カンボジア経済

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世界経済フォーラムASEAN会合

2017年05月19日 | 経済
 5月10日~12日にプノンペンで、世界経済フォーラム(WEF)東南アジア諸国連合(ASEAN)会合が開催されました。カンボジアでWEFの会議が開催されるのは初めてのこととなります。政府関係者やビジネス業界の関係者が約700人以上参加し、ASEAN経済共同体(AEC)の統合・連結性の強化やデジタル経済に関する討論が行われました。
 ASEAN各国にとって共通の課題としては、生産性の向上、インフラの整備、中国との関係が指摘されています。生産性については、低い労働コストを武器にした成長戦略は限界にきているとの指摘が目立ちます。また、インフラの整備については、各国を互いにつなぐインフラ網を整備する重要性が指摘されました。道路など物理的なインフラ建設だけでなく、規制の共通化や通関の簡素化等、物流を円滑にするためのソフトインフラの整備も重要とされます。これらの整備によって「単一市場」や「統合された製造業」が現実のものになり、国際競争力の強化に繋がるものと見られます。また、中国がこの地域で重要なプレーヤーになってきており、「一帯一路」構想等のインフラプロジェクトを推し進めつつあります。中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)のセッションでは、金立群総裁も出席する等、積極的な動きが目立ちました。
 フン・セン首相は「今回の会議でASEAN地域の協調・調和が示された。地域の新たなエネルギー源になる」と強調し、「保護主義と対極の存在として、グローバル化の力になった」とのまとめの言葉を述べました。

世界経済フォーラムのサイト(英文です)
https://www.weforum.org/agenda/2017/05/700-global-leaders-just-met-in-cambodia-heres-what-happened



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