【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【永岡浩一さんからの通信】

2023-01-30 19:45:23 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】

TBSラジオ 赤江珠緒たまむすび(2023/1/30) 武田砂鉄 新刊、父ではありませんがから、自民党は家族制度を家父長制=日本会議と統一協会のいうがままに維持、「普通」のものを国民に強要、しかし多様性が民主主義の基盤、家父長制を排除しないと日本社会崩壊を語る


 永岡です、TBSラジオの、赤江珠緒たまむすび、週刊ニッポンの空気にフリーライターの武田砂鉄さんが出られました。パートナーはカンニング竹山さんでした。

 MBSが独自取材、夢洲博打場用地のデタラメの一つ、談合問題(4社に見積りさせて、3社が428円/㎡で一致)、これについて大阪市は審議会で検討されて妥当と言っていたものの、MBSの取材で価格の一致は審議されていないと回答、https://www.mbs.jp/news/kansainews/20230130/GE00048092.shtml です。何らかの圧力やきっかけがないとこうならないと委員は回答、誰が圧力をかけたら、容易に想像できますが、MBSはよくやりました。さらに、この件はMBSテレビのよんちゃんTVでも特集がありました。いずれ動画配信あると思われて、夢洲博打場、大変なことになっています。さらに、岸田総理の長男のドラ息子ぶりが日刊ゲンダイにありました、https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/317971 ワイン1本40万円、駅前の酒屋さんではゼロが二人少ない…岸田総理、腹を切るべきです。そして高浜4号機が緊急停止(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230130/k10013965291000.html )、中性子線の異常のため、岸田総理は先ほどの国会で立憲逢坂さんの原発追及にまともに答えられず、この国、大丈夫でしょうか。

 大竹まことゴールデンラジオ、森永卓郎さん、コロナについて、成田悠輔氏の高齢者集団自決発言は許せない、岸田総理も高齢者、世界で高齢者は死んでいいと思っていると指摘、大竹さんも年寄り、森永さんはこのままだとGWに5類にしたとたんに第9波だと指摘されていました。



 たまむすび、先週の出来事を振り返るもの、この番組は3月末で終了、砂鉄さん、この番組1か月半ぶり、26日に新刊、父ではありませんが(https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-788081-6 )、を武田砂鉄さん出されて、結婚されてしかしお子さんおられず、その立場で子育てなど書かれたもの、竹山さんもお子さんいないが、その視点での本は少なく、子供がいないと言いづらいと指摘されて、砂鉄さん、それを書かれた。赤江さん、同じグループだと結束しやすい、趣味が同じなど、しかしそうでない人と対立になると説かれて、砂鉄さん、コロナ前は子育ての友人と交流、子育ての話、場が凍り、信頼関係があっても子供がいる、いないで会話が止まるのは問題、自分は子供いないが、子育ての人を応援したく、第三者として考える、その視点で世の中を見るものを模索。日本人は同質性からものを語り、しかし同じものとして話を進めるのは問題、ここは違うという視点は必要。赤江さん、地方の活性化でも、第三者の視点がうまくいくもの、竹山さん、空気感でやめるなどしたらダメ、砂鉄さん、政治家は世の中の「普通」のものを要請するものがあり「普通」でないと苦しむものは問題、赤江さん、みんな子供だったと説かれました。

 それと関連する話題、岸田総理の国会答弁に批判、産休のリスキリングというもの、育児中も支援というが、野党は育児を理解していないと批判、NHKの日曜討論で共産党小池さんは明治以降の家父長制を自民党がやり女性の子育ての阻害と指摘、砂鉄さん、本日岸田総理は強制しないというが当たり前、自民大上議員は、リスキリングで、結婚で退職、育児後に非正規、M字、L字カーブを子供を産んだ女性に押し付けが岸田総理の問題、全ての女性のために、というが、活躍は女性活躍と安倍政権から言うが、低賃金+長時間労働、小池さんのいうように家父長制の家制度に自民党は固執。これは子育ての経験の有無にかかわらず、人間に配慮だとこんなことは言わない。竹山さん、想像力なし、まともな感覚だと子育ての時は大変でリスキリングの余裕なし、学びたいというのを支援は当然だが、言うともめると指摘、砂鉄さん、岸田総理は今から子育ての現場の声を聞くのは遅すぎる、新聞を読めば子育ての大変さはわかるのに、ダメ。赤江さん、産休は休みではなく、育児という仕事をしていると指摘、砂鉄さん、岸田総理は同性婚を否定=統一協会の言いなり、一昨年否定したLGBT支援法案の再否定、しかし岸田総理はアベスガと同じ、同性婚も長時間苦しむ人の声があるのに、岸田総理は無視、産む機械とか、赤ちゃんはママがいいと自民党から家父長制発言ばかり、それなら子育てしたい世帯はまずお金がなく、社会も無理解ならさらに大変。赤江さん、一括りにやるのはダメ、政治家は教育、子育てに大きな枠で、公立学校の先生の勤務は大変で、子供の教育で私学と差がつくなど、個人では解決しないものを政治家は解決すべき、砂鉄さん、様々な形の家庭があるのに、ステレオタイプの家庭を「普通」として絞るのはダメ、赤江さん、多様性がないとダメ、砂鉄さん、そのためには第三者の視点が必要だと締めくくられました、以上、武田砂鉄さんのお話でした。


【永岡浩一さんからの通信】

2023-01-30 18:18:46 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】


BSラジオ 森本毅郎スタンバイ(2023/1/30) 山田惠資 岸田政権の支持率横ばい、コロナ対策が少し評価されたのみで、軍拡と増税イケイケの岸田政権に国民はNO、少子化対策も選挙対策の中身なしと国民は見抜いている、4月の補選はいずれも保守王国で、世襲が強く、野党は一本化して保守王国に批判的な保守層の取り込みが必要なのにバラバラの現実を語る


 永岡です、TBSラジオの、森本毅郎スタンバイ、月曜日のコメンテイターは時事通信解説委員の山田惠資さんでした。パートナーは遠藤泰子さんでした。

 昨日の赤旗にまたまたスペシウム光線、自民党と統一協会のズブズブの関係が関係者の証言で発覚です、https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2023-01-29/2023012901_01_0.html 赤旗の調査報道能力は凄いの一言、日曜版とともに統一協会問題追及はトップランナーです。本日は九州・沖縄の民間空港への米軍機発着が激増の記事もありました。さらに、きな臭くなっているSNS界のアイドル(笑)、三浦瑠麗氏、日刊ゲンダイだと政界に飛び火とのものもあります、https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/317932 三浦さん、クズ政治家と一緒に、外からかぎのかかる「別荘」に入りましょう、高橋治之さん、角川歴彦さんが待っています(笑)。

 朝刊読み比べ、トランプ氏が来年の大統領選挙に出る意向、毎日新聞の記事、対抗馬のデサンティス氏はなかなか出ない、朝日の記事、トランプ氏の個人攻撃を避けるため、アメリカの専門サイトも、トランプ氏は敵を得ると元気になるというものです。

 ニュースズームアップ、世論調査、岸田政権の支持率は微増でも低迷、そして国会は予算委員会、森本さん、世論調査で支持率が気になる、山田さん、下げ止まってはいない、政府のやり方が見えず、岸田氏に指導力なし、強いメッセージだと国民は受けるが、岸田氏にメッセージを出す力なし、混在した世論は岸田氏のメッセージ力の弱さによると説かれました。

その岸田政権の支持率低迷のまま、世論の関心は解散か、山田さん、日経と共同通信、支持率は下げどらまず、横ばい、不支持は少しだけ下がり、日経で上がったのは昨年5月以来、しかし誤差の範囲で低迷は変わらず、森本さん、不支持率が高いと説かれて、山田さん、不支持率が高いととても解散総選挙はできないと政権は見ている。森本さん、下げ止まりの要因はコロナ5類かと問われて、賛成者が多く、山田さん、5月に5類に変更、日経は賛成64%、反対30%、日経は政府のコロナ大変を評価は4ポイント上がり、これで支持率は少し上がった。森本さん、そういうポジティブなものだけでなく、軍拡増税を問われて、山田さん、軍拡の是非と財源、2027年度に1兆円の増税は反対が多い。解散との絡みで、増税前に解散総選挙は60%を超えて、国民は増税なら解散しろ、これは日経、共同ともに高く、山田さんは国民が増税の前に解散というもの。森本さん、増税の前に選挙だと、反対が多いので岸田政権は持つかと問われて、山田さん、国民は増税ダメだしをさせろ、国民が選挙で増税を止めたい、増税反対は岩盤的、自民の中でも増税反対のものがあり、森本さん、増税を問い解散したら負けると説かれて、山田さん、岸田総理は施政方針演説で増税を言わず、自民の中で増税という人は本音は反対、公約で増税をやめるもの、増税は国民にアレルギー、岸田総理が財源で自民の中すらまとめられていない。増税を岸田総理は言わないのは、頭に解散があり、増税はすぐやらないとして選挙にしたい岸田総理と世論にずれがあると説かれました。



 岸田総理の、異次元の少子化対策、茂木氏、昨日のテレビで所得制限に反省、悪夢の民主党政権のやり方を自民党が丸パクリ、児童手当は民主党政権の看板を、2010年の参院選に負けて自民のいう所得制限を出したと山田さん指摘。茂木氏は立憲岡田氏に突き上げられて、茂木氏が反省という、組み合わせの悪い言葉(笑)が出て驚き。岸田総理は児童手当でダッチロール、それに対する茂木氏の当てつけ。森本さん、きれいな(笑)と笑われて、所得制限撤廃だと財源問題になり、財源が増税なら反対になり、しかし軍事費倍増は増税、しかし統一地方選が近く隠して、国民は増税、特に消費税増税に反対、ならどこで増税か、岸田総理は党内で論議していない。岸田氏も茂木氏も財源論なし。共同通信で、少子化対策で増税は反対が賛成の倍、特に40代で顕著、国民は少子化対策の本質を見抜いて、岸田氏の異次元の少子化対策は信任されていない。森本さん、国民も政策には賛成でも負担はNO、背景に賃金が上がらない閉塞感だと説かれて、山田さん、賃上げはされず、物価高+エネルギー価格高騰、ここで岸田氏は党内をまとめないとならないが、打つ手は与野党の協議、野党も財源は必要で、民主党政権は財源にネック、それを話し合うべきだが、統一地方選がありできない。森本さん、国民は選挙対策でおいしいことを言っていると見抜いている、山田さん、増税なら声を聴けの本質はそこにあると説かれました。

 インフルエンザは大流行、1医療機関当たり10の大流行、沖縄は30、大阪、京都、兵庫、九州で多く、感染症の専門家は大流行の初期段階、2月にインフルエンザは倍になり、インフルエンザワクチンを今からでもしてほしい。過去2年増えず、マスクはインフルエンザで必要、5類はコロナであり今すぐマスク外せない。さらに、中国大使館は日本人にビザ発給、岸田総理は極めて遺憾と言い、水際対策は中国に差別的として、中国政府はビジネス、留学のビザを発給して、面子で対抗、振り上げたこぶしの落としどころで大変。また広域の強盗事件、フィリピンに拘束の容疑者を日本に強制送還、しかし現地の強盗事件取り下げが条件だと説かれました。



 話題のアンテナ、日本全国8時です、山田さんのテーマは、岸田政権に中間評価、衆院4つの補選があり、4/23に統一地方選とともにやることが確定。2021年の衆院選、一票の格差が最高裁で合憲、全国的な国政選挙ではないが、しかし補選でも国会議員を選ぶので岸田政権の指標。しかし保守が強く自民は全部勝って当然、野党は1つ勝ちたく、保守王国での補選、自民は全勝狙い、千葉は都心に近いが、他は地方で保守が強く、この情勢、山口は安倍氏殺害のもの、4区と2区の、岸信夫氏の辞任によるもの、ダブル選挙、森本さん、安倍氏のところで強いと説かれて、山田さん、自民は強いと、断定は困難でも言えるが、4区は、自民が公募で候補者選定、安倍氏の後援会の推す吉田氏が有力、しかし安倍氏殺害の後、有力視されていたのはアッキー、しかし本人は消極的でこうなった。しかし安倍氏後継なら、安倍氏の後援会が押しても、安倍氏の名前は消える。山口2区は、岸信夫氏辞任、長男に譲り、世襲、山口で4/23にダブル選挙、和歌山1区は、元々国民民主党を離党した岸本氏が知事になり、和歌山は保守王国で自民は候補者選定で苦労、和歌山は二階氏が力を持ち、息子に譲りたい意向。二階派の鶴保氏をこちらに、そして参院に息子の状態、森本さん苦笑、山田さん、和歌山には自民で落ちた門氏もいて、和歌山市議が門氏を推して、影響力はあり、しかし鶴保氏、門氏ともに二階派、二階氏は鶴保氏でいき、野党は維新、共産党が出すものの、和歌山は新2区ができで、定数が減り、世耕氏が参院から衆院に出たいが、二階氏は次も出る意欲満々、二階氏は息子に継ぎたく、そこに世耕氏待った、が二階氏は強く、内ゲバ。

 森本さん、世襲が強いと呆れられて、山田さん、岸田総理も世襲、そして全国で世襲。森本さん、保守王国に野党がどう挑むかと問われて、山田さん、野党は一本化して、保守層の、保守王国に嫌気の人を取り込めるかの2点があり、今回の4つのところで、面白いのは千葉、しかし立憲、国民、共産とバラバラ、野党がまとまりやすい政治とカネがあるのに、勝ち負けだけでなく、有権者が自民党にどれだけ批判をするかが問題だと締めくくられました、以上、山田惠資さんのお話でした。

