみていた。
 当時は、西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允の「維新三傑」が死んだ直後で、政権内は疑心暗鬼。早々に権力争いが勃発した。佐賀藩出身の大隈重信が抜け駆け。明治天皇に密奏し、議会開設・英国流の議院内閣制をぶち上げた。元来、黒田清隆など薩摩閥は議会に冷淡。その黒田らに対し、「官有物を格安で政商に払い下げた」と新聞が総攻撃を開始した。これは政権奪取を狙った大隈らの陰謀だ、と政権中枢は信じ、政変になった。ここでうまく立ち回ったのが、伊藤と井上である。スキャンダルで薩摩閥の黒田の影響力が低下するなか、伊藤は井上と組んで、自らの手で、プロイセン風の帝権・国権の強い憲法を制定。議会開設の一大功労者にのし上がった。
 これで、日本はトップダウン式の国家に、かじをきった。「民力が下から智識・言論で国を支える」福澤の理想は挫折した。そして、明治政府による福澤の私立学校「慶応義塾」いじめが始まった。政府から慶応出身の官僚が弾圧排除され、官立府県立学校にだけ兵役免除の特権が与えられた。「官尊民卑」の始まりである。本書では、伊藤と井上が鮮やかにこの政変で勝利をおさめていく姿が活写されている。伊藤・井上が合作したプロイセン風の政府は日清戦争で勝利。大国を破って国民は熱狂し、この官尊民卑のトップダウン国家を支持する傾向を強めた。

 「慶応より東大のほうが偏差値が高いのは、なぜ?」。子どもに、そう聞かれたら、こう答えよう。「明治十四年の政変のせいだよ」(国際日本文化研究センター准教授、日本近世・近代史)

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鵜飼哲インタビュー
 女性蔑視発言の根底に潜む「五輪ファシズム」の危険性
毎日新聞 2021年2月11日

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言を巡って、「彼だけに攻撃が集中すると隠されてしまうものがある」と危惧する人がいる。7年越しで五輪反対キャンペーンを展開してきた鵜飼哲・一橋大名誉教授(フランス現代思想)だ。オリンピックには、市民の生活を脅かす「五輪ファシズム」が根底にあると喝破する。哲学者ジャック・デリダの愛弟子として知られる鵜飼さんは、近代五輪の父と言われるフランスのクーベルタン男爵の思想がはらむ危険性にも厳しい目を向けてきた。五輪ファシズムとは何か?
【聞き手・上東麻子/統合デジタル取材センター】

始まりは宗教的祭儀

 ――クーベルタン思想がはらむ危険性とは?
 ◆オリンピックは古代ギリシャの宗教的祭儀でした。近代五輪の創始者のクーベルタン(1863~1937年)も「オリンピズムとは第一に宗教である」と明言しています。聖火はその象徴です。欧州からキリスト教が後退し、社会を一つにまとめる精神的なものがなくなった危機感の中で彼は育ちました。貴族制度は復活できないが、それに代わるエリート集団が社会を導かなくてはいけない。そして彼は知育・徳育・体育の三位一体の鍛錬で、「生まれは平等なエリート集団」が作り出せるという教育思想にたどり着いたのです。国際オリンピック委員会(IOC)は今も王族や貴族のサロンです。そこに元オリンピアンが(新しくIOC委員などになり)「新貴族」として入っています。
 クーベルタンの著書「スポーツ教育学」などには驚くべき内容が書かれています。当時の上流階級の通念だった女性蔑視や優生思想に満ちています。クーベルタンは初め、女性がオリンピックに参加することは認めませんでした。この排除に対しては1896年の第1回大会から女性の抗議活動があり、1900年の第2回パリ大会から女性は参加することになりますが、彼は反対でした。国家の発展のために試練を克服して環境に適応できる、兵士となるべき強い男性の人材養成が必要で、国民は彼らの競争を通じて優秀になる――という優生思想もありました。そうした価値観は、当時のヨーロッパの知識人界には広く見られたものでした。

