英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

中国で国際大会を開催してはいけないなあ……体操世界選手権

2014-10-08 21:43:31 | スポーツ
世界体操……
 最終種目の鉄棒、中国の二番手のチャオパンはグタグタの演技(捻りが不完全、足が割れた)にも拘わらず、E得点が8.333と異常な高得点でDスコア6.9と合わせて15.233。高難易度の演技を連発したアメリカのリーバが15.100、「物凄い」としか言いようがない演技を見せたドイツのハンビュヘンでさえ15.366(Dスコア7.1、Eスコア8.266)にとどまったというのに、明らかに1段半ぐらい劣る演技をしたチャオパンが15.233とは……
 しかし、それでも最終演技者のチェンロンが15.866を超えないといけないので、ほぼ日本の優勝は間違いないだろうと思っていた。ただ、チェンロンのDスコアが7.4~7.5あると聞いて、Eスコアが8.366で並ぶのは可能だとわかり、嫌な予感がした。
 でも、今大会、鉄棒のEスコアが厳しいので8.3は難しいはず。いや、2番手のチャオパンがあの演技で8.333が出たのだから……

 ………確かに、チェンロンの演技は素晴らしかった。しかし、Eスコアが8.466とは盛り過ぎだろう。Dスコアの7.5と合わせて、15.966!
 日本を0.1上回って、逆転の優勝……

 呆然とする内村選手、日本選手………
 公正なジャッジをした審判もいた、種目もあった。ただ、最後の中国の2選手に関しては得点操作があった。特に、2番手のチャオパンはひどすぎる。内村の吊り輪のEスコアも抑えられた。逆に中国選手は、ぐらついていたにも拘わらずEスコアが8.4~8.5。
 解説の米田氏は、「中国選手はDスコアが高くても、止めてきているから」という訳のわからない解説をしていた。難度を考慮してDスコアを判定したら、難しい技をした方がきめが粗くても有利になってしまう。
 そういう悪癖を防ぐため、現在のDスコア・Eスコア方式にしたというのに……

 観客もマナーが悪い。
 他国の選手が演技中でもお構いなく、「ヤーヨー」の大合唱。
 日本選手のミスに拍手をする。


 内村選手のインタビュー
言いたいことは山ほどあるんですけど、ま、でも、中国の最後のあの演技は素晴らしかったと思いますし、僕らもやれることは100%以上出し切ったと思うので、まあ、どうこう言おうが、結果は結果なんで、まあ、満足はしていないんですけど、演技に関しては良かったのかなと思います」

--中国との差は0.1でした。この差をどう感じているか、この感じたことを、どのようにして今後晴らしていくのか?--
「完全なアウェーな状況で、0.1なんで…ま、そこは、この場所かなと、場所の分の0.1かなというふうに思っているんで。……僕らは本当にやれることはやったと思うので……まあ………まあ、“今回はこれでいいのかな”ではないですけど……もお、しょうがないと思っています



 最後のチェンロンはミスをしなければ16点は可能。なので、逆算して2番手のチャオパンに15.233を付けた。負けているにも関わらず、失敗をしないよう難度を下げていたのも納得。大きなミスをしなければEスコアを高くつけやすい。最終演技者よりも2番手で大きな得点操作をして、不正が発覚しにくくしている。巧妙である。
 どんな演技をしても、0.1差で負けてしまう……
 日本は負けていないし、中国も勝っていない。

 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

警視庁捜査一課9係 2時間ドラマスペシャル 

2014-10-08 18:08:48 | ドラマ・映画
 『9係』もこの夏9シーズン目を終了。
 そのお祝い?として、9周年特別企画2時間ドラマスペシャルが製作されたらしい。
 ≪ん?だったら「10周年」で企画するのでは?≫と思ったが、“9係”で“9周年祝い”なのかと納得。
 でも、“2時間スペシャル”と銘打っていたけれど、2時間10分枠だったような……

 割増されるのは良いのだが、その割増しの内容がひどかった。
 最近のドラマは、番組提供のテロップが出しつつ読み上げながら、その後のシーンをハイライト的に流すことが多い。
 これ、やめて欲しい。そんなネタバレ的な予備情報はいらない
 そんな私の嫌いな提供テロップがこの2時間10分スペシャルには4回もあったのである!

 しかも、CM(2分)+テロップ(15秒)+CM(1分)、CM(1分)+テロップ(15秒)+CM(2分)、CM(2分)+テロップ(15秒)+CM(1分)、CM(2分)+テロップ(15秒)+CM(30秒)と3回は「これでもか」というぐらいCMが流された(4回目だけテロップ(15秒)+CM(2分)のパターン)。
 ≪割増された10分はCMの分?≫と思いたくなった。
 内容が面白ければ、それも目を瞑れるのだが……


【ストーリーの概要】
 倫理に欠ける経営者二人が殺害されたが、犯人が別人物で両者とも自殺。
 被害者二人の共通点は、過去に企業責任に欠け不祥事を起こしており、顧問弁護士が久松恵理子(高岡早紀)で、この両件とも夏目亜紀(原田佳奈)という記者が糾弾していたこと。
 さらに調べると、被疑者二人とも末期のすい臓がん患者で、入手元不明の1000万を家族に残していた……