【永岡浩一さんからの通信】

2023-01-29 17:15:48 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】


KBS京都ラジオ 久米村直子のスーパーデューパーサンデー(2023/1/29) 岡田涼子 彦根でのごみ処理施設の問題、微生物処理はいいもののそのままだと固形燃料が大量に出て結局二酸化炭素を大量に作ってしまい、環境保全のために分別をうまくするとリユースでお金にもなり有効なことを語る


 永岡です、KBS京都ラジオの、久米村直子のスーパーデューパーサンデー、リッスン・トゥ・マイ・フレンズのコーナー、KBS京都アクセスクラブの提供、彦根市のごみ施設、トンネルコンポストの問題について、原発要らんねん、おしゃべりウォークひこねの呼びかけ人の岡田涼子さんのお電話でのお話がありました。彦根は、雪は田んぼに残っているもの、水道管破裂は岡田さんの家で、台所で野菜が凍っている茅葺屋根のもの。

 トンネルコンポストの意味、家庭でもバケツに生ゴミを入れて微生物で処理はできて、それをごみ収集車で集めてコンポストでまとめて処理、古くて新しいもの、トンネルコンポストは利点もあるが、一か所に集めて、長所はごみを焼かずCO2や有毒ガスは出ず、短所は微生物発酵で70度の熱が出て、乾燥に使えて、後に固形燃料ができるが、それは結局燃やすのでCO2になり、固形燃料のためにプラスチックを大量に処理すると環境問題になる。有毒ガスは出ないが二酸化炭素は出る。

 そして、においは、70度の熱で殺菌、微生物は賢く、自分たちに有用なものにするので出ない。トンネルコンポストはどうして注目されているか、滋賀のごみ焼却施設の老朽化、各地で反対、彦根が候補、しかし子供たちのキャンプ場、農園もあり、古墳もある素敵な山で、反対の声は出て、しかしまずごみを減らそうという提案が議会に出て、しかし建設予定地は砂地で、土壌改良にたくさんの費用がかかり、そこで彦根市長から燃やさない、微生物処理が提案された。

 久米村さん、荒神山に建設は決定かと問われて、岡田さん、反対の声は強く、素敵な場所で、しかし他のごみ処理、燃やさないものを模索、しかし固形燃料ができて、微生物による分解はいいが、二酸化炭素減量をすべき、そのために、固形燃料を大量に出さないように、分別は必須。分別は大変だが、徳島県の上勝町でそれは行われて、各家庭に大きなごみ袋を用意、そこに洗った瓶、缶、生ゴミ以外を入れて、その袋を自分の都合のいい時にゴミステーションに置き、そこに40種のボックス、これは白いトレー、色付きトレー、乾電池とすると分別は楽。都合のいい時に捨てられて、缶、瓶の回収を市民もいい時にやれる。

 久米村さん、瓶など洗ってうまく分別と説かれて、岡田さん、80%はリユース、リサイクルになれて、上勝町では年間300万円の売り上げ、それを彦根で提案している。久米村さん、環境問題と財政の解決だと説かれて、岡田さん、リスナーに、子供、孫世代に二酸化炭素、放射能、毒物を残せず、しかし楽々分別のやり方はあり、気候変動をさせないものはやれて、しかし行政は燃やす発想になるが、燃やさないお手本はある。久米村さん、そのお手本を広げる時だと締めくくられました、以上、岡田さんのお話でした。



【TBS報道特集2023.1.28~現在社会の座標】

2023-01-29 12:57:11 | 政治・文化・社会評論
【TBS報道特集2023.1.28~現在社会の座標】

 連続広域強盗事件 

 最近の日本で連日報道されている広域強盗事件は過去にもあったのだろうか?犯罪組織の構造や広域を統合する組織の独自性は何か不明な虚像を連想させる。
 一方銃砲保持が法的に認められているのアメリカ。アメリカは多様な社会だ。暴動とそれと異なるデモ。個人の自由の広がりと国際的なコントロール制御と。国の内外を利用して詐欺と強盗を行う中心者が外国フィリピンから指令する。フィリピン政府や国に、日本人刑事犯容疑者は見栄と優越感をひけらかしている。経済犯罪も強盗行為も。まるで最近のDVDやテレビドラマを反復するように。
 取材の立場で、危険性を予想できる現場にでかけインタビューする様子を見て、報道人の大変さを感じる。ビッグニュースではない社会の犯罪事件に、日本社会の断層が投影されると感じた。

❷ 「不登校」をめぐる教育と政治の様相

 A県に住む女性教師は都内の任地。息子娘とあいついで
不登校になってゆく様子を数年間見ていて「はっ」とした。そこから女性教師は仕事をやめ子ども達と向き合おうと決意した。女性教師は、不登校の子どもたちを対象に学校の外に「フリースクール」を始めた。やがてフリースクールの取り組みはしだいに全国に徐々に広がっていった。自らフリースクールを主宰。奥地圭子さんの施設は東京シューレとして悩む親子の灯となっていった。
 全国的に教員に成り手がいないと報道された。学校現場実態が社会に反映されている。管理締め付けの中で学校現場職員の労務災害の第一は精神神経疾患で、産業職業のなかでも最も高い。子ども達は報道にあったように苦悩は救われていない。地味だが危機は日常的に進行している。
 教育の話題を考えているうちに、結局は家庭がわが子を見守ることが救いとならざるを得ない様相が見えてくる。問われているのは、個人の自立と世間と社会の共同体のフォローであり、それは教育と人格の再建の復活的発展だ。
 いま日本は、「みんなとおなじ」が無言同調圧力となっている。私はいまの教育問題において、大人も子どもも「意思表明」が成立される必要があると考える。
 同時に社会に困った人びとを地道に支援と援助をもうかなり長く続けている支援の人々がいることに、私たちは気づき何らかのかたちで連帯の言動を示していくことが課せられていよう。

【永岡浩一さんからの通信】

2023-01-28 22:09:42 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】

文化放送ラジオ 大竹まことゴールデンラジオ(2023/1/27) 青木理 風呂のある部屋も持てない若者の貧困を放置したら社会崩壊、夫婦別姓や同性婚を認めない自民党はカルト権力&藤井青銅 国会話法のデタラメを語る、テレビで国民の関心を市民が持てないようにするのでメディアと腐敗政治家はウィンウィン、国民の立場に立つメディアは必須であることを語る


 永岡です、文化放送ラジオの、大竹まことゴールデンラジオ、本日のもっと言いたい放題はラジオジャーナリズム界の首位打者、青木理さんでした。パートナーは、金曜日は闘います、の室井佑月さん、アシスタントは鈴木純子さんでした。

 報道するラジオの案内であったジャーナリストの平野幸夫さん、岸田総理の原発イケイケをブログで批判されています、https://ameblo.jp/hirano-yukio/entry-12786295365.html 

 青木さん、何と具なしカップラーメンが出て、もちろん物価高のため、ネタは風呂なしの家しか若者が住めないことから、室井さん、バブル期にどうしてみんなスキー行けたかと言われて、青木さんも大竹さんもそれを指くわえて見ていて、青木さん、クリスマスに高級ホテルは1年前から予約でいっぱいなのに自分は四畳半にいた、青木さんや大竹さんの若い頃は、将来右肩上がりで、しかし今の若い人は今苦しく、将来に希望なし。青木さんが大学生のときと今と仕送り額は変わらない+物価高、80年代と賃金は上がらず、しかも実家は貧しく仕送りは大変、大学に行くのに奨学金は返済大変、非正規、今の若者は大変と説かれて、大竹さんはドロップアウトしても、将来は何とかなると、バイトで食いつなげる余裕あり、青木さん、将来なし+物価高で具なしカップ麵。室井さん、若者の親たちもリストラされると説かれて、大竹さん、若い頃女性といい仲になり家に行くと三畳、風呂なし、当時女性と付き合う条件はお風呂。青木さんも風呂なし、フォークソングみたいに銭湯に行く。大竹さん、神田川のアパートの近くに戦闘。室井さん、若者の親世代が自分の年代で、楽しそうな大人なし。室井さんの親世代は楽しそう、大竹さん、昔は何やっても食べられる、しかし風呂なしアパート人気はおかしい、室井さんは社会問題、大竹さん、銭湯も500円、大変だと説かれて、青木さんの学生時代は200円であったと説かれました。

 鈴木さん、東京新聞を紹介されて、コロナ5類、マスクは個人判断、医療費は公費、しかし65歳以上の感染者61万人報告漏れ、全数把握をやめて、報告されていない。室井さん、データがおかしいと怒られて、青木さん、65歳以上なので全体の漏れは大変、死者数は増加して、全数把握せず、実態はもっと多い。室井さん、不真面目だ、ちゃんとやらないといけないものをしていないと怒られて、全数把握しないのはおかしい、青木さん、コロナ5類は全数把握せず、病院に書かれず事実上5類、医療費は国民が出せ、国民を殺す棄民政策だと指摘。大竹さん、インフルエンザなみにどこの病院でも診てもらえないと怒られて、室井さん、困窮者激増でこんなことはおかしい、大竹さん、高齢者は見捨てられたか、青木さん、第8波でなくなった方の90%以上は高齢者であり、5類にするのに医療機関にアクセスできるようにする、さらに高齢者に接する時に検査がいると怒られました。

 さらに、岸田総理は同性婚と夫婦別姓否定、東京新聞の報道、毎日の報道で中小企業の3割は賃上げ無理、円安と物価高でそれどころではない、大竹さん、犯罪に闇サイト応募に言及、青木さん、犯罪に社会の歪みが現れて、ネットでつながり指示役と面識なしで犯罪、これは田崎基さんの特殊詐欺のお話があり、若者の貧困と犯罪は密接、SNSで金欲しさに参加、たたき(強盗の意味)でも高額報酬によりやってしまい、貧困が犯罪の背景。大竹さん、相手に個人情報を出してしまい抜けられない、青木さん、事前に個人情報を言ってしまい抜けられず、特殊詐欺とこのような犯罪は若者の貧困が背景にある。主犯のルフィには、ネットで証拠は消えてしまい、警察は捜査大変、そしてフィリピンから指令だと、引き渡しなどハードル大変。大竹さん、犯罪は人間がいて入るのは乱暴だと説かれました。

 青木さんの、もっと言いたい放題、他のことを話そうとしたが、大切なこと、岸田総理は同性婚と選択的夫婦別姓を否定と国会答弁でして、しかし今更指摘するまでもないが、夫婦別姓と同性婚は、誤解を恐れずに言うとしたい人がして、誰も迷惑しない。夫婦別姓は、今強制的夫婦同姓、そんな国は日本以外にない、同性婚は35か国でOK、北丸雄二さん、2005年にスペインで同性婚を世界で3番目、最初になる栄誉は逃したが、最後になる屈辱はなかったと首相は語り、誰の迷惑にもならないものを、古い慣習で妨害は民主主義に反して、岸田氏が後ろ向きの理由は、東京新聞も書いて、日本会議や統一協会とつながった自民のカルト的右派への配慮。青木さんは日本会議の正体の本を書かれて、中心は宗教右派、かつて右翼的な体質で、日本会議の中枢は、夫婦別姓を不倫の勧め(笑)と論文?に書いて、しかし家族制度破壊は共産主義の思想、共産主義による家族制度否定、青木さん本に書いたが、カルトイデオロギーで理解不能。宗教的というと問題だが、カルト的、夫婦別姓は90年代に法制審議会が民法改正を求めて、役所の審議会が求めても四半世紀実現せず、理由も政府は言えず、夫婦別姓と同性婚否定、そのため生活、夢を潰された家庭もあり、安倍政権だけでなく岸田政権も同じ穴の狢。室井さん、岸田氏はネトウヨの支持を得たいのにそれを明言しないと怒られて、青木さん、共産主義のために、というカルトはこの国が狂っていて、少子高齢化、そして女性が男性と同位置で活躍するのに、夫婦別姓ができない日本は後進国。大竹さん、選択的夫婦別姓なのにこんなアホな国はないと怒られて、室井さん、そのデタラメ論文は人間の心情に土足で踏み込んでいると怒られて、青木さん、誰にも迷惑をかけないことが認められないこの国に未来はない。室井さん、夫婦別姓を認めない連中のいう言う家族は、苗字が変わってつぶれるのかと怒られて、大竹さん、この背景には統一協会の影響があり(しかし文鮮明と韓鶴子は夫婦別姓)、青木さん、統一協会は自民党の一部の言う伝統とかいうアホなものと親和性が高く、「自民党はカルト権力」、大竹さん、それが票と結びついて大変だと怒られました。



 メインディッシュは放送作家の藤井青銅さんでした。国会話法の正体の本(http://www.kashiwashobo.co.jp/book/b617863.html )を出されて、出版社の方も同席、79年に放送作家でショートショート、ラジオドラマを書いて44年、錚々たる顔ぶれと関わり、藤井さんこの本を出された意味、大竹さん、何が国民を政治から遠ざけているとかと説かれて、藤井さん、国会話法とは編集者の命名、これは室井さんも書かれる、今検討中と岸田総理のいうもの、ここではかつて、英文法の現在完了進行形など、ここがおかしいと指摘すると解明される。大竹さん、記憶にございませんというロッキード事件のネタを出して、国民はあきらめ、しかし政治家の作術にはまると指摘、藤井さん、またあれだと思わせるのが目的。

