【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

志位和夫氏の勇断と日本改善の可視化

2016-02-24 13:39:17 | 政治・文化・社会評論
日本共産党の英断と「国民的統一戦線」の可視化

             櫻井 智志

 
  志位和夫日本共産党委員長が、二つの判断をおこなった。それは英断と呼んでよいと私は考える。

 二つの判断のひとつは、安保法制を廃止して戦争立法を許さないために、他の政党、団体、個人など国内各層へ結集を呼び掛け参院選では広範な共同のテーブルにつくことで、仮称「国民連合政府」をめざそうという判断である。


 その時印象深かったのは、志位氏の発言である。氏は、「これは短期に結果を求めて、成功しなければ敗北、というようなものでなく、ある程度時間をかけた中期的な展望を考えています」と述べられた。このことは今後の方向性に期待を感じさせるものだった。


 この提案は、社民党や新社会党のような比較的近い立場の政党とともに、小沢一郎氏と山本太郎氏が共同代表の生活党、緑の党などにも阿吽の呼吸で共感を得た。しかし、民主党では代表の岡田克也氏は、志位氏の提案に好意的に耳を傾けて、共闘については民主党にもちかえり党内の合意が成立するかどうか吟味していた。やはり前原元代表や細野豪志議員、民主党政権で官房長官を務めた枝野議員らは、共産党との共闘に難を示した。自民党首脳の中でも京都選出の谷垣氏は、放送記者の前で志位提案に水をかけるような否定的な発言をテレビが報じた。

 このような中だるみをしばらく静止していた志位氏が、次の大胆な政策を発表した。打ち出した内容は、参議院一人区での共産党候補を取り下げて、自公おおさか維新らの与党及び与党候補の政党に対決する政党を支持して当選させる勇断である。

 今まで地道で継続的に地域に根ざした選挙運動を準備していた予定候補の皆さんにとっては、党中央委員会の決定ではあるけれど、様々な複雑な心象をいだいたことだろう。それだけに、中央と全国各地域の予定候補の重要な決断での一致には、外側から見ていても深く尊敬の念を抱く。

 統一・共同候補樹立のために熊本県参院選選挙区候補として、自らが党の方針から候補を降りたのが芋生よしやさん。このような事実をどう見るか。私は日本共産党以外の国民の中にある「民主集中制」批判について、官僚制や権力集中制などの「疎外された官僚集中制」からの影響はありうると思う。対立物の相互浸透は、論理的にもあり得る。けれど、今回の参院選をめぐる日本共産党の鮮やかな決断と決定との敏速な現実化は、「民主集中制 」の典型的な意義である。私は全国の地方の参院選候補について、一人区の候補を応援したいと考えてきた。今朝の東京新聞の記事によると、具体的例を新聞社の調査に基づきあげている。共産党鳥取委員会は、二県でひとりの選挙区となった鳥取・島根の遠藤秀和さんの擁立を取り下げ、民主・社民推薦の福島浩彦候補を支援することで、福島氏と25日に協議すると明らかにしている。他にも二県の一人区候補として、三ヶ尻亮子さんも徳島・高知の各地を地道に運動を進め、私はフェィスブックの三ヶ尻さんのブログを拝見するたびに力量のある政治家と考えている。自分が一人区の予定候補者だったら、と思うと、今後の政治家としての生涯の見通しと考え合わせ、正直寂しさとつらさも噛みしめる場面があることを想像する。幸い熊本選挙区のあべ広美さん、沖縄選挙区のイハ洋一さんは、国民の幸福のために実践し続けた経歴と力量を備えている。

 一人区での候補見送りとは、現地で考えるならば、身を切る辛さをもあろうし、候補を立てないことで共産党の得票数、得票率でも今後不安な要素もはらんでいる。

 けれど、それらを承知しつつ、志位委員長が一人区取り下げと決断したことは、大きく政界に激震を与えた。民主党と維新の党は、野党五党共闘をも承けて、政党として一本化する交渉に入った。志位さんの提案は、国民全体に政治がよくなる可能性の確率を高めて、活性化させている。テレビ朝日系列の「報道ステーション」はもうすぐ三月降板まで間もないが、古館伊知郎キャスターと番組スタッフは、この志位提案と民主・維新の両党統一とを、安倍政権の権力に対峙するという視覚から報道した。期待しているTBS「news23」も番組中で丁寧に取り上げていた。紹介そのものは、与野党に配慮したバランス的な番組内容のように思えた。ただ、岸井キャスターは、これらの共闘が安保法制・戦争法案の廃止をしっかりと実現するべきと述べて健在ぶりを示した。

 なぜ日本共産党は、一人区の候補を取り下げたか。今まで、選挙区で共産党が立候補して、野党併立で自公与党を利している、という共産党批判はあった。けれど、共産党は全選挙区に候補擁立を行ってきた。実は同じ問題のように見えても、背景の事情は大きく異なる。
どういうことか?
前は日本共産党が、どのような地域でも憲法と平和・真の福祉をアピールして、護憲勢力を拡大する必要があった。
ところが、今の日本の国内は、安倍政権の強権ぶりと閣僚・議員のあまりに国会議員として論議する以前の政治家としての質の劣化が甚だしい。同時に、福島県民をはじめ東日本大地震災害と連動した福島原発事故という未曾有の災害の中から全国的に市民運動が立ち上がった。中でも反原発連合など原発問題にとり組む市民運動は、原発、戦争法案、立憲主義問題と、大いに力をつけて、国民をリードし続けている。そのことにほぼ正確に対応しているのが、社民党と日本共産党、緑の党である。さらに「生活の党と山本太郎となかまたち」は早くから政党の共闘を小沢一郎氏が言い続けてきた。

 現在の日本共産党は、自党の議員を増やすことを大切にしていると同時に、かつては日本共産党が前衛として国民をリードしてきた。けれども日本共産党の政策や理念を共通のものとして共有化できる。志位委員長はSEALDsの奥田愛希さんら若者たちの発想と実践力をしっかりと認め、将来を期待している。

 さらに、沖縄県で翁長雄志氏が、沖縄では保革ともに「イデオロギーよりアイディンテイティ」「オール沖縄」を唱えて、そのことが本土よりもさらに過酷な米軍基地問題を抱えながら、全県民的な「沖縄を幸福にしない」激震の震源に向けて的を射ている。