 上記の弁護士と記者の女性二人が、事件に何らかの関係があるという感じでストーリーが展開していく。
 で、「一見、敵対関係のふたりが実は手を組んでいた、しかも、殺人には無関係で、その上、亜紀は殺害されてしまった」という点がこのストーリーのアピールポイントであろう。(御手洗が過去に経営していた会社の放漫運営による事故で、夏目克典という司法修習生が犠牲になっており、この男性が恵理子の恋人であり、亜紀の兄であった)
 犯人は、亜紀の上司・瀬戸山(林泰文)で、経営者の殺人に関しては「1000万と正義」を餌に殺人を依頼し、その真相を知った亜紀をも殺してしまったのだった。
 瀬戸山、御手洗、百瀬は、25年前の百合香という娘の崖からの転落事故死に関わっていて(最終的に瀬戸山がしがみついていた百合香を蹴落とした。死因は溺死)、御手洗と百瀬がそのことをネタに糾弾記事を取り下げるよう脅したのが動機だった。

 整理すると
①百合香の転落・溺死……加害者は瀬戸山、御手洗、百瀬
②御手洗の放漫経営による不祥事……加害者は御手洗、被害者は恵理子と亜紀の縁者
③御手洗、百瀬の放漫経営による不祥事……加害者は御手洗、百瀬、被害者は一般人、亜紀が糾弾
④亜紀の糾弾に対して、御手洗、百瀬が瀬戸山に圧力
⑤瀬戸山が御手洗、百瀬を依頼殺人……加害者は瀬戸山、被害者は御手洗、百瀬
⑥真相を知った亜紀を瀬戸山が殺害……加害者は瀬戸山、被害者は亜紀

 (時系列ではなく)ドラマの発端の⑤の依頼殺人は③がなければ起こらなかった。
 ③の糾弾は②の不祥事がなければ為されなかった。
 ④の脅迫は①の事故がなければ成立しない
など、それぞれが複雑に絡み合っていた。
 さらに、①の百合香の父親・樫村(中山仁)が怪しそうに出没する……
 非常に凝ったストーリーだった。

 しかし、ドラマとは言え、偶然が重なり過ぎたのと、登場人物の行動に無理があり過ぎた
【偶然】
Ⅰ亜紀を浅輪が尾行し行きついた先に倫子が出現。
Ⅱ倫子が勤めているワイナリーの経営者が、百合香の父親
Ⅲ亜紀の上司・瀬戸山が、御手洗と百瀬と因縁があった

【不可解な行動など】
Ⅳ下山するのを見ただけの目撃者に大金を払って口止めするのは変
Ⅴ一介の編集長が2000万も用意できるのか?
Ⅵ亜紀や恵理子は兄(恋人)の仇を討つ為、事を起こしたのに、兄を亡くした事故について糾弾しないのはおかしい。
 潜入して内部情報を漏らした弁護士としての立場、私怨で記事を書くのはジャーナリストとしては失格などの理由はあるが、本末転倒に思える。
 実際、その時点で糾弾していたら、第二の不祥事は起きなかった

【「君には正義はない!」という倫太郎のセリフであるが……】
1000万を与えて、殺害実行者の家族を救い、生きていても害を為すだけの悪の御手洗と百瀬を殺したんだと正義振る瀬戸山に対して、倫太郎が言ったセリフ「君には正義はない」。
これだけだと「正義論」を展開できるが、自首を勧めた部下の亜紀を殺害してしまっては、≪この期に及んで“正義”?≫である。
倫太郎に見せ場のセリフを言わせたいなら、亜紀の殺害はなかった方が良かった。

 

【ストーリー】番組サイトより
 バス事故で死傷者を出す不祥事を起こした旅行会社社長・御手洗(阪田マサノブ)と、食中毒による被害者を出した食品会社社長・百瀬(田崎トシミ)が相次いで殺害された。御手洗を殺害した犯人の井川(石田佳央)、百瀬を殺害した江尻(嶋本勝博)はともに自殺。被疑者自殺で捜査も終了するはずだったが、倫太郎(渡瀬恒彦)は“何か”に引っかかる。
 その思いは9係のメンバーも同じだった。自殺した犯人の井川と江尻は同じ病で余命いくばくもなく、ともに家族を抱え金に困っていた。さらに被害者の顧問弁護士がスピンドクターとして有名な女性弁護士の恵理子(高岡早紀)。そして、バス事故と食中毒という2つの事件を、亜紀(原田佳奈)という女性記者が徹底的に追及していた。メンバー全員が疑問を抱えていることを確認した9係は捜査に乗り出す。
 倫太郎と直樹(井ノ原快彦)は、亜紀に話を聞くが、過激な記事で殺人事件を誘発したとしても罪になるのか、と開き直る。倫太郎は亜紀の取材能力の高さに疑問を抱くが、亜紀の上司・瀬戸山(林泰文)も守秘義務を盾に口を濁す。
 志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は弁護士の恵理子のもとへ。恵理子は2人の犯人に心当たりもなく、担当する会社の経営者2人を失い、その対応に追われている、と言うだけで取りつく島もない。
 しかし、犯人の江尻と井川の遺族を訪ねた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、2人が事件を起こす前に大金を手に入れていたことをつかむ。ということは、2人は何者かに金で依頼され、犯行に及んだのか?
 青柳らはバス事故と食中毒の両方にかかわっている被害者を、志保らは被害者2人に接点はないか、経歴の洗い直しを。そして、倫太郎と直樹は亜紀の情報源がどこにあるのか、改めて捜査を開始する。
 やがて百瀬が公にしていた経歴がウソであることが判明。そして亜紀を尾行した直樹は、取材先で倫子(中越典子)と出くわしてしまう。尾行には失敗したが、倫子と亜紀の意外な関係を知り、直樹は少しだけ亜紀に近づけたかに思えたが…。
 さらに第3の殺人事件が発生し、事件はさらに混迷していく。2人の経営者の殺害と犯人の自殺、そして第3の事件の関係は?すべての事件に隠された真実、そして裏で糸を引いていた意外な人物とは?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする