英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

スポーツいろいろ

2011-08-28 21:26:55 | スポーツ
 「スポーツの秋」と言いますが、夏も気温同様、熱い戦いが繰り広げられています。
 世界水泳、甲子園、インターハイ、中学スポーツなど、次々に開催され、ここ数日は「バレーボールワールドグランプリ」「世界柔道」そして「世界陸上」と熱闘が続きます。
 スポーツ好きなので、「嬉しい悲鳴状態」です。もちろん、すべて観ることはできませんが、寝不足状態です。感想も、いろいろあり、書きたいこともたくさんありますが、書く時間はとてもありません。
 ただ、そういった感想が流されて忘却するのも嫌なので、簡単に書きと留めておくことにします(ここ最近のモノだけ)。

バレーボール・ワールドグランプリ2011
 以前も述べましたが、大変、歪(いびつ)な大会です。
 参加16チームが3グループに分かれ4チームで総当たりのリーグ戦で勝ち点を稼ぎます。これを3回にわたって行い、そう勝ち点の上位8チームが決勝リーグ(準決勝リーグと言った方が良い気がします)に進出します。
 この、3グループの分け方に偏りがあります。例えば、日本の場合、韓国、セルビアとは、2回同じグループに属し、イタリア、中国、キューバ、ポーランド、アルゼンチン、カザフスタン、タイ、ペルーには当たりません。
 このシステム自体に無理があり、このような対戦チームに偏りが生じるように思います。
 それに、開催国は無条件に決勝リーグ進出が決まっています。開催国が9位以下の場合は、8位のチームは決勝リーグに進むことができません。テレビ中継など興業的な事情もあり、やむを得ないのかもしれませんが、もう少し合理的なシステムにならないものでしょうか。
 まあ、それはともかく、それよりも納得いかないのはテレビ中継(TBS)の放送体制です。
 予選リーグは、深夜枠やBS枠もありましたが、全試合中継されました。ところが、決勝リーグ(準決勝リーグ)、準決勝、決勝は、9月4日にハイライト放送があるのみです。TBSには、大会を放送するつもりは全くなく、日本チームのバレーボールの試合を中継すればよいと考えているようです。予選中継時も、日本チームのみの成績を伝えるだけで、他の試合の結果(どこがどこに勝った)はおろか、他のチームの成績(どのチームが何勝何敗か)も知らせません。いえ、それどころか、どの国が参加しているかさえも分かりませんでした。
 もともと、バレーボール中継は、TBSに限らず「頑張れ日本チーム&ジャニーズPRキャンペーン」が慣習なので、今に限ったわけではありませんが、大会と銘打っている以上、もう少しまじめにやって欲しいです。
 それに、他チームの試合も紹介して、上位チームの凄さを紹介しておけば、全日本の健闘ぶりもよくわかると思います。それに、トップ同士の試合は、日本が絡む試合より、高レベルで面白いです。目先の視聴率も大事ですが、競技そのものの面白さを伝えれば、後から視聴率も付いてくると思うのですが。

 日本チームは健闘しました。レシーブ力とスピードはトップクラスです。木村は大車輪の活躍ですし、メンバー全員がベストのパフォーマンスを発揮したと言えます。
 惜しむらくは、ラリー中決め切る決定力がないことです。ラリー中、平易なパスがセッターの竹下に上がっても、意外とセンターの速攻が決まりません。また、レフトのオープン攻撃も決まらない。あと、ダイレクトスパイクの練習もした方が良いと思います。
 センターの井上の怪我が回復して復帰して欲しい。あと、木村を休めるために、栗原も復帰して欲しいです。