 まとめよう。
反原発来の市民運動と沖縄の県民運動。この二つの大きな実践に大きな助っ人が現れた。たえず誠実に同行し続けた日本共産党ゆえに、今までの全選挙区立候補と同じ目的が、さらに現実的な要素を踏まえて、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」「安全保障関連法に反対する学者の会」「安保関連法に反対するママの会」「立憲デモクラシーの会」「SEALDs」が総結集して 『安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合』樹立に至った。『市民連合』と提携しつつ、同時に政党では五野党として結集して、安倍政権を打倒できる展望が拓けてきた。

 以上のような情勢把握と対抗戦略をうちだしたのが、志位和夫日本共産党委員長のビッグ・サプライズなのであろう。

志位和夫氏の勇断と日本改善の可視化

2016-02-24 13:39:17 | 政治・文化・社会評論
日本共産党の英断と「国民的統一戦線」の可視化

             櫻井 智志

 
  志位和夫日本共産党委員長が、二つの判断をおこなった。それは英断と呼んでよいと私は考える。

 二つの判断のひとつは、安保法制を廃止して戦争立法を許さないために、他の政党、団体、個人など国内各層へ結集を呼び掛け参院選では広範な共同のテーブルにつくことで、仮称「国民連合政府」をめざそうという判断である。


 その時印象深かったのは、志位氏の発言である。氏は、「これは短期に結果を求めて、成功しなければ敗北、というようなものでなく、ある程度時間をかけた中期的な展望を考えています」と述べられた。このことは今後の方向性に期待を感じさせるものだった。


 この提案は、社民党や新社会党のような比較的近い立場の政党とともに、小沢一郎氏と山本太郎氏が共同代表の生活党、緑の党などにも阿吽の呼吸で共感を得た。しかし、民主党では代表の岡田克也氏は、志位氏の提案に好意的に耳を傾けて、共闘については民主党にもちかえり党内の合意が成立するかどうか吟味していた。やはり前原元代表や細野豪志議員、民主党政権で官房長官を務めた枝野議員らは、共産党との共闘に難を示した。自民党首脳の中でも京都選出の谷垣氏は、放送記者の前で志位提案に水をかけるような否定的な発言をテレビが報じた。

 このような中だるみをしばらく静止していた志位氏が、次の大胆な政策を発表した。打ち出した内容は、参議院一人区での共産党候補を取り下げて、自公おおさか維新らの与党及び与党候補の政党に対決する政党を支持して当選させる勇断である。

 今まで地道で継続的に地域に根ざした選挙運動を準備していた予定候補の皆さんにとっては、党中央委員会の決定ではあるけれど、様々な複雑な心象をいだいたことだろう。それだけに、中央と全国各地域の予定候補の重要な決断での一致には、外側から見ていても深く尊敬の念を抱く。

 統一・共同候補樹立のために熊本県参院選選挙区候補として、自らが党の方針から候補を降りたのが芋生よしやさん。このような事実をどう見るか。私は日本共産党以外の国民の中にある「民主集中制」批判について、官僚制や権力集中制などの「疎外された官僚集中制」からの影響はありうると思う。対立物の相互浸透は、論理的にもあり得る。けれど、今回の参院選をめぐる日本共産党の鮮やかな決断と決定との敏速な現実化は、「民主集中制 」の典型的な意義である。私は全国の地方の参院選候補について、一人区の候補を応援したいと考えてきた。今朝の東京新聞の記事によると、具体的例を新聞社の調査に基づきあげている。共産党鳥取委員会は、二県でひとりの選挙区となった鳥取・島根の遠藤秀和さんの擁立を取り下げ、民主・社民推薦の福島浩彦候補を支援することで、福島氏と25日に協議すると明らかにしている。他にも二県の一人区候補として、三ヶ尻亮子さんも徳島・高知の各地を地道に運動を進め、私はフェィスブックの三ヶ尻さんのブログを拝見するたびに力量のある政治家と考えている。自分が一人区の予定候補者だったら、と思うと、今後の政治家としての生涯の見通しと考え合わせ、正直寂しさとつらさも噛みしめる場面があることを想像する。幸い熊本選挙区のあべ広美さん、沖縄選挙区のイハ洋一さんは、国民の幸福のために実践し続けた経歴と力量を備えている。

 一人区での候補見送りとは、現地で考えるならば、身を切る辛さをもあろうし、候補を立てないことで共産党の得票数、得票率でも今後不安な要素もはらんでいる。

 けれど、それらを承知しつつ、志位委員長が一人区取り下げと決断したことは、大きく政界に激震を与えた。民主党と維新の党は、野党五党共闘をも承けて、政党として一本化する交渉に入った。志位さんの提案は、国民全体に政治がよくなる可能性の確率を高めて、活性化させている。テレビ朝日系列の「報道ステーション」はもうすぐ三月降板まで間もないが、古館伊知郎キャスターと番組スタッフは、この志位提案と民主・維新の両党統一とを、安倍政権の権力に対峙するという視覚から報道した。期待しているTBS「news23」も番組中で丁寧に取り上げていた。紹介そのものは、与野党に配慮したバランス的な番組内容のように思えた。ただ、岸井キャスターは、これらの共闘が安保法制・戦争法案の廃止をしっかりと実現するべきと述べて健在ぶりを示した。

 なぜ日本共産党は、一人区の候補を取り下げたか。今まで、選挙区で共産党が立候補して、野党併立で自公与党を利している、という共産党批判はあった。けれど、共産党は全選挙区に候補擁立を行ってきた。実は同じ問題のように見えても、背景の事情は大きく異なる。
どういうことか?
前は日本共産党が、どのような地域でも憲法と平和・真の福祉をアピールして、護憲勢力を拡大する必要があった。
ところが、今の日本の国内は、安倍政権の強権ぶりと閣僚・議員のあまりに国会議員として論議する以前の政治家としての質の劣化が甚だしい。同時に、福島県民をはじめ東日本大地震災害と連動した福島原発事故という未曾有の災害の中から全国的に市民運動が立ち上がった。中でも反原発連合など原発問題にとり組む市民運動は、原発、戦争法案、立憲主義問題と、大いに力をつけて、国民をリードし続けている。そのことにほぼ正確に対応しているのが、社民党と日本共産党、緑の党である。さらに「生活の党と山本太郎となかまたち」は早くから政党の共闘を小沢一郎氏が言い続けてきた。

