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「自分の考えをパッと80字で論理的に書けるようになるメソッド R80」中島博司著 "書く・話す・発表する”

2024-08-15 02:04:02 | 本の紹介
・R80のルールは簡単に言うと2つだけ
 ①2文構成で80字以内
 ②2文目の最初に必ず接続詞を使う

・私は茨城県の高校教員になった当初、オーソドックスに板書をする授業をしていました。
しかし20代後半で2校目に赴任すると、やり方をガラッと変えました。
「スーパー日本史ノート」という繕冊の副教材を自分で開発したのです。
なぜなら、板書は時間のムダだと感じたからです。・・・
いっそオリジナルのノートを作っちゃおう、と思いついて、板書する項目などをあらかじめまとめたノートを配布することにしました。
 B4の用紙に刷ったものを、生徒たちが半分に折っていきB5判にして、ホッチキスで留める。こうして1冊30頁程度、9冊で300パージほどの手作り副教材が完成します。

・授業では、私は歴史ドラマを繰り広げることに集中しました。
 たとえば桶狭間の戦いなら、自分が織田信長の奇襲を現場で見てきたかのように身振り手振りを交えながら臨場感をもってはなすのです。
 そうすると、生徒たちも前のめりになって聞き入ってくれます。・・・
 やがて受験シーズンを迎えると、中堅進学校だったこの高校が、センター試験の日本史Bの平均点で県内1位になったのです。
 この噂が県外まで広まり、36歳の時、教科書会社からオファーを受け、日本史の教科書執筆に携わりました。

・次に勤務した3校目は、県内有数の進学校、県立土浦第一高校でした。
 ここでは11年間教鞭をとりましたが、生徒たちがとても優秀で、センター試験緒日本史Bの平均点で全国1位になった年が3回もありました。
 出版社もこうした実績に目を留めたようです。
「スーパー日本史ノート」の存在を知った編集者から、
「これをベースにした本を出版しましょう!」と言われました。
 そこから1年かけてできたのが『はじめる日本史』という本です。
1999年からの24年間で42刷、累計20万部ほどのロングセラーとなっています。

・さて、私は2015年に校長になりました。R80が誕生する前年のことです。就任と同時に始めたのが、アクティブ・ラーニング(AL)の研究でした。
 溝上慎一・元京都大学教授は「能動的な学習には、書く・話す・発表するなどの稼働への関与と、そこで生じる認知プロセスの外化を伴う」と定義しています。
「認知プロセスの外化」というと難しいですが、言い換えると「頭の中にあることをアウトプットする」ということです。

・2016年、県立の中高一貫校である並木中東教育学校の校長になりました。
 就任直後にひらめいた「書く」ためのメソッドが、R80でした。
 ネーミングも一瞬にして降ってきました。
 Rとは、リフレクション(振り返り)とリストラクチャー(再構築)の頭文字。80は80字以内で書くという意味です。

・現代文のカリスマ・出口汪先生による定義が、私には一番しっくりきました。
「論理力とは、
 相手の主張の筋道を読み解き、
 自分の考えを整理して伝える力」

・私はR80を「思考力・判断力・表現力を身につけ、論理力を育成する」ことをも目的として開発しました。

・R80を続けてきた生徒たちは、遅刻や欠席が減ったというのです。
 生徒指導の件数は激減したそうです。
 もちろん、先生方の熱心な指導あっての成果です。

・ある公立小中一貫校では、学校を挙げてR80に取り組んだ結果、文武科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の成績が上がったという報告がありました。
成績が上がったことに加えて、特筆すべきことがありました。
全国学力テストの中学3年生の国語には、記述問題があります。
その記述問題で無回答の生徒が1人もいなかったというのです。
これは中学校の常識からすると、奇跡的なことなのだそうです。

・R80は小学1年生から始められます。

・中学校での「また」禁止条例!
もっと長い文章を書けるようになってから上手に使ってください。

・「なぜなら」は最強の接続詞

・「一方」を使うと文章がかっこよくなる

・R80は、現在の大学入試に対応できるメソッドだと自信をもって言えるのです。

・400字を「因数分解」すればR80×5回
 ①字数をR80×〇と因数分解する
 ②1:3:1に配分し、序論・本論・結論を書く
 ③本論は3つの具体例を等分に書く

・具体例を3つ挙げることで説得力が増す

・R80で「質問力」もつく

  
感想
 
 先生が、板書するのをノートを取るのは無駄だと思いました。 
 田舎の高校で、進学校でなかったので、高3のときは、英語以外は内職(参考書をやる)していました。

 R80で何かできるようになると、学校行くのが楽しくなると他の科目も良くなるようです。
ランチェスター戦略という軍事戦略があり、マーケティングにも活用されています。
これは何か得意な科目ができると他の科目も伸びると言われています。

 国語力がUpすると他の科目の成績もUpすると言われています。
特に小学校の算数Upには国語力が必要と言われています。論理的考えることができるどうかのようです。

 寺子屋では読み書きそろばん(計算)を教えてましたが、それが大きな力になったようです。
明治維新に多くのすぐれた人が出たのは、藩校などで四書五経を学んでいたからとも言われています。

書き・話すに発表を加えているのはとても良いと思いました。
発表するためにはいろいろな力を養います。

後、読むが必要だと思います。
読むはベースになります。
情報収集にもなります。

私は小中学校の時、趣味は?と言われた時、読書と言っていました。
なので、読書は好きでした。
今は将棋・囲碁と答えていますが。

話すことはとても苦手でした。
小学校の時は手を挙げて質問するのさえ苦手でした。
しかし、会社に入って必要になり何度も人前で話しをする体験を積み重ねると平気になりました。

書くことも苦手でした。
レポートは平気でしたが、自分の考えをまとめたり、レターの文面を礼を失しないように書くのは苦手でした。
外部の先生などにレターを書くことをたくさん行うと、パターンが決まっていますので、慣れてきました。
それと社内の論文募集に何度も出すことで、賞も何度もいただき、慣れました。
やはり、たくさん経験することなのでしょう。
そのとき、このR80など知っていると、上達の効率が良いのでしょう。
苦手なことはそのことに時間を使っていないということに気づきました。
得意なことはそのことに時間を使っているのです。
このことを高校の時に気づいていれば英語が苦手にならなかったのですが・・・。

この本を読み、自分の主張だけでなく、相手はどうしてその考えに拘っているのかをもう少し考えると良かったなと思います。
ただ、こちらが論理的に話をしても、論理は抜きで感情で話をされる人も多いので、なかなか難しいですが。

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