https://kahoku.news/articles/20220219khn000053.html 河北新報 2022年02月20日 06:00
市町村教委を通さず直接送る
東京電力福島第1原発にたまる処理水の海洋放出について、「安全な状態で処分される」などと紹介する国のチラシが昨年末から全国の学校に届き、各地で波紋を広げている。東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県内の市町村教育委員会によると、児童生徒への配布を見合わせる学校が相次ぎ、一度配布したチラシを回収する学校もある。市町村教委に知らせず、学校に直接送った手続きも疑問視されている。
エネ庁のチラシ「復興のあと押しはまず知ることから」
チラシ表
チラシ裏
「漁業者への配慮に欠ける」と回収
チラシは、経済産業省資源エネルギー庁の「復興のあと押しはまず知ることから」と、復興庁の「ALPS(アルプス)処理水について知ってほしい3つのこと」。文部科学省が毎年、全国の小中高校1年生に配布する放射線副読本と共に、昨年12月ごろから約230万枚配布された。
2種類のチラシでは、放射性物質トリチウムが含まれる処理水を大幅に薄めて海に流すと説明。「トリチウムの健康への影響は心配ありません」「世界でも既に海に流しています」などと、安全性を前面に押し出す。
河北新報社の取材では、岩手県沿岸12市町村のうち、配布済みは普代村(小中1校ずつ)のみ。村教委の担当者は「扱いは各校に任せた」と話す。一方、学校で保管するなどの対応を取ったのは5市町村。他の市町でも配布した学校は一部にとどまり、保管を指示した教委もある。
宮城県内では少なくとも16市町で配られた。七ケ浜町教委は「海洋放出に反対する多くの漁業者や関係自治体などへの配慮に著しく欠ける行為」と捉え、配布したチラシの回収に動きだした。沿岸部の小学校長は「処理水が手放しに安全だと思わせる書きぶり。純真な子どもをだますような行為だ」と語気を強めた。
「理解醸成が必要と考えた」と説明
「関係者の合意形成が不十分。国民から理解を得るプロセスは途上だ」(内田広之いわき市長)との認識がある中、第1原発を抱える福島県では困惑の色を深める。相馬市教委の担当者は「処理水はデリケートな問題。教育現場で指導することではない」と明言した。
政府は2021年4月、2年後をめどに処理水の海洋放出を決定。同12月に策定した風評被害対策の中長期的な行動計画に、チラシの配布を盛り込んだ。
資源エネルギー庁の福田光紀原子力発電所事故収束対応室長は「海洋放出の風評被害が懸念されている。処理水の安全性に関して児童生徒の理解醸成が必要だと考えて配布した。今後も丁寧に伝えていく」と理解を求める。
「事前の連絡がなかった」という市町村教委の指摘に対しては「(小中高の1年生に毎年配布される)副読本に処理水に関する内容を盛り込んだ。チラシは補足説明資料としての位置付けだった」との認識を示した。
感想;
チラシの文言は、”優良誤認”的です。
地下水が「汚染水」にならないように取り組んでいます。
⇒優良誤認;汚染水が発生しない
実際は日々汚染水が発生しています。
正しく記載するなら、
地下水が「汚染水」にならないように取り組んでいますが、十分でなく***L/1日の汚染水が増えています。
浄化した水
⇒優良誤認;浄化したならきれいな水。
実際は、浄化したけど、不十分で汚染水になっています。
事実と違う風評被害
⇒優良誤認;風評被害ということで事実でない。
実際は、風評被害ではなく、汚染している、それを風評被害とすること自体が間違った風評を広げようとしています。
国は安全性を伝える取り組みを続けていきます。
⇒優良誤認;安全だと。
実際は、安全ではないので、あたかも安全だと思わせる取り組みを続けていきます。
ALPS処理水の下の図 、
⇒優良誤認;図から、放射能をほとんど除いている。
実際は、CMできれいになりますといって、少しだけ残っている/取り除けていないのを残しています。
まさにそれです。
きちんと処理する
⇒優良誤認;正しい処理をする。
実際は、基準を超えた汚染水を薄めて基準以下にすることが、”きちんと処理”になるのでしょうか?
農薬に汚染したお米を、汚染していないお米と混ぜて基準以下にしたら、農林水産省は問題なしというのでしょうか?
重金属やヒ素など医薬品の規格に適合しない場合、問題ない製品と混合して基準以下になれば、厚生労働省は問題ない医薬品というのでしょうか?
