【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

《転載》新潟県知事選 初の選挙サンデーで野党5党が池田陣営を応援

2018-05-28 23:14:50 | 転載
《転載》新潟県知事選 初の選挙サンデーで野党5党が池田陣営を応援
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229979

池田千賀子氏を応援する野党5党幹部(C)日刊ゲンダイ

 新潟県知事選(6月10日投開票)の告示後、初の選挙サンデーとなった27日、立憲民主党など野党5党幹部は推薦した元県議の池田千賀子氏の応援のため、そろって地元で街頭演説し、支援を呼び掛けた。

 立憲の辻元清美議員ら5野党と衆院会派「無所属の会」の国対委員長らは新潟市内で演説。辻元議員は自公両党が支援する前海保次長の花角英世氏の原発政策を疑問視。加計問題をめぐる柳瀬唯夫元首相秘書官の国会答弁を引き合いに出しながら「選挙の時に原発のない新潟を目指すと言っても、選挙が終わると記憶にないと言いかねない」と皮肉った。

 これに対し花角陣営の自民、公明両党は、党派色を薄めた“争点隠し”の選挙戦を展開中だという。

「原発再稼働の是非にはほとんど触れず、地元の自民議員は建設業協会の総会で勤務時間中の期日前投票を呼びかけ、花角氏の票が増えるほど公共事業予算が増えると訴えていました」(地元記者)

 まっ、相変わらずのウソつき土建政治を進めるということ。良識ある新潟県民も随分とナメられたものだと思うが、鉄槌を下す場は今度の知事選しかない。

(取材協力=ジャーナリスト・横田一氏)



【見えざる世界を見えるようにする努力~JNN報道特集2018.5.26~】

2018-05-26 20:08:30 | 政治・文化・社会評論
          櫻井 智志


Ⅰ 大学と社会
アメリカン・フットボールの試合における日大の監督やコーチの会見と司会の広報部男性の応対は、より混乱をもたらした。日大「加害」学生の記者会見は、日大指導者と異なり、勇気に満ちたものだ。東京新聞は、学園闘争の記事を大きく掲載した。
 1960年代後半日大古田会頭の不正汚職の混乱渦に。日大の学生運動は当初は、党派を超えて学生だけでなく教職員も応援した。そのうねりを抑えたのが体育会の学生たちだった.。一時期,日大は落ち着いていたが変化があった。常務理事に体育会系がつき、最初は問題がなかった。その後、低迷が始まる。日本と異なり、社会全体を揺るがせた半世紀前のパリ五月革命は、今も課題を担っている。


Ⅱ 朝鮮民主義人民共和国
私には北朝鮮が近現代の抑圧で闘う歴史と、「専制独裁主義」と批判される状況と乖離していた。だが韓国の文大統領と北の金委員長は、本物の友愛を見失わない外交だった。北朝鮮は周囲を超核大国に囲まれ、非核化を強く要望した。しかし核保有国はどこも無視。北朝鮮は、自国が核開発することで、パワーポリテクスに対応する。今回北が容易に核の段階的非核化に応じたのはそれだけの背景がある。「すべての民族の生きる権利」の保証を。米国は、トランプ大統領が米朝会談に賛成したが、もっと強硬な軍拡派が中枢に増えてきた。


Ⅲ 全ての体制を破壊し「新体制」作りをめざす
「総理も代議士も辞める」の文章学。これは安倍総理の無実の主張ではなかった。この言明は官僚に、総理が辞めないような完璧な対応業務を行え、という指令なのだ。そのこととは別件だが、古賀茂明・望月衣塑子両氏の共著『THE 独裁者』は「安倍政権は海洋軍事国家を目指している」と指摘している。全ての体制を破壊し「新体制」作りをめざす過程が安倍政権のやりかただ。あまりの酷さに政治に無関心、虚無的になっていくことこそ安倍「軍事国家づくり」の願ってもないチヤンスとして設定されている。安倍政権の酷さこそ「戦後精神の破壊と新軍体制づくり」の仕掛けともなっている。