舌禍を生んだ、63人中2人が女性のJOC評議員

 ――改めて森さんの発言の問題は何なのでしょうか?
 ◆性別が性格や行動を規定するという発想自体が完全に間違った考え方、女性蔑視です。男性も女性も当然多様であり、現代のジェンダー規範に照らせば「女性だから」という言い方をした時点でアウトです。
 同時に問いたいのは、あの場にいて「笑っていた」のは誰かということです。森発言がなされた日本オリンピック委員会(JOC)の評議員名簿を見ると63人中女性はたった2人です。森さんが会長をしている組織委員会の理事は35人中、女性が7
人。ただし会長、副会長ら幹部10人に女性はいません。こうしたことが構造的に生んだ舌禍なのです。
 IOCも実は同じ問題を抱えています。委員103人中、女性は38人ですが、これも近年の変化の結果で、日本で目標とされている4割にまだ達していません。初めて女性が加わったのは1981年、女性が会長になったことはありません。
 ――森さんの発言とその後の動きをどうご覧になりましたか?
 ◆首相だった頃からこの人の言動は見てきましたが、彼も周囲も何も変わっていませんね。なぜ支持率10%を切って首相を辞めた人が20年後、いまだに絶大な権力を行使する地位に居座っているのか? それは彼だけの問題ではありません。だから今、彼に攻撃が集中することで隠されてしまうものがあると危惧しています。与党や組織委員会にも辞任を促す人がいない。この事態全体を問題にしなければなりません。
 そもそも今回の五輪招致のきっかけは、日本ラグビー協会会長だった森さんが8万人収容できるスタジアムが欲しくて当時の石原慎太郎・東京都知事に掛け合ったところから始まったと言われています。それで、2016年の招致に失敗した石原都知事が再挑戦しようと腰を上げた。その後、都知事が2人代わり、安倍晋三前首相も表舞台から姿を消し、最初から関わっているのはいまや彼だけ。つまり、この五輪を体現しているのは森さんなのです。

多くの市民を犠牲にする「五輪ファシズム」

 ――五輪ファシズムとは何ですか?
 ◆20世紀のヨーロッパでファシズムを生んだ思想的土壌は、古代ギリシャ崇拝をはじめ、オリンピック復興理念と多くの要素を共有しています。オリンピックは最初から全体主義的なイベントになりがちな傾向を強く持っていました。1936年にナチス・ドイツが挙行したベルリン大会を、IOCは今も最も成功した大会と評価しています。
 日本で成功したとされる64年の東京大会の時も反対運動があったし、今の国立競技場がある地区では多くの家屋が取り壊され住民が立ち退きを強制されました。68年のメキシコ大会では開催に反対した学生が開会式直前に何百人も殺されました。2016年のリオデジャネイロ大会の開催中も、警官による民間人の射殺が激増するなど人権侵害が多発したことを、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが報告しています。しかし、IOCは全て主催国の問題にして責任を引き受けることはありません。21世紀に入ってテロ対策が強化され、ロンドン大会(12年)、リオ大会では地対空ミサイルが配備されました。当然、日本も開催されれば同じことになります。憲法が改正された後の状態を先取するような形で五輪期間中の警備が構想されているのです。顔認証システムも初めて導入予定で、日本在住者にはマイナンバーカードの提示が求められる。監視テクノロジーのこのような浸透が五輪を通じてグローバルに展開するところに現代のファシズムの特徴があります。
 ――五輪は「平和の祭典」のはずです。
 ◆64年の東京大会、68年メキシコ大会も含めて長期間IOC会長を務めた米国人のアベリー・ブランデージ氏は、ナチス政権下のベルリン大会当時、ユダヤ系ドイツ人が迫害されていることに抗議してボイコット運動が起きた時、それらの運動に否定的な立場を取りました。同じく長くIOC会長を務めたサマランチ氏は、スペインに40年近く独裁体制を敷いたフランコ政権のスポーツ担当閣外大臣でした。クーベルタンが考えていた「平和」とは、弱体化したフランスにイギリスやドイツのような体育教育を導入し、民衆にもスポーツを教えて軍隊を再建し、欧州にバランスを回復することでした。日本国憲法が理想としている第二次大戦後の世界平和とはまったく意味が違います。

