・中尾塾には3つの柱があります。
1) リーダーから学ぶ:毎月1名リーダーにお越しいただき、経営観を学びます。
2) 書籍から学ぶ:毎月2冊経営力アップに役立つ本を読んで学びます。
3) 参加者相互から学ぶ:毎週1回のグループコーチングから学びます。
・この本で紹介するステップ
1) 現状把握
2) 解釈
3) 介入
4) 感情の留保
を意識、無意識に使っていて、うまく課題解決をしている経営者が多いことです。
「ケーススタディ」を紹介することで、より使いやすくするようにしました。
・『大学』(四書五経)
まず自分自身を修めなさいと説きます。
そして自分自身を修められたら家が斉(ととの)う。
家が斉うと、国(当時だと藩)が治まる。
そして国も治まると点かも平らかになっていく
と学ぶのです。
・「上手に分解する方法」
1) プロセス(時間軸)で分解する
2) 2つの軸のマトリックスで分解する
・課題解決は次の4ステップ
1) 現状把握 :本当に課題を特定する
2) 解釈 :課題解決策を見つける
3) 介入 :現場に課題解決策を実行してもらう
4) 感情を保留:1)~3)をうまく進める
・人は感情の生き物です。ついつい感情で判断をしてしまいます。
「この人が言っているので、信用しよう」
「この人が言っているから、信用できない」
こうしたあいまいな判断をしがちです。
しかし、課題解決では、そうした感情での判断が命取りになることがあります。
いつも間違った報告をする人が、正しい報告をすることもあります。
当然、その逆もあります。
そこで、感情の保留です。
感情を保留、つまり、その場で決定を下さずに(しばらく)抑えて留めておくのです。
・現状把握をするために重要な三現主義(現地、現物、現実)
・すべてのビジネスは「3つのプロセス」に分解できる。
新しいビジネスアイデアを「創る」
それを実際に「作る」
そしてそれを「売る」
・会議の種類は、
1) 発散
2) 収束
3) 決議
4) 報告
に4区分できます。
・ビジネスのプロセスを改善するECRS
Eliminate(排除:取り除く)
Combine(結合:つなげる)
Rearrange(交換:組み替える)
Simplify(簡素化:単純にする)
これら4つの改善方法で、ムダ・ムリ・ムラを取り除くのです。
・『7つの習慣』の「第三の習慣」で取り上げられている「第二領域」
緊急 緊急でない
重要 第一領域 第二領域
重要でない 第三領域 第四領域
『7つの習慣』は「最も重要なのは第一領域ではない」というのです。「第二領域:緊急でないが重要」を最優先にするのだと言うのです・
「第二領域:緊急でないが重要」とは、事前の準備や対策、自分磨き(自己啓発)、そして人間関係などです。
つまり、第二領域をやっておくことで、第一領域が起きないようにしておくことができるので、より優先順位が高いとアドバイスするのです。
・キャッシュ・カウ(金のなる木)
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)で使われる言葉です。
市場成長率 高い 花形事業 問題児
低い 金のなる木 負け犬
高い 相対マーケットシェア 低い
問題児:大半の新製品がここに属します。市場成長率が高いので、経営資源を投資するか、あきらめるかの判断が必要です。
・「アンゾフの成長マトリックス」
1) 市場浸透戦略:既存市場に対して既存製品を拡販して売り上げの拡大を目指す戦略
2) 新製品開発戦略:既存市場に対して新商品を投入して売り上げの拡大を目指す戦略
3) 新市場開拓戦略:新市場(エリアや顧客セグメント)に既存製品えお展開して売り上げの拡大を目指す戦略
4) 多角化戦略:新市場に新製品を展開し売り上げの拡大を目指す戦略
・「ジョハリの窓」
自分
知っている 知らない
他人が 知っている 公開の窓 盲点の窓
知らない 秘密の窓 未知の窓
他人からのフィードバックを真摯に受け止め、強みの特性を伸ばし、弱みの特性を改善できれば、能力開発のきっかけになります。
・正しいSWOT分析の整理方法
内部要因
強み 弱み
外部要因 機会 強みを生かして機会を 弱みを克服して機会に
とらえるための戦略 挑戦するための戦略
脅威 強みを活かして脅威を 弱みを克服して脅威を
避けるための戦略 避けるための戦略
・チンギス・ハーンが、感情を保留して判断した例を挙げると
1) 征服した人を平等に扱い、親族にも迎えた。
2) 征服した部族の子供をチンギス・ハーンの養子にし、部族統合の象徴にした。