Ⅳ ミツバチ大量死と農薬
(*突然の電話で視聴中断、前半を見逃しました)
 ふと、ベトナムの国土に散布された生化学兵器の枯れ葉剤農薬を想起した。その結果は「ベトちゃん、ドクちゃん」として一人の人間に二つの人格が宿ることとなった。日本の外科医の手術で切断手術は成功したが、ひとりはその後に亡くなった。
 核兵器同様、生化学兵器は国際人権機関に批判されている。生産力の飛躍をもたらした科学技術革命は、厳しく倫理と安全性の規制が要求されて実現されなければ、その歪みを脱することはできえない。

[JNN報道特集2018.5.19]とともに

2018-05-20 15:15:24 | 政治・文化・社会評論

            櫻井 智志


 日本は極めて情報への管理に強い傾向が強まっている。報道番組に規制が敷かれる中で、JNN『報道特集』日本のジャーナリズムが、世界に誇ることのできることのできる貴重な番組だ。岸井成格氏の死を悼み、佐川前理財局長を地検が不起訴としたことを、冒頭で金平キャスターが語り、共感を覚えた。
 政権と国民の間で、情報や政治を報道が歪めて忖度しむけるシステムが安倍総理と報道首脳部の間で確立されている。安倍晋三氏の詭弁や方便でその場しのぎで済ます権力政治。元総理=福田康夫氏・小泉純一郎氏・細川護熙氏・村山富市氏=らが、現在の安倍首相を批判しているのは異例なことだ。恐れるものは権力ではない。権力が破壊した後のこのくにの実像だ。安倍政権は「わが亡き後に洪水よ、来たれ」!か?


 中東のパレスチナとイスラエルの間でかろうじて共存していた「東エルサレム」にアメリカ大使館を移動した。アメリカのトランプ大統領と政府は、パレスチナとイスラエルの何千年の歴史の因果をわからないわけはないだろうに・・・。トランプの娘婿クシュナー氏は、イスラエルの軍産複合体の代弁者だ。トランプ政権はとんでもないことをした。既に両者の先頭で死者が幾何級数的に増えている。膳場キャスターが言うように、外交でなく中間選挙や来年の大統領選挙にむけアたメリカ国内向けのキャンペーンなのかもしれない。トランプは、中東のひとの「この均衡を破るものがいれば、第三次世界大戦になるでしょう。」という発言になにを思うであろうか・・


 朝鮮半島についての知識や判断を私は、再度吟味するようになった。李恢成の長編小説『見果てぬ夢』や金芝河らの詩集から、随分学んできた。拉致問題や大韓航空機爆破事件。韓国のスパイ映画、二重スパイ映画をDVDで見た。今回の冬季五輪外交以来金正恩委員長への認識もやや変化した。 私は最も理解できる日本国家をより深く理解を深めることに徹したい。そこから事実と虚偽を見分け、他国の実態を把握できるような認識と分析の方法を学び生かしたい。

「ひとも思想も疑う、しっかりと信じられるまではすべてを疑う」(五味川純平『戦争と人間』)。

持続する意志~2018「平和のためのコンサート」第19回~

2018-05-18 06:30:07 | 政治・文化・社会評論
持続する意志~2018「平和のためのコンサート」第19回~


                   櫻井智志
 
 すでに紹介させていただいた、第19回平和のためのコンサートが6月2日(新宿区牛込箪笥区民ホール)が迫っている。
 第一部講演を「時代小説と戦争」と題して高橋敏夫早稲田大学教授が行い、第二部コンサートを~平和への意の祈り~をテーマとして、①語りと音楽による「おこりじぞう」金野実加枝さん、児玉さや佳さん②信田京子さんのバイオリン(violin)独奏、ピアノ末廣和史さん③アンンブル・ローゼ(ソプラノ:斎藤みどりさん・高橋順子さん・渡辺裕子さん メゾソプラノ:池田孝子さん・芝田貞子さん・嶋田美佐子さん・高崎邦子さん)の重唱 三つの構成で行う。
 