 現在の日本共産党は、自党の議員を増やすことを大切にしていると同時に、かつては日本共産党が前衛として国民をリードしてきた。けれども日本共産党の政策や理念を共通のものとして共有化できる。志位委員長はSEALDsの奥田愛希さんら若者たちの発想と実践力をしっかりと認め、将来を期待している。

 さらに、沖縄県で翁長雄志氏が、沖縄では保革ともに「イデオロギーよりアイディンテイティ」「オール沖縄」を唱えて、そのことが本土よりもさらに過酷な米軍基地問題を抱えながら、全県民的な「沖縄を幸福にしない」激震の震源に向けて的を射ている。

 まとめよう。
反原発来の市民運動と沖縄の県民運動。この二つの大きな実践に大きな助っ人が現れた。たえず誠実に同行し続けた日本共産党ゆえに、今までの全選挙区立候補と同じ目的が、さらに現実的な要素を踏まえて、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」「安全保障関連法に反対する学者の会」「安保関連法に反対するママの会」「立憲デモクラシーの会」「SEALDs」が総結集して 『安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合』樹立に至った。『市民連合』と提携しつつ、同時に政党では五野党として結集して、安倍政権を打倒できる展望が拓けてきた。

 以上のような情勢把握と対抗戦略をうちだしたのが、志位和夫日本共産党委員長のビッグ・サプライズなのであろう。

危機の時代と朝日新聞

2016-02-21 18:31:05 | 政治・文化・社会評論
 朝日文化人、岩波文化人という言葉に様々なニュアンスがある。岩波は別にして、朝日新聞は、本多勝一、筑紫哲也、村上義雄、など良心的なジャーナリストで知られている。しかし、安倍政権による朝日新聞への威嚇によって、朝日新聞社のならず系列テレビ局のテレビ朝日の経営陣にも報道機関としての姿勢が大きく揺らいでいる。『報道ステーション』の古館伊知郎キャスターは、今もジャーナリストの根本性の反骨精神を曲げずに降板まで堂々と健闘している。「朝日文化人の変節」とは、朝日の経営陣の権力に媚び報道姿勢を変えたことをさしている。大阪で滅茶苦茶なことをして、市長辞職した橋下徹を、なんとテレビのバラエティ風番組に、日テレ、フリー、テレ朝と渡り歩く羽鳥アナウンサーとコンビで連続的にテレビ出演するという。その放送局が、古巣の日テレでなく、テレ朝と知った時、朝日新聞の体質に呆然とした。      櫻井 智志

【孫崎享のつぶやき】
参議院選挙野党協力の意味。読売「7選挙区野党勝利、他へ影響も」。朝日「スタート地点に立っただけ。共産譲歩を手放しで喜べない」朝日何だ!
2016-02-21 07:5741



(注、数字などは詳細にチェックしていないので要チェック)

1:参議院は、選挙区選出議員146名と比例代表選出議員96名の計242名、半数48名の計121名が、3年ごとに交互に改選

2:非改選が自民65、公明11の76

 安倍政権の狙いは参議院の3分の2の勢力の確保

3:区割り

6人 1選挙区 東京都

4人 3選挙区 神奈川県、大阪府、愛知県

3人 5選挙区 北海道、埼玉県、千葉県、兵庫県、福岡県

2人 4選挙区 茨城県、静岡県、京都府、広島県

1人 32選挙区

4:安倍首相にとって、一人区勝利が極めて重要。

5:野党の選挙協力ない場合にはこの32議席ほとんどが自民。

6:しかし選挙協力が出来れば、相当数野党確保。

7:2月20日読売新聞

参議院選挙で野党共闘が実現すると野党が逆転する可能性がある「一人区」

【2013年参議院選挙を基礎に算出】

          野党       自民

山形       285758   272779

新潟       584151   456542

長野       556133   365115

宮城       511827   421634

栃木       401823   376553

山梨       170518   142529

三重       447271   373035

更に読売。

野党が参議院選の一人区で候補者の一本化に成功した場合、現状では自民優位とされる一人区でも苦戦を強いられることが予測される。

8こうした意義を持つだけに、大手マスコミは極力、野党合意の報道を避けてきた。

・まず報道しない

・否定的報道をする、読売新聞の「野合」との見出し

 ・意義を低く報ずる

 この中で、予測されることではあるが、朝日は解説で否定的に報じている。

「ただ、野党各党は立憲主義の破壊は許せないという一点での協力のスタート地点に立っただけと言える。

 参議院選挙に向けた民主と維新の合流協議は行き詰まりを見せており。野党間で具体的な選挙協力の態勢が出来たわけでもない。

 生活幹部は各選挙区の調整などはこれからの話だと語り、共産の譲歩を手放しで喜ぶ状況ではないとみる。」

 選挙協力が起こった時の協力分析など全く見られない。

 普段はリベラルの顔をする。極めて重要な時には政権に有利な報道をする。朝日新聞の体質がここでも出ている。




橋下徹バラエティテレビ番組復活の謀略

2016-02-19 00:10:56 | 政治・文化・社会評論
お茶の間に偲びこむ政治家失格市長はもう二度と
テレビに顔を見せてほしくはないさあ
安倍と組む浪花のトールさま、とおらんでええがな、
あんなもん。
           昭和鑑真&櫻井 智志