 大竹さん、検討を加速させるという岸田総理のデタラメはもういい、室井さん、普段の会話で使わない言葉を使いアホだと指摘、藤井さん、普段使わない言葉を使うと本来の自分ではないとできる。難しい言葉、常軌を逸した丁寧、させていただくは、別人格作用、別人格だと何でも言える。室井さん、相撲取りのごっつぁんです、と同じと指摘。大竹さん、国会答弁で仮定の質問に答えられないは腹が立つ、未来は仮定、政治家がそれで務まるかと怒られて、未来を見て予算を作る、予算は仮定を元に作るのにおかしい。室井さん、攻めてくると分からず防衛もできないと怒られて、藤井さん、本音翻訳だと仮定で答えない(笑)。大竹さん、詳細は承知していないも怒り、藤井さん、門前払い型、その他批判は当たらない、それには当然理由がいるのに内容を言わず強面=うるさい、そして仮定の質問に答えない、詳細は知らない、なら調べろ、答えない理由を言うとまずいので逃げる。

 大竹さん、野党の答弁を止めるもので問題、メディアもそこで止まってしまうと怒られて、止まったら野党、メディアは止まったらダメだと説かれて、藤井さん、記者会見のことも書き、しかし始まるとキーボードの音でうるさく、一刻も早くテキスト化のため、しかし1分1秒を争うものではなく、速くならタイピストにさせたらいい、室井さん、パソコン使っているとかっこいいという古い感覚、大竹さん、政治家の目が泳いでいると指摘すべき、藤井さん、政治家とメディアはやらせ記者会見でウィンウィン。大竹さん、フランスで年金支給を62歳から64歳にするので大デモ、他方日本は根源的な問題があるのか、室井さん、わざと記者会見をつまらなくしている。大竹さん、メディアは記者会見を面白くする責務があると説かれて、藤井さん、架空国会中継の台本を書かれて、スポーツだと、マラソンは走るだけでだが、この選手の背景は、というと感情移入できて、国会は後ろからメモを入れたのは誰とかすべき。室井さん、答弁を引き延ばし問題、テレビは答えの出たところをクローズアップすべきと説かれました、以上、藤井さんのお話でした。






うずみ火通信 138 2023/01/28 土 00:15

2023-01-28 21:45:57 | 転載

■□■ うずみ火通信 ■□■

No.138.2023.1.27発行



1面~5面
白梅学徒隊 中山きくさん逝く 元学徒「沖縄は開戦前夜」(矢野宏、栗原佳子)
沖縄戦に「白梅学徒隊」として戦場に駆り出され、戦後、戦争体験を語り継いできた中山きくさん=那覇市=が1月12日、病気のため亡くなった。94歳だった。同日、中山さんが共同代表を務める「元全学徒の会」は「沖縄を戦場にすることに断固反対する声明」を発表。南西諸島で軍備増強が加速する状況を戦前と重ね、危機感をあらわにした。戦争の愚かしさを訴え続けた中山さんの「遺言」と、平和への思いを同じくする元学徒たちの言葉に耳を傾けた。      

告別式は1月17日、那覇市内のセレモニーホールで営まれた。母校、沖縄県立第二高等女学校(第二高女)の校歌のメロディーが流れる中、450人が次々に焼香し、微笑みを浮かべる琉装の中山さんの遺影に手を合わせた。平和学習で学んだ高校生、同世代の元学徒、幅広い世代の友人たちが感謝を伝えていた。
 
白梅同窓会の会長と副会長として支え合ってきた元「白梅学徒隊」の武村豊さん(94)は「戦争に対する考え方や、いろいろなことを教えてもらいました」と気丈に言葉をつないだ。第二高女の4年生56人で編成された学徒看護隊は、校章の白梅の花から戦後、「白梅学徒隊」と呼ばれるようになった。
 
中山さんは1928年、沖縄本島南部の佐敷村(現南城市)生まれ。41年4月、那覇市の第二高女に入学した。同年12月、日米が開戦。44年3月には沖縄に南西諸島防衛を担う第32軍が編成された。同年10月10日の「十・十空襲」では第二高女の校舎も全焼した。
 
45年3月、4年生は補助看護婦要員として教育を受けるため、陸軍第24師団戦病院看護教育隊に入隊。「お国のために働ける」と意気込んだ。
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6面~7面

沖縄 もう一つの「8・6」(栗原佳子)
沖縄戦終結から3年後の48年6月、本土爆撃用の爆弾が野積みされた弾薬貯蔵場で、大火災が発生した。米軍は海洋投棄に着手。その矢先に爆発事件は起きた。8月6日午後5時過ぎ、波止場(伊江港)で、停泊中のLCTに積み上げた125㌧分のロケット弾が荷崩れを起こし、大爆発を起こした。潮が引いたため海洋投棄に出航できず停泊中。桟橋には本部港とを結ぶ定期船が入港したばかり。旧盆を控え、出迎えの村民ら多数がいたという。住民ら107人が死亡、100人以上が重軽傷を負った。
 
 
「8・6の会」顧問で元伊江村長の島袋清徳さんはその時の体験を語った。当時11歳。定期船で父と二人、港に着いたところだった。
 
「喉が渇き、定期船が波止場に接岸すると同時に飛び降り、近くの集落の水飲み場に走りました。ひしゃくを手にした瞬間、耳が引き裂かれるような爆音がして目の前が真っ暗になりました」。誰かが、「また戦争が起きた」と叫んでいたという。父親は奇跡的に無事だったが、半狂乱の母らと一緒に、散乱する死体の中を歩いた記憶はいまも鮮明だという。
 
戦前の伊江島の人口は約7000人。45年2月に沖縄県が指導した北部立ち退き(疎開)により老幼婦女子ら約3000人が本部半島の今帰仁村の山中へ。戦後も米軍の基地建設計画に伴い、大浦崎など数カ所の移動を余儀なくされた。一方、島に残った人々は45年4月、6日間の激戦に巻き込まれ約1500人が死亡。生き延びた住民は、米軍が飛行場を拡張するため翌月、島を追われ、慶良間諸島に強制移動させられた。島への帰還がかなったのは47年だった。
 
「村民は苦労を耐え忍び、喜びと期待を抱いて戻った。しかし我が島は目を疑うありさまでした。家は押しつぶされ、その土地の上を米軍が砂利を敷きならし、帰還の喜びは無念の涙に変わったのです。それでも掘っ立て小屋同様の住みかを建て、衣食住ままならない中、村民は開墾を始めました。やっと希望の芽も出てきて笑顔が少しずつ戻ってきたその時、事件が発生しました。村民が受けた精神的経済的な打撃は計り知れないものがあります」

 
主和津(シュワルツ)ジミー(幸地達夫)さん=は当時7歳。米軍通訳だった父・良一さんを亡くした。友だちと海水浴をしていると、大きな爆発音がした。波止場に駆けつけると良一さんはリヤカーに乗せられていた。「首もなく、一つの手がなくなっていた。足もなかった……」。主和津さんは声を詰まらせた。
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8面~9面

韓国記者が明石歩道橋事故取材 梨泰院事故と共通点探る(粟野仁雄)
昨年10月にソウル市の梨泰院(イテウォン)で起きた群衆事故で158人が死亡した。1月初め、韓国の取材班が来日し、2001年の兵庫県明石市の歩道橋事故の遺族らを取材した。 
 
来日したのは韓国の週刊誌『時事イン』記者のジョン・ヘウォンさんと写真記者のシン・ソンヨンさん。2日に関西空港から直行した明石市のJR朝霧駅から大蔵海岸へ向かう歩道橋の印象をジョン記者は「駅に降りて平和な風景に驚きました。『想(おもい)の像』の前で、通る人が手を合わせて祈ったり、子供たちがじっと見つめる姿に感動しました。20年以上たっても事故を覚えているなんて」と振り返る。想の像とは歩道橋上に遺族有志が犠牲者の名を刻んで建立した像である。
 
3日午前は、2歳だった二男智仁ちゃんを失った下村誠治さん(64)、二女の優衣菜ちゃん(当時8歳)を亡くした三木清さん(53)を現場で紹介した。下村さんは、橋の上から自分だけでも110番に7回も通報したのに、警察は「21件しか通報がなかった」と主張したこと、警察は暴走族対策ばかりで雑踏警備要員をほとんど置かなかったこと、通りかかった警官に助けを求めても素通りされたことなどを説明した。三木さんは優衣菜ちゃんを守ろうとした場所を示し、「最初、橋の上の若者があおったなんて言われたが違っていた」などと経緯を説明。「遺族は何であんな所に連れて行くのや、という中傷に苦しんだ」などと話した。
 
ジョン記者は「韓国では午後6時34分から通報が入ったのになぜ対応できなかったかが議論になっています。似過ぎていてびっくりしました」と振り返る。
 
下村さんは「韓国で雑踏警備より麻薬取り締まりに力を入れていたなど、警察の状況もそっくり。ソウルの遺族らと交流し、二つの悲劇を関係改善につなげられれば」と語る。三木さんも「二人の記者が亡くなった娘の姉の名前まで知っていて驚いた。日本の新聞記者たちは『亡くなった子供さんの名前を教えてください』なんて聞いたりするのに」と感心しきりだった。
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10面~11面

ヤマケンのどないなっとんねん 説明責任果たさぬ政権(山本健治)
岸田首相は支持率降下以降、テレビ露出を増やすようになった。しかし、新年記者会見での「異次元の少子化対策」が典型だが、言葉だけで中身がなかったり、意味不明だったりと、小池知事の5000円に負けている。言葉より具体性だ。何もかもが後手後手である。
 
いま国民の最大の関心事は生活、物価対策だが、これも口先だけ。日本はGDPや人口などさまざまな面で完全な衰退に入り、産業は空洞化、経済は長期低迷から脱出できないでいる。当然、国民の収入は増えず、国の借金もさらに増えて1200兆円、国民一人あたり1000万円を超えた。国も地方も財政はどうしようもなく、高齢者の負担を増やして若い世代に回してごまかそうとしている。
 
30年間賃金は上がらず、格差は当たり前、貧困もより深刻になっている。岸田首相は賃上げを最大の課題と言い、財界に協力を迫るが、非正規雇用労働者を含めてすべての労働者、一人親方、中小零細企業経営者や労働者の収入が増え、生活がよくなるという見通しはない。支持率を上げたければ、みんなの収入を上げ、物価を下げることだ。でなければ支持率は上昇しない。
 
こんな中で岸田首相は、もう一つの支持率上昇策を取っている。安倍元首相と同様に外国訪問だ。すでに11回もしている。大統領や首相と会談し、何人もの記者が同行するから報道しないわけにはいかない。だから首相はいかにも何かしているように見える。

それで支持率を上げようとするのだが、そう簡単にはだまされない。税金の無駄遣いという以外にない。
 
首相の外国訪問の問題点はそれだけではなく、絶対に認められないことが事もなく進められてしまうことだ。今回のアメリカのバイデン大統領との首脳会談で、岸田首相は国会で議論されたわけでもなければ、国民が賛同しているわけでもないのに、敵基地攻撃能力を保持し、防衛力強化と防衛費をGDP比2%に引き上げると伝えたところ、大統領はこれを高く評価してくれたとして得意満面である。
 
昨年秋の国会で審議しようと思えばできたのに、それをせずに12月16日、安全保障3文書の改定を閣議決定した。それにもとづいて「敵基地攻撃能力」を保持し、ミサイル「トマホーク」をアメリカから購入することや「スタンド・オフ・ミサイル」部隊を5年間で編制し、経費として5兆円を計上するとし、これまでの射程距離数百㌔のミサイルではなく、1000㌔、2000㌔のものを開発・保有し、その専門部隊を編成することやイージス艦を増やしたり、新たな戦闘機を購入したりなど強化を進め、そのため防衛費をGDP比2%にするとしたのである。これが報道され、防衛費引き上げは当たり前のようにしてしまった。
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12面~13面
フクシマ後の原子力 売れない牛を育てる(高橋宏)
双葉町を後にした私たちは、浪江町の「希望の牧場」(吉沢牧場)を訪ねた。牧場入り口の「除染・解除してもサヨナラ浪江町」という看板に迎えられて場内に入ると、一面に広がる放牧地で牛たちがのんびりと草を食んでいる。事務所前で主の吉沢正巳さんが、牛たちのエサを運び入れていた。まず目に飛び込んできたのが「受難の命・受忍の壁」と書かれた壁と牛の頭蓋骨を頂いた真っ黒い十字架だった。
 
「この11年余り、命の扱いが極限にひどかったわけですよ。浪江町では関連死が450人ぐらいになっています。命の扱いのひどさの象徴として、牛の頭蓋骨を置きました」と吉沢さんが説明してくれた。
 
目が釘付けになったのが「カウ・ゴジラ」と表示されたトレーラーに積まれた牛のモニュメントだった。これは、九州大准教授の知足美加子さんが原発事故で多くの牛が餓死や殺処分で命を落とし、もう戻って牛を飼えないという農家の人々の気持ちを表して制作した「望郷の牛」という作品だ。それを寄贈してもらったという。
 
