英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『軍師官兵衛』 第31話「天下人への道」

2014-08-04 18:46:21 | ドラマ・映画
今話は
秀吉メイン
Ⅰ清州会議
Ⅱ賤ヶ岳の戦い

官兵衛メイン(サイド)
Ⅲ村重との再会
Ⅳ長政と糸(小六の娘)との縁組


 それらの周辺の動きとして
・秀吉の城替え(長浜→姫路)
・勝家とお市の婚姻
・信長の葬儀(信長家の家督争い)
・利休登場(秀吉、丹羽長秀、池田恒興、中川清秀を抱き込む)
・毛利家の事情
・足利義昭との駆け引き
・高山右近、再顔見せ
・茶々、秀吉を襲撃

    ………何せ、盛りだくさん、盛り込み過ぎだった
 上記のように、主人公の人生を描くのが第一であるが、歴史的な大きな出来事を描かなくてはならない難しさ。メジャーではない主人公の大河ドラマの宿命かもしれない。
 とは言え、バランスの取り方に不満を感じてしまう。
 「本能寺の変」の前後からは、官兵衛と歴史的出来事とが密接になってくるので端折るのが難しいが、それ以前において、無駄が多すぎた。たとえば、秀吉と信長の出会いや親密さ、おねと秀吉のイチャイチャ振り、最近では、本能寺の変直後の家康の逃避行シーン。官兵衛と関係のない出来事は、よほどの大事件以外は魅せる必要はないのではないだろうか。
 ペース配分、バランスをしっかり取っておけば、今回のような、ハイライト大河にはならなかったはずだ。


Ⅰ清州会議(織田家家督争いを含む)
 前話、山崎の合戦で、信孝(丹羽長秀)を軍に加え大義を立てたが、今話では三法師を擁立。「信長の直系の孫」という説明だけでは、歴史に疎い私には理解不能。
 まあ、山崎の合戦では血筋を立てられれば、誰でもよかったのかな?それと、長秀に恩を売りたかったのか。
 それにしても、会議の始まりだけとは、端折り過ぎ。
 ただ、官兵衛の「大事な戦に間に合わなかった不手際が表情で覆ることはない。それに、殿が柴田様に口で負けるわけがなかろう」という言葉には説得力があった
 個人的には、記事(あらすじなど)で、「三法師」を「三蔵法師」と読みたくなってしまった。


Ⅱ賤ヶ岳の戦い
 これも端折り過ぎ。官兵衛が地図の要所に碁石を打つだけで、勝利。官兵衛、恐るべし!
 個人的には、碁石ではなく。将棋の駒を使ってほしかった。
 勝家よ、もっと踏ん張ってほしかった。せめて、次週に持ち越すぐらい粘ってほしかった。せっかく、越前・北ノ庄が出てきたのに。『紀行』でも長浜と一緒かい!

 笑ったのは、秀吉の掛け声。
「出陣じゃあ~
 わあ~~ああああああ…」(雄叫び、ブツ切られる)
 抑え気味の「出陣じゃあ」の竹中さんの声だと思ったら、これに続く「わああああ」の雄叫びがメインだというのが、竹中さんの思惑のように感じられたが、雄叫びの途中で、ブツ切り。


Ⅲ村重との再会
 思わぬ再会に、怒りを抑えきれない官兵衛に対し
 村重は、食欲、生存欲などを抑えられないという、人間の性(さが)、業(ごう)、弱さを吐露
 さらに、天下人の魔力に秀吉も囚われてしまうと予言する。


 「生きながらえたことで信長に勝った」という理屈はよく分からないが、彼に秀吉の変貌を語らせる算段なのだろうか。
 残念なのは、中川清秀がひどい目に合わなかったこと。どうせ、村重を登場させるのなら、清秀に再会させてほしかった。

長政と糸の縁組
 前話の初対面で長政に強烈なパンチ(言葉や態度)を浴びせた意図だったが、宴席で長政を見つけ、嬉しそうに近づく。“ツンデレ姫”であったか。
「お久しぶりでございます」と挨拶し、酒を注ぐ糸に対し
「おぉぉぉぉぉぉっ!(歓声)………どこぞでお会いしましたか?」
糸、注いでいる酒を、ジョボジョボこぼす。
(相当、気落ちした様子)

 初戦は先制パンチを食らった長政だが、今回は“天然”振りで圧勝。
 正直、このシーンだけで十分。
 羽柴家、蜂須賀家、黒田家云々は要らない。ここに時間を割くよりは、もっと賤ヶ岳の戦を描いてほしかった。

 又兵衛の祝いの舞踏を披露させたかったのかもしれないが。
コメント
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