五輪憲章の理念はどこに

 ――五輪憲章は毎年のように改定されていますが、その理念は守られているのでしょうか?
 ◆人権や差別禁止について定めた憲章はありますが、実現されなくてもチェック機能はありません。国威発揚も禁止されていますが、どの国も国威発揚と大都市再開発のために五輪を招致してきました。今回の東京五輪では、国は「復興五輪」を掲げ東京都は五輪の名を冠した人権条例を作っていますが、真剣に「復興」や「人権」に取り組んできたなら今回の森さんのような発言が出るはずがありません。
 ――東京大会は「環境を優先する」も理念に掲げています。
 ◆原発事故で住民が避難した福島県浪江町に水素ステーションが造られ、五輪が消費する電力は再生可能エネルギーによる発電で全てそこで賄うとされています。小池百合子都知事はそれをもって東京の福島への貢献だと言っていますが、そもそも福島の原発事故の遠因は、電力消費地の東京が供給地とされた福島に犠牲を強いてきたことです。「犠牲」を「貢献」と強弁する小池発言は原発事故の教訓を無視しています。
 日本ではまだあまり知られていませんが、国際的にはグリーンウオッシング(greenwashing、見せかけの環境配慮)という言葉が流通しています。持続可能な発展という名目で国や大企業が環境配慮の姿勢は示すけれど、実際にどの程度環境改善に役立ったのかはまったくチェックされません。五輪についても開催都市がどれだけ環境に配慮したか、どれだけ人権を改善させたかは、独立の委員会によってチェックすべきでしょう。
――鵜飼さんは、東京五輪が決まった13年から反対キャンペーンを展開してきました。コロナ禍の中での五輪、本当にやるべきですか?
 ◆日本の将来のためにも中止すべきです。8割の人が中止・再延期を望む中で「やる」と言い募る人たちは民主主義者ではありません。それでも強行される企画は独裁的であり、この国で民主主義が機能していないことの証しになります。
 現在のオリンピックのあり方に批判的な研究者たちは、開催立候補都市に住民投票を義務づけることを提案していますがIOCは拒否しています。ドイツのハンブルクなど、ヨーロッパの諸都市は近年、住民投票に敗れて立候補を取り下げました。財政負担と環境破壊が最大の原因で五輪離れが進み、IOCは大きな危機感を持っています。
 安倍さんはあわよくば五輪を使って改憲まで持っていくつもりだったと思います。福島のことを忘れさせ、開催予算を自民党の支持基盤に流し、祝祭の勢いで改憲まで持っていく。このシナリオはコロナによって崩れましたが、五輪の歴史の中でも最悪の政治利用計画の一つでしょう。

「わきまえている国民」をやめて声を上げよう

 ――五輪ファシズムを止めるには?
 ◆まず中止させることです。IOC総会の場で安倍前首相は「福島の状況はアンダーコントロール」などというとんでもないうそをついたのに、オリンピックをやり切って、それも「良かった」ことにしようとしていた。子供たちの教育にとっても大変よくありません。
 私は64年の時、9歳でしたが、大会期間中は日の丸・君が代ばかりの日々でした。安倍政権はふたたびあの状態を作り出し、改憲への道をならそうとしていたと思います。それがコロナで立ち行かなくなったこの機会を捉えなければ、また何十年も同じことが続きかねません。
 そして中止した後、招致活動から開催準備まで検証し直すことが必要です。それぞれの段階で、誰が、どういう観点で、何を決定したのか。何にどれだけお金が使われたのか。不利益を被った人は誰か。全てを明らかにするこの作業は、メディアにも期待したいところです。
 コロナ禍によって、市民が政治にシビアに目を向けるようになりました。アメリカのトランプ前大統領もコロナ禍がなければ再選されていたでしょう。日本は五輪を中止し、多くの人が検証に参加することで、21年が民主主義元年になることを望みます。
 ――今後の見通しは?
 ◆次の五輪開催地は来年冬季大会が予定される北京ですが、北京は欧米諸国のボイコットの可能性もありIOCは大変警戒しています。東京、北京とも開催できないのは避けたいでしょうから、IOCは東京開催に固執するでしょう。私の見通しでは、ぎりぎりまで開催強行を狙うでしょう。「無観客」という話が出てきていますが、世論調査でも「無観客」という項目が入ると反対8割という数字が消えます。数字が下がってきたら、できるだけフルスペックに近いかたちで観客を入れようと画策してくると思います。しかし、森発言以来、ボランティアの辞退が増えています。今後は選手たちから抗議の声が上がることが、主催者側には最も手痛いはずです。
 黙っていたら「わきまえている国民」にされてしまいます。さまざまな表現方法を工夫して異論を発し続けることが大事です。

うかい・さとし
鵜飼哲・一橋大名誉教授
 1955年生まれ。一橋大名誉教授。フランス文学・思想専攻。国家の枠を超える根本的な民主主義を目指して思考し、行動する。2017年に市民団体「『オリンピック災害』お断り連絡会」を結成。「抵抗への招待」(みすず書房)、「主権のかなたで」(岩波書店)、「で、オリンピックやめませんか?」(共著、亜紀書房)など著書多数。

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追悼・半藤一利さん 
 日本人は「そんなに」悪くはない 加藤陽子
朝日新聞2021/2/13「ひもとく」