 19年間継続されているこのコンサートは、2001年に胆管ガンでご逝去された哲学者芝田進午さんとの邂逅の場でもある。ステージ右奥に笑顔の遺影が、会場を見守っている。このコンサートの主催者芝田貞子さんは、芝田進午さんとご夫婦で、「ノーモア・ヒロシマ・コンサート」1980年~1995年(被爆50周年東京)を東京と広島で開催し続けた。
 今は芝田貞子さんが、この「平和のためのコンサート」を継承し続けている。会場で、私たちは芝田さんのご家族、ご親友のボランティアを拝見する。芝田進午先生の法政大学・広島大学・岡山女子短期大学・聖泉短期大学・社会科学研究セミナーの教え子の皆さん。ステ-ジの黒子役に徹している方々と毎回コンサートに足を運び会場からコンサートを支えている皆さんがいる。芝田進午さんがすべてをかけて生存権、環境権などの市民が生存し生きるための権利を自ら*⓵原告団団長として闘った「国立感染症研究所、改称前の国立予防衛生研究所」との*②裁判闘争をともに戦った予研=感染研裁判原告の会・感染研裁判弁護団の皆さんがたである。
 
*1
芝田進午編 『生命を守る方法 バイオ時代の人間の権利』晩聲社 核時代43年(1988年)
予研=感染研裁判裁判原告の会・予研=感染研裁判弁護団編著『バイオハザード裁判 予研=感染研実験差し止めの法理』緑風出版 2001年1月31日初版
国立感染症研究所の安全性を考える会 編著『国立感染研は安全か』緑風出版 2010年3月4日初版
 
*2
 この実験差し止めの裁判は、先だって早大や医療施設・老人施設・住宅地に住民の意見も無視するかたちで強行移転に反対する住民運動である。アメリカなど国際社会では住民に被害が及ばない立地に徹している。また、感染菌の人体に強い被害を及ぼすことをしだいに重視し、P3施設は外部汚染の皆無を期してとくに研究所外部に漏れだす万一の安全対策上住宅地に立地されている国はない。P4施設はさらに危険な影響甚大なため設置そのものを各国では認めていない。強度の被害の細菌は発生国で封じ込め被害の最少化に徹している。研究のために国内に持ち込むレベルの安全さの担保はなく、細菌やウイルスに対する医療行政は、国際社会の常識が確立されている。
 芝田進午氏らの住民運動で、予研=感染研が戦時中の石井731部隊の医師が予研のスタッフとなっていたこともあきらかにされた。
 
 芝田進午先生の『実践的唯物論への道 人類生存の哲学を求めて』(青木書店2001年9月25日)は、三階徹氏・平川俊彦氏・平田哲男氏の「聞き取りと録音テープ起こしに芝田氏が手を入れて成ったものである」と編者あとがきにある。その略年譜には、「2001年3月14日死去。3月27日、東京地裁は国立感染研実験差し止め請求棄却の不当判決。原告団はただちに上告。」とある。著作出版、芝田進午氏死去、東京地裁判決の日付にご留意されたい。
 
 芝田貞子さんを中心に主催されてきた「平和のためのコンサート」とは、*「ノーモア・ヒロシマ・コンサート」の思想を体現化して持続されている。
 
*芝田進午著『現代の課題Ⅰ 核兵器廃絶のために』青木書店1978年4月20日初版
芝田進午著『核時代Ⅰ 思想と展望』青木書店1987年6月15日初版
芝田進午著『核時代Ⅱ 文化と芸術』青木書店1987年6月15日初版
 
 こういった背景をふまえると、「平和のためのコンサート」には3つの意義がわかる。
⓵ 核兵器や原子力発電所による生命の危機の存在を広く国民が知ること
② 生物兵器や細菌を使った実験の及ぼす危険性は、行政側研究機関の側が敢えて知らせてはいない。生物災害を市民の側が熟知しないと危険発生後は取り返しがつかない。
③ 芝田進午氏の問題把握・研究が提起した【人類生存、国民生存の「生きる権利」】を改めて想起し、希望の原点を見出したい。
 
*コンサートチケットなどのお問い合わせ TEL&FAX  03-3209-9666芝田様方