「カウ・ゴジラ」という名前について、吉沢さんは「ゴジラのスタートはビキニの水爆実験。人間が核兵器を使うようになって核開発、核実験を繰り返すことへの怒りとしてゴジラの物語は始まっています。私は映画『シン・ゴジラ』を見てものすごく刺激を受けました。最後に、ゴジラの体内に血液凝固剤を注入して動きを止めましたが、あれは爆発した建屋への放水作業のシーンですよ。だからゴジラだ。牛なんだけど、これはゴジラなんです。見上げると、ゴジラっぽいでしょ」と説明する。吉沢さんは全国各地の講演などに、必ず「カウ・ゴジラ」を連れていく。そこには「棄畜!棄民!忘れんぞ!」の札がかけられている。「原発事故の時の恨みつらみの気持ちなんです」と吉沢さんは言葉に力を込めた。
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14面~15面
世界で平和を考える 防衛費43兆円増の裏側(西谷文和)
5年で43兆円に膨らむ防衛費という名の戦争予算が閣議で決定された。巨額の予算で購入するのがトマホークミサイル500発。これは明らかに相手国を爆撃するためのもので、このまま行けば日本は専守防衛国家から、アメリカと共に先制攻撃する「侵略国家」になってしまう。平和憲法に真っ向から矛盾するこの防衛予算、今号ではこれが「いかに馬鹿らしい43兆円なのか」について述べたい。
 
すべては2017年の安倍晋三とトランプのゴルフで決まった。アメリカファーストのトランプは米国製武器のセールスマンだった。一方、苦労知らずでボンボンの安倍は、私たちの血税をトランプに捧げることで自身の延命を図った。お腹の痛くなった安倍が退陣する際に「敵基地攻撃能力を持つように」と指示し、その意を組んだ高市早苗が自民党総裁選挙で声高に主張した。では一連の防衛力増強とは一体なんだったのか、順に振り返ってみることにしよう。
 
17年のゴルフの後、山口県と秋田県にイージスアショアが配備されることになった。なぜ秋田と山口か? それは北朝鮮がハワイを狙えば秋田上空を、グァムを狙えば山口上空を飛ぶからだ。つまりこれは日本ではなくアメリカを守るためのイージスだ。防衛ジャーナリストの半田滋氏によれば、このイージスアショアは陸上用なのでかなり大きなもの。これを艦船に乗せて海上に配備する場合、乗らないのだという。そもそも波で揺れるので、陸上イージスのレーダーが正確に働くのか? という疑問もある。もともと自衛隊の現場では、こんな兵器を求めているわけではなかった。安倍が勝手にゴルフして決めたのである。
 
14年にグローバルホークという無人偵察機を3機510億円で購入すると防衛省が発表した。その後、アメリカは追加部品が枯渇したと629億円に、23%分を釣り上げた。防衛省には価格が25%上昇したら購入中止を検討するというルールがある。見事に「寸止め」で値上げしている。このグローバルホーク、高度2万㍍上空から相手を偵察する飛行機だが、日本が買うのは「ブロック30」というバージョン。アメリカが使用しているのが最新の「ブロック40」で、米軍は「旧式では中国の脅威に対抗できない」としてブロック30を退役させている。ドイツも購入をキャンセルしたという代物だ。困った自衛隊は尖閣諸島で、侵入する中国公船の監視に使おうとしたが、これは「陸上用偵察機」なので海上の尖閣では使えない。
 かなりの頻度で墜落してしまうオスプレイは陸自に17機配備されるのだが、これはエンジンに構造的な不具合があるのと、オートローテーション機能、つまりプロペラを回して墜落を回避する機能がないので「未亡人製造機」と言われている。自衛隊は輸送機CH47大型ヘリを持っていて、現場は「オスプレイなんかいらない」のだが、自民党国防族が購入を決めてしまった。あのイスラエルも購入をキャンセルしたオスプレイが千葉県木更津に配備されるが、これが群馬や山梨の演習場まで飛ぶことになる。首都圏上空を「未亡人製造機」が飛び回る。墜落したら大惨事だ。

時代遅れのトマホークを500発も買う。03年から4年、私はイラクでトマホークの威力を目の当たりにした。内務省、航空省、サダムタワー…。フセインの建物がことごとく空爆されていた。空爆していないのは石油省だけだった。
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16面~17面

寄稿 デニスさん支える会福島さん 入管法改正案再び提出へ(福島尚文)
一昨年、スリランカ人女性が名古屋入管で亡くなった事件は入管の実態をあぶり出し、国会審議中だった入管法改正案を廃案に追い込んだ。しかし政府は再びこの改正案提出をもくろむ。「クルド難民デニスさんとあゆむ会」共同代表の福島尚文さんに寄稿してもらった。(うずみ火編集部)

通常国会に「出入国管理及び難民認定法(入管法)改正案」の再上程が予定されています。スリランカ出身のウィシュマさんが名古屋入管で死亡した事件で、今も遺族の怒りと闘いが続いているさなかに「難民申請中でも3回以上の申請者は強制送還可能」「収容の上限なし」という骨格をそのまま維持した再提出。問題だらけの現行入管体制をさらに悪化させる暴挙です。
 
日本人は「入管問題は自分に関係ない」と見過ごしがちで、社会でも見えにくいのですが、実は入管問題の本質・諸課題を解決して前進できるか否か。これから築くべき「共生の時代」に日本社会がどう向き合うか、「子や孫たちに、まともな社会を渡せるか?」の極めて重要な課題に直結していることを、ぜひ理解していただきたいです。
 
今年は関東大震災から100年。朝鮮人・中国人の虐殺事実と記憶を決して忘れてはならない。外国人であろうと少数者であろうと、民族や意見が異なろうと、誰かが差別され人権が無視される社会は、次は間違いなくあなた、あるいは僕がひどい目に遭う社会です。戦争に突き進む時代、ナチスドイツや軍国主義日本が人々に何をやったか想起するだけで自明です。
 
僕は約3年前から東京出入国在留管理局(東京入管)に時々、面会に行くようになり、最近は週に1回は行きたいと努めています。被収容者たちは「職員に頼んでも、いじめなのか、許可してくれない」「胆石が見つかり、痛みを訴えても検査してくれない」「医者は入管当局を忖度して、薬をくれない」……ろくな評価を聞けません。在留資格を失ったイタリア人男性、ジャンルカ・スタフィッソさんが昨年11月に自殺した件では詳しい情報が報じられず、当局の被収容者処遇が改善されたのか、見えない。
 
先日もウズベキスタン出身男性が自殺を図ったが発見が早く、大事に至らなかった。別の被収容者、Tさんは「仮放免じゃなく、在留許可が必要。自殺では入管が悪かったとはされず、本人のせいにされてしまう」と、食事を自ら制限し、収容中に自然死?病死する道を選んでいると話す。
 
入管施設での自殺、病死、餓死など死亡事件は2007年以降、スタフィッソさんのケースを除いても17件に上っています。精神的に苦しみ、素人目にも治療が必要だと思える人が多すぎます。
 
昨年の入管情勢を振り返ると、日本政府はウクライナ避難民を約2000人受け入れ、アフガニスタン難民98人を難民認定したほか、トルコ国籍のクルド人としては初めて男性1人を認定しました。牛久入管(茨城県)で死亡したカメルーン人男性の母親が起こした賠償訴訟では裁判所が入管の注意義務違反を認め、国に165万円の支払いを命じました。
 
入管法改正案はなぜ再び提出なのか。岸田政権は国会軽視を続け、戦争放棄、専守防衛など日本が長年守って来た根本政策を閣議決定で大転換させ大軍拡・戦争準備を進めています。国会は「戦争国会」と呼ばれるほど危険な法案が目白押し。僕たちの日常生活で懸案の論議が後回しにされ、政府は米軍と台湾で、あるいは朝鮮半島での戦争を準備。社会インフラや民間企業すらも戦争に動員できるよう、体制を整備しつつあります。戦端が開かれれば、やがては中国本土に侵略戦争が広がり、南西諸島や沖縄のミサイル基地、戦闘機基地、港湾が攻撃され、双方に甚大な被害が及ぶのは当然です。
 
日本の入管体制は、明治時代に台湾・朝鮮を植民地にしてアジア侵略戦争を進めた時代の清算が出来ないまま70年以上も差別排外的なシステムが温存されてきた。外国人や非正規労働者という、いつでも切り捨てられる低賃金労働力を確保し、軍需物資生産や戦争準備態勢を進めるやり方が、露骨に労働者・家族を苦しめています。
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18面~19面

阪神・淡路大震災28年 亡き姉暮らした街学ぶ(矢野宏)
阪神・淡路大震災の発生から1月17日で28年。神戸市では震災後生まれが全体の4分の1ほどと、経験していない世代が増えている。東灘区森南町の大学4年、加賀亮(たすく)君(22)もその一人。会ったことのない姉の桜子ちゃん(当時6歳)を震災で亡くした5年後に生まれた。「悲しい思い出が詰まった街だけど、もっと知りたい」と、卒業論文の研究テーマに選び、書き上げた。
                     
地震発生時刻の午前5時46分、亮君は今年も日本舞踊師範の母・翠(みどり)さんと一緒に東灘区の森公園で開かれた追悼式に参列した。「鎮魂」の文字とともに「あの日あの時を忘れたい でも 忘れてはいけない いつまでも」と刻まれた慰霊碑。森南町を含む森地区での犠牲者107人の名が記されている。そこに「加賀桜子」の名前を確認し、手を合わせた。
 
JR甲南山手駅から南西、住宅が整然と並ぶ森南町。震災で7割近い建物が全半壊した。桜子ちゃんが家族と一緒に暮らしていた木造2階建ての自宅も倒壊、1階で祖父母と一緒に寝ていた桜子ちゃんはその下敷きになった。「じいちゃん、苦しい……」と訴えたその言葉が最後となった。
 
近所のガレージを借りての避難生活。祖父の幸夫さん(2009年に死去、享年75)は「自分が桜子を死なせてしまった」と自身を責め、酒量も増えていった。気丈に振る舞う翠さんも時折、「感情があふれ出す時があった」という。「自分や家族が少しでも前に進むことができれば」と、5年後の2000年5月、亮君を生んだ。
 
誰にも優しく、「まちの太陽」と言われた桜子ちゃん。人気アニメ「セーラームーン」が大好きだった。亮君も自宅にたくさんあったセーラームーンの録画を見て育った。なぜ最終回まで録画されていないのか不思議だったが、ある日気づく。最後に録画されたテープの日付は震災前だった。
 
家庭で、学校で学んだ震災だが、もっと知りたい、いや知らなければならないと思うようになったのは大学生になってから。在学する大阪芸術大学の2回生の時、また1月17日が近づいてきたなあと何気なくつぶやくと、友人はけげんな顔で尋ねてきた。「何かあったっけ?」。亮君は、震災に関する教育を受けてきた神戸との格差に驚く。
 
このまま忘れ去られるのではないか……。
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20面

経済ニュースの裏側 クロダミクス(羽世田鉱四郎)
延々と続く「クロダノミクス」の功罪が語られ始めました。その理解も含めて、日銀の「資金循環表」の検索をお勧めします。
 
参考図表・2022年第3四半期の資金循環表 2㌻「部門別の金融資産・負債残高」の右側には「家計」の資産が記載されています。2005兆円(以下、22年9月末)。うち半分が現金・預金(1100兆円)。海外部門の「本邦対外資産」1370兆円から、「本邦対外負債」915兆円を差し引いた455兆円が、日本の対外純資産。世界一です。10㌻の「国債等の保有者内訳」で、国債等(国の借金)が1214兆円あり、中央銀行(日銀)が44・9%保有、海外(投機筋など)の保有は14・1%です。11㌻では、国債の「構成比の時系列データ」が記載されており、アベノミクスの始まる前、日銀の保有は11・94%でしたが、直近では50%を超えました。異常な動きがご理解いただけるかと。
 
クロダノミクスの足跡 13年4月、異次元緩和が始まる。「2年で消費者物価2%上昇」の目標を掲げるも挫折。16年1月に目先を変えてマイナス金利政策を導入も効果なし。同年4月、長期金利の操作に切り替え、大量の国債購入へ(年間80兆円)。22年6月には過去最大の16兆円を買い入れ、さらに9月に12兆円を買い増し、国債保有が過半を超す。12月、耐え切れず長期金利を0・25%から0・5%に上げる。一方、アベノミクスの成果を演出するため、ETF(株の集合体)やREITO(不動産信託)を大量購入し、株高や不動産価格の上昇を図る。22年9月末でETFは36兆円、REITOは6000億円の残高。世界の中央銀行でリスク資産を持つのは日銀だけです。
 
海外投機筋の動き 金利が上がる(債券価格が下落)と金利を下げるため、大あわてで日銀が国債を大量購入(債券価格が上昇)。投機筋にとってこんなに安心できる売買はありません。かなり儲けたことでしょう。ついには発行された国債を全部買っても追い付かず、10年の長期金利が0・25%から0・5%の引き上げに追い込まれる。
……

21面

会えてよかった 島袋艶子さん⑧(上田康平)
父の思い、そのまま出ている
 
「艦砲ぬ喰ぇー残さー」はそんな
すごい歌なんだ。五番の歌詞は推敲
の末、「二度と戦争がないように、
世界の人々を友にしよう」が、そん
なんじゃないと「恨んでも悔やんで
もまだ足りない、子孫末代まで遺言
しよう」に書きかえられている。
 
夜、自分たちが寝ているとき、父
は戦争を思い出して悔しかったので
しょう、「艦砲ぬ喰ぇー残さー」を
三線で、一人つぶやくように歌って
いた。前の家族を失って悲しい。け
れど今は楽しい。子どもたちに癒さ
れる。今の家族を失ったら大変と家
族を思う。「じーんとくる」と艶子
さんはいう。
 