 今年1月に長逝した半藤一利さん。穏やかな死の床で生涯の伴侶・末利子夫人にこう語ったという。「墨子を読みなさい。/日本人はそんなに悪くはないんだよ。/ごめんね、先に死にます」。日本人は悪くない、ではなく、「そんなに」悪くはないんだよ、と言い遺(のこ)した半藤さん。編集者として初めて仕えた作家・坂口安吾から歴史探偵学を継承した歴史探偵が、「そんなに」に込めた含意は何であったのか。作品からたどってみたい。

 ■軍事力への洞察

 作家にとって最初の作品には、作家の特徴の全てが内包されているという。35歳の半藤が書いた『日本のいちばん長い日』(1965年)にもこれは当てはまる。玉音盤による終戦の詔書がラジオで放送されたのは45年8月15日正午。そこに至る内閣・宮中と徹底抗戦派との攻防の24時間に光を当てた。多くが存命だった当事者に徹底的に取材し、史料を博捜した半藤。ポツダム宣言受諾による終戦がいかに紙一重の真剣刃渡りだったかを史劇として描いた。軍事力を有する集団が暴発する危険性への深い洞察。半藤の全作品を貫く核はここにあったのだろう。
 自分は歴史探偵だと半藤はよく語っていた。だがこの自称、坂口安吾由来だという点を忘れてはならない。安吾は「堕落論」を「半年のうちに世相は変(かわ)った」と書き始めた怖い人だ。特攻隊の勇士は闇屋になり、戦争未亡人は使徒から人間になった、と続ける。歴史というものの持つ測り知れぬ力への鋭い感受性。安吾から半藤へと継承されたものはこれだった。
 続いて『「昭和天皇実録」にみる開戦と終戦』(2015年)を取り上げたい。公開された「昭和天皇実録」を通覧した半藤は、『日本のいちばん長い日』の自らの解釈の一部を修正すべきだと考える。新史料からは、敗戦前の天皇と軍隊との相克がより明らかになった。半藤は、8月14日の二度目の聖断時の天皇の言葉を、軍人に対して敗戦を納得させるための必死の懇願と読むべきだという。8月10日の最初の聖断と地続きに読むべきではないとの新解釈だ。

 ■良く生きた人々

 ここで明治国家の設計者のプランを想起しておきたい。人心帰一の機軸として、神の代わりに天皇を置いた伊藤博文。政党からの影響を断つため、軍隊を天皇と直結させた山県有朋。国家壊滅の危機に瀕(ひん)した終戦時、天皇の命令に軍隊は従うのか。これが真正の賭けだったことを半藤の書は教えてくれる。
 最後に『靖国神社の緑の隊長』(2020年)を挙げよう。晩年の半藤は、夜郎自大的な歴史認識の跋扈(ばっこ)を憂え、正しい歴史認識に必要なのは歴史的リアリズムだと述べていた。その半藤の最後の書がジュニア向けの本だったことは興味深い事実だ。
 帯の惹句(じゃっく)が「こんなにも立派に生きた日本人がいた」だと、身構える読者もいよう。だがそこは半藤、まえがきに靖国の歴史をまとめてある。いわく、天皇の軍隊の戦死者を祀(まつ)る神社であること、戊辰戦争で負けた側の戦死者や、空襲・原爆の犠牲者は祀られていないことなど、わかりやすく述べている。
 ある対談時に半藤が述べた印象的な言葉をご紹介したい。日本人の欠点は何かと考えると二つある、当座しのぎの根拠のない楽観性と排他的同調性の二つだと。この言を想起しつつ本書を読むと、物語の登場人物8人の将兵が、二つの欠点を免れた稀有(けう)な8人だと気づかされる。武器を持つ軍人の根源的な暴力をリアルに捉え、多くの作品群を世に問うた半藤。その半藤が最後に、市民として軍人として良く生きた人々を描いた。全体の帳尻として半藤は、日本人は「そんなに」悪くはないんだよ、と言い遺して逝ったのではなかったか。私はこう考える。

 ◇かとう・ようこ 東京大学教授(日本近現代史) 60年生まれ。著書に『戦争の論理』など。半藤氏との対談に『昭和史裁判』。

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半藤さんの著作に、中国の戦国時代に生きた思想家の墨子について書いた書がある。墨子は戦争の時代に、「不攻」という論稿を発表している。あらゆる戦争の形態を批判していて、戦争は避けなければならないという思想である。むろん戦争を避けるというのは、現実を全て肯定しろというのではない。戦争に行きつく芽を刈り取る、そういう要因を作らないとの意味も含んだ哲学であり、思想であり、道徳律である。半藤さんはその書を80歳になったときに書いている。  

