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「永遠の別れ」 エリザベス・キューブラ・ロス デーヴィッド・ケスラー共著

2014-11-09 03:50:07 | ブログ

「永遠の別れ」 エリザベス・キューブラ・ロス デーヴィッド・ケスラー共著 より

この本は、キューブラ・ロス女史が亡くなってから発行されました。

孤独の与えるもの;

孤独は必ずしも人生の障害にはならない。むしろ、それは人生に不可欠な通過点であると考えたほうがいい。

苦しみを手紙に;

悲痛の感情は外面にあらわさなければならない。苦しみや悲しみは、それを手放してはじめて、それをじゅうぶんに理解することが可能になる。多くの人にとって、亡き人にあてて手紙を書くことは、感情をことばに託して表現し、意思の疎通をはかるための簡便で有効な方法になる。

多くの人が喪失後の心境を書きつづっていることからもわかるように、孤独な状況にあるときは、手紙を書くことが寂しさのよき道連れになる。他人の反応を気にすることなく、悲しみの日記をつづって喪失感情のはけ口にしている人もいる。いずれにしても、書くことによって内面にあるものを外に吐き出すことができる。たいがいの人にとっては、しゃべるよりも書くことのほうが気が楽にできる。書きつづることによって、無言のうちに癒しが訪れてくれる。他のコミュニケーション方式では得られない。

母親を亡くしたミリアムは痛切に孤独を感じていた。アドバイスに従い母親あてに手紙を書こうと決心した。いつものように利き手の右手で手紙を書き、つぎに左手で、母親になったつもりで返事を書いた。ミリアムは自分が書いた返事の手紙を読みながら、なんとなく母親がまだ生きているような気がして、孤独感が薄れていくのを感じた。

ビデオテープで娘へのメッセージ;

フランクリンは末期がんと直面することになったときに、新しい局面を生み出した。自分が死んだあとも、実際に役に立つ方法で娘を守ってやりたいと願っていたそこで、自分が寝たきりになってしまうまえに、ひそかに五巻のビデオテープを制作した。一貫目は娘が最初のデートをする時に、二巻目は大学に入学する時に、三巻目は結婚するまえに、四巻目は親になったときに、そして五巻目は死んだ父親、つまり自分に会いたくなった時に見て貰うためである。五巻目のテープで、彼は娘にこう語りかけた。

「このテープを見ているということは、寂しくて、私に会いたいと思っているのかな。信じないかもしれないが、私もおまえに会いたいんだお。これは本当だ。死ぬ時になにが辛かったって、おまえを残して逝くことが一番辛かったんだ。それだけはなんとかして避けたいと思ったが、無理な話だった。私のことをよく思いだすだろう?私もお前のをことをよく思いだしている。おまえが学校や友だちとのつきあいで忙しい時、わけもなく、ふと私のことが頭に浮かんでくることがあるだろう?その時が、私がお前のことを思っている時なんだ。これからも、寂しくなったり、孤独を感じたりするときがあるだろう。でもおまえはぜったいにひとりじゃないぞ。いつも私がついている。おまえのこころのなかに、いつも私がいるんだぞ」

もう生きて行けないと思った時;

あなたはいま、「もう生きていけない」「生きている意味がない」と感じているかもしれない。しかし、月日がたてば、失ったものとともに生きる方法をみつけるに違いない。喪失を体験したからこそ得られた新しい意味や目的をみつけるに違いない。自分自身にたっぷりと時間を与え、必要なら他者にもとめることだ。何年も月日がかかるかもしれない。いずれは現在の耐え難い苦しみを昇華して、失った生命に敬意を表する方法を発見するだろう。 


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