橋下徹がなんとテレビのバラエティ番組にでて、日テレ、フリー、テレビ朝日とわたりあるく出世と野望のアナウンサー羽鳥氏とペアで番組を進行させるという。
まっとうに考えたら、極右勢力で大阪でやりたい放題やって大阪の街をぶちこわしたネトウヨまがいのデマゴーグを、テレ朝はよくもバラエティに起用したものだ。
古館伊知郎の報道ステーションをTBSのNEWS23の前の時間に聴いている。古館はいまも反権力、反ファシズムへの抵抗を見失っていない。
それを夜ごとマスコミの幹部や経営陣を料亭などに招いては接待食事を続ける安倍総理に、もちかけられたテレ朝の誰かがほいほいと安請け合いして、橋下をつかってみようとしたと考えられる。
日本国民は、政治と大衆人気とを分別できない。
古くは、山東昭子、石原慎太郎、山口淑子(李香蘭)、
そして今度の参院選ではなでしこサッカーの沢穂稀が公然と東京選挙区で、スピードの今井絵理子が沖縄比例区から、三原じゅん子は神奈川選挙区、まるで芸能人とスポーツ花形のオンパレードだ。
橋下は、テレビで露出し、国民に人気をふっとうさせて、それをばねにいよいよ憲法改悪のタッグマッチで安倍とくんで、憲法改悪合法クーデターにうってでる。
いいかげん、テレビで二股五股の浮気や不倫報道でしょうもないネタでうっぷんばらししているような状態が続くと、国民はテレビ文化を中心にいつのまにかテレビボックスのもと洗脳された陶酔状態でハメルーンの笛吹きにおどられされて、東京オリンピックでスポーツを媒介に見事に国粋主義に熱狂していく。
その導入役を羽鳥サンに手招きされて橋下徹がまかりとおる。
テレビ10%で何千万という人間が動く。
私にはその光景が、お笑いどころか国民をなめたファシズムの怨霊が甦ってくるように思える。
国会のいいかげん止めてくれと思う自民党閣僚や議員たちの海外に顔を向けられないようなどうしようもない醜態政治が続く。


かつて報道されたほんとの事件。
新幹線のなかで、男が抵抗するみずしらずの女性を車内トイレに強引にひっぱって恫喝と暴力で恐怖で威圧して、トイレ内で強姦犯罪を強行した。
車内の乗客はずうっと成り行きを見ていて、しかししらんぷりして見てみぬふりをよそおった。


日本の現在の一般的風潮をあらわしている。
いま国内でおしすすめられている安倍政権の暴走は、ほとんど国民の心理をコントロールして恫喝と強権力行使のえげつなさの一点において、新幹線強姦男とあまり変わらないと私は感ずる。
恐怖政治はいつか崩壊するにしても、国民はそのような暴力支配に脅えきってなにも言えなくさせられている。
橋下徹。この安倍政権の太鼓持ちが、テレビ電波で迎合の男芸者の媚びをうろうとする浅薄な仕掛けが、日本ファシズム深化のひきがねとなって、参院選や衆院選で日本を滅茶苦茶にする手先案内人となって、熱狂的に陶酔する狂乱状態を権力迎合の大手マスコミ幹部たちと送り出すのか。




なさけない社会となってしまった。


貧しく餓えに苦しんだ戦争直後への数年間、私たちの親たちの世代は必死になって日本再建のために、1960年にはアメリカ軍支配下の傀儡政権岸信介と闘って、ついにアメリカ政府要人はヘリコプターできたがアメリカ本国に帰らざるをえなかった。
いまSEALDsや市民連合に呼応する多くの民衆。ともにたたかう共産党や社民党、生活の党、緑の党、民主党岡田代表派。
私たちはつくらたニヒリズムを自ら打破し克服し、社会を再建するために見ずらの足元で地道な闘争が求められている。
アメリカの民主主義的社会主義者サンダース大統領候補選に闘っているアメリカの隣人とともに、日本では日本の課題を実現しよう。

橋下徹バラエティテレビ番組復活の謀略

2016-02-19 00:10:56 | 政治・文化・社会評論
お茶の間に偲びこむ政治家失格市長はもう二度と
テレビに顔を見せてほしくはないさあ
安倍と組む浪花のトールさま、とおらんでええがな、
あんなもん。
           昭和鑑真&櫻井 智志





橋下徹がなんとテレビのバラエティ番組にでて、日テレ、フリー、テレビ朝日とわたりあるく出世と野望のアナウンサー羽鳥氏とペアで番組を進行させるという。
まっとうに考えたら、極右勢力で大阪でやりたい放題やって大阪の街をぶちこわしたネトウヨまがいのデマゴーグを、テレ朝はよくもバラエティに起用したものだ。
古館伊知郎の報道ステーションをTBSのNEWS23の前の時間に聴いている。古館はいまも反権力、反ファシズムへの抵抗を見失っていない。
それを夜ごとマスコミの幹部や経営陣を料亭などに招いては接待食事を続ける安倍総理に、もちかけられたテレ朝の誰かがほいほいと安請け合いして、橋下をつかってみようとしたと考えられる。
日本国民は、政治と大衆人気とを分別できない。
古くは、山東昭子、石原慎太郎、山口淑子(李香蘭)、
そして今度の参院選ではなでしこサッカーの沢穂稀が公然と東京選挙区で、スピードの今井絵理子が沖縄比例区から、三原じゅん子は神奈川選挙区、まるで芸能人とスポーツ花形のオンパレードだ。
橋下は、テレビで露出し、国民に人気をふっとうさせて、それをばねにいよいよ憲法改悪のタッグマッチで安倍とくんで、憲法改悪合法クーデターにうってでる。
いいかげん、テレビで二股五股の浮気や不倫報道でしょうもないネタでうっぷんばらししているような状態が続くと、国民はテレビ文化を中心にいつのまにかテレビボックスのもと洗脳された陶酔状態でハメルーンの笛吹きにおどられされて、東京オリンピックでスポーツを媒介に見事に国粋主義に熱狂していく。
その導入役を羽鳥サンに手招きされて橋下徹がまかりとおる。
テレビ10%で何千万という人間が動く。
私にはその光景が、お笑いどころか国民をなめたファシズムの怨霊が甦ってくるように思える。
国会のいいかげん止めてくれと思う自民党閣僚や議員たちの海外に顔を向けられないようなどうしようもない醜態政治が続く。
かつて報道されたほんとの事件。
新幹線のなかで、男が抵抗するみずしらずの女性を車内トイレに強引にひっぱって恫喝と暴力で恐怖で威圧して、トイレ内で強姦犯罪を強行した。
車内の乗客はずうっと成り行きを見ていて、しかししらんぷりして見てみぬふりをよそおった。
日本の現在の一般的風潮をあらわしている。
いま国内でおしすすめられている安倍政権の暴走は、ほとんど国民の心理をコントロールして恫喝と強権力行使のえげつなさの一点において、新幹線強姦男とあまり変わらないと私は感ずる。
恐怖政治はいつか崩壊するにしても、国民はそのような暴力支配に脅えきってなにも言えなくさせられている。
橋下徹。この安倍政権の太鼓持ちが、テレビ電波で迎合の男芸者の媚びをうろうとする浅薄な仕掛けが、日本ファシズム深化のひきがねとなって、参院選や衆院選で日本を滅茶苦茶にする手先案内人となって、熱狂的に陶酔する狂乱状態を権力迎合の大手マスコミ幹部たちと送り出すのか。
なさけない社会となってしまった。
貧しく餓えに苦しんだ戦争直後への数年間、私たちの親たちの世代は必死になって日本再建のために、1960年にはアメリカ軍支配下の傀儡政権岸信介と闘って、ついにアメリカ政府要人はヘリコプターできたがアメリカ本国に帰らざるをえなかった。
いまSEALDsや市民連合に呼応する多くの民衆。ともにたたかう共産党や社民党、生活の党、緑の党、民主党岡田代表派。
私たちはつくらたニヒリズムを自ら打破し克服し、社会を再建するために見ずらの足元で地道な闘争が求められている。
アメリカの民主主義的社会主義者サンダース大統領候補選に闘っているアメリカの隣人とともに日本では日本の課題を実現しよう。

