3月18日カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)の金融政策委員会は、リエル建て預金の預金準備率をこれまでの8%から7%に、ドル建て等外貨預金については12.5%から7%に引き下げることを決定しました。カンボジアにも預金準備制度があり、法定準備金は中央銀行に預託する必要がありますが、法定準備には金利が付きません。
カンボジアは、高度にドル化された経済であるため、中央銀行の金融政策・金融調整手段は限られたものとならざるを得ず、預金準備率操作は、数少ない政策手段の一つとなっています。これまでの動きを見ると、1997年以降リエル建て・外貨建て共に8%とした後、動かしていませんでしたが、2008年のリーマンショック時に外貨建て預金の準備率を一気に16%に引き上げて金融引き締めを行い、2009年に12%に戻し、2012年に12.5%に変更した後は、全く変動させていませんでした。この間も、リエル建て預金の準備率は8%で、変動なしでした。
今般は、新型肺炎の影響を受けて経済が落ち込むことが予想されるため、金融緩和策を打ち出したものです。預金準備率引下げに加えて、証券担保型流動性供給オペレーション(LPCO)の金利引下げ、LPCOの担保となる譲渡性預金証書(NCD)の金利引下げ等もあわせて行うとしています。
日米欧をはじめとして各国の中央銀行が金融緩和策を打ち出している中で、カンボジアの中央銀行も金融緩和に動いたものです。新型肺炎の影響を受けて不良債権比率の上昇も見込まれる中で、中央銀行が適時適切な対応をとることが期待されます。
(写真は、カンボジアの商業銀行最大手のACLEDA銀行本店)
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カンボジアは、高度にドル化された経済であるため、中央銀行の金融政策・金融調整手段は限られたものとならざるを得ず、預金準備率操作は、数少ない政策手段の一つとなっています。これまでの動きを見ると、1997年以降リエル建て・外貨建て共に8%とした後、動かしていませんでしたが、2008年のリーマンショック時に外貨建て預金の準備率を一気に16%に引き上げて金融引き締めを行い、2009年に12%に戻し、2012年に12.5%に変更した後は、全く変動させていませんでした。この間も、リエル建て預金の準備率は8%で、変動なしでした。
今般は、新型肺炎の影響を受けて経済が落ち込むことが予想されるため、金融緩和策を打ち出したものです。預金準備率引下げに加えて、証券担保型流動性供給オペレーション(LPCO)の金利引下げ、LPCOの担保となる譲渡性預金証書(NCD)の金利引下げ等もあわせて行うとしています。
日米欧をはじめとして各国の中央銀行が金融緩和策を打ち出している中で、カンボジアの中央銀行も金融緩和に動いたものです。新型肺炎の影響を受けて不良債権比率の上昇も見込まれる中で、中央銀行が適時適切な対応をとることが期待されます。
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