3) 求める仕事の中身を書き出し、ふさわしい人材を征服した人材からも探した。
感想:
チンギス・ハーンの戦略はローマの戦略と似ているように思いました。
制服した相手の首領の息子をローマに留学させ学問を学ばさせて、そして成人になると自国に戻していました。
「感情の留保」はとても大切だと思いました。
一時の感情で判断したり、行ってしまったことは、後で大変後悔することがあります。
織田信長が「黒田官兵衛が裏切った」と勘違いして(実際は捕らえられ捕虜に)、黒田官兵衛の長男を殺すように秀吉に命じました。秀吉の部下 竹中半兵衛が「私が殺します」と言って、実は匿いました。
その後、黒田官兵衛が敵方に味方しなかったために1年半も狭い場所に幽閉され助けられたことを織田信長は知りました。
黒田官兵衛はそのために足が不自由になりました。
織田信長はそこまで自分に尽くしてくれた黒田官兵衛の長男の殺害を命じたことを悔やみました。
でも竹中半兵衛によって(秀吉も知らず)匿われていたことを知り安堵しました。
既にその時には竹中半兵衛は病気で亡くなっていました。
間違った上司の命令に従わない勇気を持ちたいものです。
それが逆に上司の為になるのです。
秀吉の最初の参謀は竹中半兵衛で、その後は黒田官兵衛です。
黒田官兵衛がいなければ、天下を取れたか分からなかったともいわれています。
秀吉は黒田官兵衛を恐れ、大きな領土を与えることをしませんでした。
関ケ原合戦の時に、黒田官兵衛は九州の半分を征服していました。
それだけの力を持っていたのです。
晩年の秀吉の限界を知り、息子を徳川側に付かせました。
徳川側に付いた秀吉の家臣、加藤清正、福島正則はその後お家断絶になりました。
家康が秀吉の家臣をその後理由をつけて排除しましたが、黒田家は排除を逃れました。
それで明治維新まで藩は存続しました。
一時の感情で人生、取り返しのできない失敗をしてしまうことがあります。
経営マネジメントスキルは、自分の人生のマネジメントスキルでもあるのかもしれません。
経営の問題と同じように、人生の問題をどのように解決するか、その時に解決のためのマネジメントスキルを学んでおくことは大きな力になるかもしれません。
お付き合いのある製造所や会社には、少なくとも一度は訪問するようにしていました。
1)現場を知る
2)相手を知る
3)自分を知ってもらう
を目的としていました。
品質問題をゼロにすることはできません。
しかし、発生した品質問題による影響を最小限にすることはできます。
そのためには「問題が発生したら連絡してもらう」ことがとても重要になります。
連絡をしやすいようにするためには、お互いを知ることが大切だと思って、1)~3)を実践していました。
3)の自分を知ってもらうために、できるだけ自分のことを開示するようにしました。
まさにジョハリの窓の”秘密の窓”を小さくすることでした。
そして最も大切なことは、相手側が「相談して良かった」と実感してもらえるかどうかです。
相談しても「ダメ」だと相談されなくなります。
「感情の留保」ではとても痛い体験をしました。
新しく食品分野に進出したときです。
食品の表示には、いくつかの法律が関与していて、初めての体験でした。
表示の最終決裁を私が行っていました。
食品の表示は初めてで経験も知識もないことから、食品開発の担当課長に尋ねました。
「食品の表示は初めてだけどどうしているの?」
「食品表示の専門家にお金を払って見てもらっているので大丈夫です」
その言葉を信用してしまいました。
当時は人の言葉を信用するという甘い、まだ良い?ところがありました。
新製品の表示にミスがあり、製品回収をしてしまいました。
ボーナス減らされただけでなく、会社の処分対象にもなりました。
処分に関する就業規定には「怠慢・・・」とありました。
怠慢ではなくそれなりに精一杯したのですが、会社の処分は従うしかありません。涙
「人の言葉を信用した」甘さを反省しました。
後で専門家に尋ねたら、「全体は確認していない。尋ねられた項目だけ回答していた」とのことでした。
それ以降は「言葉だけでなく、根拠を確認する」ようにしました。
人の言葉を信用することはとても良いことだと思います。
ただ違っていた場合に大きな影響を受ける場合は、きちんと裏づけ、根拠を確認することが重要だと学びました。
連帯保証人になったばかりに全財産を失う人が時々います。
連帯保証人制度の怖さを知り、保証人になるくらいならお金を貸すか上げることでしょう。
それはその人を信用していないのではなく、リスク回避をするということです。
