カンボジア経済

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2019年の貿易収支赤字拡大 

2020年03月12日 | 経済
 新聞報道によりますと、2019年の貿易赤字は、前年比31.6%増の76億6000万ドル(約8120億円)となりました。2018年の赤字額は、48億3000万ドル(約5120億円)でした。輸出は、対前年比12.7%増の145億3000万ドル(約1兆5400億円)でした。主要輸出品は、縫製品(56.7%)、織物(8.9%)、履物(8.7%)、精米(2.9%)、自転車(2.9%)等となっています。主要取出先は、米国、日本、ドイツ、中国、英国等です。輸入は、対前年比18.6%増の221億9000万ドル(約2兆3500億円)でした。主要輸入品は、縫製原材料、自動車、石油製品、建設資材等でした。主要輸入先は、中国、タイ、ベトナム、日本、韓国等でした。
 貿易赤字は大きいものの、カンボジアではこれを、観光、直接投資、政府開発援助(ODA)等で埋め合わせて総合収支はずっと黒字を続けています。外貨準備も2019年末には輸入の7か月分を超えており、安定的なものと見られます。
 こうした中で、最近出稼ぎ労働者からの送金が増えています。労働省によりますと、海外にいるカンボジア人労働者128万人からの送金額は、2019年に28億ドル(約2970億円)となり、貿易赤字の三分の一という無視できない規模となっています。労働省によりますと、2019年にカンボジアを離れた出稼ぎ労働者数は、6万8040人で、国・地域別の内訳はタイが全体の約85%を占める5万7823人、続いて韓国5938人、日本3945人、シンガポール135人、香港72人、マレーシア69人、サウジアラビア58人等となっています。出稼ぎ労働者数の累計は128万8000人となっています。
(写真は、シアヌークビル港コンテナターミナル)



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