2012年には、対馬丸記念館で
この歌を歌っている。同館の担当者
が「でいご娘」の父方の親族が対馬
丸の犠牲者だと知って、企画、実現
したのである。
 
歌碑、除幕
……

22面

日本映画興亡史 第3章 傾向映画の時代(三谷俊之)
1928(昭和3)年度のキネマ旬報ベストテンの第1位は省三の長男・マキノ雅弘監督による『浪人街第1話・美しき獲物』だった。第4位が『崇禅寺馬場』、第7位が『蹴合鶏』で、これらも雅弘と脚本の山上伊太郎、撮影の三木稔による作品だ。表彰式には病床にあった省三も出席した。弱った体に鞭打って出席した省三は、「今度一等にしてくれはった『浪人街』ってシャシン、どこがよろしおすねん? あんなんでホンマによろしいのか?あんなもんなら、あんさん達の方が、こいつらよりうまいこと撮れまっせ」といったが、内心、省三はうれしかった。自らが開拓した「映画」を、息子ら若き才能にバトンタッチしたのだ。その喜びの表現だった。
 
時代は米騒動、日本統治下の朝鮮半島での三・一運動、関東大震災を経て、大恐慌、満州事変へと移っていく。映画の世界は、省三から雅弘に移り、そしてなにより、伊藤大輔であった。
 
伊藤は1898(明治31)年愛媛県宇和島生まれ。『坊ちゃん』の松山中学で伊丹万作、中村草田男と同級。大正デモクラシーの花咲ける時代、文学や演劇に惹かれた。呉の海軍工廠勤務時代、演劇脚本を小山内薫に見てもらった縁で東京に。小山内の推薦で松竹蒲田撮影所脚本部に入社。野村芳亭監督『女と海賊』などの脚本で評価を得た。監督になる思い強く、1923(大正12)年に帝国キネマに移るが、関東大震災で帝キネ芦屋に。ここで名カメラマン唐沢弘光と出会う。翌24年、国木田独歩原作の『酒中日記』で監督デビュー。その帝キネが消滅して、直木三十五の聯合映画芸術家協会と組み、自ら脚本・監督した『京子と倭文子』(25年)が話題となったが資金難で解散。日活大将軍撮影所に入る。翌26(大正15)年9月、日本映画スター第1号で、日活の重役だった尾上松之助が逝去した年だ。
 
伊藤は第2新国劇で、室町次郎という異形の相貌を持つ役者に注目した。のちの大河内傳次郎だ。美男で女にもてる月形半平太を裏返しにした『幕末剣史 長恨』(昭和元年)を書き、大河内を主演に据えた。同じ女性に恋した勤王の志士の兄弟。兄は倒幕の意欲を失い、酒に溺れる。同志からの糾弾や、芸妓の裏切りにあい、失意の果てに新選組との壮絶な乱闘になる。
……

23面

坂崎優子がつぶやく ご機嫌に年を重ねる
「家にトランプがいて大変」。友人が漏らした一言に思わず吹き出しました。トランプとは彼女のお父さんのことです。会社を一代で大きくした経営者です。80歳近くなった今も現役。そのワンマンぶりは家でも発揮され、同居する娘を悩ませています。
 
実家が会社を経営している友人はもう1人いて、ここも父親の暴走に手を焼いています。意見をしても聞く耳をもたず、頑固さに磨きがかかっているといいます。聞けば聞くほど2人は似ていて、日本の中小企業の創業者あるあるなのかもと思えます。そのパワーで会社を大きくしてきた成功者ながら、年を重ねた姿はいただけません。
 
昨年、義父が亡くなって、86歳の義母が1人暮らしになりました。足腰はしっかりしているし、頭もさえていて、まだ何の心配もないように思えますが、自分の今後を心配し嘆き続けています。
 
自宅で倒れた時の心配も頻繁に口にするので、自治体の高齢者見守りサービスを提案しました。最近はどこの自治体も行っている電

話と連動させた緊急通報システムです。申し込むと身につけるペンダント型のボタンも配られます。このシステムでは近所の家2軒に鍵を預けます。ただし預け先がない人のために、警備会社や電気・ガス会社などが鍵を預かるサービスも併用しています。
 
義母は前向きに考えるものの「どこに鍵を預けるか」で悩み、決断できずにいます。繰り返し自分から話題にするのですが、いつも最後は「まだやらない」になります。他人に鍵を預けることに抵抗があるようです。
 
先日は「家で倒れ救急車で運ばれたら、家の鍵は誰が締めるのか」と言い出しました。「倒れた時、どうやって助けを呼ぶか」ではなく、「どうやって鍵の閉まった家に入るか」でもなく、「家の鍵をどうやって……
24面~27面
読者からのお手紙&メール(文責・矢野宏)
岸田政権の大転換
憤りで迎えた新年

  熊本県 横林政美
 
我が家の正月は、十数年前には叔母たちや私の兄弟が昼ごろからやってきて、夜中まで語り合っていました。やがて、叔母たちも老衰、病気で他界し、私の両親も旅立ちました。今年は、姉夫婦が夫の病気で、他県で暮らす兄も「コロナの心配がなくなってから」と帰郷を見合わせ、私の子どもたちも里帰りできず、寂しい正月でした。
 
さて、岸田政権が昨年暮れ、敵基地攻撃能力の保有と軍事費の増税に舵を切った背景に、アメリカの要求があることを「新聞うずみ火」1月号で半田滋さん、山本健治さんの記事から知り、憤りの2023年を迎えました。次のアメリカの要求は「兵士として自衛隊員」を出すことではないでしょうか。
 
現在は、憲法18条で「何人も、犯罪に因る処罰の場合を除いて、その意に反する苦役に服させられない」とあり、憲法で兵役を義務化するのは違憲と解釈されています。しかし、岸田政権の流れをみると、「日本を守るのは、今を生きる我々の責任」と憲法を無視して、アメリカの要求があれば兵役を義務化する危険性があるのではと思っています。
 
私には、数年後に成人する孫たちがいます。彼らの両親は戦地に送るために育てているのではありません。私の祖父母には2人の息子がいましたが、先の戦争で死傷、祖父母は子どもたちを戦争に参加させたことを悔やみ、「絶対に戦争をしてはいけない」と言い続けていました。
 
今の私にできることは、祖父母、父、叔母たちから聞いた、戦争の悲惨な実態を今後も書き続けることです。
 
(医療過誤のため、なかなか外へ出ることができない横林さんにとって寂しいお正月でしたね。岸田政権による安保政策の大転換で、経済格差の余波を受けた若者たちを自衛隊に志願させる「経済的徴兵制」が進行していきそうです)
……

25面

車イスからを整える 生活リズムを整える(佐藤京子)
喪中につき、新年を迎える準備は特もせず、年末年始はのんびりと過ごした。ひと昔前と違い、元日に休む店も多くなってきた。年末30日に買い物へ行った時、スーパーでお客さんのかごに長ネギが入っていた。家族そろって鍋料理だろうか。少しうらやましくもあった。だが、うかつだったのは空いている時間帯を選んで行くはずのスーパーに、午後の混んでいるときに行ったこと。出直す気にもならなかったので、そのまま買い物を続行すると、冷や汗で頭から湯気が出るという感じだった。
 
お客さんもせかせかとしながら売り場を歩いている。混んでいる時は車イスで人の足を踏んだら危ないので、できるだけ距離を置いている。そのすき間を取れずに人の波におぼれていた。露骨に邪魔にされないが混んでいるので、車イスをまたぐという荒技がだんだんと増えてきて、冷凍食品や精肉や鮮魚の前はなかなかたどり着けない。これには困った。だが、何も急いでいるわけでもないので、前の人が去るのを待ってジワリジワリと前に出ていった。結局は、手の届く範囲でしか商品を見ることができなかった。必要な物は最少限買うことはでき、年明けにまた買い物に行けばいいと思い直して自分をなぐさめた。
 
少しモヤモヤしながら帰宅すると、玄関に宅配便の荷物が届いていた。しかし、困ったことが起きた。荷物が重いので家の中に引き込めない。さて、どうしようか、と考えていたら、自転車で別の配達をしていた青年が気に留めてくれて荷物を引き込んでくれた。実にありがたいことだ。これで今日のモヤモヤとした外出と帰宅をしてからの宅配便のスッキリで、気分はプラスマイナスゼロとなった。
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27面

絵本の扉 オオカミと石のスープ(遠田博美)
ポルトガルに「石のスープ」という民話があります。
 
食べ物をもらえなかった旅人が「石のスープを作るから」と村人に鍋と水を要求します。鍋で石を煮ていた旅人が「塩を加えるともっと美味しい」と言うと、住民たちは小麦や野菜、肉などを持ってきて最後は見事なスープになるという、協力を集めるための呼び水の比喩にも使われる話です。
 
この民話をもとに『せかいいちおいしいスープ』や『石ころのスープ』という絵本ができました。今回紹介する『オオカミと石のスープ』はベースは変わりませんが、主人公のオオカミを中心にした少し不思議なお話です。
 
冬のある日、空腹な年老いたオオカミがめんどりの家を訪ね、こう切り出します。「自分は老いて歯もないので暖炉で暖まらせてくれれば石のスープを作ってあげよう」。めんどりは石のスープに興味を示し、家へ招き入れ、鍋に石を入れてスープ作りが始まる。そこに心配した豚が様子を見に来る。めんどりは「スープにセロリを入れたら美味しくなる」と言い、豚は「ズッキーニを入れたら」と提案。さらに、動物たちが次々と訪ねて来る。アヒルと馬はネギ、ヤギと羊と犬はカブやキャベツを持ってくる。めんどりの家に集まった動物たちは、次第に暖炉を囲んで楽しそうにワインを片手に話し出す。そしてオオカミにも何か楽しい話をと催促するが、オオカミは「スープができたようだ」とだけ話し、他の動物たちが、スープを平らげる中、「この石はまだ煮えてない」と石を取り出して家を出て行く。
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28面~29面

年賀状から(文責・矢野宏)
年賀状をありがとうございます。添えていただいた一言をご紹介させていただきます。

大阪市東淀川区 山本健治
 高槻での憲法と近現代史の勉強会も続けていきます。毎月24日のロシア領事館前抗議行動もロシア撤退まで続けます。仕事場前の新大阪駅東口広場の清掃は29年目、さらに続け、税金のムダ遣い、維新人気取りの「万博」、大阪をバクチ都市にする「IR」に反対していきます。

  兵庫県芦屋市 千葉孝子
 コロナは一体いつになったら収まるのやら。ますますキナ臭い世の中になりつつあります。被爆者として語り続けます。

   岡山市北区 鈴木洋行
 小さな街の古い路面電車に揺られているとふと世界のことやこの国の行く末を考えてしまいます。戦争の微かな匂いを記憶する身には、ことのほか平和が渇望されます。先の見えない混沌としたこの国には、再び「復元力」が蘇ることを願っています。
 健筆に期待しています。

   東大阪市 丸尾幸登代
 ロシアのウクライナ侵略が世界経済の物価高騰とコロナ第7波、さらに日本は軍拡の予算も目覚ましい。軍拡には徴兵がセット。愛する孫、子に人を殺し殺されに行かされません。平和外交こそが政治をあずかるべき、命をあずかる議員の仕事と思います。

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30面

「大阪IR・カジノを止めるための一手」連続講座がブックレットに(矢野宏)
新聞うずみ火が昨年開いた「大阪カジノを考える連続講座」をベースにしたブックレット「大阪IR・カジノ誘致を止める次の一手」=写真=が、せせらぎ出版から出版された。
 
講師は3人。阪南大教授で「カジノ問題を考える大阪ネットワーク」代表の桜田照雄さんが「夢洲カジノ問われる誘致の是非」と題して「大阪カジノは日本最大のパチンコ屋になる」と訴え、立命館大教授で地方財政学が専門の森裕之さんは「カジノ・夢洲整備で大阪は破たんする」として「まるでハゲタカファンドと契約するようなもの」と指摘。反カジノの論客で前堺市議の野村友昭さんは「大阪カジノ・IR計画を止める次の一手」について、4月の統一地方選を争点にと力説した。その後の情況の変化に応じ、加筆・修正した。
 
3人の講演録に加え、ギャンブル依存症を身近で体験した堺市の山口美和子さんの話を紹介したほか、「IR・カジノ年表」も添えた。
 
大阪カジノをめぐっては、府が昨年4月に申請した「区域整備計画」を国の有識者委員会が審査中。府と市は当初、昨年秋には認定されると想定していたが、結論は越年。理由は夢洲の地盤への懸念だ。
 