1) リーダーから学ぶ:毎月1名リーダーにお越しいただき、経営観を学びます。
2) 書籍から学ぶ:毎月2冊経営力アップに役立つ本を読んで学びます。
3) 参加者相互から学ぶ:毎週1回のグループコーチングから学びます。
・この本で紹介するステップ
1) 現状把握
2) 解釈
3) 介入
4) 感情の留保
を意識、無意識に使っていて、うまく課題解決をしている経営者が多いことです。
「ケーススタディ」を紹介することで、より使いやすくするようにしました。
・『大学』(四書五経)
まず自分自身を修めなさいと説きます。
そして自分自身を修められたら家が斉(ととの)う。
家が斉うと、国(当時だと藩)が治まる。
そして国も治まると点かも平らかになっていく
と学ぶのです。
・「上手に分解する方法」
1) プロセス(時間軸)で分解する
2) 2つの軸のマトリックスで分解する
・課題解決は次の4ステップ
1) 現状把握 :本当に課題を特定する
2) 解釈 :課題解決策を見つける
3) 介入 :現場に課題解決策を実行してもらう
4) 感情を保留:1)~3)をうまく進める
・人は感情の生き物です。ついつい感情で判断をしてしまいます。
「この人が言っているので、信用しよう」
「この人が言っているから、信用できない」
こうしたあいまいな判断をしがちです。
しかし、課題解決では、そうした感情での判断が命取りになることがあります。
いつも間違った報告をする人が、正しい報告をすることもあります。
当然、その逆もあります。
そこで、感情の保留です。
感情を保留、つまり、その場で決定を下さずに(しばらく)抑えて留めておくのです。
・現状把握をするために重要な三現主義(現地、現物、現実)
・すべてのビジネスは「3つのプロセス」に分解できる。
新しいビジネスアイデアを「創る」
それを実際に「作る」
そしてそれを「売る」
・会議の種類は、
1) 発散
2) 収束
3) 決議
4) 報告
に4区分できます。
・ビジネスのプロセスを改善するECRS
Eliminate(排除:取り除く)
Combine(結合:つなげる)
Rearrange(交換:組み替える)
Simplify(簡素化:単純にする)
これら4つの改善方法で、ムダ・ムリ・ムラを取り除くのです。
・『7つの習慣』の「第三の習慣」で取り上げられている「第二領域」
緊急 緊急でない
重要 第一領域 第二領域
重要でない 第三領域 第四領域
『7つの習慣』は「最も重要なのは第一領域ではない」というのです。「第二領域:緊急でないが重要」を最優先にするのだと言うのです・
「第二領域:緊急でないが重要」とは、事前の準備や対策、自分磨き(自己啓発)、そして人間関係などです。
つまり、第二領域をやっておくことで、第一領域が起きないようにしておくことができるので、より優先順位が高いとアドバイスするのです。
・キャッシュ・カウ(金のなる木)
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)で使われる言葉です。
市場成長率 高い 花形事業 問題児
低い 金のなる木 負け犬
高い 相対マーケットシェア 低い
問題児:大半の新製品がここに属します。市場成長率が高いので、経営資源を投資するか、あきらめるかの判断が必要です。
・「アンゾフの成長マトリックス」
1) 市場浸透戦略:既存市場に対して既存製品を拡販して売り上げの拡大を目指す戦略
2) 新製品開発戦略:既存市場に対して新商品を投入して売り上げの拡大を目指す戦略
3) 新市場開拓戦略:新市場(エリアや顧客セグメント)に既存製品えお展開して売り上げの拡大を目指す戦略
4) 多角化戦略:新市場に新製品を展開し売り上げの拡大を目指す戦略
・「ジョハリの窓」
自分
知っている 知らない
他人が 知っている 公開の窓 盲点の窓
知らない 秘密の窓 未知の窓
他人からのフィードバックを真摯に受け止め、強みの特性を伸ばし、弱みの特性を改善できれば、能力開発のきっかけになります。
・正しいSWOT分析の整理方法
内部要因
強み 弱み
外部要因 機会 強みを生かして機会を 弱みを克服して機会に
とらえるための戦略 挑戦するための戦略
脅威 強みを活かして脅威を 弱みを克服して脅威を
避けるための戦略 避けるための戦略
・チンギス・ハーンが、感情を保留して判断した例を挙げると
1) 征服した人を平等に扱い、親族にも迎えた。
2) 征服した部族の子供をチンギス・ハーンの養子にし、部族統合の象徴にした。
3) 求める仕事の中身を書き出し、ふさわしい人材を征服した人材からも探した。
感想:
