英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ゼロの真実 監察医・松本真央』 第4話

2014-08-11 20:29:41 | ドラマ・映画
(ドラマとは直接関係ありませんが)
前回、今回の『ゼロの真実』を見て、「向上心」について考えてしまった。

 前回は偶然のアクシデントで、外因性のくも膜下出血が発症したが、主人公の真央でなければ見抜けず、単なる病死と判断されたと思われる。今回は、今回は真犯人の狡猾な細工と演技により、遺体の身元を誤りかけた。
 中央監察医務院のメンバーは、それなりの知識や解剖術や観察眼を持つが、多数の検案や解剖に追われ、おざなり気味に検案や解剖を行っている。
 先述した誤診は、天才か並かの違いによって生じたものではなく、そういった「おざなり」の姿勢によるものである。向上心がないのが原因なのである。

 「遺体の状態を確認し逐一可能性を考える」
 「一見○○のように見受けられるが、本当にそうなのか?どこか不審な点はないかと疑問を持つ」
こういった姿勢で検案を行えば、検案自体が勉強になり、それが知識や経験となり技量はアップする。
 しかし、≪こんなもんだろう≫と注意や疑問を挟まず、おざなりな検案を積み重ねても、技量は進歩しない。

 今回、ミイラ化した遺体の推定年齢を「20歳から60歳。ミイラ化したら何にもわからないの」と中山はあきらめてしまうが、真央は40歳過ぎと推定できた。(部長も20歳から60歳と推定した)


 と、偉そうに書いているが、私の生活を顧みると、まさに「おざなり」である。
「そんな懸命に働かなくても、食べていければいい。日々の生活が楽しく、家族や友人などと楽しく過ごせ、羽生名人の勝ち将棋が観れて、ブログの記事がアップできればいい」

 改めて考えると、監察医の仕事は特殊である。
 いい仕事をしようが、おざなりの仕事をしようが、よほどのミスをしない限り、ほとんど仕事の評価や収入には影響がない。遺体は検案に異は唱えられない。遺体が火葬されれば、検案書や解剖報告書の真偽は分からない。
 しかし、だからこそ、監察医の仕事はおざなりであってはいけない最終業務である。
 特に、事件性はないと判断された「行政解剖」では、そこできちんと解剖しなければ、真実は闇に沈んだままである。このドラマで描写されている彼らの仕事ぶりが現実のモノだったら、かなり怖い。
 確かに、おざなりの仕事になってしまう社会情勢や制度などに問題はあるが、監察医の方たちも、自分の仕事に向上心とプライドを持ってほしいなあ。


【今回の面白かったシーン】
割と会話する真央
チョコレートも頬張ったし、音痴らしい。
(音痴だと知って)
「先生でもできないこと、あるんですか?」
「あるじゃん、いっぱい。
 規則守ることできないし、団体行動できないし、笑顔出来ないし…むほほほほほほぉ!」
中山の言葉に、きょとん顔の真央も面白かった。


【今回の突っ込み】
競輪に興じる真犯人を包囲するが、なぜ、一旦、包囲網を突破されるのだ?

【ストーリー】番組サイトより
山中の廃屋でミイラ化した女性の遺体が発見された。遺留品は、着ていた服と靴だけで、身元がわかる物は何ひとつ見つからなかった。指導係の中山(尾美としのり)と共に検案にあたった真央(武井咲)は、より詳しく遺体の状況を調べるため、Ai(死亡時画像診断)にかける。すると、肋骨などから刺されたような痕跡が見つかり、殺人事件の可能性が浮上。司法解剖に切り替えられる。

しかし、ミイラ化した遺体から得られる情報は少なく、司法解剖したところで、身元不明、死因不詳で迷宮入りするのではないかと思われた。そんな中、監察医務院に菅井(野間口 徹)という男性歯科医が訪ねてくる。菅井によると、真央が警察歯科ネットにアップした遺体の歯形が、8年前から行方不明になっている妻の治療記録と一致するという。泉澤(生瀬勝久)をはじめとする医務院の男性メンバーは、ミイラ化してなお妻に愛情を注ぐ菅井の姿に心打たれるが、死因の分析を続けていた真央が驚きの新事実を発見して…!?
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