カジノを許せば地盤が、大阪の経済が、私たちの暮らしが沈む。この問題をおさらいする一冊だ。定価660円。
30面
編集後記
(矢野宏)
新年早々、思いもよらぬ訃報が飛び込んできた。16歳で沖縄戦に動員された白梅学徒隊の中山きくさんが亡くなった。94歳だった。昨年6月23日の「白梅之塔慰霊祭」にうずみ火読者と一緒に参列し、お話したのが最後となった。きくさんは何かを予期していたのか、こんな言葉で挨拶を締めくくった。「来年の沖縄慰霊の日、白梅之塔慰霊祭に平和を求める多くの人が集うことを念じています」▼告別式で最後の別れを惜しんだ後、中山さんも共同代表を務めた「元全学徒の会」の3人の元学徒を訪ねた。沖縄戦の教訓を聞くためである。3人とも1928年生まれの94歳。戦争がいかに残酷なものかを身をもって体験した方々だ。「戦前に戻るかのような政府の動きを元学徒として見過ごすことはできない」と書き上げた「沖縄を戦場にすることに断固反対する声明」にこう記している。「戦争する国は美しい大義名分を掲げるが、戦争には悪しかない。爆弾で人間の命を奪うだけである。戦争は始まってしまったら手がつけられない。犠牲になるのは一般の人々だ。命を何よりも大切にすること、平和が一番大切だという沖縄戦の教訓を守ってもらいたい」▼さらにこんな苦言も。「今、日本政府がすべきことは、侵略戦争への反省と教訓を踏まえ、非戦の日本国憲法を前面に、近隣の国々や地域と直接対話し、外交で平和を築く努力である。戦争を回避する方策をとることであり、いかに戦争するかの準備ではない」▼戦争を知る者がいなくなったとき次の戦争が始まると言われる。元学徒たちは「戦前の空気感と今とがよく似ている」と語っていた。きくさんの遺志をしっかりと受け止めたい。6月23日の白梅之塔慰霊祭では、どのような報告ができるだろうか。 

31面

うもれ火日誌(文責・矢野宏)
12月11日(日)
 矢野、午後、元読売新聞記者の武部好伸さんの妻はつ子さんの告別式に参列。
 栗原 夕方、大阪市生野区で開かれた「11・22事件47周年 スパイと島の少女上映会と5人の再審無罪獲得祝賀会」へ。
12月12日(月)
 矢野 夜、大阪府吹田市の西谷文和さんの事務所で「路上のラジオ」出演。2人で今年を振り返る。ロシアのウクライナ侵攻、安倍元首相銃殺事件、敵基地攻撃能力保持……怒りとぼやきの1時間。
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32面
うずみ火講座(矢野宏)
2023年のスタートを飾る「うずみ火講座」は1月28日(土)午後2時から大阪市北区のPLP会館4階で開講します。

講師は、ウクライナ南部の都市オデーサに1カ月滞在して現地の人々を取材した映像ジャーナリストの玉本英子さん。ロシア軍まで4㌔の前線の様子や東部から命がけで脱出した少女など、最新の取材映像を紹介しながら語ってもらいます。
 
会場はJR環状線「天満駅」から徒歩5分。
 
資料代は一般1200円(読者1000円)、オンライン600円。オンラインで視聴をご希望される方は「うずみ火商店」からどうぞ。振り込みを確認次第、URLをお伝えします。https://uzumibi.thebase.in/ 
 

東京電力福島第一原発事故からまもなく12年。福島の現状はどうなっているのか。廃炉作業はどこまで進んでいるのか。2月のうずみ火講座は原子力の安全性を問い続けた「熊取6人組」の一人で、京大複合原子力科学研究所(旧京大原子炉実験所)研究員の今中哲二さんを講師に招き、2月25日(土)午後2時からPLP会館で開講します。タイトルは「あれから12年、福島の現状と原発回帰政策」です。



【永岡浩一さんからの通信】

2023-01-27 21:33:43 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】


路上のラジオ(2023/1/27) 小出先生の福島原発事故汚染水排出はダメの問題提起、風評被害ではなく実害、規制委員会は原発推進で原子力マフィアを排除しないと日本破綻&カジノ反対イベント、矢野宏、野村友昭&西谷文和のお話、ギャンブル依存症は10人に一人なり、他方カジノは斜陽で作ったら大阪も関西も破綻なのに、吉本の利権のために関西メディアは維新の応援団、しかし世論調査ではカジノ反対はは圧倒的、カジノ反対を争点に知事選、市長選を闘い維新に打撃を与えるべき


 永岡です、路上のラジオ第118回https://www.youtube.com/watch?v=wmKCggrpt8g )は二部構成、前半に小出先生による福島原発汚染水問題、後半は21日の大阪でのカジノ反対イベント(https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2023-01-22/2023012204_01_0.html )、まだ止められる大阪賭博場、ここで絶対にコケる万博と博打場、後半のパネルディスカッションがあり、うずみ火矢野宏さん、元堺市議の野村友昭さん、そして西谷文和さんがされたものの公開録音です。

 なお、一水会の顧問、鈴木邦男さんが79歳で亡くなられました。今や絶滅した本物の「右翼」(宮台真司さんによると、本物の右翼は弱いものを守る=ネトウヨはまがい物)、ご冥福をお祈りいたします。



 前半の、小出先生による福島原発事故解説、政府は処理水と呼んでいる汚染水放出の問題、老朽化、60年を超す岸田政権のクレージーな原発政策批判、小出先生電話出演、西谷さん、正月から原発はムチャクチャな、処理水ごまかし、風評被害という欺瞞、規制委員会のデタラメ、処理水ではなく、汚染水、原子力マフィアは汚染水から放射性物質を取り除いたというが、トリチウムは除去は無理で、薄めて捨てる。西谷さん、国民の意見を聞かず、原子力マフィアだけでやるのかと怒られて、小出先生、パブコメは取っても、原子力マフィアはパブコメを聞くのはアリバイ作りで意味なし。どうしてか、自民党政府にとって一番大切なのは原子力マフィア、反対するものは無視=国民の声を聞くつもりなし、どうしようもない政府。

 トリチウム、三重水素だけでなく、放射性物質は無数あり、原子力マフィアはタンクにたまった水を処理水というが、トリチウム以外にもストロンチウム、ルテシウムetc山ほどあり、タンクの水の70%は法令をクリアできない汚染水で、原子力マフィアはそれをメディアに処理水と呼ばせて、アルプスという処理施設により、法令の濃度限度以下(トリチウムは取れない)ものをアルプス処理水というがたったの30%、7割は処理の途上水=汚染水そのもの。西谷さん、途上水と初めて聞いて、小出先生、汚染と原子力マフィアは使いたくない、まだ放射性物質は無数あると原子力マフィアが認めている。

 小出先生は、地下水を鉄板で抑えるように提案、しかし凍土壁、原子力マフィアは小出先生や今中先生のいうことは絶対に聞かず、原子炉建屋に地下水は無数流入、その地下水を防ぐために、小出先生は2011年5月に遮水癖は必要とたねまきジャーナルで発言、しかし東電は6月に株主総会があり、地下ダム建設に1000億かかり、却下、役立たずの凍土壁をでっちあげて、しかしそのために何兆円どぶに捨てた。西谷さん、原子力マフィアは国民より東電と株主のためにやったと怒られて、小出先生、東電の損害はゼロ、凍土壁は340億円使ったが、研究目的で国が税金で出して、鹿島建設、ゼネコンが丸儲け、そして地下水処分破綻+汚染水のトンネルでゼネコンは大儲け、損は国民の血税!

 西谷さんも激怒、福島第一原発は富岡町を20m切り下げて、海水の冷却水ポンプの電気代をけちるため、そのために津波にやられてメルトダウン、福島原発は標高35m、戦争中は戦闘機の飛行場、しかし冷却用の海水を、70トン/秒もいるのでポンプ代をけちり、標高10mにした=地下鉄、雨入り放題で事故後えげつないことになった=原子力マフィアの金もうけのために事故。35mのままだと事故はなく、東電と国の責任、安全とお墨付きは国。

 西谷さん、マスメディアは風評被害というのではなく、実害だと説かれて、小出先生、タンクには放射性物質があり、国の法令のレベルでもゼロではない、ましてやトリチウムは全く序曲できず、国は薄めて捨てる=汚染水は危険、実害がある。西谷さん、生体濃色ょ危惧されて、小出先生、トリチウムは水素、自然界では水になり、生物の体には水素は無数あり、トリチウムが体内に入ると生物濃縮で、薄めて捨ててはダメ。

 小出先生、処理水、風評被害とごまかして、原子力規制委員会ではないと説かれて、小出先生、政府のいうことを聞くものが委員になり、初めから結論は出ていて、日本だと原子力基本法があり、平和利用を推進→安全保障のため=軍事利用になり、規制委員会はその法律のもと=原子力推進委員会である。規制はせず、国民の声はアリバイ作り、いくらパブコメをしても無視、解決には政権交代しかない、日本に57基の原子炉、全部自由民主党が安全だとでっち上げたもの、福島第一原発も自由民主党に責任があり、しかし自民党は責任逃れのために、マスコミを動員させて忘れさせて、挙句の果てに汚染水放出、小出先生は風評被害を煽ると反される、自民党と原子力マフィアを許してはならないと締めくくられました。



 後半、1月21日の大阪市立中央会館の、路上のラジオ公開イベント、まだ止められる大阪カジノ、野村さんは堺から急遽参加、野村さんの参加に西谷さん感謝、野村さんは大阪市長選候補ではないが、4年前、堺市長選に急遽出て、トコーソー反対のため、大都市法で、トコーソーにより堺市消失も危惧、竹山市長の不祥事で選挙、不戦敗だとトコーソー黙認になり、そして世論調査では、野村さん維新にダブルスコアで負けていた。竹山市長は維新反対で、しかし大阪市に接する堺市、豊中市、吹田となくなる、しかし、トコーソーは反対>賛成で、トコーソーは止めないといけないと、野村さん出馬。

 堺市長選の争点は、堺市を守るで、野村さん終盤に追い上げ、永藤氏13万、野村さん12万で僅差、まともな候補+トコーソー反対だと、いい勝負になり、今度の市長選の参考になる。

 矢野さん、野村さんは市議選当選の直後、永藤氏は前回も出て知名度あり、争点はカジノになる。カジノを争点。野村さん、トコーソーは説明は難しいが、博打の賛否はシンプルで、トコーソー住民投票と大阪市長選は似ている。矢野さん、右から左まで反維新になり、勝つまで諦めたらダメ。野村さん、自民の府連はトコーソー賛成+堺市長選不戦敗でいいに傾き、野村さんは自民を離党して立ち上がった。

 西谷さん、渡嘉敷氏、府連会長がトコーソー賛成、しかし安倍氏、菅氏が来たら野村さんの票は減る、矢野さん、以前反維新に二階氏来て独演会で票が減った、西谷さん、あれは維新を勝たせるためのもの、矢野さん、黒自民が維新と共闘。西谷さん、大阪のメディアで、堺市長選に吉本興業のタレント殺到、永藤氏を未知やすえ氏、藤永といい、吉本の命令で来た。矢野さん、吉本のスポンサーは大阪の5局、彼らは吉本の儲けがテレビ局の儲け。12年維新の政治で、テレビ局とゼネコンが席巻。

 野村さん、カジノは予算青天井どころか底なし沼、100年先の大阪を破壊する。西谷さん、えげつない不況とコロナ、福祉は削られると指摘、野村さん、国保の金を松井市長は削ってカジノに入れるのはムチャクチャ、毎年150億カジノで出るわけはなく、カジノ業者の言いなりになり、小西さん、前回の知事選に出た方は、カジノを作ったら大阪破綻と指摘。西谷さん、博打で大阪破綻。

 矢野さん、そしてギャンブル依存症があり、生活保護と介護のものが、月に60万使ってしまい、ギャンブル依存症が60万人!周りを不幸+社会破綻。西谷さん、朝ドラの舞い上がれは東大阪市の町工場が舞台、しかしそれがギャンブル依存症だと破壊。矢野さん、大阪市はギャンブル依存症対策に32億もいるなら、カジノを作るな。西谷さん、ギャンブル依存症対策がカジノに来いになっている。野村さん、ギャンブル依存症になるのは2%というのは業者の数字、実際はアジアに多く、ギャンブル依存症に10%になり、しかしギャンブルしない、カジノに行かないから関係ないではない、10人に一人ギャンブル依存症だと社会は崩壊、ギャンブル依存症の人が犯罪だと、治安、風紀を破壊する。

西谷さん、何から何までカジノにマイナスしかなく、どうして維新が強いのかと説かれて、矢野さん、参院選について関学の富田さんに取材、維新に隙間、維新の1位が高木氏、80万、3位が浅田氏、50万で、20数万差があり、選挙で過去だと等分の票を維新二人でやっていたが、今井氏、選挙を仕切ったものがスキャンダルで失脚、今度の市長選の横山氏になった。維新も、第1世代の松井氏、浅田氏らと、横山氏らと違う。野村さん、自民から維新に行った第1世代と、維新ができて政治家になったものは微妙に違い、信心深い、統一協会みたい。

 西谷さん、足立氏、馬場氏らで維新の代表選をして、梅村氏、秘書が殺人未遂、松井氏、足立氏と喧嘩になり罵倒合戦、とんでもないところで喧嘩。野村さん、日本維新と大阪維新は異なり、足立氏はみんなの党から来て、最初から維新の松井氏、橋下氏に逆らえないものと、外様は温度差。馬場氏は自民時代に青年局長で野村さんと知り合い、そういう差異がある。馬場氏は面倒見よく、それで維新のトップになり人望はあるが、党の金で飲めや歌えや、しかしみんなに飲み食いさせていた。西谷さん、政党助成金があり、橋下氏の講演料は200万/回!を政党助成金で出して還流、政党助成金の流れは問題。足立氏の秘書が富田氏、パワハラおやじ、維新は不祥事ラッシュ。

 矢野さん、維新のどこが嫌いと野村さんに聞くと嘘つき、民主主義不成立だと説かれて、野村さん、相手が嘘をつくと議論が破綻、ところが街頭演説やチラシで平気に嘘を書く。西谷さん、折れた煙草の吸殻!野村さん、トコーソー住民投票でも大阪市はなくならないと嘘ばかり。そしてイソジン会見で吉村氏大嘘。野村さん、大阪は学校無償化を今からというもの、自ら嘘を言っている、政党として大問題。