前橋・藤沢両市長選挙でめざすものは何か

2016-02-13 13:34:45 | 政治・文化・社会評論
  選挙分析にもとづく予想への私見~前橋・藤沢両市長選でめざすもの
                     ~櫻井 智志

 前橋と藤沢の民主候補のサポーターの報告で、以下の情報に出会った。なかなか充実感を予感して、それをてがかりにタイトルの内容に
思考を進めた。ご覧いただれば幸いである。



Ⅰ 【元となったデータ】

===============
はる ⭐さんの選挙分析http://harunosippo.blog.fc2.com/


はる
@harunosippo
世論調査や過去の得票をもとにして選挙分析を行っています。

はる ⭐
@harunosippo
八幡市長選、藤沢市長選、前橋市長選は、いずれも新人の候補にとって厳しい情勢とみています。

はる ⭐
@harunosippo
2月14日投開票 群馬県 #前橋市長選
山本龍 (無所属 自民・公明推薦)
樋口和彦(無所属 共産推薦)



2012年前回選挙
山本龍   65,173票(自民・みんな推薦)
高木 政夫 51,552票(連合群馬支援)
亀田 好子 9,650票
樋口和彦 7,037票(共産推薦)


===================

Ⅱ 【二つの市長選にアプローチする】

 「厳しい情勢」とは、当選のことをさしていますよね。
私もはるさんの分析には信憑性があると思います。
しかし、供託金を没収されるような得票数と、たとえば京都市長選での本田久美子さんのように得票率32%で、大きく参院選の土台を固めた選挙とでは、大違いなのです。

①当選か落選か
②得票率は前回と比べてどうか
③選挙そのものが候補者も支持者も充足するような元気いっぱいの闘争ができたかどうか
④今年の衆参国政選挙のはずみとなったかよけい落胆することになったか

この四つの指標で闘い、選挙後に各地域ごとに分析すると、次の選挙での地域ごとのてこ入れが明白になります。

私たちは選挙予想屋ではない。
選挙を自ら闘うか応援するか、当事者なのです。

A 前橋市長選について

 前回 山本現市長の得票率 48.850927%
 前回 ひぐち和彦氏得票率  5.274638%

ひぐちさんが、前回の四人の選挙よりも得票率は二人の決戦ですから、増えます。
どれだけ増えるか楽しみです。

B 藤沢市長選

 前回 鈴木 恒夫 新 51,876票 元自民党神奈川県議
    海老根靖典 現 40,944票 元自民党市議 松下政経塾第2期生
    三野由美子 新 22,320票

 三野さんという方がよくつかめないので、検索すると以下の記事に出会った。
-------------------------------------------------
湘南ファイブ通信(小林麻須男さんというリベラルなかたのサイトです)

2012-02-06 09:39:42 | 時事問題
藤沢市長選に立候補した三氏の素顔
鈴木つねお氏、海老根靖典氏、三野由美子氏
(*ここでは、三人に対して辛辣な素顔を赤裸々にしているが、いまの課題に照らして三野さんの記事を転載させていただく。)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三野由美子氏
―市民感覚からほど遠い 三野氏の素顔ー 


1、民主党の看板を掲げながら、憲法改悪を進める日本会議地方議員連盟の「常任幹事」
三野氏は現在藤沢市会議員ですが、名刺には、「藤沢発、日本再生」というスローガンすり込まれ、憲法改悪、戦争賛美の教科書推進の日本会議の役員です。こうした民主党の看板を掲げながら、憲法改悪を進める議員が全国には多くいますが、彼女もそうした議員の一人です。

2、所属会派の支持も無く、市職労に推薦を求める
三野氏は、現在藤沢市議会では「民主、社民、ネット」の会派に所属していますが、市長選出馬に当たって、これらの会派や、所属する民主党からの支持が得られず、藤沢市職労推薦で出馬をきめたとの事です。個人の思惑で、政党から組合へと簡単に看板を掛け替える三野氏の変わり身の早い政治姿勢は、信用がおけません。また、藤沢市職労も、何でこうした三野氏を推薦するのか不可解です。

3、教育委員選出では、海老根市長と同一歩調、市内の平和運動には、敵意
教育委員選出問題では、海老根市長と同じ松下政経塾出身者を市外から導入に賛成したり、また、市内の9条の会が公民館行事に参加するのは政治活動だと排除を求めたり、三野氏は、議会で教科書改訂推進、平和運動敵視の言動を繰り返し行なっています。
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この「湘南ファイブ通信」は非常に参考となった。
驚くべきは次の記事である。

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湘南ファイブ通信  2012年1月24日
http://blog.goo.ne.jp/syonan-5/e/d1d7c773b62bf6ef56ac5f9a96773ccf
藤沢市長選挙
現職・海老根市長のあまりのひどさに、
社民党、共産党が勝手連的に自民党候補を支援


