カンボジア経済

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カンボジア中央銀行 日本の仮想通貨技術を採用へ

2017年05月02日 | 経済
 4月21日、ソラミツ株式会社は、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行と、オープンソースのブロックチェーン(分散型台帳技術)「Hyperledger Iroha」の共同開発に着手することを合意したと発表しました。共同開発契約を締結して、ブロックチェーン(分散型台帳技術)の活用を研究し、この技術を活用してカンボジアの新しい決済インフラの開発に着手するとしています。
 ブロックチェーン(分散型台帳技術)は、仮想通貨ビットコインに代表される分散型アプリケーションの基盤となる技術です。ネットワーク上で実行された取引は、ネットワークに参加するすべての人がアクセス可能な共有台帳に記録され、データを高度に冗長化し、サイバー攻撃に対して堅牢なシステムを構築することが可能なものです。
 海外の中央銀行が日本企業のブロックチェーン技術を採用するのは初めてとみられます。カンボジアでは決済インフラが十分整っていない半面、携帯電話を使って簡単に送金・決済できる手段が急速に広がっています。カンボジア国立銀行はこうした民間の動きに対応し、紙幣や硬貨といった従来の形にとらわれない決済手段の開発などを検討する計画です。
 カンボジアのような後発国では、新しい技術を導入して、一気に先進国を追い抜く「技術ジャンプ」が見られることがあります。カンボジアでは、通信やITが好例でしたが、決済システムでも「技術ジャンプ」が実現するか注目されます。

ソラミツ株式会社の新聞発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000019078.html


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