チンギス・ハーンの戦略はローマの戦略と似ているように思いました。
制服した相手の首領の息子をローマに留学させ学問を学ばさせて、そして成人になると自国に戻していました。
「感情の留保」はとても大切だと思いました。
一時の感情で判断したり、行ってしまったことは、後で大変後悔することがあります。
織田信長が「黒田官兵衛が裏切った」と勘違いして(実際は捕らえられ捕虜に)、黒田官兵衛の長男を殺すように秀吉に命じました。秀吉の部下 竹中半兵衛が「私が殺します」と言って、実は匿いました。
その後、黒田官兵衛が敵方に味方しなかったために1年半も狭い場所に幽閉され助けられたことを織田信長は知りました。
黒田官兵衛はそのために足が不自由になりました。
織田信長はそこまで自分に尽くしてくれた黒田官兵衛の長男の殺害を命じたことを悔やみました。
でも竹中半兵衛によって(秀吉も知らず)匿われていたことを知り安堵しました。
既にその時には竹中半兵衛は病気で亡くなっていました。
間違った上司の命令に従わない勇気を持ちたいものです。
それが逆に上司の為になるのです。
秀吉の最初の参謀は竹中半兵衛で、その後は黒田官兵衛です。
黒田官兵衛がいなければ、天下を取れたか分からなかったともいわれています。
秀吉は黒田官兵衛を恐れ、大きな領土を与えることをしませんでした。
関ケ原合戦の時に、黒田官兵衛は九州の半分を征服していました。
それだけの力を持っていたのです。
晩年の秀吉の限界を知り、息子を徳川側に付かせました。
徳川側に付いた秀吉の家臣、加藤清正、福島正則はその後お家断絶になりました。
家康が秀吉の家臣をその後理由をつけて排除しましたが、黒田家は排除を逃れました。
それで明治維新まで藩は存続しました。
一時の感情で人生、取り返しのできない失敗をしてしまうことがあります。
経営マネジメントスキルは、自分の人生のマネジメントスキルでもあるのかもしれません。
経営の問題と同じように、人生の問題をどのように解決するか、その時に解決のためのマネジメントスキルを学んでおくことは大きな力になるかもしれません。
お付き合いのある製造所や会社には、少なくとも一度は訪問するようにしていました。
1)現場を知る
2)相手を知る
3)自分を知ってもらう
を目的としていました。
品質問題をゼロにすることはできません。
しかし、発生した品質問題による影響を最小限にすることはできます。
そのためには「問題が発生したら連絡してもらう」ことがとても重要になります。
連絡をしやすいようにするためには、お互いを知ることが大切だと思って、1)~3)を実践していました。
3)の自分を知ってもらうために、できるだけ自分のことを開示するようにしました。
まさにジョハリの窓の”秘密の窓”を小さくすることでした。
そして最も大切なことは、相手側が「相談して良かった」と実感してもらえるかどうかです。
相談しても「ダメ」だと相談されなくなります。
「感情の留保」ではとても痛い体験をしました。
新しく食品分野に進出したときです。
食品の表示には、いくつかの法律が関与していて、初めての体験でした。
表示の最終決裁を私が行っていました。
食品の表示は初めてで経験も知識もないことから、食品開発の担当課長に尋ねました。
「食品の表示は初めてだけどどうしているの?」
「食品表示の専門家にお金を払って見てもらっているので大丈夫です」
その言葉を信用してしまいました。
当時は人の言葉を信用するという甘い、まだ良い?ところがありました。
新製品の表示にミスがあり、製品回収をしてしまいました。
ボーナス減らされただけでなく、会社の処分対象にもなりました。
処分に関する就業規定には「怠慢・・・」とありました。
怠慢ではなくそれなりに精一杯したのですが、会社の処分は従うしかありません。涙
「人の言葉を信用した」甘さを反省しました。
後で専門家に尋ねたら、「全体は確認していない。尋ねられた項目だけ回答していた」とのことでした。
それ以降は「言葉だけでなく、根拠を確認する」ようにしました。
人の言葉を信用することはとても良いことだと思います。
ただ違っていた場合に大きな影響を受ける場合は、きちんと裏づけ、根拠を確認することが重要だと学びました。
連帯保証人になったばかりに全財産を失う人が時々います。
連帯保証人制度の怖さを知り、保証人になるくらいならお金を貸すか上げることでしょう。
それはその人を信用していないのではなく、リスク回避をするということです。
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