 奈良女子大学の中山さんのお話、維新は金を委託して、半分塾のバウチャーにして、米10kg配るのも同様、西谷さん、アベスガ維新のデタラメ。

 そして、どうしたら滅茶苦茶なカジノを止めるもの、野村さん、知事選や市長選で世間の関心は高まり、カジノの本当のことを府民、市民に伝えると市民はこれだとアカンになり、しかし候補者次第、マスコミは候補者のいうことを伝えるのみ。自民の大阪府議団はカジノに賛成、自民系の候補だとカジノ反対にならず、万博は国の事業で正面から反対できず、そうではなく、カジノは最低最悪ダメという候補は必要。西谷さん、府議会、市議会に維新がたくさん、そして自民の市議団はカジノ反対のものもあると説かれて、野村さん、府と市の議会の問題。矢野さん、カジノを止めるために、候補者、本来は今日出るもの、その責任を取り西谷さんに出てほしい(笑)、西谷さん、女性に出てもらったらと言われて、矢野さん、保守層もとらえるべき、西谷さん、維新はオッサン政治、それを否定、野村さん、カジノは確実に失敗、カジノはニッチで、オッサンの金を持つ人しか行かず、女性はほとんど行かない=裾野の広いものではなく、カジノで成長はない。西谷さん、オンラインカジノ主体、野村さん、競馬場の入場者は激減しても売り上げは増えて、みんなスマホでやり、場外馬券場もアウト。

 矢野さん、カジノ反対は、市民がやれることをして、隣の人にカジノのとんでもないものを伝えて、しかしメディアは万博のため、CMのために維新に逆らえず、大阪のテレビ局はこちらの逆の動きであり、これに対抗するものはいる。五輪は、朝日新聞すら社説で反対してしかし五輪で儲けて、それで路上のラジオや新聞うずみ火が頑張るしかない。野村さん、ネット普及で市民に伝えられて、カジノは大阪のためにならない。ヒントは、昨年の尼崎市長選、松本さんが政党色を出さず、元教育長で前川喜平さんの後輩、そうして勝った。西谷さん、兵庫では維新は市長選5連敗、京都も維新は負けて、大阪で維新の息の根を止めるべき。しかし尼崎市長選で、維新の候補は尼崎とカジノにロープウェイとムチャクチャなことを言い、さらに堺市から夢洲に船とか、それは港の整備も必要。

 野村さん、カジノの賛否は、世論調査になかなか出ず、しかし堺市で市民生活アンケートがあり、数千のサンプルで反対は賛成の4倍!近く、それを大阪でやったらもっと差がついて、昨年の、カジノ住民投票を求める署名は法廷署名で、ネット署名より数段厳しいのに、21万筆=カジノ反対は圧倒的に多く、そのため維新はメディアにカジノ賛否の世論調査をさせない、カジノを争点に、市長選、知事選を闘うべきとして時間になり、この番組は原子力マフィアや維新のタブーをぶち壊して伝えたいと西谷さん締めくくられました、いや、1時間の書き起こし、あっという間でした。この内容も拡散希望です、以上、路上のラジオ第118回でした。





【永岡浩一さんからの通信】

2023-01-26 22:53:46 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】


TBSラジオ 荻上チキセッション(2023/1/26) 石井正則 ハンセン病の教訓を考える、ドキュメンタリーを見てハンセン病の当事者の実態に衝撃を受けて、スマホではなく大きなカメラで追跡した意味、長島愛生園の田村朋久さんとともにコロナ禍で繰り返された感染症の差別、間違いを今後してはならないものを追及する


 永岡です、TBSラジオの、荻上チキセッション、メインセッション、探求モード、俳優の石井正則さんがハンセン病について語られました、パートナーは南部広美さんでした。コロナ以降、社会をどうするか、みんながみんなを支える社会のために考えるもの、ハンセン病は、皮膚、神経を侵すもの、しかし今は治療法確立で完治、それでも世界的に患者と家族は差別、信じられない差別があり、そしてコロナ初期に感染者、医療従事者が差別、ハンセン病の療養所が全国にあり、石井さん、その取材、写真撮影されて、石井さん、サーティーンのハンセン病の著書(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784798701776 )もあり、きっかけはテレビ番組でハンセン病の療養所のドキュメンタリーでビックリ、2012,13年にそれを知り、その番組で、香川県の療養所のドキュメンタリーを見て、半年後撮影で香川県に行き、またそのドキュメンタリーの再放送があり、それを見ていくしかないという感覚になった。

 チキさん、ドキュメンタリーを見て人生が変わったと説かれて、石井さん、かつての大きなカメラで撮影、今はスマホで写真撮れるが、こういう重みのあるものを撮るのにスマホでは役不足、自分がやるしかない、大きいカメラで撮影。チキさん、見ているものとして、取材により印象は変わると説かれて、石井さん、行くと年配の方も多く、写真館のカメラ、二眼レフでやると対象の方の印象も変わる。チキさん、療養者が語られると説かれて、石井さん、そのためにフィルム、確かな物になるもの、東京の療養所も行き、多摩のもの、近所の人が近道で自転車で行くもの、しかし空気は異なり、写真展を3年前にして、最初のものは、今感じた気持ちをフィルムに収めたものであり、その感覚は、街を歩いて通常の公園ではなく、隔離政策があり、そして反省に基づいて資料館があるもの、チキさん、敬意と圧倒があったかと説かれて、石井さん、三脚の必要なカメラでやり正解、スマホだと真正面からぶつかれなかった。チキさん、SNSに映える写真ではなく、ドキュメンタリー写真の意味を説かれて、そしてリスナーと前提を共有したく、ハンセン病は治療法があるのに、行政の隔離政策で差別が拡大されて、戦前の予防法から患者の隔離、家族も差別にさらされて、患者と家族への偏見の解消は必須。

 石井さんの見たドキュメンタリーは、療養所で働く職員さんの息子さん、島を出て大学に行き、夏休みに島に戻り療養者と交流、その方は陶芸が趣味で、しかし故郷に帰れず、陶芸、手が不自由でしかしうまく作られて、自分の終の棲家、骨壺を作っているというもの、それを石井さん、今の日本でこんな差別があるのかという衝撃、教科書ではそれほど教えられず、かつての話、歴史上の出来事=今は無縁とされて、石井さんの中でも風化、しかし写真は今を残すもので、意味はある。

 チキさん、隔離政策が廃止されても家族に拒否された方もいて、療養所の皆さんのドキュメンタリーの意味を問われて、石井さん、圧倒されたのは、石井さんは当事者ではないが、ドキュメンタリーに出た方、石井さんの会われた方は生きることに前向き、石井さんの予想と異なり、暗いというものではなく、全国に13ある療養所の、生活は命に満ちて、石井さんが元気をもらえるようなもの、だから、新しい写真を撮ることになり、暗い側面がメディアでは受けるが、そうではなく、多くの意味があり、写真集を出して、光をテーマにすると分かりにくいと反響もあったが、石井さんの取材は続く。

 チキさん、療養所の中で差別、ハンセン病の方が作品を発表して、文学史の中で評価の動きもあると説かれて、本に詩を石井さん掲載、取った場所は、誰でも見学OK、コロナで今は制限あるものの、皆さんの行ける場所を石井さん撮られて、みんなに見てほしい、そして歴史を伝えるために、本人たちの言葉を入れて、当事者の発信のために詩を使ったもの、出して3年たち、出した時は読み手に反応はなく、しかし三部構成、導入は道の写真ばかり、療養所に入る道、導入部に詩、二つ目に隔離政策の苦しさを示した詩、最後に生きてきた強さを見せたもの。道、闇、光で構成、ハンセン病の療養所から、説明のために写真を使った。チキさん、石碑、差別の証拠、自然がありチキさんも感銘、そして石井さん、詩を朗読されて、金魚を閉じ込められたもののシンボルとしてのもの、そして現代社会に、鳥かごとして囚われたものがあり、そして切実、器の中のもの、体験を、苛烈な経験をしたものしか語れないもの、療養所の石碑に、地面の底が抜けたというもの、チキさん、日本社会で制度として患者は隔離、金魚がくちばしを鉢にぶつけて、そして差別のことを描写した意味を説かれて、石井さん、短い詩に意味があり、背筋が伸びて、他の言葉と出会ったものと異なる。

 チキさん、こういう言葉は園の中にある、石井さん、ハンセン病の患者の本もあり、記録本を作っている木村さんのお話だと、書籍として詩は残らず、それら記録を残す意味は大きい。

 石井さん、療養所の写真を撮られて、言葉を発信するための本、そして詩を紹介されて、重い歴史の中で生きた証言、石井さん自身、言葉は何かを指すもの、人に何かを伝えるのに苦労もあり、言葉の綺麗さより、何を伝えたいか、それを模索、石井さんの解釈も、写真集で表現、そこに絶望をうたうもの、様々なものがある。

 長島愛生園の田村朋久さん(https://leprosy.jp/people/tamura/ )が電話出演、日本初のハンセン病の隔離施設、西表島も候補になったが、反対運動、飲料水の問題もあり、瀬戸内海で作ることになり、江戸時代池田藩のもの、国有地で、国が利用しやすい。石井さんもそこに行き、過去の歴史を伝えようというものになった。資料館に意味もあり、頭でではなく体で歴史を考えるもの。田村さん、ここは隔離の島、長島愛生園は田村さん、中学校で学び、橋も作られて、しかし遠い世界のものと感じて、田村さんの行った高校は愛生園の母校なのに、教えられず、今は積極的に教えられる。田村さんは愛生園の資料館で働くことになり、友人が愛生園で働き、そこに行くことになり、そして資料館を2001年に作ることになり、2001年は国賠訴訟判決が5月にあり、新聞報道も多く、見学者、研究者も多く来た。田村さんはここで働き、ハンセン病の歴史を学び、長島の中と外で感覚は異なり、ハンセン病の知識はそこから学び、地元の人間もハンセン病のことを知らず、自分のものではなく、他人事。2003年に歴史館ができて、最初の入所者の話を聞くものの、見学者は団体が多く、連れてこられた(ハンセン病に積極的関心なし)人も多く、無関心は問題。しかし優しい人が園の中に多く、人間的、文化的に優れた方が社会から排除はおかしい。そして、入所者のことを知るのに、質問も専門知識が必要、勉強は必要。

 当初の展示は、ギャラリーもあり、入所者と、業者のコラボ、しかし基礎知識を伝えるのに、これを見てほしいという情熱が先行して、1年で展示内容の全面変更もあり、知らない人にハンセン病のこと、患者たちの苦労や差別を知ってもらうために、田村さんは予備知識なく、それで客観的展示を作れた。チキさん、10年前に行き、展示の変化を問われて、田村さん、療養所の方は高齢化して語れず、体験の伝承は課題。年間500団体コロナ前に来て、6割はリピーターのもの、継続に意味がある。チキさん、回復した方の反応を問われて、田村さん、自分たちのことを知ってほしく、それを支える必要はある。コロナ禍で、見学は瀬戸内市のコロナの状況により、緊急事態でないとお断りはせず、しかし見学者は大型バスで来られるので受け入れにコロナで問題もあった。見学者により関心を持ってもらい、患者を差別することはなく、人権問題など、正しい情報を知るのに関心は必須、ハンセン病について、しっかり学び、課題ちとして持ち帰ってもらう。

 石井さん、この試みについて、場所に行き、見る、感じる、正しく理解するのに大きな意味があり、情報で頭でっかちになるのではなく、歴史資料館で見るのは、正しい理解のために必須。チキさん、連れてこられた人が差別にさらされて、大変であった、石井さん今はインターネットで家でわかるものがあるが、歴史館や資料館を直接見るのと違いはあり、写真は、看護師が年代で変化、重装備なら、変わってくるものは、資料館で見ると全く異なり、ぜひ行ってほしい。チキさん、回復者のことを知ってほしい。

 田村さん、今後の感染症にもこの教訓を生かしてほしい、人間は誰も病気になりたくない、それもウイルスのものは差別になり、情報の錯綜があり、職場で、学校でコロナ感染の第1号になりたくない、これは差別に対する恐れ、そのため差別を恐れて隠し、すると感染になり、結核、ハンセン病など多数の感染症と人類は闘い、感染症に社会は寛容であるべき。そして3年前に、全国民にPCR検査を、感染者は隔離と言われて、それはハンセン病の際にもあったもの、正しい理解で、ハンセン病の間違いを繰り返してはならない。チキさん、石井さんがドキュメンタリーを見て感心を持ち、そして石井さんの本を見て知ってほしいと、石井さんも田村さんも締めくくられました、以上石井正則さんのお話でした。

 なお、しんぶん赤旗の今日のものは、岸田政権の軍拡をメディアの人間が後押し、https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2023-01-26/2023012601_01_0.html 読売、日経だけでなく、元朝日の船橋洋一氏もそれをしている始末、メディアが戦争推進は太平洋戦争と同じ、また、赤旗日曜版は、またぞろ自民と統一協会のいかがわしい関係が載ります。戦争とカルトにまみれたこの国、このままでは崩壊です。三浦瑠璃氏はテレビから追放ですがそれだけでなく、自民党の統一協会カルトたちを追放しないとこの国は破滅です。