神奈川県藤沢市では、2月12日市長選挙が行われますが、市役所内で火災報知器を外してバーベキュウパーテをやったり、時価3000万円の土地を1億8百万円で購入するなどの不祥事・疑惑事件を起こした現職・海老根市長の退陣を求め、自民党の鈴木恒夫氏が立候補を表明しましたが、このほど、社民党、共産党より、それぞれ勝手連的に鈴木恒夫氏を支援するとの声明が発表されました。(下記声明文参照)
現職・海老根市長のあまりにもひどい市政に、自民党候補者を、社民党、共産党まで支援するなどと言うことは、藤沢市に於いて初めてのことです。
大阪市長選挙において、独善的な橋下市長阻止のために、自民党候補を共産党が支援する選挙が行われましたが、藤沢市に於いて成功するかどうか注目される所です。
市民団体としては、「藤沢市政を考える市民の会」「平和な民主藤沢をつくるみんなの会」などが、反海老根の鈴木恒夫氏を支援しています。
なお、社民・共産等の反海老根勢力分断のためか、藤沢市の職員労組が、独自候補を擁立するなどの動きも在り、市長選の行方は予断を許しません。

(*この時の共産党の見解も公開されていたので、写真情報として掲載します)
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 さて、本論に戻す。
前回当選した新人の鈴木恒夫さんは、共産党社民党の支持もとりつけていた。
それが今回は、鈴木市長に、唯一対立候補を擁立した日本共産党推薦の鈴木とも子陣営は、ゼロからの出発であったわけだ。
鈴木恒夫氏は圧倒的な地盤固めが出来ている。それにチャレンジする鈴木とも子氏は,熱心な運動からどれだけ得票するかが楽しみである。
 とりあえず、今回のねらいは二つある。
①次の市長選挙の基盤を形成することがどれだけできたか、結果に出るがそれは次回の目安となる。
②藤沢市と神奈川県ぐるみで動いていることで、国会選挙の準備ともなる。あっせん利得など金銭疑惑で辞職した甘利元大臣の地盤は大和 市が中心で、藤沢市とも近い。この市長選しだいでは、甘利明氏の選挙結果へも連動するだろう。


結論
 くどくどと書かない。
まずはみんなで投票に行くことだ。
日曜日は天気が荒れる。
きょうの期日前に行っておくか、明日の予報で早めにいくか。
いんな意味で「春の嵐」が吹く、予感がする。

劣化し続ける安倍政権の閣僚と議員たち

2016-02-13 11:14:40 | 政治・文化・社会評論
劣化し続ける安倍政権の閣僚と議員たち
               櫻井 智志

 はじめに新聞記事を転載し、そのあとに私見を述べます。

=======転載開始==========

環境相「根拠ない」撤回 除染目標年1ミリシーベルト以下

2016年2月13日 東京新聞朝刊


記者会見した丸川環境相=12日午後、東京・霞が関で(北村彰撮影)
写真




 丸川珠代環境相は十二日、記者会見し、東京電力福島第一原発事故後に国が除染の長期目標を年間被ばく線量一ミリシーベルト以下に定めたことに「何の根拠もない」とした自身の発言を撤回した。被災者に謝罪する一方、引責辞任は否定した。東日本大震災から五年の節目を控える中での不用意な発言は国会で野党に追及され、撤回を余儀なくされた。 (新開浩)
 丸川氏は記者会見で発言について「事実と異なるものであり、福島に関連する発言をすべて撤回させていただきたい」と表明。「被災者の皆さまに対し誠に申し訳なく、あらためて心からおわび申し上げる」と述べた。進退については「しっかり福島の皆さまの思いに応えることが大切だ。引き続き職責を果たしたい」と説明した。
 撤回を決めた経緯として、自身の講演に関する報道関係者の取材メモを入手し、講演の出席者からも聞き取り調査をして、発言内容を確認したと明らかにした。当初は国会で「記録を取っていないし、そういう言い回しをした記憶はない」と釈明していた。
 丸川氏は七日、長野県松本市で開かれた自民党の若林健太参院議員の集会で講演した際に「『反放射能派』というと変だが、どれだけ下げても心配だという人は世の中にいる。そういう人たちがわあわあ騒いだ中で何の科学的根拠もなく、時の環境相が一ミリシーベルトまで下げると急に言った」などと発言していた。



 福島県南相馬市の桜井勝延市長の話 


放射性物質による環境の汚染については、原発事故後五年を経過しようとする今でも、市民の大きな不安の源となっている。不適切な発言などによって、この不安を助長することがないよう、国は、放射性物質汚染対処特別措置法に基づく基本方針を順守し、目標達成に向け最大限の努力をしなければならない。




 <除染の長期目標> 東京電力福島第一原発事故後に国が定めた。自然放射線などを除いた一般人の通常時の年間被ばく線量を1ミリシーベルト以下にするのを目指し除染などを進めるとしている。原発事故後、放射性物質の影響が残る状況下では、年間被ばく線量の目標を1~20ミリシーベルトの範囲で設定すべきだとする国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づいて設定された。


=======転載終了====

私見

 なんでこんな人物が重要な放射能や原発の再稼働などに関わる部署につくのか。放送法を手玉にとっていい加減なことを言い散らす高市大臣、国会質問で自衛隊や安保法制は違憲と学者が言うとおり、憲法を変えようと安倍総理の「軽言」=軽はずみ発言をひきだす稲田朋美議員といい、まったくしょうもない女性議員の巣窟、自民党。ああいう女性議員を見て育った男性自民党議員は、困難な分野の育児休暇を社会になげかけておいて、出産直前直後の夫人を尻目に自らは複数の女性と恋愛というよりはつかのまのアバンチュールにふけってとうとう安倍総理の逆鱗にふれて、議員辞職した。
 丸川大臣の発言は、自民党議員や閣僚のあまりの傲りによる政治家失格の象徴である。噂では自民党から参院選に、サッカーの澤穂稀が東京選挙区から、アイドル歌手グループスピードの今井が沖縄比例区から出馬しそうだ。
 オリンピックや芸能人としての輝きが一気に消し飛ぶことだろう。

 それにしてもテレビ朝日のアナウンサーだった丸川は、どんどん貧相な顔立ちになってきた。高村副総裁も同様だ。自民党政権が続こうが、自民党要人たちの品性下劣は政治家の信念の喪失と無関係だろうか。

