近代言語学の父、ソシュール、だが広く流布したその像をこえて、彼の仕事はどこに全体像を結ぶのか、。
言語機能の人間精神の関係への多様な思索は、人間諸科学の方法論と認識に実体概念から関係概念へというパラダイム変換を促し、構造主義以降現代まで、20世紀後半の思想の共通基盤を造った。
本書は「一般言語学講義」原資料に拠って、原初の記号理論と思想の本質を明らかにする。
精密な実証裏付けと、神話やアナグラム研究の初の紹介とは、ソシュールの決定版として今後の眺望を拓くことになろう。
ウイキペディアより
通時言語学と共時言語学
ソシュールは、言語学を通時言語学と共時言語学に二分した。従来の比較言語学のように、言語の歴史的側面を扱うのが「通時言語学」である。それに対して、言語の共時的(非歴史的、静態的)な構造を扱うのが「共時言語学」である。ソシュールは、その両方を研究の対象とすることで、それまでのように言語の起源や歴史的推移を問題にするだけでなく、ある一時点における言語の内的な構造も研究対象にし、それによって言語を全体的に理解しようとした。
シーニュ、シニフィアンとシニフィエ
ソシュールは、言語(ラング)は記号(シーニュfr:signe)の体系であるとした。ソシュールによれば、記号は、シニフィアン(たとえば、日本語の「イ・ヌ」という音の連鎖など)とシニフィエ(たとえば、「イヌ」という音の表す言葉の概念)が表裏一体となって結びついたものである。そして、このシニフィアンとシニフィエの結びつきは、恣意的なものである。つまり、「イヌ」という概念は、"Dog"(英語)というシニフィアンと結びついても、"Chien"(フランス語)というシニフィアンと結びついても、どちらでもよいということである。
感想;
言葉は考えてみれば不思議なものです。
言葉によって、元気になったら、落ち込んだり。
また同じ言葉でも人によって受け止め方が違います。
言葉によって物事を理解します。
言語体系が異なるとまた理解の仕方も違ってくるのでしょう。
言語機能の人間精神の関係への多様な思索は、人間諸科学の方法論と認識に実体概念から関係概念へというパラダイム変換を促し、構造主義以降現代まで、20世紀後半の思想の共通基盤を造った。
本書は「一般言語学講義」原資料に拠って、原初の記号理論と思想の本質を明らかにする。
精密な実証裏付けと、神話やアナグラム研究の初の紹介とは、ソシュールの決定版として今後の眺望を拓くことになろう。
ウイキペディアより
通時言語学と共時言語学
ソシュールは、言語学を通時言語学と共時言語学に二分した。従来の比較言語学のように、言語の歴史的側面を扱うのが「通時言語学」である。それに対して、言語の共時的(非歴史的、静態的)な構造を扱うのが「共時言語学」である。ソシュールは、その両方を研究の対象とすることで、それまでのように言語の起源や歴史的推移を問題にするだけでなく、ある一時点における言語の内的な構造も研究対象にし、それによって言語を全体的に理解しようとした。
シーニュ、シニフィアンとシニフィエ
ソシュールは、言語(ラング)は記号(シーニュfr:signe)の体系であるとした。ソシュールによれば、記号は、シニフィアン(たとえば、日本語の「イ・ヌ」という音の連鎖など)とシニフィエ(たとえば、「イヌ」という音の表す言葉の概念)が表裏一体となって結びついたものである。そして、このシニフィアンとシニフィエの結びつきは、恣意的なものである。つまり、「イヌ」という概念は、"Dog"(英語)というシニフィアンと結びついても、"Chien"(フランス語)というシニフィアンと結びついても、どちらでもよいということである。
感想;
言葉は考えてみれば不思議なものです。
言葉によって、元気になったら、落ち込んだり。
また同じ言葉でも人によって受け止め方が違います。
言葉によって物事を理解します。
言語体系が異なるとまた理解の仕方も違ってくるのでしょう。