事実を正しく説明することが学校教育の基本です。
このチラシを配布するのは問題と認識した学校と、国の指示で配布した学校、校長等の資質の違いが現れたようです。
市町村教委を通さず直接送る
東京電力福島第1原発にたまる処理水の海洋放出について、「安全な状態で処分される」などと紹介する国のチラシが昨年末から全国の学校に届き、各地で波紋を広げている。東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県内の市町村教育委員会によると、児童生徒への配布を見合わせる学校が相次ぎ、一度配布したチラシを回収する学校もある。市町村教委に知らせず、学校に直接送った手続きも疑問視されている。
エネ庁のチラシ「復興のあと押しはまず知ることから」
チラシ表
チラシ裏
「漁業者への配慮に欠ける」と回収
チラシは、経済産業省資源エネルギー庁の「復興のあと押しはまず知ることから」と、復興庁の「ALPS(アルプス)処理水について知ってほしい3つのこと」。文部科学省が毎年、全国の小中高校1年生に配布する放射線副読本と共に、昨年12月ごろから約230万枚配布された。
2種類のチラシでは、放射性物質トリチウムが含まれる処理水を大幅に薄めて海に流すと説明。「トリチウムの健康への影響は心配ありません」「世界でも既に海に流しています」などと、安全性を前面に押し出す。
河北新報社の取材では、岩手県沿岸12市町村のうち、配布済みは普代村(小中1校ずつ)のみ。村教委の担当者は「扱いは各校に任せた」と話す。一方、学校で保管するなどの対応を取ったのは5市町村。他の市町でも配布した学校は一部にとどまり、保管を指示した教委もある。
宮城県内では少なくとも16市町で配られた。七ケ浜町教委は「海洋放出に反対する多くの漁業者や関係自治体などへの配慮に著しく欠ける行為」と捉え、配布したチラシの回収に動きだした。沿岸部の小学校長は「処理水が手放しに安全だと思わせる書きぶり。純真な子どもをだますような行為だ」と語気を強めた。
「理解醸成が必要と考えた」と説明
「関係者の合意形成が不十分。国民から理解を得るプロセスは途上だ」(内田広之いわき市長)との認識がある中、第1原発を抱える福島県では困惑の色を深める。相馬市教委の担当者は「処理水はデリケートな問題。教育現場で指導することではない」と明言した。
政府は2021年4月、2年後をめどに処理水の海洋放出を決定。同12月に策定した風評被害対策の中長期的な行動計画に、チラシの配布を盛り込んだ。
資源エネルギー庁の福田光紀原子力発電所事故収束対応室長は「海洋放出の風評被害が懸念されている。処理水の安全性に関して児童生徒の理解醸成が必要だと考えて配布した。今後も丁寧に伝えていく」と理解を求める。
「事前の連絡がなかった」という市町村教委の指摘に対しては「(小中高の1年生に毎年配布される)副読本に処理水に関する内容を盛り込んだ。チラシは補足説明資料としての位置付けだった」との認識を示した。
感想;
チラシの文言は、”優良誤認”的です。
地下水が「汚染水」にならないように取り組んでいます。
⇒優良誤認;汚染水が発生しない
実際は日々汚染水が発生しています。
正しく記載するなら、
地下水が「汚染水」にならないように取り組んでいますが、十分でなく***L/1日の汚染水が増えています。
浄化した水
⇒優良誤認;浄化したならきれいな水。
実際は、浄化したけど、不十分で汚染水になっています。
事実と違う風評被害
⇒優良誤認;風評被害ということで事実でない。
実際は、風評被害ではなく、汚染している、それを風評被害とすること自体が間違った風評を広げようとしています。
国は安全性を伝える取り組みを続けていきます。
⇒優良誤認;安全だと。
実際は、安全ではないので、あたかも安全だと思わせる取り組みを続けていきます。
ALPS処理水の下の図 、
⇒優良誤認;図から、放射能をほとんど除いている。
実際は、CMできれいになりますといって、少しだけ残っている/取り除けていないのを残しています。
まさにそれです。
きちんと処理する
⇒優良誤認;正しい処理をする。
実際は、基準を超えた汚染水を薄めて基準以下にすることが、”きちんと処理”になるのでしょうか?
農薬に汚染したお米を、汚染していないお米と混ぜて基準以下にしたら、農林水産省は問題なしというのでしょうか?
重金属やヒ素など医薬品の規格に適合しない場合、問題ない製品と混合して基準以下になれば、厚生労働省は問題ない医薬品というのでしょうか?
事実を正しく説明することが学校教育の基本です。
このチラシを配布するのは問題と認識した学校と、国の指示で配布した学校、校長等の資質の違いが現れたようです。
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