墨子に対する畏敬の念を強く持っていたのであろう。「墨子は偉いなあ。戦争反対をああいう時代にも言い残していたんだからなあ」とよく呟いていた。そういう時の半藤さんは確かに戦争の時代を生きた苦しみを思い出していたのであろう。そして末利子夫人への最後の言葉も、墨子を称える言葉だったという。

https://bit.ly/3u7kVVg

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「私達が結婚した頃、結婚するなら”三高”の人と言う言葉がはやりました。私達 の場合”三高”どころか、背が低い、学歴なし、収入なしの”三低”(学生結婚だっ たので)。おまけに短気、単純、短足の”三短”にもかかわらず、うまく騙され、婚 姻届に印を捺してしまいました。

家庭での彼は、夫として、父としての自覚が全くなく、子どもの為に食べやすく作 ったおかずを食べるし、いじわるを言って子どもを泣かせるし、子どもに焼きもちを 焼くしと、35歳の頭のハゲた万年反抗期の子どもなのです。
オーブンレンジの使い 方、 留守番電話の聞き方、自分の衣類の場所も判らない本当に手のかかる夫で、五歳の息 子が彼の世話をしている事があるくらいです」

http://irohira.web.fc2.com/a55Jidai.htm

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【永岡浩一さんからの通信】 西谷文和 路上のラジオ(2021/2/12更新) 

2021-02-12 20:47:26 | 転載と私見
【序語】
永岡浩一氏とは、長い知り合いである。ジャーナリスト篠田博之氏が主宰する月刊『創』の読者投稿欄に永岡さんの投稿がない号はほとんどない。週刊金曜日投稿欄でもよく永岡氏のお名前の投稿を拝見した。その永岡氏が、毎日丹念に、ラジオのジャーナリズム報道番組を追い続けている。以下に永岡浩一氏の持続する問題意識を読者の皆さんと共有したいと思う。

【本文】
【永岡浩一さんからの通信】 西谷文和 路上のラジオ(2021/2/12更新)青木理 アベ・スガ政治の危険性とテレビのあり方を語る、嘘つき安倍氏とポンコツ菅氏のデタラメを許した原因はマスメディアにもある、そのマスメディアも経営はしんどいが、ジャーナリズムを維持しないと民主主義は破綻する!


 永岡です、西谷文和、路上のラジオ、Radio on the Street、第46回、今回のゲストは満を持しての登場の、ラジオジャーナリズム界の首位打者、ジャーナリスト&ノンフィクション作家の青木理さん、3・11以降無数のラジオニュースの書き起こししてきたものの、青木さんと西谷さんはラジオでは初顔合わせです(昨年ABCテレビのキャストでの西谷さんアフガニスタン報告の際のレギュラーは青木さんでした、その際にジャム・ザ・ワールドに西谷さん出してほしいとメールしたのがこの形で実現です、https://www.radiostreet.net/radio/722/ )。そして、森会長の後任に決まったはずの川淵氏が辞退、どうやらツイッターデモが功を奏した模様です(あるいは中止確実なので川淵氏逃げたか…)。



その前に、TBSラジオの、荻上チキセッション、東京オリンピックの森会長が退任、そして後継指名?された川淵氏辞退ですが、森氏、延々と演説、この件澤田大樹さんが報告されました。

 澤田さんも記者会見に出られて、15時に組織委員会理事会があり、森氏が辞意表明、16時半まであり、17時から組織委員会記者会見、こちらは内容未定、しかし森氏は延々30分演説、それもバッハ氏に褒められたと自画自賛、この件でツイッターに森氏の演説が長いと書き込み殺到!澤田さんは記者会見会場に入れず、森氏は反省していない、そして老害というのは森氏の発言=他人の批判ではなく、女性蔑視を無意識にしているのが自分の問題なのに森氏自覚していない。

 クラブハウスを使用してチキさんと澤田さんこの記者会見対応を検討されて、オリンピック中止の検討も次の会長にあり、JOC理事もオリンピック実現困難との発言もあったほど。チキさんも森氏の周囲がちゃんとレクチャーしていないと説かれて、澤田さん、組織委員会で森氏と話を練り合わせず、それで森氏の差別発言をさせてしまい、組織委員会で森氏の差別発言の問題を理解していなかった=森氏自身差別体質だと説かれました(今夜のTBSラジオのアシタノカレッジは平尾剛さんがオリンピック批判をされます、テレビだと森氏を叩けてもオリンピック中止とは口が裂けても言えないみたいです)。