世界柔道
 軽量級は人種的に日本人(アジア系)がそうが厚くなるし、筋力的(特に女子)は差が少ないので、レベルが高い中切磋琢磨している日本選手が優位に立っています。
 重量級は、もう根本的に体力に差があり、よほどの天才で、技の切れがないと金メダルは無理のように感じました。
 それでも、体力的に大きな差がない時の日本選手の技の切れは大したものでした。特に女子の杉本選手の一本は、これぞ一本と言っても良いくらい見事です。
 そんな杉本選手でも、体力的な差で破れてしまったのは残念。中国選手は柔道の技としては大したことはないのですが、武道としてではなく競技としての柔道で、勝つのは大変だと思いました。
 選手個人について、印象に残ったことは、女子の上野選手は、どの技も浅くて、投げるというイメージは全くなく、前回の強さは感じられませんでした。
 男子の鈴木選手は、体格の大きい選手に対してはそれに対抗する技の切れや力強さは全く感じられませんでした。

 それにしても、「開始」の合図がある時は、中央に位置しているのに、すぐ場外際に移動してしまうのは不思議。場外際の攻防を観るのはストレスを感じてしまいます。真ん中の畳はいらないんじゃないのかと思ってしまいます。
 もう、いっそのこと、「場外指導」を設け、それが3回で「注意」、さらに2回で「警告」さらに2回で「反則負け」にしたらどうなのでしょうか?
 あと、組み手争いが多過ぎてうんざりします。あまり組合うのを拒否すると「指導」が与えられますが、もっと厳しくして、一度つかまれたのを外すのを反則(指導)にしたらいいと思います。

世界陸上
 ハッキリ言って、進行役のお二人は必要ないです。
 それと、テーマソングに関しては、世界水泳に大きく後れを取っています。
 短距離解説の朝原さんは、ピストルが鳴ると観客になってしまいます。「はあ~」「ほお~」「すごい」「ああぁぁあぁ(ボルトがフライングした時)」……

①女子マラソン
 赤羽選手の5位は大健闘と言っていいでしょう。高橋尚子や野口みずきの金メダル、さらに、過去の日本選手のメダル獲得の実績と比べると、寂しいと思われるかもしれませんが、女子のケニア、エチオピアのアフリカ勢の実力アップを考えると、メダル以上の価値があるかもしれません。
 正直言って、エンジンやタイヤに性能の差が大き過ぎて、コーナリングやブレーキやアクセルの踏み方のテクニック、車体の安定性や燃費の良さでは、抗しきれないと感じました。
 ただ、戦略的な工夫は必要だと思いました。日本選手は前半から猛スピードで突っ走ったり、終盤に猛スピードでスパートすることはできませんが、ある程度のハイペースで走り続けるのは得意です。だから、幸いにも世界陸上のマラソン代表は5人いるので、2、3人がトップに立ちハイペースを維持し続けて、消耗戦に持ち込むのです。今回のような、レース終盤の猛烈なスパートを掛けるレース展開では、日本選手のメダルはほぼ皆無なのではないでしょうか。

②男子100m
 これは、解説の朝原氏でなくても「あああぁぁ~」でした。
 フライング1回で即失格というのは、2回目で失格よりは合理的で賛成ですが、スタートの比重が大きい100m選手にとっては厳しいルール改正です。
 波乱があるとすると、フライングかと思っていましたが、なんとも残念な結果です。200mに期待します。

③短距離の準決勝システムの変更
 今大会より、短距離(100m、200m、400m)の4回戦制(1次予選、2次予選、準決勝、決勝)から、3回戦制(予選、準決勝、決勝)に変更されました。
 予選から決勝まで4回も走るのは負担が大きいので、3回になるのは歓迎されることだと思いますが、準決勝から決勝に進むのがかなり厳しくなりました。以前までは、準決勝の4位まで決勝に行けたのですが、2位+タイムで2人までとなり、準決勝の組み合わせによって、かなり厳しいレースとなることもありそうです。
 逆に、準決勝進出は16人だったのが、24人と緩くなっています。
 それでも、女子100mの福島選手は快挙です。

④増田明美氏の解説
 この方、取材熱心で、本当にいろいろな情報を提供してくださいます。でも、レースの架橋でどうでもいい情報を語るのはやめていただきたいです。今大会は女子の1500mでも解説していましたが、中距離に関してはほとんど素人みたいです。
コメント (4)
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