【永岡浩一さんからの通信】

2023-01-25 22:05:12 | 転載
【永岡浩一さんからの通信



MBSラジオ 西靖、谷口キヨコのもっと聞きたい火曜日(2023/1/24) 山田惠資 岸田総理の所信表明演説のデタラメを解説、支離滅裂の政策、増税、少子化対策など無数の課題があるのに増税と言えず、金融緩和を変更するので、異次元のはずが超低次元の政治に日本は陥り、お先真っ暗の世紀末を語る


 永岡です、MBSラジオの、西靖、谷口キヨコのもっと聞きたい火曜日、時事通信解説委員の山田惠資さんの、もっと言いたい言いたいの、がありました。

 なお、10年に一度の寒気が来て、関西だと今のところ鉄道の運休は発表されていませんが、明石海峡大橋と関空連絡橋は強風で通行止め、明日は交通機関の運休も予想されて、さらに水道管凍結も危惧されて、大雪警報も出ています、皆さん気をつけてください。

 山田さん、ゲストが遅れているのでいつもより1時間ほど早く出られて、東京は昼間11度程度が急速に下がり、一昨日法事で兵庫に戻られて、今の関西の雪にビックリ。西さん、京都も朝は通常で、こんなになるとは、と説かれて、山田さんの政治解説、通常国会の岸田総理の所信表明演説、山田さんあまりに平凡で唖然、マスク外して、谷口さんも唖然。西さん、全部選挙目当て、マスクなしで行けるように岸田総理がしたというもの、山田さん、そんなことをしても国民の支持率は上がらず、一旦国民からソッポ向かれたら後は低空飛行のまま。今、各役所から集めた政策、短冊を秘書官らが並べているが、岸田政権はそれを国民に響くようにどうコーディネートするか、それができる人なし。あざといのはダメだが、政治は国民に伝える企画が必要なのに、それがない。一方、言葉一つ一つを見ると、政治記者にはクッキリわかり「決断」と岸田総理は6回、改革と11回使い、最初の1年では岸田総理の決断力なしに見られて。改革は菅氏が多用してそれを避けてきたが、維新と関係もあり、維新は岸田政権に厳しい態度、岸田総理には改革できないというもの、それで岸田総理は自分も改革できる。

 岸田総理のやりたいのは、支持率をともかく上げたい(上がるかは未定)、来年の総裁選で再選されたい、その前に解散総選挙で勝ちたいが、その前に何をしたいかはなく、ともかく二期目したい。西さん、少子化対策を最重要というもの、異次元というもの、しかし何も岸田総理はしていないと指摘、山田さん、アベスガ時代も少子化対策せず、そもそも足りないのは、この10年の少子化対策失敗の総括なし。岸田総理は政権の中枢、外務大臣などして、しかし軍事費倍増を持ち出して、これだけでは国民受けしない、増税とセット。少子化対策は、自民党の支持層は軍事費倍増に支持しても、無党派は岸田政権を支持しない。

 谷口さん、岸田総理は政権の中枢にいて、少子化に何もせず今は無責任だと怒られて、山田さん、聞く力を発揮して国民の怒りを知るべきが、あまりに無責任。谷口さん、総理になる前、政権にいて何もせず無責任と説かれて、山田さん、少子化対策を言うのは支持率が上がらず、しかし異次元の少子化対策と言わず、次元の異なる少子化対策と言い、総理の周囲も野党も後ろめたいと見ているが、山田さんは金融政策、日銀総裁人事もあり、アベノミクス、異次元の金融緩和の見直しで、異次元はネガティブな表現になり、それで少子化対策に異次元という表現を避けて、金融政策を岸田総理は春に変えるために、異次元という表現を避けた。西さん、自分の政策と異なり避けたと説かれて、山田さん、岸田総理の方が異次元にいて、我々の次元に来てほしい。西さん、奨学金の出世払いというのは、年功序列など崩壊してデタラメ。子育て支援というが、出世払いの奨学金は少子化対策にならないと怒られて、山田さん、岸田総理は財源を言いたくない。消費税になる。西さん、奨学金は今と変わらない、山田さん、消費税は逆進性が高く、高額所得者から税をとるとすべきが、どこからでも「増税」と言いたくない。ことごとく真正面から言わない、これは安倍政権の時から。

 西さん、軍事費倍増で増税としなかったと説かれて、山田さん、自分の世代でやる、枕詞の増税を避けて、しかし我々の責任としている。谷口さん、岸田総理はどういう国にしたいかサッパリわからず、長期に総理でいたい役立たずと指摘、歯の浮く話ばかり、西さん、そんな岸田総理はコロナの2類から5類、原発増設、増税など許せないと指摘、山田さん、毎日新聞の世論調査では生活が苦しいが7割、明日から国会で野党の追及、来週はそれを解説したいと締めくくられました、岸田総理のことはあまりにデタラメ、こんなアホに戦争できずですが、駅前の缶飲料自販機、一番安い90円の缶コーヒーが100円に値上げ、ヲイ、岸田総理、コーヒーの恨みは怖いぞ(笑)、ともかく、このままだと日本沈没で、2週続けて低次元のお話でしたが、以上、山田惠資さんのお話でした。

【永岡浩一さんからの通信】

2023-01-25 22:05:12 | 転載
【永岡浩一さんからの通信


TBSラジオ 荻上チキセッション(2023/1/25) 駒木明義 プーチン大統領のウクライナ侵攻解析、戦線は膠着状態、ドイツの戦車レオパルド2は高性能、数を出せて標準となるもの、ロシアはウクライナが西側のロボットのように批判、国連は安保理機能せずとも、日本は敗戦国として、平和のためにできることがあることを語る


 永岡です、TBSラジオの、荻上チキセッション、メインセッション、探求モード、プーチン大統領のウクライナ侵攻、ドイツが戦車レオバルト2の提供になり、今後の戦争はどうなるか、この点、朝日新聞論説委員の駒木明義さんがお話されました。パートナーは南部広美さんでした。

 イギリスも戦車提供、ポーランドも戦車を提供するのにドイツの同意が必要、ドイツのショルツ首相はこれを許可、他国にドイツ製の戦車をウクライナに提供、アメリカも戦車を提供、戦争開始1年、ウクライナ侵攻の現状と今後、駒木さんは元モスクワ支局長、チキさん、ウクライナ侵攻のここ数週間について、ロシアがクリスマス停戦だと説かれて、駒木さん、1/7は古い暦でクリスマス、ロシアの停戦呼びかけは欺瞞、ロシアの提案をウクライナが拒否を織り込んでのもの、ウクライナだとロシアと同じ1/7ではなく、12/25にクリスマス、停戦はほとんど機能しない。そしてミサイル攻撃でインフラ攻撃、キーウも停電が続いて、予告なしの停電もあり、ウクライナの冬は厳しい。これは職場、学校、家庭に大変、冬は発電所の熱も使用、さらに空襲警報で大変、スマホで日本の地震速報のようなものが連発、そして慣れて逃げないとミサイルにやられる。

 今、東部で戦闘、ロシアはドネツクの解放の大義名分で、民間軍事会社ワグネルが攻撃、都市によりロシア軍が奪い、ウクライナは防戦、ルハンシクを取り戻す戦い。奪還は遅々として進まず、昨年9月にハルキウでウクライナは奪回に成功、ドニプルも取り戻したが、その後膠着状態、理由は季節、秋に雨が多く戦車が進めず冬も暖冬で戦車を使えない。

 ウクライナが戦車を求めて、ウクライナは早い段階から求めて、東部、南部をロシアに奪われて、大きな領土を取り戻すために戦車が必要。キーウに来た戦車はジャベリンやドローンで倒せるが、広い領土は戦車のような兵器が必要。戦車をウクライナは求めて、いつくかの国から旧ソ連の戦車をもらっても数、質ともに不十分。イギリスの戦車、チャレンジャー、西側で最初に提供。フランスも戦闘車両提供、チャレンジャー14台はそれほどの数ではなく、それを元にレオパルドを求めて、ドイツのみの供与は、戦車だけでなく武器について提供せず、しかしドイツとアメリカが共同して提供、兵士の訓練もあり、ロシアへの経済制裁も横の連絡が大事。

 ドイツのレオパルドは、ドイツは第2次大戦でソ連と戦い、当時ドイツは侵略者で敗戦国のため、兵器供与は極めて慎重、ショルツ首相はロシアと対話路線、ドイツの世論も武器供与に慎重、しかしレオパルドはヨーロッパに2000もあり、ドイツだけで300あり、これはウクライナに提供するのに最適。訓練も、複数の機種だと大変で、レオパルド2はその点最適。ポーランドはウクライナに提供の許可をドイツに求めて、日本は武器輸出三原則を変えて、しかし武器は生産国の許可がないと提供は無理。

 ドイツは提供に許可、ドイツの世論は、ショルツ首相の社会民主党はロシアと対話路線、シュレーダー首相はプーチン大統領と近く、エネルギーをロシアから欲しい。2014年のクリミア侵攻後もドイツはガスのパイプラインを引いて、しかし今回はドイツから戦車の提供、アメリカなどの意見を聞いた形。チキさんもかつての侵略国で、西側の養成で国内の合意が得られると説かれて、駒木さん、ロシアとの関係でドイツのみ突出は問題で、この形。戦車は兵士の訓練が必要で、戦車による訓練はドイツの米軍基地でウクライナ兵にしていて、歩兵部隊など、どうやって戦闘するか訓練、配備されるレオパルドはウクライナの慣れている旧ソ連のものと異なり、戦場で使えるのに2,3か月必要。さらに燃料、砲弾補給も、レオパルドは数があり、スタンダードになり、たくさんの機種があるよより、レオパルドに統一して提供は意味がある。

 他方、ロシアはNATOが自国を攻撃だというもの、ハイマースやパトリオットミサイルが欧米から支援されると、ロシアはNATOがウクライナの黒幕と言いがかりになる。チキさん、冬を経てどうなるか、そしてロシアで反戦、厭戦の空気はどうかと問われて、駒木さん、昨年秋は徴兵に国民は不安で逃げた人もあり、モスクワでも大きく動揺、しかしプーチン大統領は動員は終わったとして、落ち着いて、ウクライナの戦争をモスクワの痛みとして実感せず、家族が徴兵されて尻に火がついて、戦争反対の声は、プーチン大統領の恐れるような形になっていない。

 反戦意見の抑え込みはソフト、9月には好戦的に、兵士が増えたらこちらが勝つと第2次大戦のスローガンを使用、それから醒めたものになり、ニュースも戦争は第2,3番目、ウクライナが卑劣というものだが、社会の緊張は収まっている。チキさん、ゼレンスキー氏はロシア語で発信のハイブリッドで、ロシアはどうかと問われて、駒木さん、ロシアはウクライナに効果的なものはなく、ゼレンスキー氏はロシアに説得の形でやっているが、プーチン大統領のやり方は停戦したいのにゼレンスキー氏が拒否、クリスマス停戦もウクライナに拒否されたと、ロシア向けのみ、ウクライナにクーデター呼びかけは開戦直後のみ、今はない。

 他方、戦争で食料価格、エネルギー価格高騰がウクライナのためと、ロシアに親近感のものに発信、ウクライナ大使館に抗議はあるが、西側の足並みを乱すもの、戦争から11か月、エネルギーと食糧が、ウクライナのせいで高騰、西側の分断をロシアは狙っている。

 キーウにミサイル攻撃でインフラ破壊でも、戦況に影響はなく、しかしキーウ侵攻はあり得て、ウクライナが戦車を揃えると不利、ロシアは兵士の訓練をして、ロシアの言いなりになるウクライナにするのは無理、支援するものの疲れを誘い、その時にキーウ攻撃はあり得る。しかしロシアにも限界,疲れが出て、双方の消耗戦になっている。

 今後の戦争の行方、UNHCRのサイトだと、ウクライナから1400万人避難、660万人国内避難民、各国はウクライナ支援に軍事だけでなく、人道支援もあり、隣国は人口が増えて、駒木さん、日本の得意分野は避難民の支援と、インフラ支援。チキさん、復興住宅もあると説かれて、来月で戦争1年、岸田総理のキーウ訪問はどうかと問われて、駒木さん、G7の議長国が日本、岸田総理はゼレンスキー氏と会うべき、G7でゼレンスキー氏と会っていないのは岸田総理のみ。リモートではなく、現地に行くのは意味が異なり、ゼレンスキー大統領の支援になる。チキさん、日本だと軍事費倍増、そして人道支援もあると指摘、そしてG7サミットにゼレンスキー大統領のリモート参加はさせるべきと駒木さん、国連安保理は機能せず、ゼレンスキー大統領のリモート参加は意味がある。

 チキさん、イラン、ベラルーシ、DPRKとロシアに親密な国はどうかと問われて、駒木さん、それらに直接の打診は困難、しかしロシアと関係ある国に、侵略反対を示す意味はある。さらに今年の国連は、安保理は機能せず、日本は非常任理事国で、国連は戦勝国からスタート、崩壊しないために拒否権を与えてそれを奪うのは無理、しかしロシアの横暴を止めるために、叡智を結集する意味はある。チキさん、野放図な戦争を止める意味は国連にあると説かれて、駒木さん、その機能はあり、安保理は問題でも、人権などは国連は機能を示している。

 チキさん、大きな戦争を止めるのは困難、駒木さん、いずれ停戦になり、その際のウクライナの安全保障は模索しないしといけない。さらに、今後のウクライナ、アメリカもロシア軍を全部ウクライナから追放は困難で、しかしウクライナを維持するために、G7議長国の日本の役割は大きいと締めくくられました、以上、駒木さんのお話でした。