 路上のラジオ、この番組は何の忖度も自粛もなく、リスナーより、毎回厳しいネタも聞ける、政治家は国民の幸せを泥棒している、西谷さんに泥棒と闘ってほしいとの声があり、非常事態に菅総理は官僚の作文を読むだけ+ウソツキ、菅・安倍氏らを追放しないと国が亡ぶと説かれました。

 青木さんはテレビでも冷静な展開をされるものの、時間制限が厳しく、ラジオでは毎週レギュラーでも、1時間丸々青木さんのゲストは珍しいです。リスナーから青木さんを出してくれとリクエストも殺到、安倍・菅政治の危険性について、菅政権は支持率低下、コロナでデタラメ、これだけポンコツだとダメ、青木さんは政治記者ではなく、それには死んでもなりたくない(笑)。共同通信社会部、外信部にいて政治記者はなりたくなく、政局の生々しい話は知らず、その点リスナーと似て、しかし菅政権はポンコツ、支持率は発足時の半分、コロナ対策は後手後手+デタラメ。補正予算のうちGoTo15兆円、コロナ対策4兆円は、編成が緊急事態の前、GoTo予算が積まれて、それも3月まで、1月末収録、しかし3月で緊急事態解除はあり得ず、解除でもGoToは無理=予算は組変えるべき。しかし、メディアも伝える観光族のドン、二階氏に配慮か?GoTo中止に二階氏は菅氏に激怒、しかしコロナ禍でGoToにとどまらず、ひどい政権をもって我々は不幸。

 安倍政権も不幸だが、今は不幸の二乗、しかし、青木さんは安倍氏の逃げ足は見事(笑)、安倍晋三氏に取って最善の時にズラトン、青木さんは安倍三代も書かれて、しかし自民党の他がダメで7年8カ月の最長+秋冬にコロナ拡大+秋にトランプ氏敗北+オリンピック中止=8月末しか腹痛で逃げるタイミングはなく、メディアもそうだが、市民全員、安倍氏に責任を取らせるべき。安倍氏は潰瘍性大腸炎というが、辞任時に診断なし、2007年の辞任は医師も同席、今回は医師の同席はなく診断書なし+辞めたとたんにワインを飲み、しかし国際的には最高指導者の病気はトップシークレット、しかし安倍氏は隠して、青木さんは逃げるタイミングの嗅覚の鋭さに唖然(笑)、後始末は菅氏、菅氏も官房長官で共犯だが、潰れそうな店から最初に安倍氏は逃げて、逃げ足の天才+嘘をつく天才。

 青木さんは、岸井さん(ニュース23の方)、毎日新聞政治部記者、岸井さんは安倍氏の父親の番記者、総理を約束されて、竹下氏がなり、岸井さん、秘書をしていた安倍晋三氏について、父親はどうしようもない奴だが言い訳をさせたら天才(笑)、言い訳の天才と嘘をつく天才は違うが、安倍氏は桜のみで国会で118回嘘をついて、ウソツキ+逃げ足早い、大したもの(笑)。西谷さんも絶妙のタイミングで逃げたと説かれて、青木さん、あの後やっていたらコロナで叩かれて、最長記録になりズラトン。

 菅氏、アセアンをアルゼンチンといい、国民皆保険をなくすetcで側近の足を引っ張り、菅氏は安倍政権の官房長官=政権のスポークスマン、詰められたらご指摘は当たらないと望月さんから逃げて、菅氏は鉄壁のガースーと言われていたが、漏れ漏れ「政治ジャーナリズムの責任が問われる」、こんなポンコツ総理を持ち上げたメディアは責任は大きく、読み間違えしても信念のある政治家ならいいが、菅氏はポンコツなのにばれなかった=メディアが真実を伝えていない、菅氏の7年8カ月の官房長官時代に、望月さんから逃げ回り、官房長官番記者は菅氏のポンコツに気づいていなかったか、それなら無能、知っていて書かなかったらもっと問題、官房長官の記者会見で糺すシステムがメディアにあったら安倍氏も菅氏ももっと早く淘汰されていて、青木さんは記者との丁々発止で記者も官房長官も鍛えられるべきものが、パンケーキ接待+オフレコ、ポンコツを伝えなかったマスメディアの政治部は問題。青木さんは政治部の解説をされると、記者会見は儀式、官房長官は様々な情報を持ち、それをとるのが政治部の番記者、番記者に青木さん取材されて、菅氏の知っていることを番記者はみんな熟知=記者会見はヤラセ、テレビ的に視聴率を取るための儀式=記者の背後の国民は無視、マスメディアの責任は大きく、しかしこのラジオもだが、ネットで権力の監視もあり、総理、官房長官の記者会見は追加質問ができないのはおかしい、マスメディア、特にテレビはこんなデタラメを放置した責任は大きく、菅総理のポンコツぶりには唖然だが、菅総理の発信能力のなさはメディアにも責任はある。

