英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ST 赤と白の捜査ファイル』 第3話

2014-08-03 13:41:16 | ドラマ・映画
 今回は黒崎スポットが当たった
 親友が暴力団の詐欺に引っ掛かり、助けようと奮闘するという使い古されたパターン。しかも、親友には刑事であることは隠してあるという、まさにベタ。
 個人的には、ベタであろうが、事件やその他に斬新姓や面白味があればOKだと思っている………しかし…。

 遠隔発火の仕組みは斬新だったと思う。
 しかも、出火原因が犬並みの嗅覚の黒崎でも感知できないというのは、ある意味、意表の展開(≪何のための黒崎の特性なんだ?≫)。

 しかし、せっかくのアイデアも、トリック使用に必然性が感じられないのが非常に残念。
 火の気のないところでの発火の謎というのなら、それを目撃させないと意味が薄い。
 目撃者がいてこそ、犯人にアリバイ(この場合、“放火不可能”)が成立するという意義が生じる。
(本ドラマの場合、STの特殊存在があって、謎が謎として見えた)
 今回は、犯人が自己顕示欲のため凝った仕掛けを考案したと考えれば、かろうじて説明はつくとしておこう。

 それと、反目する組長を始末する場合、狙撃や急襲の方がたやすいが、嫌疑がかけられてしまうので、不可能放火による殺人のほうが犯人が特定されにくい。
 しかし、今回のように組長を拉致するのは非常に困難であるし、実行にかかわった人数が多いというのも真相漏れの危険性は高くなる。

 そんなわけで、黒崎メインはベタな話、トリックも無理があるので、ドラマの出来としてはお粗末だったと言うしかない。

【その他の感想】
・黒崎の親友で“こぶしで語り合う仲”なのだが、ハッキリ格闘能力に差があった。レギュラーとゲストの差かもしれないが、演じた石垣佑磨さんが少し気の毒。
・黒崎と百合根の心の交流が少し深まった回だが、山吹がいては黒崎の言葉を通訳してしまうので、山吹を不在にするシーンが増え、今回は(今回も)、山吹は通行人並みの出演だった


【ストーリー】番組サイトより
 黒崎勇治(窪田正孝)の親友で俳優の卵・内藤茂太(石垣佑磨)はインターネットを使った詐欺に引っかかる。黒崎は茂太が騙されたエレガンス企画が暴力団「極央組」関連だと突き止める。そこで警察への相談を勧めるが、茂太は「警察なんかアテにならない。相手を騙し返して自分で金を取り返す!」と息巻く。
 同じ頃、付近のあるビルで火災が発生する。そしてマリという女性が遺体となって発見される。STは捜査に加わり、犬並みの嗅覚をもつ黒崎が出火原因を突き止めようとしたが、においが無いため分析できずにいた。そんな中、不謹慎にも赤城左門(藤原竜也)は自分にふさわしい難事件だと喜ぶのであった。
 早速、赤城と百合根友久(岡田将生)はまずは被害者マリが勤めていた高級クラブに聞き込みに行くことに。そこでホステスたちに囲まれ顔面蒼白になる赤城を傍らに、聞き込みをしている百合根が驚愕な出来事を見てしまう。百合根の視線の先にはなんと!黒崎がママの肩を抱き寄せて見つめ合っているのである!?
 一方、火災のあったビルは茂太が騙された暴力団「極央組」の所有物だとわかる。極央組は近年台頭して来た暴力団「夏目会」と揉めており、連続して起きた原因不明の火災は2つの暴力団の縄張り内で起きていた事が判明?「原因不明の火災」「暴力団」「詐欺」「ホステス」様々なキーワードが重なり合い、1つになったとき事件の真相が…。

コメント
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