中小企業の商業登記の促進に向けて

　10月25日のカンボジア女性企業家協会（CWEA）主催のセミナーで、女性が経営することが多い中小零細企業の商業登記促進、知的財産権保護、ビジネスエチケット等が議論されました。
　カンボジアの中小零細企業数は、ビジネスセンサスによれば50万5000社程度ですが、そのうちの94％は商業登記をしていないと見られています。中小零細企業の61％は女性が経営しているため、このセミナーで商業登記の重要性が強調されました。特に、商業登記によって自社の知的財産権が法的に保護されるようになる等の利点が説明されました。一方で参加者からは商業登記にかかる費用と時間についての懸念が示されたとのことです。また、商業登記手続きが非常に「複雑」であるとの指摘もなされました。
　カンボジアは、自由でオープンな経済体制ですので、比較的容易に起業が可能であり、今後の中小企業の発展のためにも、登記手続きの円滑化・透明化と中小零細企業への説明拡充によって、商業登記を促進していくことが重要であると見られています。


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