 西谷さん、トランプ氏はCNNはガチンコであり、記者クラブ制度問題を問われて、青木さんは記者クラブ全面否定はせず、官邸、警察に記者クラブがあるか、政府機能の近くにメディアの取材拠点はあってもいいが、閉鎖性=フリーランス排除、そして官房長官張り付き記者は癒着が仕事、警察だと捜査、公安担当だとそこに張り付いてネタを取るもので、例外的に警察の不祥事を報じた記者もいたが、結果的に組織に癒着してしまい、記者クラブは、黒川氏と賭けマージャン、大谷昭宏さんは、彼らは検察ナンバー2と緊急事態でマージャンのできるのは「優秀」と説かれた通り、彼らは黒川氏のスキャンダルを書いたら失脚+そのままだと黒川氏は検事総長=記者は黙認したら自分も出世。西谷さん、権力者と寿司を食べていないと説かれて、青木さん、ジャーナリストは食い込まないと書けないが、食い込み過ぎでミイラ取りがミイラになることもあり、そういう癒着型のジャーナリズムだけではない、しかし、懐に飛び込んで行かないとダメな例もあり、アメリカのウォーターゲート事件のネタ元はFBI、大阪地検の村木さん冤罪事件は朝日新聞の板橋記者のスクープ、食い込む必要はあるが、それでズブズブになったらだめで、世界共通のジャーナリズムのあり方、アメリカだと取材対象からコーヒー一杯もダメ、記者クラブ制度の弊害は前からあり、インターネットで、マスメディアも監視されて、官房長官会見は望月さん、ユーチューブで国民の知ることになり、マスメディアと政権のおんぶにだっこがばれて、テレビ、新聞は経営的に苦しい、特に新聞は創価学会のCMも増えて、マスメディアは安倍政権から圧力、国民の応援なし、経営的には紙の新聞は売れずマスゴミとさげすまれて問題。

 西谷さんは、菅氏、官房長官記者会見で嘘を言い、国会でも111回答弁しないというもの、菅総理はいつまで持つか、二階氏のみ限るXデーはいつか、東京オリンピックも当然中止、青木さん、東京医師会の尾崎さんと話しても、東京オリンピックは無観客でも大変、選手の検査は、東京都で1日PCR検査1万件で、とても都民とともにできず、入場料収入900億パー。無観客だと、放送権をもつNBCはどうする、外国人選手が来ず国体(笑)。

 尾崎さんは、オリンピックだと熱中症対策の医療班がいると言われている=オリンピックは無理、なら10月の総選挙まで与党の上げ潮、ワクチンも河野太郎氏デタラメ、河野太郎氏はNHKに勝手なスケジュールを報じるなと言うが、NHK以外も報じて、河野氏のみしらない、メディアに責任転嫁はトランプ氏や橋下徹氏、あるいはイソジン吉村知事、青木さんは大阪だとみんなイソジンを飲んでいると笑われました。



 後半は青木さんがコメンテイターのテレビ番組を取り上げて、テレビの問題点を解説するもの、青木さんはモーニングショーも火曜日に出られて、しかしあそこにはスシロー氏(田崎史郎氏)が出て大変だと西谷さん振られて、青木さん、政治記者には様々なものがいて、スシロー氏は確信犯、安倍氏を守るというのではなく、安倍氏を守るのは岩田明子氏、山口敬之氏らもいて、安倍氏の親衛隊は何の共感もなく、ネタをくれるから=出世のため。スシロー氏、ラジオ番組で対談して、スシロー氏は安倍政権の代理人と批判したら、スシロー氏は政治記者で、時の政権に食い込んで知らせるのが仕事と開き直り、政権に食い込むのが仕事といい、スシロー氏はメディアの使命はわかっているものの、スシロー氏の安倍擁護は度を越している。御用ジャーナリストワーストテンに入り、しかし青木さんはネトウヨに叩かれて、一昨年の週刊文春では好きなジャーナリストは10番目、嫌いは2位、1位は宮根誠司氏、3位は志らく氏、1,3位は帯、青木さんは週一、いかにネトウヨに嫌われているか。

