英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

法医学教室の事件ファイル38 ~土曜ワイドらしい反則技~

2014-10-28 15:40:59 | ドラマ・映画
 第38話(10月4日)、第39話(10月18日)と立て続けに放送された『法医学教室の事件ファイル』。
 このドラマは、主人公・監察医の二宮早紀(名取裕子)、夫で刑事の一馬(宅間伸)が絶妙なずれ具合で事件を解明していくのだが、40話に届く長期シリーズだけあってキャラが立っていて、一馬の姉・七海(由紀さおり)を交えたホームドラマトリオ漫才や、「実験くん」こと助手・永岡(本村健太郎)へのパワハラまがいの実験台イベント、クライマックスの早紀の「真相解明+絶体絶命」を一馬が危機一髪で駆けつける“お約束イベント”が満載である。

 そのお約束イベントのひとつのエンディング夫婦漫才があるが、けっこう自虐ネタが多い気がする。
 その今回の夫婦漫才。
「私って、本当によくできた妻だわ」
「えっ、よく太った妻?」
「私は太っていない!ちょっと大きいだけ、縦も横も…」


 さて、今回、長年の僚友・村中葉子検事(五十嵐めぐみ)が退場。
 初期の頃は、親友として、早紀の突飛な発想を弁護するような言動が多かったが、最近はもっぱら早紀の主張にケチをつけるいじわるキャラ(ごく最近は、事務官の方が難癖をつけていた)。
 “いつも結局は早紀の主張が正しかった”という事実を学習せず、毎回ケチをつけ、ドラマ後半には登場させてもらえない“気の毒なキャラ”。それに嫌気がさしたのか、弁護士に転身するそうで、このドラマからは卒業


土曜ワイドらしい反則技!
 被害者の女性は、かつての名女優・桐嶋夏子の姪で、殺害現場付近に姿を見せ、思惑ありげな表情を見せていた。
 ≪フェイクだろう≫とは思っていたが、実際に詰問され、「私が60過ぎに見えるの?失礼しちゃうわ」と免許書を見せ、プンプンして去って行った。
 正真正銘の無関係者であった。
 黒幕と思わせるフェイクと、「自ら消息を絶った大女優が実は殺されていた」という真相に気付かせないための小細工だったのだ。

 それにしても、見事な反則技!だった。


 事件のカギが“心臓震盪症”だったが、かなり偶発的な症例で、これを利用して殺人というのは強引。また、フェイクとして交番勤務の警官も関わってきたが、彼の兄も“心臓震盪症”で命を落としており、疑惑をもたれる要因となったが、やはり強引さを感じる。
 しかし、その強引さが気にならないほど、キャラクターの魅力とストーリー奇想天外な展開の面白さがあり、だからこそ、39回も製作・放送されるのだろう

 

【ストーリー】番組サイトより
 二宮早紀(名取裕子)は港南医大・法医学教室の准教授で、神奈川県警から監察医を委託されている。夫の一馬(宅麻伸)は横浜東署の警部で、2人の間には新米新聞記者として奮闘中の息子・愛介(佐野和真)がいる。また、一馬には七海(由紀さおり)という叔母がいて、時々二宮家内を引っ掻き回すので、早紀にとってはありがたい相手ではない。

 横浜市内の廃工場で、男女の死体が発見された。女性の首には絞殺された痕があり、男性の遺体の右手が凶器のロープを握りしめていた…。現場で検視に当たった早紀は、被害者の女性が20年前に失踪した大女優・桐島夏子(里織)の姪・桜(宮内知美)と知って驚く。桐島夏子は45歳のとき「年老いていく私をファンに見せるわけにいかない」と言い残して姿を消したまま行方知れずで、近々、愛介が紙面で特集を組む予定と聞いていたのだ。また、男性は、桜の大学時代の友人・工藤正彦(扇田拓也)とわかる。
 早紀の検死と解剖の結果、桜はやはり背後から首を絞められて殺されたことが判明。一方の正彦の死因は、心臓が収縮するタイミングで何かが胸に当たって心室細動を起こす“心臓震盪症(しんぞう・しんとうしょう)”だとわかる。実は2人の死体を発見したのは、ボールを捜しに来た近くの野球部員・藤堂慎吾(橋龍飛)とマネージャーの赤石恵(當麻真歩)で、練習中に慎吾が打ったホームランのボールが遺体の近くに転がっていた上、正彦の衣服の胸にボールの形の白い粉が付着していたのだった。法医学教室の助手・伊吹南(中村静香)は、正彦が桜の首を絞めて殺害した後、飛んできた野球のボールが彼の胸を直撃し死に至らしめたのではないかと推理するが、早紀は「それを調べるのは、あくまで警察の仕事」といさめる。
 その直後、早紀は正彦の妻で、美術解剖学の研究員である杏子(酒井美紀)から「夫には殺人などできない。遺体の声を聞いてくれ」と詰め寄られて困惑する。だが、まもなく死んだ正彦と桜は大学時代に交際していたという事実が発覚。杏子も、桜の夫・大作(林泰文)も、2人のかつての関係を知っていたことがわかる。

 そんなとき、第一発見者の慎吾と恵が、早紀のもとを訪ねてきた。慎吾は交番勤務の巡査・谷村元彦(田中幸太朗)から正彦の死因が心臓震盪症であることを聞き、自分が打ったボールが正彦を殺してしまったのかと心配していた。早紀は「事件のことを話すわけにはいかない」と前置きしつつ慎吾を励ますが、谷村がなぜそんな推測を軽々しく話したのか憤る。
 さらに、桐島夏子を失踪直前まで追っていたというドキュメンタリー監督・吉野和文(野間口徹)が早紀の前に現れ、正彦の死因とボールとの関係について探りを入れてきたため、早紀は、情報を漏らした谷村に対して激怒。だが逆に、谷村から「心臓震盪症を起こした原因は本当にボールなのか、法医学でハッキリさせるべき」と反論され、早紀は反省。もういちど死因を追究する決意を固める。
 再び遺体に向き合った早紀は、とある偶然から、正彦の胸の部分に拳の痕が浮き出てきたことに気がつく。正彦は犯人に拳で殴られて心臓震盪症を起こし、その後、凶器のロープを握らされ、しかも野球ボールに当たって心臓震盪症を起こしたように偽装されたのではないか…。早紀の中に、犯人は心臓震盪症に関する知識のある者ではないかという疑惑が湧きあがり…!?
コメント (2)
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