劣化し続ける安倍政権の閣僚と議員たち

2016-02-13 11:14:40 | 政治・文化・社会評論
劣化し続ける安倍政権の閣僚と議員たち
               櫻井 智志

 はじめに新聞記事を転載し、そのあとに私見を述べます。

=======転載開始==========

環境相「根拠ない」撤回 除染目標年1ミリシーベルト以下

2016年2月13日 東京新聞朝刊


記者会見した丸川環境相=12日午後、東京・霞が関で(北村彰撮影)
写真




 丸川珠代環境相は十二日、記者会見し、東京電力福島第一原発事故後に国が除染の長期目標を年間被ばく線量一ミリシーベルト以下に定めたことに「何の根拠もない」とした自身の発言を撤回した。被災者に謝罪する一方、引責辞任は否定した。東日本大震災から五年の節目を控える中での不用意な発言は国会で野党に追及され、撤回を余儀なくされた。 (新開浩)
 丸川氏は記者会見で発言について「事実と異なるものであり、福島に関連する発言をすべて撤回させていただきたい」と表明。「被災者の皆さまに対し誠に申し訳なく、あらためて心からおわび申し上げる」と述べた。進退については「しっかり福島の皆さまの思いに応えることが大切だ。引き続き職責を果たしたい」と説明した。
 撤回を決めた経緯として、自身の講演に関する報道関係者の取材メモを入手し、講演の出席者からも聞き取り調査をして、発言内容を確認したと明らかにした。当初は国会で「記録を取っていないし、そういう言い回しをした記憶はない」と釈明していた。
 丸川氏は七日、長野県松本市で開かれた自民党の若林健太参院議員の集会で講演した際に「『反放射能派』というと変だが、どれだけ下げても心配だという人は世の中にいる。そういう人たちがわあわあ騒いだ中で何の科学的根拠もなく、時の環境相が一ミリシーベルトまで下げると急に言った」などと発言していた。



 福島県南相馬市の桜井勝延市長の話 


放射性物質による環境の汚染については、原発事故後五年を経過しようとする今でも、市民の大きな不安の源となっている。不適切な発言などによって、この不安を助長することがないよう、国は、放射性物質汚染対処特別措置法に基づく基本方針を順守し、目標達成に向け最大限の努力をしなければならない。




 <除染の長期目標> 東京電力福島第一原発事故後に国が定めた。自然放射線などを除いた一般人の通常時の年間被ばく線量を1ミリシーベルト以下にするのを目指し除染などを進めるとしている。原発事故後、放射性物質の影響が残る状況下では、年間被ばく線量の目標を1~20ミリシーベルトの範囲で設定すべきだとする国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づいて設定された。


=======転載終了====

私見

 なんでこんな人物が重要な放射能や原発の再稼働などに関わる部署につくのか。放送法を手玉にとっていい加減なことを言い散らす高市大臣、国会質問で自衛隊や安保法制は違憲と学者が言うとおり、憲法を変えようと安倍総理の「軽言」=軽はずみ発言をひきだす稲田朋美議員といい、まったくしょうもない女性議員の巣窟、自民党。ああいう女性議員を見て育った男性自民党議員は、困難な分野の育児休暇を社会になげかけておいて、出産直前直後の夫人を尻目に自らは複数の女性と恋愛というよりはつかのまのアバンチュールにふけってとうとう安倍総理の逆鱗にふれて、議員辞職した。
 丸川大臣の発言は、自民党議員や閣僚のあまりの傲りによる政治家失格の象徴である。噂では自民党から参院選に、サッカーの澤穂稀が東京選挙区から、アイドル歌手グループスピードの今井が沖縄比例区から出馬しそうだ。
 オリンピックや芸能人としての輝きが一気に消し飛ぶことだろう。

 それにしてもテレビ朝日のアナウンサーだった丸川は、どんどん貧相な顔立ちになってきた。高村副総裁も同様だ。自民党政権が続こうが、自民党要人たちの品性下劣は政治家の信念の喪失と無関係だろうか。

  民主党は、連合・財界対応によって既に「半」自公の応援団と化した

2016-02-08 17:23:48 | 政治・文化・社会評論
     民主党は、連合・財界対応によって既に「半」自公の応援団と化した
                   
                          櫻井 智志

 民主党本部は参院選での野党協力を引き延ばし、着々と自党の勢力拡大しか考えていない。京都市長選も当選した現職候補は、もともと民主党が連れてきた候補だ。

 連合が原発労組や財界の思惑で共闘を潰している黒幕だが、民主党を待ってあげている共産党は、相次ぐ宜野湾市、岩国市、京都市と選挙敗北が続く中で、戦術を一部、現状に対応した対応が必要ではないか。

 衆参選挙を強行する安倍戦略に協力している民主党「安倍派=前原・野田・細野・枝野各氏」の思いのままに野党共闘は破壊されている。民主党が自民公明と一緒に地方首長選挙になっている状況は、民主党の真意が透けてみえる。

 取り返しのつかない情勢になる前に、民主党が意図的に野党共闘を破壊していることを見抜くべきだ。社民・生活・新社会・緑・良識派保守系と現実的に共闘の実現化働き掛けを推進する段階だ。共産党首脳にはそれだけの深い対応策も考えているだろうから、現在の認識と展望を明快に示すべきだ。

 孫崎享氏が指摘する具体例を見ると、今の情勢が見えてくる。
                      

====転載開始====

【孫崎享のつぶやき】
民主党、連合は安倍政権の危機的状況を認識しているのか。リベラル層一本化の足をひっぱる民主党と連合
2016-02-08 08:105



1:安倍政権の危機的な状況

今日本は危機的状況にある。

安全保障関連法案で、元内閣法制局長官の3名、元最高裁長官、憲法学者の大多数が憲法違憲と言っている。

そして今憲法改正をする意欲を安倍首相は表明している。

その中の緊急事態条項は、①首相が緊急事態を宣言する②その時国会の審議を受けず首相の意志で成立する政令を法律と同等にする、③国民はこれを守る義務がある、④緊急事態の間は国会選挙を行わないという、酷い体制を作ろうとしている。よく、安倍政権はナチ時代を志向していると言われるが法的にはナチ時代より悪い。

こうした中でいわゆるリベラル層が結集し安倍政権の横暴を食い止めることが必要なことは、自民党支持者以外ならすぐわかることだ。

しかし、選挙でのリベラル層の一本化は遅々として進まない。

2:熊本で、民主党や連合の中央はどう動いたか

初の野党統一候補擁立が11月熊本で出来た。「民主、共産、維新、社民、新社会各党の県組織が15日、熊本県庁で会合を開き、無所属の統一候補擁立で合意した。こうした動きの中で、『インサイダー』編集長・高野 孟氏と話した時に、彼は次の情報を提供した。