 青木さんは、テレビの世界から足を洗おうかと説かれて、西谷さんはまともなコメンテイターとして応援されて、さらにサンデーモーニングのことも、青木さんは通信社記者として、口で発信と原稿で発信は異なり、青木さんは共同通信をやめたのは調査報道やノンフィクションをしたいため、テレビは本業ではなく、しかしテレビの影響力は今でもマスメディア最大であり、テレビでもサンデーモーニングは市民の支持を得ていて、それで青木さん活躍して、西谷さんはそれはネトウヨの組織票で青木さんワースト、市民は応援していると説かれて、青木さん、30秒、一分でまとめるのはなかなか大変。

 サンデーモーニングは黒板に書いて説明するもの、パソコンをしていたら漢字を忘れることもあるが、青木さんは黒板を書くのはそれでも緊張する、青木さんは緊張では鈍感、西谷さん、それは長生きのこつと説かれて、そしてメディアへの安倍氏、菅氏の圧力は凄まじい、コメンテイターはテレビから追放、岸井さんも安倍親衛隊から袋叩きというものがあり、青木さん、岸井さんはあれで参った、相手は組織、岸井さんは孤軍奮闘、しかし安倍晋三氏の正体を知っていたため攻撃された、籠池夫妻と同じ。しかし岸井さんは真ん中にいて、世の中の極右化で左に見えて、しかし岸井さんは政治家からネタを取る記者から、論説委員になり、立ち位置が変わり、政治家との距離感、俯瞰できて、しかし岸井さん、国谷裕子さんなど追放される人ではない。

 国谷さんはすべき質問を安倍氏にしただけ、戦争に巻き込まれたらと聞くべきことを聞いて、安倍政権以来の極右化があり、極右にいて変わった人が真ん中になり、真ん中の人が左になったのは、安倍政権の7年8カ月のため。

 岸井さんは佐藤栄作氏のテレビは出ろ発言で出たもので、岸井さん、国谷裕子さん、古舘伊知郎さんと追放されて、しかし岸井さんの前は筑紫さん、古舘伊知郎さんの前は久米宏さん、テレビ朝日とTBSのエース、メディアの迫力もなくなった。筑紫さん、久米さんは沖縄も厳しく追求されて、政権の圧力はどの政権にもあり、支配層から見たら目障り、政権のあり方ももちろん問題だが、ジャーナリズムは政権に鈴をつける役。スシロー氏は、テレビ制作者が、スシロー氏を出せば政権の意向を伝えているとアリバイ作りになるとするが、テレビにはアリバイ作りは不要。アメリカはFOXはトランプ氏全面支持、CNNはトランプ氏と対峙、しかし日本は産経などアメリカのFOXばかり、青木さんは日本テレビには出たことはなく、ミヤネ屋にも出て、上層部の意向で排除。西谷さんは後藤健二さん殺害の時にはミヤネ屋に呼ばれず、その後、ジャーナリストはどうしていくかというので出されて、安倍晋三氏が後藤さんを殺したと西谷さん言いたかった。

 報道ステーションも菅氏の側近、中村格氏(山口敬之氏の逮捕状を握り潰した張本人)の電話で古賀茂明さんをパージして、青木さんはフリー、古賀さんは経産省にいて、前川喜平さんも同じ、敵より身内の飼い犬に手を噛まれたのに怒り(笑)。

 アベ・スガ政治で嘘がまかり通り、これについて青木さんはメディアの問題であり、青木さんは政治記者ではないが、安倍政権の支持率の半分は他にないから、積極的に支持するのは多くて2割、消極的支持が大半、安倍・菅政権を批判するものも多く、一強ではなく弱く、それでメディアに圧力、そして選挙制度が小選挙区制であり、青木さんは野党を強く推すものではないが、野党に取って代わられる緊張感がないと引きずりおろされる、韓国などそれで手が後ろに回るが、政権交代のある社会で緊張感がないとダメ。西谷さんは野党共闘して政権交代をしてほしいと説かれて時間になりました。



 …いや、私も大ファンの青木さん、JAMTHE WORLDや大竹まことゴールデンラジオでも話されないネタも多数話されました、この番組はスポンサー圧力から自由になるために企業スポンサーはなく、皆さんの支援をよろしくお願いいたします。こういうラジオが続いているなら、日本は大丈夫だと思います、以上、路上のラジオ第46回でした。