連合本部は「統一候補擁立を取り消せ」と熊本支部に連絡したという。民主党本部も熊本に同様の動きをしたという。

ではその他の地域はどうか。

3:新潟県でどう動いたか

一つは新潟県である。

ここでは森ゆうこ氏が野党統一候補としての立候補を目指していた。

最近の動きを彼女のツイートから見てみたい。

本日(1月31日)新潟県4区で出馬し比例復活した民主党新潟県連代表の菊田真紀子衆議院議員が、今夏の参院選新潟県選挙区に鞍替え出馬することが正式に決定された。本人はインフルエンザで会議を欠席したが、代わりに枝野幹事長が新潟県連常任幹事会で経過を説明し了承されたとのこと。

1人区となった新潟県選挙区では野党統一候補候補の選定が既に始まっており、民主党は、自ら公言していた昨年末までの独自候補擁立が出来ず、先週事実上の擁立断念という話が伝えられ、既に立候補表明している私を含めた三党の候補予定者の中から選定が進むと思われていた。

マスコミは「現職衆院議員の参議院への鞍替えは異例」と報じたが、異例ではなく、異常である。

私も4区有権者の一人であり、この前の衆院選では菊田真紀子さんに投票したし、生活の党新潟県連として彼女を推薦し全力で応援したが、事前に何の連絡もなかった

菊田後援会の地区会長の1人は、「衆院選で応援してもらって比例復活だけれども再選できた。今度は参院選で森さんを応援して次の衆院選でまた一緒に戦い、今度は小選挙区で当選をと一生懸命頑張ってきたのに、私たちにも何の話も無い。」と怒り心頭だった。

民主党は野党共闘をよく分かっていないのではないか。どうやったらこの参院選に勝って安倍政権の暴走を止め、そして衆院選でも勝利を収めて政権交代を果たし、今度こそ本当に国民の生活が第一の政治を実現することができるのか考えているのだろうか。

「原子力村による森ゆうこ潰し」という話を聞いた。

電力関連の人たちが、「野党統一候補に森ゆうこだけは絶対に認めない。森ゆうこだけは潰せと。」と圧力をかけていると「それなりの立場の人」から聞いていたことは事実である。

連合新潟は、これもまた異例の速さで、菊田真紀子さん本人が出馬表明もしていないのに、昨日推薦を役員会で決定し、近々持ち回りの推薦委員会で決めて連合本部に申請し正式決定すると公表した。

民主新潟県連が自ら野党統一候補協議の場として設定した「5者協議」(民主・社民・維新・生活・連合)は、既に協議の場ではなくなった。

何故なら昨末12月26日の初回会合で、「新年早々に各党候補が出揃ったら改めて誰が最適な候補か協議する。」という方針を確認していたにも関わらず、候補を擁立する立場でもなく、各党の候補から最適の候補を協議していく立場の連合が、協議の前に菊田氏の推薦を「公表」したからである。

4:山形県でどう動いているか

山形も、参議院議員通常選挙における選挙区で、定数2(改選数1)の一人区である。

12月12日来夏の参院選山形選挙区(改選数1)で、元参院議員の舟山康江氏(49)が出馬表明した。民主、社民両党県連と連合山形の幹部は山形市のホテルで舟山氏と記者会見し、野党共闘による自民・公明両党への対決姿勢を鮮明にした。

民主、社民両党県連と連合山形の幹部は山形市のホテルで舟山氏と記者会見し、野党共闘による自民・公明両党への対決姿勢を鮮明にした。民主党県連は会見に先立って常任幹事会を開き「擁立」と推薦の上申を決定した。公認候補を掲げていた県連会長の近藤洋介衆院議員(比例東北)は、無所属となった理由を「幅広く、より結集しやすい形を考えた」と説明した。

その後どうなったか。民主党、連合の中央は態度を決めていない。

4:何が問題か

 森ゆうこ氏であれ、舟山康江氏であれ、一時民主党に属し、現在別の党で活動しているから、民主党と軋轢があったことは十分想像できる。

 しかし今①共闘し野党連合がかつ可能性を作るか、②野党が乱立し負ける道を選ぶかである。

 現状の厳しい情勢を見れば、本来選択は①であるはずである。

 残念ながら、民主党と連合の中央は②を選択している。

 そして安倍首相はますます増長し、好き勝手。ひどい日本の政治状況だ。

======転載終了===========


京都に向けてねぎらいのエールを~市長選のミニ総括文書~

2016-02-07 23:58:51 | 政治・文化・社会評論
京都市長選、闘い終えて健闘の本田さんに拍手を


             国民的統一戦線への探求
            主宰者 櫻井智志・小鮒 智
2016年2月7日


①最初に過去三回の簡略なあゆみをたどりたい。


【2008京都市長選得票率】
門川大作   158,472票 37.2%
中村和雄   157,521票 37.0%
村山しょうえい 84,750票 19.9%
岡田としひこ  24,702票  5.8%

【2012京都市長選得票率】
門川大作  221,765票  53.9%
中村和雄  189,971票  46.1%
【2016京都市長選得票率】


門川大作  254,545票  63.8%
三上 隆   15,334票   3.8%
本田久美子 129,119票  32.4%



②得票率は新人だけの選挙戦か、現職の二期目、三期目かなどの要素があるので、一概に数値だけから結論を導くのは誤解を招きやすい。門川市長は今度立候補すれば四期目てほあり、多選との兼ね合いがある。次の選挙は四期目の現職だと対立候補も今回よりも選挙戦が異なっているだろう。


それにしても、選挙に負けても、
「こどもの未来 いのちの平等」を打ち出した社会構想において
本田久美子氏は、京都市長選の歴史において記憶に刻まれる画期的な政治的宣言を構築した。


女性差別の日本において、社会党の要職をこなした憲法学者の土井たか子氏とは異なる政治的立場としても、ともに見事な政治的健闘をなしえた。
全教の副委員長など教育と労働の両面にわたって民主主義に貢献してきた本田久美子さんの次の課題にチャレンジしてほしい。
そして、ひとまずは心身の疲れを蓄積させず癒してほしい。
本田様と本田久美子さんを支えた皆様に感謝し、ねぎらいと御礼の気持ちを謹んで捧げたい。